JP3141500B2 - エステル共重合体及びその製造方法 - Google Patents
エステル共重合体及びその製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性エラストマー
としての性質を有し、熱安定性と機械特性に優れたエス
テル共重合体及びその製造方法に関するものである。
としての性質を有し、熱安定性と機械特性に優れたエス
テル共重合体及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリブチレンテレフタレートのような芳
香族ポリエステルがハードセグメントを構成し、ポリテ
トラメチレングリコールやポリカプロラクトンがソフト
セグメントを構成するポリエステルタイプのブロック共
重合体は、引張強度,引裂強度,耐屈曲疲労性,耐熱性
に優れた熱可塑性エラストマーとして自動車部品,電気
・電子部品,機械部品などに広く使用されている。
香族ポリエステルがハードセグメントを構成し、ポリテ
トラメチレングリコールやポリカプロラクトンがソフト
セグメントを構成するポリエステルタイプのブロック共
重合体は、引張強度,引裂強度,耐屈曲疲労性,耐熱性
に優れた熱可塑性エラストマーとして自動車部品,電気
・電子部品,機械部品などに広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の熱可塑性エラストマーは電子部品,機械部品として耐
熱性,機械特性が十分でなく、高硬度でゴム弾性に欠け
ている。一般に、耐熱性を向上させると加工性が低下す
る。本発明はこれらの問題を解決するためになされたも
のであり、その目的とするところは低硬度で耐熱性,機
械特性,加工性に優れたエステル共重合体を提供するこ
とにある。
の熱可塑性エラストマーは電子部品,機械部品として耐
熱性,機械特性が十分でなく、高硬度でゴム弾性に欠け
ている。一般に、耐熱性を向上させると加工性が低下す
る。本発明はこれらの問題を解決するためになされたも
のであり、その目的とするところは低硬度で耐熱性,機
械特性,加工性に優れたエステル共重合体を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討を行なった結果、新規なエステ
ル共重合体の製造方法を見出し、本発明を完成するに至
った。すなわち本発明は、芳香族ジカルボン酸及び芳香
族ジヒドロキシ化合物からなる芳香族オリゴエステルと
脂肪族ジオールとの溶融反応を特徴とするエステル共重
合体及びその製造方法である。
解決するために鋭意検討を行なった結果、新規なエステ
ル共重合体の製造方法を見出し、本発明を完成するに至
った。すなわち本発明は、芳香族ジカルボン酸及び芳香
族ジヒドロキシ化合物からなる芳香族オリゴエステルと
脂肪族ジオールとの溶融反応を特徴とするエステル共重
合体及びその製造方法である。
【0005】芳香族オリゴエステルの合成方法として
は、例えば芳香族ジヒドロキシ化合物のアセチル化を行
ない、芳香族ジアセトキシ化合物/芳香族ジカルボン酸
モノエステル=1/2〜1/5、好ましくは1/2〜1
/3のモル比率で、反応温度200℃以上、好ましくは
240〜300℃で溶融反応する方法が挙げられる。ま
た、エステル共重合体は一般のポリエステルの製造法で
合成できる。すなわち、芳香族オリゴエステルとポリア
ルキレングリコールを触媒の存在下、直接重縮合する方
法である。また、芳香族オリゴエステルとグリコールを
エステル化触媒の存在下、窒素気流中,常圧,約150
〜240℃でエステル交換反応を行ない、メタノールを
流出させ、さらにポリアルキレングリコールを加え、5
mmHg以下の減圧下で約150〜300℃で重縮合す
る方法が挙げられる。ここでポリアルキレングリコール
はエステル交換反応前に添加してもよい。
は、例えば芳香族ジヒドロキシ化合物のアセチル化を行
ない、芳香族ジアセトキシ化合物/芳香族ジカルボン酸
モノエステル=1/2〜1/5、好ましくは1/2〜1
/3のモル比率で、反応温度200℃以上、好ましくは
240〜300℃で溶融反応する方法が挙げられる。ま
た、エステル共重合体は一般のポリエステルの製造法で
合成できる。すなわち、芳香族オリゴエステルとポリア
ルキレングリコールを触媒の存在下、直接重縮合する方
法である。また、芳香族オリゴエステルとグリコールを
エステル化触媒の存在下、窒素気流中,常圧,約150
〜240℃でエステル交換反応を行ない、メタノールを
流出させ、さらにポリアルキレングリコールを加え、5
mmHg以下の減圧下で約150〜300℃で重縮合す
る方法が挙げられる。ここでポリアルキレングリコール
はエステル交換反応前に添加してもよい。
【0006】本発明で用いられるエステル化触媒として
は、テトラメトキシチタン,テトラエトキシチタン,テ
トラn−プロポキシチタン,テトライソプロポキシチタ
ン,テトラブトキシチタン等のチタン化合物、ジ−n−
ブチル錫ジラウレート,ジ−n−ブチル錫オキサイド,
