JP3142260B2 - 耐熱鋳鋼材料からなる超々臨界圧発電所用鋳鋼弁 - Google Patents

耐熱鋳鋼材料からなる超々臨界圧発電所用鋳鋼弁

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JP3142260B2 JP10351762A JP35176298A JP3142260B2 JP 3142260 B2 JP3142260 B2 JP 3142260B2 JP 10351762 A JP10351762 A JP 10351762A JP 35176298 A JP35176298 A JP 35176298A JP 3142260 B2 JP3142260 B2 JP 3142260B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超々臨界圧発電所
に使用される鋳鋼弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】発電所の蒸気温度及び圧力は、発電所の
熱効率に大きく影響するが、我が国の場合、1967年
以降に建設された45万KW級以上の発電所では、圧
力:246Kg/cm2、温度:538〜566°Cの
超臨界圧蒸気条件が採用されてきた。しかし、石油危機
を契機として1970年以来、蒸気の圧力温度条件を更
に高めて発電効率を向上させる超々臨界圧発電所の建設
が行なわれるようになった。これが可能となったのは、
9Cr−2Mo鋼や改良型9Cr−1Mo鋼のように、
高価なNiを含有しないフェライト系耐熱鋼が開発され
たことによる。
【0003】超々臨界圧発電所の蒸気条件は、第1ステ
ップ:316Kg/cm2×566°C、第2ステッ
プ:316Kg/cm2×593°C、第3ステップ:
352Kg/cm2×649°Cと漸次、高温高圧化が
計られる計画になっている。しかし、現実的には、第2
ステップから第3ステップに移行する過程で、例えば、
621°Cレベル等の中間的な温度条件が採用される気
運にある。
【0004】これらの蒸気条件の高温高圧化に対応し
て、現在では改良型9Cr−1Mo鋼(鍛鋼:米国材料
・試験協会[ASTM]規格:F91,鋳鋼規格:C1
2A)を適用することで第2ステップまでの発電所が建
設されている。
【0005】改良型9Cr−1Mo鋼は、従来から使用
されていた9Cr−1Mo鋼に、0.25重量%V(バ
ナジュウム)、0.08重量%Nb(ニオビュウム)、
0.03〜0.07重量%N(窒素)を添加して高温強
度を向上させたものである。この改良型9Cr−1Mo
鋼によりボイラチューブ、パイプあるいは鍛鋼材を開発
し、600°Cレベルの超々臨界圧発電所に使用してき
たが、本発明者は、この鋼に相当する鋳鋼材を独自に開
発して、この温度レベルで使用されるプラント向け弁を
製作してきた。
【0006】その理由は、ボイラチューブ、パイプある
いは鍛鋼材は、発電所建設用として多量に使用されるた
め、また、技術的には製造プロセスとして先ず材料のイ
ンゴットを造塊し、その後分塊/圧延加工するという工
程を経て、最後に規定の熱処理が適用されて製品化が行
なわれるという複雑な工程を経るため、大企業が製造を
行なう分野であるのに対し、鋳鋼製品は、溶鋼を鋳型に
注入して成型し、その後熱処理を行って加工し製品化さ
れるので、中規模企業でも製鋼技術の高いところでは鋳
造が可能であるためである。このように両者では、製造
技術上、分塊圧延の有無によって製造工程に差異がある
が、この差異が製造する鋼材の化学成分の選定に影響を
及ぼす。
【0007】鍛鋼に使用する改良型9Cr−1Mo鋼の
場合には、ASTM規格においてN含有量が0.03〜
0.07%と規定されている。しかし、図1に示すCr
含有鋼の窒素溶解度のグラフから分かるように、9Cr
%鋼(図中の8.67%Cr参照)では、Nは溶鋼が凝
