JP3138029B2 - 模様付frp成形品の製造法 - Google Patents

模様付frp成形品の製造法

Info

Publication number
JP3138029B2
JP3138029B2 JP03302213A JP30221391A JP3138029B2 JP 3138029 B2 JP3138029 B2 JP 3138029B2 JP 03302213 A JP03302213 A JP 03302213A JP 30221391 A JP30221391 A JP 30221391A JP 3138029 B2 JP3138029 B2 JP 3138029B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
mold
molded product
transfer film
patterned
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03302213A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05138750A (ja
Inventor
賢治 高田
陽一 桑名
正雄 堀井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Showa Denko Materials Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd, Showa Denko Materials Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP03302213A priority Critical patent/JP3138029B2/ja
Publication of JPH05138750A publication Critical patent/JPH05138750A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3138029B2 publication Critical patent/JP3138029B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、模様付FRP成形品の
製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、FRP成形品、例えば設備ユ
ニットの防水床、壁パネル等に模様を付ける方法とし
て、次のような技術が知られている。 1)模様を印刷した織布、不織布を型に載置し、FRP
等の合成樹脂を積層し硬化させる方法。 2)型上の一部にマスキングを施し、マスキングを施さ
ない部分に着色ゲルコート樹脂を吹き付け、そしてマス
キングを除去し別色のゲルコート樹脂を吹き付け、これ
を繰り返すことにより型上に所望の模様付きゲルコート
樹脂層を出現させ、該ゲルコート樹脂層上にFRP等の
合成樹脂を積層し硬化させる方法。 3)特開昭5−101275号公報に示されているよ
うに、型表面に所望の模様を印刷したスクリーンを載置
し、スクリーン上にFRP等の合成樹脂を積層し硬化後
スクリーンを除去させる方法。 4)特開昭5−76215号公報に示されているよう
に、型の表面に透明樹脂層を設け、透明樹脂層が未硬化
の段階で転写フィルムの印刷面を透明樹脂層と密着する
敷設し、透明樹脂層が硬化後転写フィルムを剥がし模
様を転写した透明樹脂層上にFRP等の合成樹脂を積層
し硬化させる方法。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来技術にあっては、いずれも型表面で模様層を形成し
なければならず、この為型の占有時間が長くなり従って
生産性の低下が生じるという課題がある。また、成形品
に部分的な模様を形成するためには、見切り線用マスキ
ング作業による作業時間の増加が生じるという課題があ
る。さらに、加熱型の場合には高温な型近傍での長時間
作業による環境の悪化に伴い、作業効率の低下を来すと
いう課題がある。
【0004】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、成形における型の占有時間を短くし、しかも模
様付部との見切り線にマスキング作業を必要とせず、容
易に作業できる模様付FRP成形品の製造法を安価に提
供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の構成を、実施例に対応する図1乃至図3に基
づき説明すると、本発明は、(1)ベースフィルムの片
面に、繊維強化プラスチック用積層樹脂に可溶な樹脂で
模様付けした転写フィルムを所望の形状に切断する工
程。(2)離型剤を塗布した型表面の所定の位置に、模
様付けした転写フィルムを載置する工程。(3)転写フ
ィルムを載置した型上に繊維強化プラスチックを積層し
一体化する工程。(4)繊維強化プラスチックが硬化後
脱型して成形品を取り出す工程。(5)取り出された成
形品のベースフィルムを剥がして模様付きFRP成形品
を得る工程。とからなることを特徴とする。
【0006】本発明に用いる転写フィルムを構成するベ
ースフィルムとしては、耐熱性、剥離性を有し、且つ表
面樹脂に不溶であれば特に制限はないが、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル、フッ素
系フィルム等のプラスチックフィルムが使用される。ま
た、アルミ箔等の金属箔をプラスチックフィルムと貼り
あわせたもの、紙又はプラスチックフィルムの表面に離
型性のある樹脂を塗布したもの等が使用される。なお、
フィルムの厚さは切断及び型表面への載置を行なうため
に、10μ〜200μ程度であることが好ましい。
【0007】本発明に用いる転写フィルムの模様付けす
る樹脂としては、樹脂層表面に可溶であることが必要で
あるが、不飽和ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、エポ
キシ樹脂、硝化綿(ニトロセルロース)系樹脂などに顔
料、染料を混合したものが好ましい。
【0008】本発明に用いる転写フィルムの模様は、木
目調、石調、抽象柄などいずれであってもよく制限はな
いが、転写フィルムに模様付けするにあたって、模様を
表裏反転した状態で転写フィルムに印刷するのが好まし
い。
【0009】本発明の模様付け転写フィルムを型の上に
載置するにあたって、模様付けする位置の精度にもよる
が、精度が要求されない場合には特に固定する必要はな
いが、好ましくは転写フィルムを接着剤、テープ等で型
に固定するのがよい。
【0010】本発明の繊維強化プラスチックに用いる繊
維強化材は、ガラス繊維、カーボン繊維等が好ましく、
また樹脂としては不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂等が用いられる。
【0011】本発明による成形方法は、スプレーアップ
法、ハンドレーアップ法等公知の方法で行なうことがで
きる。
【0012】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例を図1乃至図3に基づき以下説明する。
6は、図1に示すようにベースフィルム1(ポリエステ
ルフィルム、厚み25μm)の片面に、硝化綿(ニトロ
セルロース)系樹脂に顔料及び染料を混合した模様付け
樹脂2をグラビア印刷機により、模様を表裏反転した状
態で印刷した転写フィルムであり、転写フィルムは所望
の大きさ、形状に切断される。そして、図2に示すよう
に型4表面の所望の位置に、転写フィルム6の印刷面と