ジ−n−ブチル錫ジアセテート等の錫化合物、マグネシ
ウム,カルシウム,亜鉛などの酢酸塩と塩化アンチモン
が挙げられる。その中で良好な触媒は有機チタン化合物
である。これらの触媒は、生成した全共重合体に対し
0.002〜0.8重量%用いることが好ましい。
は、テトラメトキシチタン,テトラエトキシチタン,テ
トラn−プロポキシチタン,テトライソプロポキシチタ
ン,テトラブトキシチタン等のチタン化合物、ジ−n−
ブチル錫ジラウレート,ジ−n−ブチル錫オキサイド,
ジ−n−ブチル錫ジアセテート等の錫化合物、マグネシ
ウム,カルシウム,亜鉛などの酢酸塩と塩化アンチモン
が挙げられる。その中で良好な触媒は有機チタン化合物
である。これらの触媒は、生成した全共重合体に対し
0.002〜0.8重量%用いることが好ましい。
【0007】以上の方法により、低硬度で耐熱性,機械
特性,加工性に優れたエステル共重合体を得ることがで
きる。
特性,加工性に優れたエステル共重合体を得ることがで
きる。
【0008】本発明において用いられる芳香族ジヒドロ
キシ化合物としては、レゾルシン,4−アセチルレゾル
シンなどのレゾルシン類、ハイドロキノン,クロロハイ
ドロキノン,ブロモハイドロキノン,メチルハイドロキ
ノン,フェニルハイドロキノン, 2,5−ジヒドロキ
シビフェニル,メトキシハイドロキノン,フェノキシハ
イドロキノンなどのハイドロキノン類、4,4´−ジヒ
ドロキシビフェニル,3,3´−ジフェニル−4,4´
−ジヒドロキシビフェニル, 4,4´−ジヒドロキシ
ビフェニルエーテル, 4,4´−ジヒドロキシビフェ
ニルサルファイド, 4,4´−ジヒドロキシビフェニ
ルスルホン, 3,3´−ジフェニル−4,4´−ジヒ
ドロキシビフェニルスルホン, 4,4´−ジヒドロキ
シベンゾフェノン, 4,4´−ジヒドロキシビフェニ
ルメタン,ビスフェノールA,1,1´−ジ(4−ヒド
ロキシフェニル)シクロヘキサン, 1,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)エタンなどのビフェノール類、
1,4−ジヒドロキシナフタレン, 2,6−ジヒドロ
キシナフタレンなどのナフタレン類が挙げられる。好ま
しくは、ハイドロキノン, 4,4´−ジヒドロキシビ
フェニル, 4,4´−ジヒドロキシビフェニルエーテ
ル, 4,4´−ジヒドロキシビフェニルサルファイド
である。
キシ化合物としては、レゾルシン,4−アセチルレゾル
シンなどのレゾルシン類、ハイドロキノン,クロロハイ
ドロキノン,ブロモハイドロキノン,メチルハイドロキ
ノン,フェニルハイドロキノン, 2,5−ジヒドロキ
シビフェニル,メトキシハイドロキノン,フェノキシハ
イドロキノンなどのハイドロキノン類、4,4´−ジヒ
ドロキシビフェニル,3,3´−ジフェニル−4,4´
−ジヒドロキシビフェニル, 4,4´−ジヒドロキシ
ビフェニルエーテル, 4,4´−ジヒドロキシビフェ
ニルサルファイド, 4,4´−ジヒドロキシビフェニ
ルスルホン, 3,3´−ジフェニル−4,4´−ジヒ
ドロキシビフェニルスルホン, 4,4´−ジヒドロキ
シベンゾフェノン, 4,4´−ジヒドロキシビフェニ
ルメタン,ビスフェノールA,1,1´−ジ(4−ヒド
ロキシフェニル)シクロヘキサン, 1,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)エタンなどのビフェノール類、
1,4−ジヒドロキシナフタレン, 2,6−ジヒドロ
キシナフタレンなどのナフタレン類が挙げられる。好ま
しくは、ハイドロキノン, 4,4´−ジヒドロキシビ
フェニル, 4,4´−ジヒドロキシビフェニルエーテ
ル, 4,4´−ジヒドロキシビフェニルサルファイド
である。
【0009】また、芳香族ジカルボン酸モノエステルと
しては、テレフタル酸,イソフタル酸などのフタル酸
類、4,4´−ジカルボキシビフェニル, 4,4´−
ジカルボキシビフェニルエーテル, 4,4´−ジカル
ボキシビフェニルサルファイド, 4,4´−ジカルボ
キシビフェニルスルホン, 3,3´−ジカルボキシベ
ンゾフェノン, 4,4´−ジカルボキシベンゾフェノ
ン, 1,2−ビス(4−カルボキシフェノキシ)エタ
ンなどのビフェニルジカルボン酸類、1,4−ジカルボ
キシナフタレン, 2,6−ジカルボキシナフタレンな
どのジカルボキシナフタレン類のメチルあるいはエチル
エステルなどが挙げられる。好ましくは、テレフタル
酸, 4,4´−ジカルボキシビフェニル, 4,4´
−ジカルボキシビフェニルエーテル, 4,4´−ジカ
ルボキシビフェニルサルファイド,4,4´−ジカルボ
キシベンゾフェノン, 1,2−ビス(4−カルボキシ
フェノキシ)エタン, 2,6−ジカルボキシナフタレ
ンのメチルあるいはエチルエステルである。
しては、テレフタル酸,イソフタル酸などのフタル酸
類、4,4´−ジカルボキシビフェニル, 4,4´−
ジカルボキシビフェニルエーテル, 4,4´−ジカル
ボキシビフェニルサルファイド, 4,4´−ジカルボ
