JP4878144B2 - 制振壁の連結構造 - Google Patents

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本発明は、基礎から突出するアンカーに制振壁を連結する制振壁の連結構造に関する。
住宅等の建物の制振構造の一例として特許文献1に記載のものが知られている。この特許文献1に記載の制振構造では、基礎上に配設されている軸組に耐力壁が含まれており、この耐力壁 にはブレースが組み込まれており、この耐力壁が外周をはじめ建物全体にバランス良く配置されている。耐力壁は、C型形鋼を溶接したフレームに、ブレースをX字型に組み入れた構成になっている。そして耐力壁に地震などにより強い力が働いた場合、耐力壁に組み入れられたブレースにより、その力に対抗するものである。
また、このような耐力壁は基礎上に設置固定され、該基礎から突出するアンカーに連結されている。
特開2001−140344号公報
ところで、前記耐力壁の代わりに、制振装置が組み込まれた制振壁パネルを建物全体にバランスよく配置することによって、地震力によって建物に発生する震動を制振することが考えられる。
前記制振壁パネルは、基礎上に敷き込まれた床上に立設するとともに、基礎から突出して床を貫通するアンカーに連結されている。したがって、地震力によって建物に生じる震動を制振壁パネルによって制振する場合、制振壁パネルが床に当接しているので、地震の際に制振壁パネルが床にめり込んでしまって、制振機能を十分に発揮できなくなるというおそれがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、地震力によって建物に生じる震動を制振壁によって確実に制振できる制振壁の連結構造を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、基礎1上に床3が設置され、前記基礎1から突出するアンカー(アンカーボルト)6が前記床3を貫通しており、このアンカー6に制振壁である制振壁パネル11が連結された制振壁の連結構造であって、
前記アンカー6の上端部には、前記制振壁11を前記床3から上方に離間させた状態で前記アンカー6に連結する連結手段8が設けられ、
前記連結手段8は、前記アンカー6の上端部に前記床3と接しない状態で固定されて、前記制振壁パネル11を下方から支持する支持部材15と、この支持部材15に設置された制振壁パネル11の下端部に挿入されたアンカー6に設けられて、前記制振壁パネル11を前記支持部材15に固定する固定部材(ナット)18とを備えていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、基礎1から突出するアンカー6の上端部に、制振壁パネル11を前記床3から上方に離間させた状態で前記アンカー6に連結する連結手段8が設けられているので、地震力によって建物に生じる震動を制振壁パネル11によって制振する場合、この制振壁パネル11は床3から上方に離間しているので、地震の際に制振壁パネル11が床3にめり込むのを防止でき、よって、建物に生じる震動を制振壁パネル11によって確実に制振できる。
ここで、支持部材15をアンカー6の上端部に固定する場合、アンカー6の上端部に雄ねじ6aを形成するとともに、支持部材15にねじ穴を形成し、このねじ穴を雄ねじ6aに螺合して固定してもよいし、その他、溶接や接着によって固定してもよい。
また、支持部材15を床3と接しない状態でアンカー6の上端部に固定する場合、支持部材15を床3の上方でアンカー6に固定してもよいし、床3に座掘り等の凹3a所を形成しておき、この凹所3cに支持部材15を凹所3cの内壁に接しないようにしてアンカー6に固定してもよい。
また、アンカー6の上端部に床3と接しない状態で固定された支持部材15によって制振壁パネル11が下方から支持されており、この制振壁パネル11は固定部材18によって支持部材15に固定されているので、制振壁パネル11は床3から上方に離間した状態でアンカー6に固定されている。したがって、地震の際に制振壁パネル11が床3にめり込むのを防止できるので、建物に生じる震動を制振壁パネル11によって確実に制振できる。
請求項に記載の発明は、例えば図7に示すように、請求項に記載の制振壁の連結構造において、
前記支持部材15は、前記床3の上面に形成された凹所3cに配置されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、制振壁パネル11を下方から支持する支持部材15が床3の上面の凹所3cに配置されているので、支持部材15が露出するのを防止できるとともに、制振壁パネル11と床3との間の隙間を狭くできる。