固した直後、1500°C程度で生成するδフェライト
の中に0.05%までしか固溶せず、それ以上のNは、
ガスとなり気泡(ブローホール)となってインゴット中
に分布する。しかし、鋼が更に冷却して1350°C以
下になって、δフェライトがオーステナイトであるγ組
織に変態すると、Nの固溶量は急速に増加し、0.1%
(1350°C)から0.3%(1000°C)まで固
溶する。
【0008】圧延鋼の場合、仮に、Nが気泡としてイン
ゴット中に生成されても、後続の圧延工程でこの気泡は
圧着され、かつ、圧延時点ではNの固溶量が0.1%以
上となり、気泡中のNは鋼中に拡散して固溶するため、
N量の上限を0.07%まで規定しておいても製造可能
である。これに対して、鋳鋼の場合には圧延工程がない
ため、一度生成した気泡は圧着されることがなく、鋳造
欠陥として残留することになる。従って、改良型9Cr
−1Mo鋼に相当する鋳鋼の場合には、Nの上限を低く
しなければならず、0.03〜0.05%の範囲に選定
して製造している。
【0009】また、改良型9Cr−1Mo鋼の熱処理
は、1070°C程度の高温(A3変態点以上)に加熱
した状態から室温まで急冷し、先ずマルテンサイト組織
として、これを760°C程度で焼戻してから使用す
る。この場合、本鋼種を急冷によって完全なマルテンサ
イト組織とするためには、先ずAC3変態点以上の高温
状態において、完全なオーステナイト組織になるように
しておく必要がある。しかし、高温状態でδフェライト
が本鋼内に残留した場合には、急冷後及び焼戻し後のマ
ルテンサイト組織の中にδフェライトがそのままの形で
混在し、クリープ強度や衝撃値を低下させ、また、超々
臨界発電所の第2ステップにおける600°C程度で機
器が長期間使用されると、衝撃値の低下が一層促進され
て、いわゆる焼戻し脆性を生じる。
【0010】従って、9〜12Cr%鋼を製造する場合
には、Cr、Si、Mo、V、Nb等のフェライト生成
を促進する元素を制限し、一方、オーステナイトの生成
を促進するC、Mn等の元素を増加させて、δフェライ
トの生成しない化学組成を選定する必要があった。しか
し、改良型9Cr−1Mo鋼に相当する鋳鋼の場合は、
このような成分調整は、圧延鋼に規定されている成分範
囲の中で行なうことができた。
【0011】また、前述のように、超々臨界圧発電所の
蒸気条件の高温高圧化に対応して、改良型9Cr−1M
o鋼を適用することで第2ステップまでの発電所が建設
されているが、この鋼の使用限界温度は、600°C程
度である。そのため、超々臨界圧発電所においては、こ
の鋼を600°C以下の温度範囲で使用しなければなら
ず、温度レベルが600°C以上となった場合には、更
に、高温強度の大きな材料が必要になる。
【0012】そのため、改良型9Cr−1Mo鋼が開発
された後、9重量%Crを含有する鋼において、更に高
温で使用するのに必要なクリープ強度を向上させる研究
が日本を中心に実施され、その結果、改良型9Cr−1
Mo鋼におけるMo鋼のMo量を0.5重量%程度に引
下げて、その代わりにWを1.8重量%程度添加した鋼
が優れていることが判明した。
【0013】このフェライト系の9Cr−2W鋼は、S
US316H(JIS規格)のようなオーステナイト系
鋼と比較しても、650°Cまでの高温強度が大きく、
しかもNiを含有しないため、安価であるという特徴を
有している。本鋼種は、米国機械学会(以下、「ASM
E」と称す)のコードケース2179において規格化さ
れており、継目なし(Seamless)9Cr−2W鋼の化学
成分が重量%で、C:0.07〜0.13、Mn:0.
30〜0.60、P≦0、020、S≦0.010、S
i≦0.50、Cr:8.50〜9.50、Mo:0.
30〜0.60、W:1.50〜2.00、Ni≦0.
40、V:0.15〜0.25、Nb:0.04〜0.
