JPH0253353B2 - - Google Patents
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- JPH0253353B2 JPH0253353B2 JP1154685A JP1154685A JPH0253353B2 JP H0253353 B2 JPH0253353 B2 JP H0253353B2 JP 1154685 A JP1154685 A JP 1154685A JP 1154685 A JP1154685 A JP 1154685A JP H0253353 B2 JPH0253353 B2 JP H0253353B2
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- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H75/00—Storing webs, tapes, or filamentary material, e.g. on reels
- B65H75/02—Cores, formers, supports, or holders for coiled, wound, or folded material, e.g. reels, spindles, bobbins, cop tubes, cans, mandrels or chucks
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- B65H75/08—Kinds or types of circular or polygonal cross-section
- B65H75/10—Kinds or types of circular or polygonal cross-section without flanges, e.g. cop tubes
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- B65H75/28—Arrangements for positively securing ends of material
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- B65H2701/51—Cores or reels characterised by the material
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- Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)
- Storing, Repeated Paying-Out, And Re-Storing Of Elongated Articles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
（発明の技術分野）
本発明は、フイラメントや紡績糸の如き糸条を
巻き取るために用いられる糸条巻取コツトの製造
方法に関する。
巻き取るために用いられる糸条巻取コツトの製造
方法に関する。
（発明の技術的背景）
この種の巻取コツトは、第３図に示すように、
アルミニウムやベークライト等から成る筒状のコ
ツト用芯金１と、この芯金１上に均一な肉厚で設
けられているゴム層２と、ゴム層２の一端側に環
状に設けられているスリツト３とを備えており、
使用に際しては紡績糸の如き糸条の巻始端をスリ
ツト３に挟み込んで挟持させつつ巻回しすること
により糸が巻き付けられ、これにより糸条が連続
的に巻き取られる。
アルミニウムやベークライト等から成る筒状のコ
ツト用芯金１と、この芯金１上に均一な肉厚で設
けられているゴム層２と、ゴム層２の一端側に環
状に設けられているスリツト３とを備えており、
使用に際しては紡績糸の如き糸条の巻始端をスリ
ツト３に挟み込んで挟持させつつ巻回しすること
により糸が巻き付けられ、これにより糸条が連続
的に巻き取られる。
さて、かかる構造の巻取コツトは、従来、接着
剤の塗布されているコツト用芯金１上に未加硫ゴ
ムを押出等により直接的に設け、その後にこの未
加硫ゴムを加硫してゴム層２を作成し、かつ該ゴ
ム層２に環状の切り込みを入れてスリツト３を形
