JP3136560B2 - 工作機械のスピンドルに対する工具ホルダの取付構造 - Google Patents

工作機械のスピンドルに対する工具ホルダの取付構造

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JP3136560B2 JP06226685A JP22668594A JP3136560B2 JP 3136560 B2 JP3136560 B2 JP 3136560B2 JP 06226685 A JP06226685 A JP 06226685A JP 22668594 A JP22668594 A JP 22668594A JP 3136560 B2 JP3136560 B2 JP 3136560B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】この発明は、工作機械のスピンドルに対し
自動交換する工具ホルダの取付構造に係り、とくに自動
工具交換時に前記スピンドル内部からクリーニング用の
圧縮空気を吹き出す、工具ホルダの取付構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、工具ホルダとして図9に示すよう
に、マシニングセンタなどの工作機械に設けた主軸など
のスピンドル1の先端部に形成したテーパ孔11の孔壁
11aに、前記ホルダ2のテーパシャンク21を密着さ
せて嵌めると共に、スピンドル1の先端面12に、ホル
ダ2のテーパシャンク21先端側に連らなり、自動工具
交換(ATC)装置のアームが係脱可能に係合するV溝
付きの大径フランジ部22の末端面23外径部23aを
密着させて保持する、テーパ,端面2面密着式ホルダと
呼ばれるものがあった。また、工具ホルダ2の前記フラ
ンジ部22の末端面23には、外周側から中心側に向
い、内低となる様に3〜5μm程度傾斜させる加工を行
ない、末端面23の外径部23aのみをスピンドル1の
先端面12に密着支持させている。
【0003】なお、ホルダ2の大径フランジ部22より
先端部には、コレット,チャックなどを設けてドリル,
エンドミル,リーマなどの工具を着脱可能に装着するよ
うにしているが、これらの構成は、従来公知のものであ
るから、図示および詳しい説明を省略する。
【0004】そして、自動工具交換装置によって工具ホ
ルダ2に装着した工具を工具ホルダ2と共に交換するに
は、スピンドル1に対し工具ホルダ2を着脱している
が、自動工具交換(ATC)時に、スピンドル1の内部
からクリーニング用の圧縮空気を吹き出し、この圧縮空
気によって、スピンドル1の先端面12やホルダ2のフ
ランジ部22の末端面23に付着したごみや切り粉など
の異物を、外部に排出することで、スピンドル1の先端
面12にホルダ2のフランジ部22と末端面23との間
に前記異物が介在することを防止して、スピンドル1に
対しホルダ2を前記のように取り付けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
のスピンドルに対する工具ホルダの取付構造では、スピ
ンドルにホルダが挿入、抜出される瞬間に、スピンドル
テーパ部と工具ホルダテーパ部間には圧縮空気がエアジ
ェット作用をして、テーバ部のクリーニングが行なえて
も、スピンドルの先端面とホルダの大径フランジ部の末
端面との間に異物が残存して、ホルダの取り付けが正確
にできず、加工精度を低下させたり、ホルダの取り付け
が不確実になって故障や事故の原因になったりする恐れ
があるという問題点があった。
【0006】この発明は、前述した問題点を解決して、
スピンドルに対する工具ホルダの脱着時に、スピンドル
の先端面とホルダの大径フランジ部の末端面との間に異
物を残すことなく、これらの間から充分に異物を排出で
き、スピンドルの先端面と工具ホルダの大径フランジ部
の末端面とを常に確実に密着させ得るようにした、工作
機械のスピンドルに対する工具ホルダの取付構造の提供
