JP3145455U - アクセルペダルによる自動車の暴走防止機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】運転者がアクセルペダルとブレーキペダルを誤認し、自動車を停車させる際に誤ってアクセルペダルを一定以上の力で強く踏んだ場合にアクセルペダルによってブレーキがかかるアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構を提供することを目的とする。
【解決手段】ケーシングに、Aスイッチを設けたアクセル制御装置とBスイッチを設けたブレーキ制御装置を配設し、A、Bスイッチ間に先端部が位置し、ボックスに基端部を枢着した操作バネ板を設け、操作バネ板の一面に設け、かつ操作バネ板を押圧する可動板と、可動板を押圧する自動車に設けたアクセルペダルとで構成し、
Aスイッチに設けたコードの一方をバッテリーに、他方をエンジンスイッチに接続し、また、Bスイッチに設けたコードの一方をバッテリーに、他方をブレーキ制御装置のブレーキスイッチに接続するアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構。
【選択図】図1
【解決手段】ケーシングに、Aスイッチを設けたアクセル制御装置とBスイッチを設けたブレーキ制御装置を配設し、A、Bスイッチ間に先端部が位置し、ボックスに基端部を枢着した操作バネ板を設け、操作バネ板の一面に設け、かつ操作バネ板を押圧する可動板と、可動板を押圧する自動車に設けたアクセルペダルとで構成し、
Aスイッチに設けたコードの一方をバッテリーに、他方をエンジンスイッチに接続し、また、Bスイッチに設けたコードの一方をバッテリーに、他方をブレーキ制御装置のブレーキスイッチに接続するアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構。
【選択図】図1
Description
本考案は、運転者がアクセルペダルとブレーキペダルを誤認し、自動車を停車させる際に誤ってアクセルペダルを一定以上の力で強く踏んだ場合に、このアクセルペダルの踏込みで、自動的に、ブレーキが掛かる構造とした、アクセルペダルによる自動車の暴走防止機構に関する。
車両は、アクセルペダル及びブレーキペダルが床上に並列、又は僅かな段差を介して設けられている。このアクセルペダルの踏込みで進行し、ブレーキペダルの踏みで停止する。
しかし、昨今、停止の際に、アクセルペダルとブレーキペダルを誤認し、慌てて、急激に、アクセルペダルを踏込みことで、自動車は加速されて、思わぬ方向に進行することと、運転者は、パニック状態に陥り、所謂、自動車の暴走と、この暴走により、重大な事故を起こすケースが多発している。例えば、このような誤認の際に、アクセルペダルを急激に踏込むことで、例えば、コンビニエンスストア等の店舗駐車場に設置されている。車留めを乗越え、店舗に減突、又は店内に突っ込むことと、人に傷害を与えること等の間々発生しており、これは大変に由々しきことである。
この暴走停止と、事故を回避する手段として、文献を参考として説明すると、以下のような特許文献1〜特許文献3に係る発明が存在する。
文献1は、特開平5−139183の「ペダルで操作する機器の暴走防止装置機構」である。この発明は、アクセルペダルとブレーキペダルを有する機器の操作機構において、アクセルペダルに、このペダルに対して、閾値以上の踏み込み力が加えられたことを検出する検出機構を設け、この検出機構には、その出力に基づいて機器を減速、或いは停止させる安全機構を接続し、この安全機構を介して、エンジンの燃焼遮断を動作させる機構を採用し、エンジンの停止(エンジンブレーキ)によって自動車の暴走と、暴走事故と、又は暴走の軽減化を図ることを意図する。
また文献2は、特開昭63−180525の「自動車の緊急停止方法」である。この発明は、アクセル操作によって加速制御する自動車において、アクセルペダルにキックダウンスイッチ等の検知手段を組合わせ、この検知手段は、加速限度踏み込み力を超える異常な踏み込み力が加えられた時に作動するように設定するとともに、踏み込み力を超えた時に出力信号が発生する構成とする。そして、この信号が発生した際に、電磁装置が作動するとともに、ブレーキ装置が作動する構成であり、文献1と同じことを意図する。
さらに文献3は、特開平11−278092の「オートマチック車暴走防止装置」である。この発明は、暴走事故は、通常は、低速走行中に発生するので、オートマチック車に、アクセルペダル踏力センサ、車速センサ及び車両の暴走防止を図るコントローラを備えたオートマチック車暴走防止装置であって、このオートマチック車が、低速走行時において、操作の際に、この状況を、コントローラが判別し、例えば、ブレーキを掛け、かつ燃料カット装置を作動し、エンジンを停止させる構成とし、車両の暴走と暴走事故の減少化を意図する。
この文献1は、エンジンブレーキによって自動車の暴走を防止し、事故を防止あるいは軽減することができる利点がある。しかしながら、エンジンブレーキによる緊急停止では、停止までに時間を要することと、かなりの距離を走行することから、緊急時には、機能せず、前述した、車留めを乗越え、店舗に減突、又は店内に突っ込むことと、人に傷害を与えること等の悲惨で、かつ大変に由々しきことである。
