JP3139961B2 - 成形装置 - Google Patents

成形装置

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JP3139961B2
JP3139961B2 JP08142203A JP14220396A JP3139961B2 JP 3139961 B2 JP3139961 B2 JP 3139961B2 JP 08142203 A JP08142203 A JP 08142203A JP 14220396 A JP14220396 A JP 14220396A JP 3139961 B2 JP3139961 B2 JP 3139961B2
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molding apparatus
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一則 三浦
勝一 稲葉
英次郎 柳沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、先の成形型によ
って成形された先の成形物を後の成形型に移送し、先の
成形物をインサート成形して後の成形物を成形する成形
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の成形装置は、特公平2−3837
5号公報において示されているように、移動金型本体と
固定金型本体とからなっている。移動金型本体は公知の
射出成形装置の移動側に取り付けられ、固定金型本体は
前記射出成形装置の固定側に取り付けられる。射出成形
装置を駆動して移動金型本体を固定金型本体に接合する
と、移動金型本体と固定金型本体の間に先の成形型と後
の成形型が形成される。移動金型本体には、先の成形型
によって成形された先の成形物を後の成形型に移送する
回転台が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の成形装置
は、回転台が先の成形物のランナーを保持して先の成形
物を後の成形型に移送するため、ランナーがない場合
や、先の成形物の構造が極めて単純でランナーが1、2
本しかない場合、先の成形物を移送することが全くでき
ないという問題点があった。又、先の成形物は、回転台
にランナーが保持された状態で後の成形型内で位置決め
される。そのため、後の成形型内に射出成形装置によっ
て合成樹脂素材を射出すると、先の成形物を保持してい
るランナーがたわみ、先の成形物の位置がずれた状態で
後の成形物内にインサートされるという問題点もあっ
た。
【0004】本願発明は、上記問題点に鑑み案出したも
のであって、ランナーがなくても先の成形物を後の成形
型に移送でき、後の成形型内において先の成形物を確実
に位置決めすることのできる成形装置を提供することを
課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に係る成形
装置は、上記課題を解決するため、下記の構成を有す
る。 (イ)移動金型本体と固定金型本体とからなること。 (ロ)移動金型本体が固定金型本体に接合されることに
よって、先の成形型と二次成形型が形成されること。 (ハ)移動金型本体には、先の成形型によって成形され
た先の成形物を後の成形型に移送する移送手段が設けら
れていること。 (ニ)移送手段は、先の成形型及び後の成形型内に先端
部が突出する保持ピンと、この保持ピンの先端部が固定
金型本体方向に回動自在となるように保持ピンを取り付
け、且つこの保持ピンを先の成形型の位置から後の成形
型の位置まで回転させる回転台とからなること。
【0006】又、上記構成において、少なくとも2つの
保持ピンを対向するようにして回転台に取り付けること
もできる。
【0007】さらに、保持ピンの先端部が弾性部材によ
って移動金型本体側に付勢されるようにしても良い。
【0008】さらに又、移動金型本体に、後の成形型に
よって成形された後の成形物を固定金型本体側に突き出
す突き出しピンと、突き出しピンを突き出し方向又は反
突き出し方向に移動させる移動台を設けることもでき
