JP3142977B2 - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

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JP3142977B2
JP3142977B2 JP05058067A JP5806793A JP3142977B2 JP 3142977 B2 JP3142977 B2 JP 3142977B2 JP 05058067 A JP05058067 A JP 05058067A JP 5806793 A JP5806793 A JP 5806793A JP 3142977 B2 JP3142977 B2 JP 3142977B2
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pressure roller
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heat
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/18Means for guiding or supporting belts, ropes, or chains
    • F16H2007/185Means for guiding or supporting belts, ropes, or chains the guiding surface in contact with the belt, rope or chain having particular shapes, structures or materials

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  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性のフィルムの一
面側に加熱体を、多面側に被加熱体を密着させ、上記耐
熱性フィルムを介して被加熱体に熱エネルギーを付与す
る方式の加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この装置は、電子写真複写機・プリンタ
・ファックス等の画像形成装置における画像加熱定着装
置、即ち電子写真・静電記録・磁気記録等の画像形成プ
ロセス手段により加熱溶融性の樹脂等により成るトナー
を用いて記録材(エレクトロファックスシート・静電記
録シート・記録材シート・印刷紙など)の面に直接に直
接方式もしくは、間接(転写)方式で形成した、目的の
画像情報に対応した未定着のトナー画像を該画像を坦持
している記録材面に永久固着画像として加熱定着処理す
る装置であり、例えば画像を坦持した記録材を加熱して
表面性(艶など)を改質する装置、仮定着処理する装置
等、広く像坦持体を加熱処理する手段・装置として使用
できる。
【0003】以下、このような加熱装置の一例として、
複写機等に用いられる加熱定着装置について説明する。
該加熱定着装置としては、例えば特開昭63−3131
82号公報、特開平2−157878号公報等に記載さ
れているように、昇温の速い加熱体と薄膜のフィルムを
用いたものが提案されている。
【0004】図29はこのような加熱定着装置の一例を
示しており、この装置は薄肉の耐熱性フィルム(シー
ト)101と、該フィルム101の駆動ローラ111
と、該フィルム101にテンションを加えるテンション
ローラ112と、該フィルム101を中心にしてその一
方面側に固定支持して配置された一定温調されるヒータ
106と、他方面側に該ヒータ106に対向して配置さ
れ、該ヒータ106に対して該フィルム101を介して
画像定着すべき記録材Pの顕画像坦持面を密着させる加
圧ローラ102とを有している。そして、上記フィルム
101は少なくとも画像定着時は該フィルム101と加
圧ローラ102との間に搬送導入される画像定着すべき
記録材Pと順方向に同一速度で走行移動するようになっ
ており、該走行移動フィルム101を挟んでヒータ10
6と加圧ローラ102との圧接で形成される定着部とし
ての定着ニップ部に上記記録材Pを通過せしめる。これ
により、該記録材Pの顕画像坦持体面を該フィルム10
1を介して該ヒータ106で加熱して、顕画像(未定着
トナー像)に熱エネルギーを付与して軟化・溶融せし
め、次いで定着部通過後のフィルム101と記録材Pを
分離点で離間させることにより定着を行っている。
【0005】なお、上記加熱定着装置におけるヒータ1
06の温度制御は、サーミスタ104によるヒータ10
6の検知温度が一定となるように発熱体105への通電
を制御することにより行っており、上記サーミスタ10
4は、どのようなサイズの記録材が通紙されても、通紙
部が一定温度となるように、常に通紙領域に相当する位
置に配置されている。
【0006】このようなフィルム加熱方式の定着装置
は、非常に熱容量が小さく昇温の速い加熱体を用いるこ
とができ、ヒータが所定の加熱温度に達するまでの時間
を大きく短縮し、省電力化を実現することができる。
【0007】また、上記のようなエンドレスベルト状の
フィルムを用いると、フィルムに大きな寄り力が発生す
るため、本出願人は、特願平2−153602号、特願
平2−153604号等でエンドレスフィルムを余裕を
もって懸回して駆動することでフィルムの寄り力を小さ
くし、さらに駆動トルクを小さくした装置を提案した。
【0008】このようなフィルム加熱装置の一例を図3
0に示す。図30において、3は加熱ヒータであり、良
伝導性基板9と通電により発熱する抵抗層4を有する。
1はヒータ3を断熱支持する断熱ホルダー、6はフィル
ム2を駆動する駆動ローラを兼ねた加圧ローラである。
【0009】
【発明が解決しようとしている課題】しかし上記従来例
によれば、以下のような問題点があった。先ず、図29
に示す従来例装置においては、サーミスタ104が通紙
部に相当する箇所に配置され、どのようなサイズの記録
材が通紙された場合でも、常にヒータ106の検知温度
を一定に制御するように通電されているため、例えば記
録材としてB5サイズ紙、封筒、葉書のような小サイズ
紙を連続通紙すると、通紙部と非通紙部において加圧ロ
ーラ102の温度差がおよそ100℃程度になってしま
う。このような状態で小サイズ紙の連続通紙を続ける
と、フィルムに捩じれが発生し、最悪の場合にはフィル
ム101が捩じ切れ、装置が破損するという問題点があ
った。
【0010】このようなフィルムの捩じれは、図30の
ように、定着フィルムの寄り制御を無くし、コストダウ
ン、小型化を図った場合に顕著となる。
【0011】フィルム101に捩じれが発生する主な要
因としては、加圧ローラ102への熱膨張フィルムの捩
じれに対する強度の温度依存性(膜厚等)、フィルム表
面(内面)の温度特性(摩擦係数の変化等)が考えら
れ、これらの要因は全て温度依存性がある。
【0012】これらの要因がフィルムの捩じれに対して
どのように作用しているかは、まだ詳しくは判かってい
ないが、非通紙部の加圧ローラ温度またはフィルム温度
を下げることがフィルムの捩じれの発生を防ぐことに顕
著な効果があることが判かっている。
【0013】また、上記のように小サイズ紙の連続通紙
を長時間続けると、加圧ローラやフィルムが熱劣化を起
こし、部品の寿命を短くしたり、最悪のケースでは、装
置が破損するという問題もあるため、このように非通紙
部の温度を下げることが必要になる。
【0014】そこで、ヒータの発熱パターンを複数設
け、紙サイズに合わせてその領域だけ通電する方法等が
