JP3144676U - 隠蔽ハガキ - Google Patents

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昇一 川上
修一 榎本
拓 金澤
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Abstract

【課題】宛先に郵送されて受取人に到達するまで隠蔽シール部分がしっかりと貼り付いていて、しかも受取人が開封する際には上記隠蔽シールを容易に剥離することができる個人情報を郵送する際に使用される隠蔽ハガキを提供する。
【解決手段】ハガキ本体1、該ハガキ本体の通信面2と折り曲げ線6を介して連接されており、該折り曲げ線にて二つ折りにして該通信面と接する面に粘着剤層を有する隠蔽シール5、および該粘着剤層を被覆保護する離型紙を含み、該離型紙を剥がし、該折り曲げ線にて二つ折りにすることによって該通信面の少なくとも一部を隠蔽することができる。該隠蔽シールの粘着剤パターンは、粘着剤の存在する複数のブロック状粘着剤部と粘着剤が存在しない非粘着剤部とから成る不連続なパターンとする。
【選択図】図1

Description

本考案は、個人情報を郵送する際に使用される隠蔽ハガキであって、宛先に郵送されて受取人に到達するまで隠蔽シール部分がしっかりと貼り付いていて、しかも受取人が開封する際には上記隠蔽シールを容易に剥離することができ上記個人情報を確実に確認することができる隠蔽ハガキに関する。
隠蔽ハガキに使用される隠蔽シールは、全面に粘着剤を塗布する全ベタまたは、ドットパターンの粘着剤パターンで塗布され、使用する粘着剤は剥がすときには上記ハガキ本体の材破(紙破)を生じない、いわゆる弱粘着性の粘着剤を用いるのが一般的であった。
全ベタの粘着剤パターンで隠蔽シールを貼り付けると、粘着剤面積が大きいため粘着力が高く、ハガキ本体を材破させないように、粘着剤は非常に弱いものを選択する必要があった。
しかし、非常に弱い粘着剤を選択すると、例えばハガキの端部に穏やかなアールを付ける等の対策を行っても、上記隠蔽ハガキの仕分けや配送時などに隠蔽シール部分が剥がれ始めるという問題があった。
また、粘着力の強い粘着剤を使うと用紙によっては、剥離時に上記ハガキ本体を紙破してしまい、上記個人情報が確認し難くなる等の問題があった。
本考案は、上記のような従来の隠蔽ハガキの有する問題点を解決し、宛先に郵送されて受取人に到達するまで隠蔽シール部分が剥がれることなく、しかも受取人が開封する際には上記隠蔽シールを容易に剥離することができ、ハガキ本体の紙破などが起こらず上記個人情報を確実に確認することができる隠蔽ハガキを提供することを目的とする。
本考案者等は上記目的を達成すべく鋭意検討を行った結果、隠蔽シールの粘着剤パターンを、粘着剤の存在する複数のブロック状粘着剤部と粘着剤が存在しない非粘着剤部とから成る不連続なパターンとすることによって、宛先に郵送されて受取人に到達するまで隠蔽シール部分が剥がれることなく、しかも受取人が開封する際には上記隠蔽シールを容易に剥離することができ、ハガキ本体の紙破などが起こらず上記個人情報を確実に確認することができる隠蔽ハガキが得られることを見出し、本考案を完成するに至った。
即ち、本考案は、
(a)宛名面および通信面を有するハガキ本体、
(b)該ハガキ本体の通信面と折り曲げ線を介して連接されており、該折り曲げ線にて二つ折りにして該通信面と接する面に粘着剤層を有する隠蔽シール、および
(c)取り扱いの作業性のために該粘着剤層を被覆保護する離型紙
を含み、
該離型紙を剥がし、該折り曲げ線にて二つ折りにすることによって該通信面の少なくとも一部を隠蔽することができる隠蔽ハガキであって、
該隠蔽シールの粘着剤パターンが、粘着剤の存在する複数のブロック状粘着剤部と粘着剤が存在しない非粘着剤部とから成る不連続なパターンであり、
該隠蔽シールにおいて該折り曲げ線と反対側の2つの端部の少なくとも1方を隠蔽シールの剥離始点とすることを特徴とする隠蔽ハガキに関する。
更に、本考案を好適に実施するためには、
