JP3143467B2 - セラミック多層基板およびその製造方法 - Google Patents

セラミック多層基板およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、セラミック多層基板に端子ピンを立設する
製造方法の改良、およびこの方法によって製造されるセ
ラミック多層基板に関する。
[従来の技術] 近年の電子回路の小型化・高密度化に対応して、セラ
ミック基板の多層化が進められているが、この目的によ
り適切に適合するものとして、近年では特に低温焼成基
板が注目されている。
従来の基板材料としては、熱放散、熱膨脹係数、寸法
安定性等の観点から優れた特性を有するアルミナ多層基
板が重要な位置を占めていた。しかしながら、アルミナ
の合成条件としては一般に1500℃以上の高温を必要とす
るため、導体材料としては耐熱性金属であるMoやW等に
使用範囲が限定されていた。また、高温焼成に耐える必
要があるため、抵抗体材料等についても一定の制約が余
儀なくされていた。
このようなアルミナ多層基板の問題点を克服し、導体
材料、抵抗体材料等の電子部品の使用範囲拡大を図るべ
く、焼成温度が一般に900℃程度と低くても十分な品質
の基板を作製し得る材料の開発が行われ、この結果近年
では、700℃以下〜1000℃程度でも焼成できるガラス粉
末等のような幾種かの材料を用いることにより、例えば
多層配線基板として基板と導体ペーストとを同時に焼成
できる低温焼成基板が実用化されている。一般に低温焼
成基板は、導体のスクリーン印刷が可能であり、高伝導
度を有し、高周波特性に優れる等の利点を有する。
このような低温焼成基板を使用することにより、導体
材料や抵抗体材料の使用範囲が拡大され、より高性能の
基板を提供することができるため、これと共に基板の用
途も更に拡大し、より高密度化が求められる混成集積回
路(ハイブリッドIC)等にも低温焼成基板が広く使用さ
れるに至っている。
一般にセラミック基板上には、外部との電気的な接続
を得るための端子ピンが所定の位置に立設されるが、従
来よりセラミック基板として多用されているものは、前
記したように酸化アルミニウムからなるアルミナ基板で
あり、アルミナ基板の焼成は1500〜1600℃の高温で行わ
れるため、焼成前のグリーンシートの段階で、ピンを所
定の位置に予め取り付けておくことはできなかった。
従来の製造方法においては、第2図に示すように、焼
結時にアルミナ基板30の表面に形成したW、Mo等の高融
点材の導体パターン32にNiメッキ34を施し、ここにAg/C
u合金等のろう付け剤36を塗布した端子ピン38を配置し
て、ろう付けにより立設していた。このため、端子ピン
38の折り曲げや引張り等の機械的強度が十分ではなかっ
た。また、ピンの配置作業の際には、基板が焼成により
収縮し所定の接続位置が変動するため、端子ピン毎に位
置決めを行わなければならない等、工程が煩雑でもあっ
た。
このような問題点の解決を図るべく、本出願人は先に
特願平2−194056号として、ガラスセラミック材からな
る低温焼成用セラミックから構成した多層または単層の
グリーンシートの所定位置に棒状のピンを立設し、その
後低温で焼成を行うことを特徴とする低温焼成回路基板
の製造方法を提案した。しかしながら、このようにして
製造した回路基板の場合であっても、グリーンシートの
焼成後に特定の位置に端子ピンを立設する必要がある場
合が生じた。
例えば、導体パターンの種類によっては、特定の位置
に端子ピンを立設する場合としない場合により2種類以
上の製品とする場合がある。このような場合は、焼成前
にその位置には端子ピンを立設せず、焼成後にその位置
のみに端子ピンを立設するものとしないものを製造すれ
ば、最終工程を変えるだけで2種類以上の製品を製造す
ることができる。
焼成後に端子ピンを立設する場合、通常はNiメッキを
施した後にAg/Cu等のろう付け剤により42アロイのピン
を接合するが、このメッキ工程を省略することができれ
ば製造効率を更に上げることができると考えられる。し
かしながら、従来の導体、特に高温焼成において用いら
れるW、Mo等の高融点材の導体に対して直接端子ピンの
接着を行っても、接着強度がとれないという問題があっ
た。また、導体に対して直接端子ピンを接着することが
できれば、低温焼成回路基板に限らず、従来のアルミナ
基板のような高温で焼成するものであっても、その製造
効率の向上を図ることができると考えられる。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、グリーンシートの焼成後に内部導体と電気
的に接続する棒状の端子ピンを立設して構成するセラミ
ック多層基板において、導体のメッキがなくても端子ピ
ンと内部導体とを強固に接合し得るセラミック多層基板
およびその製造方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、低温焼成セラミック基板の焼成と同
時に、該セラミック基板内に内部導体を形成すると共
に、Agからなるビア導体を、該ビア導体が該内部導体と
組み合わされかつ該ビア導体の上表面が該セラミック多
層基板から露出するように埋設し、次に前記ビア導体の
露出面上に端子ピンを、Ag/Cuろうのろう付け剤によっ
て前記ビア導体と直接ろう付けすることを特徴とする、
低温焼成セラミック多層基板の製造方法が提供される。
更に本発明によれば、前記した方法により製造された
セラミック多層基板が提供される。
本発明では、例えば鉛ホウケイ酸ガラス−アルミナ等