提案されたが、装置や制御方法が複雑になり、コストア
ップにつながるという問題点があった。
【0015】また、上記フィルム加熱方式においては、
フィルムを駆動する駆動ローラの温度もフィルムからの
熱伝導により昇温する。従って、小サイズの記録材を連
続して処理すると、ヒータ及びフィルムの非通紙部昇温
により駆動ローラの温度も軸方向に関して均一でなくな
る。すると、駆動ローラの径は熱膨張により軸方向に亘
って不均一になる。
【0016】従来から、無端フィルムを駆動する軸がテ
ーパー状に径に差をもった場合、大径方向にフィルムが
変位することが知られているが、上記のように小サイズ
の記録材を連続して加熱処理することによって、駆動ロ
ーラの軸方向の外径形状が加熱処理前に比べて部分的に
変位することにより、フィルムの駆動が不安定になり易
い。
【0017】さらに、フィルムを100μm以下、特に
50μm以下程度の薄肉で、ポリイミド等の弾性率の高
い材料を使った場合、フィルムの駆動ローラ上の変位方
向が不均一だとフィルムが皺になる虞れもある。
【0018】また、フィルムにテンションをかけず加圧
ローラによりフィルムを駆動搬送させる図30に示すよ
うなテンションレスフィルム加熱方式においては、駆動
ローラを兼ねる加圧ローラがフィルムを介して直接ヒー
タにより加熱されるため、駆動ローラ(加圧ローラ)の
軸方向の径の変化が早く、フィルムに皺が生じ易い。
【0019】また、加圧ローラの軸方向における外径差
を生じるためにフィルムの送り量に差を生じる。特に、
記録材の一側端を基準として搬送する片側基準では、フ
ィルム幅方向で送り量に差が生じると、上述のようにフ
ィルムが捩じれて破損してしまうことがある。
【0020】さらに、小サイズ記録材通紙の後には、非
通紙部の定着フィルム、加圧ローラとも高温になってい
るため、より大きなサイズの記録材を通すと、非通紙部
であったところでトナーが過溶融状態となってホットオ
フセットが発生する。
【0021】また、図30に示す従来例においては、フ
ィルムをガイド部材としてホルダー1を用いてフィルム
走行の安定化を図るので、フィルムの接触面積が大きく
なり、摩擦抵抗が増加するという問題点があった。
【0022】この問題点に対し、本出願人は、上記ガイ
ド部材にフィルムの走行方向に対してほぼ平行な複数の
リブを立て、フィルムとガイド部材との接触面積を減ら
すことで対処する手法を提案した。
【0023】しかし、フィルムは熱容量が小さいため、
ガイド部材と接触しているところでは、フィルムの温度
はガイド部材の影響を強く受け、フィルムがガイド部材
と接触するリブ部分と、非接触の部分とでフィルムには
温度差が生じることになる。
【0024】特に、フィルムの走行方向に対して平行な
リブを立てた場合には、フィルムがリブと接触する部分
がフィルム長手方向で常に一定の位置に固定されるた
め、この部分の温度はいつでも極端に低くなり、温度ム
ラがフィルム上に発生する。
【0025】このとき、この加熱装置に未定着画像を担
持した記録材を通紙すると、フィルムの温度ムラが画像
上に光沢の差となって現れる。あるいは、最悪の場合に
は、画像上でリブに相当する位置で定着不良を起こすと
いう問題があった。
【0026】
【0027】本発明の目的は、上記問題点を解決し、フ
ィルムのガイド部材にリブを設けた場合でも、温度ムラ
によって画像に悪影響を与えることのないフィルム方式
の加熱装置を提供することにある。
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【課題を解決するための手段】 本願第発明によれば、
上記目的は、加熱体と、該加熱体と摺動するフィルム
と、該フィルムの移動をガイドするための複数のリブ
を有し、該複数のリブは上記フィルムの移動方向におけ
る上記加熱体の上流側と下流側に設けられ、上記フィル
ムの移動方向に平行に延びており、上記フィルムを介し
た上記加熱体からの熱により記録材上の画像を加熱する
加熱装置において、上記複数のリブは上記フィルムの移
動方向直交する方向の位置が上記加熱体の上流側と下
流側で重複しないことことにより達成される。
【0033】また、本願第発明によれば、上記目的
は、加熱体と、該加熱体と摺動するフィルムと、該フィ
ルムの移動をガイドするため直線状に延びた複数のリブ
を有し、上記フィルムを介した上記加熱体からの熱に
より記録材上の画像を加熱する加熱装置において、上記
複数のリブは上記フィルムの移動方向に対して傾いて
ることことにより達成される。
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【作用】 本願第発明によれば、フィルムのガイド部材
には、複数のリブが該フィルムと接触するように設けら
れているため、フィルムとガイド部材の接触面積が減少
して摩擦抵抗が減少する。このとき、フィルムの上記リ
ブに接触する部分と接触しない部分とで温度差が生じる
が、上記ガイド部材は加熱体を中心にフィルムの移動方
向の上流側と下流側に設けられ、上記リブが該移動方向
に平行に延びて形成され、該移動方向に直交する方向の
位置が上記上流側と下流側とで重複しないように配設さ
れているので、上記フィルムに一様に接触することとな
り、上記温度差を解消する。
【0039】また、本願第発明によれば、フィルムの
ガイド部材には、複数のリブが該フィルムと接触するよ
うに設けられているため、フィルムとガイド部材の接触
面積が減少して摩擦抵抗が減少する。このとき、フィル
ムの上記リブに接触する部分と接触しない部分とで温度
差が生じるが、上記リブは、上記フィルムの移動方向に
対して所定の角度を有して配設されているので、フィル
ムが移動するに従って移動方向と直交する方向において
フィルムとリブの接触領域が増大するため、上記温度差
を解消する。
【0040】
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例及び参考例を添付図面
に基づいて説明する。
【0042】〈参考例1〉 先ず、本発明の実施例に先立ち、参考例1を図1ないし
図5に基づいて説明する。図1は本参考例としてのテン
ションレスフィルム加熱方式の定着装置の概略構成を示
す断面図である。
【0043】図1において、1は樹脂製の横長ステーで
あり、後述するフィルム2の内面ガイド部材となる。
【0044】2はエンドレスの耐熱性フィルムであり、
加熱体としてのヒータ3を含む上記ステー1に外嵌させ
てある。このエンドレスの耐熱性フィルム2の内周長と
ヒータ3を含むステー1の外周長はフィルム2の方を例
えば3mm程大きくしてあり、従ってフィルム2は、ヒ
ータ3を含むステー1に対して周長が余裕をもってルー
ズに外嵌している。
【0045】フィルム2は熱容量を小さくしてクイック
スタート性を向上させるために、その膜厚は、総厚10
0μm以下程度とし、耐熱性・離型性・強度・耐久性等
のあるPTFE,PFA,FEPの単層、あるいはポリ
イミド,ポリアミドイミド,PEEK,PES,PPS
等の外周表面にPTFE,PFA,FEP等をコーティ
ングした複合層フィルムを使用できる。本実施例ではポ
リイミドフィルムの外周表面にPTFEをコートした総
厚50μmのものを用いた。
【0046】3は加熱体としてのヒータであり、該ヒー
タ3は、アルミナ等でできた基板の略中央部に沿って、
発熱体4として例えばAg/Pd(銀パラジウム)等の
電気抵抗材料を厚み約10μm、幅1〜3mmにスクリ
ーン印刷等により塗工形成し、その上に保護層5として
ガラスやフッ素樹脂等をコートしている。
【0047】また、10は加熱体用サーミスタであり、
