JP3136127B2 - 組立式緩衝部材 - Google Patents

組立式緩衝部材

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JP3136127B2
JP3136127B2 JP09357189A JP35718997A JP3136127B2 JP 3136127 B2 JP3136127 B2 JP 3136127B2 JP 09357189 A JP09357189 A JP 09357189A JP 35718997 A JP35718997 A JP 35718997A JP 3136127 B2 JP3136127 B2 JP 3136127B2
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秀明 細渕
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有限会社サンエコーエンジニアリング
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばノート型の
パソコンやプリンターのように衝撃力に対して敏感な物
品を、外箱に収納して梱包する際に用いる梱包物保護用
の組立式緩衝部材に関する。
【0002】
【従来の技術】旧来、外箱に収納した梱包物を落下衝撃
等から保護するために、ウレタンフォームや発泡スチロ
ール等からなる樹脂製緩衝部材が用いられている。これ
ら樹脂製緩衝部材は、衝撃力の緩衝に優れている反面、
使用後の処理に際し環境への悪影響が懸念され、またリ
サイクルが困難であるため使用が制限される方向にあ
る。
【0003】また近年では、樹脂製緩衝部材の代替品と
して、段ボールや厚紙等からなるシート材の要所を折り
曲げ、必要に応じ要所を貼着するなどして、梱包物の一
部が嵌合する凹部を備えると共にその嵌合用凹部の周囲
に緩衝空間を形成すべく、内外二重壁構造を成す箱状に
組み立てられる紙製緩衝部材が各種提案されている。こ
の種紙製緩衝部材は、上記した樹脂製緩衝部材の不具合
を解消すると共に、古紙をプレス成形したパルプモール
ドや、段ボールや古紙を多層又は積層状に巻きこれを断
面L形,V形等に成形したアングル材,コーナー材等が
有する作製コスト上の問題点、及び紙粉が出るため精密
機器の梱包に不向きである等の問題点を解消し得る便利
な緩衝部材として、広く実用に供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した樹
脂製緩衝部材や紙製緩衝部材は、一面部分に嵌合用凹部
を備え、その凹部に梱包物の一部が嵌り込むよう形成さ
れており、例えば梱包物の左右両側部分又は上下両側部
分に装着するよう用意され、梱包物を左右又は上下から
挟む状態で化粧箱内に収納し、所定の緩衝機能を得るよ
うになっている。すなわち従来の緩衝部材は、少なくと
も左右又は上下の二個を一組として取り扱われ、且つ梱
包物に対して一つづつ装着するようになるので、梱包現
場における管理や梱包物への装着作業が面倒であり、こ
の点に改良の余地を残していた。また従来の緩衝部材
は、例えば梱包物の左右両側に装着した場合、梱包物の
上下両面が露呈し、通常はこの露呈部分に紙を丸める等
した別の緩衝材を充填するようになっていた。
【0005】本発明はこの様な従来事情に鑑みてなされ
たもので、その目的とする処は、梱包物の上下左右のう
ちの三方を保護することが出来ると共に、保管スペース
や廃棄も容易であって、且つ作製も容易な新規な組立式
の緩衝部材を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明の請求項1に係る組立式緩衝部材は、一枚の
シート材(a)を折線に沿って折り曲げて、中央緩衝体
(b)と、該中央緩衝体の左右両側に連設される左右の
緩衝体(c,c)とを組み立ててなる緩衝部材であっ
て、上記中央緩衝体(b)は、上記シート材のほぼ中央
部分になる中央底板(1)と、該中央底板の前後二辺か
ら折線を介して立ち上がる一対の外壁板(5,5)と、
各外壁板の上端から内方へ折れ曲がる上縁板(7,7)
と、各上縁板の先端から下方へ折れ曲がる内壁板(9,
9)と、各内壁板の下端から内方へ折れ曲がり上記嵌合
用凹部の底面となる内底板(11,11)と、各内底板
の先端から下方へ折れ曲がる支持板(13,13)と、
各支持板の下端に突設され中央底板に設けた係合孔(1
4)に差し込まれる係合片(15,15)とを有し、
記左右の緩衝体(c,c)は、上記中央底板の左右二辺
から折線を介して連設された左右の起伏板(3,3)
と、各起伏板の前後二辺から折線を介して立ち上がる外
面板(29,29)と、各外面板の上端から内方へ折れ
曲がる上面板(31,31)と、各上面板の先端から下
方へ折れ曲がる内面板(33,33)と、各内面板の下
端から内方へ折れ曲がり上記側方凹部の底面となる底板
(35,35)と、各底板の先端から下方へ折れ曲がる
支持板(37,37)と、各支持板の下端に設けられ起
伏板に設けた係合孔(38)に差し込まれる係合片(3
9,39)とを有し、 上記夫々の外壁板(5,5)、上
縁板(7,7)、内壁板(9,9)、内底板(11,1
1)、支持板(13,13)を折線に沿って各々折り曲
