JP3146165B2 - 不良検出装置及び不良物除去装置 - Google Patents

不良検出装置及び不良物除去装置

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JP3146165B2
JP3146165B2 JP25834996A JP25834996A JP3146165B2 JP 3146165 B2 JP3146165 B2 JP 3146165B2 JP 25834996 A JP25834996 A JP 25834996A JP 25834996 A JP25834996 A JP 25834996A JP 3146165 B2 JP3146165 B2 JP 3146165B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粒状体群を検査対
象物として、その検査対象物を照明したときの対象物か
らの検出光の情報に基づいて、粒状体群における各粒状
体の良否又は粒状体群内に混入した異物を検出する不良
検出装置、及び、その不良検出装置にて検出された不良
の粒状体又は異物を除去する不良物除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記不良検出装置では、図9に例示する
ように、例えばシュータTにて移送されて検出位置に達
した米粒等の粒状体群を、両側から横向きに光源Lgで
照明しながら、その照明光が米粒群及び反対側に設けた
反射板R(正常な米粒と同程度の反射率に形成されてい
る)で反射した反射光をフォトセンサ等からなる受光手
段Psで受光し、その受光レベルが予め反射板Rからの
反射光量により設定した適正光量範囲内であれば正常な
米粒と判定する一方で、適正光量範囲を外れると、着色
した米粒等の不良物や、石・プラスチック等の異物が混
入していると判定していた。そして、上記光源Lg、受
光手段Ps、反射板R等を、移送経路の両側の夫々にお
いて光透過用の窓部Wを備えた防塵用のケーシングKs
内に格納していた(例えば、特開平2‐21980号公
報参照)。尚、上記不良物等は、検出位置よりも経路下
流側箇所において、噴射ノズルNzにて正常な粒の経路
から分離される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、検
査対象物からの反射光の受光情報だけから米粒の不良等
を検出しているので、例えば光反射率が米粒と同程度の
白色の石やプラスチック等について検出できないおそれ
があり、そのため、反射光と透過光の両方の受光情報を
使って不良検出することが考えられ、例えば、図9の2
つの受光手段Psのうちの一方(例えば、右側)を米粒
群を透過した透過光を受光する透過光用の受光手段とし
て用い、経路を挟んで反対側(左側)の反射板Rを透過
用の照明光源に代える構成が想定できる。しかし、この
ような単純な置き換えをするだけでは、各窓部Wの入射
面及び出射面の法線方向が、経路を挟んで両側に位置す
る透過光源と透過光用の受光手段とを結ぶ透過光の方
向、及び、経路を挟んで両側に位置する反射板Rと受光
手段Psとを結ぶ反射光の方向に対して必ずしも一致し
ていないために、各窓部Wに入射した透過光や反射光が
不要な方向に屈折したり反射したりして散乱等が生じ、
検出精度を低下させるおそれがあった。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、上記従来技術の不具合を解消す
べく、反射光と透過光の両方の受光情報を使って不良検
出を適切に行うために、照明用の光源や、透過光及び反
射光用の受光手段や、反射部材等を透明な窓部を備えた
防塵用ケース内に格納する場合に、上記予定存在箇所を
透過又は反射して各受光手段に入射する光が、上記透明
な窓部を通過するときに不要な方向に屈折や反射して散
乱等を生じないようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、検査
対象物としての粒状体群の予定存在箇所を挟んで一方側