該加熱体用サーミスタ10は、上記ヒータ3の定着フィ
ルムと接する側と反対面側に配置されており、該サーミ
スタ10の検知温度によりヒータ3の温度を制御する。
サーミスタ10の位置は、安定した定着性を確保するた
めに、搬送基準部付近とし、常に記録材通過部の温度を
制御するようになっている。
【0048】6はヒータ3との間でフィルム2を挟んで
定着ニップ部を形成し、フィルム2を駆動する回転体と
してのフィルム加圧ローラであり、外径8mmのステン
レスシャフト7と、長さ220mm、厚さ約4mmのシ
リコーンゴムの表層にフッ素ラテックスコート(ダイキ
ン社製GLS213にFEPを10wt%混合したも
の)を30μmコーティングして焼成した、硬度50℃
(AskerC硬度)のローラ部8とから成り、ステン
レスシャフト7の端部から駆動手段(図示せず)により
駆動される。
【0049】12は、加圧ローラ長手方向の熱伝導性を
向上し、通紙部と非通紙部の温度差を減少させるための
板状の熱伝達部材であり、バネ13により加圧ローラに
当接される。本実施例では、板状の熱伝達部材12に熱
伝導性の良いアルミニウムを使用した。形状は、効果、
スペース、コスト等の面から肉厚1.5mm、幅20m
m、長さ220mmとし、加圧ローラの長手方向全域に
当接させた。
【0050】また、本参考例で用いた定着装置は、図2
に示すような片側基準の構成であり、記録材端部が搬送
基準面aに沿って搬送される。
【0051】上記のような構成の定着装置と、板状の熱
伝達部材12、バネ13を除いては本実施例の定着装置
と同一の構成である図3に示す定着装置を用いて、加圧
ローラの温度上昇の測定とフィルムの捩じれについての
実験を行った。
【0052】図4は、図3に示す定着装置を用いてヒー
タ3の温度を160℃に制御し、非通紙部昇温の激しい
封筒(幅105×長さ241mm)をプロセススピード
(搬送速度)24mm/sec、紙間150mmで連続
通紙した場合の通紙部の加圧ローラ温度と非通紙部の加
圧ローラ温度をサーモグラフィー(サーモトレーサ、日
電三栄(株)製)で測定した結果である。この図からも
判かるように、加圧ローラ6の温度は、連続10枚通紙
でおよそ60℃、20枚通紙でおよそ100℃の差がつ
く。本発明者等が行った実験では、加圧ローラ6の通紙
部と非通紙部の温度差がおよそ100℃以上になると、
フィルム2に皺が入り始め、捩じれが生じて来る。
【0053】次に、本参考例の定着装置を用い、上記の
実験と同様の検討を行った結果を図5に示す。この図か
ら判かるように、加圧ローラ6の通紙部と非通紙部の温
度差は30枚以上の連続通紙を行った場合であっても、
およそ70℃であり、100枚の連続通紙を行ってもフ
ィルムの捩じれは発生しなかった。このように、非通紙
部昇温が低減するのは、記録材により熱エネルギーを奪
われない非通紙部側の加圧ローラに蓄積された熱エネル
ギーが、加圧ローラ6に当接されたアルミニウム板12
により、通紙部側に供給されたためと考えられる。
【0054】さらに、このアルミニウム板12による放
熱の効果もある。実際に封筒を30枚以上通紙したとき
のアルミニウム板12の温度を測定したところ、非通紙
部側でおよそ200℃、通紙部側ではおよそ150℃で
あった。すなわち、通紙部では加圧ローラよりもアルミ
ニウム板12が高温になっており、このことから加圧ロ
ーラの非通紙部に蓄積した熱エネルギーがアルミニウム
板12を介して加圧ローラの通紙部に供給されているこ
とが判かる。
【0055】このように、加圧ローラの通紙部に非通紙
部の熱エネルギーが供給されると、通紙部に配置されて
いるサーミスタ10の検知する温度が低下しづらくな
り、これにより温調制御を行っているヒータの点灯回数
が減少し、その結果非通紙部昇温は低減する。
【0056】フィルムは捩じれが発生する主な要因とし
ては、加圧ローラの熱膨張、フィルムの捩じれに対する
温度依存性(膜厚等)、フィルム表面(内面)の温度特
性(摩擦係数の変化等)等が考えられ、これらの要因は
すべて温度依存性がある。これらの内で、加圧ローラの
熱膨張は、温度差が100℃で外径の変化がおよそ60
0μm程度であり、フィルムの膜厚を増加することによ
り、非通紙部昇温による捩じれに対する強度が増すこと
も本発明者等の検討により判かっている。
【0057】これらの要因がフィルムの捩じれに対して
どのように作用しているのかは、まだ詳しくは判かって
いないが、非通紙部の加圧ローラ温度またはフィルム温
度を下げることがフィルムの捩じれの発生を防ぐことに
顕著な効果があることが判かっている。
【0058】以上のことから、本参考例に示した構成の
定着装置を用いることにより、フィルムの捩じれの発生
を防止し、フィルムの捩じれによる定着装置不良、通紙
不良、さらにはフィルムが捩じ切られてしまう定着装置
の破損を防止できる。また、加圧ローラの表層はフッ素
ラテックスコート(ダイキン社製GLS213にFEP
を10wt%混合したもの)を30μmコーティングし
て焼成したものであり、耐熱温度はおよそ250〜26
0℃程度である。このため、加圧ローラの非通紙部昇温
を250℃以下とする必要がある。本実施例の定着装置
であれは、非通紙部昇温がおよそ210℃であるため、
加圧ローラの破損を防止することができる。
【0059】〈参考例2〉 次に、参考例2を図6及び図7に基づいて説明する。な
お、参考例1との共通箇所には同一符号を付して説明を
省略する。
【0060】本参考例の定着装置は、加圧ローラの傷、
汚れ等による耐久寿命を向上させ、加圧ローラの非通紙
部昇温を低減するために、加圧ローラに円筒状の金属ロ
ーラを熱伝達部材として当接する。図6は、本参考例の
定着装置の概略構成を示す断面図である。
【0061】図6において14は、加圧ローラ6に当接
する金属ローラであり、本参考例では、熱伝導性の良い
アルミニウムを使用した。形状は、効果、スペース、コ
スト等の面から外径6mm、長さ220mmのアルミニ
ウムのローラであり、加圧ローラの長手方向全域に当接
させた。本参考例の定着装置は、金属(アルミニウム)
ローラ14を除いては、図1に示す定着装置と同一の構
成である。
【0062】本参考例の定着装置を用いて加圧ローラの
温度上昇の測定と、フィルムの捩じれについての実験を
行った。図7は、本参考例の定着装置を用いてヒータ3
の温度を160℃に制御し、非通紙部昇温の激しい封筒
(幅105×長さ241mm)をプロセススピード(搬
送速度)24mm/sec、紙間150mmで連続通紙
した場合の通紙部の加圧ローラ温度と非通紙部の加圧ロ
ーラ温度をサーモグラフィーで測定した結果である。
【0063】この図から判かるように、加圧ローラの通
紙部と非通紙部の温度差は30枚以上の連続通紙を行っ
た場合であっても、およそ75℃であり、100枚の連
続通紙を行ってもフィルムの捩じれは発生しなかった。
これは、参考例1と同様に、加圧ローラ6に当接された
アルミニウムローラ14により、非通紙部に蓄積された
熱エネルギーが通紙部に供給されたことと、アルミニウ
ムローラ14による放熱の効果によると考えられる。
【0064】次に、本参考例の定着装置と、参考例1の
定着装置を用いて耐久による加圧ローラの傷、汚れ等の
実験を行った。参考例1の定着装置では、普通紙連続1
0000枚通紙で加圧ローラに汚れが発生し、5000
0枚通紙で傷が発生した。これに対し、本参考例の定着
装置では、普通紙連続50000枚通紙で汚れが発生し
たが、100000枚通紙でも傷の発生はなかった。こ
れは、参考例1の定着装置では、加圧ローラ6にアルミ
ニウム板12を当接しているのに対し、本実施例の定着