上記隠蔽シールの非粘着剤部が、前記隠蔽シールの剥離始点となる端部と対角の端部とを通る対角線に直角である複数の平行線のパターンを含み;
上記隠蔽シールの非粘着剤部が、剥離始点となる前記2つの端部の一方と対角の端部とを通る対角線の前記2つの端部の一方からの延長線上に中心を有する等間隔の同心円および前記2つの端部の他方と対角の端部とを通る対角線の前記2つの端部の他方からの延長線上に中心を有する等間隔の同心円の2組の同心円が交差するパターンであり;
上記隠蔽シールに使用される粘着剤が、剥離強さ3〜7N/mを有し;
上記ハガキ本体に使用される基材が、平滑度10〜60秒、紙面強度としてデニソンワックス値No.23A以上を有する;
ことが好ましい。
本考案によれば、隠蔽シールの粘着剤パターンが不連続なブロック状となっているため、全ベタの従来品に比べて、各剥離箇所での剥離幅が小さくなり剥離方向に関係なく剥離強さのバラツキが小さく、高くなり過ぎることがなく、ほぼ同じ剥離力で剥がすことができ、また、それによって剥離強さの大きい比較的強粘着性の粘着剤を使用できるため、隠蔽ハガキの投函、仕分け、配送などの実使用面でも剥がれにくく有利である。
以下、図1〜8を用いて本考案の隠蔽ハガキを詳細に説明する。図1は本考案の隠蔽ハガキの1つの態様の概略上面図であり、図2〜4は図1の隠蔽ハガキの使用方法を説明する概略上面図である。図5は本考案の隠蔽ハガキの他の態様の概略上面図であり、図6〜8は本考案の隠蔽ハガキの更に別の態様の概略上面図である。
図1に示されるように、本考案の隠蔽ハガキ(10)は、
(a)宛名面および通信面(2)を有するハガキ本体(1)、
(b)上記ハガキ本体(1)の通信面(2)と折り曲げ線(6)を介して連接されており、上記折り曲げ線(6)にて二つ折りにして上記通信面(2)と接する面に粘着剤層を有する隠蔽シール(5)、および
(c)取り扱いの作業性のために該粘着剤層を被覆保護する離型紙(表示せず)
を含む。
本考案の隠蔽ハガキ(10)の使用方法として、図2に示すように、まず、上記通信面(2)内に個人情報を書き込み、上記離型紙(表示せず)を剥がし、上記折り曲げ線(6)にて二つ折りにする。これによって、図3に示すように、個人情報を書き込んだ上記通信面(2)の少なくとも一部を隠蔽することができる。このように、個人情報を書き込み、隠蔽することができた隠蔽ハガキは、投函され、仕分け、配送などの作業を経て、受取人に郵送される。
上記のようにして、受取人に郵送された隠蔽ハガキは、図3に示すように、上記隠蔽シールにおいて上記折り曲げ線と反対側の2つの端部の少なくとも1方を隠蔽シールの剥離始点(7または7’)とする。更に、図4に示すように、上記隠蔽シールを剥がして、書き込まれた個人情報を確認することができる。
上記のように、隠蔽シールを剥がす際には、左右のいずれかの端部にある剥離始点から剥がすが、一方の端部からその対角の端部に向かって対角線方向に引き剥がすか、または対角線方向からあるカーブで離れていく方向に引き剥がすことが一般的である。
全面に粘着剤を塗布する全ベタの粘着剤パターンで塗布された隠蔽シールを剥がす場合、粘着剤の剥離幅が剥離始点から次第に大きくなり、剥離強さも次第に大きくなる。通常、隠蔽ハガキや隠蔽シールは矩形であるため、剥離始点となり得る折り曲げ線と反対側の左右のいずれかの端部からその対角の端部に向かって対角線方向に剥がすときよりも、その方向から、ある角度でカーブしながら剥がすときの方が剥離幅は大きくなり、それに伴って剥離強さも大きくなってしまう。
このように、全ベタの粘着剤パターンで塗布された隠蔽シールを使うと、剥離強さが大きくなるために、隠蔽シール部分、ハガキ本体に余分な力が加わり剥がした後、ハガキ本体のカール、シワなどが生じ、ひどい場合にはハガキ本体の紙破が生じる。そのような全ベタの粘着剤パターンで塗布された隠蔽シールの粘着剤を剥離強さの低いものに変更すると、前述のように、隠蔽ハガキの仕分けや配送時などに隠蔽シール部分が剥がれてしまうという問題が生じる。
