JP2017002552A - 防護シートおよび防護シート構造 - Google Patents

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【課題】強風が作用した際には、風圧を逃がす通風用開口が形成され、強風後に閉鎖する防護シートを提供すること。【解決手段】防護シート20は、仮設足場1の外面に沿って設けられる。防護シート20は、風が通るスリット30と、このスリット30を開閉する複数のゴム紐40を備える。これらゴム紐40は、スリット30の中央部の開口量を端部の開口量よりも大きくする。この発明によれば、強風が防護シート20に作用すると、風を通すスリット30が開いて、強風後にはゴム紐40によりスリット30が閉鎖される。【選択図】図6

Description

本発明は、例えば、仮設足場の外側に取り付けられる防護シートの構造に関する。
従来より、施工中の建物の周囲には、仮設足場が設置される。この仮設足場では、施工時に発生する粉塵の飛散や工具の落下を防止するため、仮設足場の外面を覆うように、防護シート(養生シート)が設けられる。このような仮設足場では、強風や突風が吹き付けた場合、防護シートが大きな風圧を受けて、仮設足場が転倒するおそれがあった。
そこで、防護シートの本体に開閉可能な分割部を設けて、この分割部の周縁を面ファスナで本体に所定の付着力で仮固定することで、自動的に通風用に開口する提案がされている(特許文献1参照)。
特開平9−277056号公報
しかしながら、特許文献1に開示された通風用開口は、開いたままであって、閉鎖作業が人手によることになる。開口は、強風に対する一時的措置であって、通風用開口をそのままにしておくことは、防護シートとしては不適切である。
本明細書に記載する強風とは、仮設足場の外面に設けられる市場品の防護シート等にて想定されている基準風速より求まる設計用風圧力を上回る風圧力であり、例えば、通風用に開口部が必要となる強風の下限値は25N/m程度を想定している。この設定は、工事現場や足場の状況に応じて、変更することができる。
本発明は、強風が作用した際には、風圧を逃がす通風用開口が形成され、強風後に閉鎖する構造を備えた防護シート構造を提供する。
第一の発明の防護シートは、仮設構造物(例えば、後述の仮設足場1)の外面に沿って設けられる防護シート(例えば、後述の防護シート20)であって、前記防護シートは、風が通る通風開口部(例えば、後述のスリット30、60)と、当該通風開口部を開閉する開放手段と、を備え、前記開放手段は、前記通風開口部の中央部の開口量を端部の開口量よりも大きくすることを特徴とする。
この発明によれば、強風が防護シートに作用すると、風を通す通風開口部が開いて、強風後には開放手段により通風開口部が閉鎖される。通風開口部(スリット)の中央部では、端部よりも開口量つまり開き幅を大きくしたので、通風開口部を通して風を有効に逃すことができる。また、通風開口部の端部側では、開口量を小さくしたので、通風開口部を通る風量を少なくすることができ、強風による通風開口部を発端としたシートの引き裂き破壊を防止できる。
第二の発明の防護シートにおいては、前記開放手段は、前記通風開口部に沿って配置された複数の弾性体(例えば、後述のゴム紐40)を備え、前記複数の弾性体は、当該通風開口部を構成する端縁(例えば、後述の端縁31A、31B)同士を連結し、前記通風開口部を開く方向の所定の引張力に対する伸びが、前記通風開口部の中央部から端部に向かうに従って小さくなることを特徴とする。
ここで、複数の弾性体は、異なる伸び量を有することが好ましい。
この発明によれば、複数の弾性体を通風開口部(スリット)に沿って配置し、これら弾性体について、スリットを開く方向の所定の引張力に対する伸びを、スリットの中央部から端部に向かうに従って小さくした。
また、伸びの異なる弾性体を用いて開口量の調整を行った。伸びの大小によって、開き度合いが変化するので、大きく開く部分と小さく開く部分とを適宜設定できる。また、張設する防護シートの場所に応じて、開き度合いを設定できる。
よって、第一の発明の効果に加えて、スリットの中央部側の方が端部側よりも開きやすくなるので、スリットの中央部が大きく開いて、風を逃がすことができる。また、スリットが一旦開いた場合でも、風速が低下した際には、弾性体の復元力により、スリットを再度閉じることができる。
また、紐をスリットに沿って配置したので、スリットが開いた場合でも、紐がストッパとなって外側に工具や資材が落下するのを防止できる。
第三の発明の防護シートにおいては、前記通風開口部の一方の端縁を含む部分は、当該通風開口部の他方の端縁を含む部分に重ねて設けられ、前記開放手段は、前記重なった部分に設けられて、当該重なった部分同士を仮接合する面状の粘着体または接着体(例えば、後述の面ファスナ41)をさらに備えることを特徴とする。