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本願請求項1の発明の実施の形態
について、図1乃至図7に基づいて説明する。成形装置
1は、公知の射出成形装置Wの移動側に取り付けられる
移動金型本体2と、前記射出成形装置Wの固定側に取り
付けられる固定金型本体3とからなっている。移動金型
本体2が固定金型本体3に接合されることによって、移
動金型本体2と固定金型本体3との間に先の成形型10
1と後の成形型111が形成される。
【0010】移動金型本体2には、先の成形型101に
よって成形された先の成形物91を後の成形型111に
移送する移送手段が設けられている。移送手段は、先の
成形型101及び後の成形型111内に先端部46が突
出する保持ピン41と、この保持ピン41の先端部46
が固定金型本体3方向に回動自在となるように保持ピン
41を取り付け、且つこの保持ピン41を先の成形型1
01の位置から後の成形型111の位置まで回転させる
回転台20とからなっている。保持ピン41の取付方
は、設計上種々変更することができ、一つの形態に特定
されない。
【0011】本願請求項2の発明の実施の形態では、少
なくとも2つの保持ピン41が対向するようにして回転
台20に取り付けられている。
【0012】本願請求項3の発明の実施の形態では、保
持ピン41の先端部46が弾性部材42によって移動金
型本体2側に付勢されている。弾性部材42は、コイル
スプリング、板バネ、ゴム、スポンジ等によって形成さ
れる。
【0013】本願請求項4の発明の実施の形態では、移
動金型本体2に、後の成形型111によって成形された
後の成形物92を固定金型本体3側に突き出す突き出し
ピン68と、突き出しピン68を突き出し方向又は反突
き出し方向に移動させる第2の移動台67が設けられて
いる。
【0014】次に作用について説明する。成形装置1
は、公知の射出成形装置Wの移動側に移動金型本体2が
取り付けられ、前記射出成形装置Wの固定側に固定金型
本体3が取り付けられる。射出成形装置Wを駆動し、移
動金型本体2を固定金型本体3に接合すると、移動金型
本体2と固定金型本体3との間に先の成形型101と後
の成形型111が形成される。
【0015】射出成形装置Wから合成樹脂素材を先の成
形型101内に射出すると、先の成形型101内におい
て先の成形物91が成形される。先の成形型101内に
保持ピン41の先端部46が突出しているので、この先
の成形物91は保持ピン41の先端部46を包み込み、
保持ピン41の先端部46に取り付けられた形となる。
【0016】射出成形装置Wを駆動し、移動金型本体2
を固定金型本体3から離す。保持ピン41は回転台20
に取り付けられ、回転台20は移動金型本体2に設けら
れているので、先の成形物91は移動金型本体2側に位
置している。保持ピン41は、先の成形物91の大きさ
により1本でも機能するが、少なくとも2本で対向する
ように配置すると、先の成形物91を両側から挟み込む
ことになり、先の成形物91の保持力が向上する。ま
た、保持ピン41の先端部46を弾性部材42によって
移動金型本体2側に付勢すると、保持ピン41は回動が
規制され、先の成形物91を安定して保持することがで
きる。
【0017】回転台20を回転させると、保持ピン41
も回転し、保持ピン41の先端部46に取り付けた先の
成形物91を後の成形型111側に移送する。射出成形
装置Wを駆動し、移動金型本体2を固定金型本体3に接
合すると、上記したように移動金型本体2と固定金型本
体3との間に先の成形型101と後の成形型111が形
成され、後の成形型111内において先の成形物91が
保持ピン41によって保持され配置されている。
【0018】射出成形装置Wから合成樹脂素材を後の成
形型111内に射出すると、後の成形型111内におい
て後の成形物92が成形される。後の成形物92は、先
の成形物91を包み込んだ形となり、保持ピン41の先
端部46に取り付けられた形となる。射出成形装置Wを
駆動し、移動金型本体2を固定金型本体3から離す。第
2の移動台67を移動して突き出しピン68を固定金型
本体3側に突き出すと、突き出しピン68が後の成形型
111によって成形された後の成形物92を固定金型本
