JPH06261431A - 銅線の布設方法 - Google Patents
銅線の布設方法Info
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- JPH06261431A JPH06261431A JP7105093A JP7105093A JPH06261431A JP H06261431 A JPH06261431 A JP H06261431A JP 7105093 A JP7105093 A JP 7105093A JP 7105093 A JP7105093 A JP 7105093A JP H06261431 A JPH06261431 A JP H06261431A
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- JP
- Japan
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- copper wire
- wire
- copper
- laying
- guide wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23Q—DETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
- B23Q1/00—Members which are comprised in the general build-up of a form of machine, particularly relatively large fixed members
- B23Q1/0063—Connecting non-slidable parts of machine tools to each other
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Electric Cable Installation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 布設する銅線に過度の力を及ぼすことなく、
屋内配線等の曲がりの多い管路へも布設ができる銅線の
布設方法を提供する。 【構成】 管路1に、ガイド線3を挿通しておく。この
ガイド線3の終端に、銅線1を先端クランプ4によって
固定する。ついで、ガイド線3をウインチ10で巻き取
りながら、サプライリール9から繰り出される銅線2を
送り込み装置8により空気送通器5から、管路1に送り
込む。空気送通器5は、コンプレッサ6からの圧縮空気
7を、銅線2とともに、管路1に送り込む。ウインチ1
0の牽引力は脈動され、その牽引力と送り込み装置8に
よる駆動力と圧縮空気7による圧送力によって、銅線2
を管路1に挿通できる。
屋内配線等の曲がりの多い管路へも布設ができる銅線の
布設方法を提供する。 【構成】 管路1に、ガイド線3を挿通しておく。この
ガイド線3の終端に、銅線1を先端クランプ4によって
固定する。ついで、ガイド線3をウインチ10で巻き取
りながら、サプライリール9から繰り出される銅線2を
送り込み装置8により空気送通器5から、管路1に送り
込む。空気送通器5は、コンプレッサ6からの圧縮空気
7を、銅線2とともに、管路1に送り込む。ウインチ1
0の牽引力は脈動され、その牽引力と送り込み装置8に
よる駆動力と圧縮空気7による圧送力によって、銅線2
を管路1に挿通できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋外配線などの目的
で、管路中に銅線を布設する方法に関するものである。
で、管路中に銅線を布設する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、通信線として用いられる銅線を屋
内に配線する方法としては、ピアノ線やFRP線からな
る剛性の高いガイド線をあらかじめ管路に送通してお
き、そのガイド線に銅線の先端を固定して、ガイド線を
引っ張ることによって銅線を牽引して布設する方法が一
般に行なわれている。
内に配線する方法としては、ピアノ線やFRP線からな
る剛性の高いガイド線をあらかじめ管路に送通してお
き、そのガイド線に銅線の先端を固定して、ガイド線を
