JP3141607U - 建築工事用シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シート本体2の一部に開閉可能な風抜き窓部3を形成し、所定強さ以上の風圧を受けた時に外れる係止具7,7’で風抜き窓部3をシート本体2へ係止することにより、風抜き窓部3の開放を規制してある。
【選択図】図1
Description
また、建築物を破壊する場合には、破壊の衝撃で塵埃が飛び散るので、破壊箇所をシートで囲み、塵埃の飛散を防ぐのが一般的である。
ところが、このようなシートは屋外に張設してあるため、強い風が吹くとシートが風を受け、足場等の支持パイプと共に倒壊することがある。
従来、建築工事用のシートとして、シートの周縁部に膨大部を形成し、この膨大部をシート張設用具の第一の孔にスリットを通して摺動自在に係合したものが知られている(特許文献1参照)。
また、網目状ネットで建造物を覆い、風向や風速の変化に対応して、塗料の飛散を効率良く防ぐ装置が公知である(特許文献2参照)。
また、特許文献2に記載の装置は、風向及び風速を測定する風向・風速計と、風向・風速計の測定データに基づいて網目状ネットの設置位置を決定するコンピュータを備えているため、非常に複雑で高価なものとなり、しかも、風による倒壊を防ぐことは考慮されていない。
本考案が解決しようとする課題は、上記従来技術の欠点を解消し、急に強風が吹いても倒壊する心配がなく、構造が簡単な建築工事用シートを提供することにある。
前記係止具としては、ベルベットクロスファスナー又は磁石があり、両者を併用することもある。
前記風抜き窓部は、前記シート本体の角部に形成しても良いし、シート本体の中央部に形成しても良い。
この場合、互いに交差する2本の切れ目で囲まれた三角形の風抜き窓部を形成することがあり、前記シート本体に、切れ目の交点から前記風抜き窓部と逆側へ向かってスリットを形成すると良い。
前記風抜き窓部及びシート本体において、前記風抜き窓部が閉じたとき合致する箇所に紐の両端部をそれぞれ摺動可能に挿通し、該紐を介して前記風抜き窓部とシート本体とを連結しても良い。
前記風抜き窓部に補強用の骨を配設することもある。
前記シート本体及び風抜き窓部に、該風抜き窓部を開いた状態で保持するための着脱自在な保持具を設けても良い。
また、一般的なシートに風抜き窓部を形成するだけで、複雑な装置を必要としないので、構造が簡単で製造コストも低廉で済む。
請求項5に係る考案によれば、簡単に風抜き窓部を形成できる。
請求項6に係る考案によれば、風抜き窓部の頂部をシート本体に係止するだけで風抜き窓部を閉じることができるので、風抜き窓部とシート本体の位置合わせが容易であり、係止具の数も少なくて済む。
請求項8に係る考案によれば、風抜き窓部が開いた後、紐を引くだけで簡単に風抜き窓部を元の位置に戻して閉じることができる。
請求項9に係る考案によれば、風抜き窓部の強度が高まるので、開閉を繰り返しても風抜き窓部が破損し難い。
請求項10に係る考案によれば、予め強風が吹くと分かっている場合や、一日の作業終了時に風抜き窓部を開いた状態で保持しておくことができ、強風予想のたびに建築工事用シートを外す手間が省け、開いた風抜き窓部がばたつく心配もない。
図1〜図6は、本考案の実施例1を示す。
図1に示すように、本実施例の建築工事用シート1は、シート本体2の四隅部に開閉可能な風抜き窓部3をそれぞれ形成して成る。
シート本体2は、一般的な塗料飛散防止用のシートと同様の寸法を有するメッシュシートより成る。シート本体2の周縁には補強テープ4を装着し、補強テープ4を装着した部分に多数のハトメ金具5を適宜間隔ごとに取り付けてある。そして、ハトメ金具5に通したロープ等により、建築工事用シート1を足場へ連結できるようになっている。
また、シート本体2及び風抜き窓部3には、切れ目6,6’に沿って補強テープ4’を装着し、図4〜図6に示すように、補強テープ4’を装着した部分において、シート本体2及び風抜き窓部3の切れ目6,6’の交点近傍には、互いに係合可能な係止具7,7’を取り付けてある。
風抜き窓部3は、風向きによって内外面いずれの側にも開くことができ、開いた風抜き窓部3を通して風力を逃がすことができるため、建築工事用シート1が風を受けて足場と共に倒壊するのを防ぐ。
シート本体2に、切れ目6,6’の交点から風抜き窓部3と逆側へ向けてスリット8を形成してある。
本実施例によれば、強い風を受けて係止具7,7’が外れた時、スリット8が開いて風抜き窓部3はシート本体2に対し内外いずれの側へも開き易くなる。
その他の構成は実施例1と同様なので、共通する部分には同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
