JP3018051B2 - 主軸等のエアーブロー装置 - Google Patents

主軸等のエアーブロー装置

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JP3018051B2
JP3018051B2 JP3330129A JP33012991A JP3018051B2 JP 3018051 B2 JP3018051 B2 JP 3018051B2 JP 3330129 A JP3330129 A JP 3330129A JP 33012991 A JP33012991 A JP 33012991A JP 3018051 B2 JP3018051 B2 JP 3018051B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フライス盤、マシニン
グセンタ、FMSライン等の工作機械の主軸に備えるエ
アーブロー装置の改良に関する。
【0002】
【従来技術】従来、マシニングセンタ、FMSライン等
の工作機械に備える主軸には、このテーパ穴に装着する
工具ホルダのテーパ面へのゴミ付着防止装置や、加工中
の工具に付着する切粉をエアーブローで排除する装置、
そして主軸を承持する軸受へのクーラント及びゴミの侵
入を防止するエアーブロー装置が各種提案されている。
【0003】その公知例の1つとして、実公昭51−1
102号公報がある。この明細書及び図面には、主軸ア
ダプタ4にテーパ孔4aが穿設され、外周にはフランジ
部4cが穿設され、このフランジ部4cにはこれの外周
面から該テーパ孔4aに通ずるエアー通路4bが設けら
れ、この一端開口部はタイル2の内周面に該設され、エ
アー通路2bに連通された環状溝2dと連通しているこ
とが開示されている。また、上記タイル2の端面には切
粉吹きノズル12が設けられ、テーパ穴開口部の方向に
向かってエアーが噴出されるものであることが、開示さ
れている。
【0004】しかし、上記テーパ孔4aには1つのエア
ー通路4bを設けただけであるから、テーパ孔4aの内
面の全域にエアーが行きわたらず、テーパ孔内に侵入し
た切粉の排除が完全でない。更に、クイル2の端面に向
けた1つの切粉吹きノズル12では、エアーが当たる端
面一部の切粉排除だけしか行われないし、ノズル12は
テーパ穴開口部方向(主軸の軸芯方向と直角方向)に向
かってエアーを噴出するから、工具ホルダ5のテーパ部
5aをテーパ孔4aに挿入時に、このテーパ部5aに付
着した切粉他が完全排除できないばかりか、切粉の一部
をテーパ孔4a内に吹き込んでしまうという問題点があ
る。
【0005】更に、ワークの加工中に、工具に付着しよ
うとする切粉をエアーブローで吹き飛ばすようにしたも
のとして、実開平1−60844号公報がある。このも
のは、空圧回転工具のエアーブロー装置であって、小型
空圧回転工具より排出された排気エアーを、パイプ8、
9により移送し、刃具付近のリング部材11、中空環状
穴12、エアブロー用小穴13にて構成されるリングか
ら吐出させ、これをタップ加工時の切粉排除用のエアー
ブローとして使用している。
【0006】上記エアーブロー装置によると、エアーブ
ローする際は必ず空圧回転工具を回転させなければなら
ず自由なエアーブローのコントロールができない。これ
のみならず、空圧回転工具の回転数によりエアーブロー
の量が変動するため、難削材のように低回転で加工しな
ければならない素材や、アルミ材や樹脂材のように高速
で加工できるものに対しても、エアーブロー量を適切に
コントロールできない。また、リング部分11、12、
13はパイプ8、9により安易に固定されているが、こ
のような安易な方法では長期使用によりエアーブロー用
リングの位置がずれることが容易に予測できるうえ、軸
受部への切粉の侵入を防ぐことができないという問題点
がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
各種エアーブロー装置に見られる問題点に鑑みてなされ
たもので、主軸頭の先端面に環状のケーシングを配置
し、このケーシング内に軸受部のエアーブローと、主軸
先端に装着した工具に対するエアーブローとを行う、2
つのエアーブロー機構を合理的に備えたエアーブロー装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の主軸等のエア
ーブロー装置は、主軸を複数の軸受で承持した主軸頭に