引っ張ることによって銅線を牽引して布設する方法が一
般に行なわれている。
【0003】このように、ガイド線を用いて単純な引っ
張りによって布設する方法を用いた場合、曲がりのある
管路では、先端より牽引された銅線は、管路の曲がりの
内側に締め付けられて摩擦力を生じ、これが抵抗となっ
て送通が困難となる問題があった。銅線が対撚線のデー
タ伝送線である場合には、締付力によって位置関係が崩
れ、クロストーク特性が変化するという問題がある。
張りによって布設する方法を用いた場合、曲がりのある
管路では、先端より牽引された銅線は、管路の曲がりの
内側に締め付けられて摩擦力を生じ、これが抵抗となっ
て送通が困難となる問題があった。銅線が対撚線のデー
タ伝送線である場合には、締付力によって位置関係が崩
れ、クロストーク特性が変化するという問題がある。
【0004】また、距離の長い管路を送通する場合に
は、大きな張力が必要となるため、ウィンチ、金車等の
機材が大型となる上、この張力に耐えるため、銅線は、
耐張力性が必要とされ、構造が大型化するという問題が
あった。
は、大きな張力が必要となるため、ウィンチ、金車等の
機材が大型となる上、この張力に耐えるため、銅線は、
耐張力性が必要とされ、構造が大型化するという問題が
あった。
【0005】一方、特殊な布設方法として、特開昭63
−7120号公報に記載されているように、空気流を用
いて電線を布設する方法も知られている。
−7120号公報に記載されているように、空気流を用
いて電線を布設する方法も知られている。
【0006】この公報に記載された方法は、非常に細く
しなやかな毛線を用いた電線に適用することは可能であ
るが、電線の剛性が高い場合や、オフィスビルなどのよ
うに配線系に多くの曲がり部が含まれている場合である
と、曲がり部で電線がつっかえてしまい、送通できない
ことが多かった。
しなやかな毛線を用いた電線に適用することは可能であ
るが、電線の剛性が高い場合や、オフィスビルなどのよ
うに配線系に多くの曲がり部が含まれている場合である
と、曲がり部で電線がつっかえてしまい、送通できない
ことが多かった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、銅線に過度の力を及ぼすこ
となく、屋内配線等の曲がりの多い管路へも布設ができ
る銅線の布設方法を提供することを目的とするものであ
る。
情に鑑みてなされたもので、銅線に過度の力を及ぼすこ
となく、屋内配線等の曲がりの多い管路へも布設ができ
る銅線の布設方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、管路内に銅線を布設する銅線の布
設方法であって、管路全長をほぼ気密な状態とし、銅線
の先端に固定したガイド線を管路出口側で張力を脈動さ
せて牽引するとともに、管路入口側から銅線を送り込み
ながら空気流を送り込むことを特徴とするものである。
載の発明においては、管路内に銅線を布設する銅線の布
設方法であって、管路全長をほぼ気密な状態とし、銅線
の先端に固定したガイド線を管路出口側で張力を脈動さ
せて牽引するとともに、管路入口側から銅線を送り込み
ながら空気流を送り込むことを特徴とするものである。
【0009】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の銅線の布設方法において、布設される銅線
が、複数本の銅線を撚り合わせた上に弾性を有する材料
からなる外被が施され、かつ、前記弾性を有する材料か
らなる外被は布設される管路の曲がり部を通過した後に
前記銅線を延ばす程度の剛性を有する外被であることを
特徴とするものである。
1に記載の銅線の布設方法において、布設される銅線
が、複数本の銅線を撚り合わせた上に弾性を有する材料
からなる外被が施され、かつ、前記弾性を有する材料か
らなる外被は布設される管路の曲がり部を通過した後に
前記銅線を延ばす程度の剛性を有する外被であることを
特徴とするものである。
【0010】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、従来の工法と
異なり、以下の原理を用いて銅線の送通が行なわれるも
のである。すなわち、銅線は送り込み口において、強制