請求項に記載の発明は、例えば図8に示すように、請求項1に記載の制振壁の連結構造において、
前記制振壁11の下端部には連結室14aが設けられており、
前記連結手段8は、前記連結室14aに設置されるとともに、この連結室14aに挿入された前記アンカー6が下端部に螺合する高ナット36と、この高ナット36の上端部に螺合されて前記連結室14aの上壁に当接可能なボルト40とを備えていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、制振壁11の下端部の連結室14aに設置された高ナット36の下端部に、アンカー6の上端部が螺合しており、この高ナット36の上端部に螺合するボルト40を連結室14aの上壁部に当接することによって、高ナット36を連結室14a内で固定することができる。
したがって、制振壁11を床3から上方に離間した状態でアンカー6に固定することができるので、地震の際に制振壁11が床3にめり込むのを防止でき、よって、建物に生じる震動を制振壁11によって確実に制振できる。
また、高ナット36へのボルト40のねじ込み長さを調整することによって、高ナット36の高さを調整でき、これによって、制振壁11の高さ、つまり、制振壁11の床3からの離間距離を容易に調整できる。
請求項に記載の発明は、例えば図9に示すように、請求項に記載の制振壁の連結構造において、
前記アンカー6は連結室14aの床部に形成された孔41を貫通することによって前記連結室14a内に挿入されており、前記孔41は前記制振壁11の表面に開口していることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、アンカー6を相対的に孔41の下方から上方に向けて挿通しなくても、制振壁11の表面に開口している孔41の側部からアンカー6を相対的に水平に挿入することによって、該アンカー6の上端部を連結室14a内に挿入できるので、制振壁11を床3上に建て込んだ後でも、該制振壁11を水平移動させることによって、アンカー6の上端部を連結室14a内に挿入できる。
請求項に記載の発明は、例えば図10および図11に示すように、請求項1〜のいずれか一項に記載の制振壁の連結構造において、
前記アンカー6に連結された制振壁(制振壁パネル)11上には上階床43が設置され、前記制振壁11の上方には前記上階床43を挟んで、上階制振壁(上階制振壁パネル)45が設けられており、この上階制振壁45と前記制振壁11とが前記上階床43を貫通する軸状部材(胴差ボルト)48によって連結されており、
この軸状部材48の上端部には、前記上階制振壁45を前記上階床43から上方に離間させた状態で前記軸状部材48に連結する連結手段50が設けられていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、上階制振壁45と制振壁11とを連結する軸状部材48の上端部に、上階制振壁45を前記上階床43から上方に離間させた状態で前記軸状部材48に連結する連結手段50が設けられているので、地震力によって建物に生じる震動を上階制振壁45によって制振する場合、この上階制振壁45は上階床43から上方に離間しているので、地震の際に上階制振壁45が上階床43にめり込むのを防止でき、よって、建物に生じる震動を上階制振壁45によっても確実に制振できる。
また、上階制振壁45と制振壁11とが軸状部材48によって連結されているので、地震力によって建物に生じる震動を、上階と下階とで効率よく制振できる。
本発明によれば、基礎から突出するアンカーの上端部に、制振壁パネルを前記床から上方に離間させた状態で前記アンカーに連結する連結手段が設けられているので、地震力によって建物に生じる震動を制振壁パネルによって制振する場合、この制振壁パネルは床から上方に離間しているので、地震の際に制振壁パネルが床にめり込むのを防止でき、よって、建物に生じる震動を制振壁パネルによって確実に制振できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態を示すもので、基礎構造の断面図である。第1図において符号1は、基礎を示す。この基礎1は断面T字形をなす布基礎であり、フーチング部1aと立上り部1bとから構成されている。立上り部1bは地盤面Gから上方に突出しており、その上端面には台輪2が設けられている。この台輪2に床3が敷設されており、該床3は台輪2を介して基礎1によって下方から支持されている。床3は複数の床パネル4を水平方向に連結することによって構成されており、基礎1の上端面において隣り合う床パネル4,4が連結されている。床パネル4は、框材4aを矩形枠状に組み立てるとともに、この矩形枠の内側に補強桟材を縦横に組み付け、さらに、矩形枠の上面に合板等からなる面材4bを取り付けてなるものである。