また、文献2は、アクセル操作によって加速制御する自動車に制動手段が働き、自動車を緊急停止させ得る利点がある。しかし、キックダウンスイッチ等自体が異常事態の判別を行うが、明細書中に、このキックダウンスイッチ等の検知手段が具体的に明記されておらず、実用面で、問題を残すことと、このキックダウンスイッチ等の検知手段による制御では、文献1と同様に、緊急時の対応に問題を残している。
さらに、文献3は、オートマチック車が通常走行の速度より低速で走行していることをコントローラが判別するため簡便である。しかし、コントローラが異常事態の判別を行うことが、明細書中に具体的に明記されておらず、実用面で、問題を残すことと、このコントローラの検知手段による制御では、文献1と同様に、緊急時の対応に問題を残している。そして、また、ブレーキを掛け、かつ燃料カット装置を作動し、エンジンを停止させる構成では、緊急時の対応が、後手になり、充分な効果は期待できないものと考えられる。
上記課題を解決するため、請求項1は、自動車のエンジンルームの一方に設けたケーシングに、アクセル制御装置とブレーキ制御装置を配設し、このアクセル制御装置のAスイッチと、このブレーキ制御装置のBスイッチを設け、このA、Bスイッチ間に、先端部が位置し、前記エンジンルームの他方に設けたボックスに基端部を枢着した弾性を備えた操作バネ板を設け、この操作バネ板の一面に設け、かつ当該操作バネ板を押圧する可動板と、この可動板を押圧する前記自動車に設けたアクセルペダルとで構成したアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構であって、
前記Aスイッチに設けたコードの一方を、前記自動車のバッテリーに、その他方をエンジンスイッチに、それぞれ接続し、また、前記Bスイッチに設けたコードの一方を、前記自動車のバッテリーに、その他方を前記ブレーキ制御装置のブレーキスイッチに、それぞれ接続する構成としたアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構である。
前記Aスイッチに設けたコードの一方を、前記自動車のバッテリーに、その他方をエンジンスイッチに、それぞれ接続し、また、前記Bスイッチに設けたコードの一方を、前記自動車のバッテリーに、その他方を前記ブレーキ制御装置のブレーキスイッチに、それぞれ接続する構成としたアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構である。
請求項2は、請求項1に記載のアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構において、
前記操作バネ板は、その基端部をボックス(床面)に固定するとともに、その中央部を、ボックスに立設した支持杆に上下動自在に設け、また前記可動板は、前記支持杆に直交するように貫設した横杆に設け、この操作バネ板は、この可動板の下端に設けたカムの揺動で、押圧されるとともに、その自由端部が上下動し、この上方位置で、前記Aスイッチに接触し、また、下方位置で、前記Bスイッチに接触する構成としたアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構である。
前記操作バネ板は、その基端部をボックス(床面)に固定するとともに、その中央部を、ボックスに立設した支持杆に上下動自在に設け、また前記可動板は、前記支持杆に直交するように貫設した横杆に設け、この操作バネ板は、この可動板の下端に設けたカムの揺動で、押圧されるとともに、その自由端部が上下動し、この上方位置で、前記Aスイッチに接触し、また、下方位置で、前記Bスイッチに接触する構成としたアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構である。
請求項3は、請求項1に記載のアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構において、
前記操作バネ板の基端部を、この操作ベース板に固止する構成としたアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構である。
前記操作バネ板の基端部を、この操作ベース板に固止する構成としたアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構である。
請求項4は、請求項1に記載のアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構において、
前記アクセル制御装置のAスイッチと、ブレーキ制御装置のBスイッチを、それぞれの支持板に設け、この各支持板を、前記ケーシングの内壁に、形持ち式に取付け、かつ、対峙して設ける構成としたアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構である。
前記アクセル制御装置のAスイッチと、ブレーキ制御装置のBスイッチを、それぞれの支持板に設け、この各支持板を、前記ケーシングの内壁に、形持ち式に取付け、かつ、対峙して設ける構成としたアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構である。