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、スピンドルのテーパ孔に工具ホ
ルダのテーパシャンクを密嵌合させ、前記スピンドルの
先端面に前記テーパシャンクの先端側に連らなる大径フ
ランジ部の末端面を密着させて支持する、工作機械のス
ピンドルに対する工具ホルダの取付構造において、前記
大径フランジ部の末端面に、前記テーパシャンクと大径
フランジ部との連接基部から該末端面の外周に向け末端
面の径より小さい径の空気溜め凹部を円周方向全体にわ
たって環状に形成し、これにより前記テーパシャンクが
前記スピンドルのテーパ孔に密嵌合された時に前記末端
面の外径部のみが前記スピンドルの先端面と当接される
ように構成し、前記工具ホルダのテーパシャンクを前記
スピンドルのテーパ孔に挿入してテーパシャンクがテー
パ孔に密嵌合される直前の挿入終期及び前記工具ホルダ
のテーパシャンクを前記スピンドルのテーパ孔から抜き
取る抜出初期に前記テーパシャンクとテーパ孔間に隙間
を生じさせるとともに前記外径部と前記スピンドルの先
端面間にクリーニング用の圧縮空気を噴流させる隙間を
生じさせ、前記テーパシャンクの前記テーパ孔への挿脱
時に前記スピンドル内を通して供給される圧縮空気を前
記テーパシャンクとテーパ孔間の隙間を通して前記空気
溜め凹部内に吹き込むと共に、該吹き込まれた圧縮空気
を高い圧力に上昇させて前記外径部と前記スピンドルの
先端面間の隙間から噴出するように構成されていること
を特徴とする。請求項2の発明は、スピンドルのテーパ
孔に工具ホルダのテーパシャンクを密嵌合させ、前記ス
ピンドルの先端面に前記テーパシャンクの先端側に連ら
なる大径フランジ部の末端面を密着させて支持する、工
作機械のスピンドルに対する工具ホルダの取付構造にお
いて、前記スピンドルの先端面に、前記テーパ孔の開口
縁からスピンドルの外周に向け前記末端面の径より小さ
い径の空気溜め凹部を円周方向全体に亘って形成し、こ
れにより前記テーパシャンクが前記スピンドルのテーパ
孔に密嵌合された時に前記スピンドルの先端面が前記末
端面の外径部のみに当接されるように構成し、前記工具
ホルダのテーパシャンクを前記スピンドルのテーパ孔に
挿入してテーパシャンクがテーパ孔に密嵌合される直前
の挿入終期及び前記工具ホルダのテーパシャンクを前記
スピンドルのテーパ孔から抜き取る抜出初期に前記テー
パシャンクとテーパ孔間に隙間を生じさせるとともに前
記外径部と前記スピンドルの先端面間にクリーニング用
の圧縮空気を噴流させる隙間を生じさせ、前記テーパシ
ャンクの前記テーパ孔への挿脱時に前記スピンドル内を
通して供給される圧縮空気を前記テーパシャンクとテー
パ孔間の隙間を通して前記空気溜め凹部内に吹き込むと
共に、該吹き込まれた圧縮空気を高い圧力に上昇させて
前記外径部と前記スピンドルの先端面間の隙間から噴出
するように構成されていることを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1の発明にかかる工作機械のスピンドル
に対する工具ホルダの取付構造は、工具ホルダの大径フ
ランジ部末端面に、テーパシャンクと大径フランジ部と
の連接基部から末端面の外周に向け末端面の径より小さ
い径の空気溜め凹部を環状に形成し、この空気溜め凹部
が形成されることで大径フランジ末端面の外径部のみが
スピンドルの先端面と当接される構成にしたので、大径
フランジ部の末端面の外形部のみがスピンドルの先端面
に密着し、これにより、末端面のクリーニング対象面積
を小さくできる。また、自動工具交換時にクリーニング
用の圧縮空気をテーパシャンクとテーパ孔間に生じる隙
間を通して空気溜め凹部内に吹き込み、この吹き込まれ
た圧縮空気を高い圧力に上昇させて外径部とスピンドル
の先端面間に形成される隙間から高速で噴出させること
ができ、かつ、この噴出によるエアジェットによって、
ごみなどの異物を、工具ホルダの前記フランジ部の末端
面外径部とこの外径部に対向するスピンドルの先端面か
ら外部に充分に排出でき、これらの間に異物が残存する
