JPH045505Y2 - - Google Patents

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JPH045505Y2
JPH045505Y2 JP13944887U JP13944887U JPH045505Y2 JP H045505 Y2 JPH045505 Y2 JP H045505Y2 JP 13944887 U JP13944887 U JP 13944887U JP 13944887 U JP13944887 U JP 13944887U JP H045505 Y2 JPH045505 Y2 JP H045505Y2
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cylinder
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ring
fitted
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【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案は化学繊維、特に合成繊維用あるいはタ
イヤコード用等の糸条を巻装するためのボビン、
あるいはフイルム巻装用に適したボビンに関す
る。
〔従来技術〕
合成繊維の製造工程に使用されるボビンは、強
度部材である内筒と、その内筒の表面に嵌合さ
れ、巻装する糸条に損傷を与えることを防止する
ための外筒からなる二重構造の筒体が多く使用さ
れている。小型の繊維巻装用のボビンには、内筒
として紙管や金属管、あるいは合成樹脂管を使用
し、これの表面に直接に紙筒、合成樹脂薄管等の
外筒を圧入嵌着している。
内筒の表面に外筒を嵌着させる場合に、外筒の
内径が内筒の外径に対して十分な余裕がある場合
や、さほど大きな圧入力を必要としない場合には
その嵌着作業を簡単に行うことができる。
しかし、内筒と外筒との間に十分な間隙がある
ことは、両筒間に滑りを生じ易く、これを防止す
るために間隙をなるべく少なくすることが行なわ
れる。このように両筒間の間隙を小さくすると滑
りが殆どない状態となり、内筒の表面に外筒を嵌
着させることが困難となる。
そこで内筒の表面に予め複数本のゴムリングを
間隔をおいて配置し、このゴムリングの上に外筒
を位置させて押し込むことによつてゴムリングを
内筒の表面と外筒の内面との間で転がしながら外
筒を進行させて所定の位置において内筒と外筒を
一体化している。
ところで、前記外筒の嵌着作業においては、ゴ
ムリングが一種のコロの役目をしているが、この
ゴムリングは内筒の円周方向に配置され、外筒の
移動と共に内筒の表面を内筒の軸線方向に転がり
ながら移動するものであるが、実際にはこのゴム
リングは不規則な転がりを行ないながら移動して
次のような問題を生じる。
(1) ゴムリングは内筒の表面を転がつて移動する
が、その転がりが一定でないので、ゴムリング
を内筒の所定の個所に位置させることが困難で
ある。
(2) 外筒を圧入中にゴムリングにかかる抵抗が不
均一となる傾向があり、そのためにゴムリング
に捩れが発生し、この捩れのために断面が変形
して太さが変化する。従つて、両筒間の間隙が
不均一となることから、内筒に対して外筒が同
心円的に配置され難い。
内筒に対して外筒が僅かに偏心したボビンに
表面に糸条を高速で巻装すると、糸層が増加し
て重量が増加するにしたがつてボビンにブレを
発生する。従つて、この構造のボビンは高速回
転するものには不向きである。
(3) 更に、ゴムリングはボビンの軸線に直交して
進行するのが困難であるために斜めに配置され
たり、最悪の場合には嵌着作業の途中で切断さ
れることがある。
この状態になると当然のことながら内筒と外
筒との間に滑りが発生することになる。
〔考案の目的〕
本考案は、内筒と外筒の間に従来のゴムリング
の機能をする部材を、所定の位置に正確に配置す
ることができ、内筒に対して外筒を確実に弾性的
に保持できる二重筒体、即ちボビンを提供するこ
とを目的とするものである。
〔考案の概要〕
前記目的を達成するための本考案は、内筒の表
面に円周方向にリング状に形成した溝内に、コイ
ルスプリングからなるリング状支持体の一部が前
記表面より突出するように嵌入し、該内筒の表面
に外筒を嵌着した二重筒体である。
即ち、本考案は、従来の二重筒体(ボビン)お