反対側のフィルム面を下にして載置する。この時、印刷
模様の位置精度が必要な場合には、転写フィルム6を粘
着材(住友スリーエム株式会社製、商品名スプレーのり
55)を用いて固定すれば良い。転写フィルム6を粘着
材を用いて型に固定した後、型の全面にわたってFRP
樹脂5を積層する。FRP樹脂5の組成は、ポリセット
5182APT(オルソフタル酸系不飽和ポリエステル
樹脂、日立化成工業株式会社製、商品名)100重量
部、炭酸カルシウム(NSー100、日東粉化工業株式
会社製、商品名)20重量部、トナー(不飽和ポリエス
テル樹脂用着色剤、東京インキ株式会社製)10重量
部、メチルエチルケトンパーオキサイド1重量部を混合
し、450g/m2のガラスマットFEMー450(富
士ファイバーガラス株式会社製、商品名)2層を用いて
公知のハンドレーアップ法で積層したものである。
【0013】FRP樹脂5を積層した後ゲル化させ、さ
らに60℃、60分の加熱を行ない模様付け樹脂2とF
RP樹脂5とを一体化させて硬化させ、しかるのち型4
よりFRP成形品を取外しベースフィルム1を剥がすこ
とにより、模様付FRP成形品が得られる。
【0014】実施例2 図1に示すように、ベースフィルム1(エンボス離型
紙、EV130TAー7R・51、創研化工株式会社
製、厚み200μm)に模様を表裏反転したスクリーン
版により、ポリセット5182PT(オルソフタル酸系
不飽和ポリエステル樹脂、日立化成株式会社製、商品
名)100重量部に、トナー(不飽和ポリエステル樹脂
用着色剤、東京インキ株式会社製)200重量部、メチ
ルエチルケトンパーオキサイド1重量部を混合した樹脂
2を印刷して、転写フィルム6を構成する。そして転写
フィルム6は所望の大きさ、形状に切断される。なお、
転写フィルム6の切断は、印刷前後の制限をするもので
はない。そして、図2に示すように型4表面の所望の位
置に転写フィルム6の印刷面と反対側のフィルム面を下
にして載置する。転写フィルム6を粘着材を用いて型に
固定した後、型表面の全面にわたってゲルコート樹脂P
Sー682PH(東京インキ株式会社製、商品名)をス
プレー塗布する。さらに、ゲルコート樹脂上にFRP樹
脂を積層し硬化させる。FRP樹脂5の組成は、ポリセ
ット5182APT(オルソフタル酸系不飽和ポリエス
テル樹脂、日立化成工業株式会社製、商品名)100重
量部にメチルエチルケトンパーオキサイド1重量部を混
合し、450g/m2のガラスマットFEMー450
(富士ファイバーガラス株式会社製、商品名)2層を用
いて公知のハンドレーアップ法で積層したものである。
【0015】FRP樹脂5を積層した後ゲル化させ、さ
らに60℃、60分の加熱を行ない模様付け樹脂2とF
RP樹脂5とを一体化させて硬化させ、しかるのち型4
よりFRP成形品を取外しベースフィルム1を剥がすこ
とにより、模様付FRP成形品が得られる。
【0016】実施例3 図1に示すように、ベースフィルム1(エンボス離型
紙、EV130TAー7R・51、創研化工株式会社
製、厚み200μm)に、ゲルコート樹脂Aを乱点状に
吹き付ける。そしてゲルコート樹脂Bを乱点状に吹き付
け、さらにゲルコート樹脂Cを乱点状に吹き付ける。こ
れらのゲルコート樹脂A、B、Cは、それぞれPSー6
82PB、PSー682PG、PSー692PH(東京
インキ株式会社製、商品名)で色相が異なるものであ
り、各々にメチルエチルケトンパーオキサイドがゲルコ
ート樹脂100重量部に対し1重量部混合されたもので
ある。吹き付け量は、ゲルコート樹脂A100g/
2、ゲルコート樹脂B200g/m2、ゲルコート樹脂
C500g/m2とした。これらにより転写フィルムを
得る。指触乾燥後、はさみにより所望の形状に切断し
た。
【0017】そして、図2に示すように型4表面の所望
の位置に転写フィルム6の印刷面と反対側のフィルム面
を下にして載置する。この時、印刷模様の位置精度が必
要な場合には、転写フィルム6を粘着材(住友スリーエ
ム株式会社製、商品名スプレーのり55)を用いて固定
すれば良い。転写フィルム6を粘着材を用いて型に固定
した後、型表面の全面にわたってS、M、C(シートモ
ールディングコンパウンド)を載置する。裏面型4で2
0Kg/cm2に加圧し、130℃に加熱しプレス法で
成形した。硬化後型4から脱型し、そしてベースフィル
ム1を剥がし模様付けFRP成形品を得た。
【0018】
【発明の効果】本発明によって得られる模様付きFRP
の成形品は、型表面上で模様層を形成するのに比べ、予
め別工程で転写フィルムを作製し、そして所望の形状に
切断できる為、型の占有時間が短縮されるとともにマス
キングなど見切りを設ける作業がなくなり、部分的に容
易に模様付けが行なえる。さらに、加熱型の場合高温な
型近傍での長時間に及ぶ作業が軽減でき、作業環境の向
上が図れる。これらの効果により、容易に作業ができ、
安価に成形品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる転写フィルムの断面図。
【図2】転写フィルムを型表面に載置し、そして型全体
にFRPを積層した断面図。
【図3】型表面からFRP成形品を取りだし、そしてベ
ースフィルムを剥離したところの断面図。
【符号の説明】
1.ベースフィルム 2.模様付け樹脂 3.離型剤 4.型 5.FRP樹脂 6.転写フィルム
フロントページの続き (72)発明者 堀井 正雄 富山県富山市一本木1010番地 日立化成 ユニット株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−336234(JP,A) 特開 昭49−108160(JP,A) 特開 昭49−108159(JP,A) 特開 昭61−78700(JP,A) 特開 昭50−90669(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 70/06 B32B 27/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の工程からなることを特徴とする模様
    付FRP成形品の製造法。 (1)ベースフィルムの片面に、繊維強化プラスチック
    用積層樹脂に可溶な樹脂で模様付けした転写フィルムを
    所望の形状に切断する工程。 (2)離型剤を塗布した型表面の所定の位置に、模様付
    けした転写フィルムを載置する工程。 (3)転写フィルムを載置した型上に繊維強化プラスチ
    ックを積層し一体化する工程。 (4)繊維強化プラスチックが硬化後脱型して成形品を
    取り出す工程。 (5)取り出された成形品のベースフィルムを剥がして
    模様付きFRP成形品を得る工程。
JP03302213A 1991-11-19 1991-11-19 模様付frp成形品の製造法 Expired - Fee Related JP3138029B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03302213A JP3138029B2 (ja) 1991-11-19 1991-11-19 模様付frp成形品の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03302213A JP3138029B2 (ja) 1991-11-19 1991-11-19 模様付frp成形品の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05138750A JPH05138750A (ja) 1993-06-08
JP3138029B2 true JP3138029B2 (ja) 2001-02-26