的に一定長が管路に送り込まれた場合、管路中で弛みが
生じる。弛みが生じた部分は、空気流を受ける面積が大
きくなり、この弛みは前方に少しずつ送られる。一方、
この弛みがひどくなると、銅線が変形して癖がついてし
まい、弛みが進行することもなくなり、摩擦が大きくな
ってしまうが、本発明では、銅線の送り込みながら空気
流を送通するとともに、銅線の先端に固定したガイド線
を、脈動させて牽引することによって、たまった弛みが
引っ張って延ばされ、銅線に曲がり癖がつくことを防止
できるものである。
異なり、以下の原理を用いて銅線の送通が行なわれるも
のである。すなわち、銅線は送り込み口において、強制
的に一定長が管路に送り込まれた場合、管路中で弛みが
生じる。弛みが生じた部分は、空気流を受ける面積が大
きくなり、この弛みは前方に少しずつ送られる。一方、
この弛みがひどくなると、銅線が変形して癖がついてし
まい、弛みが進行することもなくなり、摩擦が大きくな
ってしまうが、本発明では、銅線の送り込みながら空気
流を送通するとともに、銅線の先端に固定したガイド線
を、脈動させて牽引することによって、たまった弛みが
引っ張って延ばされ、銅線に曲がり癖がつくことを防止
できるものである。
【0011】すなわち、一定以下の弛みが生じた状態
で、銅線は先端から牽引され、弛みが生じた状態で浮い
ている銅線は、牽引力によって真っ直ぐに管路に沿って
接するように張られ、また、次に生じた送り込み分が弛
む、といった動きを繰り返して、前方に進行していくの
である。
で、銅線は先端から牽引され、弛みが生じた状態で浮い
ている銅線は、牽引力によって真っ直ぐに管路に沿って
接するように張られ、また、次に生じた送り込み分が弛
む、といった動きを繰り返して、前方に進行していくの
である。
【0012】このため、特に、曲がりの多い管路などで
は、従来のガイド線によって銅線の先端を牽引する方法
では、銅線が曲がり部において、銅線が内向きに締め付
けられ、摩擦が増して送通が難しくなるという状態が生
じたが、本発明によれば、管路入口側から銅線を送り込
みながら空気流を送り込むことによって、このような状
態が生じることはない。
は、従来のガイド線によって銅線の先端を牽引する方法
では、銅線が曲がり部において、銅線が内向きに締め付
けられ、摩擦が増して送通が難しくなるという状態が生
じたが、本発明によれば、管路入口側から銅線を送り込
みながら空気流を送り込むことによって、このような状
態が生じることはない。
【0013】また、上記公報のように、空気流を用い
て、銅線を管路入口側から押し込む方法では、曲がり部
など抵抗の大きな箇所で、銅線の先端が停まってしまっ
た場合には、銅線が管路中で螺旋を巻いたように弛ん
で、動かなくなるといった状態が生じたが、本発明によ
れば、銅線の先端に固定したガイド線を管路出口側で張
力を脈動させて牽引することによって、このような状態
が生じることもなく、良好な銅線の布設が可能である。
て、銅線を管路入口側から押し込む方法では、曲がり部
など抵抗の大きな箇所で、銅線の先端が停まってしまっ
た場合には、銅線が管路中で螺旋を巻いたように弛ん
で、動かなくなるといった状態が生じたが、本発明によ
れば、銅線の先端に固定したガイド線を管路出口側で張
力を脈動させて牽引することによって、このような状態
が生じることもなく、良好な銅線の布設が可能である。
【0014】また、請求項2に記載の発明においては、
外被の弾性により曲がり部を通過した時点で銅線は真っ
直ぐに戻ろうとし、張力が脈動するために、直線管路に
おいて銅線が比較的容易に直線形状に戻るため、このよ
うな銅線に上述した方法を適用することによって、さら
に、良好な銅線の布設ができる。
外被の弾性により曲がり部を通過した時点で銅線は真っ
直ぐに戻ろうとし、張力が脈動するために、直線管路に
おいて銅線が比較的容易に直線形状に戻るため、このよ
うな銅線に上述した方法を適用することによって、さら
に、良好な銅線の布設ができる。
【0015】この際、銅線に用いられる外被としては、
銅線の布設時に抵抗とならないよう軽量であることが望
ましく、かつ、弾性を有するため、独立気泡からなる多
孔体構造が適当である。このような多孔体構造体の例と
しては、ポリウレタンフォームや、ポリエチレンフォー