げ、且つ各係合片(15,15)を係合孔(14)に差
し込んで中央底板(1)上に前後の角筒体を組立て、こ
れら角筒体によって、梱包物の嵌合用凹部(b1)を上
面側に備えると共に前記内底板(11、11)と中央底
板(1)の間及び内外壁板(5,5、9,9)の間に緩
衝空間(b2)を備えた中央緩衝体(b)を形成する一
方、 上記夫々の外面板(29,29)、上面板(31,
31)、内面板(33,3 3)、底板(35,35)、
支持板(37,37)を折線に沿って各々折り曲げ、且
つ各係合片(39,39)を係合孔(38)に差し込ん
で、前記底板(35)と起伏板(3)の間及び内外面板
(29,33)の間に形成される緩衝空間(c2)を備
えると共に、梱包物の左右側部に嵌合する側方凹部(c
1)を上面側に備えた箱状をなし且つ起立時において該
側方凹部(c1)が、上記嵌合用凹部(b1)に嵌合した
梱包物の左右側部に嵌合するよう中央緩衝体(b)の左
右両側に起伏自在に連設される左右の緩衝体(c,c)
を組み立てるよう形成し、 さらに上記夫々の外壁板
(5,5)には、折線と階段状の切線を設けて略L形の
補強片(20,20)を形成し、各補強片を折線に沿っ
て内側に折り曲げて中央底板上に立ち上げ、これら補強
片で上縁板(7,7)と内底板(11,11)を支持す
るよう形成してなることを要旨とする。
【0007】以上の構成によれば、中央緩衝体(b)
嵌合用凹部(b1)に一部を嵌合させた梱包物の左右両
側に左右の緩衝体(c,c)が起伏自在に配されるよう
になり、左右の緩衝体を立ち上げて側方凹部(c1,c
1)を前記梱包物の左右側部に嵌合させれば、中央と左
右の三つの緩衝体(b,c,c)により梱包物を保護す
る状態となって、優れた緩衝機能を発揮することができ
る。また左右の緩衝体(c,c)は中央緩衝体(b)
介して連結されており、常に三者一体の状態にある。
た、組立て前の状態では一枚の平らなシート材(a)で
あり、保管や運搬の際の省スペース化が図れる。使用後
は夫々の緩衝体(b,c,c)を分解すれば一枚のシー
ト材(a)に戻り、簡単に廃棄処理することができ、リ
サイクルも容易である。また組立て状態においては補強
片で上縁板(7,7)と内底板(11,11)を支持す
ることで中央緩衝体(b)の強度が増し、より大きな緩
衝機能と耐久性を得ることができる。
【0008】また夫々の緩衝体は、一枚のシート材の要
所を折り曲げて組み立てられるので、梱包現場において
各緩衝体を組み立てるようにし、保管,輸送等の際は折
り畳んで一枚のシート材とすることで省スペース化を図
り得、また使用後の廃棄作業を容易ならしめることも出
来る。
【0009】また本発明の請求項2に係る組立式緩衝部
材は、第一シート材(d)と第二シート材(e)を重ね
て要所を接着すると共に要所を折り曲げて、梱包物が載
置される中央隆起部(f)を成形すると共に、該中央隆
起部の左右両側に起伏自在に連設される左右の緩衝体
(g,g)を組み立て自在に備えてなる緩衝部材であっ
て、第一シート材(d)は略長方形状を呈し、その中央
部分に開口(61)を有すると共に、該中央部分の左右
端部には折線を介して起伏面(63)を連設し、且つ夫
々の起伏面の側端には外壁面(65)、上縁面(6
7)、内壁面(69)、内底面(71)を各々折線を介
して順次連設してなり第二シート材(e)は、上記開
口と同形の載置面(77)の前後端に折線を介して立上
(79,79)を連設した隆起部形成板(e1)と、
隆起部形成板の左右端部の前後部分に夫々分離可能に
連設された側周壁組立板(e2,e2,e2,e2)とを備
え、夫々の側周壁組立板は、上記各起伏面の前後端(6
3a)に接着される接着面(83)の側端に折線を介し
て側壁面(85)を連設し、該側壁面の側端には上側補
強面(87)、内側補強面(89)、底側補強面(9
1)を各々折線を介して順次連設してなりさらに上記
各起伏面(63)には、略コ形の切線(72)と折線
(73)で囲まれる起立面(74)を左右二箇所に形成
すると共に、上記各接着面(83)には折線を介して起
立面(93)を前記起立面(74)と対をなすよう連設
して、 第二シート材(e)上に第一シート材(d)を重
ね合わせ、夫々の側周壁組立板(e2)の接着面(8
3)を各起伏面(63)の縁部(63a)に接着し、
記立上面(79)を下方へ折り曲げると共にその下端部
を開口(61)の前後縁に接着して上記中央隆起部
(f)を形成し各起立面(74)(93)を折線に沿
って立ち上げ且つL形に折曲させると共に対応する起立
面(74)(93)を重ね接着して補強体(96)を形
成し、上記各外壁面(65)、上縁面(67)、内壁面
(69)、内底面(71)を夫々折線に沿って折り曲げ
て、起伏面(63)と内底面(71)の間及び内外壁面
(65,69)の間に形成される緩衝空間(g2)を備
えると共に、梱包物の左右側部に嵌合する側方凹部(g
1)を上面側に備え且つ折線に沿って起伏面を立ち上げ
た起立時において側方凹部(g1)が、載置面(77)
に載置した梱包物の左右側部に嵌合するよう形成された
左右の緩衝体(g,g)を組み立て、上記側壁面(8
5)と各補強面(87,89,91)を夫々折線に沿っ
て折り曲げて、前記各緩衝体(g)の端部を補強する補