前記基礎1の内部には基礎鉄筋5が埋設されている。この基礎鉄筋5は、T字形状に配置された鉄筋5aを紙面と直交する方向に所定間隔で配置するとともに、これら鉄筋5aを上端筋5b、下端筋5c、配力筋5dとによって連結してなるものである。なお、この連結は溶接や番線等によって結束することによって行われている。
また、前記基礎1の内部には、アンカーボルト(アンカー)6が上下に向けて設けられており、このアンカーボルト6の上端部は基礎1から上方に突出しており、該アンカーボルト6の下端部にはナット7が螺合されている。このナット7はアンカーボルト6の引き抜き強度を所定値以上に確保するためのものである。
さらに、アンカーボルト6の上端部には、図1および図2に示すように、張出部10が設けられている。この張出部10はアンカーボルト6から外側に張り出す断面L字形のプレートであり、水平板部10aと垂直板部10bとによって構成されており、これら水平板部10aと垂直板部10bとは直角に一体的に形成されている。水平板部10aの中央部にはねじ穴10cが形成されており、このねじ穴10cをアンカーボルト6の上端部に形成されている雄ねじ6aに螺合させることによって、張出部10がアンカーボルト6の上端部に取り付けられている。
また、張出部10はその水平板部10aの上面が、基礎1の上端面と面一になるようにして配置されており、水平板部10aの端部は基礎1の立上り部1bの側面とほぼ面一となっている。
さらに、張出部10の垂直板部10bは、基礎鉄筋5の上端筋5bに向けて垂設されており、該垂直板部10bの下端部が上端筋5bに当接され、溶接や番線等の結束によって該上端筋5bに固定されている。
このような構成の基礎構造を備えた基礎1は、基礎1の外形を形成するような、図示しない型枠を設置するとともに、この型枠内に基礎鉄筋5を配筋するとともに、アンカーボルト6をその上端部が型枠から突出するように、かつ、張出部10の水平板部10aの上面が型枠の上端面と面一になるようにして配筋したうえで、型枠内にコンクリートを打設し、養生後に脱型することによって築造される。張出部10の水平板部10aの下面が基礎1の上端面に当接しているので、コンクリートが硬化すると、アンカーボルト6に作用する圧縮力を基礎1に伝えることができる。
上記のようにして築造された基礎1上には、床3が設置され、前記基礎1から突出するアンカーボルト6が床3を貫通しており、このアンカーボルト6に制振壁を構成する制振壁パネル11が連結されている。この連結は、制振パネル11の下端部において、左右両側で行われている。
制振壁パネル11は建築用の壁パネル12と、この壁パネル12に形成された開口部12dに取り付けられた制振装置13とを備えている。壁パネル12は上下に間隔をおいて設けられた小壁パネル12a、腰壁パネル12bと、これらパネル12a,12bを連結する柱状の結合材12c,12cとを備えて構成されている。
また、前記アンカーボルト6の上端部には、制振壁パネル11を床3から上方に離間させた状態でアンカーボルト6に連結する連結手段8が設けられている。
すなわち、前記結合材12cの下端部には、鋼製の連結金具14が取り付けられている。この連結金具14は、図4に示すように、矩形状の連結室14aを有しており、この連結室14aに、前記アンカーボルト6の上端部が下方から連結金具14の下壁部を貫通して挿入されている。
前記アンカーボルト6の上端部には、支持部材15が設けられている。この支持部材15は鋼製の円板状のプレートであり、その中央部にはねじ穴15aが形成されている。そして、支持部材15はそのねじ穴15aをアンカーボルト6の雄ねじ6aに螺合することによって、アンカーボルト6の上端部に固定されている。この状態において支持部材15と床3との間には若干の隙間Sが設けられている。そして、この支持部材15に前記連結金具14が設置されることによって、支持部材15によって制振壁パネル11が下方から支持されており、該制振壁パネル11は床3から上方に離間した状態となっている。
また、前記連結室14aに挿入されたアンカーボルト6には、座金16、ばね座金17が外挿されたうえで、ナット(固定部材)18が螺合している。そして、このナット18を締め付けることによって、連結金具14が支持部材15に固定され、これによって制振壁パネル11が支持部材15に固定されている。したがって、制振壁パネル11は、アンカーボルト6の上端部に、該制振壁パネル11を床3から上方に離間させた状態で連結されている。
なお、制振壁パネル11の上端部は上階の床の下面に当接され、複数のガセット19によって床に結合されている。
前記制振壁パネル11の制振装置13は、以下のように構成されている。