体3側に突き出し、後の成形物92を保持ピン41から
引き抜き移動金型本体2から押し離すことになる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図7に基
づいて説明する。図1に示す1は成形装置であって、公
知の射出成形装置Wの移動側に取り付けられる移動金型
本体2と、前記射出成形装置Wの固定側に取り付けられ
る固定金型本体3とからなっている。
【0020】移動金型本体2の略中心には、これを貫通
するようにして回転軸5が回動自在かつ固定金型本体3
側方向に摺動可能に設けられている。移動金型本体2の
表面6には回転軸5を挟んで両側に、先の成形物91を
成形するための先の移動駒体10と、後の成形物92を
成形するための後の移動駒体11がボルト等によって固
定して取り付けられている。
【0021】回転軸5の前端に形成された突出軸19に
は回転台20が固定して取り付けられ、この回転台20
の所定位置には前記先の移動駒体10と、後の移動駒体
11を収容する貫通孔21,22が設けられている。さ
らに回転台20の固定金型本体3側表面23(接合面)
には、先の移動駒体10側に合成樹脂素材を流し込むた
めのランナー溝25及びトンネルゲート26が形成さ
れ、後の移動駒体11側に合成樹脂素材を流し込むため
のランナー溝27及びトンネルゲート28が形成されて
いる。ランナー溝27は、回転軸5の後端から前端に向
かって形成された素材流通孔30と連通するようになっ
ている。ランナー溝25は、射出成形装置Wに取り付け
られる図示しない射出ユニットに接続される。
【0022】回転台20の貫通孔21,22の周囲4箇
所には、矩形状の透孔31・・・が設けられている。こ
の各透孔31・・・には、ブロック片32が固着されて
いる。このブロック片32は、図5に示すように、上面
左側部に左壁33が形成され、上面右側部に右壁34が
形成されている。さらに、上面前側部に前壁38が形成
されている。ブロック片32の上面は、前部に水平面部
35が形成され、後部に傾斜面部36が形成されてい
る。左壁33と右壁34には、軸受け孔33a,34a
が設けられており、この両軸受け孔33a,34aに支
軸37が回動自在に取り付けられている。この支軸37
は、軸孔39に挿通されて、回動片40が回動自在に取
り付けられている。回動片40には、保持ピン41の基
端部47が植設されている。
【0023】回動片40は、傾斜面部36に形成された
スプリング受穴36aに設けられたスプリング42によ
って軸孔39より後部43が押圧され、軸孔39より前
部45が水平面部35に圧接している。この回動片40
は、後部43が傾斜面部36に当接するまで回動するこ
とができる。
【0024】保持ピン41は、先端部46が先細状に形
成されている。また、保持ピン41は、ブロック片32
の前壁38、回転台20、先の移動駒体10及び後の移
動駒体11に形成された半円状の受溝38a,24,1
2,13に嵌合し、先端部46が先の移動駒体10に形
成された成形凹部10a及び後の移動駒体11に形成さ
れた成形凹部11a内に突出するように形成されてい
る。
【0025】移動金型本体2内には、前部空室61及び
後部空室62が設けられ、後部空室62内には第1の移
動台63がガイドピン65に沿って摺動自在に配置され
ている。この第1の移動台63には、前記回転軸5の後
部が回動自在に取り付けられている。
【0026】前部空室61内には、第2の移動台67が
前後に移動可能に設けられている。この第2の移動台6
7には、後の移動駒体11によって成形される後の成形
物92を前方に突き出す突き出しピン68が設けられて
いる。
【0027】この第2の移動台67は、後部空室62内
に設けられた一対の油圧シリンダ69の駆動軸70の先
端に取り付けられている。なお、一対の油圧シリンダ6
9は、第1の移動台63に設けられた孔71,71に挿
通され、かつ後部空室62前部に設けられた隙間部7
2,72に装設されるようになっている。
【0028】移動金型本体2内の略中間部には、中間空
室75が形成され、この中間空室75内には、前記回転
軸5に図示しないスプラインキーを介して取り付けられ
た平歯車77が設けられている。この平歯車77は、移
動金型本体2に固定して取り付けられる油圧シリンダ
