JP3145029B2 - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

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JP3145029B2 JP12176696A JP12176696A JP3145029B2 JP 3145029 B2 JP3145029 B2 JP 3145029B2 JP 12176696 A JP12176696 A JP 12176696A JP 12176696 A JP12176696 A JP 12176696A JP 3145029 B2 JP3145029 B2 JP 3145029B2
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康久 皆川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、官能基加硫性ゴム
と炭素−炭素二重結合加硫性ゴム(以下、「二重結合加
硫性ゴム」ともという)とを含むゴム組成物であって、
ゴム成形物に良好な機械的特性を付与することのできる
ゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴム成分として単一のゴムを使用
するゴム組成物ではえられない性能を引き出すために、
2種類以上のゴムをブレンドするという手法が古くから
行なわれている。また、えられるゴム成形物の加工性の
向上や原材料のコストダウンを図るためにも2種類以上
のゴムをブレンドするという手法が行なわれてきてお
り、たとえば、タイヤトレッド用ゴム組成物として二重
結合加硫性ゴムであるスチレン−ブタジエンゴムと同じ
く二重結合加硫性ゴムであるブタジエンゴムをブレンド
したものがあり、タイヤサイドウォール用ゴム組成物と
して二重結合加硫性ゴムであるスチレン−ブタジエンゴ
ムと官能基加硫性ゴムであるエチレン−プロピレン−非
共役ジエンゴムをブレンドしたものがある。
【0003】しかし、官能基加硫性ゴムと二重結合加硫
性ゴムとをブレンドしたゴム組成物は、該官能基加硫性
ゴムと二重結合加硫性ゴムの加流速度に著しい相違があ
るため、未加硫状態の官能基加硫性ゴムを含むゴム成形
物が生じることになり、ゴム成形物の機械的特性が低下
する傾向にあるのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような問題点に
鑑み、本発明の目的は、官能基を有する少なくとも1種
の官能基加硫性ゴムおよび少なくとも1種の二重結合加
硫性ゴムを含むゴム組成物であって、良好な機械的特性
を有するゴム成形物を与えることのできるゴム組成物を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(a)少なくとも1種の官能基加硫性ゴムと該官能基加
硫性ゴムを加硫しうる硬化剤とを、該官能基加硫性ゴム
が加硫しない温度範囲内で混練りし、(b)えられる混
練物と少なくとも1種の炭素−炭素二重結合加硫性ゴム
とを前記官能基加硫性ゴムが加硫しうる温度範囲内で混
練りしながら前記官能基加硫性ゴムに加硫してえられる
ゴム組成物に関する。
【0006】前記官能基加硫性ゴムの有する官能基とし
ては水酸基、カルボキシル基、アミノ基、イソシアナー
ト基、エポキシ基、酸無水物基、ハロゲン原子、エステ
ル基、クロロスルホン基、スチロール基および/または
スルホン酸塩基であるのが好ましく、硬化剤としては有
機硬化剤および/または無機硬化剤を用いることができ
る。
【0007】官能基加硫性ゴムとしてはp−メチルスチ
レンとイソブチレンの共重合体の臭素化物、クロロブチ
ルゴムおよび/もしくはブロモブチルゴムまたはマレイ
ン化エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体ゴム
(EPDM)であるのが好ましい。
【0008】有機硬化剤としてはポリアミン、ポリカル
ボン酸またはポリオール、無機硬化剤としてはMg、Z
n、CaもしくはBaの二価の金属の酸化物、炭酸塩ま
たは水酸化物があげられる。有機硬化剤はN,N′−ジ
エチルチオ尿素またはジアミノジフェニルエーテルであ
るのが好ましい。
【0009】また前記(a)の混練温度範囲が40〜9
5℃であり、(b)の混練温度範囲が100〜140℃
であるのが好ましく、さらには、前記(a)の混練温度
範囲が60〜80℃であり、(b)の混練温度範囲が1
00〜120℃であるのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、(a)少なくとも1種