は、その前端面に主軸外周面を包囲する環状のケーシン
グを付設し、上記ケーシングの前端面の周囲には複数の
ノズル孔を設け、上記複数のノズル孔の開口方向は主軸
先端に装着した工具中心に向けてエアーブローできるよ
うに傾斜され、更に、上記ノズル孔よりも主軸外周面に
接近し、かつ主軸奥部に後退したケーシシグの内周面に
は、上記主軸外周面と対面する環状ノズルを開口し、且
つこの環状ノズルの開口方向を上記ノズル孔と同じ方向
に傾斜させ、上記環状ノズルから軸受部隙間の主軸先端
側の主軸中心に向けて空気流を噴射することを特徴とす
る。
【0009】
【作用】上記エアーブロー装置によると、主軸テーパ穴
への工具ホルダのテーパ部の挿入時には、そのテーパ部
の外周に付着するクーラントや切粉、ゴミは、主軸の外
周を包囲するケーシング上の複数のノズル孔から、工具
ホルダの先端方向に向かって噴出するエアーブローで積
極的に吹き飛ばされる。また、主軸の回転時には、上記
ケーシングの前端面の周囲に配置した各ノズル孔からエ
アーブローが連続して吹き出し、加工中のクーラントや
切粉、ゴミ等が主軸先端や主軸頭と主軸外周面との隙間
に接近するのを防止する。そして、わずかながら、この
隙間に入ったクーラントやゴミ等は、主軸外周面に接近
させたケーシング内面の環状ノズルから主軸先端方向へ
のエアーブローの積極的な吹き出しでエアーカーテンを
形成し、主軸の奥部に配置する軸受への到達を完全に困
難にされる。
【0010】上記のように機能の異なる2組のノズルを
ケーシング内に配置し、同時に働くエアーブローの相乗
作用により、クーラントや切粉に対してエアーブロー効
果が高められる。また、上記2組のノズルは1つのケー
シング内に合理的に備えているから、その構成の小型、
シンプル化が可能となり主軸先端に 容易に設置でき
る。
【0011】
【実施例】以下、図面に示す実施例にて説明する。図1
は主軸装置の断面図であり、図2は工具ホルダーの嵌着
状態を感知する確認装置を具備した主軸拡大断面図であ
り、図3はセンタースルーの開閉弁を示す拡大断面図で
あり、図4は本発明のエアーブロー装置を装備した主軸
装置の拡大部分断面図である。
【0012】図1において、100はマシニングセンタ
やFMSライン等の工作機械に使用される主軸装置で、
この主軸装置100はコラムの昇降部(共に図示なし)
に支持されており、工具交換装置(図示なし)により工
具ホルダー10を交換動作する。上記主軸装置100
は、主軸頭1の前面には環状のケーシング2が取り付け
られている。主軸4は、主軸頭1内に複数の軸受3で軸
心(イ)に沿って回転自在に支持され、この主軸4の先
端4aにテーパー穴5を備え、更にテーパ穴5に続いて
主軸後端4bに貫く貫通孔6を主軸の軸心(イ)に備え
ている。上記貫通孔6は、中途部の小径部6aと、前方
部の大径部6bとで構成されている。
【0013】また、図1、図2において、上記主軸テー
パ穴5は、工具7を先端に保持する工具ホルダ10のテ
ーパ部11を嵌入保持し、更に工具ホルダ10のテーパ
部尾端のブルスタッド12は、主軸貫通孔6内に装備す
る工具引き込み用ドローバー13の先端コレツト14に
引き掛けられ、多層の皿バネ15によるドローバー13
の引き込み力で、工具ホルダ10のテーパ部11を主軸
テーパ穴5に強固に嵌着する。上記ドローバー13は、
円形断面の筒部20と、この筒部の前端に連続してブル
スタッド12と掛脱するコレツト14と、筒部20の後
端に固着したフランジ体21とで構成し、この後端面2
1aを外部に露出している。上記コレツト14とプルス
タッド12との掛脱構成の詳細は、図2に示すごとくで
ある。ドローバー13の先端コレツト14は、円筒部2
2を有し、この外周が前記小径部6aに前後摺動自在に
嵌合し、この円筒部22内に前記フルスタッド12が嵌
入自在とされている。このコレツト14には、外周方向
対称位置に一対の穴14a、14aが明けられ、この穴
にボール23か嵌入し、実線位置にあるとき小径部6a
の内壁面に当接してポール23が軸心(イ)側へ突出
し、ブルスタッド12と係合し皿バネの力で引き込む。
この工具ホルダ10の主軸テーパ穴5への嵌入状態に
て、主軸4を高速回転し、ワーク加工を実施する。
【0014】上記工具ホルダ10の主軸テーパ穴5への
嵌着を解除するには、主紬の背後部に配置する油圧式ア
ンクランプ装置OKの押し棒16がドローバー後端部の
フランジ体21を皿バネ15に抗して押動し、ドローバ