09、N:0.03〜0.07、Al≦0.040、
B:0.001〜0.006となっている。この鋼種
は、継目なしチューブ及びパイプ材について規定された
もので、化学成分には、Nが最大0.07重量%まで含
有されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前述したように鋳鋼で
は、気泡のない製品を得るために、Nの上限値が0.0
5重量%以下であることが必要であるが、現在、ASM
Eで規定されている化学成分は、圧延鋼であるチューブ
やパイプ材に関するものであり、鋳鋼を対象として定め
られたものではない。このことは、N含有量とδフェラ
イトの抑制の点で、圧延鋼で得られた結果をそのまま鋳
鋼の製造に技術移転できないことを示しており、鋳鋼
は、圧延鋼とは異なる独自の技術分野に属するもので、
鋳鋼製品を製造する場合には、ASMEに規定する化学
成分をそのまま適用することができないという問題点が
あった(詳細は後述する)。また、これにより600°
C以上の蒸気条件で使用される耐熱鋳鋼材料が製造でき
ないため、超々臨界圧発電所のための発電所用鋳鋼弁を
製造できないという問題点もあった。
【0015】従って、本発明は、上記問題点を解決する
ために、超々臨界発電所のような600°C以上の蒸気
条件で使用可能な、9重量%Crを含有した鋼種の高温
強度を得ることができる化学成分を有する鋳鋼からなる
を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の主たる局面によると、超々臨界圧発電所用
鋳鋼弁に適用する鋳鋼材料は、化学成分が重量%で、
C:0.10〜0.15、Si:0.25〜0.50、
Mn:0.30〜0.60、Cr:8.0〜9.0、M
o:0.30〜0.50未満、W:1.50〜2.0
0、V:0.15〜0.25、Nb:0.04〜0.0
9、B:0.001〜0.006、N:0.030〜
0.050、Ni:0.30〜0.60、Al:0.0
4以下で、残部が鉄であることを特徴としている。
【0017】また、本発明の別の局面によると、超々臨
界圧発電所用鋳鋼弁に適用する鋳鋼材料は、化学成分が
重量%で、C:0.06〜0.15、Si:0.25〜
0.50、Mn:0.30〜0.60、Cr:8.0〜
9.5、Mo:0.30〜0.50未満、W:1.50
〜2.00、V:0.15〜0.25、Nb:0.04
〜0.09、B:0.001〜0.006、N:0.0
30〜0.050、Ni:0.30〜0.60、Co:
0.25〜1.50、Al:0.04以下で、残部が鉄
あり、前記Cr、C及びCo以外の前記化学成分が前
記各範囲内の平均値となった場合に、該Cr、C及びC
oが、14Cr−220C−7Co≦100の関係式を
満足することを特徴としている。
【0018】前記各耐熱鋳鋼材料は、さらに、重量%
で、化学成分Ce:0.02〜0.10を含有するのが
好ましい
【0019】
【作用】耐熱鋳鋼材料を上記のような化学成分にする
と、材料生成過程においてδフェライトが抑制され、ク
リープ強度等が低下しなくなり、高温強度を維持しなが
ら耐圧性に優れた健全な9重量%Crを含有した鋳鋼材
料が得られる。
【0020】また、上記各耐熱鋳鋼材料にCeを添加す
ることにより、製品表面に生じる酸化物を固定して、剥
離しずらくすることができる。従って、剥離して形成さ
れる薄片による機器の侵食の促進も防止することができ
る。
【0021】さらに、このような耐熱鋳鋼材料超々臨
界圧発電所のような高温高圧にさらされる弁に使用する
と、高温強度に優れているため、信頼性の高い装置が得
られる。
【0022】
【発明の実施の形態】まず最初に、本発明に従う弁用
鋼材料の各化学成分の割合の選択の根拠について述べ
る。
【0023】本発明者は、容量1トンの高周波電気溶解
炉によって、Nを0.05%以下に維持しながら種々の
化学成分の鋳鋼を溶解して、40×150×200mm
の板状およびΦ350×120mmの円板状試験体を鋳
造し、化学成分とδフェライト量との関係について検討
した。δフェライトが抑制できれば、クリープ強度等が
低下しなくなり、高温強度に優れた鋳鋼材料が得られる
からである。
【0024】次に、この結果を基にして、δフェライト
が極めて少ない単量500Kgの弁箱を溶解鋳造する確
性試験、並びに鋼材の高温強度を決定する基礎となるク
リープ試験を既知の方法で行なって、本発明による9C
r−2W鋳鋼、9Cr−2W−Co鋳鋼、及び各鋳鋼に
Ceを添加した鋳鋼の4種類の耐圧部用鋳鋼材料を得
た。
【0025】最初にδフェライトの抑制について説明す
る。9Cr系鋼のδフェライト量は、一般に、Cr当量
(Creq)で表されるが、Cr当量は、鋼の化学成分