(図示せず)の駆動ロッドに取り付けられたラック79
と常に噛み合うようになっている。
【0029】固定金型本体3の移動金型本体2側表面8
0(接合面)には、前記先の移動駒体10と対をなし先
の移動駒体10と接合する先の固定駒体81と、後の移
動駒体11と対をなし、後の移動駒体11と接合する後
の固定駒体82が設けられている。
【0030】先の移動駒体10には、先の成形物91の
半分を成形する成形凹部10aが形成され、先の固定駒
体81には先の成形物91のもう半分を成形する成形凹
部81aが形成されている。先の移動駒体10が先の固
定駒体81に接合すると、成形凹部10aと成形凹部8
1aにより先の成形型101が形成される。
【0031】同様に後の移動駒体11には、後の成形物
92の半分を成形する成形凹部11aが形成され、後の
固定駒体82には後の成形物92のもう半分を成形する
成形凹部82aが形成されている。後の移動駒体11が
後の固定駒体82に接合すると、成形凹部11aと成形
凹部82aにより後の成形型111が形成される。
【0032】固定金型本体3の表面80には、回転台2
0の表面23から突出する回動片40及びブロック片3
2が固定金型本体3の表面80に当接しないようにする
ため、逃げ穴85・・・が形成されている。又、固定金
型本体3の表面80と先,後の固定駒体81,82の表
面には、前記保持ピン41を嵌合する半円状の受溝8
6,87,88が設けられている。従って、この保持ピ
ン41の先端部46は、先の成形型101,後の成形型
111内に突出することになる。
【0033】固定金型本体3の表面80には、先の固定
駒体81と後の移動駒体11によって成形される先の成
形型101に合成樹脂素材を流し込むためのランナー溝
83と、後の固定駒体82と後の移動駒体11によって
成形される後の成形型111に合成樹脂素材を流し込む
ためのランナー溝84が形成されている。
【0034】成形装置1は、上記構成を有するから、公
知の射出成形装置Wの移動側(可動側)に移動金型本体
2を固定して取り付け、前記射出成形装置Wの固定側に
固定金型本体3を固定して取り付けることができる。次
に、移動金型本体2の回転軸5後端に公知の射出成形装
置Wの射出ノズル(図示せず)を連結し、さらに移動金
型本体2のランナ−溝25に連通する射出成形装置Wの
射出ユニット(図示せず)を移動金型本体2に接続す
る。
【0035】射出成形装置Wを駆動して、図2に示すよ
うに、移動金型本体2を固定金型本体3に接合する。先
の移動駒体10と先の固定駒体81が接合して先の成形
型101が形成され、後の移動駒体11と後の固定駒体
82も接合して後の成形型111が形成される。射出ユ
ニットからランナ−溝25に合成樹脂素材を射出する
と、トンネルゲート26を介して、合成樹脂素材が先の
成形型101内に流入し、先の成形物91が成形され
る。保持ピン41の先端部46が先の成形型101内に
突出しているため、先の成形物91は保持ピン41の先
端部46をインサ−トしている。
【0036】射出成形装置Wを駆動して、図7に示すよ
うに、移動金型本体2を固定金型本体3から離し、第1
の移動台63を前方に移動させると、回転軸5により回
転台20が前方に移動する。先の成形物91は、保持ピ
ン41の先端部46に取り付けられ、しかも対向する一
対の保持ピン41によって両側から挟み込まれているか
ら、回転台20の移動に伴って移動し、先の移動駒体1
0から引き離される。ランナー溝25によって成形され
たランナーは、トンネルゲート26によって切断され、
先の成形物91から切り離される。保持ピン41は、コ
イルスプリング42(弾性部材)によって移動金型本体
2方向に付勢され、回転台20の半円状の受溝24に圧
接しているから、回動が規制され、水平(垂直)状態が
維持されている。
【0037】図示しない油圧シリンダを作動させてラッ
ク79を動かし、平歯車77、回転軸5を介して回転台
20を90度回転させた後、第1の移動台63を後方に
移動させると、先の成形物91が後の移動駒体11上に
当接しない状態で設置される。次に射出成形装置Wを駆
動して、図2に示すように、移動金型本体2を固定金型
本体3に接合すると、前記したように先の成形型101
