JP3138767B2 - 茶畝跨走型茶葉摘採機における茶葉収容構造 - Google Patents

茶畝跨走型茶葉摘採機における茶葉収容構造

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JP3138767B2 JP10231384A JP23138498A JP3138767B2 JP 3138767 B2 JP3138767 B2 JP 3138767B2 JP 10231384 A JP10231384 A JP 10231384A JP 23138498 A JP23138498 A JP 23138498A JP 3138767 B2 JP3138767 B2 JP 3138767B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は茶畝を跨いで走行す
る走行機体に、茶葉の摘採を行う摘採機体を搭載した茶
葉摘採機に関するものであって、特に一挙に大量の茶葉
を収容することを前提としながらも収穫した茶葉を傷め
ることなく且つ摘採機の後方視界を充分に確保できる新
規な茶葉収容構造に係るものである。
【0002】
【発明の背景】茶園における摘採作業の合理化の要請に
従い、乗用型、自走型等の茶葉摘採機が種々開発されて
いる。これらは基本的には茶畝を跨ぐように走行する走
行機体に対して、茶葉を摘採する摘採機体を茶畝上面に
位置するように設け、摘採した茶葉を収葉袋に移送し、
収容するものである。そしてこのような茶葉摘採機にお
いては、従来より摘採した茶葉を一挙に大量に収容でき
るように構成されており、その目的に合わせて茶葉の移
送手法については、いずれも茶葉が刈り取られた後、移
送途中で例えば側部に集約され、その後風送による上昇
移送等が行われ、順次異なった移送態様の下に最終的に
収葉袋に収容されていくものであった。
【0003】しかしながらこのような移送手法では、例
えば途中で移送態様を変える都度、移送部断面が急激に
狭められたりするため、茶葉が相互にあるいは他の移送
部材に衝突したりして茶葉に傷みを生じさせていた。こ
のようなことから本出願人は、一挙に大量の茶葉を収容
可能としながらも、摘採した茶葉を傷めることがない収
容構造の開発を試み、特願平10−157979号「茶
畝跨走型茶葉摘採機における茶葉収容構造」の特許出願
に至っている。この茶葉収容構造は、摘採機体から収容
部まで茶葉を上昇移送する中継移送装置を設け、このも
のの移送態様を維持するためにこの中継移送装置を、刈
刃後方から収容部に至るまで間にわたって、ほぼ同じ
大きさの断面を有するようなほぼ同一形状に構成するも
のである。しかしながらこのような手法においても以下
に示すような点においてまだ改善の余地が残されてい
た。
【0004】すなわち上述した手法においては中継移送
装置を刈刃後方から収容部に至るまでほぼ同一形状に形
成するため、外観上は中継移送装置が、作業者の後方に
立ち上げられるように設けられ、これに起因して実際の
作業においては後方視界が充分に確保できないこともあ
り、例えば収葉袋に収容した茶葉の収容姿が確認しづら
いという問題や、この偏った収容姿を直す際にも中継移
送装置が邪魔壁のように存在するためその都度作業者
が、摘採機から降りて収容部に行かなければならないと
いう問題等が生じ、またこのようなことに起因して場合
によっては収容状況を確認するための作業者を常時収容
部に配置することもあった。
【0005】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景を
認識してなされたものであって、一挙に大量の茶葉を収
容可能としながらも、中継移送装置の断面形状を移送方
向に伴ってなめらかに変更させ、これによって後方視界
を充分に確保するとともに摘採した茶葉を傷つけずに収
容できる新規な茶葉収容構造の開発を試みたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
茶畝跨走型茶葉摘採機における茶葉収容構造は、操縦者
用シートを具え、茶畝を跨ぐように走行する走行機体
と、茶畝上面に位置するように前記走行機体に取り付け
られて茶葉の摘採を行う摘採機体とを具え、この摘採機
体は、その後方に茶葉を収容する収容部を設けるととも
に、前記摘採機体から収容部まで茶葉を風送するダクト
状の中継移送装置を設け、前記走行機体の進行に伴い、
摘採機体によって摘採した茶葉を中継移送装置を介して
収容部に送り込むようにした茶葉摘採機において、前記
収容部は、茶葉を受け入れる部位が上方に開口されて成