の格納室内に格納した照明手段からの照明光が、その一
方の格納室に備えた板状の透明な窓部材を入射側及び出
射側の各面に直交する状態で通過してから上記予定存在
箇所を照明し、その照明光が予定存在箇所で反射された
反射光が、上記一方の窓部材を入射側及び出射側の各面
に直交する状態で通過してから反射光受光手段によって
受光されるとともに、上記照明手段からの照明光が予定
存在箇所を挟んで他方側の格納室内に格納した反射部材
にて反射された反射光が、その他方の格納室及び上記一
方の格納室に備えた各板状の透明な窓部材を入射側及び
出射側の各面に直交する状態で通過してから反射光受光
手段によって受光され、その両受光手段の受光情報に基
づいて、粒状体群における各粒状体の良否又は粒状体群
内に混入した異物の存否が判別される。
【0006】従って、反射光と透過光の両方の受光情報
を使って不良検出を適切に行うために、照明手段や、透
過及び反射用の各受光手段や、反射部材等を、透明な窓
部を備えた防塵用の格納室内に格納する場合に、検査対
象物の予定存在箇所を透過又は反射して各受光手段に入
射する光が、上記透明な窓部をその入射側及び出射側の
各面に対して直交する状態で通過するので、通過時に不
要な方向に屈折したり反射したりすることなく真っ直ぐ
に通過して散乱等を生じないようにすることができ、検
出精度の低下を回避できる不良検出装置が得られる。
【0007】請求項2によれば、請求項1において、他
方の格納室側の窓部材が、同じ格納室に設ける反射部材
によって固定される。
【0008】従って、上記反射部材を固定部材に兼用す
るので、上記窓部材に対する専用の固定部材が不要とな
って、装置構成が簡素化でき、もって、請求項1に係る
不良検出装置の好適な手段が得られる。
【0009】請求項3によれば、請求項1において、一
方の格納室側の照明手段からの照明光が、他方の格納室
側の窓部材の内側面上に形成した反射部材によって、一
方の格納室側の反射光受光手段に向けて反射される。
【0010】従って、上記反射部材として専用の部材が
不要となって、装置構成が簡素化でき、しかも、一方の
面から窓部材に入射した光が反対側の面で反射されるの
で、窓部材の背部位置に別部材の反射部材を配置する構
成では、窓部材の両面を通過した光が反射部材で反射さ
れて再び窓部材に入射するように、窓部材の各面を通過
する回数が多いのに比べて、窓部材の各面を通過する回
数が少なくなって光量損失等の不利も改善でき、もっ
て、請求項1に係る不良検出装置の好適な手段が得られ
る。
【0011】請求項4によれば、請求項1〜3のいずれ
か1項に記載の不良検出装置が備えられ、予定移送経路
に沿って移送される検査対象物である粒状体群が両受光
手段の受光位置つまり前記予定存在箇所に移送され、そ
の受光位置に移送した粒状体群のうちの不良の粒状体及
び異物が、粒状体群のうちの正常な粒状体の経路と異な
る経路に分離して移送される。
【0012】従って、例えば検査対象物(粒状体群)を
移送させずにその不良検出及び不良物除去を行うには、
装置側を可動できるように構成する必要があるのに比べ
て、検査対象物(粒状体群)を両受光手段の受光位置つ
まり不良検出位置から、異なる経路への分離位置つまり
不良物除去位置に順次移送しながら、不良物及び異物を
正常な粒状体から分離して移送させるようにすること
で、装置側を可動させないようにしながら装置各部を合
理的に配置して円滑な動作が実現できる不良物除去装置
が得られる。
【0013】請求項5によれば、請求項4において、予
定移送経路に沿って一層状態で且つ複数列並ぶ状態で移
送されている検査対象物が、その並び方向の全幅におい
て照明されるとともに、その並び方向に沿ってその全幅
を受光範囲として両受光手段によって受光され、その受
光情報に基づいて、複数列の検査対象物の並び方向の全
幅における粒状体の良否又は混入異物の存否が判別され
る。
【0014】従って、複数列並ぶ状態ではなく、例えば
一列状態で検査対象物(粒状体群)を移送するものに比
