JP3143431B2 - 自転車用半面チェーンケースの取付構造 - Google Patents

自転車用半面チェーンケースの取付構造

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JP3143431B2
JP3143431B2 JP10112128A JP11212898A JP3143431B2 JP 3143431 B2 JP3143431 B2 JP 3143431B2 JP 10112128 A JP10112128 A JP 10112128A JP 11212898 A JP11212898 A JP 11212898A JP 3143431 B2 JP3143431 B2 JP 3143431B2
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秀元 木村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車用半面チェ
ーンケースの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13及び図14に示すように、従来の
自転車用半面チェーンケース40は、フロントギヤの外
側面を覆うギヤ被覆部41と、ギヤ被覆部41から後方
に延設された上側のチェーンを覆うチェーン被覆部42
とを有して構成されている。ギヤ被覆部41の中央にク
ランク挿通孔43を備えている。ギヤ被覆部41及びチ
ェーン被覆部42の外周には、左右内方側に屈曲した鍔
部44が形成されており、ギヤ被覆部41の鍔部44の
上下2ヵ所にフロントギヤの周方向に長い取付孔45が
設けられている。
【0003】一方、ギヤ被覆部41の取付具46は、ク
ランク軸のボス部へ挿通される挿通孔47が設けられ、
上下端部に内方側に屈曲した取付部48が形成されてい
て、その取付部48にねじ孔49が設けられている。半
面チェーンケース40は、流れ行程での組立作業時、逆
立ち状態で搬送される自転車に取付けられ、半面チェー
ンケース40を所定位置に配置させた後、自転車本体に
取付けられた上部の取付具46のねじ孔49と前記半面
チェーンケース40の取付孔45とを合致させ、合致さ
せた孔45、49に固定ねじ50で仮止めした後、下部
のねじ孔49と取付孔45とを合致させ、その合致させ
た孔に固定ねじ50で固定して、上部の固定ねじ50を
本止めして、半面チェーンケース40を取付具46に取
付けるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】半面チェーンケースの
取付けは、上部の半面チェーンケースの取付孔と取付具
のねじ孔とを合致させ、合致させた上部の各孔を固定ね
じで仮止めを行った後、下部の各孔を合致させ、固定ね
じで上部及び下部の各孔を本止めする。その取付孔とね
じ孔とを合致させるには、半面チェーンケースを微妙に
前後方向に動かし微調整しなければならず、熟練を要し
ている。特に、逆立ち状態で搬送される自転車に対して
下側からネジ固定する場合、取付け付近にはフロントギ
ヤ等があるため充分なスペースがないことや取付孔とね
じ孔が小さいこと困難等から、取付孔とねじ孔とを合致
させる前後方向の位置決め作業はかなり困難なものとな
っており、作業の遅延の原因であり、ひいては、自転車
の組立ラインにも影響を及ぼす場合があった。
【0005】本発明は、上記問題に鑑み、半面チェーン
ケースの取付孔と取付具のねじ孔との前後方向位置合わ
せを容易にさせて、半面チェーンケースの取付作業を迅
速かつ容易にすることができる自転車用半面チェーンケ
ースの取付構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下の技術的手段を講じている。すなわ
ち、本発明は、自転車のフロントギヤ2の外側面を被覆
するギヤ被覆部3を有した半面チェーンケース1と、こ
のギヤ被覆部3に取付ける自転車本体のクランク軸7の
ボス部8に固定された取付具9とを備え、前記ギヤ被覆
部3に取付具9取付けるための取付孔22を有し、前
記取付具9に前記取付孔22に対応するねじ孔21を有