この発明によれば、第一、第二の発明の効果に加えて、重なった部分同士を仮接合する面状の粘着体または接着体を設けたので、風圧力が作用する前の状態では、スリットを完全に閉じておくことができる。一方、所定値以上の風圧力が作用すると、仮接合していたスリットが開いて、風圧力を逃がすことができる。
また、スリットが一旦開いた場合でも、風速が低下した際には、粘着体または接着体が再度接合するので、スリットを塞ぐことができる。
ここで、前記スリットの前記仮設構造物の幅木の高さには、当該スリットを構成する端縁同士を連結する格子状の落下防止部材(例えば、後述の落下防止部材42)が設けられることが好ましい。
このようにすれば、仮設構造物の幅木の高さに、スリットの端縁同士を連結する格子状の落下防止部材を設けた。これにより、スリットが開いた場合でも、仮設構造物の床面から資材や工具が落下するのを防止できる。
第四の発明は、建枠(例えば、後述の建枠12)と接続される複数の防護シート(例えば、後述の防護シート20B、20C)を備える防護シート構造であって、前記防護シートの鉛直方向に延びる一方の端縁(例えば、後述の端縁70C)、ならびに、前記防護シートの下端縁および/または上端縁(例えば、後述の端縁70B、70D)には、開放手段が設けられており、当該開放手段は、前記建枠と前記防護シートとを連結する、紐状および/またはリング状の伸び量が異なる複数の弾性体(例えば、後述のゴム紐80A、80B)を備えることを特徴とする。
この発明によれば、建枠とシート縁部との間を、伸びが異なる複数の弾性体で連結することで、防護シートに強風が作用した際には、先ず初めに、高い伸びの弾性体であるゴム紐が伸びて、建枠とシート縁部との間に、風が通る通風開口部が形成される。また、強風によって形成された通風開口部では、低い伸びの弾性体であるゴム紐がストッパ材として機能し、通風開口部の幅が所定の距離以上大きくなるのを防止する。また、通風開口部が一旦開いた場合でも、風速が低下した際には、ゴム紐の復元力により、通風開口部を再度閉じることができる。
本発明によれば、防護シートに強風が作用した際には、防護シートの一部に通風開口部を形成させて風を逃がすとともに、風速が低下すると、その通風開口部を自動的に閉じる防護シート構造を提供する。
本発明の第1実施形態に係る仮設構造物の一部の斜視図である。 第1実施形態に係る防護シートの仮設構造物の外面側(表側)からの図である。 第1実施形態に係る防護シートを建物と仮設構造物との間の仮設構造物の内面側(裏側)からの図である。 第1実施形態に係る防護シートを建枠に取り付けた状態を示す斜視図である。 第1実施形態に係る防護シートに設けた長尺シートの斜視図である。 第1実施形態に係る防護シートの動作を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る防護シートの表側からの図である。 第2実施形態に係る防護シートの裏側からの図である。 第2実施形態に係る防護シートの動作を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る防護シートの表側からの図である。 第3実施形態の変形例に係る防護シートの表側からの図である。 第3実施形態の変形例に係る防護シートの面ファスナの斜視図および平断面図である。
本発明者らは、突風または強風対策用の仮設足場用を覆う防護シートと、仮設足場の外面に、その防護シートを複数張設させた防護シート構造として、突発的に強風を受けた際であっても、自動的に、防護シートの一部を開口させてスリットまたはシートの端縁に風道となる通風開口部を形成することで、この防護シートが取り付けられた仮設足場の倒壊を防止できることに着目し、本願発明の防護シート構造の発明に至った。
具体的には、防護シートに設ける通風開口部としては、一方向に設けたスリット(第1実施形態)と、十字型状スリット(第2実施形態)と、建枠に対して、弾性体を介してシートを結着した構成(第3実施形態)である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る仮設構造物としての仮設足場1の一部の斜視図である。
仮設足場1は、施工中の建物2の外周に沿って設けられた枠組足場である。
この仮設足場1は、地表面に2列敷設された木製の敷板10と、これら敷板10の上にジャッキベース11を介して上下に2段でかつ水平方向に所定間隔置きに配置された建枠12と、隣り合う建枠12同士の間に架設された布板13と、隣り合う建枠12同士の間に架設されたブレース14と、隣り合う建枠12同士を連結する水平繋ぎ16と、を備える。