強壁(h)を組み立てるよう形成しさらに、各起伏面
(63)上に立ち上がる補強体(96,96)により内
底面(71)を支持するよう形成したことを要旨とす
る。
【0010】以上の構成によれば、中央隆起部(f)
載せた梱包物の左右両側に緩衝体(g,g)が起伏自在
に配されるようになり、それら緩衝体を立ち上げて側方
凹部(g1)を前記梱包物の左右側部に嵌合させれば、
左右の緩衝体(g,g)が梱包物の左右両側に装着さ
れ、且つ中央隆起部(f)が梱包物の下面又は上面部分
を覆う。よって、左右緩衝体と中央隆起部の三者によ
り、梱包物の上下左右のうちの三方の面を保護して、所
定の緩衝機能を発揮することができる。また中央隆起部
(f)は載置面(77)裏側に緩衝用の隙間を備え、該
緩衝用隙間が所定の緩衝機能を発揮し左右緩衝体の緩衝
機能と相俟って、より確実な緩衝機能、梱包物保護機能
が発揮されるようになる。また左右の緩衝体(g,g)
は中央隆起部(f)を介して連結されており、常に左右
一対の状態になる。また、各起伏面(63)上に立体的
に立ち上がる補強体(96,96)により内底面(7
1)を支持して、側方凹部(g1)を補強すると共に、
緩衝空間(g2)の緩衝機能の向上を図ることができ
る。
【0011】第一シート材(d)と第二シート材(e)
の重ね合わせと接着は成形装置において行い、左右の緩
衝体(g,g)は梱包現場において組み立てるように
し、保管,輸送等の際は折り畳んでほぼ一枚のシート状
とすることで省スペース化を図り得、また使用後の廃棄
作業を容易ならしめることも出来る。
【0012】また中央隆起部(f)と左右の緩衝体
(g,g)は、複数枚のシート材の要所を重ねて接着す
ると共に要所を折り曲げて形成することが可能である
が、本発明の請求項2では、第一シート材(d)と第二
シート材(d)を重ねて要所を接着し、これら両シート
材の中央部分を中央隆起部(f)形成用のブランクとす
ると共に、両シート材の左右の側部を左右の緩衝体
(g,g)形成用のブランクとして、二枚のシート材を
用いて形成可能に構成し、シート材の使用量並びに作製
時の手間等を低減することができる。
【0013】尚、上記した各シート材は、例えば段ボー
ルプラスチックのような所望の合成樹脂材料からなるも
のとすることも可能であるが、段ボールや厚紙等の紙板
を用いれば、樹脂製緩衝部材に代替可能な優れた緩衝機
能を奏すると共に、使用後の廃棄処理を簡単に行うこと
ができる。また、本発明において紙板とは、木材、パル
プを原料とするものに限定されず、例えばケナフ紙のよ
うな植物繊維を原料とした紙板をも含むものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0015】まず、図1〜図5に示す例を説明する。本
例では、一枚のシート材aを折線に沿って折り曲げて、
梱包物の嵌合用凹部b1 を上面側に備えた箱状をなす中
央緩衝体bと、前記梱包物の左右側部に嵌合する側方凹
部c1 を上面側に備えた箱状をなし、且つ中央緩衝体b
の左右両側に起伏自在に連設される左右の緩衝体cとを
組み立ててなる組立式緩衝部材Aを示す。
【0016】シート材aは例えば段ボールや厚紙等の紙
板からなり、図1に示すように、シート材aのほぼ中央
部分になる中央底板1と、該中央底板1の左右二辺から
折線2を介して連設された左右の起伏板3を有する。
【0017】また中央底板1の前後二辺には折線4を介
して外壁板5が連設され、各外壁板5の側端には折線6
を介して上縁板7が連設され、各上縁板7の側端には折
線8を介して内壁板9が連設され、各内壁板9の側端に
は折線10を介して、上記嵌合用凹部b1 の底面となる
内底板11が連設され、各内底板11の側端には折線1
2を介して支持板13が連設され、各支持板13の側端
には、中央底板1に設けた係合孔14に差し込まれる係
合片15が連設されている。
【0018】各上縁板7の左右端部には左右の上縁面1
6が連設され、また各上縁面16の側端には、折線17
を介して支持板13の左右端部18が連設される。各上
縁面16と左右端部18は切線19により内底板11と
分離され、上縁板7と左右上縁面16とは折線6を介し
て一体に折れ曲がり、支持板13と左右端部18は折線
12と17を介して一体に折れ曲がるようになる。
【0019】そうして、上記夫々の外壁板5、上縁板
7、左右上縁面16、内壁板9、内底板11、支持板1
3、左右端部18を折線4、6、8、10、12、17
に沿って各々折り曲げ、且つ各係合片15を係合孔14
に差し込んで、中央底板1上に前後の角筒体を組み立
て、これら角筒体によって中央緩衝体bを形成する。
【0020】中央緩衝体bは図3に示すように、梱包物
の嵌合用凹部b1 を上面側に備えると共に、内底板11
と中央底板1の間及び内外壁板5、9の間には緩衝空間
b2を備えた内外二重壁構造の略直方体形の箱状をな
す。嵌合用凹部b1 は、上記各内底板11を底面とし、
且つその前後の部分に内壁板9が夫々立ち上がり、また
その周囲は、各上縁板7と、各々の上縁板7の左右端部
に連設された左右の上縁面17で囲まれる。また嵌合用
凹部b1 は、各内底板11と中央底板1の間、各内壁板
9と各外壁板5の間に夫々形成された緩衝空間b2 で囲
まれる。
【0021】夫々の外壁板5には、折線20aと階段状