けるゴムリングに替えてコイルスプリングを使用
し、内筒にリング状に溝を形成し、この溝の中に
前記コイルスプリングを、その一部が突出した状
態で配置し、外筒の内面をリング状支持体によつ
て押圧するように構成したものである。
本二重筒体を設計するについては糸の太さ、フ
イルム等の厚み、巻装物の張力、巻装量、い回転
等々の諸条件を鑑み内筒と外筒の規格寸法、溝の
幅と深さ、コイルスプリングからなるリング状支
持体の太さ、強度ならびに内、外筒間の間隙等々
を各々設定することが必要である。
〔実施例 1〕 次の図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。
第1図は本考案にかかるボビンの一例を示す断
面図であつて、内筒1の表面に端部よりある距離
lをおいて円周方向に断面が半円弧状の溝2を形
成し、その中にコイルスプリングからなるリング
状支持体3を嵌入する。この状態は第2図及び第
3図に断面して示している。
そして内筒1の表面に外筒4を当てがい、前記
リング状支持体3の表面を滑らせながら圧入し、
嵌入する。この状態は第4図及び第5図に示して
いる。
なお、内筒1の端部には従来より使用されてい
る糸止め用のノツチ5が設けられている。
内筒1の素材としては、紙筒、合成樹脂筒、
FRP筒、金属筒、紙/アルミ箔等からなる複合
筒等を使用することができる。
外筒4の素材としては、板紙をベースに、耐水
性の紙、耐油性紙を使用した紙筒、又、ラミネー
ト紙やコーテイング紙、アルミ箔等の不浸透性の
材料を、不織布または、コンポジツト紙等の材料
を巻付けた複合筒あるいは、内筒1より薄い厚み
の合成樹脂筒を使用することができる。
内筒1の表面に設けた溝2はコイルスプリング
からなるリング状支持体3の外径の少なくとも1/
2からコイルの太さの20%位が内筒表面から出つ
張つて嵌まり込む深さで、その幅は前記リング状
支持体3が楕円形に変形できる僅かな間隙の余裕
を持たせたものとする。
例えば、内筒1として外径が83mm、長さが300
mmの筒体を使用した場合には、この筒体の端面よ
り約20mmの距離lの位置に内径が3mm幅の円弧状
ないしはU字状の溝2を設けておく。
前記溝2内に嵌入するコイルスプリングからな
るリング状支持体3は、例えば・直径が0.14mm位
のピアノ線、又、幅が1mm位の平線状のハガネ板
等を直径が2.0mm〜4.0mmで、ピツチがほぼ当接状
(密接状)となるように巻いたものであり、使用
に際してはこれを若干引き伸ばして溝2内に弾性
的に嵌入するようにする。
リング状支持体3は溝2内に嵌合された状態で
は断面が円形であり、外筒4を嵌着させた状態で
は僅かではあるが楕円形に変形して偏平となる。
または外筒の嵌着によつてスプリングのコイル角
度が嵌着後は横に傾くように変わることになる。
このようにリング状支持体3が変形することがで
きるように、溝2の寸法ととリング状支持体3と
の間に間隙を明けておく。
なお、第2図及び第3図には内筒1の表面に形
成した溝2内にリング状支持体3が一部を突出さ
せて埋まつた状態で嵌合されていることを示して
いる。そして外筒4を内筒1に嵌合させた状態で
は第4図及び第5図に示すように、リング状支持
体3は僅かに変形して局部的に外筒4を内面より
押圧してその弾性力によつて内筒1に対して外筒
4を押圧して一体化している。
なお、通常の場合、外径が60〜160mmの内筒1
の場合、その外径より外筒4の内径の方が例えば
0.2mm〜0.25mm程度大きく形成するのが好ましく、
外筒4を内筒1に嵌合する際に外筒4に著しい変
形が与えられず、また、外筒4を抜き取ることが
できるように配慮されている。
前記のように、内筒1の所定の位置に円周方向
に1本あるいは複数本の溝2を設け、この溝2の
中にコイルスプリングからなるリング状体3をそ
の表面の一部が突出するように嵌合し、この内筒
1の表面に外筒4を嵌着するので、円滑に嵌着す
ることができ、外筒4が内筒1に対して滑るのを
防止することができる。
〔実施例 2〕 第6図に組立てた状態の二重筒体の断面を、第
7図に内筒の半分を断面して示している。
内筒1の一方の端部にある幅で大径部1aを形
成し、残りの部分は外筒4との間に僅かな間隙S
が形成されるように小径部とした。なお、この小
径部は第1図の実施例における内筒の径と同様な
ものである。
そして内筒1の周面の所定の位置に環状の溝2
を形成しておき、この溝2内にコイルスプリング