をフェライト生成元素とオーステナイト生成元素とに分
類し、これらの元素のフェライト及びオーステナイト生
成能力を、一定の比率で表して合計したもので、種々の
実験式が提案されているが、本試験では、Cr当量とし
て以下の式(1)を適用した。 Creq%=(14Cr+6Si+5Mo十8W+18V+90Nb+54Al) −220(C+N)−20Ni−6Mn−7Co−146・・・(1) この式(1)で、前のカッコ内の元素がフェライト生成
元素であり、後のマイナス記号(−記号)の元素がオー
ステナイト生成元素である。
【0026】次に、δフェライトと化学成分組成のCr
当量%との関係を、本発明による9Cr−2W鋳鋼及び
9Cr−2W−Co鋳鋼について求めたが、その試験結
果を図2に示す。この図に示すように、Cr当量とδフ
ェライトとの関係は、式(2)で良く表される。 δ%=170exp0.107Creq ・・・・(2) 図2に示すように、これらの鋳鋼のδフェライトが実際
的に機械的性質を劣化させないCr当量(δフェライ
ト:3%以下とする)は、式(2)を用いて計算する
と、−37.7%以下であることがわかる。しかし、前
述のように大型厚肉の鋳鋼製品まで考慮すると、Cr当
量は、少なくとも−40.0%以下とする必要がある。
【0027】一方、鋳鋼中のδフェライト量は、溶鋼を
鋳造した後の凝固速度によっても影響され、凝固速度が
遅い場合は、速い場合に比して同一Cr当量%でも生成
されるδフェライトは増加する。従って、大型厚肉鋳鋼
を製造する場合には、凝固が遅れてδフェライトが増え
るため、この遅れ分を考慮してCr当量%が小さくなる
ように化学成分を調整する必要がある。
【0028】ここで、ASMEコードケース2179の
化学成分の範囲で鋳鋼を製造しようとすると、このAS
ME規格では、Nは0.03〜0.07%となってい
る。図1を参照すると、鋳鋼では、Nが0.05〜0.
07%の範囲においてブローホールが発生するため、こ
の化学成分の範囲では、鋳鋼を製造することはできな
い。
【0029】また、各規格では、一般に規定成分中の平
均値を目標成分として製造されるが、このASMEコー
ドケース2179の規格値の平均値を基にしてCr当量
%を計算すると、Cr当量%=−31.1%となる。こ
のCr当量%を基にして、図2からδフェライトを求め
ると、δフェライトは7%となってしまう。その結果、
良好な機械的性質はえられない。
【0030】そこで、ASME規格の範囲内で鋳鋼を製
造しようとすると、各規格値の上下限を選択して、次に
示すような非常に狭い範囲の化学組成を採用する必要が
ある。その化学成分は、重量%で、C:0.12、S
i:0.4、Mn:0.5、Cr:8.7、Mo:0.
4、W:1.75、Ni:0.3、V:0.2、Nb:
0.06、N:0.04、Al:0.03と選定され
る。しかし、上記の化学成分では、Cr当量%が−3
9.4%となり、大型鋳鋼の製造に対しては、Cr当量
%を−40%以下にする必要があるので、δフェライト
抑制の観点から問題があるといえる。
【0031】また、上記のように化学成分を選定した場
合には、製造のバラツキによって、C、Mn、Cr等の
化学成分が規格の範囲値から、例えば、CやMnがその
上限値から、Crがその下限値から外れる可能性があっ
た。従って、以上のような観点からASMEコードケー
ス2179の規格値を基にして、鋳鋼を製造すること
は、困難であった。
【0032】従って、上記のASME規格の9Cr−2
W鋼を鋳鋼に適用するために、化学成分の割合を以下の
ように選定した。
【0033】N(窒素)は、主としてVと結合してVN
(窒化バナジュウム)及びNbN(窒化ニオブ)とな
り、600〜650°Cのクリープ強度を引上げる元素
である。Nが0.01%の場合には、VNが十分生成さ
れないため、クリープ強度は向上しない。しかし、Nが
0.02%の場合でも、Vが0.15〜0.25%であ
れば、クリープ強度は向上する。一方、前述のように、
気泡の発生を防止するという観点から、鋳鋼におけるN
の最大含有量は、0.05%とする必要がある。このた
めNの含有量の範囲は、0.03〜0.05%とする。
【0034】Cr(クロム)は、本鋼の耐酸化性を高め
て600°C以上での使用を可能にすると共に、マトリ
ックス(以下、「基地」と称す)をマルテンサイト化す
ることにより、Cと結合して強固な炭化物を生成し、高
温強度を高める上から重要な元素である。一方、鋳鋼で
は気泡の発生を防止するために、Siを0.25%以上
添加する。このSiは、Crと同様に耐酸化作用がある
ため、Si量に相当するだけCrを低減しても耐酸化性
は維持できる。例えば、Si:0.1%、Cr:9%の
鋼の耐酸化性は、Si:0.3%、Cr:8.0%の鋼