装置では、加圧ローラ6に回転体であるアルミニウムロ
ーラ14を当接させているため、加圧ローラの耐久性が
向上するのである。
【0065】以上説明したように、本参考例の定着装置
を用いることにより、フィルムの捩じれの発生を防止
し、フィルムの捩じれによる定着不良、通紙不良、さら
にはフィルムが捩じ切られてしまう定着装置の破損を防
止できる。また、加圧ローラの非通紙部昇温を加圧ロー
ラの表層のフッ素ラテックスコートの耐熱温度250℃
以下とすることが可能であるため、加圧ローラの破損を
防止することができる。また、本参考例の定着装置で
は、加圧ローラに回転体であるアルミニウムローラを当
接させているため、加圧ローラの耐久性が向上するので
ある。
【0066】〈参考例3〉 次に、参考例3を図8及び図9に基づいて説明する。な
お、参考例1との共通箇所には同一符号を付して説明を
省略する。
【0067】本参考例の定着装置は、加圧ローラの非通
紙部昇温を低減し、この対策による弊害であった加圧ロ
ーラの傷、汚れ等の発生を完全に防止するため、加圧ロ
ーラ部に非接触の熱伝達部材を配置する。図8は、本
例の定着装置の概略構成を示す断面図である。
【0068】図8において15は、加圧ローラ6に所定
の距離を隔てて配置され、加圧ローラの非通紙部昇温の
熱を伝達することを目的とする熱伝達部材であり、本
例では、熱伝導性の良いアルミニウムを使用した。形
状は、効果、スペース、コスト等の面から肉厚1.5m
m、幅21mm、長さ220mm、加圧ローラに対向す
る曲面の曲率(の直径)を18mmとし、加圧ローラの
1/3の面積を覆うように配置した。このとき、加圧ロ
ーラとの間隙Lは1mmである。本参考例の定着装置
は、熱伝達部材15を除いては、図1に示す定着装置と
同一の構成である。
【0069】本参考例の定着装置(間隙L=1mm)
と、これと同様の定着装置で間隙L=1.5mm、間隙
L=2.0mmとした場合の加圧ローラの温度上昇の測
定と、フィルムの捩じれについての実験を行った。図9
は本参考例の定着装置と同様の定着装置で加圧ローラ6
と熱伝達部材15との間隙LをL=1mm、L=1.5
mm、L=2mmとし、ヒータ3の温度を160℃に制
御したときに、非通紙部昇温の激しい封筒(幅105×
長さ241mm)をプロセススピード(搬送速度)24
mm/sec、紙間150mmで連続通紙した場合の通
紙部の加圧ローラ温度と非通紙部の加圧ローラ温度をサ
ーモグラフィーで測定した結果である。
【0070】この実験で、間隙L=2mmの定着装置で
は、連続25枚通紙でフィルムに捩じれが発生し、この
とき加圧ローラの通紙部と非通紙部の温度差は、およそ
100℃であった。間隙L=1.5mmの定着装置で
は、連続100枚通紙中に数回フィルムが捩じれ始め、
パリパリといった音が発生したが、その後は回復した。
このとき、加圧ローラの通紙部と非通紙部の温度差は、
およそ95℃であった。間隙L=1mmの本参考例の定
着装置においては、連続100枚通紙を行っても加圧ロ
ーラの温度差は80℃程度であり、フィルムの捩じれは
発生しなかった。これらのことから、加圧ローラ6と熱
伝達部材15との間隙LはL=1mm以下とすることが
望ましく、加圧ローラの熱膨張、機械的な公差を考慮
し、本参考例では間隙L=1mmとした。間隙L=1m
mとしたことにより、参考例1及び参考例2の場合と同
様に、加圧ローラ6の非通紙部に蓄積された熱エネルギ
ーが通紙部に供給されたことと、熱伝達部材15による
放熱の効果が顕著に現れたと考えられる。
【0071】以上説明したように、本参考例の定着装置
を用いることにより、フィルムの捩じれの発生を防止
し、フィルムの捩じれによる定着不良、通紙不良、さら
にはフィルムが捩じ切られてしまう定着装置の破損を防
止できる。また、加圧ローラの非通紙部昇温を加圧ロー
ラの表層のフッ素ラテックスコートの耐熱温度250℃
以下とすることが可能であるため、加圧ローラの破損を
防止することができる。また、本参考例の定着装置で
は、非接触の熱伝達部材を加圧ローラ部に配置するた
め、これにより加圧ローラの耐久性を低下させる虞れが
ない。
【0072】〈参考例4〉 次に、参考例4を図10及び図11に基づいて説明す
る。図11は本参考例としてのテンションレスフィルム
加熱方式の定着装置の概略構成を示す断面図である。
【0073】図10において、1は耐熱性樹脂製の横長
ステーであり、後述するフィルム2の内面ガイド部材と
なる。
【0074】3は加熱体としてのヒータであり、該ヒー
タ3は、アルミナ等でできた基板の略中央部に沿って、
発熱体4として例えばAg/Pd(銀パラジウム)等の
電気抵抗材料を厚み10μm、幅1〜3mmにスクリー
ン印刷等により塗工し、その上に保護層5としてガラス
やフッ素樹脂等をコートしている。
【0075】2はエンドレスの耐熱性フィルムであり、
ヒータ3を含む上記ステー1に外嵌させてある。このエ
ンドレスの耐熱性フィルム2の内周長とヒータ3を含む
ステー1の外周長はフィルム2の方を例えば3mm程大
きくしてあり、従ってフィルム2は、ヒータ3を含むス
テー1に対して周長が余裕をもってルーズに外嵌してい
る。
【0076】フィルム2は熱容量を小さくしてクイック
スタート性を向上させるために、その膜厚は、総厚10
0μm以下、好ましくは40μm以下20μm以上の耐
熱性・離型性・強度・耐久性等のある単層、あるいは複
合層のフィルムを使用できる。
【0077】6はヒータ3との間でフィルム2を挟んで
定着ニップ部を形成し、フィルム2を駆動する回転体と
しての加圧ローラである。該加圧ローラ6は中心軸7の
左右端部をそれぞれ左右の軸受部材(図示せず)に回転
自由に軸受支持させてある。
【0078】従来のフィルム加熱方式の定着装置におい
ては、上記加圧ローラとして中心軸に所定の厚さのシリ
コーンゴム等の離型性の良いゴム弾性体を外装したもの
が用いられていたが、このような従来の定着装置におい
て、小サイズ紙を連続通紙し、非通紙部昇温が起こる
と、加圧ローラの軸方向においてゴムの熱膨張により加
圧ローラに径の差ができ、フィルム搬送スピードの不均
等からフィルムが片方に寄りきったり、途中で捩じれた
りするという問題点があった。
【0079】この問題に対し、熱膨張の大きいゴムの部
分を薄くし、熱膨張がゴムに比べて小さく熱伝導の良
い、金属製の中心軸を太くすることにより、加圧ローラ
の軸方向における径の不均一を緩和することが考えられ
る。
【0080】しかし、この方法を用いると、加圧ローラ
の弾性が失われ、フィルムを介してヒータと加圧ローラ
により形成される定着ニップ部が小さくなってしまい、
紙に対する加熱時間が短くなり、定着不良を起こすとい
う問題が起こる。
【0081】そこで、本参考例では加圧ローラ6(駆動
ローラ)を図11に示すように、径が9mmの中心軸7
に外装した厚さ4mmのスポンジ製の弾性体から弾性層
8aに厚さ0.05mmの伝達層としてステンレス製の
チューブ8bを巻き、さらに、その上に離型性を確保す
るためにPFA製の熱収縮チューブを離型層8cとして
被覆している。
【0082】上記離型層8cは加圧ローラ表面からのト
ナーの離型性を良くし、上記弾性層8aは加圧ローラに
弾性を持たせ定着ニップ部を確保し、上記伝達層8bは
熱を軸方向に伝達するものである。
【0083】ここで、伝達層8bは、弾性のある金属で
表層に近ければ近いほど、厚みが厚ければ厚い程良好な
熱伝達を示すが、あまり厚すぎると下層の弾性層8aの
役割を阻害してしまう。
【0084】本発明者等の実験によると、ヤング率が1
0×1010N/m2以上の金属で、例えば、厚さが0.
