JP3144861B2 - ポリマー分散ポリオール組成物およびポリウレタンの製造方法 - Google Patents

ポリマー分散ポリオール組成物およびポリウレタンの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリマー分散ポリオール
組成物およびそれを使用したポリウレタンの製造方法に
する
【0002】
【従来の技術】ポリエーテルポリオールやポリエステル
ポリオールなどのポリオール中にポリマーの微粒子が分
散した化合物はポリマー分散ポリオールと呼ばれ、ポリ
ウレタンフォームやポリウレタンエラストマーなどのポ
リウレタン原料として使用され、主としてポリウレタン
フォームなどの硬度物性を向上させるために用いられ
る。
【0003】近年、ポリウレタンフォームの高硬度化が
要望されており、そのためポリマー分散ポリオールの高
濃度化が行われている。しかし、ポリマー濃度に比例し
てその粘度が上昇し、その使用の際にイソシアネート化
合物と均一に混合することが困難であること、混合機に
おいてその流動抵抗が大きく、ポンプ等に大きな力を要
すること、流量コントロールが困難であることなどの流
動性の問題が生じ、ポリマー分散ポリオールの低粘度化
が要求されている。
【0004】低粘度化の技術の公知のものとしてはアク
リロニトリルを主成分とするモノマーを使用する場合ア
クリロニトリルとスチレンを共重合する方法や、特公昭
43−22108号公報、特公昭54−15289号公
報に示されているとおり、合成する際に溶媒を使用する
方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術はポリマー分散ポリオールを合成技術により低粘度
化するものであり、低粘度でかつその使用により製造さ
れたフォームの硬さが大きくなるポリマー分散ポリオー
ルおよびポリウレタンフォームを得ることには限界があ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の問題点
を解決すべくなされたものであり、ポリマー分散ポリオ
ールにある特定の化合物を添加して使用することによ
り、得られる組成物から生成されるポリウレタンフォー
ムの物理的性質になんら悪影響を与えずに、ポリマー分
散ポリオールの粘度を大幅に下げることができるもので
ある。
【0007】すなわち、本発明は、1)ポリマーの微粒
子がポリオール中に安定に分散しているポリマー分散ポ
リオール;および2)前記ポリマー分散ポリオールに対
して0.1〜10重量%のエステル類粘度低下剤;から
り、かつ、前記エステル類粘度低下剤が、下記(A−
1)および(A−2)からなる群から選択される化合物
である、ことを特徴とするポリマー分散ポリオール組成
物である。(A−1)一般式R−COOXで示される脂肪族一塩基
酸エステル(ここでRは炭素数15〜17のアルキル
基。Xは炭素数1〜10のアルキル基、フェニル基また
はベンジル基。)。 (A−2)一般式X 1 OCO−R−COOX 2 で示される
脂肪族または芳香族二塩基酸エステル(ここでRは炭素
数1〜8のアルキレン基またはフェニレン基。X 1 、X 2
はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基、フェニ
ル基またはベンジル基。)。
【0008】本発明はまた、上記ポリマー分散ポリオー
ル組成物とポリイソシアネート化合物を反応させるこ
とを特徴とするポリウレタンの製造方法である。
【0009】本発明におけるポリマー分散ポリオール
は、ポリオール中でエチレン性不飽和モノマーを重合さ
せる方法、別途製造したポリマー微粒子をポリオールに
混合する方法、エチレン性不飽和基を有するマクロモノ
マーとエチレン性不飽和モノマーをポリオール中で重合
させる方法などで製造される、ポリマー微粒子が分散し
たポリオールであり、ポリマーポリオールとも呼ばれ
る。
【0010】エチレン性不飽和モノマーとしては、例え
ばスチレン、アクリロニトリル等が用いられる。
【0011】ポリオールとしては少なくとも2個のアル
キレンオキシドが付加し得る水素原子を有する化合物
(開始剤)にアルキレンオキシドを付加して得られるポ
リオキシアルキレンポリオールが好ましい。
【0012】アルキレンオキシドとしては、炭素数2〜
4のアルキレンオキシドが適当であり、特にプロピレン
オキシド単独またはプロピレンオキシドとエチレンオキ
シドの併用が好ましい。プロピレンオキシドとエチレン