ム等がある。
銅線の布設時に抵抗とならないよう軽量であることが望
ましく、かつ、弾性を有するため、独立気泡からなる多
孔体構造が適当である。このような多孔体構造体の例と
しては、ポリウレタンフォームや、ポリエチレンフォー
ム等がある。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の銅線の布設方法の説明図で
ある。図中、1は管路、1aは曲がり部、2は銅線、3
はガイド線、4は先端クランプ、5は空気送通器、6は
コンプレッサ、7は圧縮空気、8は送り込み装置、9は
サプライリール、10はウインチ、11はコントローラ
である。管路1は、模式的に図示したが、銅線2が挿通
される管路である。銅線2の先端には、先端クランプ4
によってガイド線3が固定されている。先端クランプ4
は、図では位置を示すために瘤状に図示したが、先端ク
ランプ4を設けたことにより外径が大きくならないのが
望ましい。接着剤や、紐で縛るなどの固定方法を用いて
もよい。管路1の入口には、空気送通器5が取り付けら
れ、コンプレッサ6から圧縮空気7が導入される。空気
送通器5の管路と反対側には、適当なシール部を通し
て、銅線2が導入されている。銅線2は、サプライリー
ル9から送り込み装置8によって、管路側に送り込まれ
る。送り込み装置8としては、モータ等により駆動され
るローラを用い、銅線を挟んで銅線に駆動力を与えるよ
うな装置を用いる。ガイド線3は、ウインチ10によっ
て牽引されて巻き取られるが、ウインチ10の巻取張力
は、コントローラ11で制御され、所定の周期で脈動さ
れる。脈動の周期は、必ずしも一定である必要はない。
巻取張力を測定しながら、その張力が、大きくなった場
合に、小刻みで変動させたり、大きい変動の上に、小さ
い変動を乗せるなど、適宜のパターンや、周期で脈動さ
せるようにすることができる。
ある。図中、1は管路、1aは曲がり部、2は銅線、3
はガイド線、4は先端クランプ、5は空気送通器、6は
コンプレッサ、7は圧縮空気、8は送り込み装置、9は
サプライリール、10はウインチ、11はコントローラ
である。管路1は、模式的に図示したが、銅線2が挿通
される管路である。銅線2の先端には、先端クランプ4
によってガイド線3が固定されている。先端クランプ4
は、図では位置を示すために瘤状に図示したが、先端ク
ランプ4を設けたことにより外径が大きくならないのが
望ましい。接着剤や、紐で縛るなどの固定方法を用いて
もよい。管路1の入口には、空気送通器5が取り付けら
れ、コンプレッサ6から圧縮空気7が導入される。空気
送通器5の管路と反対側には、適当なシール部を通し
て、銅線2が導入されている。銅線2は、サプライリー
ル9から送り込み装置8によって、管路側に送り込まれ
る。送り込み装置8としては、モータ等により駆動され
るローラを用い、銅線を挟んで銅線に駆動力を与えるよ
うな装置を用いる。ガイド線3は、ウインチ10によっ
て牽引されて巻き取られるが、ウインチ10の巻取張力
は、コントローラ11で制御され、所定の周期で脈動さ
れる。脈動の周期は、必ずしも一定である必要はない。
巻取張力を測定しながら、その張力が、大きくなった場
合に、小刻みで変動させたり、大きい変動の上に、小さ
い変動を乗せるなど、適宜のパターンや、周期で脈動さ
せるようにすることができる。
【0017】布設方法について説明する。管路1に、ガ
イド線3を挿通する。あらかじめ、ガイド線3が管路1
に挿通されている場合は、それを利用できる。ガイド線
3を挿通するには、従来のように、押し込みによって管
路入口側あるいは管路出口側から挿通することができ
る。空気流によって送通しやすいガイド線を用いて、こ
れを空気送通器5を利用して圧縮空気で送通するように
してもよい。ガイド線3が、空気流によって送通しにく
いものである場合には、空気流によって送通しやすい線
を空気送通器5を利用して圧縮空気で送通させた後、そ
の線にガイド線の先端を固定してガイド線3を牽引して
管路1に挿通させてもよい。
イド線3を挿通する。あらかじめ、ガイド線3が管路1
に挿通されている場合は、それを利用できる。ガイド線
3を挿通するには、従来のように、押し込みによって管
路入口側あるいは管路出口側から挿通することができ
る。空気流によって送通しやすいガイド線を用いて、こ