請求項1の考案は、自動車のエンジンルームの一方に設けたケーシングに、アクセル制御装置とブレーキ制御装置を配設し、アクセル制御装置のAスイッチと、ブレーキ制御装置のBスイッチを設け、A、Bスイッチ間に、先端部が位置し、エンジンルームの他方に設けたボックスに基端部を枢着した弾性を備えた操作バネ板を設け、操作バネ板の一面に設け、かつ操作バネ板を押圧する可動板と、可動板を押圧する前記自動車に設けたアクセルペダルとで構成したアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構であって、
Aスイッチに設けたコードの一方を、自動車のバッテリーに、その他方をエンジンスイッチに、それぞれ接続し、また、Bスイッチに設けたコードの一方を、自動車のバッテリーに、その他方をブレーキ制御装置のブレーキスイッチに、それぞれ接続する構成としたアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構である。
Aスイッチに設けたコードの一方を、自動車のバッテリーに、その他方をエンジンスイッチに、それぞれ接続し、また、Bスイッチに設けたコードの一方を、自動車のバッテリーに、その他方をブレーキ制御装置のブレーキスイッチに、それぞれ接続する構成としたアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構である。
したがって、請求項1に記載の考案によれば、運転者がアクセルペダルとブレーキペダルを誤認し、一定以上の力でアクセルペダルを強く踏んだ場合はアクセルペダルによってブレーキがかかるため、自動車の暴走を防止することができる。また、ブレーキをかけるに際して、アクセルペダルからブレーキペダル1への踏み換えが必要とならないため、緊急を要する場合等は特に有用である。
また、本考案は、安価に製造することが可能である。
請求項2の考案は、請求項1に記載のアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構において、
前記操作バネ板は、その基端部をボックス(床面)に固定するとともに、その中央部を、ボックスに立設した支持杆に上下動自在に設け、また前記可動板は、前記支持杆に直交するように貫設した横杆に設け、この操作バネ板は、この可動板の下端に設けたカムの揺動で、押圧されるとともに、その自由端部が上下動し、この上方位置で、前記Aスイッチに接触し、また、下方位置で、前記Bスイッチに接触する構成としたアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構である。
前記操作バネ板は、その基端部をボックス(床面)に固定するとともに、その中央部を、ボックスに立設した支持杆に上下動自在に設け、また前記可動板は、前記支持杆に直交するように貫設した横杆に設け、この操作バネ板は、この可動板の下端に設けたカムの揺動で、押圧されるとともに、その自由端部が上下動し、この上方位置で、前記Aスイッチに接触し、また、下方位置で、前記Bスイッチに接触する構成としたアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構である。
したがって、請求項2は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するに、最適な、アクセルペダルによる自動車の暴走防止機構の一例を提供できること等の特徴を有する。
請求項3の考案は、請求項1に記載のアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構において、
操作バネ板の基端部を、操作ベース板に固止する構成としたアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構である。
操作バネ板の基端部を、操作ベース板に固止する構成としたアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構である。
したがって、請求項3は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するに、最適な、アクセルペダルによる自動車の暴走防止機構の一例を提供できること等の特徴を有する。
請求項4の考案は、請求項1に記載のアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構において、
前記アクセル制御装置のAスイッチと、ブレーキ制御装置のBスイッチを、それぞれの支持板に設け、この各支持板を、前記ケーシングの内壁に、形持ち式に取付け、かつ、対峙して設ける構成としたアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構である。
前記アクセル制御装置のAスイッチと、ブレーキ制御装置のBスイッチを、それぞれの支持板に設け、この各支持板を、前記ケーシングの内壁に、形持ち式に取付け、かつ、対峙して設ける構成としたアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構である。
したがって、請求項4は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するに、最適な、アクセルペダルによる自動車の暴走防止機構の一例を提供できること等の特徴を有する。