キシビフェニルスルホン, 3,3´−ジカルボキシベ
ンゾフェノン, 4,4´−ジカルボキシベンゾフェノ
ン, 1,2−ビス(4−カルボキシフェノキシ)エタ
ンなどのビフェニルジカルボン酸類、1,4−ジカルボ
キシナフタレン, 2,6−ジカルボキシナフタレンな
どのジカルボキシナフタレン類のメチルあるいはエチル
エステルなどが挙げられる。好ましくは、テレフタル
酸, 4,4´−ジカルボキシビフェニル, 4,4´
−ジカルボキシビフェニルエーテル, 4,4´−ジカ
ルボキシビフェニルサルファイド,4,4´−ジカルボ
キシベンゾフェノン, 1,2−ビス(4−カルボキシ
フェノキシ)エタン, 2,6−ジカルボキシナフタレ
ンのメチルあるいはエチルエステルである。
【0010】エステル共重合体中の芳香族オリゴエステ
ルの共重合量は、耐熱性,機械的強度や成形加工性から
10〜90重量%、好ましくは15〜85重量%の範囲
である。
ルの共重合量は、耐熱性,機械的強度や成形加工性から
10〜90重量%、好ましくは15〜85重量%の範囲
である。
【0011】本発明において用いられるポリアルキレン
グリコールとしては、ポリエチレングリコール,ポリプ
ロピレングリコール,ポリテトラメチレングリコール,
ポリヘキサメチレングリコール,エチレンオキシドとプ
ロピレンオキシドの共重合体,エチレンオキシドとテト
ラヒドロフランの共重合体,ポリプロピレングリコール
のエチレンオキシド付加重合体などが挙げられる。これ
らは1つ又は2つ以上を組み合わせて用いてもよい。こ
れらの中で、機械的強度と成形加工性から特にポリテト
ラメチレングリコールとポリプロピレングリコールのエ
チレンオキシド付加重合体が優れている。
グリコールとしては、ポリエチレングリコール,ポリプ
ロピレングリコール,ポリテトラメチレングリコール,
ポリヘキサメチレングリコール,エチレンオキシドとプ
ロピレンオキシドの共重合体,エチレンオキシドとテト
ラヒドロフランの共重合体,ポリプロピレングリコール
のエチレンオキシド付加重合体などが挙げられる。これ
らは1つ又は2つ以上を組み合わせて用いてもよい。こ
れらの中で、機械的強度と成形加工性から特にポリテト
ラメチレングリコールとポリプロピレングリコールのエ
チレンオキシド付加重合体が優れている。
【0012】用いたポリアルキレングリコールの数平均
分子量は、その化学構造や芳香族オリゴエステルの種類
や共重合比によって最適値が異なるが、500〜100
00、好ましくは650〜4000である。数平均分子
量が500未満では耐熱性や成形加工性に劣り、数平均
分子量が10000を越えると重合時にポリマーの相分
離が起こり、反応率が低下し好ましくない。
分子量は、その化学構造や芳香族オリゴエステルの種類
や共重合比によって最適値が異なるが、500〜100
00、好ましくは650〜4000である。数平均分子
量が500未満では耐熱性や成形加工性に劣り、数平均
分子量が10000を越えると重合時にポリマーの相分
離が起こり、反応率が低下し好ましくない。
【0013】また、ポリアルキレングリコールの共重合
量は、耐熱性,機械的強度や成形加工性から10〜90
重量%、好ましくは15〜85重量%の範囲であること
が必要である。90重量%を越える場合は結晶性が低
く、成形性も悪く、10重量%未満では柔軟性やゴム弾
性が不足することがある。
量は、耐熱性,機械的強度や成形加工性から10〜90
重量%、好ましくは15〜85重量%の範囲であること
が必要である。90重量%を越える場合は結晶性が低
く、成形性も悪く、10重量%未満では柔軟性やゴム弾
性が不足することがある。
【0014】本発明において用いられるアルキレングリ
コールとしては、エチレングリコール,プロピレングリ
コール,ブタンジオール,ペンタンジオール,ヘキサン
ジオールが挙げられる。これらの中で、重合性と機械的
強度よりエチレングリコール及びブタンジオールが好ま
しい。
コールとしては、エチレングリコール,プロピレングリ
コール,ブタンジオール,ペンタンジオール,ヘキサン
ジオールが挙げられる。これらの中で、重合性と機械的
強度よりエチレングリコール及びブタンジオールが好ま
しい。
【0015】アルキレングリコールの共重合量は、耐熱
性,機械的強度や成形加工性から0〜30重量%の範囲
である。
性,機械的強度や成形加工性から0〜30重量%の範囲
である。
【0016】本発明の製造方法で、上記した芳香族オリ
ゴエステル,ポリアルキレングリコール及びアルキレン
グリコールとを溶融反応することにより、特に耐熱性,
機械特性,加工性等の物性に優れた芳香族エステル鎖を
ハードセグメントにもつエステル共重合体、すなわち、
下記一般式(I)で表される芳香族オリゴエステル鎖1
0〜90重量%、
ゴエステル,ポリアルキレングリコール及びアルキレン
グリコールとを溶融反応することにより、特に耐熱性,
機械特性,加工性等の物性に優れた芳香族エステル鎖を
ハードセグメントにもつエステル共重合体、すなわち、
下記一般式(I)で表される芳香族オリゴエステル鎖1