の官能基加硫性ゴムと該官能基加硫性ゴムを加硫しうる
硬化剤とを、該官能基加硫性ゴムが加硫しない温度範囲
内で混練りし、(b)えられる混練物と少なくとも1種
の炭素−炭素二重結合加硫性ゴムとを前記官能基加硫性
ゴムが加硫しうる温度範囲内で混練りしながら前記官能
基加硫性ゴムに加硫してえられるゴム組成物に関する。
【0011】本発明において官能基加硫性ゴムと二重結
合加硫性ゴムとは、前者は官能基が架橋点となり、後者
は炭素−炭素二重結合が架橋点となる点で異なる。
【0012】官能基加硫性ゴムは官能基が架橋点となり
うるものであればよい。炭素−炭素二重結合を有してい
てもよいが、そのばあい、不飽和度が50以下、好まし
くは30以下であるのがよく、さらに官能基が特異的に
架橋点となりうるためにも25以下の低不飽和(高飽
和)であるのが好ましい。また、換言すると、官能基加
硫性ゴムはイオウで加硫できない、またはしにくもので
ある。
【0013】官能基加硫性ゴムの官能基導入前のゴム
(以下、「飽和ゴム」ということもある)としては、た
とえば、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、EPD
M、アクリルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、エピ
クロルヒドリンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、
塩素化ポリエチレン、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴ
ム、イソブチレン−p−メチルスチレン共重合体ゴムの
臭素化物、クロロプレンゴム、ブタジエンゴムおよび天
然ゴムなどがあげられ、必要な官能基を導入後それぞれ
が有する特性に応じて二重結合加硫性ゴムとブレンドさ
れる。
【0014】たとえば、エチレン−プロピレン共重合体
ゴムを使用するときは耐候性という性質、EPDMを使
用するときは耐候性および耐熱性という性質、ブチルゴ
ム、ハロゲン化ブチルゴムまたはイソブチレン−p−メ
チルスチレン共重合体ゴムを使用するときは耐候性、耐
熱性および空気不透過性という性質をそれぞれブレンド
後のゴム組成物に付与することができる。
【0015】これらの飽和ゴムにはイオウ以外の硬化剤
で加硫(架橋)を可能にするために官能基が導入され官
能基加硫性ゴムとされる。ただし、たとえばフッ素ゴ
ム、エピクロルヒドリンゴム、クロロスルホン化ポリエ
チレン、ハロゲン化ブチルゴム、クロロプレンゴム、イ
ソブチレン−p−メチルスチレン共重合体の臭素化物の
ばあいは、必ずしも官能基を新たに導入しなくてもよ
い。
【0016】前記官能基加硫性ゴムの有する官能基とし
ては、イオウ以外の硬化剤による官能基加硫性ゴムの加
硫(架橋)を可能にするものであればよく、たとえば水
酸基、カルボキシル基、アミノ基、イソシアナート基、
エポキシ基、酸無水物基、ハロゲン原子、エステル基、
クロロスルホン基、メチロール基および/またはスルホ
ン酸塩基などがあげられ、具体的には
【0017】
【化1】
【0018】などがあげられる。
【0019】官能基の種類は飽和ゴムの種類、二重結合
加硫性ゴムの種類などに合わせて選定すればよく、飽和
ゴムがたとえばエチレン−プロピレン共重合体ゴムおよ
びEPDMのばあいは無水マレイン酸基、天然ゴムおよ
びブタジエンゴムのばあいはエポキシ基が好ましい。
【0020】前記飽和ゴムに官能基を導入する方法とし
ては一般的に用いられている方法でよく、たとえば水酸
基を導入するには、飽和ゴム中のわずかな二重結合を利
用する、いわゆるオキシ水銀化−脱水銀法またはヒドロ
ボレーション酸化法、および飽和ゴムがハロゲン含有物
のときは加水分解法がある。カルボキシル基を導入する
には第一アルコールを過マンガン酸カリウムなどで酸化
する方法、またはグリニャー試薬を用いる炭酸化法など
がある。アミノ基を導入するには、アルコール性水酸基
をハロゲン化してアミノ化する方法、p−メチルスチレ
ンの臭素化物をニトリル化して還元する方法などがあ
る。エポキシ基を導入するには、ギ酸と過酸化水素水を
用いる方法がある。
【0021】EPDMに無水マレイン酸基を導入するば
あいは、ラジカル開始剤と無水マレイン酸を用いて、い
わゆる“Ene”反応によって導入する方法などがあ
る。
【0022】官能基は飽和ゴムに架橋点を与えて官能基
加硫性ゴムとする役割をもち、官能基の量は用途によっ
て適宜選定すればよいが、通常100ユニット当り0.