した取付部20が形成されたものであって、前記ギヤ被
覆部3を取付具9を介して自転車に取付ける自転車用半
面チェーンケースの取付構造において、前記半面チェー
ンケース1のギヤ被覆部3は円形状に形成され、その外
周部に裏面側に屈曲した鍔部14を形成し、この鍔部1
4の内周面上部及び内周面下部でかつ前記取付孔22の
前方側のみに前後位置決め体25が形成され、前記取付
具9の上下において表面側に屈曲して形成した取付部2
0の縁部23のそれぞれ前記前後位置決め体25の
後縁部のそれぞれに当接することで前記取付孔22とね
じ孔21とを前後方向において合致させ、この合致させ
た孔21,22に固定ねじ26をねじ止めして前記取付
具9の上下に形成した取付部20を介して半面チェーン
ケース1を自転車に取り付けていることを特徴とするも
のである(請求項1)。
【0007】また、前記鍔部14を有する半面チェーン
ケース1は合成樹脂で一体形成されており、この鍔部1
4の内周面上部及び内周面下部でかつ前記取付孔22の
前方側のみに前記前後位置決め体25が合成樹脂によっ
て鍔部14の幅方向に延伸する突隆状として一体成形で
設けられていることを特徴とするものである(請求項
2)。更に、前記前後位置決め体25は、取付具9の上
下に形成した取付部20における縁部23の一辺全体
が当接可能であることを特徴とするものである(請求項
3)。
【0008】また、前記前後位置決め体25と一体又は
分割されて左右位置決め体27が鍔部14の内周面上部
及び内周面下部に形成されていることを特徴とするもの
である(請求項4)。従って、前後位置決め体の後縁部
と取付部の縁部とを当接させると、取付孔とねじ孔と
の前後方向の位置決めが容易で両孔を簡単に合致させる
ことができ、充分なスペースがなく、前記孔が小さな孔
であっても、半面チェーンケースの取付作業を迅速かつ
容易に行えるようにしている。
【0009】また、前後及び左右の位置決め体の両方を
設けた場合、取付具の取付部縁部と、前後位置決め体及
び左右位置決め体とを当接させると、取付孔とねじ孔と
の前 後方向および左右方向の位置決めがなされ両孔が合
致することから、前記孔を合致させる微調整がより容易
にでき、半面チェーンケースの取付作業をより迅速にか
つ容易に行えるようにしている。そして、半面チェーン
ケースは金属又はABS樹脂等の合成樹脂で成形される
が、合成樹脂で成形されるほうが好ましい。
【0010】すなわち、金属製にすると、前後位置決め
体を突隆形成するのに、絞り加工を施したり、前後位置
決め体を溶接加工をしなければならず、絞り加工を施す
場合、表面にまで筋ができ、見栄えもあまりよくなく、
サビの原因ともなる。また、溶接加工の場合、溶接部分
が凹凸になって、きちんと半面チェーンケースと取付具
との位置決めができない等の不都合が生じるおそれがあ
る。そこで合成樹脂製であれば、前後位置決め体が一体
成形でき見栄えもよい。そして、逆立ち状態で搬送され
てくる自転車に半面チェーンケースを取付けるのに、円
形状の鍔部の内周面上部および内周面下部でかつ取付孔
の前方側のみに前後位置決め体を設けることにより、上
下全ての取付孔に対応する部分の前後方向の位置決め
業が迅速にかつ容易にできる。
【0011】また、請求項5においては、前記半面チェ
ーンケースのギヤ被覆部の被覆されていない面側を被覆
し、フロントギヤをかくすように、前記取付具に取付け
分解可能な巻き込み防止用カバーが設けられた点にあ
る。半面チェーンケースは、片面が被覆されていないた
め、靴紐やスカート等をチェーンに巻き込む恐れがあ
る。そこで、巻き込み防止用カバーを設けることによ
り、被覆されていない側の半面チェーンケースの裏面を
被覆して、フロントギヤがかくれるようになり、靴紐や
スカート等を巻き込む心配がなくなる。しかしながら、
巻き込み防止用カバーを取付けた取付具に半面チェーン
ケースを取付けることは巻き込み防止用カバーによって
取付け部分が見えなく、半面チェーンケースの取付け作
業が行いにくい。そこで、本発明の半面チェーンケース
の取付構造を採用すると、ギヤ被覆部おける円形状の