建枠12は、施工中の建物2と壁繋ぎ15で連結されている。
ここで、仮設足場1の外面、つまり建物2とは反対側の側面には、防護シート20が設けられる。この防護シート20は、水平方向に1スパン分、上下方向に2段分の大きさとなっている。
例えば、防護シートとしては、高強力ポリエステル糸樹脂を圧着加工した市場品で、規格サイズとして、1.8m×3.4m、1.8m×5.1m、3.6m×5.4m等がある。また、建設現場で使用される防護シートは、仮設建造物の設置場所や防護シートを展張させる地上高さ位置によってシート面に作用する風圧力が異なるものの、一般に、所定の風圧力として、技術指標である基準風速が16m/S程度であれば、設計用風圧力として25N/m程度までは仮設足場等に影響を及ぼさないように強度設計がなされている((社)仮設工業会:『風荷重に対する足場の安全技術指針)。
従って、本発明に係る防護シートまたは防護シート構造においては、風圧力として25N/mを上回る強風が作用した際に、風を通す通風開口部が自動的に形成され、その後、風速が低下した段階で、通風開口部が自動的に閉鎖される開閉機能を備えている。
図2は、防護シート20を表側つまり外側から視た図であり、図3は、防護シート20を裏側つまり内側から視た図である。
防護シート20には、外周に沿って所定間隔おきに複数の穴21が開けられている。図4に示すように、これら穴21に結束用の紐22を通して建枠12に結束することで、防護シート20は、建枠12に固定されている。
この防護シート20には、上下方向に延びる通風開口部としてのスリット30が形成されており、このスリット30は、端縁31A、31B同士が互いに対向して構成されている。
この防護シート20は、風圧を受けることによりスリット30を開いて風を通す、弾性を有する複数の開放手段および弾性体としてのゴム紐40、および、開放手段および接着体としての面ファスナ41(図2中破線の斜線で示す)を備える。
複数のゴム紐40は、スリット30に沿って所定間隔置きに、かつ、スリット30に交差する方向に直線状に配置されている。これらゴム紐40は、両端で防護シート20に固定されており、これにより、スリット30を構成する端縁31A、31B同士を連結している。
また、これら複数のゴム紐40は、材質は同一であるが、その長さはスリット30の中央部から端部に向かうに従って短くなっている。
したがって、複数のゴム紐40について、スリット30を開く方向(つまりスリット30の長さ方向に交差する方向)の所定の引張力に対する伸びは、スリット30の中央部から端部に向かうに従って小さくなっている(図6参照)。つまり、スリット30の中央部の開口量は、端部の開口量よりも大きくなる。
また、図5にも示すように、防護シート20の表側には、スリット30に沿って長尺シート50が設けられている。
この長尺シート50の他端側は、スリット30の端縁31Aに固定されている。一方、長尺シート50の一端側つまりスリット30の一方の端縁31Aを含む部分は、スリット30の他方の端縁31Bを含む部分に重ねて設けられている。
面ファスナ41は、この長尺シート50の一端側と防護シート20との重なった部分に設けられて、この重なった部分同士を仮接合する。
また、スリット30のうち布板13の幅木の高さ、ここでは、スリット30の中央部および下端部には、スリット30の端縁31A、31B同士を連結する網状の落下防止部材としての落下防止部材42が取り付けられている。この落下防止部材42は、スリット30が開放可能となるように、弛ませた状態で取り付けられている。
以上の防護シート20は、以下のように動作する。
例えば、仮設足場1の内側から外側に向かって強風が吹き付けるものとする。すると、防護シート20が外側に向かって膨らむ。この強風による防護シート20に対する風圧力が所定値以上になると、この風圧力によって、図6に示すように、面ファスナ41の仮接合が解放されて、スリット30が開いて、各ゴム紐40に引張力が加わる。なお、図6では、理解の容易のため、長尺シート50を破線で表示している。
このとき、スリット30の中央部側のゴム紐40は、スリット30の端部側のゴム紐40に比べて伸びが大きいので、スリット30の中央部側がスリット30の端部側に比べて大きく開く。また、スリット30の中央部および下端部では、落下防止部材42が張られた状態となる。
これにより、図6中白抜き矢印で示すように、スリット30を通して風が内側から外側に抜ける。
その後、風による防護シート20に対する風圧力が所定値未満になると、各ゴム紐40の復元力により、スリット30が自動的に閉じられる。そして、面ファスナ41により、長尺シート50の一端側と防護シート20とが、再度仮接合される。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)風圧力が防護シート20に作用すると、ゴム紐40の復元力に抵抗して、防護シート20のスリット30が開いて、このスリットを風が抜けることで、風圧力を逃がす。