のを確実に防止できるほか、工具ホルダのテーパシャン
クがスピンドルのテーパ孔に密嵌合されて工具ホルダが
スピンドルに装着された段階ではフランジ部の末端面外
径部がスピンドルの先端面に密着して隙間がなくなるか
ら、この隙間内に異物が侵入することがなく、しかも、
工具ホルダのスピンドルへの装着後も前記隙間からクリ
ーニング用の圧縮空気を噴流させる必要がない。
【0009】請求項2の発明にかかる工作機械のスピン
に対する工具ホルダの取付構造は、スピンドルの先端面
に、テーパ孔の開口縁からスピンドルの外周に向け末端
面の径より小さい径の空気溜め凹部を円周方向全体に亘
って形成し、この空気溜め凹部が形成されることでスピ
ンドルの先端面が大径フランジ部末端面の外径部のみで
当接される構成にしたので、大径フランジ部の末端面の
外形部のみがスピンドルの先端面に密着し、これによ
り、末端面のクリーニング対象面積を小さくできる。ま
た、自動工具交換時にクリーニング用の圧縮空気をテー
パシャンクとテーパ孔間に生じる隙間を通して空気溜め
凹部内に吹き込み、この吹き込まれた圧縮空気を高い圧
力に上昇させて外径部とスピンドルの先端面間に形成さ
れる隙間から高速で噴出させることができ、かつ、この
噴出によるエアジェットによって、ごみなどの異物を外
部に充分に排出でき、工具ホルダの末端面外径部とこの
外径部に対向するスピンドルの先端面との間に異物が残
存するのを確実に防止できるほか、工具ホルダのテーパ
シャンクがスピンドルのテーパ孔に密嵌合されて工具ホ
ルダがスピンドルに装着された段階ではフランジ部の末
端面外径部がスピンドルの先端面に密着して隙間がなく
なるから、この隙間内に異物が侵入することがなく、し
かも、工具ホルダのスピンドルへの装着後も前記隙間か
らクリーニング用の圧縮空気を噴流させる必要がない。
【0010】そして、請求項1の発明では、工作機械の
既存のスピンドルを、請求項2の発明では既存の多種、
多数の工具ホルダに使用できるので、経済的である。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例につき図を参照して
説明する。図1及び図2は請求項1の発明に対応する第
1実施例を示す。第1実施例のスピンドル1および工具
ホルダ2の基本構成は、図9に示し前述した従来例のも
のと同様であり、図1,図2の図9と同符号は、対応す
る部分を示す。
【0012】第1実施例の工具ホルダ2は、大径フラン
ジ部22の末端面23に空気溜め凹部24が形成されて
いる。この空気溜め凹部24は、テーパシャンク21と
大径フランジ部22との連接基部から末端面23の外周
に向け末端面23の径より小さい径の断面等脚台形状に
形成されていると共に、大径フランジ部22の円周方向
全体にわたって環状に形成した構造を呈しており、この
点が、前述した従来例のものと異なるだけである。
【0013】そして、第1実施例の最初に用いる工具ホ
ルダ2は、先端部に所要の工具を装着してスピンドル1
に対し取り付けるが、取付状態では、前記フランジ部2
2は末端面23の外径部23aのみがスピンドル1の先
端面12に密着している(図1参照)。
【0014】この状態で、最初の加工を行った後、自動
工具交換を行うには、自動工具交換装置のアームによっ
て大径フランジ部22を把持し、スピンドル1の内部か
らクリーニング用の圧縮空気を吹き出しつつ、スピンド
ル1の先端側に工具ホルダ2を引き抜く。この際、前述
したように、前記フランジ部22の末端面外径部23a
のみが工具ホルダ2の先端面12に密着し、末端面内径
部が空気溜め凹部24になっているので、クリーニング
対象面積を小さくできる。
【0015】スピンドル1に取り付けて最初に用いた工
具ホルダ2を工具とともに自動交換するには、この工具
ホルダ2を抜出した後、他工具を装着した次の工具ホル
ダ2をスピンドル1に自動工具交換装置によって取り付
ける。すなわち、自動工具交換装置のアームによって次
の工具ホルダ2のフランジ部22を把持して、工具ホル