5〜50個、好ましくは1〜10個存在すればよい。な
お、官能基の量が多くても、架橋密度は硬化剤の量でも
コントロール可能である。
【0023】市販されている官能基加硫性ゴムとして
は、たとえばエクソン化学社製のEXXPRO 90−
10(臭素化イソブチレン−p−メチルスチレン共重合
体ゴム)、ユニロイヤル・ケミカル社製のROYALT
AF 465(マレイン化エチレン−プロピレン−ジエ
ン共重合体ゴム)、ガスリー社製のENR50(エポキ
シ化天然ゴム:エポキシ化率50%)などがあり、これ
らの官能基加硫性ゴムを本発明において用いることがで
きる。
【0024】本発明において硬化剤は、前記官能基加硫
性ゴム中に存在する官能基を分子間で架橋させ加硫させ
るものであり、該官能基と特異的に反応する化合物が用
いられる。そうした硬化剤として有機硬化剤および無機
硬化剤(イオウを除く)をそれぞれ単独で、または併用
して用いてもよい。
【0025】有機硬化剤としてはN,N′−ジエチルチ
オ尿素、N−フェニル−N′−(1,3−ジメチルブチ
ル)−p−フェニレンジアミンおよび4,4′−ジアミ
ノ−ジフェニルエーテルなどのポリアミン;スベリン
酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸およびマレイン酸
などのポリカルボン酸;エチレングリコールおよびプロ
ピレングリコールなどのポリオール;2,4−トリレン
ジイソシアネートおよびジフェニルメタン−4,4′−
ジイソシアネートなどのポリイソシアネートなどがあげ
られる。官能基加硫性ゴムの官能基がたとえばカルボキ
シル基、ハロゲン原子および水酸基のばあいはポリアミ
ンを、アミノ基およびエポキシ基のばあいはポリカルボ
ン酸を、アミノ基のばあいはポリオールまたはポリイソ
シアネートを硬化剤として用いるのが好ましい。
【0026】無機硬化剤としては、Mg、Zn、Caお
よびBaなどの二価の金属の酸化物、炭酸塩ならびに水
酸化物などがあげられ、官能基加硫性ゴムの官能基がた
とえばハロゲン原子のばあいこれらの無機硬化剤を用い
るのが好ましい。
【0027】官能基加硫性ゴムと有機硬化剤の混練割合
としては、官能基加硫性ゴム100重量部に対して有機
硬化剤0.1〜10重量部、混練時間の短縮という点か
ら好ましくは0.5〜10重量部、ゴムの物性の向上と
いう点からさらに好ましくは0.1〜3重量部であるの
がよい。、また、官能基加硫性ゴムと無機硬化剤の混練
割合としては、官能基加硫性ゴム100重量部に対して
無機硬化物2〜20重量部、混練時間の短縮という点か
ら好ましくは5〜20重量部、ゴムの物性の向上という
点からさらに好ましくは2〜8重量部であるのがよい。
【0028】さらに、有機硬化剤および無機硬化剤を併
用するばあいは、官能基加硫性ゴム100重量部に対し
て有機硬化剤0.1〜3部および無機硬化剤2〜8部、
混練時間の短縮という点から好ましくは有機硬化剤1〜
3重量部および無機硬化剤2〜8重量部、ゴム物性の向
上という点からさらに好ましくは有機硬化剤0.1〜2
重量部および無機硬化剤2〜5重量部を混練りするのが
よい。
【0029】この段階でその他の成分、たとえばステア
リン酸などの加硫促進剤、プロセスオイル、充填剤およ
び老化防止剤などを、本発明のゴム組成物からえられる
ゴム成形物の機械的特性を低下させない程度添加しても
よい。
【0030】前記(a)の混練りの方法としては、官能
基加硫性ゴムを加硫させず、かつえられるゴム組成物の
加工性を悪化させない温度範囲内、加工性の向上という
点から好ましくは60〜90℃、物性の改善という点か
らさらに好ましくは40〜80℃の温度範囲内で、ま
た、物性を安定させるという点からオープンロール、ま
たは加工性および作業性を高めるという点から好ましく
はバンバリーミキサーを用いて行なうのがよい。
【0031】ついで(b)工程において、官能基加硫性
ゴムと硬化剤を混練したのち、この混練物と二重結合加