オキシドを併用する場合、両者の混合物を付加させても
よく、別々に順次付加させてもよく、これらの組み合せ
でもよい。エチレンオキシドを最後に付加させる場合は
前記エチレンオキシドのキャップである。また、エチレ
ンオキシドキャップ後に少量のプロピレンオキシドをさ
らに付加して1級水酸基の割合を調節することもでき
る。
【0013】アルキレンオキシドとともに少量の他のモ
ノエポキシド、たとえばハロゲン含有アルキレンオキシ
ド、スチレンオキシド、グリシジルエーテルなどを付加
してもよいが、好ましくは実質的にアルキレンオキシド
のみが使用される。
【0014】開始剤としては多価アルコール、多価フェ
ノール、モノまたはポリアミン、その他のものを使用で
きるが、多価アルコールと多価フェノールが適当であ
り、特に多価アルコールが好ましい。また、開始剤は2
種以上を併用することもできる。開始剤の具体例を下記
に示すが、これらに限られるものではない。特に好まし
い開始剤は3価の多価アルコール、またはそれを主とす
る2価または4価以上の開始剤との混合物である。
【0015】2価開始剤:エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、ビスフェノール
A。
【0016】3価開始剤:グリセリン、トリメチロール
プロパン、ヘキサントリオール。
【0017】4価以上の開始剤:ペンタエリスリトー
ル、ジグリセリン、ジトリメチロールプロパン、デキス
トロース、ソルビトール、シュークロース、ノボラッ
ク。
【0018】本発明におけるエステル類粘度低下剤の粘
度は低粘度であることが好ましい。具体的には、25℃
における粘度が10cP以下であることが好ましい。
【0019】また、エステル類粘度低下剤はポリイソシ
アネート化合物に対して不活性であることが好ましい。
【0020】本発明におけるエステル類粘度低下剤は下
記(A−1)および(A−からなる群から選択され
る化合物である
【0021】(A−1)一般式R−COOXで示される
脂肪族一塩基酸エステル(ここでRは炭素数15〜1
のアルキル基Xは炭素数1〜10のアルキル基、フェ
ニル基またはベンジル基)。
【0022】(A−2)一般式X1OCO−R−COO
2で示される脂肪族または芳香族二塩基酸エステル
(ここでRは炭素数1〜8のアルキレン基またはフェニ
レン基1、X2はそれぞれ独立に炭素数1〜10のア
ルキル基、フェニル基またはベンジル基)。
【0023】
【0024】上記エステル類粘度低下剤のうち、(A−
1)の群から選ばれる脂肪族一塩基酸エステルとして
、パルミチン酸エステル、ステアリン酸エステル等
挙げられる。
【0025】それぞれのエステルのXとしては、アルキ
ル基としてメチル、エチル、プロピル、ブチル、イゾブ
チル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、2
−エチルヘキシル、ノニル、イソノニル(2−メチルオ
クチル)、デシル、イソデシル(2−メチルノニル)等
があり、また他にフェニル基、ベンジル基等が挙げられ
る。
【0026】このうち炭素数8のアルキル基が特に好ま
しい。さらに炭素数8のアルキル基でも直鎖構造をもつ
ものより分枝構造をもつものの方がより好ましい。
【0027】すなわち、(A−1)の群から選ばれる脂
肪族一塩基酸エステルの具体例としては、パルミチン酸
2−エチルヘキシル、ステアリン酸ブチル等が好ましく
使用され、そのうちでもパルミチン酸2−エチルヘキシ
ルが最も好ましく使用される。
【0028】(A−2)の群から選ばれる脂肪族二塩基
酸エステルとしては、マロン酸エステル、コハク酸エス
テル、グルタル酸エステル、アジピン酸エステル、1,
5−ペンタンジカルボン酸エステル、1,6−ヘキサン
ジカルボン酸エステル、アゼライン酸エステル、セバシ
ン酸エステル、フタル酸エステル、イソフタル酸エステ
ル、テレフタル酸エステル等がある。このうち特にアジ
ピン酸エステル、アゼライン酸エステル、セバシン酸エ
ステル、フタル酸エステルが好ましい。
【0029】それぞれのエステルの 1 、X 2 としては、
アルキル基としてメチル、エチル、プロピル、ブチル、
イソブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチ
ル、2−エチルヘキシル、ノニル、イソノニル、デシ
ル、イソデシル等があり、また他にフェニル基、ベンジ
ル基等が挙げられる。
【0030】このうち炭素数8のアルキル基が特に好ま