ここで、複数のゴム紐40をスリット30に沿って配置し、さらに、ゴム紐40を全て同一の材質として、ゴム紐40の長さのみをスリットの中央部から端部に向かうに従って短くした。これにより、スリット30の中央部側の方が端部側よりも開きやすくなるので、スリット30の中央部が大きく開いて風を通すことができ、風圧をある程度受け止めつつ、風圧をある程度受け止めつつ、風を逃がすことができる。また、スリット30が一旦開いた場合でも、風圧力が低下した際には、ゴム紐40の復元力により、スリット30を再度閉じることができる。
また、ゴム紐40をスリット30に沿って所定間隔置きに配置したので、スリット30が開いた場合に、ゴム紐40がストッパとなって、スリット30から外側に工具や資材が落下するのを防止できる。
(2)防護シート20と長尺シート50との重なった部分同士を仮接合する面ファスナ41を設けたので、風圧力が作用する前の状態では、スリット30を完全に閉じておくことができる。また、スリットが一旦開いた場合でも、風圧力が低下した際には、面ファスナ41が再度接合して、スリット30を塞ぐことができる。
(3)落下防止部材42が幅木の役割を果たし、スリット30が開いた場合でも、仮設足場1の床面から資材や工具が落下するのを防止できる。
〔第2実施形態〕
図7は、本発明の第2実施形態に係る防護シート20Aを表側から視た図であり、図8は、防護シート20Aを裏側から視た図である。
本実施形態では、スリットの形状が、第1実施形態と異なる。
すなわち、防護シート20Aには、第1実施形態と同様に上下方向に延びるスリット30に加えて、水平方向に延びる通風開口部としてのスリット60が形成されている。
このスリット60は、端縁61A、61B同士が互いに対向して構成されている。
防護シート20Aは、スリット60に沿って、弾性を有する複数の開放手段としてのゴム紐40、長尺シート50、および接着体としての面ファスナ41を備える。
ここで、スリット30とスリット60とが交差する箇所では、長尺シート50が分割されるとともに、この箇所に配置される開放手段としてのゴム紐40A、40Bが互いに交差して配置される。つまり、ゴム紐40Aは、端縁31Aおよび端縁61Aが成す角部と、端縁31Bおよび端縁61Bが成す角部と、を連結する。ゴム紐40Bは、端縁31Bおよび端縁61Aが成す角部と、端縁31Aおよび端縁61Bが成す角部と、を連結する。
以上の防護シート20Aは、防護シート20と同様に、動作する。
すなわち、例えば、仮設足場1の内側から外側に向かって強風が吹き付けるものとする。すると、防護シート20Aが外側に向かって膨らむ。この強風による防護シート20Aに対する風圧力が所定値以上になると、この風圧力によって、図9に示すように、面ファスナ41の仮接合が解放されて、スリット30、60が十字形状に開いて、各ゴム紐40に引張力が加わる。なお、図9では、理解の容易のため、長尺シート50を破線で表示している。
本実施形態によれば、上述の(1)〜(3)と同様の効果がある。
〔第3実施形態〕
本実施形態は、防護シートと建枠との連結強度を弱めて、シートの端縁を建枠より離れ易くし、隣接する防護シートとの間に隙間を形成させ、その隙間を通風開口部とし、風を逃がす防護シート構造である。
図10は、本発明の第3実施形態に係る防護シート20Bの仮設足場1の外面側(表側)からの図である。
図10に示すように、防護シート20Bの1つの端縁70Aが結束用の紐22で建枠12と強固に連結されており、残る3つの端縁70B〜70Cは、伸び量(つまり所定の引張力に対する伸び)の異なる2つの開放手段としてのゴム紐80A、80Bによって建枠12あるいは水平繋ぎ16に連結される。
具体的には、3つの端縁70B〜70Cは、防護シート20Bの鉛直方向に延びる端縁70Cと、上端縁70B、および下端縁70Cである。
結束用の紐22で連結された端縁70Aは、強風が作用しても建枠12あるいは水平繋ぎ16から離れることはないが、伸び量の異なる複数のゴム紐80A、80Bで連結された端縁70B〜70Cでは、2つのゴム紐80A、80Bが結束用の紐22に比べて伸び量が大きい。よって、防護シート20Bの表面に想定外の強風が加わった際には、端縁70B〜70Cが建枠12や水平繋ぎ16から離れて、風を逃がす機構となる。
防護シート20Bの端縁70B〜70Cに沿って複数の穴21が設けられており、各穴21には、低い伸びの弾性体であるゴム紐80Aと、高い伸びの弾性体であるゴム紐80Bと、が係止される。また、低い伸びのゴム紐80Aは、端縁70B〜70Cが建枠12や水平繋ぎ16からある一定の距離以上離れないように、ストッパ材として機能する。