と後の成形型111が形成される。先の成形物91は、
対向する保持ピン41によって後の成形型111内にお
いてどこにも当接することなく位置決めされる。
【0038】射出成形装置Wの射出ノズルから合成樹脂
素材を射出すると、その合成樹脂素材が回転軸5の素材
流通孔30、回転台20のランナ−溝27、トンネルゲ
ート28を通って後の成形型111内に流入し、先の成
形物91を包持した形の後の成形物92が成形される。
この後の成形物92も保持ピン41の先端部46に取り
付けられた形となっている。後の成形物92が成形され
るのと同時に先の成形型101内では先の成形物91が
成形される。
【0039】射出成形装置Wを駆動して、図6に示すよ
うに、移動金型本体2を固定金型本体3から離し、一対
の油圧シリンダ69を駆動して、第2の移動台67を前
方に移動させる。突き出しピン68が前方に突き出し、
後の成形物92を後の移動駒体11から押し離す。ラン
ナー溝27によって成形されたランナーは、トンネルゲ
ート28によって切断され、後の成形物92から切り離
される。保持ピン41は、これの先端部46が後の成形
物92内にインサートされているので、後の成形物92
が押し出されるのに伴って回動するが、後の成形物92
から先端部46が外れるとスプリング42によって直ち
に元の状態に復帰する。後の成形物92は、保持ピン4
1の先端部46が僅かに入っていたので、両側面に小さ
い穴が残る程度で取り出すことができる。特に後の成形
型111内に流入する合成樹脂素材を塩化ビニル、合成
ゴム等の軟質素材にすれば、保持ピン41の先端部46
が引き抜かれる時撓むことになり、傷の付くことが全く
ない。
【0040】一対の油圧シリンダ69を駆動して、第2
の移動台67を元の状態に戻し、突き出しピン68を元
の位置に復帰させる。その後、前述した通り第1の移動
台63を前方に移動させて、回転台20を前方に移動さ
せた後、回転台20を回転させて、先の成形物91を後
の成形型111に移送する。即ち、この成形装置1は、
先の成形型101、後の成形型111に同時に異なる合
成樹脂素材を射出し、後の成形型111で成形された後
の成形物92を取り出した後、先の成形型101で成形
された先の成形物91を後の成形型111に移送し、再
度、先の成形型101、後の成形型111に同時に合成
樹脂素材を射出して、先の成形物91、後の成形物92
を連続的に製造するものである。
【0041】上記実施例では、先の成形物91を保持ピ
ン41が両側から挟み込むような形で保持したが、図8
に示すように、先の成形物91を保持ピン41が片側で
保持するようにしても良い。この場合は、保持ピン41
の先端部46を先の成形物91内に深目に入れれば良
い。又、後の成形型111内において成形された後の成
形物92は、保持ピン41側に偏心させた位置で突き出
しピン68により突き出せば容易に取り出すことができ
る。
【0042】又、上記実施例では、回転台20に直接的
に保持ピン41、貫通孔21(22)等を設けたが、
10に示すように、貫通孔21(22)、保持ピン41
を有するブロック体50を回転台20の4ヶ所に設けた
開口51に着脱自在に取り付けるようにしても構わな
い。
【0043】上記成形装置1を利用して、人形玩具の
他、ボールペンの握り部となる軸筒などを一体成形する
ことができる。従来、ボールペンの軸筒は、保持する指
の当接部にゴム環を手作業で装着したものがあった。し
かし、この成形装置1を利用すれば、先の成形型で軸筒
を成形し、後の成形型で軸筒の指の当接部にゴム環を一
体成形することができ、手作業でゴム環を装着すること
がなくなる。
【0044】
【発明の効果】本願請求項1記載の成形装置は、先の成
形型によって成形された先の成形物を後の成形型に移送
する場合、従来利用していたランナーを利用しないで保
持ピンで移送することができるので、後の成形の際じゃ
まになるランナーをなくすことができるという効果があ
る。
【0045】本願請求項2記載の成形装置は、少なくと
も2つの保持ピンが対向しているので、先の成形物を両
側から挟み込むように保持することができ、先の成形物
を確実に後の成形型に移送することができるという効果
がある。
【0046】本願請求項3記載の成形装置は、保持ピン