しい。さらに炭素数8のアルキル基でも直鎖構造をもつ
ものより分枝構造をもつものの方がより好ましい。
【0031】すなわち、(A−2)の群から選ばれる脂
肪族二塩基酸エステルの具体例としてアジピン酸ジ
ブチル、アジピン酸ジ−n−ヘキシル、アジピン酸ビス
−2−エチルヘキシル、アゼライン酸ビス−2−エチル
ヘキシル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ビス−2−
エチルヘキシル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチ
ル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸
ジ−n−オクチル、フタル酸ビス−2−エチルヘキシ
ル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸オクチルデシル、
フタル酸ジイソデシル、フタル酸ブチルベンジル等が好
ましい。特にアジピン酸ビス−2−チルヘキシルが最
も好ましく使用される。
【0032】
【0033】
【0034】これら(A−2)のうちでは脂肪族二塩基
酸エステルが最も好ましく使用される。
【0035】エステル類粘度低下剤は、ポリマー分散ポ
リオールに対して0.1〜10重量%、好ましくは0.
3〜7.5重量%含有するように添加される。粘度低
下剤の添加量が0.1重量%未満では粘度低下効果が見
られず、また、10重量%より多くなるとポリウレタン
フォームの反応性や物理的性質に悪影響を及ぼすように
なり正常なフォームが得られなくなる。
【0036】本発明はまた、上記ポリマー分散ポリオー
ル組成物とポリイソシアネート化合物を反応させるこ
とを特徴とするポリウレタンの製造方法である。ポリウ
レタンとしては、ポリウレタンフォームやポリウレタン
エラストマーが好ましい。ポリウレタンフォームとして
は、特に軟質ポリウレタンフォームが好ましい。ポリウ
レタンはポリオール成分とポリイソシアネート成分と
混合して製造するワンショット法やプレポリマーを経由
するプレポリマー法等によって製造される。
【0037】本発明のポリマー分散ポリオール単独また
はそれを含む混合物からなるポリオール成分には、さら
に触媒、整泡剤、発泡剤、充填剤、架橋剤、鎖延長剤、
安定剤、着色剤その他の添加剤を加えてもよい。通常の
ポリウレタンフォーム製造の場合、触媒、発泡剤、整泡
剤は必須の成分とされることが多い。
【0038】触媒としては、3級アミンなどのアミン系
触媒や有機スズ化合物等の有機金属化合物が適してい
る。発泡剤は水のみ使用することが好ましいが、ハロゲ
ン化炭化水素系発泡剤や空気等をごく少量併用してもよ
い。ハロゲン化炭化水素系発泡剤としては、トリクロロ
フルオロメタン、ジクロロフルオロメタン、塩化メチレ
ン、クロロジフルオロメタン、−ジクロロ−
−トリフルオロエタン、1,1−ジクロロ−1−
フルオロエタンなどがある。
【0039】鎖延長剤としては、例えば多価アルコー
ル、アルカノールアミン、糖類およびポリアミンが挙げ
られる。また、多価アルコール、アルカノールアミン、
糖類、ポリアミン、モノアミンおよび多価フェノール類
等に少量のアルキレンオキシドを付加して得られる低分
子量のポリエーテル系ポリオールが挙げられる。さら
に、低分子量のポリエステル系ポリオール等も挙げられ
る。
【0040】好ましくは、エチレングルコール、プロピ
レングリコール、1,4−ブタンジオール、グリセリン
等の多価アルコール、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン等のアルカノールアミン、および水酸基価が
200以上のポリエーテル系ポリオールが用いられる。
【0041】ポリイソシアネート化合物としては、イソ
シアネート基を2以上有する芳香族系、脂環族系、およ
び脂肪族系のポリイソシアネート、それら2種類以上の
混合物、ならびにそれらを変性して得られる変性ポリイ
ソシアネートがある。具体的には、例えば、トリレンジ
イソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、
ポリメチレンポリフェニルイソシアネート(クルードM
DI)、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等のポ
リイソシアネートやそれらのプレポリマー型変性体、ヌ
レート変性体、カルボジイミド変性体がある。