り、 一方、前記中継移送装置は、摘採茶葉の受入れ側が
摘採機体の後方においてその作業進行方向に向かって開
口しており、 また中継移送装置の茶葉の吐出部は、中継
移送装置の始端よりも充分上方に設 定され、前記収容部
の開口されている部位に臨むように設けられ、 更に中継
移送装置における茶葉の受け入れ側から茶葉の吐出部に
到る間は、操縦者用シートに座った作業者の後方視界を
充分確保し得るように、摘採機の後方中央の範囲を迂回
するように湾曲形成されるとともに、摘採機体後方から
収容部の上方まで茶葉を移送する茶葉移送路が、断面積
をほぼ一定に維持するように、茶葉の移送に伴って、な
めらかに断面を変更するものであり、摘採後茶葉は、
茶葉移送路内を流れる移送風によって摘採機体から収容
部の上方まで積極的に上昇移送された後、吐出部からほ
ぼ自然落下して収容部に収容されることを特徴として成
るものである。
【0007】また請求項2記載の茶畝跨走型茶葉摘採機
における茶葉収容構造は、前記請求項1記載の要件に加
え、前記ダクト状の中継移送装置は、左右の吐出部が摘
採機の後方中央の範囲を迂回するように湾曲形成され
て、後方視界を確保する開放空間を構成したことを特徴
として成るものである。上記発明によれば、一挙に大量
の茶葉を傷つけることなく収容しながらも、乗車した作
業者の後方視界を充分に確保できるため、例えば収葉袋
における茶葉の収容姿の確認が操縦者用シートからでも
容易に行える。また収容姿を直すために作業者が収容部
に行く場合にも中継移送装置が邪魔になることがなく、
もちろん収容状況を確認するための作業者を常時収容部
に配置する必要もない。
【0008】更にまた請求項3記載の茶畝跨走型茶葉摘
採機における茶葉収容構造は、前記請求項1または2記
載の要件に加え、前記収容部は、複数の収葉袋が吊り下
げ状態に円状に取り付けられ、回転自在に設定されるこ
とを特徴として成るものである。この発明によれば、複
数の収葉袋が円状にまとめて取り付けられるため、収容
姿の確認がより容易となり、後方視界もより確実に確保
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明を図示の実施の形態に
基づいて説明する。なお説明にあたっては本発明を適用
した茶葉摘採機1を概略的に説明した後、この茶葉摘採
機1の作動態様について説明しながら実質的に本発明の
茶葉収容構造について説明する。茶葉摘採機1は、図1
に示すように一例として茶畝T上を跨ぐように走行する
走行機体2と、茶畝T上面に位置するように走行機体2
に取り付けられて茶葉Aの摘採を行う摘採機体3と、こ
の摘採機体3から離れた後方に設けられ茶葉Aを収容す
る収容部4と、摘採機体3から収容部4まで茶葉Aを移
送する中継移送装置5とを具えて成るものである。また
収容部4には摘採した茶葉Aを収容する複数の収葉袋6
が円状に吊り下げ状態に取り付けられる。なおこの収葉
袋6を茶葉Aを収容していない状態のものと、収容した
ものとに区別して示す場合には未収容収葉袋を6a、収
容済収葉袋を6bとして区別する。またこの実施の形態
では、摘採した茶葉Aを収容するものとして前記収葉袋
6を適用するものであるが、このほかにも例えばコンテ
ナ等を適用してももちろん構わない。以下各構成部につ
いて説明する。
【0010】まず走行機体2について説明する。この走
行機体2は一例として図1、2に示すように茶畝Tを跨
ぐように概ね門形状に形成されたフレーム部21を骨格
部材とし、このフレーム部21に対し下方にクローラ2
2を設けるとともに、このクローラ22の上方に摘採機
体3が取り付けられる。そして摘採機体3を操作するた
めのコントロールユニット23、クローラ22等を駆動
させるためのエンジンユニット24、摘採機体3及び中
継移送装置5等の昇降に関与するスライダ25やウイン
チ26、作業者が座る操縦者用シート27等がフレーム
部21に設けられる。
【0011】次に摘採機体3について説明する。この摘
採機体3は、一例として図1、2に併せて示すようにそ
の上方に平行に二本の摘採機フレームパイプ31を配設
するとともに、その下方に茶畝T上面の円弧に沿うよう
な摘採機フレーム基板32をほぼ平行に設け、更に摘採
機フレームパイプ31の片側の寄った位置に摘採機エン
ジン33を搭載する。そしてこの摘採機エンジン33に
よって一例としてバリカン刃を適用した刈刃34が駆動
されるとともに、摘採機エンジン33の下方に一体的に
組み付けたファンからの送風を摘採機フレーム基板32
上に吹き出すための送風ダクト35を刈刃34の斜め上
前方に配設する。なお刈刃34は、摘採機フレーム基板