ダ2のテーパシャンク21をスピンドル1のテーパ孔1
1に挿着する時、スピンドル1内を通して供給されるク
リーニング用の圧縮空気は、図2に示すようにテーパシ
ャンク21とテーパ孔11間に生じる隙間を通して空気
溜め凹部24内に吹き込まれ、この吹き込まれた圧縮空
気は高い圧力に上昇されて外径部23aとスピンドル1
の先端面12間に形成される隙間(図2参照)から噴出
する。この時のエアジェットによって、フランジ部22
の末端面23の外径部23aと、この外径部23aに対
向するスピンドル1の先端面12に付着するごみなどの
異物を外部へ吹き飛ばしてクリーニングする。その後、
工具ホルダ2のテーパシャンク21はスピンドル1のテ
ーパ孔11にこれの孔壁11aに密着する状態に挿入す
ると共に、スピンドル1の先端面12にフランジ部22
の末端面外径部23aを密着させ、テーパ面と端面の2
面密着式にて、適宜の手段によりスピンドル1に次の工
具ホルダ2を保持させる。
【0016】次の工具ホルダ2の取付動作によって、ス
ピンドル1の内部から吹き出すクリーニング用の圧縮空
気は、従来例の空気溜め凹部がないものと同様な異物の
外部への排出を行うが、図2に示すように、次の工具ホ
ルダ2のフランジ部22に設けた末端面外径部23aが
スピンドル1の先端面12に密着する直前になると、前
記外径部23aと先端面12との隙間が小さくなり、こ
の部分で圧縮空気の流出が高速になるので、異物を外部
に確実に排出できる。
【0017】また、外径部23aが先端面12に密着す
ると、圧縮空気の一部が工具ホルダ2のフランジ部22
の末端面に形成した空気溜め凹部24に閉じ込められ
る。そして、前記凹部24に閉じ込められた圧縮空気
は、次の工具ホルダ2が前記テーパ、端面2面密着式に
なっているので、凹部24に貯留される。
【0018】次の加工を行った後、次の工具ホルダ2を
自動交換するには、スピンドル1の内部からクリーニン
グ用の圧縮空気を吹き出しつつ、自動工具交換装置によ
って、スピンドル1の先端側に次の工具ホルダ2を抜出
する際に、これのフランジ部22に設けた末端面外径部
23aがスピンドル1の先端面12から離れて隙間が生
じると、瞬間的に、空気溜め凹部24内に吹き込まれた
圧縮空気は上記隙間から外部に勢よく噴出し、このエア
ジェット効果によって、フランジ部22の外径部23a
やスピンドル1の先端面12に付着する異物を外部に確
実に排出することができる。
【0019】以後、次々に工具ホルダ2を所要回数繰り
返すごとに、工具ホルダ2のスピンドル1に対する抜出
初期および挿入終期、特に抜出初期にクリーニング用の
圧縮空気が瞬間的に工具ホルダ2のフランジ部22の末
端面外径部23aおよびこの外径部23aと対向するス
ピンドル1の先端部12の外周部を充分に掃除して、こ
れらの間に異物が介在することを防止できる。また、工
具ホルダ2のテーパシャンク21がスピンドル1のテー
パ孔11に密嵌合されて工具ホルダ2がスピンドル1に
装着された段階ではフランジ部22の末端面23の外径
部23aがスピンドル1の先端面12に密着して隙間が
なくなるから、この隙間内に異物が侵入することがな
く、しかも、工具ホルダ2のスピンドル1への装着後も
前記隙間からクリーニング用の圧縮空気を噴流させる必
要がない。
【0020】図3は第1実施例の変形例による工具ホル
ダ2を備え、テーパシャンク21は、大径フランジ部2
2と一体に形成した円柱状部25にテーパコーン26を
嵌合し、テーパコーン26の先端側を皿ばね27を介し
て前記フランジ部22に支持し、プルスタッド部材28
を円柱状部25に螺挿して締めつけると共に、プルスタ
ッド部材28によってテーパコーン26をフランジ部2
2側に押し付けるようにした以外、図1,図2に示した
ものと同構成であり、これと同様な作用、効果が得られ
る。なお、図3において、図1,図2と同符号は対応す
る部分を示す。なお、第1実施例およびその変形例にお
いて、空気溜め凹部の横断面形状は半円状,矩形状など
に適宜変更できる。
