JP3142116U - 木造建築物における柱構築構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】木造建築物における柱構築構造に関して、耐震強度に優れた構造を提供する。
【解決手段】ベース板6と該ベース板6の中央から上方に起立する連結板7とを一体的に備えた連結金具4により、柱3を基礎1に立設する。ベース板6は、柱3の中心軸線に対応するボルト挿通孔と、該挿通孔を囲んでベース板6の上面から凹入されたナット収納室を形成しており、連結板7は、ナット収納室の上方空間を開放する窓孔を形成している。アンカーボルトのボルト端部5aをベース板6の挿通孔に挿通し、ナット12をナット収納室の内部でボルト端部5aに螺着する。ナット12の上面は柱3の下端面により押さえられ、弛みが阻止される。
【選択図】図1

Description

本考案は、基礎の上に連結金具を介して柱を立設する木造建築物の柱構築構造に関しており、特に、耐震強度に優れた柱構築構造を提供する。
近年、震災による家屋の倒壊を教訓として、木造建築物の耐震構造が見直されている。そこで、基礎と柱を連結する連結金具が提案されているが、従来の金具は、ボルトに締着したナットの弛み対策が十分でなく、しかも、地震時の揺れや衝撃によりボルトが折損したりナットが外れたりして、連結金具の役割を果たさない危険がある。
この点に関して、本考案者は、優れた種々の連結金具を提案したが、更に改良を加えることにより本考案に至ったものである。
特開平10−18437号公報
本考案者は、木造建築物における柱構築構造に関して、基礎と柱を連結する連結金具を基礎の上面から突出するアンカーボルトのボルト端部に固着するに際し、耐震性を向上するためには、柱の中心軸線に連結金具の中央部を対応させ、該中央部に位置してアンカーボルトを連結金具に連結するのが望ましいことを知見した。これにより、基礎の上で柱がX方向及びY方向の何れ方向に揺動する場合でも、アンカーボルトが柱の中心軸線に対応し、しかも、連結金具の中央部が柱の中心軸線に対応しているので、柱の揺動によるアンカーボルトの振れと曲げを最小限に抑制すると共に、アンカーボルトに締着されたナットの上下動を最小限に抑制することが可能になる。
また、本考案者は、連結金具を固着するためアンカーボルトに締着したナットを柱の下端面で押さえるのが望ましいことを知見した。これにより、種々の振動等を受けてもナットが弛むことはなく、強固に締着された螺着状態を維持することが可能になる。
上記目的を達成するため、本考案が手段として構成したところは、基礎の上に土台及び柱を構築する木造建築物において、基礎の上面から突出するアンカーボルトのボルト端部にナットにより固着される連結金具を介して柱を立設し、該柱の側部に隣接して基礎に土台を搭載する構成とされ、前記連結金具は、基礎の上面に載置されるベース板と、該ベース板の中央を横切るように配置されると共に該ベース板から上方に起立する連結板とを備え、前記ベース板と連結板を一体的に構成し、前記ベース板は、柱の中心軸線に対応する中央部に前記ボルト端部の挿通孔を形成すると共に、該挿通孔を囲んでベース板の上面から凹入されたナット収納室を形成し、前記連結板は、前記ナット収納室の上方空間を開放する窓孔を形成しており、基礎と連結金具の相互に関して、ボルト端部を挿通孔に挿通することにより基礎の上面にベース板を載置し、ナット収納室の内部でボルト端部にナットを螺着することにより、基礎の上面に対して連結金具を固着する構成とされ、連結金具と柱の相互に関して、柱の下端部に形成した切り込み状のスリットに連結板を挿入し、該連結板を含んで柱の下端部を横断するピンを挿着することにより、連結金具に対して柱の下端部を固着する構成とされており、柱の下端面をベース板の上面に支持させると共に、該柱の下端面によりナットの上面を押さえるように構成して成る点にある。
本発明の実施形態において、基礎の上面から突出するボルト端部の突出長さをL、ベース板の肉厚をTとしたとき、L≦T(好ましくはL=T)とされ、挿通孔を挿通したボルト端部がベース板の上面から突出しないように構成されている。また、ナットの上下厚さ寸法をH、ナット収納室の深さをDとしたとき、H≦D(好ましくはH=D)とされ、該ナット収納室の内部でボルト端部に螺着したナットがベース板の上面から突出しないように構成されている。
本考案によれば、ボルト端部5aを挿通孔8に挿通することによりベース板6を基礎1の上面に載置した状態で、窓孔10を介してナット12をボルト端部5aに螺着することにより、連結金具4を基礎1に強固に固着できる。そして、柱3を上方から降ろしながら下端部3aのスリット13に連結板7を挿入させ、柱3の下端面をベース板6に載置した状態で、ピン15を打ち込むことにより、柱3を連結金具4に強固に固着できる。
ところで、ナット12は、ボルト端部5aに完全に締着された状態でナット収納室9に納められると共に、柱3の下端面によりナット12の上面を押さえられているので、強固に締着された螺着状態を維持し、弛みを阻止されている。
そして、アンカーボルト5のボルト端部5aと連結金具4の挿通孔8が柱3の中心軸線に対応しているので、震災時に基礎1の上で柱3がX方向及びY方向の何れ方向に揺動する場合でも、柱3の揺動によるボルト端部5aの振れと曲げが最小限に抑制され、ボルト端部5aの大きな曲がりが防止される。従って、アンカーボルトの折損等により連結金具4が基礎1から脱落するおそれはなく、優れた耐震構造を実現できる。