すなわち、図3および図5に示すように、制振装置13はフレーム22と、このフレーム22に対向して設けられた一対の支持部23,23と、この支持部23,23によって支持された振り子部材24と、前記フレーム22に取り付けられた制振ボックス25とを備えている。
前記支持部23は、図6に示すように、2枚の支持板23a,23aを備えている。支持板23aは、略二等辺三角形状に形成されており、その頂部と対向する辺を上下に向け、かつ、頂部を内側に向けて配置されている。支持板23aは、略二等辺三角形状に形成されているので、その長手方向(上下方向)中央部が端部側より幅広に形成されている。したがって、2枚の支持板23a,23aで構成された支持部3もその長手方向(上下方向)中央部が端部側より幅広に形成されている。さらに、一対の支持部23,23は、それぞれの頂部を振り子部材24の中央部において対向させて設けられている。
また、前記一対の支持部23,23の長手方向中央部すなわち対向する頂部によって振り子部材24の長手方向中央部が支持されており、この振り子部材24は、震動によって一対の支持部23,23が変位した場合に、該一対の支持部23,23間の略中央部を中心として振れるように構成されている。
すなわち、振り子部材24は板状でかつ略菱形状に形成されており、長手方向を上下に向けて配置されている。振り子部材24の中央部の左半分は、一方の支持部23の支持板23a,23a間に挟まれており、右半分は他方の支持部3の支持板23a,23a間に挟まれている。
また、一方の支持部23の支持板23a,23aの頂部には孔が形成されており、他方の支持部23の支持板23a,23aの頂部にも孔が形成されている。一方、振り子部材24の中央部には、左右に離間して孔が形成されており、これら孔のうち左側の孔24aは左右に長い長孔となっている。
そして、一方の支持部の支持板23a,23aに形成された孔と、振り子部材24の中央部に形成された一方の長孔とには、軸30が振り子部材24を回転可能とするように、かつ、長穴の長さ方向に摺動可能となるように挿通されている。また、他方の支持部23の支持板23a,23aに形成された孔と、振り子部材24の中央部に形成された他方の孔とには、軸30が振り子部材4を回転可能とするように挿通されている。
これによって、振り子部材24は、一対の支持部23,23によって軸30,30を介して支持されており、この振り子部材24は、震動によって一対の支持部23,23が変位した場合に、該一対の支持部23,23間の略中央部、言い換えれば、軸30,30間の中央部を中心として振れるように構成されている。
また、前記フレーム22には、制振ボックス25が前記振り子部材24の端部に対向して取り付けられている。
制振ボックス25内には、一対の制振ゴム(制振部材)26,26と、これら制振ゴム26,26間に挿入されかつ該一対の制振ゴム26,26に固着されたプレート27とが設けられている。プレート27の一端部(上端部)は、ボックス25より上方に突出しており、この突出した部分が、プレート28を介して振り子部材24の端部に連結されている。
上記のような制振壁パネル11では、まず、この制振壁パネル11を組み込んだ建物に地震等の横揺れ震動によって変形が生じると、制振壁パネル11の矩形状のフレーム22が略平行四辺形状に変形する。フレーム22が略平行四辺形状に変形すると、一対の支持部23,23が斜め上下に互いに離間するようにして変位する。
一対の支持部23,23が変位することによって、振り子部材24が一対の支持部23,23間の略中央部を中心として振り子のように振れ、この振り子部材24の端部は振れが増幅され、これによって、前記一対の支持部23,23の変位が増幅される。
そして、振り子部材24の端部と制振ボックス25のプレート27とが連結されており、この連結プレート27は制振ゴム26,26間に挿入されかつ該一対の制振ゴム26,26に固着されているので、この制振ゴム26,26の変形を増幅できる。したがって、建物の小さな変形から制振機能を有効に働かせることができる。
また、制振ゴム26,26の変形速度も建物の変形速度より増幅することができるため、エネルギー吸収性能が変形速度に比例する粘弾性材料から形成された制振ゴムを用いる場合には、より効率的にエネルギーを吸収でき、大きな減衰力を発揮できる。
また、制振壁パネル11が地震の震動によって変形すると、制振壁パネル11の下端部にアンカーボルト6が連結されているので、このアンカーボルト6には、引張力や圧縮力が作用する。そして、このアンカーボルト6には、このアンカーボルト6から外側に張り出す張出部10が設けられており、この張出部10が基礎1の上端面に設置されているので、この張出部10によって、制振壁パネル11からアンカーボルト6に作用する圧縮力を基礎1に伝えることができる。