の切線20bを設けて略L形の補強片20を形成し、該
補強片20は各外壁板5に二箇所づつ計四箇所設ける。
補強片20は折線20aに沿って内側に折り曲げること
で中央底板1上に立ち上がり、上縁板7と内底板11を
支持するをもって、中央緩衝体bの強度と緩衝機能の向
上に寄与する。
【0022】一方、上記左右の起伏板3には、切線21
を設けて立上面22を形成し、各立上面22の先端には
折線23を介して係止面24を連設し、各係止面24に
は、上記支持板13の左右端部18に設けた溝25に係
合する溝26を設け、両溝25,26の係合により、上
記した組み立て状態において対向状に立ち上がる一対の
支持板13を挟持して、中央緩衝体bの組み立て状態を
維持するようになっている。
【0023】また左右の起伏板3は、折線2との間に、
中央緩衝体bの左右の開口部分の閉塞面部27を有し、
さらに前後二辺には折線28を介して外面板29が連設
され、各外面板29の側端には折線30を介して上面板
31が連設され、各上面板31の側端には折線32を介
して内面板33が連設され、各内面板33の側端には折
線34を介して側方凹部c1 の底面となる底板35が連
設され、各底板35の側端には折線36を介して支持板
37が連設され、各支持板37の側端には、起伏板3に
設けた係合孔38に差し込まれる係合片39が連設され
ている。
【0024】各上面板31の左右何れかの端部には上面
部40が連設され、また各上面部40の側端には、折線
41を介して支持板37の左右端部42が連設される。
各上面部40と左右端部42は切線43により底板35
と分離され、上面板31と上面部40とは折線30を介
して一体に折れ曲がり、支持板37と端部42は折線3
6と41を介して一体に折れ曲がるようになる。
【0025】そうして、上記夫々の外面板29、上面板
31、上面部40、内面板33、底板35、支持板3
7、端部42を折線28、30、32、34、36、4
1に沿って各々折り曲げ、且つ各係合片39を係合孔3
8に差し込んで、起伏板3上に前後の角筒体を組み立
て、これら角筒体によって左又は右の緩衝体cを形成す
る。
【0026】左右の緩衝体cは図3に示すように、梱包
物の左右側部に嵌合する側方凹部c1 を上面側に備える
と共に、底板35と起伏板3の間及び外面板29と内面
板33の間には緩衝空間c2 を備えた内外二重壁構造の
略直方体形の箱状をなす。側方凹部c1 は、上記各底板
35を底面とし、且つその前後の部分に内面板33が夫
々立ち上がり、またその周囲は、各上面板31と、各上
面部40で囲まれる。また側方凹部c1 は、各内底板1
1と中央底板1の間、各内壁板9と各外壁板5の間に夫
々形成された緩衝空間c2 で囲まれる。
【0027】上記左右の起伏板3の左右何れかの端部に
は、折線44を介して端面板45が連設され、各端面板
45の側端には折線46を介して差込板47が連設さ
れ、各差込板47には、上記支持板37の端部42に設
けた溝48に係合する溝49を設けてある。端面板45
は折線44から立ち上がって、上記した左右緩衝体cの
左右の開口部分を閉塞し、且つ差込板47は端面板45
の上端から内方へ折れ曲がって溝49を溝48に係合さ
せ、これら両溝48,49の係合により、上記組み立て
状態において対向状に立ち上がる一対の支持板37を挟
持して、左右の緩衝体cの組み立て状態を維持するよう
になっている。
【0028】外面板29の端部には折線50を介して補
強片51が連設され、底板35の端部には折線52を介
して端面板53が連設されている。補強片51は折線5
0に沿って内方へ折れ曲がって上記端面板45の内側に
位置し、端面板53は折線52に沿って内方へ折れ曲が
って左右緩衝体cの左右の開口部分を閉塞し、夫々緩衝
体cの強度と緩衝機能の向上に寄与する。
【0029】以上のように構成した本例の組立式緩衝部
材Aは、組立て前の状態では図1に示すように、一枚の
平らなシート材aであり、保管や運搬の際の省スペース
化が図れる。この状態から、図2〜図3に示すような上
述の手順で、シート材aの所要箇所を折線に沿って所要
方向へ折り曲げて、図3に示すように中央緩衝体bと左
右の緩衝体cを夫々組み立てる。
【0030】組み立てられた中央緩衝体bは、梱包物の
嵌合用凹部b1 を上面側に備え、且つその凹部b1 の周
囲を囲む緩衝空間b2 を備えた内外二重壁構造の箱状を
成し、また左右の緩衝体cは、梱包物の左右側部に嵌合
する側方凹部c1 を上面側に備えると共に、その凹部c
1 の周囲を囲む緩衝空間c2 を備えた内外二重壁構造の
箱状を成し、且つ左右の緩衝体cは、折線2に沿って立
ち上げた際に側方凹部c1 が、嵌合用凹部b1 に嵌合し
た梱包物の左右側部に嵌合するよう、中央緩衝体bの左
右両側に起伏自在に連設されている。よって、図3のよ
うに左右の緩衝体cが倒伏した状態で嵌合用凹部b1 に
梱包物を嵌合させ、しかる後、図4に示すように左右の
緩衝体cを立ち上げて側方凹部c1 を前記梱包物の左右
側部に嵌合させれば、左右緩衝体cが前記梱包物の左右
両側に装着され、緩衝空間c2 によって所定の緩衝機能
を発揮する。さらに、中央緩衝体bが梱包物の下面若し
くは上面部分を保護すると共に、その緩衝空間b2 が所