本考案の実施形態に係るアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構を図面に基づいて説明する。図1は、本考案のAスイッチがONの状態の概念図である。図2は、本考案のAスイッチがOFFで、BスイッチがONの状態の概念図である。図3は、本考案の要部拡大斜視図である。図4は、本考案の支持杆周辺の要部拡大図である。図5は、本考案を自動車に配置した一部欠截の側面図である。
本考案は、主に以下のような構成である。
自動車AのエンジンルームA1の一方にケーシング5を設ける。
このケーシング5の形状の一例を示すと、倒コ字形状で、開放側5aと底側5bに分類できる。そして、開放側5aには蓋体5a1を設け、底側5bには操作バネ板3を挿通できる開口部5b1を設ける。
さらに、ケーシング5には、後述するAスイッチ11に設けた2本のコードの挿通用の孔を設け、また、後述するBスイッチ13に設けた2本のコードの挿通用の孔を設ける。
そして、自動車AのエンジンルームA1の他方に設けたボックス9にケーシング5を取付けることにより、ボックス9とケーシング5が一体化する。
アクセル制御装置10の構成物品を大別すると、バッテリー22、Aスイッチ11等からなる。また、ブレーキ制御装置12の構成物品を大別すると、バッテリー22、Bスイッチ13等からなる。
Aスイッチ11には、スイッチ部11aと、2本のコード11b、11cを設ける。また、Bスイッチ13には、スイッチ部13aと、2本のコード13b、13cを設ける。
ケーシング5内の上方側にAスイッチ11を配設する。このAスイッチ11は、ケーシング5の内壁に形持ち式に取付ける構成であるが、この取付け方法の一例を以下説明する。
まず、ネジ等を用いて、支持板14にAスイッチ11を取付ける。そして、Aスイッチ11を取付けた支持板14を、ケーシング5の内壁、具体的には、ケーシング5の開口部5b1の近傍の内壁にネジ等で設ける。これによって、Aスイッチ11が取付けられた支持板14がケーシング5の内壁に形持ち式に支持される。
そして、ケーシング5の開放側5aに蓋体5a1をネジ等で取り付ける。
また、ケーシング5に設けたAスイッチ11のコード用の挿通用の孔にAスイッチ11の2本のコード11b、11cを挿通し、このコード11b、11cを各々バッテリー22、又は、エンジンスイッチ11dへ接続する。
以上のような方法により、Aスイッチ11をケーシング5内に配設することとなる。
一方、ケーシング5内にBスイッチ13を配設するが、このBスイッチ13の取付け方法は、Aスイッチ11の取付け方法に準ずる。
そして、ケーシング5に設けたBスイッチ13のコード用の挿通用の孔にBスイッチ13の2本のコード13b、13cを挿通し、このコード13b、13cを各々バッテリー22、又は、ブレーキスイッチ21へ接続する。
ボックス9の上面に、操作ベース板4を設けるが、操作ベース板4を設けない構成でもよい。そして、操作バネ板3の基端部3cを操作ベース板4、ボックス9、又は、床面Bに固止する。なお、操作バネ板3は、自由端部3dへ向かうにつれて上昇し、この自由端部3dは、このAスイッチ11、Bスイッチ13の間に配置される。このように、操作バネ板3は、ケーシング5の開口部5b1を通過する構成である。
また、ボックス9に支持杆6を立設する。そして、支持杆6に直交するように、この支持杆6の上方に横杆7を貫設する。さらに、この横杆7に可動板8を可動自在に設ける。
操作バネ板3は、可動板8の下端に設けたカム8aの揺動で、押圧されるとともに、操作バネ板3の自由端部3dが上下動し、この上方位置で、操作バネ板3の一方側3aがAスイッチ11のスイッチ部11aに接触し、また、下方位置で、操作バネ板3の他方側3bがBスイッチ13のスイッチ部13aに接触する。
例えば、Aスイッチ11がONの状態の場合は、エンジンに指令を伝達して自動車Aの発進、加速を行う。
そして、運転中は操作バネ板3の自由端部3dでAスイッチ11のスイッチ部11aを常時押しているが、この状態が自動車Aのギアがいわゆる「ドライブ」の状態となる。なお、図示しないシフトレバーを操作することによって、自動車Aのギアを「ニュートラル」の状態とすることができる。
一方、Bスイッチ13がONの状態となることによりブレーキに指令を伝達して、自動車Aの減速、停車等を主な目的とする。
アクセルペダル1と可動板8は連動する構成とする。すなわち、一定以上のアクセルペダル1踏み込みによって、可動板8や操作バネ板3も踏み込まれる。
アクセルペダル1を通常の力で踏圧した場合、アクセルペダル1の裏面が可動板8に当接してアクセルペダル1は止まる。しかし、アクセルペダル1に急激な踏込み量を加えると、可動板8が可動し、さらに操作バネ板3も可動し、操作バネ板3の他方側3bがBスイッチ13を押圧し、ブレーキがかかり自動車Aが最終的に停止する。すなわち、アクセルペダル1の急激な踏込み量を加えると、操作バネ板3は、Aスイッチ11から、Bスイッチ13にシフトする構造である。この状態を図示したのが、図2である。
なお、本考案においては、ギアが「ニュートラル」の状態でエンジンスイッチ11dを入れる。そして、ギアを「ドライブ」等に入れると自動車Aは発進する。