32の前方ほぼ延長上に設けられるものである。そして
この摘採機体3における摘採機フレームパイプ31と摘
採機フレーム基板32とにより区画され、摘採された茶
葉Aが中継移送装置5によって上昇移送されるまでの部
分を摘採作用部36とする。
【0012】次に収容部4について説明する。収容部4
は、開口された上方から茶葉Aを受け入れ、最終的に
葉Aを収容する部分であり、一例として複数の収容袋6
が取り付けられて成り、実質的に収容済収葉袋6bを保
持する部分となる。そしてこの収容部4は、一例として
図1〜4に示すように後述する中継移送装置5の吐出部
53の下方に籠状に設けられ、複数の収葉袋6を吊り下
げ状態に保持する保持枠41と、この保持枠41に固定
される回転軸42とを具えて成るものである。保持枠4
1は、一例として回転軸42に対して上下に配される円
状ステー43と、二つの円状ステー43同士をほぼ鉛直
方向に連結する連結ステー44と、円状ステー43と回
転軸42とを半径方向に連結する連結ステー45と、複
数の収葉袋6を仕切るように設けられる仕切りステー4
6とを具えて成るものである。なお仕切りステー46
は、上下の円状ステー43を適宜の角度を有するように
傾斜して連結される。また回転軸42は、走行機体2の
後部に回転自在に支持されるものであって、先端部分に
は一例としてベルト車47が設けられる。そしてこのベ
ルト車47が、別途付設されるモータ等によって回転駆
動されることによって、前記保持枠41の回転を行うも
のである。因みにこの実施の形態では、収容部4に六つ
の収葉袋6を取り付けるものであるが、これは摘採する
茶園の広さ等種々の環境に応じて適宜変更可能である。
【0013】次に中継移送装置5について説明する。中
継移送装置5は、摘採機体3とともにスライダ25によ
って昇降自在に支持され、摘採された茶葉Aを収容部4
まで移送するためのものであり、一例として図1〜4に
併せて示すように吹き上げファン51と、送風ダクト5
2と、収容部4に向かって茶葉Aをほぼ自然落下させる
吐出部53とを具えて成るものである。吹き上げファン
51は、一例として走行機体2の上部に左右二基設けら
れ、別途付設されるモータ等によって駆動され、送風ダ
クト52内に風を送るものである。
【0014】送風ダクト52は、摘採した茶葉Aを摘採
作用部36たる刈刃34後方部から収容部4まで風送す
るものであり、具体的には吹き上げファン51から送り
出された風が、茶葉摘採機1の側部を回り込むようにし
て摘採作用部36に達し、この部分で茶葉Aと合流し、
合流後この茶葉Aを茶葉移送路52aを経由させて収容
部4まで風送するものである。なおこの合流部を茶葉A
の上昇移送開始部36aと定義する。また送風ダクト5
2は、一例として側傍部分が二重に構成され、摘採機体
3の昇降に伴い伸縮自在に設定される、このため吹き上
げファン51は摘採機体3の昇降にかかわらず、常時走
行機体2に固定される。
【0015】茶葉移送路52aは、上昇移送開始部36
aから吐出部53まで茶葉Aを積極的に上昇移送するも
のであり、移送路内の断面形状を茶葉Aの移送に伴って
なめらかに変更させて成るものである。具体的には図
1、4に示すように運転中の作業者が後方視界を充分確
保できるように、茶葉摘採機1を前後方向に見て、後方
中央の範囲を迂回するように湾曲した形状を採る。なお
この茶葉移送路52aが湾曲した、内側空間を迂回部5
2bと定義し、左右二つの迂回部52bによって実質的
に後方視界を充分確保する開放空間を構成するととも
に、この迂回部52bによって茶葉移送路52aと収容
部4との接触を回避する作用を担うものである。
【0016】またこの実施の形態では、移送路内の断面
形状をなめらかに変化させる構造の一例として図6
(a)に示すように上昇移送開始部36aから吐出部5
3に至るほぼ全域にわたって徐々に変化させる形態を採
るものであるが、ほかにも例えば図6(b)に示すよう
に上昇移送開始部36aの付近等ある部分で変化させる
形態等も採り得る。従って請求項1に記載する「なめら
か」とは、茶葉移送路52aのほぼ全域あるいは適宜の
部分で、断面形状を変化させる場合を包含するものであ
る。なお上述したいずれの形態においても、茶葉Aを傷
めないように移送路内の断面積S(各別に表示する場合
には上昇移送開始部36aに近い方からS1、S2、S
3、S4・・・と区別する)は、ほぼ一定に維持される
ものである
【0017】一方摘採された茶葉Aは、以上のように形
成された茶葉移送路52a通って、摘採機体3から収
容部4の上方まで移送されるため、移送途中で傷みを生
じることがほとんどない。更に茶葉移送路52a内面に