【0021】図4は請求項2の発明に対応する第2実施
例を示す。第2実施例のスピンドル1および工具ホルダ
2の基本構成は、図9に示し前述した従来例のものと同
様であり、図4の図9と同符号は対応する部分を示す。
【0022】第2実施例では、スピンドル1の先端面1
2に、テーパ孔11の開口縁からスピンドル1の外周に
向けフランジ部22の末端面23の径より小さい径の空
気溜め凹部14が円周方向全体にわたって形成され、こ
の空気溜め凹部14が形成されることでスピンドル1の
先端面12が末端面23の外径部23aでのみで当接さ
れる構成にしたものである。この第2実施例において
は、自動工具交換時にクリーニング用の圧縮空気がテー
パシャンク21とテーパ孔11間に生じる隙間を通して
空気溜め凹部14内に吹き込まれ、この吹き込まれた圧
縮空気を高い圧力に上昇させて外径部23aとスピンド
ル11の先端面12間に形成される隙間から高速で噴出
させ、この噴出によるエアジェットによって、ごみなど
の異物を外部に充分に排出できる。
【0023】図5,図6は第2実施例の変形例1による
スピンドル1を備え、このスピンドル1には、空気溜め
凹部14に先端が連通する4本の空気通路13を円周方
向に等間隔で形成し、これらの末端をスピンドル1の中
心孔部に設けた空気供給路15から分岐させたものであ
る。また、スピンドル1先端部に、大径フランジ部22
のキー溝(図示省略)に係合する1対のキー溝16を形
成し、これらにドライブキー17を着脱可能に係合した
構成になっている。
【0024】図7,図8は、第2実施例の変形例2によ
るスピンドル1を備え、このスピンドル1には、これの
孔部内周面からサイドカッタによって空気通路13の基
部13aをスピンドル1の半径方向に削り、スピンドル
1の軸線と平行に穿ったドリル孔部13bによって基部
13aと空気溜め凹部14とを連通させた以外は、前述
した第2実施例の変形例1と同構成である。
【0025】そして、第2実施例の変形例では、スピン
ドル1に設けた空気溜め凹部14に、工具ホルダ2の自
動工具交換時にスピンドル1の内部からクリーニング用
の圧縮空気を送り、この圧縮空気を前記凹部14からス
ピンドル1の先端面12と工具ホルダ2の大径フランジ
部22の末端面外径部23aとの間を経て外部に吹き出
し、工具ホルダ2の取付け時に外径部23aがスピンド
ル1の先端面12に密着することで、前記凹部14に圧
縮空気が備蓄される以外、第1,第2実施例と同様な作
用,効果が得られる。
【0026】また、第2実施例の変形例では、圧縮空気
をスピンドル1の空気供給路15から分岐した4本の空
気通路13を経て空気溜め凹部14に導入し、この凹部
14から吹き出す点が異なる以外、第2実施例と同様な
作用,効果が得られる。なお、第2実施例の変形例では
4本の空気通路を設けたが、空気通路は複数であれば3
本など適宜本数を変更できる。
【0027】そして、第1実施例およびその変形例で
は、工具ホルダ2に空気溜め凹部24を設けたので、工
作機械のスピンドル1は既存のものをそのまま使用でき
る。
【0028】また、第2実施例およびその変形例では、
工作機械のスピンドル1に空気溜め凹部14を設けたの
で、多種,多数の工具ホルダ2は既存のものをそのまま
使用できる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
かかる工作機械のスピンドルに対する工具ホルダの取付
構造は、工具ホルダの大径フランジ部末端面に、テーパ
シャンクと大径フランジ部との連接基部から大径フラン
ジ部末端面の外周に向け末端面の径より小さい径の空気
溜め凹部を環状に形成し、この気溜め凹部が形成される
ことで末端面の外径部のみがスピンドルの先端面と当接
される構成にしたので、大径フランジ部の末端面の外形
部のみがスピンドルの先端面に密着し、これにより、末
端面のクリーニング対象面積を小さくできる。また、自
動工具交換時にクリーニング用の圧縮空気をテーパシャ
ンクとテーパ孔間に生じる隙間を通して空気溜め凹部内
