JP3138523B2 - 通信線の布設・回収方法 - Google Patents

通信線の布設・回収方法

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JP3138523B2 JP5723892A JP5723892A JP3138523B2 JP 3138523 B2 JP3138523 B2 JP 3138523B2 JP 5723892 A JP5723892 A JP 5723892A JP 5723892 A JP5723892 A JP 5723892A JP 3138523 B2 JP3138523 B2 JP 3138523B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管状部材に収納してお
いた通信線を、あらかじめ布設された別の管状部材に圧
力気体の流れにより転送して布設し、あるいは、あらか
じめ布設された管状部材に収納された通信線を、圧力気
体の流れにより別の管状部材に転送して回収する通信線
の布設・回収方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、通信線の布設・回収の技術とし
て、特開平3−174104号公報に記載された方法が
ある。この方法を図1で説明する。図中、1はケーブ
ル、2,3は管状部材、4,5は接合部、6はコンプレ
ッサ、7は通信線、8は光ファイバ素線、9は外被であ
る。
【0003】(A)図は、既設の管路に通信線を布設す
る方法の説明図である。ケーブル1は、複数本の管状部
材2が束ねられたものである。この管状部材2には、通
信線が収納されていない状態でケーブルとしてあらかじ
め布設されており、この管状部材2に通信線7が布設さ
れる。通信線7は、この例では、(C)図に示すよう
に、7心の光ファイバ素線8が集合され、発泡ポリエチ
レンなどの軽量な外被9で被覆されたものである。管状
部材3には、管状部材2に布設されるべき通信線があら
かじめ収納されており、搬入を容易にするために、コイ
ル状に巻かれている。この管状部材3を、通信線を布設
すべき現場に搬入して、その片端に布設現場にあらかじ
め布設しておいた既設の管状部材2に接合部4において
接合し、他端の接合部5において、コンプレッサ6を接
続し、圧力気体を流し、通信線を未設の管状部材3から
既設の管状部材2に導入することにより、通信線の布設
を行なう。
【0004】(B)図は、既設の管状部材2に布設され
ている通信線を回収する方法の説明図である。通信線
は、未設の管状部材3を管状部材2の一端に接合部4に
おいて接合し、管状部材2の他端に接合部5において、
コンプレッサ6を接続する。管状部材3は空である。コ
ンプレッサ6から管状部材2に圧力気体を導入すること
により、管状部材2に収納された通信線が管状部材3に
移動されて収納され、通信線の回収ができる。
【0005】このような従来の通信線の布設・回収方法
によると、特に、送通の開始時期において送通速度が非
常に遅いという問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解決するためになされたもので、通信線が収納さ
れた第1の管状部材と、通信線が収納されていない第2
の管状部材とを接合部で接合し、前記第1の管状部材の
接合部の反対側から圧力流体を供給し、前記通信線を圧
力気体流にのせて前記第2の管状部材側に転送する通信
線の布設・回収方法において、送通の開始時期において
も、送通速度の低下のない布設・回収方法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、通信線が収納
された第1の管状部材と、通信線が収納されていない第
2の管状部材とを接合部で接合し、前記第1の管状部材
の接合部の反対側から圧力流体を供給し、前記通信線を
圧力気体流にのせて前記第2の管状部材側に転送する通
信線の布設・回収方法であって、前記圧力流体は、第1
段階は、瞬間的に高められた圧力で供給され、第2段階
は、前記高められた圧力が維持されるように供給され、
第3段階は、供給圧力が徐々に下げられるように供給さ
れ、以上の3段階を1つのサイクルとして、このサイク
ルが繰り返され、前記通信線を管路内で脈動させるよう
にして移動させるようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】発明者らは、従来の方法による送通速度の低下
の原因を検討した結果、その主因が以下の点にあると推
定した。
【0009】まず、送通の際の管路内の通信線の状態を
観察したところ、管路の曲線部で、内壁に通信線が密着
している状態が認められた。送通速度の低下の原因は、
この内壁への通信線の密着のため摩擦力が高まっている
ためと思われる。すなわち、管路内の状況をみると、管