と同様である。従って、Crの下限値を8.0%とし
た。また、上限値は、式(1)で、Cr以外の各元素が
平均値となった場合に、Cr当量が、−39%以下とな
るように9.0%とする。従って、Crの成分範囲は、
8.0〜9.0%とする。なお、弁は、ボイラチューブ
のように、火炎に直接さらされることもないので、この
点からもボイラチューブより耐酸化性を維持するCrを
低減することができる。
【0035】Mo(モリブデン)及びW(タングステ
ン)は、本鋼中に固溶してクリープ強度を向上させるの
に有効であるが、その効果は、Mo当量=Mo+1/2
Wにおいて、Mo当量が1.5%の時に最も良好とな
る。しかし、Wを2%以上添加しても、それ以上クリー
プ強度は増加しないので、Mo:0.30〜0.50%
未満、W:1.5〜2.0%とする。
【0036】V(バナジュウム)は、Nと結合してVN
(窒化バナジュウム)を生成し、クリープ強度を著しく
向上させる。しかし、V量が0.15%以下の場合では
VNの析出は少なく、Cr2Nが析出してクリープ強度
が向上しない。一方、V量が0.25%の場合には、N
量が0.06%まではVNとして結合するためクリープ
強度は向上するが、それ以上添加しても強度は増加しな
い。このためVの添加量は、0.15〜0.25%とす
る。
【0037】Nbは、本鋼中に微量に含まれる場合に
は、微細なNb(C,N)(ニオブの炭窒化物)を生成
し、VNとの相乗効果によってクリープ強度を向上させ
るが、多量に含まれる場合には、本鋼中に固溶しないN
b(C,N)を生成してVNの析出量を低下させたり、
Nb(N,C)が凝集粗大化したりしてクリープ強度を
低下させる。そのため、Nb含有量は、0.04〜0.
09%として、V及びNb共にASMEの規格通りとす
る。
【0038】C(炭素)は、Crと結合してマルテンサ
イト組織を形成し、また、Cr、Mo、W、V及びNb
と結合して炭化物を生成して、本鋼の高温強度を高める
上から重要であるが、多量に含まれると延靭性が低下す
ると共に、溶接性も低下する。しかし、式(1)に示す
ように、CはAC3変態点以上の高温でオーステナイト
を生成する能力が最も大きい元素であるので、上限値を
0.15%とし下限値を0.1%まで引き上げた。本発
明による弁では、溶接箇所が弁出入口と配管との溶接の
みであり、チューブやパイプに比して溶接施工が容易な
位置であるため、ASME規格で規定している上限値
0.13%を多少上回っても溶接上の問題は生じない。
また、本鋼と類似な組成の大型タービンケーシング用鋳
鋼のC値が0.15%に定められている例がある。
【0039】Si(シリコン)は、製鋼時における溶鋼
の脱酸材として用いられ、気泡の発生を防止するのに必
須の元素であり、また、製品使用時は製品の高温酸化を
防止する。ここで、鋳鋼では気泡の発生を防止するため
に、Si量の下限値を0.25%とする。一方、Si
は、鋳鋼の基地の硬度を高めるため、多量にSiを添加
すると溶接性を低下させる。また、Siは、製品使用時
における炭化物の分解凝集を促進してクリープ強度を低
下させるので、上限値はASME規格と同様とする。従
って、Si量は、0.25〜0.50%とする。
【0040】Mn(マンガン)は、製鋼の過程で酸素を
除去する効果があり、また、S(サルファ)と結合して
MnSという化合物を生成し、Sが鋼の強度に及ぼす悪
影響を防止する効果があるが、Mnはオーステナイト生
成元素でもあり、δフェライトの生成を抑制する。しか
し、Mnは、1%当たりAC1変態点を25°C引下げ
る。またMnを多量に含む場合には、炭化物の分解凝集
を促進しクリープ強度を低下させる。このため、Mn
は、ASME規格値と同様に、0.30〜0.60%と
する。
【0041】Ni(ニッケル)は、オーステナイト生成
能の大きな元素であるため、δフェライトの生成を抑制
するが、この元素を添加するとオーステナイト化が始ま
る温度であるAC1変態点がNi量1%当たり30°C低
下する。C量0.1%程度を含有する9Cr鋼のAC1
態点は、820〜840°Cであり、焼戻温度はAC1
態点以下に設定されるので、あまり多量にNiを添加す
ると、焼戻温度が低くなり過ぎる。また、Ni量を1%
以上添加すると炭化物の分解凝集を促進してクリープ強
度を低下させる。なお、溶接性については、Ni量が
0.6%以上含有されると、溶接時のワレを促進する。
このため、Niの成分範囲を、0.30〜0.60%と
する。
【0042】B(ボロン)は、鋼材の焼入性を高める元
素であり、特に製品が大型厚肉になった場合に、製品の
中心部まで焼入れを行うのに適した元素である。しか
し、この元素を多量に含ませると本鋼の溶接性が低下す
るので、ASME規格と同様にB量を0.001〜0.