そこで、そのような問題を解決するため、本考案の隠蔽ハガキにおいては、上記隠蔽シールの粘着剤パターンが、粘着剤の存在する複数のブロック状粘着剤部(3)と粘着剤が存在しない非粘着剤部(4または4’)とから成る不連続なパターンであることを要件とする。本考案によれば、隠蔽シールの粘着剤パターンが不連続なブロック状となっているため、全ベタの従来品に比べて、各剥離箇所での剥離幅が小さくなり剥離方向に関係なく剥離強さのバラツキが小さく、高くなり過ぎることがなく、ほぼ同じ剥離力で剥がすことができ、また、それによって剥離強さの大きい比較的強粘着性の粘着剤を使用できるため、隠蔽ハガキの投函、仕分け、配送などの実使用面でも剥がれにくく有利なものとなるのである。
上記のように、隠蔽シールの粘着剤パターンが、全面に粘着剤を塗布する全ベタではなく、粘着剤の存在する複数のブロック状粘着剤部と粘着剤が存在しない非粘着剤部から成る不連続なものとすることによって、従来品よりも粘着力の高い粘着剤を用いても、全ベタに比較して剥離幅が小さくなるため、剥離時に上記ハガキ本体を紙破することなく、上記隠蔽ハガキの仕分けや配送時などに隠蔽シール部分が剥がれないものとなる。
上記隠蔽シールの粘着剤パターンは、不連続なブロック状となっていれば、矩形、円形、楕円形等の如何なる形状を有してもよいが、製造が容易でコスト面を考慮すると、図1に示すような非粘着剤部が2組の平行線から形成されるパターンであることが好ましい。
また、隠蔽ハガキが受取人に郵送され、隠蔽シールを剥がす際には、前述のように、左右のいずれかの端部にある剥離始点から剥がすが、一方の端部からその対角の端部に向かって対角線方向に引き剥がすか、または対角線方向からあるカーブで離れていく方向に引き剥がすことが一般的である。従って、上記隠蔽シールの粘着剤パターンは、非粘着剤部が向かい合う2組の辺に平行であるより、図5に示すように、剥離始点からの対角線方向に直角である1組の平行線(4’)を含むパターンが、剥離幅のバラツキがなく、ハガキ本体の紙破を生じることなく、隠蔽シールをスムーズに剥がすことができる。
また、上記のように、対角線方向からあるカーブで離れていく方向に引き剥がれることを考慮すると、上記剥離始点からの対角線方向に直角である1組の平行線パターンが、図6に示すように、更に剥離始点側に沿ったアールのついた曲線パターン(4’)、例えば楕円弧や円弧であることが好ましい。上記のように、隠蔽シールを剥がす際に、対角線方向からあるカーブで離れていく程度は一定ではないので、アールのついた曲線パターンであれば、それらを吸収することができ、剥離幅のバラツキがなく、隠蔽シールをスムーズに剥がすことができるからである。
また、上記隠蔽ハガキの仕分けや配送時などに隠蔽シール部分が剥がれる場合を考慮すると、剥離始点に近いほど剥離強さが高い方が好ましい。理想的には、隠蔽シールを剥離していくにつれて、剥離が生じている箇所である剥離線が交差するブロック状粘着剤部の幅が徐徐に小さくなるようにしたパターンであることが好ましいが、上記のように、隠蔽シールを剥がす方向が一定ではないので、上記隠蔽シールの粘着剤パターンは、図7に示すように、上記剥離始点に近いほど上記非粘着剤部(4’)の間隔が広くなっているパターンを含むものが好ましい。
前述のように、本考案の隠蔽ハガキにおいては、不連続なブロック状パターンである隠蔽シールの粘着剤パターンは、好ましくは、剥離始点からの対角線方向に直角である1組の平行線を含むパターンであり、より好ましくはそれらが剥離始点側に沿ったアールのついた曲線パターンである。また、上記隠蔽シールの粘着剤パターンは、剥離始点に近いほど上記非粘着剤部の間隔が広くなっているパターンを含むものが好ましい。これらを組み合わせると、本考案の隠蔽ハガキにおいては、不連続なブロック状パターンである隠蔽シールの粘着剤パターンは、図8に示すように、非粘着剤部が、剥離始点となる2つの端部の一方と対角の端部とを通る対角線の上記2つの端部の一方からの延長線上に中心を有する等間隔の同心円および上記2つの端部の他方と対角の端部とを通る対角線の上記2つの端部の他方からの延長線上に中心を有する等間隔の同心円の2組の同心円が交差するパターンであることが更に好ましい。