路内での圧力気体の圧力勾配は、図2に示すように、圧
力気体の入口で大きく、既設管路の出口で小さくなって
おり、さらに、一般に用いられる窒素や空気などの気体
は、圧縮性気体であるため、圧力気体入口での流速は非
常に遅く、出口に近づくほど、圧力低下によって体積が
膨張するため、流速は早くなる。したがって、圧力流体
を用いて通信線を搬送すると、布設中に通信線の周囲の
流体速度が、先端へ行くほど早くなることを意味する。
このため、通信線の先端がより早く動かされようとする
ため、通信線が管路内壁に密着されると考えられる。
【0010】発明者らは、類似技術の検討を行なってき
ており、「電子情報通信学会研究会予稿集」(1989
年5月)第61〜66頁の論文番号OCS89−10に
おける第62頁の式に示されるように、通信線の推進
力は、その位置での管路内の圧力勾配に比例することが
わかっている。この文献で開示した検討結果は、ドラム
に巻かれた通信線を、管路の端末から送り込みながら、
圧力気体を供給する技術に関するものであるから、本発
明のように、布設される通信線が、管状部材にあらかじ
め収納されている場合や、回収される通信線を管状部材
内に収納して回収するような場合について解析したもの
ではない。また、このように管状部材間で通信線を移動
させる技術に関しては、従来から試みはない。
【0011】上述した圧力気体による推進力と管状部材
内の流体速度との考慮の下に、通信線の圧送状況を図3
により説明し、さらに、本発明の作用について説明す
る。図3において、(E)図は、送通途中の通信線の送
通状況を模擬して示した図であり、図1と同様な部分に
は同じ符号を付して説明を省略する。10は入口、11
は出口である。
【0012】(A)図は、(E)図に示した位置に通信
線がある時の従来法を用いた場合の管状部材3の入口1
0から管状部材2の出口11間の圧力分布を推定したも
のである。すなわち、従来法では、コンプレッサ6から
管状部材3の入口10に一定の圧力が供給される。管状
部材に沿う圧力分布は、通信線7の先端ほど、大きな圧
力勾配の下におかれ、上記文献の考察からも分かるよう
に、先端ほど大きな推進力を受けることが分かる。
【0013】(B)図,(C)図,(D)図は、本発明
の方法を用いたときの管路内の圧力分布を推定したもの
である。供給圧力は、瞬間的に高められ、その状態が維
持された後、圧力を徐々に下げるサイクルが繰り返され
る。そのサイクルにおける圧力分布は、(B)図より明
らかなように、急激に供給圧力を高めることで、入口付
近の圧力勾配が先端に比べ高まる。この供給圧力は、先
端での気体流量が一定になるまで維持される。この状態
では、(C)図に示すように、圧力勾配の急な範囲が管
状部材の前方に向かって進行していく。これにより圧力
勾配に比例する圧送力は、通信線の手前の部分がまず大
きくなって、その部分が動き始め、徐々に先端の部分に
向けて圧送力の大きい部分が移動していくという挙動を
とる。このため、最初に手前が動き始めることで通信線
が管路内壁と離れて、これが前方へ伝搬し摩擦力を低減
せしめて送通を容易にすると考えられる。その後、供給
圧力を低下させ、(D)図に示すように、緩やかな圧力
勾配となる。このサイクルを繰り返すことにより、通信
線が管路内で脈動されるようにして移動される。
【0014】
【実施例】上述したように、本発明は、管路に供給する
圧力流体の圧力を変化させることにより、管路内壁と通
信線の密着を除く方法である。したがって、図1を用い
て実施例を説明することができる。ハード的にみれば、
図1と同様と考えてよい。コンプレッサ6により供給さ
れる圧力気体は、従来技術とは相違する。一実施例にお
いては、(A)図において、管状部材3に接合部5から
供給される圧力気体、または、(B)図において、管状
部材2に接合部5から供給される圧力気体は、第1段階
として、瞬間的に高められた圧力で供給される。第2段
階は、その圧力が維持される。維持される期間は、通信
線の先端での気体流量が一定になるまでである。第3段
階は、供給圧力が徐々に下げられる。以上の3段階を1
つのサイクルとして、このサイクルが繰り返され、通信
線を管路内で脈動させるようにして移動させる。それに
よって、通信線の布設または回収ができる。
【0015】なお、第2段階における供給圧力の維持状
態は、必ずしも、先端での気体流量が一定になるまで維
持されることに限られるものではない。それより前の時
点で、あるいは、その後の適宜の時点で供給圧力を低下
させるようにしてもよいが、先端での気体流量が一定に
なる時点で、供給圧力を低下させるのが効率的である。
また、第3段階における供給圧力の低下は、大気圧まで
でもよく、あるいは、それより高い圧力状態から第1段
階に移行するようにしてもよい。
【0016】具体的な実験結果について説明する。評価
を行なった管路の構成は、長さ100m、内径6mm、