したがって、地震によって制振壁パネル11が変形して、アンカーボルト6に圧縮力が作用した場合に、該圧縮力に十分耐えることができる。
また、アンカーボルト6の下端部にはナット7が設けられているので、このナット7によてアンカーボルト6の引き抜き力に耐えることができるが、前記張出部10が断面L字型のプレートであり、このプレートの垂直板部10bが基礎鉄筋5の上端筋5bに固定されているので、アンカーボルト6の引き抜き強度を向上させることができる。
さらに、この張出部10が垂直板部10bを有しているので、アンカーボルト6に地震等の際に横揺れが作用した際に、垂直板部10bによってアンカーボルト6の倒れを防止できる。
さらに、アンカーボルト6の上端部に床3と接しない状態で固定された支持部材15によって制振壁パネル11が下方から支持されており、この制振壁パネル11は固定部材(ナット)18によって支持部材15に固定されているので、制振壁パネル11は床3から上パネル11が床3にめり込むのを防止できるので、建物に生じる震動を制振壁パネル11によって確実に制振できる。
なお、上記実施の形態では、支持部材15は床3より上方に配置しているが、図7に示すように、床3の上面に凹所3cを形成し、この凹所3cに支持部材15を配置してもよい。この場合、アンカーボルト6にナット35を支持部材15の下方で螺合し、該ナット35を締め付けることによって、支持部材15の緩みを防止してもよい。また、支持部材15はナット35と連結金具14とによって挟み付けられて固定されているので、支持部材15にはねじ穴15aを設けなくてもよい。
また、前記支持部材15およびナット35は、凹所3cの内壁面(側面と底面)に接しないようにして配置されている。
上記のように制振壁パネル11を下方から支持する支持部材15およびナット35が床3の上面の凹所3cに配置されているので、支持部材15およびナット35が露出するのを防止できるとともに、制振壁パネル11と床3との間の隙間を狭くできる。
(第2の実施の形態)
図8は、第2の実施の形態を示すもので、制振壁パネル11と床3の連結部を示す断面図である。
この図に示すように、制振壁パネル11を床3から上方に離間させた状態でアンカーボルト6に連結する連結手段8は以下のように構成されている。
すなわち、制振壁パネル11の下端部には鋼製の連結金具14が取り付けられており、この連結金具14には連結室14aが設けられている。この連結室14aは制振壁パネル11の表面側と裏面側に開口している。
連結室14aには、高ナット36が設置されている。また、連結室14aにはアンカーボルト6の上端部が、連結室14aの底部に形成された貫通孔を通して下方から挿入されており、このアンカーボルト6の上端部は高ナット36の下端部に螺合している。また、アンカーボルト6の上端部には、高ナット36より下方位置で、ナット37が螺合しているとともに、座金38が外挿されている。座金38が連結室14の底部に当接しており、ナット36は高ナット36の下端面に当接している。
また、高ナット36の上端部には、ボルト40が螺合しており、このボルト40の頭部40aは連結室14aの上壁に当接可能となっている。
そして、上記のような連結手段8では、高ナット36の上端部に螺合しているボルト40を軸回りに回転させることによって上方に移動させて、頭部40aを連結室14aの上壁部に当接する。これによって、高ナット36を連結室14aで固定することができる。
この高ナット36の下端部にはアンカーボルト6の上端部が螺合して固定されているので、制振壁パネル11を床3から上方に離間した状態で連結金具14を介してアンカーボルト6に固定することができるので、地震の際に制振壁パネル11が床3にめり込むのを防止でき、よって、建物に生じる震動を制振壁パネル11によって確実に制振できる。
また、高ナット36へのボルト40のねじ込み長さを調整することによって、高ナット36の高さを調整でき、これによって、制振壁パネル11の高さ、つまり、制振壁パネル11の床3からの離間距離を容易に調整できる。
なお、本実施の形態では、アンカーボルト6の上端部を連結室14aに挿入する際に、連結室14aの床部に貫通孔を形成し、この貫通孔を通して下方から挿入したが、これに代えて、アンカーボルト6を横から挿入するようにしてもよい。
すなわち、図9に示すように、連結室14aの床部には、孔41が形成されている。この孔41は床部を上下に貫通するとともに、床部の中央部から連結室14の開口部側、つまり制振壁パネル11の表面側に向けて延在しており、この制振壁パネル11の表面に開口している。