の先端部が弾性部材によって移動金型本体側に付勢され
ているので、保持ピンの回動が規制され、先の成形物を
安定して後の成形型に移送することができるという効果
がある。
【0047】本願請求項4記載の成形装置は、後の成形
型によって成形された後の成形物を保持ピンから確実に
抜き離すことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る成形装置を射出成形装
置に取り付けた状態を示す全体斜視図である。
【図2】上記一実施例に係る成形装置の全体側面断面図
である。
【図3】上記一実施例に係る移動金型本体の平面図であ
る。
【図4】上記一実施例に係る固定金型本体の平面図であ
る。
【図5】上記一実施例に係る回転台の要部を示す拡大斜
視図である。
【図6】上記成形装置の使用状態を示す全体側面断面図
である。
【図7】上記成形装置の使用状態を示す全体側面断面図
である。
【図8】本発明の他の実施例を示す要部拡大断面図であ
る。
【図9】上記他の実施例を示す要部拡大断面図である。
【図10】本発明の他の実施例に係る移動金型本体の一
部省略した平面図である。
【符号の説明】
W 射出成形装置 1 成形装置 2 移動金型本体 3 固定金型本体 5 回転軸 6 表面 10 先の移動駒体 10a 成形凹部 11 後の移動駒体 11a 成形凹部 12 受溝 13 受溝 19 突出軸 20 回転台 21 貫通孔 22 貫通孔 23 表面 24 受溝 25 ランナー溝 26 トンネルゲート 27 ランナー溝 28 トンネルゲート 30 素材流通孔 31 透孔 32 ブロック片 33 左壁 33a 軸受け孔 34 右壁 34a 軸受け孔 35 水平面部 36 傾斜面部 36a スプリング受穴 37 支軸 38 前壁 38a 受溝 39 軸孔 40 回動片 41 保持ピン 42 スプリング(弾性部材) 43 後部 45 前部 46 先端部 47 基端部 50 ブロック体 51 開口 61 前部空室 62 後部空室 63 第1の移動台 65 ガイドピン 67 第2の移動台 68 突き出しピン 69 油圧シリンダ 70 駆動軸 71 孔 72 隙間部 75 中間空室 77 平歯車 79 ラック 80 表面 81 先の固定駒体 81a 成形凹部 82 後の固定駒体 82a 成形凹部 83 ランナー溝 84 ランナー溝 85 逃げ穴 86 受溝 87 受溝 88 受溝 91 先の成形物 92 後の成形物 101 先の成形型 111 後の成形型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−277305(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件を備えてなることを特徴とす
    る成形装置。 (イ)移動金型本体と固定金型本体とからなること。 (ロ)移動金型本体が固定金型本体に接合されることに
    よって、先の成形型と後の成形型が形成されること。 (ハ)移動金型本体には、先の成形型によって成形され
    た先の成形物を後の成形型に移送する移送手段が設けら
    れていること。 (ニ)移送手段は、先の成形型及び後の成形型内に先端
    部が突出する保持ピンと、この保持ピンの先端部が固定
    金型本体方向に回動自在となるように保持ピンを取り付
    け、且つこの保持ピンを先の成形型の位置から後の成形
    型の位置まで回転させる回転台とからなること。
  2. 【請求項2】 少なくとも2つの保持ピンが対向するよ
    うにして回転台に取り付けられた請求項1記載の成形装
    置。
  3. 【請求項3】 保持ピンの先端部が弾性部材によって移
    動金型本体側に付勢された請求項1又は2記載の成形装
    置。
  4. 【請求項4】 移動金型本体には、後の成形型によって
    成形された後の成形物を固定金型本体側に突き出す突き
    出しピンと、突き出しピンを突き出し方向又は反突き出
    し方向に移動させる移動台が設けられた請求項1、2又
    は3記載の成形装置。
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