れを空気送通器5を利用して圧縮空気で送通するように
してもよい。ガイド線3が、空気流によって送通しにく
いものである場合には、空気流によって送通しやすい線
を空気送通器5を利用して圧縮空気で送通させた後、そ
の線にガイド線の先端を固定してガイド線3を牽引して
管路1に挿通させてもよい。
【0018】いずれにしても、管路1に挿通されたガイ
ド線3の終端に、銅線1を先端クランプ4によって固定
する。ついで、ガイド線3をウインチ10で巻き取りな
がら、サプライリール9から繰り出される銅線2を送り
込み装置8により空気送通器5から、管路1に送り込
む。空気送通器5は、コンプレッサ6からの圧縮空気7
を、銅線2とともに、管路1に送り込む。ウインチ10
の牽引力は脈動され、その牽引力と送り込み装置8によ
る駆動力と圧縮空気7による圧送力によって、銅線2を
管路1に挿通できる。上述したように、牽引力の脈動と
圧縮空気による圧送力が加味されたことによって、曲が
り部1aがあっても、銅線2に過度の外力を与えること
なく、管路1に挿通させることができる。
ド線3の終端に、銅線1を先端クランプ4によって固定
する。ついで、ガイド線3をウインチ10で巻き取りな
がら、サプライリール9から繰り出される銅線2を送り
込み装置8により空気送通器5から、管路1に送り込
む。空気送通器5は、コンプレッサ6からの圧縮空気7
を、銅線2とともに、管路1に送り込む。ウインチ10
の牽引力は脈動され、その牽引力と送り込み装置8によ
る駆動力と圧縮空気7による圧送力によって、銅線2を
管路1に挿通できる。上述したように、牽引力の脈動と
圧縮空気による圧送力が加味されたことによって、曲が
り部1aがあっても、銅線2に過度の外力を与えること
なく、管路1に挿通させることができる。
【0019】具体例について説明する。図2(A)は、
直径0.45mmの銅心12に、直径0.5mmのポリ
エチレン被覆13を施した銅心線14を、4本撚り合わ
せた銅線の断面図である。また、図2(B)は、図2
(A)に示した銅線の4本の集合体に、外径が2mmと
なるようにポリエチレンフォーム15を被覆した銅線で
ある。ポリエチレンフォーム15は、独立気泡を有した
ものである。
直径0.45mmの銅心12に、直径0.5mmのポリ
エチレン被覆13を施した銅心線14を、4本撚り合わ
せた銅線の断面図である。また、図2(B)は、図2
(A)に示した銅線の4本の集合体に、外径が2mmと
なるようにポリエチレンフォーム15を被覆した銅線で
ある。ポリエチレンフォーム15は、独立気泡を有した
ものである。
【0020】この2種類の銅線を用いて、送通実験を行
なった。図1で説明したように、ガイド線3、送り込み
装置5、コンプレッサ6、空気送通器8、ウィンチ10
等からなる布設装置を用いた。管路1には、図1に示す
ようなほぼ90゜の曲がり部を6箇所を有する構成とし
た。管路の内径は25mm、5mおきに曲がり部を設け
たから、全長が35mのルートであり、曲がり部は、半
径50mmの円弧で曲がるようにした。曲がり部を含
め、入口部および出口部以外には開口部のない気密な管
路構成となっている。
なった。図1で説明したように、ガイド線3、送り込み
装置5、コンプレッサ6、空気送通器8、ウィンチ10
等からなる布設装置を用いた。管路1には、図1に示す
ようなほぼ90゜の曲がり部を6箇所を有する構成とし
た。管路の内径は25mm、5mおきに曲がり部を設け
たから、全長が35mのルートであり、曲がり部は、半
径50mmの円弧で曲がるようにした。曲がり部を含
め、入口部および出口部以外には開口部のない気密な管
路構成となっている。
【0021】ウィンチ10は、最大40kgの張力を生
じ得るもので、コントローラ11により、所定周期の脈
動を与えつつ銅線の牽引が行なえるようになっている。
空気送通器8のシール部には、サプライリール9から送
り込まれる銅線2を通す孔部を有するゴムシールを用い
た。空気送通器8には圧縮空気を送り込めるようにし
た。さらに、銅線引き込み時のガイド線3として、ピア
ノ線にナイロン被覆をした外径0.8mmのガイド線を
用いて、これをあらかじめ管路に布設しておいた。
じ得るもので、コントローラ11により、所定周期の脈
動を与えつつ銅線の牽引が行なえるようになっている。
