JP5293754B2 - モールディング用ポリエステル樹脂、樹脂組成物及びそれを用いた成型品 - Google Patents
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Description
(2) 200℃での溶融粘度が5〜1000dPa・s以下であり、かつ、フィルム状成型品の引張破断強度をa(N/mm2)、引張破断伸度をb(%)とした時の積a×bが500以上であることを特徴とする(1)に記載のモールディング用飽和ポリエステル樹脂。
(3) ガラス転移温度が30℃以下であり、かつ融点が70℃〜200℃であることを特徴とする(1)または(2)に記載のモールディング用飽和ポリエステル樹脂。
(4) ポリエステルのエステル基濃度が1000〜8000当量/106gであることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のモールディング用飽和ポリエステル樹脂。
(5) ポリエステルのジオール成分の合計量を100モル%としたとき、ポリエステルのジオール成分のうち2モル%以上がポリアルキレングリコールであることを特徴とする(1)〜(4)に記載のモールディング用飽和ポリエステル樹脂。
(6) ポリアルキレングリコールが、数平均分子量400〜10000のポリテトラメチレングリコールであることを特徴とする(5)に記載のモールディング用飽和ポリエステル樹脂。
(7) ポリエステルのジオール成分の合計量を100モル%としたとき、ポリエステルのジオール成分のうち2モル%以上が炭素数10以上の脂肪族及び/または脂環族グリコールであることを特徴とする(1)〜(6)に記載のモールディング用飽和ポリエステル樹脂。
(8) ポリエステルのジカルボン酸成分の合計量を100モル%としたとき、ポリエステルのジカルボン酸成分のうち2モル%以上が炭素数10以上の脂肪族及び/または脂環族ジカルボン酸であることを特徴とする(1)〜(7)に記載のモールディング用飽和ポリエステル樹脂。
(9) ポリエステルのジカルボン酸成分、ジオール成分のそれぞれの合計量を100モル%としたとき、ジカルボン酸成分のうち60モル%以上がテレフタル酸及び/またはであり、かつジオール成分のうち40モル%以上が1,4−ブタンジオール及び/またはエチレングリコールであることを特徴とする(1)〜(8)のいずれかに記載のモールディング用飽和ポリエステル樹脂。
(10) (1)〜(9)のいずれかに記載の飽和ポリエステル樹脂を、全体の50重量%以上含むことを特徴とするモールディング用ポリエステル樹脂組成物。
(11) (1)〜(9)までのいずれかに記載の飽和ポリエステル樹脂と酸化防止剤を含有することを特徴とするモールディング用ポリエステル樹脂組成物。
(12) 100時間、121℃、0.2MPaにおける熱処理試験終了後の溶融粘度の保持率が、熱処理試験実施前の溶融粘度に対して70%以上であることを特徴とする(10)または(11)に記載のモールディング用ポリエステル樹脂組成物。
(13) 200℃での溶融粘度が5〜1000dPa・sであり、かつ、フィルム状成型品の引張破断強度をa(N/mm2)、引張破断伸度をb(%)とした時の積a×bが500以上であることを特徴とする(10)〜(12)のいずれかに記載のモールディング用ポリエステル樹脂組成物。
(14) (1)〜(9)のいずれかに記載のモールディング用飽和ポリエステル樹脂を用いた成型品。
(15) (10)〜(13)のいずれかに記載のモールディング用ポリエステル樹脂組成物を用いた成型品。
撹拌機、温度計、溜出用冷却器を装備した反応缶内にテレフタル酸166重量部、1,4−ブタンジオール180重量部、テトラブチルチタネート0.25重量部を加え、170〜220℃で2時間エステル化反応を行った。エステル化反応終了後、数平均分子量1000のポリテトラメチレングリコール「PTMG1000」(三菱化学社製)を300重量部とヒンダードフェノール系酸化防止剤「イルガノックス1330」(チバガイギー社製)を0.5重量部投入し、255℃まで昇温する一方、系内をゆっくり減圧にしてゆき、60分かけて255℃で665Paとした。そしてさらに133Pa以下で30分間重縮合反応を行い、ポリエステル樹脂(A)を得た。このポリエステル樹脂(A)の融点は165℃で、溶融粘度は250dPa・sであった。