03〜0.1mm程度のステンレス、または、ニッケル
薄膜において良好な結果得られた。最大通紙サイズがA
4幅の本参考例の定着装置において、160℃温調で封
筒を連続通紙した場合、約30枚で非通紙部の加圧ロー
ラの表面温度は、本参考例を使用していない加圧ローラ
を用いると、最も温度の高い部分は、約250℃に達
し、フィルム2が捩じれてしまい、さらに続けると、最
悪の場合フィルム2が破壊してしまうのに対し、本参考
例の加圧ローラ6を用いると最も温度の高い部分でも2
10℃程度にしか温度は上昇しない上、その後連続して
小サイズ紙を通紙してもフィルム2が破壊することはな
かった。これは、非通紙部の温度を熱伝達層が通紙部に
伝達することにより、非通紙部の温度が下がる上、通紙
部の温度が上昇するため、ヒータ3に供給される電力が
減り、その結果、ヒータ自体の発熱量が減り、非通紙部
の昇温も減るという二つの効果によるものである。
【0085】また、本参考例の加圧ローラは、構造が簡
単で製造が容易でフィルム2の走行駆動が滑らかである
という効果がある。
【0086】〈参考例5〉 次に、参考例5を図12に基づいて説明する。なお、
例4との共通箇所には同一符号を付して説明を省略す
る。
【0087】図12は、本実施例の加圧ローラの断面を
示したものである。本参考例は、実施例4とは異なり円
柱状の細いアルミニウム製のシャフト8dを図12に示
すように等間隔に弾性体8aの中に埋め込むことにより
加圧ローラ6の軸方向の熱伝導を上げるものである。
【0088】本参考例では、参考例4の定着装置にを用
い、ゴム弾性体にはシリコーンゴム、離型層8cにはフ
ッ素ゴムラテックスを略同サイズで用いている。熱伝達
部材としてのシャフト8dは、直径1mmのアルミニウ
ム製のシャフトを20本埋め込んである。アルミニウム
は、弾性がない代わりに熱伝導が非常に良く、本参考
の加圧ローラを用いると、上記参考例と略同等の効果を
得ることができた。
【0089】本参考例の熱伝達部材としてのシャフト8
dは、弾性を必要としないので、熱伝導の良い材質を自
由に選択できる上、ある程度太さを確保でき熱伝達を非
常に効率良く行えるという利点がある。
【0090】〈参考例6〉 次に、参考例6を図13に基づいて説明する。なお、
例4との共通箇所には同一符号を付して説明を省略す
る。
【0091】図13は本参考例の加圧ローラの断面を示
したものである。本参考例では、参考例4と同様の定着
装置を用い、加圧ローラは弾性層8aにシリコーンゴム
を用い、その弾性層中に熱伝達板8eとして厚さ0.0
8mmのアルミニウム製の板を図13に示すように、中
心軸から渦巻き状に埋め込む。このように弧のついた板
を渦巻き状に配置することにより、定着フィルムとで形
成する定着ニップ部により近い位置でより多くの熱伝達
部材を配置することができる上、半径方向に力が加わっ
たときにより曲がり易く弾性を確保し易いという利点が
ある。
【0092】〈参考例7〉 次に、参考例7を図14に基づいて説明する。図14は
参考例としてのフィルム加熱方式の定着装置の概略構
成を示す断面図である。
【0093】図14において、1は加熱体たるヒータ3
を断熱支持するホルダーで、エンドレスフィルム2の内
面のガイド装置の補強部材としてのステーを兼ねてい
る。
【0094】このホルダーは、PPS(ポリフェニレン
サルファイド)、PAI(ポリアミドイミド)、PI
(ポリイミド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケト
ン)、液晶ポリマー等の高耐熱性樹脂や、これらの樹脂
とセラミックス、金属、ガラス等との複合材料等で構成
できる。
【0095】3は加熱体としてのヒータであり、該ヒー
タ3はフィルム2の移動方向と直交する方向を長手方向
とする。基板9はアルミナ等のセラミックから成り、発
熱抵抗体4は、ヒータ基板9の下面の略中央部に沿っ
て、例えばAg/Pd(銀パラジウム)等の電気抵抗材
料を厚み10μm、幅1〜3mmにスクリーン印刷等に
より塗工し、その上に絶縁、保護を目的としたガラス層
を備える。
【0096】この基板9の背面には、温度検知素子10
が設けられ、像加熱時、この温度検知素子10の検知温
度が所定の設定温度に維持されるように抵抗体への通電
がコントロールされる。
【0097】2はエンドレスの耐熱性フィルムであり、
ヒータ3を含む上記ホルダー1に懸回されている。この
エンドレスの耐熱性フィルム2の内周長とヒータ3を含
むホルダー1の外周長はフィルム2の方を例えば3mm
程大きくしてあり、従ってフィルム2は、ヒータ3を含
むホルダー1に対して周長が余裕をもってルーズに外嵌
している。
【0098】フィルム2は熱容量を小さくしてクイック
スタート性を向上させるために、その膜厚は、総厚10
0μm以下、好ましくは40μm以下20μm以上の耐
熱性・離型性・強度・耐久性等のある単層、あるいは複
合層のフィルムを使用できる。
【0099】6はヒータ3との間でフィルム2を挟んで
ニップ部を形成する回転体としての加圧ローラであり、
中心軸7とこの軸に外装したシリコーンゴム等の離型性
の良いゴム弾性体から成るローラ部8とから成り、中心
軸7の左右端部をそれぞれ左右の軸受部材(図示せず)
に回転自在に軸受支持させてある。
【0100】また、加圧ローラ6は駆動源(図示せず)
により駆動され、フィルム2は加圧ローラ6に従動回転
する。
【0101】16はホルダー1上に長手方向に亘って取
り付けられ、フィルム2と接触状態でフィルム2の熱を
吸収するフィルム温度冷却部材である。該冷却部材16
とフィルム2とは、フィルム2に対して冷却部材16が
テンションをかけない程度に軽く擦るように接触してい
る。
【0102】冷却部材16は、フィルム2の熱を吸収し
易くするために、熱伝導性の高い金属を使用する。具体
的には、アルミニウム、亜鉛、銅、銀等が使用できる。
【0103】本構成の加熱装置において小サイズ紙を連
続で数枚以上通紙した場合、フィルム温度の非通紙部に
おける昇温は、冷却部材16によって従来のものより低
く抑えられる。このとき、冷却部材16がフィルム2の
非通紙部において吸収した熱は、冷却部材16のフィル
ム2の通紙部に当たる部分へと流れ、この熱が逆にフィ
ルムの通紙部を加熱するために、フィルムの非通紙部と
通紙部の温度差はさらに小さくなる。すなわち、冷却部
材16はフィルムの非通紙部と通紙部での温度勾配を均
す効果もある。
【0104】ここで、フィルムにもたらされる冷却効果
及びそれに伴う温度勾配の減少は当然加圧ローラにも働
き、本参考例のような加圧ローラを駆動ローラと兼用す
る構成の装置においては、従来問題となっていた加圧ロ
ーラの長手方向でのフィルムの送り量の差によるフィル
ムの捩じれを抑えることができる。また、加圧ローラに
用いられるゴム材料の熱による劣化を防ぐこともでき
る。なお、本実施例では、フィルムに対して冷却部材は
接触しているが、これが非接触であってもフィルムから
の放熱により同様の効果を得ることができる。
【0105】また、加圧ローラに用いられるゴム材料の
熱による劣化を防ぐこともできる。なお、本実施例で
は、フィルムに対して冷却部材は接触しているが、これ