定の緩衝機能を発揮する。従って、中央と左右の三つの
緩衝体b,cの緩衝機能が働くので、極めて大きな緩衝
効果が得られ、梱包物を確実に保護することができる。
【0031】使用後は、夫々の緩衝体b,cを分解すれ
ば図1に示すシート材aに戻り、簡単に廃棄処理するこ
とができ、リサイクルも容易である。
【0032】また、上記した補強片20,51、立上面
22、端面板45,53等の補強用部分を備えることで
中央緩衝体b、左右緩衝体cの強度が増し、より大きな
緩衝機能と耐久性を得ることができる。
【0033】次に、図6〜図12に示す例を説明する。
この例では、図6に示す第一シート材(一方のシート
材)dと図7に示す第二シート材(他方のシート材)e
を重ねて要所を接着すると共に要所を折り曲げて、梱包
物が載置される中央隆起部fを成形すると共に、該中央
隆起部fの左右両側に起伏自在に連設される左右の緩衝
体gを組み立て自在に備えてなる緩衝部材A’を示す。
【0034】第一シート材dと第二シート材eは、例え
ば段ボールや厚紙等の紙板からなり、紙板の使用に係る
コストと製造時の手間を考慮して、後述する載置面77
と立上面79を有する一枚の隆起部形成板e1 と、接着
面83、側壁面85、上側補強面87、内側補強面8
9、底側補強面91を有する計四枚の側周壁組立板e2
とを、第二シート材eから形成するようになっている。
【0035】第一シート材dは図6に示すような略長方
形状のもので、その中央部分には、左右側縁に立上げ片
60を残して開口61を形成する。第一シート材dの中
央部分の左右端部には折線62を介して起伏面63が起
伏自在に連設されており、起伏面63の側端には折線6
4を介して外壁面65が連設されており、外壁面65の
側端には折線66を介して上縁面67が連設されてお
り、上縁面67の側端には折線68を介して内壁面69
が連設されており、内壁面69の側端には折線70を介
して内底面71が連設されており、これら各面63、6
5、67、69、71が第一シート材dの左右部分とな
っている。そうして、外壁面65、上縁面67、内壁面
69、内底面71を夫々折線64、66、68、70に
沿って内側に折り曲げるをもって、梱包物の左右側部に
嵌合する側方凹部g1 を上面側に備え、且つ起伏面63
と内底面71の間及び内壁面69と外壁面65の間に形
成される緩衝空間g2 を備えた左右の緩衝体gが組み立
てられるようになっている。
【0036】また起伏面63には略コ形の切線72と折
線73で囲まれる起立面74を左右二箇所に形成し、こ
の起立面74を折線73に沿って立ち上げると共に、折
線75に沿って側方へ折り曲げL型に折曲させて、後述
する補強体96を形成するようにする。
【0037】一方、第二シート材eは第7図に示すよう
に、平面形状が略H形のもので、その中央矩形部分を隆
起部形成板e1 とすると共に、該形成板e1 の左右端部
の前後部分に夫々分離可能に連設された四枚の側周壁組
立板e2 を備えており、形成板e1 の同一端部側の組立
板e2 同士は、打抜面76によって分離可能に連設され
ている。
【0038】隆起部形成板e1 は、載置面77と、この
載置面77の前後端から下方へ折れ曲がるよう折線78
を介して連設された立上面79を備え、この立上面79
の下端から折線80を介して外方へ折れ曲がるよう連設
された接着面81を、上記した開口61の前後縁の下面
に接着して立上面79を該前後縁に立ち上げ、さらに開
口61の左右縁に立ち上げた立上げ片60の上端60a
を載置面77の左右縁に接着し、これら前後の立上面7
9と左右の立上げ片60で載置面77を開口61の上方
に支持して、中央隆起部fを形成する。載置面77の裏
側には緩衝空間82が形成されるようになる。
【0039】側周壁組立板e2 は、上述の起伏面63の
前後縁部63aの下面に接着される接着面83と、接着
面83の一方の側端に折線84を介して連設される側壁
面85と、側壁面85の側端に折線86を介して連設さ
れる上側補強面87と、該補強面87の側端に折線88
を介して連設される内側補強面89と、該補強面89の
側端に折線90を介して連設される底側補強面91を備
えている。
【0040】そうして、接着面83を起伏面63前後縁
の下面に接着して、起伏面63の前後に側壁面85、上
側補強面87、内側補強面89、底側補強面91を突出
させ、上記の如く緩衝体gを組み立てた後に、側壁面8
5を折線84に沿って立ち上げて緩衝体gの前後の外壁
部分を形成し、上側補強面87を折線86に沿って内側
に折り曲げて上縁面67の左右縁部67a上に重ね、内
側補強面89を折線88に沿って折り曲げて緩衝体gの
前後の内壁部分を形成し、底側補強面91を折線に沿っ
て折り曲げて内底面71上に重ねて、緩衝体gの前後部
分を補強する角筒状の補強壁hを組み立てるようにな
る。
【0041】また、接着面83の他方の側端には、折線
92を介して起立面93が連設され、さらに起立面93
の側端には分離線94を介して打抜面76が連設され、
この打抜面76を介して、隆起部形成板e1 の同一端部
側の側周壁組立板e2 同士が、分離可能に連設されてい
る。
【0042】起立面93は、上述した起立面74と対を
なすもので、折線92に沿って立ち上げると共に、折線