からなるリング状体3を嵌合し、外筒4を嵌合さ
せる。
前記のように内筒1の一方の端部に形成した大
径部1aには溝2が設けられていなく、外筒4の
内面とピツタリと嵌合しして密接されている。そ
して溝2が設けられている小径部は外筒4と内筒
1との間に若干の間隙Sが形成せれている。
従つて、リング状体3が設けられている方より
外筒4を嵌合させ、大径部1aが設けてある部分
において内筒1に強く嵌合させることができるの
で、内筒1と外筒4を一層固定させることができ
る。
そして、密接部分にフリクシヨンローラを当接
し巻回巻装することも可能となる。
〔考案の効果〕
以上のように本考案は、内筒1に円周方向に溝
2を設け、この溝2の中にスプリングからなるリ
ング状体3を嵌入し、内筒1に嵌合する外筒4を
このリング状体3によつて弾性的に押圧している
ので、次の効果を奏することができる。
(a) 内筒1に対して外筒4を簡単に嵌着させるこ
とができ、また、外筒4が損傷した場合にはこ
れを簡単に外すことができる。
しかも、リング状体3はコイルスプリングか
ら構成されているために外筒4の内面を弾性的
に押圧して内筒1との嵌合性を強力なものとす
る。
(b) リング状体3は、溝2によつて位置が規制さ
れ、外筒4を嵌着するに際してこのリング状体
3が捩れて内筒1と外筒4との間の僅かな間隙
Sを不定とするようなことがないので、嵌合バ
ランスが良好である。
(c) リング状体3を構成するコイルの線の方向が
外筒4の軸線方向を向くので、外筒4を円滑に
嵌着させることができ、その結果、二重筒体、
即ちボビンの組立が容易となる。
(d) 外筒4が内筒1に対して空転する場合はその
空転方向に直交してコイルが位置していること
になるので、その弾性力によつて外筒4を確実
に保持し、空転を阻止する。
(e) ゴムリングのように外筒4を内筒1上に嵌合
する際に、ねじれることがなく、内筒1と外筒
4との嵌合バランスが良好であり、回転ブレが
ない。
(f) 内筒1の表面に外筒4が正確に同心的に嵌合
されているので、バランス性が良好である。
なお、本考案にかかる二重筒体は、化合繊用、
タイヤコード用等の糸条体の巻装用のボビンとし
て、また、合成樹脂フイルム用のボビンとして使
用することができる。
しかして、本考案にかかるボビンは、外筒の交
換が容易であるので、リサイクル用のボビンとし
て利用することができる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の実施例を示すものであつて、第1
図は第1の実施例にかかる二重筒体の断面図、第
2図は内筒の周囲に設けた溝とこれに嵌入された
リング体との関係を示す断面図、第3図は第2図
における−線断面図、第4図は二重筒体の要
部の断面図、第5図は第4図における−線断
面図である。第6図は第2の実施例にかかる二重
筒体の断面図、第7図は内筒の半分を断面して示
す側面図である。 1……内筒、2……溝、3……リング状体、4
……外筒。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内筒の表面に円周方向にリング状に形成した溝
    内に、コイルスプリングからなるリング状支持体
    の一部が前記表面より突出するように嵌入し、更
    に該内筒の表面に外筒を嵌着した二重筒体。
JP13944887U 1987-09-14 1987-09-14 Expired JPH045505Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13944887U JPH045505Y2 (ja) 1987-09-14 1987-09-14

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13944887U JPH045505Y2 (ja) 1987-09-14 1987-09-14

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Publication Number Publication Date
JPS6445663U JPS6445663U (ja) 1989-03-20
JPH045505Y2 true JPH045505Y2 (ja) 1992-02-17

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