硫性ゴムとを混練し、官能基加硫性ゴムを選択的に加硫
する。
【0032】二重結合加硫性ゴムは、炭素−炭素二重結
合が架橋点となるものであればよい。官能基を有してい
てもよいが、そのばあい官能基含有量が少ない方がよ
く、好ましくは100ユニット当り0.1〜5個である
のがよい。また、炭素−炭素二重結合含有量は多い方が
よく、二重結合加硫性ゴムの不飽和度は50以上、好ま
しくは70以上であるのがよく、とくに官能基を有する
ばあいには90以上であるのがよい。
【0033】前記二重結合加硫性ゴムとしては、たとえ
ば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチ
レン−ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム、
アクリロニトリル−ブタジエンゴムなどのジエン系ゴム
などがあげられ、それぞれが有する特性に応じて前記官
能基加硫性ゴムとブレンドされる。たとえば、天然ゴム
を使用するときは高強度という性質、スチレン−ブタジ
エンゴムを使用するときには高温練りの安定性およびタ
イヤグリップの向上という性質、ブタジエンを使用する
ときには低温特性がよいという性質をそれぞれゴム成形
物に付与することができる。
【0034】前記(a)でえられた混練物と二重結合加
硫性ゴムの混練割合としては前記官能基加硫性ゴム10
0重量部に対して二重結合加硫性ゴム50〜400重量
部、官能基加硫性ゴムの特性を出すという点から好まし
くは50〜100重量部、加工性を向上させる点からさ
らに好ましくは100〜400重量部である。かかるブ
レンド物を混練りし官能基加硫性ゴムを選択的に加硫し
てえられるゴム組成物が本発明のゴム組成物である。ま
た、この選択的加硫を伴なう混練りの際にも、その他の
成分としてたとえばステアリン酸などの加硫促進剤、プ
ロセスオイル、充填剤および老化防止剤などを、本発明
のゴム組成物からえられるゴム成形物の機械的特性を低
下させない程度配合してもよい。
【0035】前記(b)においては、前記官能基加硫性
ゴムと二重結合加硫性ゴムのブレンド物中の官能基加硫
性ゴムのみを選択的に加硫させる。
【0036】選択的加硫は、前記官能基加硫性ゴムが加
硫しはじめ、かつえられるゴム組成物の劣化を招かない
温度範囲内、たとえば天然ゴムを使用するばあいは好ま
しくは100〜120℃、混練時間の短縮という点から
さらに好ましくは110〜130℃の温度下で前記
(a)の混練りと同様の手段および方法で混練りするこ
とにより達成される。また、加工性と、作業性の向上と
いう点からバンバリミキサー中で混練りすることが好ま
しい。
【0037】えられたゴム組成物は二重結合加硫性ゴム
をマトリックスとし、その中に加硫された官能基加硫性
ゴムが均一に存在している状態のものである。
【0038】本発明のゴム組成物を、通常、ロール、押
出しなどの成形法により成形したのち最終的に二重結合
加硫性ゴムを加硫することにより、機械的特性に優れた
ゴム成形物がえられる。
【0039】二重結合加硫性ゴムの加硫は、たとえば二
重結合加硫性ゴム用の加硫剤であるイオウを所定量(た
とえば0.5〜2PHR)ゴム組成物に加え、要すれば
ステアリン酸などの加硫促進剤、プロセスオイル、充填
剤および老化防止剤などを適宜配合して混練りし、成形
したのち加熱することにより行なえばよい。
【0040】本発明のゴム組成物の用途としては、官能
基加硫性ゴムと二重結合加硫性ゴムの組合せと配合割
合、加硫剤(硬化剤)の種類と量などにより、多種多用
な用途が考えられるが、たとえばタイヤサイドウォール
(マレイン化EPDMと天然ゴム)、タイヤトレッド
(EXXPROと天然ゴム)、インナーライナー、ケー
スなどがある。
【0041】本発明においては、ゴム組成物の組成およ
び混練条件として、たとえばつぎのようなものを好まし
くあげることができる。