べて、その並び方向の全幅において並列的につまり能率
良く不良を検出することができ、もって、請求項4に係
る不良物除去装置の好適な手段が得られる。
【0015】請求項6によれば、請求項4又は5におい
て、検査対象物である粒状体群を自重にて落下させて移
送させながら、その粒状体群内の不良の粒状体又は異物
に対してエアーが吹き付けられ、その不良の粒状体又は
異物が正常な粒状体の移送経路から分離される。
【0016】従って、正常な粒状体の移送経路から不良
の粒状体又は異物を分離させるのに、エアーの吹き付け
作用によって行うので、例えば、出退動作をする板等の
機械的な手段で直接接触して分離させるのに比べて、速
い応答速度で且つソフトタッチに損傷を与えるおそれも
なく良好に分離でき、もって、請求項4又は5に係る不
良物除去装置の好適な手段が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の不良検出装置及び
不良物除去装置の実施形態を、玄米等の米粒群からなる
粒状体群を検査対象物として所定経路に沿って移送しな
がら、不良検出及び不良物除去を行う場合について図面
に基づいて説明する。
【0018】図1及び図2に示すように、所定幅の板状
のシュータ1が、水平面に対して所定角度(例えば60
度)に傾斜されて設置され、このシュータ1の上部側に
設けた貯溜用のホッパー7から供給される米粒群kが一
層状態で横方向に広がった状態で滑って移送されてい
る。シュータ1の下方には、シュータ下端から所定速度
で自然落下する米粒群kのうちの正常な米粒kを回収す
る良米回収箱2と、正常な米粒kの流れから分離した着
色米(焼け米)や胴割れ米等の不良米又は石やガラス片
等の異物を回収する不良物回収箱3とが設置されてい
る。以上より、シュータ1が、検査対象物としての米粒
群kを予定移送経路(つまりシュータ上の米粒群kの流
れ経路及びシュータ下端から飛び出た米粒群kの落下経
路)に沿って一層状態で且つ複数列並ぶ状態で移送する
移送手段Hを構成する。
【0019】前記ホッパー7は、シュータ1の上部側部
分を利用したシュータ面1aと、このシュータ面1aに
対向して反対側に傾斜した傾斜側面7aと、ホッパー7
の全周を囲むための側壁部7b及び上壁部7cとによっ
て、図2の紙面に垂直な方向視において下端側ほど先細
状の筒体に構成されている。傾斜側面7aには、ホッパ
ー7内の米粒kをシュータ1へ排出するために、図2の
紙面に垂直な方向に沿う直線状の隙間をシュータ面1a
との間に形成する開閉ゲート9Aと、その開閉ゲート9
Aを移動させて上記隙間を変更するためのゲート駆動モ
ータ9B及びその他の機構が設けられている。尚、傾斜
側面7aの上方の側壁部7bには、ホッパー7内の貯溜
量を検出するレベルセンサ12が設置され、上壁部7c
には、外部から供給される米粒の流入口7Aが設けられ
ている。
【0020】図2に示すように、前記予定移送経路つま
りシュータ下端からの米粒群kの落下経路の途中に、米
粒群kの予定存在箇所Jが設定されている。すなわち、
前記移送手段Hは、米粒群kを上記予定存在箇所Jつま
り後述の検査用のラインセンサ5A,5Bの受光位置に
移送するように構成されている。
【0021】そして、上記米粒群kの予定存在箇所Jを
挟んで一方側に、その予定存在箇所Jを複数列の米粒群
kの並び方向の全幅を照明する状態で照明する照明手段
としてのライン状光源4(蛍光灯等からなる)と、その
ライン状光源4からの照明光が上記予定存在箇所Jで反
射した反射光を受光する反射光受光手段としてのライン
センサ5Bとが、一方の格納室13B内に格納されて設
けられ、又、前記予定存在箇所Jを挟んで他方側に、前
記ライン状光源4からの照明光が前記予定存在箇所Jを
透過した透過光を受光する透過光受光手段としてのライ
ンセンサ5Aと、前記反射光用のラインセンサ5Bの受
光方向であって前記予定存在箇所Jの背部側に位置して
前記ライン状光源4からの照明光を前記反射光用のライ
ンセンサ5Bに向けて反射する反射部材としての反射板