【0042】本発明の、エステル類粘度低下剤を含有す
るポリマー分散ポリオール組成物の特徴は、これを用い
て製造したポリウレタンの物理的性質に悪影響を与えな
いことである。特に、本発明のポリマー分散ポリオール
組成物は0.1〜10重量%のエステル類粘度低下剤を
含んでいるため、エステル類粘度低下剤を含まないポリ
マー分散ポリオールを使用した場合と比較してフォーム
原料中のポリマー分散ポリオールの割合は低くなってい
るが、フォーム硬度はほとんど変わらないという特徴を
有している。
【0043】また、ポリマー分散ポリオール組成物は安
定性がよく、製造後数週間経過した組成物を使用してポ
リウレタンフォームを製造したとしても、ポリウレタン
の物理的性質に対する悪影響は全く認められない。
【0044】更に、エステル類粘度低下剤を添加したポ
リマー分散ポリオール組成物から製造されたポリウレタ
ンフォームは、エステル類粘度低下剤を添加していない
ポリオールから製造されたフォームと比較し下記のよう
な優れた特徴を有している。
【0045】(1)ポリウレタンフォームのセルの連通
化が促進される。このために、上記したように実質的に
ポリマー濃度が低いにもかかわらず、フォーム硬度の低
下がないと推定される。
【0046】(2)破断時の伸びが向上する。一般に、
ポリマー分散ポリオールを用いたポリウレタンフォーム
はフォーム硬度向上する反面、伸びが悪化していた
が、この点を解消する。
【0047】(3)ポリウレタンフォームの寸法安定性
が向上する。
【0048】以下、実施例により本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれら実施例により限定されない。な
お部は重量部を示す。
【0049】
【実施例】(ポリオール) ポリオールA:グリセリンにプロピレンオキシドとエチ
レンオキシドをこの順で付加して得られる分子量300
0、オキシエチレン基含有量10重量%のポリオキシア
ルキレントリオール。
【0050】ポリオールB:グリセリンにプロピレンオ
キシドとエチレンオキシドをこの順で付加して得られる
分子量5000、オキシエチレン基含有量15重量%の
ポリオキシアルキレントリオール。
【0051】ポリオールC:グリセリンにプロピレンオ
キシドとエチレンオキシドの混合物を付加して得られる
分子量3000、オキシエチレン基含有量5重量%のポ
リオキシアルキレントリオール。
【0052】(ポリマー分散ポリオール) ポリマー分散ポリオールA:ポリオールA55部中で、
アクリロニトリル13.5部、スチレン31.5部を重
合させた粘度4000c25℃)のポリマー分散ポ
リオール。
【0053】ポリマー分散ポリオールB:ポリオールC
60部中で、アクリロニトリル12部、スチレン28部
を重合させた粘度5300c25℃)のポリマー分
散ポリオール。
【0054】ポリマー分散ポリオールC:ポリオールB
60部中で、アクリロニトリル16部、スチレン24部
を重合させた粘度8000c25℃)のポリマー分
散ポリオール。
【0055】(実施例1〜8、比較例1) ポリマー分散ポリオールBと各粘度低下剤とを表1〜2
に示す割合で配合し、ポリマー分散ポリオール組成物を
調製した。ポリマー分散ポリオールの粘度に対する粘度
低下剤の添加の効果をみるため、各組成物の25℃にお
ける粘度をBL型粘度計により測定した。結果を表1に
示す。なお、表中の原料成分の数字はすべて重量部を表
わす。
【0056】
【表1】
【0057】なお、使用した粘度低下剤は下記のとおり
である。
【0058】粘度低下剤Aはフタル酸ジ−n−オクチ
ル、粘度低下剤Bはアジピン酸ビス−2−エチルヘキシ
ル、粘度低下剤Cはヘキサデカン酸2−エチルヘキシル
(パルミチン酸2−エチルヘキシル)、粘度低下剤Gは
セバシン酸ビス−2−エチルヘキシルを示す。
【0059】(実施例9〜14、比較例2〜4)表
に示すように、ポリオールAと各粘度低下剤を含むポ
リマー分散ポリオール組成物(比較例はポリマー分散ポ
リオールAのみ)を用いて発泡させ、得られたポリウレ
タンフォームの物性を測定した。
【0060】すなわち、ポリオールA60部、各粘度低
下剤1.35部とポリマー分散ポリオールA43.65
部からなるポリマー分散ポリオール組成物(比較例はポ
リマー分散ポリオールA40部)、水4部、Dabco
33−LV 0.30部、シリコーン整泡剤L−520
(日本ユニカー製)1.0部および触媒としてスタナ
スオクタノエート(T−9)を表に示す部(0.