0〜90重量%、
【0017】
【化2】 (式中、m及びnは0又は1であり、R1及びR2は水
素,炭素数1〜4のアルキル基,炭素数1〜4のアルコ
キシ基,炭素数6〜10のアリール基,炭素数7〜12
のアルキルアリール基又はハロゲン基、XはO,S,C
H2,C2H4,C(CH3)2,C=O又はSO2を示す)
数平均分子量500〜10000のポリアルキレンオキ
シド鎖90〜10重量%、及び炭素数2〜6のアルキレ
ンオキシド鎖0〜30重量%からなるエステル共重合体
が得られる。
素,炭素数1〜4のアルキル基,炭素数1〜4のアルコ
キシ基,炭素数6〜10のアリール基,炭素数7〜12
のアルキルアリール基又はハロゲン基、XはO,S,C
H2,C2H4,C(CH3)2,C=O又はSO2を示す)
数平均分子量500〜10000のポリアルキレンオキ
シド鎖90〜10重量%、及び炭素数2〜6のアルキレ
ンオキシド鎖0〜30重量%からなるエステル共重合体
が得られる。
【0018】本発明で得られるエステル共重合体の数平
均分子量は、5000〜500000、好ましくは10
000〜100000である。数平均分子量が5000
未満では機械特性が劣り、500000を越えると加工
性に問題が生じる。
均分子量は、5000〜500000、好ましくは10
000〜100000である。数平均分子量が5000
未満では機械特性が劣り、500000を越えると加工
性に問題が生じる。
【0019】エステル共重合体の耐熱性、特に熱変色性
の向上のため、重合時あるいは重合後に安定剤を添加す
ることができる。これら安定剤としては、リン酸,亜リ
ン酸,次亜リン酸誘導体,フェニルホスフィン酸,ポリ
ホスホネート,ジアルキルペンタエリスリトールジホス
ファイト,ジアルキルビスフェノールAジホスファイト
等のリン化合物、ヒンダードフェノール化合物、チオエ
ーテル系,ジチオ酸塩系,メルカプトベンズイミダゾー
ル系,チオカルバニリド系,チオジプロピオン酸エステ
ル,フェニルスルホン酸,ジフェニルスルホン酸などの
イオウ含有化合物、スズマレート,ジブチルスズモノオ
キシドなどのスズ系化合物が用いられる。これらの安定
剤の添加量は、エステル共重合体100重量部に対して
0.01〜2重量部であることが好ましい。
の向上のため、重合時あるいは重合後に安定剤を添加す
ることができる。これら安定剤としては、リン酸,亜リ
ン酸,次亜リン酸誘導体,フェニルホスフィン酸,ポリ
ホスホネート,ジアルキルペンタエリスリトールジホス
ファイト,ジアルキルビスフェノールAジホスファイト
等のリン化合物、ヒンダードフェノール化合物、チオエ
ーテル系,ジチオ酸塩系,メルカプトベンズイミダゾー
ル系,チオカルバニリド系,チオジプロピオン酸エステ
ル,フェニルスルホン酸,ジフェニルスルホン酸などの
イオウ含有化合物、スズマレート,ジブチルスズモノオ
キシドなどのスズ系化合物が用いられる。これらの安定
剤の添加量は、エステル共重合体100重量部に対して
0.01〜2重量部であることが好ましい。
【0020】本発明で得られるエステル共重合体の成形
性向上のため、カルシウム,バリウム,アルミニウムな
どのステアリン酸塩類、ステアリン酸エステル、シリコ
ンオイル、ワックス類、エチレンビスステアリルアミド
などの滑剤を添加することができる。これらの添加量
は、エステル共重合体100重量部に対して0.05〜
5重量部の範囲が好ましい。
性向上のため、カルシウム,バリウム,アルミニウムな
どのステアリン酸塩類、ステアリン酸エステル、シリコ
ンオイル、ワックス類、エチレンビスステアリルアミド
などの滑剤を添加することができる。これらの添加量
は、エステル共重合体100重量部に対して0.05〜
5重量部の範囲が好ましい。
【0021】さらに本発明で得られるエステル共重合体
に対し、染料,顔料,無機補強剤,可塑剤,ヒンダード
アミン系光安定剤,紫外線吸収剤,発泡剤,エポキシ化
合物やイソシアネート化合物などの公知の添加剤を加え
ることができる。
に対し、染料,顔料,無機補強剤,可塑剤,ヒンダード
アミン系光安定剤,紫外線吸収剤,発泡剤,エポキシ化
合物やイソシアネート化合物などの公知の添加剤を加え
ることができる。
【0022】
【実施例】次に、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明で得られるエステル共重合体の分析及び物性
評価に用いた測定機器及び方法は下記の通りである。
が、本発明で得られるエステル共重合体の分析及び物性
評価に用いた測定機器及び方法は下記の通りである。
【0023】(1)1H−NMRスペクトルは、日本電
子製 JNM−GX400型を用い、ペンタフルオロフ
ェノール中,100℃,積算回数400回の条件で測定
した。 (2)13C−NMRスペクトルは、日本電子製 JNM
−GX400型を用い、ペンタフルオロフェノール中,
100℃,積算回数18000回の条件で測定した。
子製 JNM−GX400型を用い、ペンタフルオロフ