成することにより製造されている。
剤の塗布されているコツト用芯金１上に未加硫ゴ
ムを押出等により直接的に設け、その後にこの未
加硫ゴムを加硫してゴム層２を作成し、かつ該ゴ
ム層２に環状の切り込みを入れてスリツト３を形
成することにより製造されている。
（背景技術の問題点）
しかし、コツト用芯金１上に未加硫ゴムを設
け、その後に加硫してゴム層２を作成すると、高
温にて加硫されたゴム層２には、常温では収縮す
ることから、第４図Ａに示すように、矢印方向へ
の歪みが生じる。即ち、アルミニウム又はベーク
ライトから成るコツト用芯金１の線膨張係数はそ
れぞれ0.257×10-4と0.3×10-4〜0.4×10-4である
のに対してゴム層２のそれは1.5×10-4〜3.0×
10-4なので、ゴム層２の収縮率は約４〜10倍とな
つてしまい、このためゴム層２には常温では大き
な歪みが生じる。従つて、第４図Ｂに示すよう
に、ゴム層２に環状の切り込みを入れてスリツト
３を設けると、ゴム層２の内周面側は芯金１に接
着されているため収縮が抑えられ、これに対して
ゴム層２の表面側はその歪みにより常温下で徐々
に収縮してしまう。そして、このように、ゴム層
２の表面側のみが徐々に収縮すると、スリツト３
の間隙も徐々に大きくなるため、スリツト３によ
る糸の巻始端の挟持が不可能になつてしまう。こ
のため、従来の巻取コツトでは比較的太い糸条し
か挟持できない不具合があり、ごく特殊な用途で
しか使用できない問題があつた。
け、その後に加硫してゴム層２を作成すると、高
温にて加硫されたゴム層２には、常温では収縮す
ることから、第４図Ａに示すように、矢印方向へ
の歪みが生じる。即ち、アルミニウム又はベーク
ライトから成るコツト用芯金１の線膨張係数はそ
れぞれ0.257×10-4と0.3×10-4〜0.4×10-4である
のに対してゴム層２のそれは1.5×10-4〜3.0×
10-4なので、ゴム層２の収縮率は約４〜10倍とな
つてしまい、このためゴム層２には常温では大き
な歪みが生じる。従つて、第４図Ｂに示すよう
に、ゴム層２に環状の切り込みを入れてスリツト
３を設けると、ゴム層２の内周面側は芯金１に接
着されているため収縮が抑えられ、これに対して
ゴム層２の表面側はその歪みにより常温下で徐々
に収縮してしまう。そして、このように、ゴム層
２の表面側のみが徐々に収縮すると、スリツト３
の間隙も徐々に大きくなるため、スリツト３によ
る糸の巻始端の挟持が不可能になつてしまう。こ
のため、従来の巻取コツトでは比較的太い糸条し
か挟持できない不具合があり、ごく特殊な用途で
しか使用できない問題があつた。
（発明の目的）
本発明の目的は、スリツトの間隙が大きくなる
ことのない糸条巻取コツトの製造方法を提供する
ことにある。
ことのない糸条巻取コツトの製造方法を提供する
ことにある。
（発明の概要）
本発明は、成型用芯金上に未加硫ゴムを設け、
予め該未加硫ゴムを加硫若しくは半加硫して筒状
ゴム層を作成し、この筒状ゴム層を常温下で接着
剤の塗布されているコツト用芯金に嵌着し又半加
硫の筒状ゴム層においては常温下で嵌着し、接着
した後に加硫し、その後に筒状ゴム層にスリツト
を形成することを特徴とする。
予め該未加硫ゴムを加硫若しくは半加硫して筒状
ゴム層を作成し、この筒状ゴム層を常温下で接着
剤の塗布されているコツト用芯金に嵌着し又半加
硫の筒状ゴム層においては常温下で嵌着し、接着
した後に加硫し、その後に筒状ゴム層にスリツト
を形成することを特徴とする。
（発明の実施例）
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に
説明する。
説明する。
先ず、第１図に示すように、外径が101mmのア
ルミニウムから成る成型用芯金４上に、未加硫の
アクリルニトリルブタジエンゴム２′を４mmの肉
厚で押出し成形した。
ルミニウムから成る成型用芯金４上に、未加硫の
アクリルニトリルブタジエンゴム２′を４mmの肉
厚で押出し成形した。
次に、上記アクリルニトリルブタジエンゴム
２′を150℃で30分加硫して筒状ゴム層２を作成し
た。
２′を150℃で30分加硫して筒状ゴム層２を作成し
た。
次いで、筒状ゴム層２から成型用芯金４を抜き
取り、このゴム層２の内周面を荒地仕上げした後
該内周面にエポキシ樹脂６（第２図参照）を塗布
した。
取り、このゴム層２の内周面を荒地仕上げした後