8とが、他方の格納室13A内に格納されて設けられて
いる。
【0022】前記両格納室13A,13B夫々は、前記
予定存在箇所Jに面する側に板状の透明なガラスからな
る窓部材14A,14Bを備えるとともに、その窓部材
14A,14Bの入射側及び出射側の各面が、前記透過
光用のラインセンサ5Aに入射する透過光及び前記反射
光用のラインセンサ5Bに入射する反射光の両方向に対
して直交するように設定されている。そして、透過光と
反射光の方向が同一方向にできないために、各窓部材1
4A,14Bを途中箇所で折れ曲げるように形成して上
記直交状態を実現している。尚、折れ曲がった窓部材1
4A,14Bを構成するのに、1枚のガラス板を曲げた
ものでもよく、あるいは、2枚のガラス板を隙間がない
ように接続させたものでもよい。
【0023】上記反射板8は、米粒と同じ反射率の領域
8aを上記ライン状光源4にて照明された米粒群kの全
幅に対応して長手状に形成し、且つその長手状の領域8
aの両側に黒色の領域8bを形成した表面を、窓部14
Aの背部に押し付ける状態で固定されている。つまり、
反射板8が、他方の格納室13A内の窓部14Aを固定
するための固定部材に兼用されている。もう一方の格納
室13Bの窓部14Bは専用の固定板15で押し付けて
固定されている。
【0024】図4に示すように、上記両ラインセンサ5
A,5Bは、米粒kの大きさよりも小さい範囲p(例え
ば米粒kの大きさの10分の1程度)を夫々の受光対象
範囲として、各別に受光情報が取出し可能な複数個の受
光部5aを、米粒群kの予定存在箇所Jの全体に亘って
備えるように構成されている。具体的には、複数個の受
光部5aとしての受光素子が上記複数列の米粒群kの並
び方向に沿ってその全幅に亘って直線状に並置されたモ
ノクロタイプのCCDセンサと、米粒群kの像を上記C
CDセンサの各受光素子上に結像させるための光学系と
から構成されている。これにより、両ラインセンサ5
A,5Bは、複数列の米粒群kの並び方向に沿ってその
全幅を受光範囲とするように構成される。
【0025】上記両ラインセンサ5A,5Bの予定移送
経路における受光位置(予定存在箇所J)から経路方向
の下手側に、不良と判定された米粒kや異物等に対して
エアーを吹き付けて正常な米粒kの流れ方向から分離さ
せて前記不良物回収箱3に回収させるためのエアー吹き
付け装置6が設けられている。このエアー吹き付け装置
6は、米粒kの流れ方向に対して横幅方向に所定幅毎に
分割した各米粒群kに対して各別に吹き付け作動する複
数個のエアーガン6aを備えている。
【0026】制御構成を説明すると、図3に示すよう
に、マイクロコンピュータ利用の制御装置10が設けら
れ、この制御装置10に、前記両ラインセンサ5A,5
Bからの各画像信号と、前記レベルセンサ12の検出信
号とが入力されている。一方、制御装置10からは、前
記エアー吹き付け装置6の各エアーガン6aを夫々各別
に作動させるために、図示しないコンプレッサーから上
記各エアーガン6aへの各エアー供給路のエアー流通を
オンオフする複数個の電磁弁11に対する駆動信号と、
前記レベルセンサ12の検出信号に基づいて、ホッパー
7内の貯溜量を設定状態に維持するための前記ゲート駆
動モータ9Bに対する駆動信号とが出力されている。
【0027】前記制御装置10を利用して、前記両ライ
ンセンサ5A,5Bの受光情報に基づいて、米粒群kに
おける各米粒の良否又は米粒群k内に混入した異物の存
否を判別する判別手段100が構成されている。具体的
には、図5の透過光用のラインセンサ5Aの出力波形に
示すように、透過光用のラインセンサ5Aの受光量つま
り各受光部5aの受光量に対応する出力電圧が米粒群k
に対する適正光量範囲ΔEtの上限値ULと下限値LL
との間にある場合に正常な米粒の存在を判定するととも
に、設定適正範囲ΔEtの下限値LLよりも小さい場合
に、正常な米粒よりも透過率が小さい不良の米粒や異物
等(例えば、黒色の石粒)の存在を判定する。
【0028】ここで、透過光の場合は、米粒kや異物等
が存在しない位置に対応する受光部5aでは、照明光源