に吹き込み、この吹き込まれた圧縮空気を高い圧力に上
昇させて外径部とスピンドルの先端面間に形成される隙
間から高速で噴出させることができ、かつ、この噴出に
よるエアジェットによって、ごみなどの異物を、工具ホ
ルダの前記フランジ部の末端面外径部とこの外径部に対
向するスピンドルの先端面から外部に充分に排出でき、
これらの間に異物が残存するのを確実に防止できるほ
か、工具ホルダのテーパシャンクがスピンドルのテーパ
孔に密嵌合されて工具ホルダがスピンドルに装着された
段階ではフランジ部の末端面外径部がスピンドルの先端
面に密着して隙間がなくなるから、この隙間内に異物が
侵入することがなく、しかも、工具ホルダのスピンドル
への装着後も前記隙間からクリーニング用の圧縮空気を
噴流させる必要がない。
【0030】請求項2の発明にかかる工作機械のスピン
に対する工具ホルダの取付構造は、スピンドルの先端面
に、テーパ孔の開口縁からスピンドルの外周に向け末端
面の径より小さい径の空気溜め凹部を円周方向全体にわ
たって形成し、この空気溜め凹部が形成されることでス
ピンドルの先端面が大径フランジ部末端面の外径部のみ
で当接される構成にしたので、大径フランジ部の末端面
の外形部のみがスピンドルの先端面に密着し、これによ
り、末端面のクリーニング対象面積を小さくできる。ま
た、自動工具交換時にクリーニング用の圧縮空気をテー
パシャンクとテーパ孔間に生じる隙間を通して空気溜め
凹部内に吹き込み、この吹き込まれた圧縮空気を高い圧
力に上昇させて外径部とスピンドルの先端面間に形成さ
れる隙間から高速で噴出させることができ、かつ、この
噴出によるエアジェットによって、ごみなどの異物を外
部に充分に排出でき、工具ホルダの末端面外径部とこの
外径部に対向するスピンドルの先端面との間に異物が残
存するのを確実に防止できるほか、工具ホルダのテーパ
シャンクがスピンドルのテーパ孔に密嵌合されて工具ホ
ルダがスピンドルに装着された段階ではフランジ部の末
端面外径部がスピンドルの先端面に密着して隙間がなく
なるから、この隙間内に異物が侵入することがなく、し
かも、工具ホルダのスピンドルへの装着後も前記隙間か
らクリーニング用の圧縮空気を噴流させる必要がない。
【0031】従って、請求項1および請求項2の発明に
よれば、スピンドルに対する工具ホルダの取付状態で
は、スピンドルの先端面と工具ホルダの大径フランジ部
の末端面とが常に確実に密着し、これらの間に異物が残
存しないことで、工具ホルダの取付けが正確にでき、加
工精度が低下する恐れがなく、また工具ホルダの取付け
が不確実になって故障や事故の原因になるのを防止でき
る。
【0032】そして、請求項1の発明では、工作機械の
既存のスピンドルを、請求項2の発明では既存の多種、
多数の工具ホルダをそれぞれ使用できるので、経済的で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る工作機械のスピン
ドルに対する工具ホルダの取付構造を示した要部の概略
縦断面図
【図2】図1の動作説明用の概略縦断面図
【図3】この発明の第1実施例に係る工作機械のスピン
ドルに対する工具ホルダの取付構造の変形例を示した要
部の縦断面図
【図4】この発明に係る第2実施例に係る工作機械のス
ピンドルに対する工具ホルダの取付構造を示した要部の
概略縦断面図
【図5】この発明の第2実施例に係る工作機械のスピン
ドルに対する工具ホルダの取付構造の変形例1を示した
要部の概略縦断面図
【図6】図5の横断面図
【図7】この発明の第2実施例に係る工作機械のスピン
ドルに対する工具ホルダの取付構造の変形例2を示した
要部の縦断面図
【図8】図7の横断面図
【図9】従来例の工作機械のスピンドルに対する工具ホ
ルダの取付構造を示した要部の概略縦断面図
【符号の説明】