TPA:テレフタル酸、NDCA:ナフタレンジカルボン酸、IPA:イソフタル酸、AA:アジピン酸、DIA:水添ダイマー酸、DDA:ドデカンジカルボン酸、BD:1,4−ブタンジオール、EG:エチレングリコール、DID:水添ダイマージオール、PTG1000:ポリテトラメチレングリコール(数平均分子量1000)、PTG2000:ポリテトラメチレングリコール(数平均分子量2000)、NPG:ネオペンチルグリコール
ポリエステル樹脂組成物(M)は、ポリエステル樹脂(B)76重量部、難燃剤として三酸化アンチモン6重量部およびポリジブロモスチレン18重量部を均一に混合した後、二軸押し出し機を用いてダイ温度170℃において溶融混練することによって得た。
ポリエステル樹脂組成物(N)〜(R)までは、ポリエステル樹脂組成物(M)と同様な方法によって調整した。それぞれの組成物及び物性値を表2に示す。
ここでポリエステル樹脂組成物(M)〜(Q)までは本特許請求の範囲を満たすが、ポリエステル樹脂組成物(R)はポリエステル樹脂の配合比において本特許請求の範囲を満たさない。
◎:形状変化なし
○:わずかに膨潤するも形状変化は少ない
△:膨潤による亀裂発生
×:膨潤して亀裂破壊が激しい。
また別に、できあがった基板を80℃×95%RHにて100H放置し、回路抵抗の保持率を測定した。保持率が大きいほど電気電子部品の絶縁材料として好適であることを示す。また、各樹脂サンプルをプレッシャークッカーテスト(121℃、0.2MPa、100Hr)にかけて、溶融粘度の保持率を求めた。保持率が小さいほど、ポリエステル樹脂の加水分解性が悪く、長期の耐久性が低下する傾向にある。また、冷熱サイクルテスト(−40℃〜80℃を20回)後の成形品の外観を観察した。その結果を表3にまとめた。
また、表2および表4に示すように、ポリエステル樹脂組成物(M)〜(Q)までを用いたものにおいては成型品の耐ガソリン性はいずれも良好であったが、ポリエステル樹脂組成物(R)を用いたものにおいては成型品が劣化した。
Claims (6)
- 芳香環濃度が1500当量/トン以上である飽和ポリエステル樹脂を、全体の50重量%以上含み、
該飽和ポリエステル樹脂は、水分率0.1%以下に乾燥し200℃に加温安定し1.0mmの孔径を有する厚み10mmのダイを98N/cm2の圧力で通過させたときの溶融粘度が5〜1000dPa・s以下であり、かつ、フィルム状成型品の引張破断強度をa(N/mm2)、引張破断伸度をb(%)とした時の積a×bが500以上であり、
該飽和ポリエステル樹脂のエステル基濃度が1000〜8000当量/106gであり、
該飽和ポリエステル樹脂を構成するテレフタル酸とナフタレンジカルボン酸との和がジカルボン酸成分中60モル%以上であり、
かつ、全ジカルボン酸成分と全ジオール成分の総和を200モル%とすると、テレフタル酸と1,4-ブタンジオールの合計量が120モル%以上であるか、またはナフタレンジカルボン酸と1,4-ブタンジオールの合計量が120モル%以上であり、
該飽和ポリエステル樹脂が下記(a)、
(a) 飽和ポリエステル樹脂のジオール成分の合計量を100モル%としたとき、ポリエステルのジオール成分のうち2モル%以上がポリアルキレングリコールである、を満たし、
200℃での溶融粘度が5〜1000dPa・sであり、かつ、フィルム状成型品の引張破断強度をa(N/mm2)、引張破断伸度をb(%)とした時の積a×bが500以上であり、
ここでモールディングとは、電気電子部品をセットした金型の中に130℃〜220℃で溶融した樹脂組成物を10〜800N/cm2で射出して該電気電子部品を包み込むことである、
モールディング用ポリエステル樹脂組成物。 - 前記ポリエステル樹脂のガラス転移温度が30℃以下であり、かつ融点が70℃〜200℃である、請求項1記載のモールディング用ポリエステル樹脂組成物。
- 前記ポリアルキレングリコールが、数平均分子量400〜10000のポリテトラメチレングリコールである請求項1または2に記載のモールディング用ポリエステル樹脂組成物。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のモールディング用ポリエステル樹脂組成物でモールドされている電気電子部品。
- 自動車用である請求項4記載の電気電子部品。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のモールディング用ポリエステル樹脂組成物を、130℃〜220℃で溶融し、電気電子部品をセットした金型の中に圧力10〜800N/cm2で射出して該電気電子部品を包み込む、電気電子部品の製造方法。
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