006%とする。
【0043】Al(アルミ)は、製鋼時の脱酸材として
最も優れた元素であるが、多量に含ませると炭化物の分
解凝集を促進してクリープ強度を低下させるので、AS
ME規格値と同様に上限値を0.04%とする。
【0044】Ce(セリュウム)は、希土類金属の一種
であるが、Alと同様に酸化され易い金属であり、脱酸
材としても作用する。しかし、このCeの酸化物は、主
として結晶粒界に介在し、製品の表面に生じる酸化物、
主としてCrを主体とする酸化物を固定し剥離しずらく
する効果がある。このため、製品表面の酸化物がプラン
トの起動停止によって剥離しずらくなり、剥離して形成
される薄片による機器の侵食の促進も防止することがで
きる。また、Cr酸化物を固定することにより、Crの
耐酸化効果を高める。このようなCeによる効果は、重
量%で0.02%から現れるが、材料内部に多量に含有
されると、Ce自体が酸化を促進するところから、その
上限値を0.10%とする。その結果、Ceの成分範囲
を、0.02〜0.10%とする。
【0045】以上の検討によって、ASME規格の9C
r−2W鋼に相当する本発明による超々臨界圧発電所用
鋳鋼に適用する鋳鋼材料としての9Cr−2W鋳鋼の
化学成分組成を、重量%で、C:0.10〜0.15、
Si:0.25〜0.50、Mn:0.30〜0.6
0、Cr:8.0〜9.0、Mo:0.30〜0.50
未満、W:1.50〜2.00、V:0.15〜0.2
5、Nb:0.04〜0.09、B:0.001〜0.
006、N:0.030〜0.050、Ni:0.30
〜0.60、Al:0.04以下で、残部を鉄と選定し
た。
【0046】上記のような化学組成において各元素が平
均値となった場合、Cr当量が−46.0%となり、弁
が大型厚肉となった場合でもδフェライトの生成を抑制
できる。なお、上記の化学成分組成に、Ceを重量%で
0.02〜0.10%添加した超々臨界圧発電所用鋳鋼
に適用する鋳鋼材料も選定した。
【0047】次に、9Cr−2W鋳鋼にオーステナイト
生成元素であるCoを添加した9Cr−2W−Co鋳鋼
における化学組成の割合を選定する。
【0048】Co(コバルト)は、式(1)において、
オーステナイト生成元素である。従って、Coを添加す
ると、式(1)に従ってδフェライトが減少するため、
Crの許容量を増加させることができる。CoのAC1変
態点への影響は、Co量1%についてAC1変態点が5°
C低下する程度であり、NiやMnに比してはるかに小
さい。また、Coは、炭素と結合して炭化物を生成する
ために、鋳鋼のクリープ強度を向上させる。しかし、C
oを多量に添加すると、逆に炭化物の分解凝集を促進し
てクリープ強度を低下させるようになる。このためCo
の成分範囲は、0.25〜1.50%とする。
【0049】Coを1.50%添加すると、Cr当量%
は10.5%低下するので、Crの上限値を引き上げる
ことができる。従って、Crの成分範囲を8.0〜9.
5%とする。
【0050】C(炭素)については、Coの添加によっ
てCr当量%が低下するため、下限値を引き下げること
がきる。すなわち、式(1)において、Cr、C及びC
o以外の化学成分が平均値を取った場合に、δフェライ
トが3%以下となる条件式は、式(3)のようになる。 14Cr−220C−7Co≦100 ・・・・(3) 式(3)において、Cr:8.75%(平均値)、C
o:1.50%(最大値)となった場合に、C≧0.0
55%となる。従って、Cの成分範囲を0.06〜0.
15%とする。
【0051】なお、その他の化学組成、即ち、Si、M
n、Mo、W、V、Nb、B、N、Ni、Alの割合
は、9Cr−2W鋳鋼の場合と同様に選定する。
【0052】以上の検討によって、本発明による超々臨
界圧発電所用鋳鋼に適用する鋳鋼材料としての9Cr
−2W−Co鋳鋼の化学成分を、重量%で、C:0.0
6〜0.15、Si:0.25〜0.50、Mn:0.