は、移送中の茶葉Aの張り付き防止あるいは移送抵抗の
軽減を図るためにメッキあるいはトリテトラフッ化エチ
レン(商品名テフロン:デュポン社の登録商標)のコー
ティング等の処理が施されている。また移送路の傾斜部
上方あるいは下方に補助ファンを設けることが可能であ
る。
【0018】吐出部53は、茶葉移送路52aの上端部
分に位置し、上昇移送されてきた茶葉Aを吐き出し、
葉袋6にほぼ自然落下させる部分であり、一例として図
2に示すように摘採機の側傍部からやや中央部に入り
込んだ位置に設けられる。従ってこの吐出部53の手前
側には、摘採機の側傍部から中央部に向かう、なめらか
な屈曲部が形成されるものであって、この屈曲部分にお
いて、刈刃34後方から茶葉移送路52aの上部まで
昇移送されてきた茶葉Aが、強引に曲げられて、傷みを
生ずることが懸念される。しかしながら、実際には茶葉
Aが茶葉移送路内上昇することに伴い、移送風の作用
は徐々に低下するものであり、吐出部53に至る手前の
屈曲部分は、実質的にその移送効果はほとんどない
状態となる。従ってこの吐出部53に至る手前を屈曲状
態に形成しても、この屈曲部分で茶葉Aが傷められるこ
とはほとんどない。なお吐出部53の周囲には茶葉Aの
落下をガイドするシュートや案内シート等の案内部材を
設けることが可能である。
【0019】次に以上のように構成された茶葉摘採機1
の作動態様について説明しながら実質的に本発明の茶葉
収容構造について説明する。 (1)未収容収葉袋の装着 まず実質的な摘採作業に先立ち、一例として六つの未収
容収葉袋6aを収容部4の上方の円状ステー43に吊り
下げ状態に取り付ける。その際収葉袋6の取り付けは紐
やクリップ等の適宜の取り付け手段によって行われる。
そして収葉袋6の装着作業に伴い、例えばスライダ25
による摘採機体3及び中継移送装置5等の高さ設定やウ
インチ26による刈刃34の最下点設定等、種々の設定
が行われる。
【0020】(2)茶葉摘採 以上のような装着作業が終了すると、作業者が操縦者用
シート27に座りエンジンユニット24を始動させ、コ
ントロールユニット23によってクローラ22や摘採機
エンジン33等を駆動させ、茶葉Aの摘採を開始する。
その際茶葉Aは、図5(a)に示すように送風ダクト3
5から排出される風によって摘採作用部36の後方に送
られ、次いで送風ダクト52を介して吹き上げファン5
1から吹き出された風により茶葉移送路52a内を積極
的に上昇移送される。なお送風ダクト35から排出され
る風によって、茶葉Aを茶葉移送路52aの上端部であ
る吐出部53まで送り込むことが可能であれば、もちろ
ん吹き上げファン51からの送風を行わないことも可能
である。
【0021】ここで茶葉移送路52aは、移送路内の断
面形状が茶葉Aの移送に伴ってなめらかに変更されて成
るものであり、図1、4に示すように運転中の作業者が
後方視界を充分確保できるように、茶葉摘採機1を前後
方向に見て、後方中央の範囲を迂回するように湾曲した
形状を採る。従って摘採された茶葉Aは、図5(a)に
併せて示すように茶葉移送路内を通って収容部4の上方
まで移送されるものであり、移送途中で傷むことがほと
んどない。またこのような構造を採ることによって茶葉
移送路52a収容部4の接触も回避している。
【0022】その後茶葉Aは、なめらかな屈曲部を経
由して、摘採機の中央部寄りに設けられた吐出部53に
至るが、屈曲部においては移送風の効力が、ほとんど失
われているためこの部分で茶葉Aに傷みを生じること
ほとんどなく、図5(b)に示すように茶葉Aは吐出
部53からほぼ自然落下しながら収葉袋6に収容され
る。なお吐出部53の下方に位置する収葉袋6が、茶葉
Aでほぼいっぱいになると収容部4を適宜の角度回転さ
せ、次の収葉袋6を吐出部53の下方に位置させるもの
である。また収葉袋6が吊り下げ状態に取り付けられる
ため、一つの収葉袋6により多くの茶葉Aが収容され
る。
【0023】(3)収容済収葉袋の取り外し 収容部4に取り付けられたすべての収葉袋6が、茶葉A
でほぼいっぱいになると一旦摘採作業を中断し、収容済
収葉袋6bが取り外される。その際まず収葉袋6の取り
付けが解除され、開放端側を紐や面状ファスナ等により
閉鎖し、適宜の場所に収容済収葉袋6bを置く。その後
次の摘採作業のために再度未収容収葉袋6aを収容部4
に吊り下げ状態に円状に取り付ける。なおこのような収
葉袋6の交換作業は摘採作業中、断続的に繰り返され
る。
【0024】
【発明の効果】まず請求項1または2記載の茶畝跨走型
茶葉摘採機における茶葉収容構造によれば、一挙に大量