95に沿って側方へ折り曲げL型に折曲し、起立面74
と重ね合せて接着され、両起立面74,93により略角
筒状の補強体96が形成される。
【0043】補強体96は、起伏面63上に立体的に立
ち上がり、その上面にて上記内底面71を支持して、側
方凹部g1 を補強すると共に、緩衝空間g2 の緩衝機能
の向上に寄与する。またこの例では図示の通り、起立面
74,93の端部に切線97を設けて第二起立面98
a,98bを形成し、これら起立面98a,98bで補
強体96よりも背の高い第二補強体99を形成し、その
上面にて上記上縁面67を支持すると共に内外壁面6
5,69の間に介在して、側方凹部g1 の補強と緩衝空
間g2 の緩衝機能向上をより確実ならしめるようにす
る。
【0044】尚、上縁面67の左右縁部67aは図示の
ように折曲させて上縁面67を平面コ形状とし、また各
縁部67aの側端には、折線100を介して支持面10
1が連設され、支持面101は折線102を介して内底
面71に連設する。前記縁部67aと支持面101は切
線103により内壁面69、内底面71と分離され、支
持面101は上記側壁面85と内側補強面89の間に立
ち上がるようになる。
【0045】104、105、106、107は緩衝体
gの所定箇所に形成される開口部分を補強するべく折線
又は切線を介して適所に連設された補強片である。また
108と109は相互に係合する係合溝、110と11
1は相互に凹凸係合する係合部で、これらの係合により
上記緩衝体gの組み立て状態を強固に維持するようにな
っている。112は緩衝体gの耐強度の向上を図るべく
外壁面65に設けた切起しリブ、113は、第一シート
材dと第二シート材eを重ねる際の位置決め用の孔であ
る。
【0046】以上のように構成したこの例の組立式緩衝
部材A’の製造方法について説明すれば、まず偏平状態
にある第一シート材dと第二シート材eを重ね合せ、詳
しくは載置面77上に開口61が位置し、且つ各接着面
83上に各起伏面63の前後縁部63aが位置するよう
第二シート材e上に第一シート材dを重ね合せ、各接着
面83を各縁部63aに接着し、夫々の側周壁組立板e
2 を打抜面76及び隆起部形成板e1 から分離する。さ
らに第一シート材dでは、立上げ片60を立ち上げると
共にその上端60aを内側に折り曲げ、起立面74,9
8bを立ち上げると共に折線75に沿って折り曲げてL
形に折曲させる。また第二シート材eから分離された隆
起部形成板e1 では、立上面79を立ち上げると共にそ
の下端になる接着面81を折線80に沿って外側に折り
曲げ、且つ該接着面81を第一シート材dの開口61の
前後縁下面に接着し、さらに前記立上げ片60の上端6
0aを載置面77の左右縁上に接着して、中央隆起部f
を成形する。また第二シート材eから分離された四枚の
側周壁組立板e2 では夫々、接着面83が起伏面63の
縁部63a下面に接着されると共に、起立面93,98
aを立ち上げ且つ折線95に沿って折り曲げてL形に折
曲させ、さらに起立面74と93、98aと98bを重
ねて接着し、補強体96と第二補強体99を成形する。
この状態では、中央部分に隆起部fが立上がり、左右部
分に補強体96、99が立上がるものの、左右の緩衝体
gは組み立て前の展開状態にあり、すなわち、左右の緩
衝体gは、中央隆起部fの左右両側に組み立て自在に備
えられている。
【0047】以上の作業は、第一シート材dと第二シー
ト材eを重ねた状態で載置される枠状の中型と、前記両
シート材を上方から押さえるべく昇降自在に配された上
型と、中型の下方に昇降自在に配され上記各板若しくは
各面の切断や立ち上げ、折り曲げ等の作業を行う下型
と、各型の適所に配され上記各箇所の接着を行う加熱部
とを備えた成形装置において行うようにすると良い。該
装置の詳細はここでは説明しないが、その概略は、例え
ば本願発明者による先提案の装置(特願平8−1580
19号、特願平8−198020号)等に記載されるも
のを例示できる。
【0048】左右の緩衝体gの組み立ては、梱包現場に
おいて手作業で行うようになる。すなわち緩衝体gは図
9〜図11に示すように、外壁面65、上縁面67、内
壁面69、内底面71を夫々折線64、66、68、7
0に沿って折り曲げて、梱包物の左右側部に嵌合する側
方凹部g1 を上面側に備え、且つ起伏面63と内底面7
1の間及び内壁面69と外壁面65の間に形成される緩
衝空間g2 を備えた内外二重壁構造の略直方体形に組み
立てられる。さらに、側壁面85、上側補強面87、内
側補強面89、底側補強面91を夫々折線84、86、
88、90に沿って折り曲げて、緩衝体gの端部を補強
する略角筒状の補強壁hを組み立てる。
【0049】組み立てられた緩衝体gは、中央隆起部f
に対し折線62に沿って起伏自在に連設されており、折
線62に沿って立ち上げた起立状態において、側方凹部
g1が、中央隆起部fに載置された梱包物の側部に嵌合
する。よって、図11のように左右の緩衝体gが倒伏し
た状態で載置面77に梱包物を載置し、次いで図12の
ように左右の緩衝体gを立ち上げて側方凹部g1 を前記
梱包物の左右側部に嵌合させれば、両緩衝体gが梱包物
の左右両側に装着され、緩衝空間g2 によって所定の緩
衝機能を発揮する。さらに、中央隆起部fが梱包物の下