したがって、アンカーボルト6を相対的に孔41の下方から上方に向けて挿通しなくても、制振壁パネル11の表面に開口している孔41の側部からアンカーボルト6を相対的に水平に挿入することによって、該アンカーボルト6の上端部を連結室14a内に挿入できる。よって、制振壁パネル11を床3上に建て込んだ後でも、該制振壁パネル11を水平移動させることによって、アンカーボルト6の上端部を連結室14a内に挿入でき、施工が容易となる。
図10および図11は第3の実施の形態を示すもので、図10は、制振壁パネルと上階制振壁パネルを示す正面図、図11は上階制振壁パネルの軸状部材への連結部を示す断面図である。
本実施の形態では、1階の制振壁パネル11の上方に2階床(上階床)43を挟んで上階制振壁パネル45が設けられている。
2階床43は、複数の床パネル4を水平方向に連結することによって構成されており、1階の壁パネルや1階の制振壁パネル11の上端面において隣り合う床パネル4,4が連結されている。
図11に示すように、1階の制振壁パネル11の壁パネル12の柱状の結合材12cの上端部には、連結金具46が取り付けられている。
この連結金具46は、矩形状の連結室46aを有しており、この連結室46aの上壁面には、ナット47が溶接によって固定されている。また、連結金具46の上壁部には、ナット47のねじ穴と同軸の貫通孔46bが形成されている。
ナット47には2階床43を貫通する胴差ボルト(軸状部材)48の下端部が螺合されており、さらに、この胴差ボルト46の下端部には、ナット47の下側においてナット49が螺合されている。
一方、前記上階制振壁パネル45は、図10に示すように、1階の制振壁パネル11と同様に、建築用の壁パネル12と、この壁パネル12に形成された開口部12dに取り付けられた制振装置13とを備えている。
壁パネル12は上下に間隔をおいて設けられた小壁パネル12a、腰壁パネル12bと、これらパネル12a,12bを連結する柱状の結合材12c,12cとを備えて構成されている。なお、上階制振壁パネル45の制振装置13は、1階の制振壁パネル14の制振装置13と同様の構造であるので、構成部材については同一符号を付してその説明を省略する。
また、前記胴差ボルト48の上端部には、2階制振壁パネル45を2階床43から上方に離間させた状態で胴差ボルト48に連結する連結手段50が設けられている。
すなわち、図11に示すように、上階制振壁パネル45の結合材12cの下端部には、鋼製の連結金具54が取り付けられている。この連結金具54は、矩形状の連結室54aを有しており、この連結室54aに、前記胴差ボルト48の上端部が下方から連結金具54の下壁部を貫通して挿入されている。
前記胴差ボルト48の上端部には、支持部材55が設けられている。この支持部材55は鋼製の円板状のプレートであり、その中央部にはねじ穴55aが形成されている。そして、支持部材55はそのねじ穴55aを胴差ボルト48の雄ねじ48aに螺合することによって、胴差ボルト48の上端部に固定されている。この状態において支持部材55と2階床43との間には若干の隙間Sが設けられている。そして、この支持部材55に前記連結金具54が設置されることによって、支持部材55によって上階制振壁パネル45が下方から支持されており、該2階制振壁パネル45は床43から上方に離間した状態となっている。
また、前記連結室54aに挿入された胴差ボルト48には、座金56、ばね座金57が外挿されたうえで、ナット(固定部材)58が螺合している。そして、このナット58を締め付けることによって、連結金具54が支持部材55に固定され、これによって2階制振壁パネル45が支持部材55に固定されている。したがって、2階制振壁パネル45は、胴差ボルト48の上端部に、該2階制振壁パネル45を2階床43から上方に離間させた状態で連結されている。
なお、2階制振壁パネル45の上端部は2階の梁の下面に当接され、複数のガセット19によって床に結合されている。
本実施の形態によれば、上階制振壁パネル45と1階の制振壁パネル11とを連結する胴差ボルト48の上端部に、上階制振壁パネル45を2階床43から上方に離間させた状態で胴差ボルト48に連結する連結手段50が設けられているので、地震力によって建物に生じる震動を上階制振壁パネル45によって制振する場合、この上階制振壁パネル45は2階床43から上方に離間しているので、地震の際に上階制振壁パネル45が2階床43にめり込むのを防止でき、よって、建物に生じる震動を上階制振壁パネル45によっても確実に制振できる。
また、上階制振壁パネル45と1階の制振壁パネル11とが胴差ボルト48によって連結されているので、地震力によって建物に生じる震動を、上階と下階とで効率よく制振できる。