4からの照明光を直接受光して設定適正範囲ΔEtの上
限値ULよりも大きい出力値Esになる。そこで、前記
判別手段100は、適正光量範囲ΔEtの上限値UL
と、照明光源4からの照明光を直接受光したときの受光
量Esとの間に、明側の判定レベルUL1を設定し、ラ
インセンサ5Aの受光量が、適正光量範囲ΔEtの上限
値ULと前記明側の判定レベルUL1との間にある場合
に、正常な米粒kよりも透過率が大きい不良の米粒k又
は前記異物の存在を判定するように構成されている。こ
の正常な米粒kよりも透過率が大きい不良の米粒k又は
異物の例としては、正常な米粒kを「もち米」としたと
きの「うるち米」が正常な米粒kよりも透過率が大きい
不良の米粒kになり、薄い色付の透明なガラス片等が、
正常な米粒kよりも透過率が大きい異物になる。
【0029】図5には、受光部5aの出力電圧(受光
量)が、米粒kに一部着色部分が存在する位置や、黒色
の石等(e1で示す)、及び、胴割れ部分が存在する位
置(e2で示す)では、上記設定適正範囲ΔEtよりも
下側に位置し、又、正常な米粒よりも透過率が大きい異
物等が存在する場合には、位置e4に示すように設定適
正範囲ΔEtよりも上側で前記明側の判定レベルUL1
よりも下側に位置している状態を例示している。
【0030】そして、ラインセンサ5Aの受光量が、上
記明側の判定レベルUL1と、設定適正範囲ΔEtの上
限値ULとの間にあることを判別するために、ラインセ
ンサ5Aの各受光部5aにおいて、その受光量(出力電
圧)が明側の判定レベルUL1よりも小で且つ前記適正
光量範囲ΔEtの上限値ULよりも大である受光部5a
を求め、その求めた受光部5aの隣接する連続個数が設
定個数(例えば、2個)を超える箇所を、正常な米粒k
よりも透過率が大きい不良の米粒k又は前記異物の存在
箇所と判定している。
【0031】つまり、判別手段100は、受光部5aの
受光量が明側の判定レベルUL1よりも小である2値情
報と、受光部5aの受光量が前記適正光量範囲ΔEtの
上限値ULよりも大である2値情報とを演算して、前記
受光量が前記明側の判定レベルUL1よりも小で且つ前
記適正光量範囲ΔEtの上限値ULよりも大である受光
部5aを求める。
【0032】具体的な処理を、図6によって説明する。
(イ)は、受光部5aの受光量が明側の判定レベルUL
1よりも小のときを1とした出力波形であり、前述の4
つの位置e0,e1,e2,e4の夫々に対応する箇所
で1になっている。(ロ)は、設定適正範囲ΔEtの上
限値ULよりも大のときを1とした出力波形(上限値U
Lよりも小のときを1とした出力波形の反転波形)であ
り、前述の4つの位置e0,e1,e2,e4のうちで
e4だけが出力されていない。そして、(イ)の波形と
(ロ)の波形との論理積(AND処理)を演算すると、
(ハ)に示すように、e4だけに対応する信号波形が得
られる。但し、UL1にて検出される波形とULにて検
出される波形の幅が異なる(UL1の方がULに比べて
広い)ので、e4以外の位置e0,e1,e2において
も、前後に細いパルス状の波形が出るが、これは、前述
の設定個数(例えば、2個)以下の波形をカットするフ
イルター処理にて除去することができる。そして、
(ニ)に示すように、設定適正範囲ΔEtの下限値LL
よりも下側の位置e1,e2と、上記位置e4とが、不
良物の位置として判定される。
【0033】一方、反射光の場合には、図7の反射光用
のラインセンサ5Bの出力波形に示すように、ラインセ
ンサ5Aの複数個の受光部5aの受光情報に基づいて、
その各受光部5aの受光量に対応する出力電圧が設定適
正範囲ΔEhを外れた場合に前記米粒の不良又は前記異
物の存在を判定する。ここで、反射光用の設定適正範囲
ΔEhは、正常米粒からの標準的な反射光に対する出力
電圧レベルe0’を挟んで上下所定幅の範囲に設定され
る。
【0034】図7には、米粒kに一部着色部分が存在す
る位置(e1’で示す)や胴割れ部分が存在する位置
(e2’で示す)では、上記設定適正範囲ΔEhから下