以下図面に基づいて本考案の好ましい実施形態を詳述する。図1及び図5に示すように、基礎1の上に土台2及び柱3を構築する木造建築物において、連結金具4が基礎1に固着されると共に、該連結金具4に柱3が固着立設され、柱3の側部に隣接して土台2が基礎1に搭載される。
図2に示すように、基礎1の所定位置にはアンカーボルト5が埋設され、ボルト端部5aを基礎1の上面から長さLだけ突出している。
連結金具4は、ベース板6と該ベース板6から上方に起立する連結板7を一体的に備えており、図例の場合、鋳鉄により一体に鋳造されている。
ベース板6は、比較的分厚い盤状とされ、肉厚TをL≦T(図例ではL=T)となるように形成され、柱3の中心軸線に対応する中央部にボルト端部5aの挿通孔8を形成すると共に、該挿通孔8を囲んでベース板6の上面から深さDだけ凹入されたナット収納室9を形成している。
連結板7は、ベース板6の中央を横切るように配置されると共に、前記ナット収納室9の上方空間を開放する窓孔10を開設し、該連結板7の上部には複数の嵌挿孔11を貫設している。
ベース板6は、ボルト端部5aを挿通孔8に挿通することにより基礎1の上面に載置した状態で、ナット収納室9の内部に向けてナット12をボルト端部5aに螺着し、これにより基礎1に強固に固着される。この際、ナット12の上下厚さ寸法HがH≦D(図例ではH=D)となるように構成されているので、ナット12が収納室9に納まり、図例の場合、ナット12の上面とベース板6の上面がほぼ面一となる。
図1に示すように、柱3は、下端部3aに前記連結板7を挿入可能とする切り込み状のスリット13を形成すると共に、前記嵌挿孔11に対応する嵌着孔14を設けており、該嵌着孔14は前記スリット13を含む下端部3aを貫通する。そこで、スリット13に連結板7を挿入した状態で、嵌着孔14にピン15を打ち込むと、該ピン15が嵌挿孔11に挿通され、これにより柱3と連結板7を強固に固着する。
図4(A)は、連結金具4を基礎1に固着した状態を示している。上述のようにボルト端部5aを挿通孔8に挿通することによりベース板6を基礎1の上面に載置した状態で、窓孔10を介してナット12をボルト端部5aに螺着する。例えば、図例のようなレンチ工具16を窓孔10に臨ませ、ナット収納室9の内部に向けてナット12を締着することが可能であり、完全に締着した状態で、ナット12はナット収納室9に納まり、ナット12の上面とベース板6の上面がほぼ面一となる。
図4(B)は、柱3を連結金具4に固着した状態を示している。上述のように柱3を上方から降ろしながら下端部3aのスリット13に連結板7を挿入させると、柱3の下端面がベース板6に載置され、嵌着孔14と嵌挿孔11が相互に連通されるので、両孔14、11を貫通するようにピン15を打ち込む。この状態で、柱3の下端面がナット12の上面を押さえ、該ナット12の弛みを阻止する。
以上説明した柱構築構造によれば、図6(A)に示すように、アンカーボルト5のボルト端部5aと連結金具4の挿通孔8が柱3の中心軸線に対応しているので、震災時に基礎1の上で柱3がX方向及びY方向の何れ方向に揺動する場合でも、柱3の揺動によるボルト端部5aの振れと曲げが最小限に抑制され、ボルト端部5aの大きな曲がりを防止できる。そして、ボルト端部5aに締着されたナット12は、柱3の下端面で押さえられることにより、弛みを阻止されている。このため、連結金具4が基礎1から脱落するおそれはない。
これに対して、図6(B)に示す比較例のように、柱3の中心軸線から外れ個所でアンカーボルト5、5を設け、これに対応する挿通孔8、8を介してナット12、12を締着した構成の場合には、震災時に基礎1の上で柱3がX方向又はY方向に揺動すると、ボルト端部5aが大きく振れて曲げられ、しかも、連結金具4のベース板6が上下に暴れることによりナット12がボルト端部5aから外れ易い。図示の場合、アンカーボルト5、5を建物の室内外方向に並設しているので、柱3がY方向に揺動すると、一方のナット12を持ち上げるようにベース板6が暴れることになる。
本考案の柱構築構造は、図7に示す付加実施形態のように、連結金具4により立設される一対の柱3、3を合板等の壁板17で連結一体化することにより、耐力壁18を構成することが可能である。実験によれば、このような耐力壁18を建物の所要個所に形成することにより、建物の構造強度を格段に向上できることが確認された。
本考案の1実施形態に関し、連結金具を基礎に固着しているが、柱を連結金具に固着する前の状態を示す斜視図である。 基礎に設けられたアンカーボルトと、連結金具と、ナットを分解状態で示す斜視図である。 連結金具を基礎に固着する前の状態を示す斜視図である。 本考案の1実施形態の施工状態の断面を示しており、(A)は連結金具を基礎に固着した状態を示す縦断面図、(B)は柱を連結金具に固着した状態を示す縦断面図である。 基礎に連結金具を介して柱を立設した状態を示す斜視図である。 柱構築構造の作用を示しており、(A)は本考案の作用を示す斜視図、(B)は比較例の作用を示す斜視図である。 本考案の付加実施形態を示す斜視図である。
符号の説明
1 基礎
2 土台
3 柱
3a 下端部
4 連結金具
5 アンカーボルト
5a ボルト端部
6 ベース板
7 連結板
8 挿通孔
9 ナット収納室
10 窓孔
11 嵌挿孔
12 ナット
13 スリット
15 ピン