が非接触であってもフィルムからの放熱により同様の効
果を得ることができる。
【0106】〈参考例8〉 次に、参考例8を図15及び図16に基づいて説明す
る。なお、参考例7との共通箇所には同一符号を付して
説明を省略する。
【0107】図15は本参考例としてのフィルム加熱方
式の定着装置の概略構成を示す断面図である。
【0108】参考例7においては、冷却部材はフィルム
内面に接触していたが、本参考例のようにフィルム外面
で接触していても良い。
【0109】図15において17は、フィルム外面から
押し当てられた冷却部材であり、実施例7と同様にフィ
ルムや加圧ローラの非通紙部での過度な温度上昇を防止
すると共に、フィルム長手方向での温度差を均す効果が
ある。
【0110】また、冷却部材17のフィルムと接触する
反対側には凹凸をつけ、その表面積を増すことにより、
冷却部材からの放熱を多くし、冷却効果を高めている。
【0111】さらに、本参考例のように冷却部材17を
フィルム外面に配置した場合にはフィルム内面に配置し
た場合よりもフィルムの冷却効果は高くなる。
【0112】本参考例におけるフィルムの冷却作用の原
理は、フィルムの熱を金属等の冷却部材により奪い、冷
却部材自体の冷却は自然放熱に任せるというものであ
る。
【0113】ここで、冷却部材がフィルム内面にある場
合、フィルムの内側に形成された空間は空気の入れ替え
の少ない、比較的閉じた空間になるため、フィルム内面
の空気は大変熱くなり、冷却部材から周辺の空気への放
熱は少なく、従って、これに冷却部材の温度も高いとこ
ろですぐに飽和する。
【0114】これに対し、冷却部材がフィルム外面に装
着されると、冷却部材は常に新鮮な空気に触れることが
できるため、飽和温度は低くなる。すなわち、フィルム
の温度もそれだけ低くすることができる。
【0115】また、図16のように、フイルムの内面、
外面の両方に冷却部材を取り付けた厚生ならば、さらに
フィルムの不必要な温度上昇を防止し、フィルム長手方
向での温度勾配を少なくできる。
【0116】なお、この際に、フィルム内外面両方の冷
却部材がフィルムに接触する形態は、二つの冷却部材が
フィルムを挟み込むため、フィルムの駆動トルクの増大
を招く。従って、この場合にはどちらかを非接触として
おくことが好ましい。あるいは、PFA,PTFE,F
EP等の摩擦力を低下させるコーティングを施せば接触
させても良い。
【0117】しかしながら、上記の構成は、冷却部材が
コーティングなしで接触している形態を完全否定するも
のでもなく、必要に応じてはそれを認めるものである。
【0118】〈参考例9〉 次に、参考例9を図17に基づいて説明する。なお、
例7との共通箇所には同一符号を付して説明を省略す
る。
【0119】本参考例では図17のように冷却部材18
を回転体とし、フィルムの回転走行に合わせて従動回転
させている。
【0120】このように冷却部材を回転させると、冷却
部材とフィルムとの接触は常に一回転経過中に放熱によ
り冷えた部分で行われるため、フィルムの冷却効果は冷
却部材を固定したものに比べより高くなる。
【0121】この回転冷却部材18には参考例8と同様
にフィルム内面の冷却部材16と組み合わせても使用で
きる。
【0122】また、フィルム内面の冷却部材も回転体と
することができる。さらに、回転冷却部材18をギアに
より回転駆動させても良い。この場合には回転冷却部材
をフィルムと非接触にすることもできる。
【0123】〈実施例〉 次に、本発明の実施例を図18ないし図20に基づい
て説明する。図18は本実施例のフィルム加熱装置の従
断面図である。
【0124】図18において30は、定着用ヒータでア
ルミナ等の良熱伝導性の基板30aの上に銀パラジウム
等の通電により発熱する抵抗発熱体のパターン30bを
印刷して作られる。
【0125】51は、ポリイミド等の耐熱樹脂をエンド
レスベルト状のフィルムに成形したもので、外周にはト
ナーとの離型性を良くするためにPFA,PTFE等の
フッ素樹脂のコーティングがなされている。
【0126】52は、フィルム51を駆動するローラで
表面にはゴムをコートして摩擦係数を上げている。
【0127】53は、テンションローラでフィルム51
の片寄りを防止する機構(図示せず)により図面上の手
前奥にてフィルムに与えるテンションを調整するように
なっている。
【0128】Pは記録材で、未定着トナー像Taを担持
し、ニップNに搬送される。ニップ部Nで未定着トナー
像Taは加熱加圧され、定着像Tbとなって排出され
る。
【0129】55は、芯金上にフッ素ゴムあるいは、シ
リコーンゴムを巻き付けた加圧ローラである。
【0130】81は記録材のニップNへの進入をガイド
する入口ガイドである。
【0131】32、33はフィルム51の内面をガイド
するガイド部材でフィルム走行の安定化を達成してい
る。32は、記録材進行方向に対して入口側に位置し、
33は出口側に位置する。
【0132】図19はガイド部材32の斜視図である。
図20は、ガイド部材32,33のフィルムとの接触面
を長手方向で揃え、その上のフィルムの通過位置も同時
に示したものである。
【0133】この図19、図20に示される通り、ガイ
ド部材32,33にはフィルムのガイド面に矢印に示さ
れるフィルムの移動方向に沿ってリブ31が設けられ、
また入口側のガイド部材32上のリブと出口側のガイド
33上のリブは長手位置において交互に配置され重なる
ことがないようにしている。
【0134】このリブ31でフィルムをガイドすること
により、フィルムとガイド部材との接触面積させ摩擦抵
抗を減少させる。それと同時に入口側と出口側のリブを
交互に配置することにより、入口側と出口側のリブ位置
が重なるものと比べ、フィルムのリブとの接触による温
度ムラを軽減することができる。
【0135】〈実施例〉 次に、本発明の実施例を図21及び図22に基づいて
説明する。図21は本実施例のフィルム加熱装置の従断
面図である。
【0136】本実施例は、エンドレスフィルムを余裕を
もって懸回させることにより、フィルムにテンションを
加えずに駆動を加圧ローラ6によって与えるような構成
のものである。
【0137】図21において1は、横長ステーであり、
後述するフィルム2の内面ガイド部材と後述するヒータ
3、ヒータ支持体38の支持・補強部材を兼ねる。
【0138】このステー1は横長の平らな底面部1cと
この底面部1cの長手両辺からそれぞれ一連に立ち上が
らせて具備させた横断面外向き円弧カーブの前壁板1a
と後壁板1bと底面部1cの左右両端部からそれぞれ外
側へ突出させた左右一対の水平張り出しラグ部(図示せ
ず)を有している。
【0139】加熱体としての線状ヒータ3は、本実施例
のものは、実施例10と同じような構成であり、定着フ
ィルム横断方向(定着フィルム2の走行方向に直角方
向)を長手とする横長の剛性・高耐熱・断熱性を有する
ヒータ支持体38の下面側に下面長手方向に沿って一体
に取り付け支持させた、発熱体4を具備させたヒータ基
板9を有して成る。
【0140】発熱体4は、ヒータ基板9の下面の略中央
部に沿って、例えばAg/Pd(銀パラジウム)等の電
気抵抗材料を厚み約10μm、幅1〜3mmにスクリー