側に外れている状態を例示し、又、ガラス片等の異物が
存在する場合には、異物からの強い直接反射光によって
位置e3’に示すように設定適正範囲ΔEhから上側に
外れている状態を例示している。又、図示しないが、黒
色の石等では、反射率が非常に小さいので、波形におい
て設定適正範囲ΔEhから下側に大きく外れることにな
る。
【0035】そして、前記移送手段Hは、前記制御装置
10及び前記エアー吹き付け装置6をも利用して、前記
判別手段100の判別情報に基づいて、前記両ラインセ
ンサ5A,5Bの受光位置(予定存在箇所J)に移送し
た米粒群kのうちの正常な米粒kと不良の米粒及び前記
異物とを異なる経路に分離して移送するように構成され
ている。具体的には、米粒の不良又は異物の存在が判別
された場合には、予定存在箇所Jから前記予定移送経路
における前記不良の米粒又は前記異物に対する異なる経
路への分離箇所(前記エアーガン6aの設置箇所)まで
の移送時間が経過するに伴って、前記不良の米粒又は前
記異物を正常な米粒の経路と異なる経路に分離させるよ
うに構成されている。つまり、米粒群kを自重にて落下
させて移送させるとともに、不良の米粒又は異物に対し
て、その位置に対応する各エアーガン6aからエアーを
吹き付けて正常な米粒の経路から分離させる。
【0036】〔別実施形態〕前記反射部材8の別実施例
を図8に示す。つまり、前記他方の格納室13A側の窓
部材14Aの内側面上に、反射部材8が形成されてい
る。具体的には、窓部材14Aを構成するガラス板面
に、白色系の塗料を印刷して米粒と同じ反射率の領域8
aを形成し、その両側に、黒色の塗料にて黒色の領域8
bを形成する。尚、この場合は、図2の窓部材14Bの
固定板15と同様な固定板にて、上記反射部材8を形成
した窓部材14Aを固定する。
【0037】上記実施例では、両受光手段5A,5Bが
複数個の受光部5aを備えるように構成したが、例えば
フォトセンサー等の単一のセンサーで構成して、前述の
判別手段100による不良検出処理を行うようにしても
よい。
【0038】上記実施例では、検査対象物としての粒状
体群が米粒群kである場合について例示したが、これに
限るものではなく、例えば、プラスチック粒等における
不良物や異物の存否を検査する場合にも適用できる。
【0039】上記実施例では、照明手段4を、複数列状
の検査対象物(米粒群k)の全幅を照明するようにライ
ン状の蛍光灯にて構成したが、検査対象物(米粒群k)
の予定存在箇所その他の条件に応じて、照明手段の具体
構成は適宜変更できる。
【0040】上記実施例では、受光手段5Aを、モノク
ロタイプのCCDセンサを利用して構成したが、撮像管
式のテレビカメラを利用して構成してもよい。又、モノ
クロタイプではなく、カラータイプのCCDセンサにて
構成して、例えば、色情報R,G,B毎の受光量から不
良米や異物の存否をさらに精度良く判別するようにして
もよい。
【0041】上記実施例では、移送手段Hにて検査対象
物としての粒状体群(米粒群k)を予定移送経路に沿っ
て複数列並ぶ状態で(つまり横方向に広がった状態で)
移送するようにしたが、これ以外に、例えば、予定移送
経路に沿って一列状態で(つまり直線状に)移送させる
ようにしてもよい。
【0042】上記実施例では、検査対象物としての粒状
体群(米粒群k)を予定移送経路に沿って一層状態で複
数列並ぶ状態で移送する移送手段Hを構成するために、
傾斜させたシュータ1を設けてその面上を粒状体群を滑
らせるようにしたが、これ以外に、例えば、粒状体群を
一層状態で載置して搬送する搬送装置等を設けてもよ
い。又、自重にて落下している粒状体群(米粒群k)中
の不良物に向けてエアーを吹き付けて、正常な粒状体の
経路から不良物を分離して移送するように、移送手段H
を構成したが、これに限るものではなく、例えば、不良
物をエアーで吸引するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】不良検出・除去装置の概略斜視図
【図2】同概略側面図
【図3】制御構成のブロック図