部の内周面上部及び下部でかつ取付孔の前方側のみに前
位置決め体が設けられていることから、取付け部分が
見えていなくても、取付具の取付部の縁部と前後位置
決め体の後縁部とを当接させることにより、取付孔とね
じ孔との前後方向位置決めが容易で両孔を合致させるこ
とができるため、容易に半面チェーンケースを取付具に
取付けられる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1〜6は、本発明の第一実施形
態を示しており、図1及び図2に示すように、本発明に
係る自転車用半面チェーンケース1は、自転車のフロン
トギヤ2の外側面を被覆する円形状のギヤ被覆部3と、
このギヤ被覆部3から後方に延設されていて、フロント
ギヤ2及びリヤギヤ4に巻回したチェーン5の上側を被
覆するチェーン被覆部6とを有して構成されている。こ
の半面チェーンケース1は、ギヤ被覆部3がクランク軸
7のボス部8に固定された取付具9を介して取付けら
れ、チェーン被覆部6の後部は自転車のバックホーク1
0に対しステー11を介して取付けられる半面ケース形
である。
【0013】前記半面チェーンケース1は、ABS,P
P,ポリカーボネイト等の合成樹脂にて成形されたもの
である。ギヤ被覆部3の中央には、自転車のクランク軸
7、クランク12等が挿通される挿通孔13が設けられ
ている。チェーン被覆部6の上端部よりギヤ被覆部3外
周の下部にかけて裏面側(取付具側、左右内方側)に屈
曲した円形状の鍔部14が連続して形成されており、こ
の鍔部14がチェーン5等を覆うようになっている。
【0014】チェーン被覆部6の後部に、自転車のバッ
クホーク10に対しステー11を介して取付けるための
取付孔15が設けられている。図2及び図3に示すよう
に、前記取付具9は略くの字の形状になっており、中央
にはクランク軸7のボス部8への挿通孔16が設けられ
ている。その取付具9の前後縁部に左右内方側に屈曲し
た鍔部18が設けられ、自転車後側の縁部中央に凹部1
7が設けられている。取付具9の凹部17がフレーム1
9に嵌合して、自転車と取付具9との位置決めがなされ
ている。そして、取付具9の両端部に、左右外方側(ケ
ース表面側)に屈曲した取付部20が設けられ、各取付
部20に半面チェーンケース1に対してねじ止めされる
ねじ孔21が設けられている。
【0015】取付具9の取付部20の左右方向の長さ
は、半面チェーンケース1の鍔部14の左右方向の長さ
より少し小さくなっている。ギヤ被覆部3における鍔部
14の内周面上部及び下部に、フロントギヤ2の周方向
に長い取付孔22が設けられている。取付孔22は、半
面チェーンケース1を取付具9に取付けた状態で、各取
付具9のねじ孔21に対応するようになっている。ここ
で、前記ねじ孔21とはタップの切られた孔であるが、
取付孔22とねじ孔21とを固定できるものであればよ
く、例えば、ねじ孔21がタップの切られていない孔で
あって、そのタップの切られていないねじ孔の下部にナ
ット等のタップの切られたものを取付けて、ねじ孔21
の機能をはたすようにしているものや、ねじ孔21がタ
ップの切られていない孔であって、そのタップの切られ
ていない孔に、その孔より少しねじ部の大きな固定ねじ
26を挿入して螺着させて、その孔がタップの切られた
状態となり、ねじ孔21の機能をはたすようにしている
もの等にすることができる。
【0016】そして、ギヤ被覆部3の鍔部14の内周面
上部及び下部に、取付具9を取付けた状態で、取付部2
0の縁部23に当接させると、半面チェーンケース1の
取付孔22と取付具9のねじ孔21とが合致するよう
に、位置決め体24が設けられている。図1に示す位置
決め体24は前後方向を位置決めする鍔部14の内周面
上部及び下部に突隆した前後位置決め体25a,25b
であり、取付孔22の前方側のみに鍔部14の幅方向に
延伸する突隆状として設けられている。すなわち、円形
状に形成された鍔部14の内周面上部および内周面下部
でかつ取付孔22の前方側のみに前後位置決め体25が
形成され、前記取付具9の上下取付部20の前縁部23
のそれぞれを前後位置決め体25の後縁部のそれぞれに
当接することで取付孔22とねじ孔21とを前後方向に