【0042】 (例1) 官能基加硫性ゴム(EXXPROまたはマレイン化EPDM) 100重量部 有機硬化剤(ジアミン) 0.1〜2重量部 無機硬化剤(ZnOまたはMgO) 3〜6重量部 二重結合加硫性ゴム(天然ゴムまたはSBR) 20〜80重量部 工程(a)の混練温度 60〜80℃ 工程(a)の混練時間 2〜8時間 工程(b)の選択的加硫温度 100〜120℃ 工程(b)の選択的加硫時間 2〜8時間 このものによれば、良好な機械的特性だけでなく、耐候
性、耐熱性、耐ガス透過性および接着性という性質を有
するゴム成形物をうることができるという点で有利であ
る。
【0043】 (例2) 官能基加硫性ゴム(EXXPROまたはマレイン化EPDM) 100重量部 有機硬化剤(ジアミン) 0.5〜2重量部 無機硬化剤(ZnO) 3〜5重量部 二重結合加硫性ゴム(SBR) 50〜400重量部 工程(a)の混練温度 60〜80℃ 工程(a)の混練時間 2〜8時間 工程(b)の選択的加硫温度 110〜130℃ 工程(b)の選択的加硫時間 2〜8時間 このものによれば、良好な機械的特性だけでなく、耐ガ
ス透過性および耐熱性という性質を有するゴム成形物を
うることができるという点で有利である。
【0044】 (例3) 官能基加硫性ゴム(エポキシ化ブタジエン) 100重量部 有機硬化剤(ジアミンまたはジカルボン酸) 0.5〜2重量部 無機硬化剤(ZnO) 3〜5重量部 二重結合加硫性ゴム(天然ゴム) 100〜400重量部 工程(a)の混練温度 50〜80℃ 工程(a)の混練時間 2〜5時間 工程(b)の選択的加硫温度 100〜130℃ 工程(b)の選択的加硫時間 2〜5時間 このものによれば、良好な機械的特性だけでなく、低温
特性、ウェットグリップおよびアイスグリップに優れた
ゴム成形物(タイヤ)をうることができるという点で有
利である。
【0045】 (例4) 官能基加硫性ゴム(エピクロルヒドリンゴム) 100重量部 有機硬化剤(ジアミン) 1〜3重量部 無機硬化剤(ZnOまたはMgO) 3〜5重量部 二重結合加硫性ゴム(SBR) 50〜400重量部 工程(a)の混練温度 60〜85℃ 工程(a)の混練時間 2〜8時間 工程(b)の選択的加硫温度 110〜130℃ 工程(b)の選択的加硫時間 2〜8時間 このものによれば、良好な機械的特性だけでなく、空気
透過性が低いという性質を有するゴム成形物をうること
ができるという点で有利である。
【0046】
【実施例】つぎに、本発明のゴム組成物の製法を実施例
にもとづいてさらに具体的に説明するが、本発明はこれ
らのみに限定されるものではない。
【0047】実施例1〜3 表1に示す割合および条件でそれぞれロールまたはバン
バリーミキサーを用いて混練物A〜Cをえた。なお、官
能基加硫性ゴム1はエクソン化学社製のEXXPRO
90−10、官能基加硫性ゴム2はユニロイヤル・ケミ
カル社製のROYALTAF 465、硬化剤1はN−
フェニル−N′−(1,3−ジメチルブチル)−p−フ
ェニレンジアミン、硬化剤2はN,N′−ジエチルチオ
尿素、硬化剤3はジアミノフェニルエーテルを用いた。
【0048】ついで、えられた混練物A〜Cを用いて、
表2に示す割合および条件でバンバリーミキサーにより
混練りおよび選択的加硫をすることにより、本発明のゴ
ム組成物をえた。なお二重結合加硫性ゴムは天然ゴムで
ある。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】比較例1〜3 表3に示す割合および条件でバンバリーミキサーを用い
て比較ゴム組成物D〜Fをえた。
【0052】
【表3】
【0053】実施例4 えられたゴム組成物A〜Cおよび比較ゴム組成物D〜F
それぞれ100重量部を用いて表4に示す割合および条
件でロールを用いて混練し、まだ加硫していない二重結
合加硫性ゴムを加硫するため、油圧プレスを用いて加硫
圧100kgf/cm2、加硫温度150℃、加硫時間
40分の条件で加硫成形し、ゴム成形物A〜Cおよび比