【図4】受光検出範囲の説明図
【図5】透過光受光手段の出力波形図
【図6】透過光の場合の不良検出処理を説明する波形図
【図7】反射光受光手段の出力波形図
【図8】別実施例の窓部材を示す正面及び側面図
【図9】従来例の受光検出部を示す側面図
【符号の説明】
4 照明手段 5A 透過光受光手段 5B 反射光受光手段 8 反射部材 13A 格納室 13B 格納室 14A 窓部材 14B 窓部材 100 判別手段 H 移送手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−204526(JP,A) 特開 昭60−22977(JP,A) 実開 昭63−103783(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B07C 5/342

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒状体群を検査対象物として、 その検査対象物の予定存在箇所を挟んで一方側に、その
    予定存在箇所を照明する照明手段と、その照明手段から
    の照明光が前記予定存在箇所で反射した反射光を受光す
    る反射光受光手段とが、一方の格納室に格納されて設け
    られ、 前記予定存在箇所を挟んで他方側に、前記照明手段から
    の照明光が前記予定存在箇所を透過した透過光を受光す
    る透過光受光手段と、前記反射光受光手段の受光方向で
    あって前記予定存在箇所の背部側に位置して前記照明手
    段からの照明光を前記反射光受光手段に向けて反射する
    反射部材とが、他方の格納室に格納されて設けられ、 前記両格納室夫々が、前記予定存在箇所に面する側に板
    状の透明な窓部材を備えるとともに、その窓部材の入射
    側及び出射側の各面が、前記透過光受光手段に入射する
    透過光及び前記反射光受光手段に入射する反射光の両方
    向に対して直交するように設定され、 前記両受光手段の受光情報に基づいて、粒状体群におけ
    る各粒状体の良否又は粒状体群内に混入した異物の存否
    を判別する判別手段が設けられている不良検出装置。
  2. 【請求項2】 前記反射部材が、前記他方の格納室側の
    前記窓部材を固定するための固定部材に兼用されている
    請求項1記載の不良検出装置。
  3. 【請求項3】 前記他方の格納室側の前記窓部材の内側
    面上に、前記反射部材が形成されている請求項1記載の
    不良検出装置、
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の不
    良検出装置を備えた不良物除去装置であって、 前記検査対象物を予定移送経路に沿って移送する移送手
    段が設けられ、 前記移送手段は、前記検査対象物を前記両受光手段の受
    光位置に移送するとともに、前記判別手段の判別情報に
    基づいて、前記両受光手段の受光位置に移送した前記検
    査対象物のうちの正常な粒状体と不良の粒状体及び前記
    異物とを異なる経路に分離して移送するように構成され
    ている不良物除去装置。
  5. 【請求項5】 前記移送手段は、前記検査対象物を一層
    状態で且つ複数列並ぶ状態で移送するように構成され、 前記照明手段は、前記複数列の検査対象物の並び方向の
    全幅を照明するように構成され、 前記両受光手段は、前記複数列の検査対象物の並び方向
    に沿ってその全幅を受光範囲とするように構成されてい
    る請求項4記載の不良物除去装置。
  6. 【請求項6】 前記移送手段は、前記検査対象物を自重
    にて落下させて移送させるとともに、前記不良の粒状体
    又は前記異物に対してエアーを吹き付けて正常な粒状体
    の経路から分離させるように構成されている請求項4又
    は5記載の不良物除去装置。
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