の茶葉Aを傷つけることなく収容しながら、摘採機の後
方視界を充分に確保できるため、例えば収葉袋6におけ
る茶葉Aの収容姿の確認が操縦者用シート27からでも
容易に行える。また収容姿を直すために作業者が収容部
4に行く場合にも中継移送装置5が邪魔になることがな
く、もちろん収容状況を確認するための作業者を常時収
容部4に配置する必要もない。
【0025】また請求項3記載の茶畝跨走型茶葉摘採機
における茶葉収容構造によれば、複数の収葉袋6が円状
にまとめて取り付けられるため、収容姿の確認がより容
易となり、後方視界もより確実に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した茶葉摘採機を示す斜視図であ
る。
【図2】同上側面図である。
【図3】同上背面図である。
【図4】同上平面図である。
【図5】本発明を適用した茶葉摘採機の作動態様を段階
的に示す説明図である。
【図6】茶葉移送路の断面形状をなめらかに変化させる
状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 茶葉摘採機 2 走行機体 3 摘採機体 4 収容部 5 中継移送装置 6 収葉袋 6a 未収容収葉袋 6b 収容済収葉袋 21 フレーム部 22 クローラ 23 コントロールユニット 24 エンジンユニット 25 スライダ 26 ウインチ 27 操縦者用シート 31 摘採機フレームパイプ 32 摘採機フレーム基板 33 摘採機エンジン 34 刈刃 35 送風ダクト 36 摘採作用部 36a 上昇移送開始部 41 保持枠 42 回転軸 43 円状ステー 44 連結ステー 45 連結ステー 46 仕切りステー 47 ベルト車 51 吹き上げファン 52 送風ダクト 52a 茶葉移送路 52b 迂回部 53 吐出部 A 茶葉 S 断面積 S1 断面積 S2 断面積 S3 断面積 S4 断面積 T 茶畝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 46/04 A01D 46/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操縦者用シートを具え、茶畝を跨ぐよう
    に走行する走行機体と、茶畝上面に位置するように前記
    走行機体に取り付けられて茶葉の摘採を行う摘採機体と
    を具え、この摘採機体は、その後方に茶葉を収容する収
    容部を設けるとともに、前記摘採機体から収容部まで茶
    葉を風送するダクト状の中継移送装置を設け、前記走行
    機体の進行に伴い、摘採機体によって摘採した茶葉を中
    継移送装置を介して収容部に送り込むようにした茶葉摘
    採機において、前記収容部は、茶葉を受け入れる部位が上方に開口され
    て成り、 一方、前記中継移送装置は、摘採茶葉の受入れ側が摘採
    機体の後方においてその作業進行方向に向かって開口し
    ており、 また中継移送装置の茶葉の吐出部は、中継移送装置の始
    端よりも充分上方に設定され、前記収容部の開口されて
    いる部位に臨むように設けられ、 更に中継移送装置における茶葉の受け入れ側から茶葉の
    吐出部に到る間は、 操縦者用シートに座った作業者の後
    方視界を充分確保し得るように、摘採機の後方中央の範
    囲を迂回するように湾曲形成されるとともに、摘採機体
    後方から収容部の上方まで茶葉を移送する茶葉移送路
    が、断面積をほぼ一定に維持するように、茶葉の移送に
    伴って、なめらかに断面を変更するものであり、 摘採後茶葉は、茶葉移送路内を流れる移送風によって
    摘採機体から収容部の上方まで積極的に上昇移送された
    後、吐出部からほぼ自然落下して収容部に収容されるこ
    とを特徴とする茶畝跨走型茶葉摘採機における茶葉収容
    構造。
  2. 【請求項2】 前記ダクト状の中継移送装置は、左右の
    吐出部が摘採機の後方中央の範囲を迂回するように湾曲
    形成されて、後方視界を確保する開放空間を構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の茶畝跨走型茶葉摘採機に
    おける茶葉収容構造。
  3. 【請求項3】 前記収容部は、複数の収葉袋が吊り下げ
    状態に円状に取り付けられ、回転自在に設定されること
    を特徴とする請求項1または2記載の茶畝跨走型茶葉摘
    採機における茶葉収容構造。
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