JPH023471Y2 - - Google Patents

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JPH023471Y2
JPH023471Y2 JP1985093274U JP9327485U JPH023471Y2 JP H023471 Y2 JPH023471 Y2 JP H023471Y2 JP 1985093274 U JP1985093274 U JP 1985093274U JP 9327485 U JP9327485 U JP 9327485U JP H023471 Y2 JPH023471 Y2 JP H023471Y2
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JP
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rubber layer
yarn
yarn winding
winding
core
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JP1985093274U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、フアラメントや紡績糸の如き糸条を
巻き取るために用いられる糸条巻取コツト組立体
の改良に関する。
(従来の技術) この種の糸条巻取コツト組立体に用いられる巻
取コツトは、第3図に示すように、アルミニウム
やベークライト等から成る円筒状の芯金1と、こ
の芯金1上に均一な肉厚で設けられているゴム層
2と、ゴム層2の一端側に環状に設けられている
スリツト3とを備えており、使用に際しては装着
用のパイプに直列的に嵌着されて糸条巻取コツト
組立体を形成し、紡績糸の如き糸条の巻始端をス
リツト3に挟み込んで挟持させつつ巻回すること
により糸条が巻き付けられ、これにより糸条を連
続的に巻き取ることができる。
さて、かかる構造の巻取コツトは、従来、接着
剤の塗布されているコツト用芯金2上に未加硫ゴ
ムを押出等により直接的に設け、その後この未加
硫ゴムを加硫してゴム層2を作成し、かつ該ゴム
層2に環状の切り込みを入れてスリツト3を形成
することにより製造されている。
(考案が解決しようとする課題) しかし、コツト用芯金1上に未加硫ゴムを設
け、その後に加硫してゴム層2を作成するだけで
は、高温にて加硫されたゴム層2が常温下cm2で収
縮することから、第4図Aに示すように、矢印方
向への歪みが生じてしまう。即ち、アルミニウム
又はベークライトから成るコツト用芯金1の線膨
張係数はそれぞれ0.25×10-4と0.3×10-4〜0.4×
10-4であるのに対して、ゴム層2のそれは1.5×
10-4〜0.3×10-4なので、ゴム層2の収縮率はコ
ツト用芯金1の収縮率の約4〜10倍となつてしま
う。このためゴム層2には常温では大きな歪みが
生じる。一方、ゴム層2の内周面側は芯金1に接
着されているため収縮が抑えられ、これに対して
ゴム層2の表面側はその歪みにより常温下で徐々
に収縮してしまう。従つて、第4図Bに示すよう
に、ゴム層2に環状のスリツト3を設けると、ゴ
ム層2の表面側のみが徐々に収縮するため、スリ
ツト3の間隙も徐々に大きくなり、スリツト3に
よる糸条の巻始端の挟持が不可能になつてしま
う。このため、従来の糸条巻取コツト組立体では
比較的太い糸条した挟持できない不具合があり、
ごく特殊な用途でしか使用できない問題がある上
に、短期間で巻取コツトを交換せざるを得ず、不
経済であつた。
本考案の目的は、糸条巻取コツトのスリツト間
隙を調整することのできる糸条巻取コツト組立体
を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案は、装着用のパイプに嵌着される各糸条
巻取コツトにおいて、ゴム層の環状スリツトが設
けられている一端側を芯金から突出させ、これら
糸条巻取コツトの端面を装着パイプ上で固定治具
にて相互に押し付けることを特徴とする。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に
説明する。
本考案に係る糸条巻取コツト組立体を形成する
糸条巻取コツト10は、第1図に示すように、ア
ルミニウムから成る円筒状の芯金11を備えてい
る。この芯金11は内径が94.2mm、肉厚が4mm、
軸方向の長さ寸法が200mmに形成されている。芯
金11の周面上にはゴム層12が設けられてい
る。このゴム層12はアクリルニトリルブタジエ
ンゴムから成り、4mmの肉厚に形成されてエポキ
シ樹脂にて芯金11上に固着されている。ゴム層