空気送通器8のシール部には、サプライリール9から送
り込まれる銅線2を通す孔部を有するゴムシールを用い
た。空気送通器8には圧縮空気を送り込めるようにし
た。さらに、銅線引き込み時のガイド線3として、ピア
ノ線にナイロン被覆をした外径0.8mmのガイド線を
用いて、これをあらかじめ管路に布設しておいた。
【0022】比較例1として、図2(A)の銅線を用い
て、ガイド線で牽引して送通する従来方法の実験を行な
った。管路の先端から牽引して全長を送通するために、
最大13kg(6番目の曲がり部の通過後)が必要であ
り、図3(A)に示すように、管路1の曲がり部1aに
おいて、銅線2は、管路1の内壁に強く押し付けられて
いるのが観察された。このため、曲がり部1aで銅線2
がしごかれて、銅心の配列が乱れた。銅心の配列の乱れ
によって、クロストークが増加し、銅線としての伝送特
性が低下した。また、布設のための時間は、15分を要
した。
て、ガイド線で牽引して送通する従来方法の実験を行な
った。管路の先端から牽引して全長を送通するために、
最大13kg(6番目の曲がり部の通過後)が必要であ
り、図3(A)に示すように、管路1の曲がり部1aに
おいて、銅線2は、管路1の内壁に強く押し付けられて
いるのが観察された。このため、曲がり部1aで銅線2
がしごかれて、銅心の配列が乱れた。銅心の配列の乱れ
によって、クロストークが増加し、銅線としての伝送特
性が低下した。また、布設のための時間は、15分を要
した。
【0023】比較例2として、比較例1の銅線を用い
て、ガイド線を用いずに、100[l/分]の空気流と
ともに、駆動リールを用いた送り込み装置で、管路1に
銅線2を押し込んだ。図3(B)に示すように、1箇所
目の曲がり部1aの出口で、銅線2の先端が曲がり部の
内壁に突き当たって止まった。さらに、空気流による送
通を続けると、以降の銅線は、ピッチが10cm程度の
螺旋状のとぐろを巻いたようになって止まってしまい、
送通できなかった。
て、ガイド線を用いずに、100[l/分]の空気流と
ともに、駆動リールを用いた送り込み装置で、管路1に
銅線2を押し込んだ。図3(B)に示すように、1箇所
目の曲がり部1aの出口で、銅線2の先端が曲がり部の
内壁に突き当たって止まった。さらに、空気流による送
通を続けると、以降の銅線は、ピッチが10cm程度の
螺旋状のとぐろを巻いたようになって止まってしまい、
送通できなかった。
【0024】具体例1として、比較例2の方法に加え
て、銅線2の先端にガイド線3を接合して、管路1の入
口から最初の曲がり部の影響によって、銅線2がごく僅
かに曲がる程度の状態までウィンチ10で引き、ウィン
チ10を止めて、空気流による圧送と、送り込み装置8
による押し込みによって、銅線2が、50cm程度のピ
ッチの螺旋状となるまで送り込まれるのを待ち、再度ウ
ィンチ10で引く、という作業を繰り返して送り込んだ
ところ、最大の牽引張力は2kgで、管路1の全長に銅
線を送通することができた。また、所要時間も8分間と
短くなっていた。
て、銅線2の先端にガイド線3を接合して、管路1の入
口から最初の曲がり部の影響によって、銅線2がごく僅
かに曲がる程度の状態までウィンチ10で引き、ウィン
チ10を止めて、空気流による圧送と、送り込み装置8
による押し込みによって、銅線2が、50cm程度のピ
ッチの螺旋状となるまで送り込まれるのを待ち、再度ウ
ィンチ10で引く、という作業を繰り返して送り込んだ
ところ、最大の牽引張力は2kgで、管路1の全長に銅
線を送通することができた。また、所要時間も8分間と
短くなっていた。
【0025】具体例2として、具体例1で行なった方法
により、図2(B)で説明した構造の銅線を送通したと
ころ、図2(A)で説明した銅線よりも銅線の弾性が高
いため、スムーズに銅線が送り込め、ウィンチ10を動
かす周期が短くなり、送通時間も6分間と短縮できた。
また、曲がり部での抵抗が小さくなるためウィンチ10
による牽引張力も最大1.5kgと小さくて済んだ。
により、図2(B)で説明した構造の銅線を送通したと
ころ、図2(A)で説明した銅線よりも銅線の弾性が高
いため、スムーズに銅線が送り込め、ウィンチ10を動
かす周期が短くなり、送通時間も6分間と短縮できた。
また、曲がり部での抵抗が小さくなるためウィンチ10