ー先端のコレット14が工具ホルダのテーパ部尖端のプ
ルスタッド12との結合を解除すると共に、工具ホルダ
10を突き出すことで行う。尚、ドローバー13の後退
する引き込み力は、主軸の段部24に掛止めするフラン
ジ25とドローバー13の後端フランジ体21との問に
圧装した多層の皿バネ15によっている。
【0015】即ち、図2において、ドローバー13が2
点鎖線のように工具ホルダ側へ押動されると、前方部の
大径部6bにボール23が拡開してプルスタッド12と
の結合を解除する。このアンクランプ状態で工具ホルダ
10を自動工具交換アーム(図示なし)により、抜き差
し交換し、再び2点鎖線のように新しい工具ホルダが主
軸テーパ穴5に嵌入した後、油圧式アンクランプ装置O
Kの押し棒16をドローバー後端部のフランジ体21か
ら離反させる。このとき、ボール23がプルスタッド1
2を握持していれば、実線状態となり、ブルスタッド1
2の握持ミスが発生すると、コレツト14は1点鎖線ま
で後退する。
【0016】主軸が工具ホルダを確実に嵌着出来ないこ
とを感知する確認装置200は、図2において、ドロー
バー13の後端フランジ体21の進退位置を検出する近
接センサSを主軸頭1の先端面に取付けた環状ケーシン
グ2の後端適所に設置する。特に、プルスタッド12の
握持ミスが発生すると、1点鎖線まで後退したフランジ
体21を検出する関係位置に近接センサSを設置してい
る。従って、工具ホルダを嵌着している時期において、
近接センサSがフランジ体21を検出する関係にあれ
ば、コレツト14によるプルスタッド12の握持ミスを
確認する。上記握持ミスを確認すると、その検出信号を
電気制御機器(図示なし)が受けて警報や主軸の緊急停
止を行う。
【0017】また、センタースルークーラント供給装置
は、図1、図3のように構成されている。外部のクーラ
ントポンプ(図示なし)から送られてきたクーラント
は、ドローバー13の後端に備えるロータリージョイン
ト(図示なし)に送り込まれ、ここからドローバー13
の軸心に穿設した通孔(a)からドローバー先端のコレ
ツト14近くに至り、外周の主軸4に穿った通孔(b)
へと連通している。上記通孔(b)の主軸先端側には開
閉弁26を備え、ここから工具ホルダ10の支持部10
aの背面に開口する通孔(c)に接続し、更に工具ホル
ダ10に取付けた工具7の支持部7a背面に開口する通
孔(d)に至り、この工具7の先端からセンタスルーク
ーラントとしてクーラント液を加工物に噴射しながら加
工を実施する。
【0018】上記開閉弁26は、図3に見るよう構成さ
れている。通孔(b)の前端部には摺動自在に嵌入する
円筒体30と、この円筒体30の後方近傍に摺動自在に
嵌入する弁体31と、これら両部材30,31を引き離
すよう介設したバネ32とを備えている。上記円筒体3
0はピン33で回動不能にされ、その前端は、バネ32
に付勢されて主軸の前端面から前方へ突出しており、こ
の主軸4に取付けた工具ホルダ10の支持部10aの背
面に圧設し、クーラント洩れを起こさせない。しかし
て、弁体31は通孔(b)を閉じる方向へバネ32によ
り付勢されて閉弁しているが、ワーク加工中には加圧ク
ーラントに押されて2点鎖線で示す位置へ移動し、クー
ラントを流入させる。そして、加工停止に伴い加圧ポン
プを停止すると、クーラントの圧力低下でバネ32が弁
体31を押し上げて、閉弁する。
【0019】上記構成により、加工停止時に加圧ポンプ
を停止すると、クーラントの圧力低下でバネ32が弁体
31を押し上げて開弁し、直ちにクーラント供給を遮断
する。このため、無意味なクーラント供給や漏洩が防止
され、工具交換時に無用なクーラントの外部への滴下も
ない。.他方、ワーク加工中には加圧クーラントに押さ
れて2点鎖線で示す位置へ弁体31が移動し、クーラン
トCを流入させるが、このとき弁体31がバネ32を圧
縮させて円筒体30に対する加圧力を増大させるから、
工具ホルダ10の支持部10aの背面への圧接を増強
し、クーラント洩れを発生させない。
【0020】最後に、図1、図4に示す本発明の主軸等
のエアーブロー装置40を説明する。このエアーブロー
装置40は、上記主軸頭1の前端面に取付けた環状のケ
ーシング2の前端面の周囲に開口させた複数のノズル孔
41を有している。このノズル孔41は主軸頭1に形成
された空気通路42を介してエアーコンプレッサ(図示
なし)に連結されている。上記各ノズル孔41は、主軸