ェノール中,100℃,積算回数400回の条件で測定
した。 (2)13C−NMRスペクトルは、日本電子製 JNM
−GX400型を用い、ペンタフルオロフェノール中,
100℃,積算回数18000回の条件で測定した。
【0024】(3)赤外線吸収スペクトルは、日立製
270−30型を用い、KBr錠剤法で測定した。
270−30型を用い、KBr錠剤法で測定した。
【0025】(4)動的粘弾性挙動は、レオロジー製
DVE−V4 FTレオスペクトラーを用いて、振動数
11Hz,30〜200℃の範囲で測定した。
DVE−V4 FTレオスペクトラーを用いて、振動数
11Hz,30〜200℃の範囲で測定した。
【0026】(5)ガラス転移温度は、セイコー電子工
業製 DSC200を用い、昇温速度10℃/分で測定
した。
業製 DSC200を用い、昇温速度10℃/分で測定
した。
【0027】(6)熱分解温度は、セイコー電子工業製
TG−DTA200を用い、昇温速度20℃/分で測
定した。
TG−DTA200を用い、昇温速度20℃/分で測
定した。
【0028】(7)ポリマーの分子量は、東ソー製 ゲ
ルパーミエーションクロマトグラフィー CP−800
0、カラムにポリスチレンゲル GMH6及びGRCH
を連結したカラム系を用い、流速1.0ml/分,溶離
液にテトラヒドロフラン,カラム温度28℃で測定し
た。
ルパーミエーションクロマトグラフィー CP−800
0、カラムにポリスチレンゲル GMH6及びGRCH
を連結したカラム系を用い、流速1.0ml/分,溶離
液にテトラヒドロフラン,カラム温度28℃で測定し
た。
【0029】(8)硬度は、高分子計器製 マイクロゴ
ム硬度計により、厚さ2mmのプレスシートを用いて測
定した。
ム硬度計により、厚さ2mmのプレスシートを用いて測
定した。
【0030】(9)機械特性(破断強度,破断伸び)
は、島津製作所製 オートグラフDCS−1000によ
り、厚さ1mmのプレスシートを用いて測定した。
は、島津製作所製 オートグラフDCS−1000によ
り、厚さ1mmのプレスシートを用いて測定した。
【0031】(10)永久伸びは、高分子計器製 永久
伸び測定掴み具を用い、破断伸びの50%まで伸ばし、
室温(23℃)で10分間保持した後、静かにもどし1
0分間放置後の残留伸びを測定した。
伸び測定掴み具を用い、破断伸びの50%まで伸ばし、
室温(23℃)で10分間保持した後、静かにもどし1
0分間放置後の残留伸びを測定した。
【0032】参考例1 芳香族オリゴエステル[a]の
合成 冷却管を備えた500mlのナスフラスコにスターラー
チップを入れ、4,4´−ジヒドロキシビフェニル[B
P]186.22g(1モル)と無水酢酸255.23
g(2.5モル)を仕込んだ。100℃で3時間攪拌反
応後、氷水に沈殿、エタノールで再結晶してジアセトキ
シビフェニル[BPDA]258.9g(収率96%)
を得た。得られたBPDAの1H−NMR測定結果を図
1に示す。図1よりBPDAの化学構造を同定した。
合成 冷却管を備えた500mlのナスフラスコにスターラー
チップを入れ、4,4´−ジヒドロキシビフェニル[B
P]186.22g(1モル)と無水酢酸255.23
g(2.5モル)を仕込んだ。100℃で3時間攪拌反
応後、氷水に沈殿、エタノールで再結晶してジアセトキ
シビフェニル[BPDA]258.9g(収率96%)
を得た。得られたBPDAの1H−NMR測定結果を図
1に示す。図1よりBPDAの化学構造を同定した。
【0033】窒素導入管,温度センサー,マグネッチク
攪拌翼,留出管を備えた500mlの4口セパラブルフ
ラスコにBPDA40.54g(0.15モル)とテレ
フタル酸モノメチル[MMT]54.03g(0.3モ
ル)を仕込んだ。十分に窒素置換を行ない、窒素気流
下、室温から240℃まで1時間で昇温し、240℃で
3時間、280℃で2時間、さらに減圧下で30分間反
応した。粉砕後、アセトンで洗浄して、融点を278℃
にもつオリゴエステル[a]94.8g(収率81%)
を得た。得られたオリゴエステル[a]の1H−NMR
測定結果を図2に、13C−NMR測定結果を図3に、赤
外線吸収スペクトルを図4に示す。これらの結果よりオ
リゴエステル[a]の化学構造を同定した。
攪拌翼,留出管を備えた500mlの4口セパラブルフ
ラスコにBPDA40.54g(0.15モル)とテレ
フタル酸モノメチル[MMT]54.03g(0.3モ
ル)を仕込んだ。十分に窒素置換を行ない、窒素気流
下、室温から240℃まで1時間で昇温し、240℃で
3時間、280℃で2時間、さらに減圧下で30分間反
応した。粉砕後、アセトンで洗浄して、融点を278℃
にもつオリゴエステル[a]94.8g(収率81%)
を得た。得られたオリゴエステル[a]の1H−NMR
測定結果を図2に、13C−NMR測定結果を図3に、赤
外線吸収スペクトルを図4に示す。これらの結果よりオ
リゴエステル[a]の化学構造を同定した。
【0034】参考例2 芳香族オリゴエステル[b]の