のガラスセラミック材からなる低温焼成用セラミックを
使用することができ、このようなセラミックを用いた場
合、好ましくは700〜100℃の温度で焼成を行う。
使用するピンの材質は、通常使用されるものでよく、
例えば42アロイの他、Au−Pt−Ag合金等を使用すること
ができる。このピンは、好ましくはその底部に立設に便
利なように凸部を有するものとすれば好適である。
このピンをグリーンシートの焼成後に、Ag/Cuろうの
ろう付け剤によってメッキを施さずにビア導体と直接ろ
う付けするが、この場合、埋設されたビア導体と内部導
体とからなる導体部分は、両者が1つの構成単位からな
るものであっても、2つの構成単位からなるものであっ
てもよい。一般に、ビア導体の径は、好ましくはピンの
底部の径と同程度とする。また、ビア導体の縦方向の厚
さは、好ましくは0.2〜0.6mm程度とする。ろう付け剤の
直径はピンの底部の直径およびビア導体上部の直径と同
程度とし、その厚さは0.03〜0.05mm程度とする。
[作用] 前記したように、本出願人は、先にセラミック材料と
して、通常1000℃以下で低温焼成可能なガラスセラミッ
ク材を用い、焼成によるピンの変質がなく、グリーンシ
ートの段階で端子ピンを立設して焼成を行うことができ
る低温焼成回路基板の製造方法を提案した。しかしなが
ら、このようにして製造した回路基板の場合であって
も、グリーンシートの焼成後に特定の位置に端子ピンを
立設する必要がある場合が生じた。また、導体に対して
直接端子ピンを接着することができれば、低温焼成回路
基板に限らず、従来のアルミナ基板のような高温で焼成
するものであっても、その製造効率の向上を図ることが
期待された。
本発明はこのような問題点の解決を図るものであり、
セラミック多層基板内にAgからなるビア導体を埋設し、
かつ内部導体と組合せ、そのビア導体上に端子ピンをAg
/Cuろうのろう付け剤によって、直接ろう付けすること
を特徴とするものである。
すなわち本発明は、ピンと接合性の強いビア導体の材
料的性質を積極的に利用し、製造工程を簡略化するとと
もに、ピンの立設の有無による多様なセラミック多層基
板の製造を可能とするものである。
[実施例] 以下に実施例により本発明を更に詳細に説明するが、
本発明は以下の実施例にのみ限定されるものではない。
第1図は、セラミック基板に対し本発明によりピンを
立設する概略を示す図である。第1図に示すように、焼
成後のグリーンシート(基板)10上に露出した導体部
は、Agからなるビア導体であり、セラミック多層基板内
に埋設されている。この導体部は、第1a図のようにビア
導体と内部導体とが1つの構成単位からなるものであっ
てもよく、また第1b図のようにビア導体12と内部導体14
とが2つの構成単位からなるものであってもよい。
セラミック多層基板内に埋設され、この基板上に露出
したビア導体12はAgからなるものであり、このビア導体
上にメッキを施さずに、42アロイからなる端子ピン16を
Ag/Cuろうのろう付け剤18によって直接ろう付けした。
本実施例では、多層基板のガラスセラミック材として
鉛ホウケイ酸ガラス−アルミナを使用し、焼成は900℃
で常法により行った。ピンの材質は前記したものの他、
Au−Pt−Ag合金またはNi−Cr−Al合金とすることもでき
る。
ピンは直径0.4mm、長さ4mmのものを使用した。このピ
ンはその底部に直径0.7mm、長さ0.2mmの凸部を有するも
のとした。ビア導体部分の大きさは、直径1.0mm、長さ
0.4mmとした。ろう付け剤部分はピンの底部と同程度の
直径を有し、厚さは0.2mmとした。
このようにしてセラミック多層基板を製造することに
より、導体の接着強度が向上し、導体への直接ろう付け
を行うことができる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、グリーンシート
の焼成後に内部導体と電気的に接続する棒状の端子ピン
を立設して構成するセラミック多層基板において、ビア
導体のメッキを施さずに端子ピンと内部導体とを強固に
接合し得るセラミック多層基板およびその製造方法が提
供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のセラミック多層基板にピンを立設する
概略を示す図、第2図は従来の方法による端子ピンの立
設を示す図である。 10……焼成後のグリーンシート(基板) 12……ビア導体、14……内部導体 16……端子ピン、18……ろう付け剤 30……アルミナ基板、32……導体パターン 34……Niメッキ、36……ろう付け剤 38……端子ピン

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低温焼成セラミック基板の焼成と同時に、
    該セラミック基板内に内部導体を形成すると共に、Agか
    らなるビア導体を、該ビア導体が該内部導体と組み合わ
    されかつ該ビア導体の上表面が該セラミック多層基板か
    ら露出するように埋設し、次に前記ビア導体の露出面上
    に端子ピンを、Ag/Cuろうのろう付け剤によって前記ビ
    ア導体と直接ろう付けすることを特徴とする、低温焼成
    セラミック多層基板の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法により製造されたもの
    の構造を備えたセラミック多層基板。
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