4の主軸外周面4cから外径側へ少し離れた同一円周上
において、周方向等間隔に数個から10個設けられてい
る。そして、上記各ノズル孔は、主軸の少し前方に向け
て工具ホルダ10の方向となる傾斜方向(主軸中心方
向)に向けて開口している。上記ノズル孔の開口方向を
特定することにより、2点鎖線で示すよう、工具ホルダ
10をテーパ穴に嵌合させようとする直前のテーパ部1
1を矢印Eの如く、エアーブローして、この部分に付着
するクーラントや切粉を吹き飛ばし、清掃することがで
きる。
【0021】上記エアーブロー装置40は、更に環状の
ケーシング2の内周面に開口する環状ノズル44を有
し、この環状ノズル44も他の空気通路45を介して前
記エアーコンプレツサ(図示なし)に連結されている。
上記環状ノズル44はケーシングの内周面からこれに対
面する主軸1の外周面に向かい、且つ上記ノズル孔41
と同じ方向(工具の中心方向)に傾斜させて開口してい
る。即ち、上記環状ノズル44は、ノズル孔よりも主軸
外周面4cに接近し、かつ主軸奥部に後退したケーシン
グの内周面に開口している。これにより、環状ノズル4
4から噴出するエアーブローは、工具ホルダ10側とな
る主軸先端方向Fの前方に向かって主軸外周面4cに沿
い、円筒状に隙間なく噴射される。また、双方のノズル
の位置関係は、環状ノズル44が主軸寄りで、かつ奥部
に配置され、ノズル孔41は、このノズル44と対極の
位置(外径側)に配置されているから、双方のノズルが
同時に使用される状況において、それぞれのノズルがも
う一方のノズルの作用を阻害することはない。
【0022】本発明の主軸等のエアーブロー装置40
は、上述のように構成されており、以下のように作用す
る。主軸頭1の前部に備えた環状のケーシング2の前端
面の外周に開口する複数のノズル孔41は、主軸4の主
軸外周面4cから少し離れた外径側に位置し、その開口
方向は、主軸4の少し前方(工具の中心方向)に向けた
傾斜方向(中心方向)Eに向けられている。これによ
り、工具交換時において、工具ホルダ10を主軸のテー
パ穴5に挿入する直前のテーパ部11をノズル孔41か
らエアーブローして、この部分に付着するクーラントや
切粉、ゴミ等を吹き飛ばして清掃する。
【0023】更に、ワーク加工時において、上記ケーシ
ング2の内周面には環状ノズル44が設けられ、この開
口方向は、中心側となる主軸の外周面4cに向かい、且
つ主軸先端の主軸中心(イ)に向っているから、ここか
ら噴出されたエアーブローは、主軸先端方向Fに向かっ
て円筒状のエアーカーテンとして流れる。これにより、
主軸4の回転時に、上記ノズル孔41からのエアーブロ
ーの連続吹き出しを行えば加工中のクーラントや切粉、
ゴミ等が主軸先端と主軸頭1との隙間(X)に接近及び
侵入するのを防止する。そして、この隙間(X)にわず
かに入ったクーラントやゴミ等は、環状ノズル44から
の主軸先端方向Fへのエアーブローの吹き出しにより、
軸受3への到達を完全に困難にする。
【0024】なお、主軸4の外周面4cに形成した周溝
46は、補助的にクーラントや切粉が侵入することを2
次的に防ぐ作用をする。
【0025】以上のように、本発明のエアーブロー装置
40によると上記作用のほか、更に下記の作用を奏す
る。先ず、異なる機能を持った2組のノズル41,44
の複合作用により、工具ホルダや主軸内の軸受等へのク
ーラント及び切粉の付着、侵入を合理的に除去すること
が出来る。そして、上記2組のノズルは1つのケーシン
グ内に備えているから、その構成の小型、シンプル化で
主軸先端に容易に設置される。
【0026】上記ノズル孔41からのブローを特に強く
し、より積極的な工具ホルダーの清掃を行った場合で
も、ノズル孔41は、環状ノズル44よりも外径側に大
きく離れて配置されているから、ノズル孔41からのエ
アーブローを原因とする2次的な切粉の飛散等が発生し
ても、環状ノズル44及びこの付近への影響は少く、ノ
ズル孔41と環状ノズル44の同時使用状況にかかわら
ず、異なる機能を持つこの2組のノズルの相乗効果が有
効に発揮される。
【0027】更に、上記環状ノズル44からのエアーブ
ローに関しては、エアーブローを強くすることにより、
主軸先端側に向かうエアーカーテンを強化させ、無秩序
な切粉やクーラント等の飛散による侵入を押さえ込む。
これにより、ノズル孔41の積極的なエアーブローによ
る切粉やクーラントの2次的な飛散が発生しても問題発
生に至らず、軸受部の保護がなされる。