12の一端側周面には環状のスリツト13が設け
られている。そして、ゴム層12はスリツト13
の形成された一端側に、芯金11の端面よりも突
出する突出部12Aを有している。尚、スリツト
13の近傍位置には、ゴム層12及び芯金11を
貫通する小孔14が形成されている。
かかる構造の糸条巻取コツト10は、第2図に
示すように、外径が94mm、軸方向の長さ寸法が
650mmの機械装着用の金属製パイプ16の周面上
に直列的に嵌着され、両側の固定治具15,15
によりパイプ16に固定され、これにより糸条巻
取コツト組立体が形成される。そして、この金属
製パイプ16を撚糸機の巻付機構の回転軸に装着
し、パイプ16内を吸引することによりスピンド
ル(図示せず)にて撚りの付与した糸やナイロン
フイラメントの如き糸条の巻始端を小孔14を介
してパイプ16内に導入する。また同時にパイプ
16を回転することにより糸条の巻始端側をスリ
ツト13に自動的に挟持させ、かつ各糸条巻取コ
ツト10に高速で巻き取る。
このような巻き取り作業を繰り返し行なうと、
各糸条巻取コツト10において、ゴム層12の表
面側が常温化で徐々に収縮し、スリツト13の間
隙が大きくなるので、糸条のスリツト13による
挟持が不可能になつてしまう。
ところで、本考案に係る糸条巻取コツト10
は、ゴム層12の一端側に芯金11の端面よりも
突出する突出部12Aが設けられている。従つ
て、固定治具15,15により3個の糸条巻取コ
ツト10の端面を金属製パイプ16の軸方向に沿
つて相互に押し付けると、突出部12Aに矢印方
向への押圧力が加わるので、スリツト13の間隙
が小さくなる。よつて、糸条の巻始端を再度スリ
ツト13にて挟持することができるので、糸条巻
取コツト10を取り換えることなくそのまま巻き
取り作業を続行することができる。
尚、上記ゴム層12は、ウレタンゴム、その他
各種のゴム材から形成することができる。
また、芯金11としてはアルミニウムの他に、
例えば、樹脂やベークライト製の芯金を用いるこ
ともできる。
(考案の効果) 本考案によれば、糸条巻取コツトのゴム層のス
リツトを設けた一端側を芯金から突出させたこと
で、装着用のパイプに嵌合した各糸条巻取コツト
のスリツトの間隙がゴム層の常温化での歪みによ
り大きくなつた場合でも固定治具にてゴム層の突
出部に押圧力を付与するだけでスリツトを所定の
間隙に戻すことができる。従つて、糸条巻取コツ
トを繰り返し使用してもスリツトにより糸条の巻
始端を確実に挟持することができる上に細い糸条
であつても容易に巻き取ることができる経済的な
糸条巻取コツト組立体を提供することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る糸条巻取コツトの要部を
拡大して示す断面図、第2図は本考案に係る糸条
巻取コツト組立体の断面図、第3図は従来の糸条
巻取コツトの断面図、第4図A,Bはそれぞれゴ
ム層に発生する歪み及びスリツト間隙と歪みとの
関係を説明するための断面図である。 10……糸条巻取コツト、11……芯金、12
……ゴム層、13……スリツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 装着用のパイプに直列的に嵌着される複数の糸
    条巻取コツトと、該複数の糸条巻取コツトの端面
    を相互に押し付けた状態で前記パイプに固定され
    る固定治具とを含む糸条巻取コツト組立体であつ
    て、前記各糸条巻取コツトは円筒状の芯金と、該
    芯金の周面上に設けられているゴム層と、該ゴム
    層の一端側にその周面に沿つて設けられている環
    状のスリツトとを備え、前記ゴム層の一端側が前
    記芯金から突出していることを特徴とする糸条巻
    取コツト組立体。
JP1985093274U 1985-06-20 1985-06-20 Expired JPH023471Y2 (ja)

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JPS622573U JPS622573U (ja) 1987-01-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3416119B2 (ja) * 2001-01-18 2003-06-16 天龍工業株式会社 巻取りコアの製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5327118B2 (ja) * 1974-02-23 1978-08-05

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