該内周面にエポキシ樹脂６（第２図参照）を塗布
した。
一方、第２図に示すように、外径が102mm、肉
厚が４mmのアルミニウムから成るコツト用芯金５
を用意し、このコツト用芯金５の外周面を脱脂す
ると共に荒地仕上げし、この外周面上にエポキシ
樹脂６を数回に分けて塗布した。
厚が４mmのアルミニウムから成るコツト用芯金５
を用意し、このコツト用芯金５の外周面を脱脂す
ると共に荒地仕上げし、この外周面上にエポキシ
樹脂６を数回に分けて塗布した。
そして、このコツト用芯金５上に上記筒状ゴム
層２を常温下で嵌着し、複数のロールで加圧して
コツト用芯金５と筒状ゴム層２とを密着させて接
着した。この加圧時にはコツト用芯金５が変形し
ないようにその内側に保護用芯金を挿入、配置し
た。
層２を常温下で嵌着し、複数のロールで加圧して
コツト用芯金５と筒状ゴム層２とを密着させて接
着した。この加圧時にはコツト用芯金５が変形し
ないようにその内側に保護用芯金を挿入、配置し
た。
最後に、上記筒状ゴム層２の一端側に環状の切
り込みを入れてスリツト３を形成した。
り込みを入れてスリツト３を形成した。
この得られた巻取コツトを巻付機構の回転軸に
装着し、50デニールのナイロンフイラメントの巻
始端をスリツト３に挟持させた状態で7000〜
8000r.p.mの高速で回転し、これにより上記ナイ
ロンフイラメントを巻き取つた。そして、この巻
き取り作業を繰り返して行つた場合でも巻取コツ
トのスリツト３の間隙が大きくなることはなく、
スリツト３によりナイロンフイラメントの巻始端
を確実に挟持することができた。
装着し、50デニールのナイロンフイラメントの巻
始端をスリツト３に挟持させた状態で7000〜
8000r.p.mの高速で回転し、これにより上記ナイ
ロンフイラメントを巻き取つた。そして、この巻
き取り作業を繰り返して行つた場合でも巻取コツ
トのスリツト３の間隙が大きくなることはなく、
スリツト３によりナイロンフイラメントの巻始端
を確実に挟持することができた。
これは、筒状ゴム層２を予め加硫し、常温下で
収縮させた後にコツト用芯金５に嵌着し、接着し
たことで、筒状ゴム層２に歪みが殆ど生じていな
かつたことによると考えられる。
収縮させた後にコツト用芯金５に嵌着し、接着し
たことで、筒状ゴム層２に歪みが殆ど生じていな
かつたことによると考えられる。
上記実施例において、成型用芯金４上にシート
状の未加硫アクリルニトリルブタジエンゴムを巻
き付けてロール締めにて圧着することにより未加
硫ゴム層を設けるようにしてもよい。
状の未加硫アクリルニトリルブタジエンゴムを巻
き付けてロール締めにて圧着することにより未加
硫ゴム層を設けるようにしてもよい。
尚、上記未加硫としてはウレタンゴム、その他
各種のゴム材を用いることができ、又接着剤とし
てはウレタン系の液状接着剤等を用いるようにし
てもよい。
各種のゴム材を用いることができ、又接着剤とし
てはウレタン系の液状接着剤等を用いるようにし
てもよい。
また、コツト用芯金５としてはアルミニウムの
他に、例えば、樹脂やベークライト製の芯金を用
いることができる。
他に、例えば、樹脂やベークライト製の芯金を用
いることができる。
また、上記実施例において、未加硫のアクリル
ニトリルブタジエンゴム等のゴム材を半加硫して
筒状ゴム層２を作成し、この筒状ゴム層２をコツ
ト用芯金５上に常温下で嵌着し、接着した後再度
加硫するようにしてもよい。この場合には後加硫
時でも筒状ゴム層２とコツト用芯金５との接着力
が低下することのない接着剤を用い、筒状ゴム層
２に歪が生じるのを防止する。
ニトリルブタジエンゴム等のゴム材を半加硫して
筒状ゴム層２を作成し、この筒状ゴム層２をコツ
ト用芯金５上に常温下で嵌着し、接着した後再度
加硫するようにしてもよい。この場合には後加硫
時でも筒状ゴム層２とコツト用芯金５との接着力
が低下することのない接着剤を用い、筒状ゴム層
２に歪が生じるのを防止する。
（発明の効果）
本発明によれば、成型用芯金上に未加硫ゴムを
設け、この未加硫ゴムを加硫若しくは半加硫して
筒状ゴム層を作成し、このゴム層から成型用芯金
を抜き取つた後該ゴム層を接着剤の塗布されてい
るコツト用芯金に常温下で嵌着し、かつ接着する
ようにしたことで、筒状ゴム層に歪みが生じるの
を有効に防止することができる。従つて、筒状ゴ