30〜0.60、Cr:8.0〜9.5、Mo:0.3
0〜0.50未満、W:1.50〜2.00、V:0.
15〜0.25、Nb:0.04〜0.09、B:0.
001〜0.006、N:0.030〜0.050、N
i:0.30〜0.60、Co:0.25〜1.50、
Al:0.04以下で、残部を鉄と選定した。この化学
組成において各元素が平均値となった場合、Cr当量が
−44.2%となり、弁が大型厚肉となった場合でもδ
フェライトの生成を抑制できる。なお、上記の化学成分
組成に、Ceを重量%で0.02〜0.10%添加した
超々臨界圧発電所用鋳鋼に適用する鋳鋼材料も選定し
た。
【0053】本発明者は、超々臨界圧発電所用鋳鋼
適用する鋳鋼材料として、上記の説明から明らかにされ
た化学成分を有する9Cr−2W鋳鋼、9Cr−2W−
Co鋳鋼、及び各鋳鋼にCeを添加した鋳鋼の4種類に
ついて、容量1トンの高周波電気炉によって、Φ350
mm×120mmの単量100Kgの試験体を種々製作
し、この試験体の中央部から室温/高温引張試験片、衝
撃試験片及びクリープ試験片を加工して供試した。ま
た、9Cr−2W鋳鋼については、口径Φ150mmの
弁箱を鋳造して、その断面から試験片を加工して上述し
た試験に供試した。
【0054】この明細書の発明の詳細な説明の最後に添
付した表1及び表2に、鋳造した9Cr−2W及び9C
r−2W−Co鋳鋼の各ヒートの化学成分を示す。これ
らの表には、該化学成分から式(1)を用いて算出され
たCr当量%と顕微鏡観察で求めたδフェライトの面積
率%も示す。また、表1及び表2のCr当量とδフェラ
イト量との関係を図2に示す。この図に示すように、δ
フェライトの生成を完全に抑制するのには、Cr当量を
−50%程度まで低減する必要があるが、実際的には、
δフェライトが3%以下になると、強度や延靭性に関係
しなくなる。従って、Cr当量としては、−40.0%
以下に管理しておけば十分であることが分かる。この点
は、δフェライトの抑制に関し、既に述べたところであ
る。
【0055】次に、本鋳鋼の機械的性質について検討す
る。表3及び表4(発明の詳細な説明の最後に添付)
に、表1及び表2で求めたδフェライトが3.4%以下
の各ヒートについて、室温における機械的性質に関し周
知の方法で試験して、ASMEコードケース2179に
規定されている規格値と比較したものを示す。表3及び
表4に示すように、各ヒートにおける各項目ともASM
Eの規格値を満足し、本発明による各鋳鋼の有効性が実
証された。なお、衝撃値についてはヨーロッパの規格に
規定されているが、この規格値も満足した。
【0056】また、本鋳鋼の機械的性質を鍛鋼の機械的
性質と比較する。図3及び図4に、9Cr−2W鋳鋼に
ついては、B1、B2及びD2(150A仕切弁)の各
ヒートから加工した試験片、また9Cr−2W−Co鋳
鋼については、E1及びE2の各ヒートから加工した試
験片に関する室温及び高温における引張試験を行った結
果と、鍛造鋼から加工した試験片に関する室温及び高温
における引張試験を行った結果とを比較して各々示す。
図3及び図4に示すように、本鋳鋼が使用される600
〜650°Cの高温における各強度は、鍛鋼と差異のな
い値を示し、また、伸び及び絞りについても鍛鋼と差異
のない値を示しており、本発明の機械的性質が良好であ
ることが実証された。
【0057】次に、本鋳鋼を実際に使用する場合の許容
応力について検討する。図5及び図6に、9Cr−2W
鋳鋼については、B1、B2及びD2の各ヒートから加
工した試験片、また9Cr−2W−Co鋳鋼について
は、E1、E2、F1、F2及びF3の各ヒートから加
工した試験片に関するクリープ・ラプチャー試験の結果
と、圧延鋼における同様の試験結果とを各々示す。試験
結果は、ラーソン・ミラー(Larson-Miller)パラメー
タP:T(40+logt)×10-3と試験応力との関
係であるマスター・ラプチャー曲線に整理して示す。な
お、ラーソン・ミラーパラメータPにおいて、Tは試験
温度の絶対温度であり、tは破断時間である。これらの
図5及び図6に示すように、鋳鋼のクリープ・ラプチャ
ー値は、圧延鋼の値と同等の値を示した。
【0058】なお、Ceの効果は、650°Cの酸化試
験において、Ceを0.04%添加した場合の酸化物の
剥離は、Ceを含まない場合に比べて顕著に減少した。
【0059】