通常、運転者がオートマチック車を運転する場合、アクセルペダル1は所定の力以下でしか踏み込まない場合が多い。
そして、運転者がアクセルペダル1を所定の力を超えて急激に踏圧した場合は、図2のように、可動板8も踏圧され、これによって操作バネ板3も可動し、そして、操作バネ板3がAスイッチ11から離れることによってエンジン20が切れる。その後、操作バネ板3がBスイッチ13と接触することによって最終的には車が停車する。
また、再度運転する場合においては、アクセルペダル1を放すことにより下方へ可動した操作バネ板3は、その弾性力によって上方へ復元し、操作バネ板3が再度Aスイッチ11に接触するため、この状態でエンジンキーを回すことによりエンジンスタートさせることができる。
自動車を運転中に交差点等で車や人が飛び出してきた場合は、ブレーキを踏む必要がある。しかし、この場合は、アクセルペダル1から図示しないブレーキペダルを踏み換えるのに時間を要する。本考案の場合は、アクセルペダル1を一定以上の力で踏み込めばブレーキがかかるため、アクセルペダル1からブレーキペダルへの踏み換えが必要とならないため、緊急を要する場合等は特に有用である。
なお、本考案は、アクセルペダル1の急激な踏込みでブレーキがかかるため、本考案を設置した自動車を運転者が運転する際は、本考案の特性を十分に理解したうえで運転する必要がある。
1 アクセルペダル
3 操作バネ板
3a 一方側
3b 他方側
3c 基端部
3d 自由端部
4 操作ベース板
5 ケーシング
5a 開放側
5a1 蓋体
5b 底側
5b1 開口部
6 支持杆
7 横杆
8 可動板
8a カム
9 ボックス
10 アクセル制御装置
11 Aスイッチ
11a スイッチ部
11b コード
11c コード
11d エンジンスイッチ
12 ブレーキ制御装置
13 Bスイッチ
13a スイッチ部
13b コード
13c コード
14 支持板
20 エンジン
21 ブレーキスイッチ
22 バッテリー
A 自動車
A1 エンジンルーム
B 床面
3 操作バネ板
3a 一方側
3b 他方側
3c 基端部
3d 自由端部
4 操作ベース板
5 ケーシング
5a 開放側
5a1 蓋体
5b 底側
5b1 開口部
6 支持杆
7 横杆
8 可動板
8a カム
9 ボックス
10 アクセル制御装置
11 Aスイッチ
11a スイッチ部
11b コード
11c コード
11d エンジンスイッチ
12 ブレーキ制御装置
13 Bスイッチ
13a スイッチ部
13b コード
13c コード
14 支持板
20 エンジン
21 ブレーキスイッチ
22 バッテリー
A 自動車
A1 エンジンルーム
B 床面
Claims (4)
- 自動車のエンジンルームの一方に設けたケーシングに、アクセル制御装置とブレーキ制御装置を配設し、このアクセル制御装置のAスイッチと、このブレーキ制御装置のBスイッチを設け、このA、Bスイッチ間に、先端部が位置し、前記エンジンルームの他方に設けたボックスに基端部を枢着した弾性を備えた操作バネ板を設け、この操作バネ板の一面に設け、かつ当該操作バネ板を押圧する可動板と、この可動板を押圧する前記自動車に設けたアクセルペダルとで構成したアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構であって、
前記Aスイッチに設けたコードの一方を、前記自動車のバッテリーに、その他方をエンジンスイッチに、それぞれ接続し、また、前記Bスイッチに設けたコードの一方を、前記自動車のバッテリーに、その他方を前記ブレーキ制御装置のブレーキスイッチに、それぞれ接続する構成としたアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構。 - 請求項1に記載のアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構において、
前記操作バネ板は、その基端部をボックス(床面)に固定するとともに、その中央部を、ボックスに立設した支持杆に上下動自在に設け、また前記可動板は、前記支持杆に直交するように貫設した横杆に設け、この操作バネ板は、この可動板の下端に設けたカムの揺動で、押圧されるとともに、その自由端部が上下動し、この上方位置で、前記Aスイッチに接触し、また、下方位置で、前記Bスイッチに接触する構成としたアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構。 - 請求項1に記載のアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構において、
前記操作バネ板の基端部を、この操作ベース板に固止する構成としたアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構。 - 請求項1に記載のアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構において、
前記アクセル制御装置のAスイッチと、ブレーキ制御装置のBスイッチを、それぞれの支持板に設け、この各支持板を、前記ケーシングの内壁に、形持ち式に取付け、かつ、対峙して設ける構成としたアクセルペダルによる自動車の暴走防止機構。
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