ム層に環状の切り込みを入れてスリツトを形成し
ても該スリツトの間隙がその後に歪みにより大き
くなることがなく、よつて、繰り返し使用しても
スリツトにより糸の巻始端を確実に挟持すること
ができる上に細い糸条であつても巻き取ることが
できる糸条巻取コツトを得ることができる。
設け、この未加硫ゴムを加硫若しくは半加硫して
筒状ゴム層を作成し、このゴム層から成型用芯金
を抜き取つた後該ゴム層を接着剤の塗布されてい
るコツト用芯金に常温下で嵌着し、かつ接着する
ようにしたことで、筒状ゴム層に歪みが生じるの
を有効に防止することができる。従つて、筒状ゴ
ム層に環状の切り込みを入れてスリツトを形成し
ても該スリツトの間隙がその後に歪みにより大き
くなることがなく、よつて、繰り返し使用しても
スリツトにより糸の巻始端を確実に挟持すること
ができる上に細い糸条であつても巻き取ることが
できる糸条巻取コツトを得ることができる。
第１図及び第２図はそれぞれ本発明に係る製造
方法の各製造工程を示す断面図、第３図は従来の
巻取コツトの断面図、第４図Ａ，Ｂはそれぞれ筒
状ゴム層に発生する歪み及びスリツト間隙と歪み
との関係を説明するための断面図である。 ２…筒状ゴム層、２′…未加硫ゴム、３…スリ
ツト、４…成型用芯金、５…コツト用芯金、６…
エポキシ樹脂。
方法の各製造工程を示す断面図、第３図は従来の
巻取コツトの断面図、第４図Ａ，Ｂはそれぞれ筒
状ゴム層に発生する歪み及びスリツト間隙と歪み
との関係を説明するための断面図である。 ２…筒状ゴム層、２′…未加硫ゴム、３…スリ
ツト、４…成型用芯金、５…コツト用芯金、６…
エポキシ樹脂。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 成型用芯金上に未加硫ゴムを設け、該未加硫
ゴムを加硫若しくは半加硫して筒状ゴム層を作成
し、その後該筒状ゴム層から前記成型用芯金を抜
き取り、該筒状ゴム層を接着剤の塗布されている
コツト用芯金に常温下で嵌着すると共に該筒状ゴ
ム層の一端側に環状の切り込みを設けることを特
徴とする糸条巻取コツトの製造方法。 ２ 前記半加硫された筒状ゴム層を前記コツト用
芯金に嵌着し、接着した後加硫することを特徴と
する特許請求の範囲第１項に記載の糸条巻取コツ
トの製造方法。 ３ 前記筒状ゴム層の内周面及び前記コツト用芯
金の表面を荒地仕上げすることを特徴とする特許
請求の範囲第１項に記載の糸条巻取コツトの製造
方法。 ４ 前記筒状ゴム層の内周面にも接着剤を塗布し
ておくことを特徴とする特許請求の範囲第１項に
記載の糸条巻取コツトの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1154685A JPS61174070A (ja) | 1985-01-24 | 1985-01-24 | 糸条巻取コツトの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1154685A JPS61174070A (ja) | 1985-01-24 | 1985-01-24 | 糸条巻取コツトの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61174070A JPS61174070A (ja) | 1986-08-05 |
| JPH0253353B2 true JPH0253353B2 (ja) | 1990-11-16 |
Family
ID=11780956
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1154685A Granted JPS61174070A (ja) | 1985-01-24 | 1985-01-24 | 糸条巻取コツトの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61174070A (ja) |
-
1985
- 1985-01-24 JP JP1154685A patent/JPS61174070A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61174070A (ja) | 1986-08-05 |
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