位置決めして合致させ、 この合致した孔21,22に固
定ねじ26をねじ止めしている。
【0017】図5に示すように、ボス部8にはねじ部3
5が形成されている。このねじ部35に挿通孔16を介
して取付具9を外嵌させ、このねじ部35に外側からリ
ングナット36で螺合させて、取付具9をボス部8に固
定するようにする。上記実施形態において、半面チェー
ンケース1を取付具9を介して自転車に取付ける場合、
まず、流れ行程で、ボス部8のねじ部35に挿通孔16
を介して取付具9を外嵌させるとともに、自転車のフレ
ーム19に取付具9の凹部17を嵌合させて、取付具9
の位置決めをした後、ねじ部35に外側からリングナッ
ト36を螺合させることで、図4に示すように、取付具
9がボス部8に取付けられた状態になる。
【0018】次行程では、半面チェーンケース1は、自
転車のクランク12に半面チェーンケース1のギヤ被覆
部3の挿通孔13を介して挿通する。そして、取付具9
上端(組立完成後、下端になる。)の取付部20aの前
縁部23とギヤ被覆部3の鍔部14上部の前後位置決め
体25の後縁部とを当接させると、半面チェーンケース
1の上部の取付孔22aと取付具9の上部のねじ孔21
aとの前後方向の位置決めがなされ、左右方向に半面チ
ェーンケース1を微妙に移動させて、上部の各孔21
a、22aを合致させた後、その上部の合致させた孔2
1a、22aに固定ねじ26を挿入して、仮止めする。
次に、取付具9下端(組立完成後、上端になる。)の取
付部20bの前縁部23とギヤ被覆部3の鍔部14下部
前後位置決め体25の後縁部とを当接させると、半面
チェーンケース1の下部の取付孔22bと取付具9の下
部のねじ孔21bとの前後方向の位置決めがなされ、左
右方向に半面チェーンケース1を微妙に移動させて、下
部の各孔21b、22bを合致させた後、その下部の合
致させた孔21b、22bに固定ねじ26を挿入して、
本止めする。次に、上部の仮止めした状態の固定ねじ2
6を本止めする。
【0019】なお、下部の取付孔22bと下部のねじ孔
21bとの前後方向の位置決めした後、先に上部を本止
めした後、下部を本止めするようにしてもよい。次に、
自転車のバックホーク10に対しステー11を取付け、
そのステー11に、チェーン被覆部6の取付孔15を固
定ねじ等により固定することで、半面チェーンケース1
の取付具9を介しての自転車への取付作業が完了する。
従って、取付具9の上下取付部20の前縁部23と、半
面チェーンケース1の前後位置決め体25の後縁部とを
当接させると、取付具9のねじ孔21と半面チェーンケ
ース1の取付孔22との前後方向の位置決めがなされ、
半面チェーンケース1を左右方向だけに微妙に移動させ
るだけで、ねじ孔21と取付孔22とを合致させられる
ことから、充分なスペースがなく、小さな孔21、22
であっても、前記孔21、22を合致させる微調整が容
易にでき、半面チェーンケース1の取付作業を迅速かつ
容易に行えるようになる。
【0020】図7〜図9には、本発明の第二の実施形態
を示しており、図7及び図8には、前後位置決め体25
及び左右位置決め体27が設けられた半面チェーンケー
ス1の要部の斜視図を示しており、図9には、図7の実
施形態の半面チェーンケース1に取付具9を取付けた状
態を示す側面断面図である。本実施形態は、ギヤ被覆部
3の鍔部14内面に設けた前後位置決め体25に加え、
左右方向の位置決めする左右位置決め体27を設けたも
のであり、その他の構成は第一の実施形態と同様であ
る。
【0021】取付具9の取付部20縁部23と左右位置
決め体27及び前後位置決め体25とを当接させると、
半面チェーンケース1の取付孔22と取付具9のねじ孔
21とが合致するように設ける。従って、取付具9の取
付部20縁部23と、前後位置決め体25及び左右位置
決め体27とを当接させると、取付孔22とねじ孔21
とが合致することから、前記孔21、22を合致させる
微調整がより容易できるため、半面チェーンケース1の
取付作業をより迅速にかつ容易に行えるようになる。
【0022】なお、それぞれの位置決め体25、27
は、取付具9の取付部20縁部23が当接するものであ