【0028】更に、一般的な工具ホルダはもちろんのこ
と、2面拘束工具ホルダーに対して特に効果的な作用を
発揮する。2面拘束ホルダーはテーパー面だけでなく、
工具の端面と主軸端面が精密に密着する必要があり、切
粉等が僅かでもかみ込み込んだ場合、加工精度上大きな
問題となる。しかし、本発明のエアーブロー装置40を
もってすれば、切粉等の付着によるトラブルは発生しな
い。
【0029】本発明は、上記一実施例に限定されること
なく発明の要旨内での設計変更が可能であること勿論で
ある。例えば、上記エアーブロー装置40は、図示する
上記主軸装置の詳細構成に限定されないし、エアーブロ
ー装置自体の詳細構成も適宜に設計変更が可能である。
【0030】
【発明の効果】本発明の請求項1によると、主軸頭の前
部に備える環状のケーシングの前端面の周囲にあけた複
数のノズル孔からのエアーが主軸前方の中心方向に向け
て吹き出すから、工具ホルダを主軸のテーパ穴に挿入す
る直前のテーパ外周全域をエアーブローして、この部分
に付着するクーラントや切粉、ゴミ等を吹き飛ばし、工
具ホルダの装着及び加工精度を維持できる効果が発揮さ
れる。
【0031】また、上記環状のケーシングの内周面に
は、上記ノズル孔よりも主軸外周面接近し、且つ主軸奥
部に環状ノズルを設け、この開口が主軸先端の中心方向
に向かっているから、主軸の回転時等において、主軸頭
内周面と主軸外周面とで形成しているスキマ12から円
筒状のエアーブローを主軸先端方向の外気へ向けて積極
的に吹き出す。これで、ケーシングの全面にあけたノズ
ル孔からのエアーブローとの相乗作用を効果的に行いつ
つ、このエアーブローに悪影響(エアーブローのやぶ
れ)されることなく、クーラントや切粉、ゴミの侵入を
完全に阻止し、主軸ベアリングの寿命を長くすることが
できる。
【0032】更に、製造上の観点から見れば、異なる機
能をもった上記2組のノズルは、1つのケーシング内に
備えたから、その機械構成の簡素化と小型化で、主軸先
端に容易に設置することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアーブロー装置を備えた主軸装置の
断面図である。
【図2】工具ホルダの嵌着状態を感知する確認装置を具
備した主軸拡大断面図である。
【図3】センタースルーの開閉弁を示す拡大断面図であ
る。
【図4】本発明のエアーブロー装置を装備したケーシン
グ部の拡大部分断面図である。
【符号の説明】
1 主軸頭 2 環状のケーシング 4 主軸 4a 主軸前端面 4c 主軸外周面 5 テーパ穴 7 工具 10 工具ホルダ 11 テーパ部 12 プルスタッド 13 ドローバー 14 コレツト 21 フランジ体 26 開閉弁 40 エアーブロー装置 100 主軸装置 41 ノズル孔 44 環状ノズル E 傾斜方向(中心方向) F 主軸先端方向 X 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井村 初夫 静岡県浜松市高塚町4888番地 エンシュ ウ株式会社内 審査官 関口 勇 (56)参考文献 実開 平1−60844(JP,U) 実開 平1−99547(JP,U) 実公 昭51−1102(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23B 31/00 - 31/20 B23Q 11/00 - 11/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主軸を複数の軸受で承持した主軸頭には、
    その前端面に主軸外周面を包囲する環状のケーシングを
    付設し、上記ケーシングの前端面の周囲には複数のノズ
    ル孔を設け、上記複数のノズル孔の開口方向は主軸先端
    に装着した工具中心に向けてエアーブローできるように
    傾斜され、更に、上記ノズル孔よりも主軸外周面に接近
    し、かつ主軸奥部に後退したケーシシグの内周面には、
    上記主軸外周面と対面する環状ノズルを開口し、且つこ
    の環状ノズルの開口方向を上記ノズル孔と同じ方向に傾
    斜させ、上記環状ノズルから軸受部隙間の主軸先端側の
    主軸中心に向けて空気流を噴射する、ことを特徴とする
    主軸等のエアーブロー装置。
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