Family

ID=17906320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03302213A Expired - Fee Related JP3138029B2 (ja) 1991-11-19 1991-11-19 模様付frp成形品の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3138029B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7046711B2 (ja) * 2018-05-21 2022-04-04 株式会社水田製作所 木目柄成形建材、木目柄炭素繊維複合材薄体及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05138750A (ja) 1993-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3347162A (en) Printing plates
US4042090A (en) Key top
JP3138029B2 (ja) 模様付frp成形品の製造法
JP3710858B2 (ja) インサート成形品の製造方法およびインサートフィルム
JPH07257099A (ja) 絵柄模様と凹凸模様とを有する原稿の複製方法および複製物
JPH068254A (ja) 賦型フィルム及びその製造方法
JPS55111227A (en) Production of polyester resin decorative laminated board
JP3202446B2 (ja) 熱硬化性樹脂化粧板の製造法
JP3553097B2 (ja) 表面に模様を有するfrp成形品の製造方法
JP3325252B2 (ja) 絵付けシートの製造方法および立体加工された絵付けシートの製造方法、立体形状絵付け成形品
JPH0118856B2 (ja)
JPH0347183B2 (ja)
JPS5887047A (ja) 化粧合板の製法
JP3061325B2 (ja) 模様付半硬化樹脂シートの製造法及び該模様付半硬化樹脂シートを用いた模様入りfrp成形品の製造法
JP3091019B2 (ja) 化粧シートの製造方法
JPS6297833A (ja) 模様入りプラチツク製品の製造方法
JP2001219524A (ja) 絵付けシートの製造方法および立体加工された絵付けシートの製造方法、立体形状絵付け成形品
JPS62170344A (ja) ポリエステル化粧板の製造方法および製造装置
JP3261489B2 (ja) 同調ポリエステル化粧板の製造方法
JPS6210126Y2 (ja)
JPH0790558B2 (ja) 表面に艶消し模様を有する強化プラスチック製品の製造方法、およびそのプラスチック製品
JP2685972B2 (ja) 転写シート及びこれを利用した硬化体の製造方法
JPH091765A (ja) 模様付けシート及びその製造方法
JP2685973B2 (ja) 転写シート及びこれを利用した硬化体の製造方法
JPS621819B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071208

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081208

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081208

Year of fee payment: 8

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081208

Year of fee payment: 8

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350