ればよく、適宜設計変更可能である。例えば、図7に示
すように、前後位置決め体25と左右位置決め体27と
が一体となっていて、取付具9の取付部20前後方向及
び左右方向の縁部の一辺全体を当接させるようになって
いるものや、図8に示すように、前後位置決め体25に
は、取付部20の左右方向の縁部23の一辺全体を当接
させ、左右位置決め体27には、取付部20の前後方向
の縁部23に分割したものを当接させるようになってい
るもの等にすることができる。
【0023】また、位置決め体24を、特に半面チェー
ンケース1の取付孔22bと取付具9のねじ孔21bと
の位置あわせの困難な下部(組立完成後、上部にな
る。)の部分だけに設けるようにしてもよい。図10及
び図11には、本発明の第三の実施形態を示している。
図10は、巻き込み防止用カバー30を取付具9に取付
けた状態を示す左右内方側の側面図である。巻き込み防
止用カバー30は、半面チェーンケース1のギヤ被覆部
3の覆われていない裏面を覆う円形状であって、AB
S,PP,ポリカーボネイト等の合成樹脂にて成形され
たものある。そして、図10に示すように、中央部には
クランク軸7等を挿通できる挿通孔31が設けられ、自
転車のフレーム19が嵌合するように、その挿通孔31
から自転車の後方に向けてだんだん深くなっている凹部
32が設けられている。そこで、巻き込み防止用カバー
30の凹部32と自転車のフレーム19を嵌合させるこ
とにより、巻き込み防止用カバー30と自転車との位置
決めが行われている。
【0024】巻き込み防止用カバー30の上部及び下部
に、取付具9の上部及び下部に係合する係止体33が設
けられている。各係止体33の先端にはテーパ状になっ
ている係止突起34が設けられている。なお、係止体3
3は巻き込み防止用カバー30と一体成形されたもので
ある。巻き込み防止用カバー30を取付具9に取付ける
には、図11に示すように、取付具9を両係止体33の
間の矢印イ方向に挿入すると、係止突起34がテーパ状
になっているため、係止突起34と取付具9の鍔部18
が当接して互いに干渉し、そのまま取付具9を押し込む
ことで、各係止体33は矢印ロ方向の外方に弾性変形
し、各係止体33の間に収まる。そして、各係止体33
は内方に弾性復帰し、係止突起34が取付具9が外れな
いように取付具9の鍔部18と係合している。
【0025】自転車組立の流れ行程で、固定された取付
具9に巻き込み防止用カバー30を取付けた後、次の行
程で半面チェーンケース1を取付ける。しかしながら、
巻き込み防止用カバー30を取付けた取付具9に半面チ
ェーンケース1を取付けねばならないことから、巻き込
み防止用カバー30によって取付け部分が見えなく、作
業が行いにくい。そこで、本発明の半面チェーンケース
1を採用すると、ギヤ被覆部3に位置決め体24が設け
られていることから、取付け部分が見えていなくても、
取付具9の取付部20縁部23と位置決め体24とを当
接させることにより、容易に半面チェーンケース1の取
付孔22と取付具9のねじ孔21とを合致させることが
できて、半面チェーンケース1を取付具9に固定ねじ2
6で固定して取付けできる。
【0026】図12には、本発明の第四の実施形態を示
しており、図12に、金具37を半面チェーンケース1
の鍔部14にインサート成形した状態を示す側面断面図
である。本実施形態は、上部(組立完成後、下部にな
る。)の取付孔22aが設けられるギヤ被覆部3の鍔部
14に、挿通孔38及び位置決め体39を有した金具3
7をインサート成形したものであり、その他の構成は上
記の第一〜第三の実施形態と同様である。
【0027】図12に示す金具37は、金属製のもので
あって、鍔部14にインサート成形された状態で、半面
チェーンケース1の取付孔22に対応するように挿通孔
38が設けられ、第一〜第三の実施形態における位置決
め体24aに対応するように金具37の片側端部を屈曲
させてなる位置決め体39が設けられている。半面チェ
ーンケース1の上部の位置決め体39の付近は,鍔部1
4の終端であるため、強度が弱くなっている。そこで、
金具37を半面チェーンケース1の鍔部14にインサー