ン印刷等により塗工し、その上に絶縁、保護を目的とし
たガラス層を備える。
【0141】さらに、この上に定着フィルム2との摩擦
を低減するためPFA、PTFE等をコートしても良
い。
【0142】ヒータ支持体38は、例えばPPS(ポリ
フェニレンサルファイド)、PAI(ポリアミドイミ
ド)、PI(ポリイミド)、PEEK(ポリエーテルエ
ーテルケトン)、液晶ポリマー等の高耐熱性樹脂や、こ
れらの樹脂とセラミックス、金属、ガラス等との複合材
料等で構成できる。
【0143】2はエンドレスの耐熱性フィルムであり、
ヒータ3・ヒータ支持体38を含む上記ステー1に外嵌
させてある。このエンドレスの耐熱性フィルム2の内周
長とヒータ3・ヒータ支持体38を含むステー1の外周
長はフィルム2の方を例えば3mm程大きくしてあり、
従ってフィルム2は、ヒータ3・ヒータ支持体38を含
むステー1に対して周長が余裕をもってルーズに外嵌し
ている。
【0144】フィルム2は熱容量を小さくしてクイック
スタート性を向上させるために、その膜厚は、総厚10
0μm以下、好ましくは40μm以下20μm以上の耐
熱性・離型性・強度・耐久性等のある単層、あるいは複
合層のフィルムを使用できる。
【0145】6はヒータ3との間でフィルム2を挟んで
ニップ部を形成し、フィルムを駆動する回転体としての
加圧ローラ(圧接ローラ、バックアップローラ)であ
り、中心軸(図示せず)とこの軸に外装したシリコーン
ゴム等の離型性の良いゴム弾性体から成るローラ部とか
ら成り、中心軸の左右端部をそれぞれ左右の軸受部材
(図示せず)に回転自在に軸受支持させてある。
【0146】以上のようなテンションレスフィルムを用
いた加熱装置は、実施例に比べて駆動ローラ、テンシ
ョンローラ等を使用しないため、小型化、簡易化できる
利点を持つ反面、フィルム2の内面とヒータ3やガイド
部材1a、1b、また断熱部材であるヒータ支持体38
との摩擦が大きくなるとフィルム2が記録材(図示せ
ず)との間でスリップして記録材上のトナー像が引きず
られてしまう欠点があった。
【0147】そこで、本実施例では、スリップを防止す
るためにフィルム内面にオイルあるいはグリース等の潤
滑剤を塗布するフェルト35を当接させ、かつオイル等
のついたフィルム2の内面が、ガイド部材1a,1bと
張り付かないようにリブ36,37を設けている。な
お、34はフェルトを支持する部材である。
【0148】ガイド部分1a、1bのリブ36、37は
幅1〜3mm、高さ0.5〜1mm、間隔10〜20m
mにすることでフィルム自身の剛性によってリブのない
部分はガイド部材の非リブ部に接触させずに走行させる
ことができる。
【0149】この際、図22に示した通り、実施例10
と同様に入口側ガイド1aと出口側ガイド1bでリブの
位置を交互にずらし、フィルムの温度ムラを抑えてい
る。
【0150】これにより、本実施例のようにフィルムに
テンションを加えない構成の装置においても、ガイドと
フィルム内面の摩擦抵抗を減少させ、かつフィルムの温
度ムラを軽減できる。
【0151】〈実施例〉 次に、本発明の実施例を図23に基づいて説明する。
なお、実施例との共通箇所には同一符号を付して説明
を省略する。
【0152】図23は本実施例の入口側ガイド部材32
と出口側ガイド部材33のフィルム2との接触面を長手
方向で位置を揃えて示したものである。
【0153】ガイド部材32,33上のリブは、ガイド
の幅一杯まで伸びている必要はなく、図23に示すよう
にいくつかに分断されていても良い。この際も入口側と
出口側のガイドでリブの位置が重ならないようにすれ
ば、実施例以上に温度ムラに対する効果がある。
【0154】〈実施例〉 次に、本発明の実施例を図24に基づいて説明する。
なお、実施例との共通箇所には同一符号を付して説明
を省略する。
【0155】図24はガイド部材32のフィルム2との
接触面である。図24に示される通り、ガイド部材32
にはフイルム2のガイド面に矢印に示されるフィルム2
の移動方向に対して0°以上の角度θをもって斜めにリ
ブ31が設けられている。
【0156】上記のように、斜めにリブ立てることに
より、フィルムの一回転中でリブとフィルムが長手方向
で接触するポイントが、まっすぐリブを立てたものと比
べて増大するため、実施例10と比べさらに温度ムラを
軽減することができる。
【0157】この場合、実施例10のようにリブの位置
を交互にずらせば絶大を効果を発揮するが、入口側ガイ
ドと出口側ガイドで同じ位置にリブがあってもある程度
の効果は期待できる。
【0158】また、この構成は、当然実施例11のよう
なテンションレスのフィルム加熱装置にも用いることが
できる。
【0159】〈実施例〉 次に、本発明の実施例を図25及び図26に基づいて
説明する。なお、実施例との共通箇所には同一符号を
付して説明を省略する。
【0160】図25はガイド部材32のフィルムとの接
触面である。図25に示される通り、ガイド部材32に
はフィルム2のガイド面に矢印に示されるフィルム2の
移動方向に対してある角度θをもってリブ31が設けら
れている。
【0161】具体的にこの角度θは、図25のリブ間距
離ε、リブ長さξに対し、
【0162】
【数1】ξsin θ≧ε
【0163】の条件を満たすものである。
【0164】上記のようにリブを立てれば、フィルムは
どの位置でもその一回転中で必ず一度はリブと接触する
ことになる。
【0165】すなわち、このリブ31でフィルムをガイ
ドすることにより、フィルムとガイド部材との接触面積
は小さくなり、摩擦抵抗を減少させることができると共
に、フィルムの長手方向でのリブとの接触位置を固定さ
せず、フィルム上の温度ムラを防ぐことができる。
【0166】また、リブの方向は、必ずしも一方向に揃
う必要はなく、図26に示すような構成でよいことは言
うまでもない。
【0167】また、この構成は実施例のようなテンシ
ョンレスのフィルム加熱方式の装置にも当然用いること
ができる。
【0168】この場合にもリブは、フィルムの走行方向
に対して、フィルム内面のすべてのポイントでフィルム
の一回転周期中に少なくとも一回以上リブとの接触が行
われるような角度θをもって立てられていれば良い。
【0169】〈実施例〉 次に、本発明の実施例を図27に基づいて説明する。
なお、実施例との共通箇所には同一符号を付して説明
を省略する。図27は本実施例を示す入口側フィルムガ
イド部材1aのフィルム内面との接触面である。
【0170】図27は本実施例を示す入口側フィルムガ
イド部材1aのフィルム内面との接触面である。
【0171】本実施例では、入口側ガイド面形状を図2
7に示すような構成にする。すなわち、リブをフィルム
走行方向に複数本立て、フィルムガイドの定着ニップ近
傍部は長手方向全域に亘りリブの高さと等しい土手状に
する。ただし、リブの角度θについて特に条件はつか
ず、−90<θ<90°をとれる。
【0172】本構成を用いれば、リブがフィルム走行方
向に対していかなる角度で立っていても、定着ニップ部
近傍の土手によりフィルムの温度ムラを均すことがで
き、記録材上の定着ムラを無くすことができる。
【0173】また、本実施例では土手状部は最も効果の