1 スピンドル 11 テーパ孔 11a テーパ孔壁 12 先端面 14 空気溜め凹部 2 工具ホルダ 21 テーパシャンク 22 大径フランジ部 23 末端面 23a 外径部 24 空気溜め凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−20951(JP,A) 特開 昭61−203250(JP,A) 特開 昭58−59748(JP,A) 実開 昭61−85341(JP,U) 実開 平5−49229(JP,U) 実開 昭59−82640(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 3/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スピンドルのテーパ孔に工具ホルダのテー
    パシャンクを密嵌合させ、前記スピンドルの先端面に前
    記テーパシャンクの先端側に連らなる大径フランジ部の
    末端面を密着させて支持する、工作機械のスピンドルに
    対する工具ホルダの取付構造において、 前記大径フランジ部の末端面に、前記テーパシャンクと
    大径フランジ部との連接基部から該末端面の外周に向け
    末端面の径より小さい径の空気溜め凹部を円周方向全体
    にわたって環状に形成し、これにより前記テーパシャン
    クが前記スピンドルのテーパ孔に密嵌合された時に前記
    末端面の外径部のみが前記スピンドルの先端面と当接さ
    れるように構成し、 前記工具ホルダのテーパシャンクを前記スピンドルのテ
    ーパ孔に挿入してテーパシャンクがテーパ孔に密嵌合さ
    れる直前の挿入終期及び前記工具ホルダのテーパシャン
    クを前記スピンドルのテーパ孔から抜き取る抜出初期に
    前記テーパシャンクとテーパ孔間に隙間を生じさせると
    ともに前記外径部と前記スピンドルの先端面間にクリー
    ニング用の圧縮空気を噴流させる隙間を生じさせ前記テーパシャンクの前記テーパ孔への挿脱 時に前記ス
    ピンドル内を通して供給される圧縮空気を前記テーパシ
    ャンクとテーパ孔間隙間を通して前記空気溜め凹部内
    に吹き込むと共に、該吹き込まれた圧縮空気を高い圧力
    に上昇させて前記外径部と前記スピンドルの先端面間
    隙間から噴出するように構成されていることを特徴とす
    る、 工作機械のスピンドルに対する工具ホルダの取付構造。
  2. 【請求項2】スピンドルのテーパ孔に工具ホルダのテー
    パシャンクを密嵌合させ、前記スピンドルの先端面に前
    記テーパシャンクの先端側に連らなる大径フランジ部の
    末端面を密着させて支持する、工作機械のスピンドルに
    対する工具ホルダの取付構造において、 前記スピンドルの先端面に、前記テーパ孔の開口縁から
    スピンドルの外周に向け前記末端面の径より小さい径の
    空気溜め凹部を円周方向全体に亘って形成し、これによ
    り前記テーパシャンクが前記スピンドルのテーパ孔に密
    嵌合された時に前記スピンドルの先端面が前記末端面の
    外径部のみに当接されるように構成し、 前記工具ホルダのテーパシャンクを前記スピンドルのテ
    ーパ孔に挿入してテーパシャンクがテーパ孔に密嵌合さ
    れる直前の挿入終期及び前記工具ホルダのテーパシャン
    クを前記スピンドルのテーパ孔から抜き取る抜出初期に
    前記テーパシャンクとテーパ孔間に隙間を生じさせると
    ともに前記外径部と前記スピンドルの先端面間にクリー
    ニング用の圧縮空気を噴流させる隙間を生じさせ前記テーパシャンクの前記テーパ孔への挿脱 時に前記ス
    ピンドル内を通して供給される圧縮空気を前記テーパシ
    ャンクとテーパ孔間隙間を通して前記空気溜め凹部内
    に吹き込むと共に、該吹き込まれた圧縮空気を高い圧力
    に上昇させて前記外径部と前記スピンドルの先端面間
    隙間から噴出するように構成されていることを特徴とす
    る、 工作機械のスピンドルに対する工具ホルダの取付構造。
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