ト成形することにより、半面チェーンケース1の強度ア
ップが図られる。
【0028】なお、第四の実施形態の位置決め体39
は、金具37の端部に設けるようにしているが、第一〜
三の実施形態の位置決め体24に対応するように金具3
7に設けらればよく、金具37の中途部に設けるように
してもよい。また、第一〜第三の実施形態における位置
決め体24aを備え、挿通孔38を有する金具37を別
途設けてインサート成形するようにしてもよい。また、
第四の実施形態の位置決め体39は、第二の実施形態の
ように前後位置決め体25及び左右位置決め体27両方
を設けるようにしてもよい。
【0029】また、第一〜第三の実施形態における下部
(組立完成後、上部になる。)の位置決め体24bの位
置に,金具37をインサート成形したものであってもよ
い。本発明は上記実施形態に限定されることなく適宜設
計変更可能である。例えば、本発明では取付具9の取付
部20の形状は長方形であるが、どのような形状であっ
てもよく、例えば、取付部20の形状を三角形等の形状
にし、その形状に応じて、ねじ孔21と取付孔22とが
合致するように位置決め体24,39を設けるようにし
てもよい。
【0030】また、本発明では、取付具9の取付部20
が1ヵ所に対して、1ヵ所のねじ孔21を設けている
が、ねじ孔21を2ヵ所以上に設けるようにしてもよ
く、例えば、取付け困難な下部には1ヵ所の取付部20
に対して1ヵ所のねじ孔21を、上部には1ヵ所の取付
部20に対して2ヵ所のねじ孔21を設け、それにとも
ない、半面チェーンース1の取付孔22及び位置決め体
24等もそれに対応して設けるようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、半面チェーンケースの
ギヤ被覆部に前後位置決め体を設け、取付具の取付部縁
部と前後位置決め体とを当接させることで、容易に半面
チェーンケースの取付孔と取付具のねじ孔との前後方向
の位置決めをし、両孔を合致させる微調整が容易にで
き、半面チェーンケースの自転車への取付作業を迅速か
つ容易にすることができる。また、取付具に、巻き込み
防止用カバーを設けることにより、被覆されていない側
の半面チェーンケースの裏面を被覆して、フロントギヤ
がかくれるようになり、靴紐やスカート等を巻き込む心
配がなくなる。しかしながら、巻き込み防止用カバーを
取付けた取付具に半面チェーンケースを取付けることは
巻き込み防止用カバーによって取付け部分が見えなく、
取付け作業が行いにくいが、上記のような半面チェーン
ケースを採用すると、取付け部分が見えていなくても
付孔とねじ孔との前後方向の位置決めが容易で両孔を
確実に合致させることができるため、容易に半面チェー
ンケースを取付具に取付けられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態の半面チェーンケース
を示す左右内方側の側面図である。
【図2】同半面チェーンケースが取付具に取付けられた
状態を示す左右内方側の側面図である。
【図3】同取付具を示す斜視図である。
【図4】同取付具が自転車のボス部に取付けられた状態
を示す斜視図である。
【図5】図4の取付具を分解した状態を示す斜視図であ
る。
【図6】図2のA−A線断面図である。
【図7】本発明の第二の実施形態の半面チェーンケース
の要部を示す斜視図である。
【図8】同半面チェーンケースの要部を示す斜視図であ
る。
【図9】図7の半面チェーンケースが取付具に取付けら
れた状態の側面断面図である。
【図10】本発明の第三の実施形態の巻き込み防止用カ
バーを取付具に取付けた状態を示す左右内方側の側面図
である。
【図11】同要部の側面断面図である。
【図12】本発明の第四の実施形態の金具がインサート
成形されたチェーンケースの側面断面図である。
【図13】従来例を示す半面チェーンケースを取付具に
取付けられた状態を示す左右内方側の側面図である。
【図14】図13のB−B線側面断面図である。
【符号の説明】