面若しくは上面部分を保護すると共に、その緩衝空間f
1 が所定の緩衝機能を発揮する。従って、中央隆起部f
と左右緩衝体gの三者の緩衝機能が働くので、より大き
な緩衝効果が得られ、梱包物を確実に保護することがで
きる。
【0050】使用後は、左右の緩衝体gを分解すれば簡
単に廃棄処理することができ、リサイクルも容易であ
る。
【0051】以上、例えばノート型パソコンのように、
梱包物がほぼ直方体形状である場合に対応させた実施の
形態の二例を説明したが、凹部を形成する各面又は各板
の形状を適宜変更したり所定の切込み等を形成すること
で、立方体形、球形、楕円形、円筒形、角柱径、その他
各種の異形状等の梱包物への対応が可能であり、さらに
梱包物の各箇所に設けられたスイッチ類等の突起物に対
応させて、凹部を形成する各面又は各板の適所に開口や
段部等を設けても、上記緩衝機能にはほとんど影響がな
い。
【0052】また上記した補強体96,99立体形に
組み立てられて緩衝空間g2 内に突出することで、左右
緩衝体gの強度が増し、より大きな緩衝機能と耐久性を
得ることができる。
【0053】
【発明の効果】本発明の請求項1、2に係る組立式緩衝
部材は以上説明したように、梱包物を載置するようにな
る中央部分の左右両側に、梱包物の左右側部に嵌合する
側方凹部を備えた緩衝体を起伏自在に備え、これら緩衝
体を立ち上げて梱包物の左右両側に装着するよう構成し
たので、左右緩衝体と中央部分の三者により梱包物の上
下左右のうちの三方の面を保護して所定の緩衝機能を発
揮する、新規な組立式緩衝部材を提供することができ
た。また、左右の緩衝体は中央部分を介して左右一対の
状態に連結保持されているので、片方の緩衝体が足りな
くなるような虞れがなく、梱包現場における部品管理が
容易になる。また梱包物を載置した後左右の緩衝体を立
ち上げれば梱包物へのセットがなされるので、梱包作業
を簡便にすることができる。
【0054】また請求項1では、一枚のシート材の中央
部分に中央緩衝体を設けると共にその左右両側に左右緩
衝体を起伏自在に備えるので、三つの緩衝体による緩衝
機能によって、より確実に梱包物を保護できる。また、
一枚のシート材の要所を折り曲げて前記三つの緩衝体を
組み立てるようにしたので、分解状態においては一枚の
偏平なシート状であるため、保管、運搬等に係る手間と
コストを低減でき、且つ使用後の廃棄処理が簡便にな
る。さらに、外壁板に形成した補強片で上縁板と内底板
を支持することで中央緩衝体の強度を増し、より大きな
緩衝機能と耐久性を得ることができる。
【0055】請求項2では、梱包物を載置する中央隆起
部を形成すると共に、その左右両側に、梱包物の左右側
部に嵌合する側方凹部を備えた左右の緩衝体を起伏自在
に連設し、それら緩衝体は組み立て自在に備えており
保管,輸送等の際は緩衝体を折り畳んで省スペース化を
図ることで、保管,輸送に係るコストの低減、使用後の
廃棄作業の簡便化等が期待できる。また前記中央隆起部
と左右の緩衝体を、二枚のシート材を重ねて要所を接着
すると共に要所を折り曲げて形成するようにしたので
シート材の使用量並びに作製時の手間等を低減すること
ができる。さらに、起伏面上に立体的に立ち上がる補強
体により内底面を支持して、側方凹部を補強すると共
に、緩衝空間の緩衝機能の向上を図ることができる。
【0056】尚、シート材を段ボールや厚紙等の紙板に
よって形成した場合は、樹脂製緩衝部材に代替可能な優
れた緩衝機能を奏すると共に、使用後の廃棄処理を簡単
に行うことができ、且つリサイクルも容易になる等の効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る組立式緩衝部材の実施の形態の一
例に用いるシート材の斜視図。
【図2】図1に示すシート材を用いた組立式緩衝部材の
組立て途中状態の斜視図。
【図3】本発明に係る組立式緩衝部材の実施の形態の一
例を示す斜視図。
【図4】図3に示す組立式緩衝部材の使用状態を示す斜
視図。
【図5】図4の(X)−(X)線に沿う拡大断面図。
【図6】本発明に係る組立式緩衝部材の実施の形態の他
例に用いる一方のシート材の斜視図。
【図7】本発明に係る組立式緩衝部材の実施の形態の他
例に用いる他方のシート材の斜視図。
【図8】図6、図7に示す二枚のシート材からなる組立
式緩衝部材の成形途中状態の斜視図。
【図9】図6、図7に示す二枚のシート材からなる組立
式緩衝部材の組立途中状態の斜視図。
【図10】図6、図7に示す二枚のシート材からなる組
立式緩衝部材の組立途中状態の斜視図。
【図11】本発明に係る組立式緩衝部材の実施の形態の
他例を示す斜視図。
【図12】図11に示す組立式緩衝部材の使用状態を示
す斜視図。
【符号の説明】
A:組立式緩衝部材 a:シート材 b:中央緩衝体 b1:嵌合用凹部 b2:緩衝空間 c:左右の緩衝体 c1:側方凹部 c2:緩衝空間 1:中央底板 3:起伏板 5:外壁板 7:上縁板 9:内壁板 11:内底板 13:支持板 14:係合孔 15:係合片 A’:組立式緩衝部材 d:第一シート材 e:第二シート材 e1:隆起部形成板 e2:側周壁組立板 f:中央隆起板 g:左右の緩衝体 g1:側方凹部 g2:緩衝空間 h:補強壁 61:開口 63:起伏面 65:外壁面 67:上縁面 69:内壁面 71:内底面 77:載置面 79:立上面 83:接着面 85:側壁面 87:上側補強面 89:内側補強面 91:底側補強面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一枚のシート材(a)を折線に沿って折