上記2組の同心円が同心楕円であっても同様の効果が得られるが、同心楕円である場合、各楕円が各延長線上に2つの中心を有するか、または2つの中心を結ぶ直線の垂直二等分線が各延長線上に存在するパターンであってもよい。
本考案の隠蔽ハガキでは、全隠蔽シールの粘着剤パターンにおいて、1つのブロック状粘着剤部中の最長部分の長さは5〜40mm、好ましくは8〜30mmであり、上記最長部分の長さが40mmより大きくなると、隠蔽シールの剥離後、ハガキ本体のカール、シワなどが生じ、ひどい場合にはハガキ本体の紙破が生じ、5mmより小さくなると郵送時に隠蔽シールが剥がれてしまう場合がある。
本考案の隠蔽ハガキでは、全隠蔽シールの粘着剤パターンにおいて、非粘着剤部の幅は1〜3mm、好ましくは1〜2mmであり、上記非粘着剤部の幅が3mmより大きくなると郵送時に隠蔽シールが剥がれてしまう場合があり、1mmより小さくなると、隠蔽シールの剥離後、ハガキ本体のカール、シワなどが生じ、ひどい場合にはハガキ本体の紙破が生じる。
本考案の隠蔽ハガキのハガキ本体に使用される基材は、ハガキに使用される材料であれば限定されず、紙、合成紙、PETフィルム等のポリマーフィルムから形成されてもよいが、特に上質紙が好ましく使用され、平滑度10秒以上および紙面強度としてデニソンワックス値No.23A以上を有することが望ましい。本考案の隠蔽ハガキにおいて、上記基材の平滑度は、好ましくは10〜60秒、より好ましくは20〜40秒である。上記平滑度が10秒未満では、隠蔽シールの剥離の際に、ひどい場合にはハガキ本体の紙破が生じ、上記紙面強度としてのデニソンワックス値がNo.23A未満では、同様に隠蔽シールの剥離の際に、ひどい場合にはハガキ本体の紙破が生じる。尚、上記平滑度の測定は、JIS P8119の「紙及び板紙のベック試験器による平滑度試験方法」に準拠して行い、また、上記紙面強度は、JIS P8129の「紙及び板紙の表面強さ試験方法」に準拠し、デニソンワックスNo.2A〜32Aを用いて測定した。
上記隠蔽シールに使用される粘着剤としては、水性エマルジョン粘着剤、ホットメルト粘着剤等が挙げられ、アクリル樹脂を主成分とする水性エマルジョン粘着剤が好ましい。上記粘着剤の塗布量としては、乾燥重量で3.0〜8.0g/m、好ましくは4.5〜6.5g/mであり、3.0g/m未満では、自然に剥がれることはないがハガキ本体が折り曲がることにより容易に剥がれてしまい、8.0g/mを超えるとハガキ本体が紙破する可能性がある。
上記隠蔽シールに使用される粘着剤は、剥離強さ3〜7N/m、好ましくは4〜6N/mを有することが望ましい。上記剥離強さが、3N/m未満では自然に剥がれることはないが、あまりにも抵抗なく剥がれ、7N/mを超えるとハガキ本体が紙破する可能性がある。尚、上記剥離強さは、JIS K6854−3の「接着剤−はく離接着強さ試験方法−T形はく離」に準拠して測定した。
本考案の隠蔽ハガキにおいては、上記粘着剤の塗布方法は、上記のような粘着剤パターンを形成することができれば特に限定されないが、スクリーン印刷、凸版印刷等が好ましい。
上記剥離紙としては、市販の剥離紙、例えば王子製紙株式会社製「46EVS」、「64EVS」などを使用することができるが、剥離紙用基材上にシリコーン剥離剤を印刷したものを使用することもできる。シリコーン剥離剤としては、市販のシリコーンインキのいずれでもよい。印刷方法としては、UV硬化型フレキソ印刷、UV硬化型オフセット印刷、UV硬化型グラビア印刷のいずれでも良い。上記のように、シリコーン剥離剤を印刷する場合は、UV硬化を完全に行うことが不可欠で、特にベタ印刷であり無色透明であるので、6kw以上のUV照射ランプを使用し、印刷速度は60〜70m/分以下で行うのが望ましい。
また、上記シリコーン剥離剤を印刷するための剥離紙用基材としては、前述の隠蔽ハガキ用の基材と同様であってもよく、紙、合成紙、PETフィルム等のポリマーフィルムから形成されてもよいが、特に上質紙が最適である。更に、コート紙、アート紙、ノーカーボン紙などを使用することもできる。