外径8mmのポリエチレン製管路を1m径の円形に束取
りし、これを2本接続して行なった。すなわち、図1
(A)の管状部材3が2本接続された状態である。その
うちの1本の管路には、250μm径の光ファイバ素線
7心を図1(C)に示すように配列し、発泡ポリエチレ
ンを被覆して外径2mmに仕上げた100mの長さの光
ファイバケーブルを通信線として挿入した。
【0017】まず、比較例として、従来法を行なった。
5kg/cm2 の圧縮空気を用いて一方の管路から他方
の管路へ通信線の転送を行なった。このときは、全長の
送通に7分50秒を要した。また、布設実験中を通し
て、通信線は束状に巻かれた管路の内壁に付着して、ず
るずるすべりながら移動しており、全長に大きな摩擦が
生じていることが窺えた。
【0018】次に、本発明の実施例として、同じ管路を
用いて、5kg/cm2 の空気を2秒間供給し、4秒間
供給を止め、また2秒間供給するというサイクルを繰り
返して送通を行なった。全長の送通は5分で終了した。
この際の通信線の動きは、空気を供給した後、まず通信
線後部が浮き上がって進みはじめ、これが伝搬していく
動きが見られた。この束取りされた管路内壁の壁から浮
き上がった部分が管路中に何箇所も見受けられ、圧力を
変化させたことで生じた通信線のたるみが伝わって送通
が進んでいくことが観察された。
【0019】図4は、圧力の時間的な変動を図示したも
のであり、曲線aは入口での供給圧力、曲線bは2つの
管路の接続部での圧力、曲線cは管路の出口付近での圧
力変化を図示したものである。圧力の立ち上がり部分
が、入口から出口へ移動して行く様子が表れている。
【0020】したがって、本発明の方法を用いることに
より、従来の方法よりも短時間で通信線の送通を行ない
得ることが明らかになった。また、一定圧力で気体を流
し続ける場合を比較して気体の総流量は小さくなり、よ
り小型の圧力気体供給装置を用いることが可能である。
【0021】また、本発明の方法では、通信線が先端側
で引っ張られて、曲がり部を有する管路で曲がりの内側
に位置する内面に接して生ずる摩擦力を低減する効果を
与えるものであるため、通信線を収納している管状部材
が束にまとめられている場合や、布設すべき管状部材が
曲がりを多く含んで布設されている場合などに有効であ
る。このため、布設工事場所に制約が多いために通信線
路の曲がりが多くなるビル内や構内の配線に用いると特
に有効である。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、一方の管路に収納された通信線を、これに接
合された他方の管路へ転送して行なう、通信線の布設・
回収方法において、管路の内面に接して生じる摩擦力を
低減できることよって、より短時間で通信線を転送でき
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ならびに従来例における通信線の布設・
回収方法の説明図である。
【図2】管路内の圧力勾配を示す線図である。
【図3】作用の説明図である。
【図4】本発明の実験例における圧力変動を示す線図で
ある。
【符号の説明】
1 ケーブル 2,3 管状部材 4,5 接合部 6 コンプレッサ 7 通信線 8 光ファイバ素線 9 外被
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 茂 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 森光 武則 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−174104(JP,A) 特開 平2−43505(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/46 H02G 1/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信線が収納された第1の管状部材と、
    通信線が収納されていない第2の管状部材とを接合部で
    接合し、前記第1の管状部材の接合部の反対側から圧力
    流体を供給し、前記通信線を圧力気体流にのせて前記第
    2の管状部材側に転送する通信線の布設・回収方法であ
    って、前記圧力流体は、第1段階は、瞬間的に高められ
    た圧力で供給され、第2段階は、前記高められた圧力が
    維持されるように供給され、第3段階は、供給圧力が徐
    々に下げられるように供給され、以上の3段階を1つの
    サイクルとして、このサイクルが繰り返され、前記通信
    線を管路内で脈動させるようにして移動させるようにし
    たことを特徴とする通信線の布設・回収方法。
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