Claims (2)

  1. 基礎の上に土台及び柱を構築する木造建築物において、
    基礎(1)の上面から突出するアンカーボルト(5)のボルト端部(5a)にナット(12)により固着される連結金具(4)を介して柱(3)を立設し、該柱(3)の側部に隣接して基礎に土台(2)を搭載する構成とされ、
    前記連結金具(4)は、基礎(1)の上面に載置されるベース板(6)と、該ベース板(6)の中央を横切るように配置されると共に該ベース板から上方に起立する連結板(7)とを備え、前記ベース板(6)と連結板(7)を一体的に構成し、
    前記ベース板(6)は、柱(3)の中心軸線に対応する中央部に前記ボルト端部(5a)の挿通孔(8)を形成すると共に、該挿通孔(8)を囲んでベース板(6)の上面から凹入されたナット収納室(9)を形成し、
    前記連結板(7)は、前記ナット収納室(9)の上方空間を開放する窓孔(10)を形成しており、
    基礎(1)と連結金具(7)の相互に関して、ボルト端部(5a)を挿通孔(8)に挿通することにより基礎(1)の上面にベース板(6)を載置し、ナット収納室(9)の内部でボルト端部(5a)にナット(12)を螺着することにより、基礎(1)の上面に対して連結金具(4)を固着する構成とされ、
    連結金具(4)と柱(3)の相互に関して、柱(3)の下端部(3a)に形成した切り込み状のスリット(13)に連結板(7)を挿入し、該連結板(7)を含んで柱(3)の下端部(3a)を横断するピン(15)を挿着することにより、連結金具(4)に対して柱(3)の下端部(3a)を固着する構成とされており、
    柱(3)の下端面をベース板(6)の上面に支持させると共に、該柱(3)の下端面によりナット(9)の上面を押さえるように構成して成ることを特徴とする木造建築物における柱構築構造。
  2. 基礎の上面から突出するボルト端部(5a)の突出長さをL、ベース板(6)の肉厚をTとしたとき、L≦Tとされ、挿通孔(8)を挿通したボルト端部(5a)がベース板(6)の上面から突出しないように構成しており、
    ナット(12)の上下厚さ寸法をH、ナット収納室(9)の深さをDとしたとき、H≦Dとされ、該ナット収納室(9)の内部でボルト端部(5a)に螺着したナット(12)がベース板(6)の上面から突出しないように構成して成ることを特徴とする請求項1に記載の木造建築物における柱構築構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010101099A (ja) * 2008-10-24 2010-05-06 Yoshikuni Okura 柱脚金物

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