合成 冷却管を備えた500mlのナスフラスコにスターラー
チップを入れ、ハイドロキノン[HQ]220.22g
(2モル)と無水酢酸510.45g(5モル)を仕込
んだ。100℃で3時間攪拌反応後、氷水に沈殿、エタ
ノールで再結晶してジアセトキシキノン[HQDA]3
15.8g(収率83%)を得た。
合成 冷却管を備えた500mlのナスフラスコにスターラー
チップを入れ、ハイドロキノン[HQ]220.22g
(2モル)と無水酢酸510.45g(5モル)を仕込
んだ。100℃で3時間攪拌反応後、氷水に沈殿、エタ
ノールで再結晶してジアセトキシキノン[HQDA]3
15.8g(収率83%)を得た。
【0035】窒素導入管,温度センサー,マグネッチク
攪拌翼,留出管を備えた500mlの4口セパラブルフ
ラスコにHQDA58.28g(0.3モル)とテレフ
タル酸モノメチル[MMT]135.12g(0.75
モル)を仕込んだ。十分に窒素置換を行ない、窒素気流
下、室温から240℃まで1時間で昇温し、240℃で
6時間、280℃で5時間、さらに減圧下で30分間反
応した。粉砕後、アセトンで洗浄して、融点を258℃
にもつオリゴエステル[b]102.21(収率78
%)を得た。
攪拌翼,留出管を備えた500mlの4口セパラブルフ
ラスコにHQDA58.28g(0.3モル)とテレフ
タル酸モノメチル[MMT]135.12g(0.75
モル)を仕込んだ。十分に窒素置換を行ない、窒素気流
下、室温から240℃まで1時間で昇温し、240℃で
6時間、280℃で5時間、さらに減圧下で30分間反
応した。粉砕後、アセトンで洗浄して、融点を258℃
にもつオリゴエステル[b]102.21(収率78
%)を得た。
【0036】参考例3 芳香族オリゴエステル[c]の
合成 冷却管を備えた500mlのナスフラスコにスターラー
チップを入れ、ビスフェノールA228.30g(1モ
ル)と無水酢酸255.26g(2.5モル)を仕込ん
だ。100℃で3時間攪拌反応後、氷水に沈殿、エタノ
ールで再結晶してジ(アセトキシフェニル)ジメチルメ
タン[BPADA]285.8g(収率91%)を得
た。
合成 冷却管を備えた500mlのナスフラスコにスターラー
チップを入れ、ビスフェノールA228.30g(1モ
ル)と無水酢酸255.26g(2.5モル)を仕込ん
だ。100℃で3時間攪拌反応後、氷水に沈殿、エタノ
ールで再結晶してジ(アセトキシフェニル)ジメチルメ
タン[BPADA]285.8g(収率91%)を得
た。
【0037】窒素導入管,温度センサー,マグネッチク
攪拌翼,留出管を備えた500mlの4口セパラブルフ
ラスコにBPADA62.49g(0.2モル)とテレ
フタル酸モノメチル[MMT]90.9g(0.5モ
ル)を仕込んだ。十分に窒素置換を行ない、窒素気流
下、室温から240℃まで1時間で昇温し、240℃で
6時間、280℃で5時間、さらに減圧下で30分間反
応した。粉砕後、アセトンで洗浄して、融点を211℃
にもつオリゴエステル[c]91.8(収率83%)を
得た。
攪拌翼,留出管を備えた500mlの4口セパラブルフ
ラスコにBPADA62.49g(0.2モル)とテレ
フタル酸モノメチル[MMT]90.9g(0.5モ
ル)を仕込んだ。十分に窒素置換を行ない、窒素気流
下、室温から240℃まで1時間で昇温し、240℃で
6時間、280℃で5時間、さらに減圧下で30分間反
応した。粉砕後、アセトンで洗浄して、融点を211℃
にもつオリゴエステル[c]91.8(収率83%)を
得た。
【0038】実施例1 窒素導入管,温度センサー,マグネッチク攪拌翼,留出
管を備えた500mlの4口セパラブルフラスコにオリ
ゴエステル[a]10.24g(0.02モル),ポリ
テトラメチレングリコール[PTMG;数平均分子量
(Mn)=2900]29.10g(0.01モル),
エチレングリコール[EG]2.54g(0.04モ
ル)及びイルガノックス1010(フェノール系安定
剤,チバガイギー社製)0.01gを仕込んだ。十分に
窒素置換を行ない、テトラブトキシチタン(触媒)0.
04gを添加した。窒素気流下、室温から200℃まで
1時間で昇温し、6時間かけて所定量のメタノールを流
出させた。250℃に昇温し、1mmHg以下の減圧
下、2時間EGを流出させながら反応させた。良好なゴ
ム弾性を示すエステル共重合体33.0g(収率83
%)が得られた。このポリマーの1H−NMRを図5
に、13C−NMRを図6に示す。また、図7に動的粘弾
性挙動を示す。得られたエステル共重合体の物性を表1
に示す。
管を備えた500mlの4口セパラブルフラスコにオリ
ゴエステル[a]10.24g(0.02モル),ポリ
テトラメチレングリコール[PTMG;数平均分子量
(Mn)=2900]29.10g(0.01モル),
エチレングリコール[EG]2.54g(0.04モ
ル)及びイルガノックス1010(フェノール系安定
剤,チバガイギー社製)0.01gを仕込んだ。十分に
窒素置換を行ない、テトラブトキシチタン(触媒)0.