風抜き窓部3及びシート本体2において、風抜き窓部3を閉じたとき合致する箇所(本実施例では、切れ目6,6’の交点近傍)に、それぞれハトメ孔9,9’を形成し、ハトメ孔9,9’に紐10の両端部をそれぞれ摺動可能に挿通して、風抜き窓部3の頂部とシート本体2とを紐10で連結してある。紐10の両端には抜け止めを設けてあり、ハトメ孔9,9’から抜けないようになっている。
従って、風を受けて係止具7,7’が外れると、風抜き窓部3は紐10の長さ分だけ開き、シート本体2のハトメ孔9’の裏から紐10を引くと、風抜き窓部3がシート本体2に接近して元の位置に戻り、閉鎖状態となる。
その他の構成は、実施例1又は2と同じである。
風抜き窓部3に、その頂部から底辺中間部に向かってやや硬い樹脂を素材とした補強用の骨11を配設してある。
その他の構成は、実施例1〜3のいずれかと同様とするが、風抜き窓部3の面積によって複数の骨11を配設することもでき、骨11の配設箇所を変えることも可能である。
シート本体2及び風抜き窓部3に、風抜き窓部3を開いた時に互いに係止し、風抜き窓部3を開いた状態で保持できる着脱自在な保持具12,12’をそれぞれ設けてある。
保持具12,12’は、雌雄のベルベットクロスファスナー又は磁石より成り、シート本体2及び風抜き窓部3の内外面のいずれに装着しても良い。
本実施例によれば、強風が予想される場合や一日の作業終了時に、風抜き窓部3を開いておき、人気の無いときにも確実に風を抜くことができるばかりか、開いた風抜き窓部3がばたつくこともない。
その他の構成は、実施例1〜4のいずれかと同じくする。
例えば、シート本体2は、用途に応じてビニールシート、織布シート、不織布シート等とすることができ、風抜き窓部3の寸法も変更可能である。
また、やや複雑な構造ではあるが、3本の切れ目で囲まれた四角形の風抜き窓部を形成しても良く、湾曲した1本の切れ目で囲まれた風抜き窓部とすることも可能である。
さらに、シート本体2の中央部分に、1つ乃至複数の風抜き窓部を形成することもできる。
また、1つの風抜き窓部を複数の係止具でシート本体に係止することもできるが、あまり係止具の数を増やすと風抜き窓部が開き難くなるので、風抜き窓部の面積や形状に応じて開放を阻害しない程度とする。なお、複数の係止具を装着する場合には、ベルベットクロスファスナーと磁石を併用しても良い。
2 シート本体
3 風抜き窓部
4,4’ 補強テープ
5 ハトメ金具
6,6’ 切れ目
7,7’ 係止具
8 スリット
9,9’ ハトメ孔
10 紐
11 骨
12,12’ 保持具
Claims (10)
- シート本体の一部に開閉可能な風抜き窓部を形成し、所定強さ以上の風圧を受けた時に外れる係止具で前記風抜き窓部を前記シート本体へ係止することにより、前記風抜き窓部の開放を規制してあることを特徴とする建築工事用シート。
- 前記係止具がベルベットクロスファスナー及び/又は磁石である請求項1に記載の建築工事用シート。
- 前記シート本体の角部に前記風抜き窓部を形成してある請求項1又は2に記載の建築工事用シート。
- 前記シート本体の中央部に前記風抜き窓部を形成してある請求項1又は2に記載の建築工事用シート。
- 前記シート本体に切れ目を入れ、該切れ目で囲まれた部分を前記風抜き窓部としてある請求項1〜4のいずれかに記載の建築工事用シート。
- 互いに交差する2本の切れ目で囲まれた三角形の風抜き窓部を形成してある請求項5に記載の建築工事用シート。
- 前記シート本体に、切れ目の交点から前記風抜き窓部と逆側へ向かってスリットを形成してある請求項6に記載の建築工事用シート。
- 前記風抜き窓部及びシート本体において、前記風抜き窓部が閉じたとき合致する箇所に紐の両端部をそれぞれ摺動可能に挿通し、該紐を介して前記風抜き窓部とシート本体とを連結してある請求項1〜7のいずれかに記載の建築工事用シート。
- 前記風抜き窓部に補強用の骨を配設してある請求項1〜8のいずれかに記載の建築工事用シート。
- 前記シート本体及び風抜き窓部に、該風抜き窓部を開いた状態で保持するための着脱自在な保持具を設けてある請求項1〜9のいずれかに記載の建築工事用シート。
Priority Applications (1)
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JP2008001117U JP3141607U (ja) | 2008-02-28 | 2008-02-28 | 建築工事用シート |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2008
- 2008-02-28 JP JP2008001117U patent/JP3141607U/ja not_active Expired - Lifetime
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