JP3139669B2 - 振動防止用充填体を内蔵した電子写真用感光ドラムおよびその製造方法 - Google Patents

振動防止用充填体を内蔵した電子写真用感光ドラムおよびその製造方法

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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使用時における振動音
の発生を抑制ないし防止できる電子写真用感光ドラムお
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置等に用いる感光ドラムは、
一般にアルミニウム等の金属中空円筒基体表面に感光層
などが塗布されて製造されるものである。このような感
光ドラムは電子写真複写機やレーザープリンターに使用
されるが、使用条件によっては、感光ドラムから各種振
動音が発生することがある。例えば特開平2−1186
84号公報および特開平3ー105348号公報には、
感光ドラムとクリーニングブレードとの接触によるきし
み音が発生することが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これら前述の先行技術
は、音の発生を防止するための手段として、いずれも何
らかの振動防止材を感光ドラムの中空円筒基体内部に挿
入固着することが行われている。ところが、振動防止材
である充填体を不用意に挿入し固着すると、中空円筒基
体は、寸法精度が悪化する場合があった。すなわち、感
光ドラムの中空円筒基体は、通常はアルミニウム製の薄
肉円筒で形成されているために機械的強度が弱く、充填
体を挿入する際に、膨脹や収縮の過程があると中空円筒
基体は容易に変形する。本発明は、前記従来技術の問題
点を解消し、使用時に振動発生を防止する充填体を内蔵
した、中空円筒基体に変形のない感光ドラムとその製造
方法を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者等は鋭意研究を重ねた結果、感光ドラムの
中空円筒基体内に振動防止用充填体(以下充填体とい
う)を挿入し固着する際に、接着剤として、フィラーを
含有するエポキシ樹脂接着剤を用いると、該接着剤は硬
化に際して膨脹、収縮がないことを知見し、本発明を完
成するに至った。
【0005】すなわち、本発明の電子写真用感光ドラム
は、中空円筒基体の表面に、感光層を有するものであっ
て、中空円筒基体内にフィラーを含有するエポキシ樹脂
接着剤層を介して充填体が内蔵固着されていることを特
徴とする。また、本発明の電子写真用感光ドラムの製造
方法は、中空円筒基体の表面に感光層を形成した電子写
真用感光ドラムの前記中空円筒基体内表面上にフィラー
を含有するエポキシ樹脂接着剤を塗布し、次いで、前記
中空円筒基体内径より僅かに小さい外径を有する振動防
止用充填体を内部に挿入し固着することを特徴とする。
【0006】本発明について、図面によって説明する。
図1は感光体ドラムの製造に際しての準備工程を示した
ものである。感光ドラムの中空円筒基体1内部にフィラ
ーを含有するエポキシ樹脂接着剤3を少量付着させる。
充填体2としてはアルミニウム製の円柱体が使用され、
感光ドラムの中空円筒基体内へ挿入しやすいように挿入
側先端をテーパー状に細くすることが有効である。ま
た、充填体の外径は、中空円筒基体の内径より、10〜
50μm小さくしておくのが望ましい。充填体の長さは
中空基体の長さの10〜30%が好ましい。
【0007】図2は、充填体を挿入し固定した様子を示
したものであり、フィラーを含有するエポキシ樹脂接着
剤3は中空円筒基体1と充填体2のすき間に入り込んで
いる。この状態で常温の場合は1日程度、50℃程度に
加熱した場合は数時間、その温度で放置することにより
フィラーを含有するエポキシ樹脂接着剤が硬化して、充
填体がフィラーを含有するエポキシ樹脂接着剤層を介し
て中空円筒基体に強固に接着される。
【0008】本発明において使用されるエポキシ樹脂接
着剤としては、公知のものならば如何なるものでも使用
することができる。エポキシ樹脂については、種類や特
性等が文献(例えば、1969年5月30日、日刊工業
新聞社発行「プラスチック材料講座(1)エポキシ樹
脂」)等に広く紹介されており、接着剤としても数多く
市販されているので、それを使用すればよい。
【0009】本発明においては、接着力や機械的性質の
改良のために、エポキシ樹脂にフィラーを充填すること
が必要である。フィラーとしては、シリカ、マイカ、炭
酸カルシウム、硫酸カルシウム、カオリン、タルク等の
無機材料の粉末、およびアルミニウム等の金属材料の粉
末があげられる。フィラーを含有するエポキシ樹脂接着
剤を使用した場合、接着剤の粘度が高くなり、またフィ
ラーが充填剤の流動を防止するので、接着剤が硬化する
までに充填体が中空円筒基体内部を移動することがなく
なり、所定位置で安定化されるという効果もある。
【0010】
【作用】本発明の作用を説明する。本発明において使用
するフィラーを含有するエポキシ樹脂接着剤は、接着剤
として広く用いられているが、その特徴として、硬化の
際に体積の変化がないという特性がある。したがって、
本発明の場合、充填体を感光ドラムの中空円筒基体内部