なお、本実施の形態では、上階制振壁パネル45を上階床43から上方に離間させた状態で胴差ボルト48に連結する連結手段として、図11に示す連結手段50を採用したが、この他に、図7や図8に示す連結手段8と同様の構成を採用してもよい。
また、本実施の形態では、胴差ボルト48の上端部を連結室54aに挿入する際に、連結室54aの床部に貫通孔を形成し、この貫通孔を通して下方から挿入したが、これに代えて、胴差ボルト48を、図9に示すものと同様にして、横から挿入するようにしてもよい。
さらに、図12に示すように、連結金具46と上階床43との間に、ナット59を装入してこのナット59を胴差ボルト48に螺合し、さらに、この胴差ボルト48の下端部に、座金60、ばね座金61を外挿したうえで、ナット62を螺合し、このナット62と前記ナット59を締め付けることによって、前記胴差ボルト48を連結金具46に固定してもよい。また、ナット59と上階床43との間に隙間を設けてもよい。
本発明の第1の実施の形態を示すもので、基礎構造の断面図である。 同、アンカーボルトと張出部を示す斜視図である。 同、制振壁パネルを示す正面図である。 同、制振壁パネルのアンカーボルトへの連結部を示す断面図である。 同、制振装置を示す正面図である。 同、制振装置の支持部と振り子部材を示す斜視図である。 同、制振壁パネルのアンカーボルトへの連結部の変形例を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示すもので、制振壁パネルのアンカーボルトへの連結部を示す断面図である。 同、制振壁パネルにアンカーボルトを挿入する他の例を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態を示すもので、制振壁パネルと上階制振壁パネルを示す正面図である。 同、制振壁パネルおよび上階制振壁パネルと軸状部材との連結部を示す断面図である。 同、制振壁パネルおよび上階制振壁パネルと軸状部材との連結部を示す他の断面図である。
符号の説明
1 基礎
3 床
3c 凹所
6 アンカーボルト(アンカー)
8 連結手段
11 制振壁パネル(制振壁)
13 制振装置
14a 連結室
15 支持部材
18 ナット(固定部材)
22 フレーム
23 支持部
24 振り子部材
26 制振ゴム(制振部材)
36 高ナット
40 ボルト
41 孔
43 2階床(上階床)
45 上階制振壁パネル(上階制振壁)
48 胴差ボルト(軸状部材)
50 連結手段

Claims (5)

  1. 基礎上に床が設置され、前記基礎から突出するアンカーが前記床を貫通しており、このアンカーに制振壁が連結された制振壁の連結構造であって、
    前記アンカーの上端部には、前記制振壁を構成する制振壁パネルを前記床から上方に離間させた状態で前記アンカーに連結する連結手段が設けられ、
    前記連結手段は、前記アンカーの上端部に前記床と接しない状態で固定されて、前記制振壁パネルを下方から支持する支持部材と、この支持部材に設置された制振壁パネルの下端部に挿入されたアンカーに設けられて、前記制振壁パネルを前記支持部材に固定する固定部材とを備えていることを特徴とする制振壁の連結構造。
  2. 請求項に記載の制振壁の連結構造において、
    前記支持部材は、前記床の上面に形成された凹所に配置されていることを特徴とする制振壁の連結構造。
  3. 請求項1に記載の制振壁の連結構造において、
    前記制振壁の下端部には連結室が設けられており、
    前記連結手段は、前記連結室に設置されるとともに、この連結室に挿入された前記アンカーが下端部に螺合する高ナットと、この高ナットの上端部に螺合されて前記連結室の上壁に当接可能なボルトとを備えていることを特徴とする制振壁の連結構造。
  4. 請求項に記載の制振壁の連結構造において、
    前記アンカーは連結室の床部に形成された孔を貫通することによって前記連結室内に挿入されており、前記孔は前記制振壁の表面に開口していることを特徴とする制振壁の連結構造。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載の制振壁の連結構造において、
    前記アンカーに連結された制振壁上には上階床が設置され、前記制振壁の上方には前記上階床を挟んで、上階制振壁が設けられており、この上階制振壁と前記制振壁とが前記上階床を貫通する軸状部材によって連結されており、
    この軸状部材の上端部には、前記上階制振壁を前記上階床から上方に離間させた状態で前記軸状部材に連結する連結手段が設けられていることを特徴とする制振壁の連結構造。
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