【発明の効果】9Cr−2W鋳鋼及び9Cr−2W−C
o鋳鋼のような化学組成を有する本発明による超々臨界
圧発電所用鋳鋼に適用する鋳鋼材料により、材料生成
過程においてδフェライトが抑制され、クリーブ強度等
が低下しなくなり、高温強度を維持しながら耐圧性に優
れた健全な9重量%Crを含有した鋳鋼材料が得られ
る。
【0060】また、上記各超々臨界圧発電所用鋳鋼
適用する鋳鋼材料にCeを添加することにより、製品表
面に生じる酸化物を固定して、剥離しずらくすることが
できる。従って、剥離して形成される薄片による機器の
侵食の促進も防止することができる。
【0061】さらに、これらのような弁用鋳鋼材料を超
々臨界圧発電所のような高温高圧にさらされる弁に使用
すると、高温強度に優れているため、信頼性の高い装置
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 Cr含有鋼に関するNの溶解度を示す図であ
る。
【図2】 試験結果から求めたCr当量(Creq%)
とδフェライトとの関係を示す図である。
【図3】 9Cr−2W鋳鋼における室温〜700°C
の引張試験結果を9Cr−2W鍛鋼と比較した図であ
る。
【図4】 9Cr−2W−Co鋳鋼における室温〜70
0°Cの引張試験結果を9Cr−2W鍛鋼と比較した図
である。
【図5】 9Cr−2W鋳鋼のクリープ・ラプチャー強
度を圧延鋼のデータと比較した図である。
【図6】 9Cr−2W−Co鋳鋼のクリープ・ラプチ
ャー強度を圧延鋼のデータと比較した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 克己 福岡県北九州市門司区中町1番14号 岡 野バルブ製造株式会社内 (72)発明者 竹本 和弘 福岡県北九州市門司区中町1番14号 岡 野バルブ製造株式会社内 (72)発明者 長田 知則 福岡県北九州市門司区中町1番14号 岡 野バルブ製造株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−118812(JP,A) 特開 昭59−215648(JP,A) 特開 平5−179406(JP,A) 特開 昭52−120909(JP,A) 特開 平7−197208(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 38/00 - 38/60 F16K 1/32 F16L 49/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学成分が重量%で、C:0.10〜
    0.15、Si:0.25〜0.50、Mn:0.30
    〜0.60、Cr:8.0〜9.0、Mo:0.30〜
    0.50未満、W:1.50〜2.00、V:0.15
    〜0.25、Nb:0.04〜0.09、B:0.00
    1〜0.006、N:0.030〜0.050、Ni:
    0.30〜0.60、Al:0.04以下で、残部が鉄
    である耐熱鋳鋼材料からなる超々臨界圧発電所用鋳鋼
    弁。
  2. 【請求項2】さらに、重量%で、化学成分Ce:0.0
    2〜0.10を含有する請求項1に記載の耐熱鋳鋼材料
    からなる超々臨界圧発電所用鋳鋼弁。
  3. 【請求項3】 化学成分が重量%で、C:0.06〜
    0.15、Si:0.25〜0.50、Mn:0.30
    〜0.60、Cr:8.0〜9.5、Mo:0.30〜
    0.50未満、W:1.50〜2.00、V:0.15
    〜0.25、Nb:0.04〜0.09、B:0.00
    1〜0.006、N:0.030〜0.050、Ni:
    0.30〜0.60、Co:0.25〜1.50、A
    l:0.04以下で、残部が鉄であり、前記Cr、C及
    びCo以外の前記化学成分が前記各範囲内の平均値とな
    った場合に、該Cr、C及びCoが 14Cr−220C−7Co≦100 の関係式を満足する耐熱鋳鋼材料からなる超々臨界圧発
    電所用鋳鋼弁。
  4. 【請求項4】さらに、重量%で、化学成分Ce:0.0
    2〜0.10を含有する請求項3に記載の耐熱鋳鋼材料
    からなる超々臨界圧発電所用鋳鋼弁。
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