従って、防護シート20Bの表面に想定外の強風が加わった際には、先ず、高い伸び性能を有するゴム紐80Bが伸びて、端縁70B〜70Cと建枠12あるいは水平繋ぎ16との間に風を通す通風開口部が形成される。このとき、低い伸び性能を有するゴム紐80Aにより、通風開口部の幅が一定に保持される。ゴム紐80Bは、ゴム紐80Aとは太さや長さを異ならせるか、または引張剛性を低くすることで、ゴム紐80Aよりも相対的に高い伸び性能を備えている。
図11に示すように、ゴム紐80Bに替えて、面ファスナ90を設けることで、防護シート20Cとしてもよい。
面ファスナ90は、防護シート20C上に設けられてループ状に密集して起毛された基端部91と、この基端部91の先端に設けられてフック状に起毛された先端部92と、を備える。
この面ファスナ90の先端部92は、建枠12のパイプ材を包み込んで、基端部91に係止されている。
面ファスナ90は、防護シート20Bの表面に通常の風圧力が作用する段階では剥離されないが、想定外の強風が作用した段階で、初めて剥離される。このとき、ゴム紐80Aがストッパ材として機能する。なお、面ファスナ90とゴム紐80Aとは、一対で配置されることが好ましい。
本実施形態によれば、第1、第2実施形態による効果に加えて、以下のような効果がある。
(4)防護シート20B、20Cにスリットを設けることはなく、防護シート20B、20Cの端縁70B〜70Cに、開放手段として、異なる伸びを備えた2つのゴム紐80A、80B、または、面ファスナ90およびゴム紐80Aを設けた。よって、想定外の強風が作用した際には、防護シート20B、20Cの端縁70B〜70Cに、通風開口部を形成できる。また、通風開口部が一旦開いた場合でも、風速が低下した際には、ゴム紐80A、80Bの復元力により、通風開口部を再度閉じることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上述の実施形態では、複数のゴム紐40について、材質を同一し、その長さを異ならせることで、各ゴム紐40の引張力に対する伸びが異なるようにしたが、これに限らず、例えば、ゴム紐の太さや材質を異ならせることで、各ゴム紐の引張力に対する伸びが異なるようにしてもよい。
1…仮設足場(仮設構造物) 2…建物
10…敷板 11…ジャッキベース 12…建枠 13…布板 14…ブレース
15…壁繋ぎ 16…水平繋ぎ
20、20A、20B、20C…防護シート 21…穴 22…結束用の紐
30…スリット(通風開口部) 31A、31B…端縁
40…ゴム紐(開放手段、弾性体) 40A、40B…スリット同士が交差する箇所のゴム紐(開放手段、弾性体)
41…面ファスナ(開放手段、接着体) 42…落下防止部材 50…長尺シート
60…スリット(通風開口部) 61A、61B…端縁
70A、70B、70C、70D…端縁、 80A、80B…ゴム紐(開放手段、弾性体)
90…面ファスナ、91…基端部、92…先端部

Claims (4)

  1. 仮設構造物の外面に沿って設けられる防護シートであって、
    前記防護シートは、風が通る通風開口部と、当該通風開口部を開閉する開放手段と、を備え、
    前記開放手段は、前記通風開口部の中央部の開口量を端部の開口量よりも大きくすることを特徴とする防護シート。
  2. 前記開放手段は、前記通風開口部に沿って配置された複数の弾性体を備え、
    当該複数の弾性体は、当該通風開口部を構成する端縁同士を連結し、前記通風開口部を開く方向の所定の引張力に対する伸びが、前記通風開口部の中央部から端部に向かうに従って小さくなることを特徴とする請求項1に記載の防護シート。
  3. 前記通風開口部の一方の端縁を含む部分は、当該通風開口部の他方の端縁を含む部分に重ねて設けられ、
    前記開放手段は、前記重なった部分に設けられて、当該重なった部分同士を仮接合する面状の粘着体または接着体をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の防護シート。
  4. 建枠に接続される複数の防護シートを備える防護シート構造であって、
    前記防護シートの鉛直方向に延びる一方の端縁、ならびに、前記防護シートの下端縁および/または上端縁には、開放手段が設けられており、
    当該開放手段は、前記建枠と前記防護シートとを連結する、紐状および/またはリング状の伸び量が異なる複数の弾性体を備えることを特徴とする防護シート構造。
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