04gを添加した。窒素気流下、室温から200℃まで
1時間で昇温し、6時間かけて所定量のメタノールを流
出させた。250℃に昇温し、1mmHg以下の減圧
下、2時間EGを流出させながら反応させた。良好なゴ
ム弾性を示すエステル共重合体33.0g(収率83
%)が得られた。このポリマーの1H−NMRを図5
に、13C−NMRを図6に示す。また、図7に動的粘弾
性挙動を示す。得られたエステル共重合体の物性を表1
に示す。
【0039】実施例2 窒素導入管,温度センサー,マグネッチク攪拌翼,留出
管を備えた500mlの4口セパラブルフラスコにオリ
ゴエステル[a]15.32g(0.03モル),PT
MG(Mn=2900)29.13g(0.01モ
ル),EG3.72g(0.06モル)及びイルガノッ
クス1010を0.01g仕込んだ。十分に窒素置換を
行ない、テトラブトキシチタン(触媒)0.02gを添
加した。窒素気流下、室温から200℃まで1時間で昇
温し、6時間かけて所定量のメタノールを流出させた。
250℃に昇温し、1mmHg以下の減圧下、2時間E
Gを流出させながら反応させた。良好なゴム弾性を示す
エステル共重合体35.9g(収率81%)が得られ
た。得られたエステル共重合体の物性を表1に示す。
管を備えた500mlの4口セパラブルフラスコにオリ
ゴエステル[a]15.32g(0.03モル),PT
MG(Mn=2900)29.13g(0.01モ
ル),EG3.72g(0.06モル)及びイルガノッ
クス1010を0.01g仕込んだ。十分に窒素置換を
行ない、テトラブトキシチタン(触媒)0.02gを添
加した。窒素気流下、室温から200℃まで1時間で昇
温し、6時間かけて所定量のメタノールを流出させた。
250℃に昇温し、1mmHg以下の減圧下、2時間E
Gを流出させながら反応させた。良好なゴム弾性を示す
エステル共重合体35.9g(収率81%)が得られ
た。得られたエステル共重合体の物性を表1に示す。
【0040】実施例3 窒素導入管,温度センサー,マグネッチク攪拌翼,留出
管を備えた500mlの4口セパラブルフラスコにオリ
ゴエステル[a]30.63g(0.06モル),PT
MG(Mn=2900)29.04g(0.01モ
ル),EG37.18g(0.6モル)及びイルガノッ
クス1010を0.01g仕込んだ。十分に窒素置換を
行ない、テトラブトキシチタン(触媒)0.04gを添
加した。窒素気流下、室温から200℃まで1時間で昇
温し、6時間かけて所定量のメタノールを流出させた。
250℃に昇温し、1mmHg以下の減圧下、2時間E
Gを流出させながら反応させた。良好なゴム弾性を示す
エステル共重合体44.2g(収率75%)が得られ
た。このポリマーの動的粘弾性挙動を図7に示す。得ら
れたエステル共重合体の物性を表1に示す。
管を備えた500mlの4口セパラブルフラスコにオリ
ゴエステル[a]30.63g(0.06モル),PT
MG(Mn=2900)29.04g(0.01モ
ル),EG37.18g(0.6モル)及びイルガノッ
クス1010を0.01g仕込んだ。十分に窒素置換を
行ない、テトラブトキシチタン(触媒)0.04gを添
加した。窒素気流下、室温から200℃まで1時間で昇
温し、6時間かけて所定量のメタノールを流出させた。
250℃に昇温し、1mmHg以下の減圧下、2時間E
Gを流出させながら反応させた。良好なゴム弾性を示す
エステル共重合体44.2g(収率75%)が得られ
た。このポリマーの動的粘弾性挙動を図7に示す。得ら
れたエステル共重合体の物性を表1に示す。
【0041】実施例4 窒素導入管,温度センサー,マグネッチク攪拌翼,留出
管を備えた500mlの4口セパラブルフラスコにオリ
ゴエステル[b]8.70g(0.02モル),PTM
G(Mn=2900)29.01g(0.01モル),
EG2.49g(0.04モル)及びイルガノックス1
010を0.01g仕込んだ。十分に窒素置換を行な
い、テトラブトキシチタン(触媒)0.04gを添加し
た。窒素気流下、室温から200℃まで1時間で昇温
し、6時間かけて所定量のメタノールを流出させた。2
50℃に昇温し、1mmHg以下の減圧下、2時間EG
を流出させながら反応させた。良好なゴム弾性を示すエ
ステル共重合体30.0g(収率81%)が得られた。
得られたエステル共重合体の物性を表1に示す。
管を備えた500mlの4口セパラブルフラスコにオリ
ゴエステル[b]8.70g(0.02モル),PTM
G(Mn=2900)29.01g(0.01モル),
EG2.49g(0.04モル)及びイルガノックス1
010を0.01g仕込んだ。十分に窒素置換を行な
い、テトラブトキシチタン(触媒)0.04gを添加し
た。窒素気流下、室温から200℃まで1時間で昇温
し、6時間かけて所定量のメタノールを流出させた。2
50℃に昇温し、1mmHg以下の減圧下、2時間EG
を流出させながら反応させた。良好なゴム弾性を示すエ
ステル共重合体30.0g(収率81%)が得られた。
得られたエステル共重合体の物性を表1に示す。
【0042】実施例5 窒素導入管,温度センサー,マグネッチク攪拌翼,留出
管を備えた500mlの4口セパラブルフラスコにオリ
ゴエステル[c]11.07g(0.02モル),PT
MG(Mn=2900)29.03g(0.01モ
ル),EG2.51g(0.04モル)及びイルガノッ
クス1010を0.01g仕込んだ。十分に窒素置換を
行ない、テトラブトキシチタン(触媒)0.02gを添
加した。窒素気流下、室温から200℃まで1時間で昇
温し、6時間かけて所定量のメタノールを流出させた。
250℃に昇温し、1mmHg以下の減圧下、2時間E
Gを流出させながら反応させた。良好なゴム弾性を示す
エステル共重合体31.2g(収率79%)が得られ
た。得られたエステル共重合体の物性を表1に示す。
管を備えた500mlの4口セパラブルフラスコにオリ
ゴエステル[c]11.07g(0.02モル),PT
MG(Mn=2900)29.03g(0.01モ
ル),EG2.51g(0.04モル)及びイルガノッ
クス1010を0.01g仕込んだ。十分に窒素置換を
行ない、テトラブトキシチタン(触媒)0.02gを添
加した。窒素気流下、室温から200℃まで1時間で昇
温し、6時間かけて所定量のメタノールを流出させた。
250℃に昇温し、1mmHg以下の減圧下、2時間E
Gを流出させながら反応させた。良好なゴム弾性を示す
エステル共重合体31.2g(収率79%)が得られ
た。得られたエステル共重合体の物性を表1に示す。
【0043】比較例1 窒素導入管,温度センサー,マグネッチク攪拌翼,留出
管を備えた500mlの4口セパラブルフラスコにテレ
フタル酸ジメチルを11.65(0.06モル),PT
MG(Mn=2900)29.02g(0.01モ
ル),EG7.48g(0.12モル)及びイルガノッ
クス1010を0.01g仕込んだ。十分に窒素置換を
行ない、テトラブトキシチタン(触媒)0.03gを添