本考案を実施例により更に詳細に説明するが、本考案はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
(I)隠蔽シールの作製
以下に示す隠蔽シールの基材上に、以下に示す粘着剤を、凸版印刷(凸樹脂版)により、不連続なブロック状パターンで塗布し、粘着剤層を形成した。上記粘着剤パターンとしては、図1に示すように、剥離始点を含む縦14mm×幅25mmの長方形パターンを、粘着剤が存在しない非粘着剤部の幅1mmで配置した。以下に示す剥離紙により上記粘着剤層全体を覆って隠蔽シールを得た。
(II)隠蔽ハガキの作製
上記のようにして得られた隠蔽シール(5)を、以下に示す基材を用いたハガキ本体(1)の通信面(2)と折り曲げ線(6)を介して連接されており、上記折り曲げ線(6)にて二つ折りにして上記通信面(2)と接する面に上記粘着剤層を有するように配置して隠蔽ハガキ(10)を作製した。
(i)ハガキ本体の基材:日本製紙社製上質紙(Npiフォーム〈110〉);平滑度40秒、紙面強度(デニソンワックス値No.23A)、
(ii)隠蔽シールの基材:日本製紙社製上質紙(Npiフォーム〈110〉)、
(iii)粘着剤:アクリル樹脂系水性エマルジョン粘着剤(三井SOLCO社製#850改−7);塗布量(乾燥重量)5.0g/m、剥離強さ64N/m、
(iv)剥離紙:日本製紙社製剥離紙(Npiフォーム〈70〉)
(III)隠蔽ハガキの使用
上記(II)で得られた隠蔽ハガキ(10)において、図2に示すように、上記通信面(2)内に個人情報を書き込み、上記離型紙(表示せず)を剥がし、上記折り曲げ線(6)にて二つ折りにし、図3に示すように、上記通信面(2)の個人情報を書き込んだ部分を覆うように合わせて圧着して、個人情報を書き込み、隠蔽した隠蔽ハガキを得た。上記個人情報を書き込んだ隠蔽ハガキの剥離始点(7)から隠蔽シールを剥がし、その剥離強さを測定し、その結果を表1に示した。尚、上記剥離強さは、JIS K6854−3の「接着剤−はく離接着強さ試験方法−T形はく離」に準拠して測定した。
(実施例2)
隠蔽ハガキの隠蔽シール部分に、不連続なブロック状パターンである隠蔽シールの粘着剤パターンとして、図7に示すように、幅1mmを有する非粘着剤部が、剥離始点となる2つの端部の一方と対角の端部とを通る対角線の上記2つの端部の一方からの延長線上に中心を有する10mm間隔の同心円および上記2つの端部の他方と対角の端部とを通る対角線の上記2つの端部の他方からの延長線上に中心を有する10mm間隔の同心円の2組の同心円が交差するパターンである以外は、実施例1と同様にして隠蔽ハガキを作製し、隠蔽シールの剥離強さを測定し、その結果を表1に示した。
(比較例1)
隠蔽シールの粘着剤パターンが全ベタであること以外は、実施例1と同様にして、隠蔽ハガキを作製し、隠蔽シールの剥離強さを測定し、その結果を表1に示した。
Figure 0003144676
実施例1の隠蔽ハガキにおいては、隠蔽シールの粘着剤パターンとして、不連続なブロック状パターンである長方形パターンを配置することにより、隠蔽シールの粘着剤パターンが全ベタである比較例1に比較して、隠蔽シールの剥離強さは小さくなった。実施例2の隠蔽ハガキにおいても、隠蔽シールの粘着剤パターンとして、非粘着剤部が同心円である不連続なブロック状パターンを配置することにより、隠蔽シールの粘着剤パターンが全ベタである比較例1に比較して、隠蔽シールの剥離強さは小さくなった。
比較例1より剥離強さの小さい実施例の中でも、実施例1の隠蔽ハガキでは、剥離始点から直角方向に指向性を有する粘着剤パターンであるため、上記剥離始点から対角線方向に剥がすと、剥離幅が大きくなるため、長方形ブロック部分を剥がしていくたびに衝撃が起こり、実施例2ほどスムーズに剥がすことができなかった。
実施例2の粘着剤パターンは剥離始点となる2つの端部に近い側のブロックパターンが、最後に剥がされる折り曲げ線に近い側のブロックパターンに比べて、大きくなっている。これにより、隠蔽シールを貼り付けた状態で、端面は剥がれにくくなり、投函、仕分け、配達などの実使用の面でも有利である。また、隠蔽シール部分を剥離始点から剥がし始めて、最後に剥がされる折り曲げ線に向かってほぼ同じ剥離力で剥がすことができた。