06、0.08または0.10部)を混合して混合物を
得た。該混合物とトリレンジイソシアネート(TDI−
80)をインデックス105となるように撹拌混合後
(液温25℃)350mm□×70mmtの金型(型
温37℃)に注入し、170℃のオーブンで12分間キ
ュアーを行った。
【0061】結果を表に示す。表中比率とはポリ
マー分散ポリオール/粘度低下剤(重量比)を示す。
【0062】
【表2】
【0063】
【表3】
【0064】(実施例15〜18、比較例5〜8)表
に示すように、ポリオールCとポリマー分散ポリオ
ールCに粘度低下剤を各量添加したポリマー分散ポリオ
ール組成物とを用いて発泡し、得られたポリウレタンフ
ォームの物性を測定した。比較例としてエステル類粘度
低下剤を添加していないポリマー分散ポリオールを用い
て同様に発泡を行った。
【0065】すなわち、表に示すポリオールCと
ポリマー分散ポリオール組成物(比較例はポリオールC
とポリマー分散ポリオールC)100部に水3部、Da
bco33−LV 0.7部、DabcoXDM 0.
3部、シリコーン整泡剤SF−2962の1.0部、ポ
リイソシアネートとしてC−1021(日本ポリウレタ
工業社製)をインデックス105となるように撹拌混
合後(液温25℃)350mm□×100mmtの金
型(型温60℃)に注入し、90℃のオーブンで7分間
キュアーを行った。
【0066】結果を表に示す。
【0067】
【表4】
【0068】
【表5】
【0069】
【発明の効果】本発明で示したエステル類粘度低下剤を
ポリマー分散ポリオールに添加することにより、高ポリ
マー濃度でかつ低粘度のポリマー分散ポリオール組成物
を得ることができる。このエステル類粘度低下剤はエス
テル類粘度低下剤を添加したポリマー分散ポリオール組
成物から製造されたポリウレタンフォームの物理的性質
に悪影響を与えず、特にエステル類粘度低下剤を添加し
ていない組成物から製造されたフォームと比較し、フォ
ーム硬度に変化はない。さらに、伸びや寸法安定性が向
上するという優れた特徴を有する。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−244620(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16 C08G 18/00 - 18/87

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1)ポリマーの微粒子がポリオール中に安
    定に分散しているポリマー分散ポリオール;および2)
    前記ポリマー分散ポリオールに対して0.1〜10重量
    %のエステル類粘度低下剤;からなり、かつ、前記エス
    テル類粘度低下剤が、下記(A−1)および(A−2)
    からなる群から選択される化合物である、ことを特徴と
    するポリマー分散ポリオール組成物。(A−1)一般式R−COOXで示される脂肪族一塩基
    酸エステル(ここでRは炭素数15〜17のアルキル
    基。Xは炭素数1〜10のアルキル基、フェニル基また
    はベンジル基。)。 (A−2)一般式X 1 OCO−R−COOX 2 で示される
    脂肪族または芳香族二塩基酸エステル(ここでRは炭素
    数1〜8のアルキレン基またはフェニレン基。X 1 、X 2
    はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基、フェニ
    ル基またはベンジル基。)。
  2. 【請求項2】エステル類粘度低下剤の25℃における
    度が10cP以下である、請求項1に記載のポリマー分
    散ポリオール組成物。
  3. 【請求項3】X、X 1 およびX 2 がそれぞれ分岐構造をも
    つ炭素数8のアルキル基である、請求項1または2に記
    載のポリマー分散ポリオール組成物。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3に記載のポリマー分
    散ポリオール組成物とポリイソシアネート化合物を反
    応させることを特徴とするポリウレタンの製造方法。
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