較ゴム組成物D〜Fをえた。
【0054】ゴム成形物A〜Fの、100%伸長時応力
(M100)(kgf/cm2)、引張張り強度(T
b)(kgf/cm2)、伸び(Eb)(%)および硬
度(Hs)(JIS A)を、JIS K 6251の
試験方法にしたがってダンベル状試験片を作製した後、
引張強度500mm/minの条件で測定した。結果を
表5に示す。
【0055】
【表4】
【0056】
【表5】
【0057】
【発明の効果】本発明の、あらかじめ官能基加硫性ゴム
と硬化剤とを混練りし、ついで二重結合加硫性ゴムと混
練りして選択的加硫により該官能基加硫性ゴムを加硫さ
せることによりえられるゴム組成物によれば、機械的特
性が改善されたゴム成形物をうることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−69647(JP,A) 特開 平3−139550(JP,A) 特公 平7−94581(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 21/00 C08K 5/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)少なくとも1種の官能基加硫性ゴ
    ムと該官能基加硫性ゴムを加硫しうる硬化剤とを、該官
    能基加硫性ゴムが加硫しない温度範囲内で混練りし、
    (b)えられる混練物と少なくとも1種の炭素−炭素二
    重結合加硫性ゴム(該炭素−炭素二重結合加硫性ゴムは
    官能基を含まないか、含んでいても繰返し単位100ユ
    ニット当り0.1〜5個である)とを前記官能基加硫性
    ゴムが加硫しうる温度範囲内で混練りしながら前記官能
    基加硫性ゴムを選択的に加硫してえられるゴム組成物。
  2. 【請求項2】 前記官能基加硫性ゴムの官能基が水酸
    基、カルボキシル基、アミノ基、イソシアナート基、エ
    ポキシ基、ハロゲン原子(フッ素系ポリマー含む)、酸
    無水物基、エステル基、クロロスルホン基、メチロール
    基および/またはスルホン酸塩基である請求項1記載の
    ゴム組成物。
  3. 【請求項3】 前記硬化剤が有機硬化剤および/または
    無機硬化剤である請求項1記載のゴム組成物。
  4. 【請求項4】 前記官能基加硫性ゴムがp−メチルスチ
    レンとイソブチレンの共重合体の臭素化物である請求項
    1記載のゴム組成物。
  5. 【請求項5】 前記官能基加硫性ゴムがクロロブチルゴ
    ムおよび/またはブロモブチルゴムである請求項1記載
    のゴム組成物。
  6. 【請求項6】 前記官能基加硫性ゴムがマレイン化エチ
    レン−プロピレン−非共役ジエン共重合体ゴムである請
    求項1記載のゴム組成物。
  7. 【請求項7】 前記有機硬化剤がポリアミン、ポリカル
    ボン酸またはポリオールである請求項3記載のゴム組成
    物。
  8. 【請求項8】 前記無機硬化剤がMg、Zn、Caもし
    くはBaの二価の金属の酸化物、炭酸塩または水酸化物
    である請求項3記載のゴム組成物。
  9. 【請求項9】 前記有機硬化剤がN,N′−ジエチルチ
    オ尿素である請求項7記載のゴム組成物。
  10. 【請求項10】 前記有機硬化剤がジアミノジフェニル
    エーテルである請求項7記載のゴム組成物。
  11. 【請求項11】 前記(a)の混練温度範囲が40〜9
    5℃であり、(b)の混練温度範囲が100〜140℃
    である請求項1記載のゴム組成物。
  12. 【請求項12】 前記(a)の混練温度範囲が60〜8
    0℃であり、(b)の混練温度範囲が100〜120℃
    である請求項1記載のゴム組成物。
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