高い入口側ガイドのニッブ近傍にあるが、別の位置であ
っても効果はあり、当然出口側でもよい。あるいは、複
数個存在してもよい。
【0174】〈実施例〉 次に、本発明の実施例を図28に基づいて説明する。
なお、実施例との共通箇所には同一符号を付して説明
を省略する。図28は本実施例を示す入口側フィルムガ
イド部材1aのフィルム内面との接触面である。
【0175】図28は本実施例を示す入口側フィルムガ
イド部材1aのフィルム内面との接触面である。
【0176】本実施例では、入口側ガイド面形状を図2
8に示すような構成にする。すなわち、リブをフィルム
走行方向に平行に複数本立て、フィルムガイドの定着ニ
ップ近傍部においてのみ長手方向全域に亘り、リブをカ
ットする。また、リブの角度θについては実施例15と
同様に−90°<θ<90°がとれる。
【0177】本構成を用いれば、リブがフィルム走行方
向に対していかなる角度で立っていても、定着ニップ部
近傍においてフィルムの内面は常に長手全領域でガイド
と接触するため、リブにより生じたフィルムの温度ムラ
はここで均され、記録材上の定着ムラを無くすことがで
きる。
【0178】
【0179】
【0180】
【0181】
【発明の効果】以上説明したように、本願第一ないし第
三発明によれば、リブの立ったフィルムガイドを有する
フィルム加熱方式の加熱装置において、リブまたはガイ
ド面とフィルムとをフィルムの移動に従って一様に接触
せしめるので、ガイド部材とフィルムの接触面積を増加
させることなく、フィルム表面の温度ムラの発生を防止
できる。特に、リブを上流側と下流側とで重複しないよ
うに配置することとした第一発明では、上流側と下流側
のリブ位置が重なるものと比べ、フィルムのリブとの接
触による温度ムラを軽減することができる。また、斜め
にリブを立てることとした第二発明によると、フィルム
の一回転中でリブとフィルムが長手方向で接触するポイ
ントが、まっすぐリブを立てたものと比べて増大するた
め、さらに温度ムラを軽減することができる。この場
合、このリブでフィルムをガイドすることにより、フィ
ルムとガイド部材との接触面積は小さくなり、摩擦抵抗
を減少させることができると共に、フィルムの長手方向
でのリブとの接触位置を固定させず、フィルム上の温度
ムラを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する参考例1における加熱定着装置
の概略構成を示す断面図である。
【図2】図1装置における通紙部と非通紙部を示す図で
ある。
【図3】参考例1において本参考例との比較のために用
いた加熱定着装置の断面図である。
【図4】図3装置を用いて小サイズの記録材を連続通紙
した場合の加圧ローラ温度を示す図である。
【図5】図1装置を用いて小サイズの記録材を連続通紙
した場合の加圧ローラ温度を示す図である。
【図6】参考例2における加熱定着装置の概略構成を示
す断面図である。
【図7】図6装置を用いて小サイズの記録材を連続通紙
した場合の加圧ローラ温度を示す図である。
【図8】参考例3における加熱定着装置の概略構成を示
す断面図である。
【図9】図8装置を用いて小サイズの記録材を連続通紙
した場合の加圧ローラ温度を示す図である。
【図10】参考例4における加熱定着装置の断面図であ
る。
【図11】図10装置の加圧ローラの断面図である。
【図12】参考例5における加圧ローラの断面図であ
る。
【図13】参考例6における加圧ローラの断面図であ
る。
【図14】参考例7における定着装置の概略構成を示す
断面図である。
【図15】参考例8における定着装置の概略構成を示す
断面図である。
【図16】参考例8における他の定着装置の概略構成を
示す断面図である。
【図17】参考例9における定着装置の概略構成を示す
断面図である。
【図18】本発明の実施例における定着装置の概略構
成を示す断面図である。
【図19】図18装置におけるガイド部材の概略構成を
示す斜視図である。
【図20】図18装置におけるガイド部材のリブの配置
を示す図である。
【図21】本発明の実施例における定着装置の概略構
成を示す断面図である。
【図22】図21装置におけるガイド部材のリブの配置
を示す図である。
【図23】本発明の実施例におけるガイド部材のリブ
の配置を示す図である。
【図24】本発明の実施例におけるガイド部材のリブ
の配置を示す図である。
【図25】本発明の実施例におけるガイド部材のリブ
の配置を示す図である。
【図26】本発明の実施例におけるガイド部材のリブ
の他の配置を示す図である。
【図27】本発明の実施例におけるガイド部材のリブ
の他の配置を示す図である。
【図28】本発明の実施例におけるガイド部材のリブ
の他の配置を示す図である。
【図29】従来の加熱定着装置の概略構成を示す断面図
である。
【図30】従来の他の加熱定着装置の概略構成を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 ステー,ホルダー(支持体) 1a,1b ガイド部材 2 フィルム 3 ヒータ(加熱体) 6 加圧ローラ(加圧部材) 8b,8d,8e 熱伝達部材 12,14,15 熱伝達部材 16,17,18 冷却部材 30 ヒータ(加熱体) 31 リブ 32,33 ガイド部材 36,37 リブ 51 フィルム 55 加圧ローラ(加圧部材) P 記録材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遊坐 曜 東京都大田区下丸子三丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−27625(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱体と、該加熱体と摺動するフィルム
    と、該フィルムの移動をガイドするための複数のリブと
    を有し、該複数のリブは上記フィルムの移動方向におけ
    る上記加熱体の上流側と下流側に設けられ、上記フィル
    ムの移動方向に平行に延びており、上記フィルムを介し
    た上記加熱体からの熱により記録材上の画像を加熱する
    加熱装置において、上記複数のリブは上記フィルムの移
    動方向と直交する方向の位置が上記加熱体の上流側と下
    流側で重複しないことを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 加熱体と、該加熱体と摺動するフィルム
    と、該フィルムの移動をガイドするため直線状に延びた
    複数のリブとを有し、上記フィルムを介した上記加熱体
    からの熱により記録材上の画像を加熱する加熱装置にお
    いて、上記複数のリブは上記フィルムの移動方向に対し
    て傾いていることを特徴とする加熱装置。
  3. 【請求項3】 上記複数のリブは上記フィルムの移動方
    向に対して、リブの間隔をε、リブの長さをξとしたと
    き、ξsin θ≧εの関係を満たす角度θを有しているこ
    ととする請求項2に記載の加熱装置。
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