による牽引張力も最大1.5kgと小さくて済んだ。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、屋内配線等、曲がりの多い管路への銅線の布
設に有用である。また、特に、高張力でのしごきなどに
より、銅心の位置関係が変化して電気的特性の劣化が生
じるようなデータ伝送用の対撚り線の布設等には、特に
有用である。
によれば、屋内配線等、曲がりの多い管路への銅線の布
設に有用である。また、特に、高張力でのしごきなどに
より、銅心の位置関係が変化して電気的特性の劣化が生
じるようなデータ伝送用の対撚り線の布設等には、特に
有用である。
【図1】本発明の銅線の布設方法の説明図である。
【図2】本発明の具体例に用いた銅線の断面図である。
【図3】銅線の送通状態の説明図である。
1 管路 1a 曲がり部 2 銅線 3 ガイド線 4 先端クランプ 5 空気送通器 6 コンプレッサ 7 圧縮空気 8 送り込み装置 9 サプライリール 10 ウインチ 11 コントローラ
Claims (2)
- 【請求項1】 管路内に銅線を布設する銅線の布設方法
であって、管路全長をほぼ気密な状態とし、銅線の先端
に固定したガイド線を管路出口側で張力を脈動させて牽
引するとともに、管路入口側から銅線を送り込みながら
空気流を送り込むことを特徴とする銅線の布設方法。 - 【請求項2】 布設される銅線が、複数本の銅線を撚り
合わせた上に弾性を有する材料からなる外被が施され、
かつ、前記弾性を有する材料からなる外被は布設される
管路の曲がり部を通過した後に前記銅線を延ばす程度の
剛性を有する外被であることを特徴とする請求項1に記
載の銅線の布設方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7105093A JPH06261431A (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 銅線の布設方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7105093A JPH06261431A (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 銅線の布設方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06261431A true JPH06261431A (ja) | 1994-09-16 |
Family
ID=13449312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7105093A Pending JPH06261431A (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 銅線の布設方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06261431A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015204155A (ja) * | 2014-04-11 | 2015-11-16 | 古河電気工業株式会社 | ワイヤハーネスおよびその製造方法 |
CN113044666A (zh) * | 2021-03-26 | 2021-06-29 | 广州市电力工程有限公司 | 一种放线滑轮装置、电缆敷设系统及敷设方法 |
-
1993
- 1993-03-05 JP JP7105093A patent/JPH06261431A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015204155A (ja) * | 2014-04-11 | 2015-11-16 | 古河電気工業株式会社 | ワイヤハーネスおよびその製造方法 |
CN113044666A (zh) * | 2021-03-26 | 2021-06-29 | 广州市电力工程有限公司 | 一种放线滑轮装置、电缆敷设系统及敷设方法 |
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