(実施例3〜4)
ハガキ本体を構成する基材として、異なる上質紙を使用した以外は、実施例2と同様にして隠蔽ハガキを作製した。それぞれの基材の平滑度、紙面強度および評価結果を以下の表2に示した。尚、平滑度の測定は、JIS P8119の「紙及び板紙のベック試験器による平滑度試験方法」に準拠して行い、また、上記紙面強度は、JIS P8129の「紙及び板紙の表面強さ試験方法」に準拠し、デニソンワックスNo.2A〜32A(数字の大きいほど粘着力が大きい)を用いて測定した。
Figure 0003144676
上記表2の結果から、紙面強度が低くなると、或いは平滑度が低くなると、隠蔽シールの剥離強さが大きくなり、紙破が生じる原因となり、粘着剤の粘着について、上質紙の選択が重要であることがわかった。
(実施例5および比較例1)
粘着剤の選択について、従来品(剥離強さ41N/m)よりも剥離強さの強い粘着剤(剥離強さ64N/m)を選択した。
Figure 0003144676
剥離強さの強い粘着剤を使うことで、ブロックパターンの方がベタのパターンよりも粘着剤の面積は小さいが、ハガキ本体の紙破やカール、シワ等が生じることなく、隠蔽シールの剥離強さを高くすることができた。
本考案の情報隠蔽シートは、個人情報保護用の隠蔽ハガキとして好適に用いることができる。
本考案の隠蔽ハガキの1つの態様の概略断面図である。 本考案の隠蔽ハガキの使用方法を説明する概略上面図である。 本考案の隠蔽ハガキの使用方法を説明する概略上面図である。 本考案の隠蔽ハガキの使用方法を説明する概略上面図である。 本考案の隠蔽シートの他の態様の概略上面図である。 本考案の隠蔽シートの更に別の態様の概略上面図である。 本考案の隠蔽シートの更に別の態様の概略上面図である。 本考案の隠蔽シートの更に別の態様の概略上面図である。
符号の説明
1 … ハガキ本体
2 … 通信面
3 … ブロック状粘着剤部
4、4’ … 非粘着剤部
5 … 隠蔽シール
6 … 折り曲げ線
7 … 剥離始点

Claims (5)

  1. (a)宛名面および通信面を有するハガキ本体、
    (b)該ハガキ本体の通信面と折り曲げ線を介して連接されており、該折り曲げ線にて二つ折りにして該通信面と接する面に粘着剤層を有する隠蔽シール、および
    (c)取り扱いの作業性のために該粘着剤層を被覆保護する離型紙
    を含み、
    該離型紙を剥がし、該折り曲げ線にて二つ折りにすることによって該通信面の少なくとも一部を隠蔽することができる隠蔽ハガキであって、
    該隠蔽シールの粘着剤パターンが、粘着剤の存在する複数のブロック状粘着剤部と粘着剤が存在しない非粘着剤部とから成る不連続なパターンであり、
    該隠蔽シールにおいて該折り曲げ線と反対側の2つの端部の少なくとも1方を隠蔽シールの剥離始点とすることを特徴とする隠蔽ハガキ。
  2. 前記隠蔽シールの非粘着剤部が、前記隠蔽シールの剥離始点となる端部と対角の端部とを通る対角線に直角である複数の平行線のパターンを含む請求項1記載の隠蔽ハガキ。
  3. 前記隠蔽シールの非粘着剤部が、剥離始点となる前記2つの端部の一方と対角の端部とを通る対角線の前記2つの端部の一方からの延長線上に中心を有する等間隔の同心円および前記2つの端部の他方と対角の端部とを通る対角線の前記2つの端部の他方からの延長線上に中心を有する等間隔の同心円の2組の同心円が交差するパターンである請求項2記載の隠蔽ハガキ。
  4. 前記隠蔽シールに使用される粘着剤が、剥離強さ3〜7N/mを有する請求項1〜3のいずれか1項記載の隠蔽ハガキ。
  5. 前記ハガキ本体に使用される基材が、平滑度10〜60秒、紙面強度としてデニソンワックス値No.23A以上を有する請求項1〜4のいずれか1項記載の隠蔽ハガキ。
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