に固着するための接着剤として使用するから、接着剤の
硬化の際に接着剤による体積変化がなく、基体の変形を
きたすことがなくなる。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を説明するが、これにより本
発明は何ら限定されるものではない。 実施例1 厚さ1.25mm、直径30mmφ、長さ253mmの
アルミニウムパイプを用意した。この表面をホーニング
処理により粗面化した後、ナイロン樹脂(商品名:CM
8000、東レ社製)を用いて、膜厚1μmの下引き層
を設けた。この上に、X型フタロシアニンとポリビニル
ブチラール樹脂から成る膜厚18μmの電荷輸送層を形
成し、有機感光ドラムとした。得られた感光ドラムのア
ルミニウムパイプ内部に、27.4mmφ×50mmの
サイズのアルミニウム製の充填体を挿入した。その方法
として、フィラー(シリカ、タルク、炭酸カルシウム、
カオリン)が充填されたエポキシ樹脂(商品名:E25
0、コニシ社製)と硬化剤を混合し、感光ドラムを構成
するアルミニウムパイプ内部にその少量を全周にわたっ
て塗布し、その後充填体を挿入して、アルミニウムパイ
プの中央部で固定した。その状態で感光ドラムを静
し、1日放置して接着剤を硬化させて、充填体を固着し
た。この場合、接着剤の硬化まで、感光ドラムを縦にし
て静置しても、充填体が移動することがなく、ドラム保
管スペースが少なくてすむという利点があった。
【0012】このようにして製造された充填体を内臓し
た感光ドラムを帯電ロール方式で帯電を測定した。充填
体を内臓しない感光ドラムは−46dBの音圧であり、
やや耳障りなピーという音が出ていたのに対し、充填体
を内蔵する本発明の感光ドラムは、−60dBの音圧
(数値が小さいほど音は小さい)となり、音は殆ど聞こ
えなくなっていた。ピーという音は帯電電源のオンと同
期しており、帯電ロールの振動電界による共鳴と推定さ
れるが、充填体によってこれを防止することができた。
【0013】比較例1〜2 充填体固着用の接着剤として、上記エポキシ樹脂の代わ
りに次の接着剤を用いた。 1. アクリル系接着剤(商品名:ポリシック、三洋化
成社製) 2. 合成ゴム系接着剤(商品名:ボンドG7、コニシ
社製) 充填体を挿入し接着した後、感光ドラムの充填体挿入部
の外径をレーザーマイクロメーターで測定したところ、
表1のような結果が得られた。
【0014】
【表1】 上記各比較例においては、接着時の溶剤蒸発により接着
剤の体積が収縮し、結果として感光ドラムの外径が小さ
くなったと考えられる。プリンターの出力画像において
も、各比較例の感光ドラムは、充填体の挿入位置に濃度
むらが発生した。
【0015】
【0016】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているから、感光ドラムの中空円筒基体内に充填体を挿
入して固着させる際に、接着剤に起因する体積変化が発
生しないため、前記基体の変形が防止される。また、
ィラーを含有するエポキシ樹脂接着剤は溶剤を含んでい
ないため、本発明においては、溶剤による感光層への悪
影響の恐れもなく、溶剤を使用する他の接着剤に比して
有利であり、産業上益するところきわめて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の感光ドラムを組立てる準備工程を示
す説明図である。
【図2】 本発明の感光ドラムの概要を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…中空円筒基体 2…充填体 3…エポキシ樹脂接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−34936(JP,A) 特開 平5−197321(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空円筒基体の表面に、感光層を有する
    電子写真用感光ドラムにおいて、該中空円筒基体内に
    ィラーを含有するエポキシ樹脂接着剤層を介して振動防
    止用充填体が内蔵固着されていることを特徴とする電子
    写真用感光ドラム。
  2. 【請求項2】 振動防止用充填体がアルミニウム製円柱
    体である請求項1記載の電子写真用感光ドラム。
  3. 【請求項3】 中空円筒基体の表面に感光層を形成した
    電子写真用感光ドラムの前記中空円筒基体内表面上に
    ィラーを含有するエポキシ樹脂接着剤を塗布し、次い
    で、前記中空円筒基体内径より僅かに小さい外径を有す
    る振動防止用充填体を内部に挿入し固着することを特徴
    とする電子写真用感光ドラムの製造方法。
  4. 【請求項4】 振動防止用充填体の挿入先端が僅かなテ
    ーパーを有している請求項記載の電子写真用感光ドラ
    ムの製造方法。
JP31133494A 1994-11-22 1994-11-22 振動防止用充填体を内蔵した電子写真用感光ドラムおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP3139669B2 (ja)

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