1 半面チェーンケース 2 フロントギヤ 3 ギヤ被覆部 7 クランク軸 8 ボス部 9 取付具 20 取付部 21 ねじ孔 21a 上部のねじ孔 21b 下部のねじ孔 22 取付孔 22a 上部の取付孔 22b 下部の取付孔 24 位置決め体 24a 上部の位置決め体 24b 下部の位置決め体 26 固定ねじ 30 巻き込み防止用カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62J 13/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自転車のフロントギヤ(2)の外側面を
    被覆するギヤ被覆部(3)を有した半面チェーンケース
    (1)と、このギヤ被覆部(3)に取付ける自転車本体
    のクランク軸(7)のボス部(8)に固定された取付具
    (9)とを備え、前記ギヤ被覆部(3)に取付具(9)
    取付けるための取付孔(22)を有し、前記取付具
    (9)に前記取付孔(22)に対応するねじ孔(21)
    を有した取付部(20)が形成されたものであって、前
    記ギヤ被覆部(3)を取付具(9)を介して自転車に取
    付ける自転車用半面チェーンケースの取付構造におい
    て、前記半面チェーンケース(1)のギヤ被覆部(3)
    は円形状に形成され、その外周部に裏面側に屈曲し
    形状の鍔部(14)を形成し、この鍔部(14)の内周
    面上部及び内周面下部でかつ前記取付孔(22)の前方
    側のみに前後位置決め体(25)が形成され、前記取付
    具(9)の上下において表面側に屈曲して形成した取付
    部(20)の縁部(23)のそれぞれ前記前後位置
    決め体(25)の後縁部のそれぞれに当接することで
    記取付孔(22)とねじ孔(21)とを前後方向におい
    合致させ、この合致させた孔(21)(22)に固定
    ねじ(26)をねじ止めして前記取付具(9)の上下に
    形成した取付部(20)を介して半面チェーンケース
    (1)を自転車に取り付けていることを特徴とする自転
    車用半面チェーンケースの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記鍔部(14)を有する半面チェーン
    ケース(1)は合成樹脂で一体形成されており、この鍔
    部(14)の内周面上部及び内周面下部でかつ前記取付
    孔(22)の前方側のみに前記前後位置決め体(25)
    が合成樹脂によって鍔部(14)の幅方向に延伸する突
    隆状として一体成形で設けられていることを特徴とする
    請求項1に記載の自転車用半面チェーンケースの取付構
    造。
  3. 【請求項3】 前記前後位置決め体(25)は、取付具
    (9)の上下に形成した取付部(20)における縁部
    (23)の一辺全体が当接可能であることを特徴とする
    請求項1又は2記載の自転車半面チェーンケースの取付
    構造。
  4. 【請求項4】 前記前後位置決め体(25)と一体又は
    分割されて左右位置決め体(27)が鍔部(14)の内
    周面上部及び内周面の下部に形成されていることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の自転車用半面チ
    ェーンケースの取付構造。
  5. 【請求項5】 前記半面チェーンケース(1)のギヤ被
    覆部(3)の被覆されていない面側を被覆し、フロント
    ギヤ(2)をかくすように、前記取付具(9)に取付け
    分解可能な巻き込み防止用カバー(30)が設けられた
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の自転
    車用半面チェーンケースの取付構造。
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「機械設計データブック」(昭和50年2月1日 日刊工業新聞社 10版発行 p.50の「4.当り」の欄)

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