JP3145385U - 糠漬の容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】容器を小型化し、糠床に流動性を与え、糠床内に手を入れないで、容器ごと天地返しが出来るようにした糠漬用密閉容器を提供する。
【解決手段】広口瓶の容器本体と、蓋のそれぞれ一つの直径上の外側2ヶ所に同型の引掛け留め金具を装備し、蓋と容器本体との間にゴム系パッキンを設け、蓋を随時取り外し可能にし、容器ごとの天地返しを可能とした糠漬用密閉容器である。
【選択図】図1
【解決手段】広口瓶の容器本体と、蓋のそれぞれ一つの直径上の外側2ヶ所に同型の引掛け留め金具を装備し、蓋と容器本体との間にゴム系パッキンを設け、蓋を随時取り外し可能にし、容器ごとの天地返しを可能とした糠漬用密閉容器である。
【選択図】図1
Description
本考案は一般家庭で作ることができる副食品の糠漬を更に簡便に作る方法とその容器に関する。
従来の糠床は家庭で米糠に重量比で約7%位の塩と適宜量の水を加え、味噌状になるまで練り、昆布や唐辛子などを加え、捨て漬けの為に野菜の表面に付着している植物性乳酸菌が野菜の養分を餌に繁殖し、乳酸を作り、糠床は出来上がります。
乳酸菌の繁殖は酸素をなるべく遮断することと、糠床の温度に大きく関係があることは判っていて、乳酸菌の働きを一定にする為には温度をなるべく同じに保つことが必要で、夏の暑い時期には涼しい所に、冬には暖かい所に置く様にしますが、乳酸菌の増殖の確実なデータを求めることはきわめて困難で、一般的に周囲の温度が高ければ増殖は活発で、天地返しは時々やった方が良いこと位しか判明していない。
よく出来た糠床は、糠味噌独特の臭いがあり、若い主婦などはこの臭いが手につくのを嫌って、ゴムやポリエチレンの手袋をして、糠床の上下を入れ替える所謂天地返しを行っているが、これを怠ると、糠床の表面には白いカビ状の産膜酵母が繁殖し、白い膜を張ったようになり、底の方では酪酸菌等が繁殖し、どちらも嫌な臭いのもとになります。これらの酵母や雑菌類を繁殖させない為に天地返しを行うのですが、天地返しをすると、味噌位の硬さの糠床では乳酸菌が嫌う空気の塊が糠床に入るので表面を押さえつけて空気を追い出さなければならず、この作業を怠ると乳酸菌の増殖は弱まり、味も悪くなるし、作業は甚だ面倒なので、仕舞いには糠漬を諦める人が多い。
前述のように、糠漬をおいしく漬ける為には、時々天地返しを行うことが必要で、天地返しを行った後、糠床に含まれた空気を丁寧に抜くことが必要で、本発明では、手を糠床に入れずに天地返しが出来ないか、糠床に含まれた空気も自然に抜ける方法は無いかと考え、本考案の課題とした。
従来の糠漬の容器は概して大きく、糠床の重さで5kg以上あるのが当たり前だったが、今は小人数世帯が多くなり、住居の様子も変化したので、1kg位のもので竪型のものが使い勝手がよく、必要に応じて数を増やせば、野菜の品目ごとに漬けた容器に品名や食べ頃等を記入しでおくことも出来るので甚だ便利である。
糠床に手を入れずに天地返しをするには、容器を密閉状態にして、容器全体を逆さまにした時に糠床が混合すれば良いと考え、糠床の硬さを従来よりも少し軟らかくし流動性を与えた。
容器全体を逆さまにするには円筒形で竪型に使うのが都合がよいので本考案では断面が円形の有底筒状とし、蓋との接合は引掛け留め金とし、蓋を容易に取り外し洗浄出来るようにした。
課題のように使用するには、蓋部を下にし底部を上にしても漬け汁が漏れてはならず、又発酵して内圧が上昇した時発生したガスを放出させなければならない。又洗うことが必要なこともあるので、容器と蓋は分離出来る事が望ましい。
上述したように、本考案の糠漬の容器を使用すれば、誰でもおいしくて栄養豊富な植物乳酸菌食品を容易に作ることが出来る。
以下、本考案の実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図において1は透明のガラス又は、硬質プラスチック製の有底の容器本体で、肉厚3粍位、直径約10cm、全高約18cm位で、2は容器本体の開口部を封じる為の蓋部でそれぞれには引掛け留め金部品4、5、6、7、8、9があり、パッキン3を介して容器本体1と蓋部2とは取り付け、取り外し自在に構成されている。
初めて使用する場合、既に成熟した糠床に重量比で5%位の水を加え、普通の糠床より軟らかくしたものを容器1に半分位入れ、これに食材を差し込むように入れ、容器の上部に空隙部が2cm位残るように軟らかくした糠床を足したり、取り出したりして係止金具で蓋を締め、そのまま1日乃至2日経過すれば賞味できる。
次に食材を取り出した後、天地返しをする場合、食材が入っていない状態で蓋をして容器ごと天地返しを4、5回繰り返した後、新しい食材を挿入し、蓋をして立てておけば作業は終わる。
発酵が進むとガスが発生、容器内の圧力は上昇し、引掛け留め金具部品9又は9′が変形して容器本体1とゴムパッキン3との間で漏出して、一定圧力以上には上昇しないようになっている。
1 容器本体
2 蓋部
3 パッキン
4 5、6、7、8、9、9′引掛け留め金具部品
2 蓋部
3 パッキン
4 5、6、7、8、9、9′引掛け留め金具部品
Claims (1)
- 広口瓶の容器本体と、蓋のそれぞれ一つの直径上の外側2ヶ所に同型の引掛け留め金具を装備し、蓋と容器本体との間にゴム系パッキンを設け、蓋を随時取り外し可能にした、容器ごとの天地返しを可能とした糠漬用密閉容器
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008005363U JP3145385U (ja) | 2008-07-04 | 2008-07-04 | 糠漬の容器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008005363U JP3145385U (ja) | 2008-07-04 | 2008-07-04 | 糠漬の容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3145385U true JP3145385U (ja) | 2008-10-09 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101734414A (zh) * | 2008-11-20 | 2010-06-16 | 张家港市科辰仪表有限公司 | 一种箱盖的锁紧装置 |
JP2011182772A (ja) * | 2010-03-08 | 2011-09-22 | Kimihide Iitaka | 糠漬け容器 |
US11305918B2 (en) | 2017-04-24 | 2022-04-19 | Spi Group S.À.R.L | Bottle with closure means |
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2008
- 2008-07-04 JP JP2008005363U patent/JP3145385U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2011182772A (ja) * | 2010-03-08 | 2011-09-22 | Kimihide Iitaka | 糠漬け容器 |
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