加した。窒素気流下、室温から200℃まで1時間で昇
温し、6時間かけて所定量のメタノールを流出させた。
250℃に昇温し、1mmHg以下の減圧下、2時間E
Gを流出させながら反応させた。ゴム弾性を示すエステ
ル共重合体36.3g(収率91%)が得られた。得ら
れたエステル共重合体の物性を表1に示す。このポリマ
ーの動的粘弾性挙動を測定したところ、測定途中(約1
20℃)でサンプルが切れてしまい、完全には測定する
ことができなかった。
管を備えた500mlの4口セパラブルフラスコにテレ
フタル酸ジメチルを11.65(0.06モル),PT
MG(Mn=2900)29.02g(0.01モ
ル),EG7.48g(0.12モル)及びイルガノッ
クス1010を0.01g仕込んだ。十分に窒素置換を
行ない、テトラブトキシチタン(触媒)0.03gを添
加した。窒素気流下、室温から200℃まで1時間で昇
温し、6時間かけて所定量のメタノールを流出させた。
250℃に昇温し、1mmHg以下の減圧下、2時間E
Gを流出させながら反応させた。ゴム弾性を示すエステ
ル共重合体36.3g(収率91%)が得られた。得ら
れたエステル共重合体の物性を表1に示す。このポリマ
ーの動的粘弾性挙動を測定したところ、測定途中(約1
20℃)でサンプルが切れてしまい、完全には測定する
ことができなかった。
【0044】
【表1】
【0045】
【発明の効果】本発明の方法によれば、熱可塑性エラス
トマーとしての性質を有し、芳香族オリゴエステル鎖を
ハードセグメントにもつエステル共重合体が得られる。
このポリマーは、低硬度で耐熱性,機械特性,加工性に
優れている。
トマーとしての性質を有し、芳香族オリゴエステル鎖を
ハードセグメントにもつエステル共重合体が得られる。
このポリマーは、低硬度で耐熱性,機械特性,加工性に
優れている。
【図1】 BPDAの1H−NMRスペクトルを示す図
である。
である。
【図2】 オリゴエステル[a]の1H−NMRスペク
トルを示す図である。
トルを示す図である。
【図3】 オリゴエステル[a]の13C−NMRスペク
トルを示す図である。
トルを示す図である。
【図4】 オリゴエステル[a]の赤外線吸収スペクト
ルを示す図である。
ルを示す図である。
【図5】 実施例1のエステル共重合体の1H−NMR
スペクトルを示す図である。
スペクトルを示す図である。
【図6】 実施例1のエステル共重合体の13C−NMR
スペクトルを示す図である。
スペクトルを示す図である。
【図7】 実施例1及び実施例3のエステル共重合体の
動的粘弾性挙動を示す図である。
動的粘弾性挙動を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】芳香族ジカルボン酸及び芳香族ジヒドロキ
シ化合物からなる芳香族オリゴエステルと脂肪族ジオー
ルとの溶融反応を特徴とするエステル共重合体の製造方
法。 - 【請求項2】下記一般式(I)で表される芳香族オリゴ
エステル鎖10〜90重量%、 【化1】 (式中、m及びnは0又は1であり、R1及びR2は水
素,炭素数1〜4のアルキル基,炭素数1〜4のアルコ
キシ基,炭素数6〜10のアリール基,炭素数7〜12
のアルキルアリール基又はハロゲン基、XはO,S,C
H2,C2H4,C(CH3)2,C=O又はSO2を示す)
数平均分子量500〜10000のポリアルキレンオキ
シド鎖90〜10重量%、及び炭素数2〜6のアルキレ
ンオキシド鎖0〜30重量%からなる数平均分子量50
00〜500000のエステル共重合体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04065291A JP3141500B2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | エステル共重合体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04065291A JP3141500B2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | エステル共重合体及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05262866A JPH05262866A (ja) | 1993-10-12 |
JP3141500B2 true JP3141500B2 (ja) | 2001-03-05 |
Family
ID=13282682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04065291A Expired - Fee Related JP3141500B2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | エステル共重合体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3141500B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102589222B1 (ko) * | 2019-10-31 | 2023-10-17 | 정성조 | 예초기용 스윙보조장치 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009142978A1 (en) | 2008-05-19 | 2009-11-26 | Molecon, Inc. | Synthesis of polyesters with precisely sequenced two or more structural units |
US8722847B2 (en) | 2008-09-09 | 2014-05-13 | Molecon, Inc. | Polymers with hydroxyl acid blocks |
JP5293754B2 (ja) * | 2011-01-17 | 2013-09-18 | 東洋紡株式会社 | モールディング用ポリエステル樹脂、樹脂組成物及びそれを用いた成型品 |
-
1992
- 1992-03-23 JP JP04065291A patent/JP3141500B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102589222B1 (ko) * | 2019-10-31 | 2023-10-17 | 정성조 | 예초기용 스윙보조장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05262866A (ja) | 1993-10-12 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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