    り曲げて、中央緩衝体(b)と、該中央緩衝体の左右両
    側に連設される左右の緩衝体(c,c)とを組み立てて
    なる緩衝部材であって、 上記中央緩衝体(b)は、上記シート材のほぼ中央部分
    になる中央底板(1)と、該中央底板の前後二辺から折
    線を介して立ち上がる一対の外壁板(5,5)と、各外
    壁板の上端から内方へ折れ曲がる上縁板(7,7)と、
    各上縁板の先端から下方へ折れ曲がる内壁板(9,9)
    と、各内壁板の下端から内方へ折れ曲がり上記嵌合用凹
    部の底面となる内底板(11,11)と、各内底板の先
    端から下方へ折れ曲がる支持板(13,13)と、各支
    持板の下端に突設され中央底板に設けた係合孔(14)
    に差し込まれる係合片(15,15)とを有し、 上記左右の緩衝体(c,c)は、上記中央底板の左右二
    辺から折線を介して連設された左右の起伏板(3,3)
    と、各起伏板の前後二辺から折線を介して立ち上がる外
    面板(29,29)と、各外面板の上端から内方へ折れ
    曲がる上面板(31,31)と、各上面板の先端から下
    方へ折れ曲がる内面板(33,33)と、各内面板の下
    端から内方へ折れ曲がり上記側方凹部の底面となる底板
    (35,35)と、各底板の先端から下方へ折れ曲がる
    支持板(37,37)と、各支持板の下端に設けられ起
    伏板に設けた係合孔(38)に差し込まれる係合片(3
    9,39)とを有し、 上記夫々の外壁板(5,5)、上縁板(7,7)、内壁
    板(9,9)、内底板(11,11)、支持板(13,
    13)を折線に沿って各々折り曲げ、且つ各係合片(1
    5,15)を係合孔(14)に差し込んで中央底板
    (1)上に前後の角筒体を組立て、これら角筒体によっ
    て、梱包物の嵌合用凹部(b1)を上面側に備えると共
    に前記内底板(11、11)と中央底板(1)の間及び
    内外壁板(5,5、9,9)の間に緩衝空間(b2)を
    備えた中央緩衝体(b)を形成する一方、 上記夫々の外面板(29,29)、上面板(31,3
    1)、内面板(33,33)、底板(35,35)、支
    持板(37,37)を折線に沿って各々折り曲げ、且つ
    各係合片(39,39)を係合孔(38)に差し込ん
    で、前記底板(35 )と起伏板(3)の間及び内外面板
    (29,33)の間に形成される緩衝空間(c2)を備
    えると共に、梱包物の左右側部に嵌合する側方凹部(c
    1)を上面側に備えた箱状をなし且つ起立時において該
    側方凹部(c1)が、上記嵌合用凹部(b1)に嵌合した
    梱包物の左右側部に嵌合するよう中央緩衝体(b)の左
    右両側に起伏自在に連設される左右の緩衝体(c,c)
    を組み立てるよう形成し、 さらに上記夫々の外壁板(5,5)には、折線と階段状
    の切線を設けて略L形の補強片(20,20)を形成
    し、各補強片を折線に沿って内側に折り曲げて中央底板
    上に立ち上げ、これら補強片で上縁板(7,7)と内底
    板(11,11)を支持するよう形成してなる 組立式緩
    衝部材。
  2. 【請求項2】 第一シート材(d)と第二シート材
    (e)を重ねて要所を接着すると共に要所を折り曲げ
    て、梱包物が載置される中央隆起部(f)を成形すると
    共に、該中央隆起部の左右両側に起伏自在に連設される
    左右の緩衝体(g,g)を組み立て自在に備えてなる緩
    衝部材であって、第一シート材(d) は略長方形状を呈し、その中央部分
    に開口(61)を有すると共に、該中央部分の左右端部
    には折線を介して起伏面(63)を連設し、且つ夫々の
    起伏面の側端には外壁面(65)、上縁面(67)、内
    壁面(69)、内底面(71)を各々折線を介して順次
    連設してなり第二シート材(e) は、上記開口と同形の載置面(7
    7)の前後端に折線を介して立上面(79,79)を連
    設した隆起部形成板(e1)と、該隆起部形成板の左右
    端部の前後部分に夫々分離可能に連設された側周壁組立
    (e2,e2,e2,e2)とを備え、夫々の側周壁組立
    板は、上記各起伏面の前後端(63a)に接着される接
    着面(83)の側端に折線を介して側壁面(85)を連
    設し、該側壁面の側端には上側補強面(87)、内側補
    強面(89)、底側補強面(91)を各々折線を介して
    順次連設してなりさらに上記各起伏面(63)には、略コ形の切線(7
    2)と折線(73)で囲まれる起立面(74)を左右二
    箇所に形成すると共に、上記各接着面(83)には折線
    を介して起立面(93)を前記起立面(74)と対をな
    すよう連設し、 第二シート材(e)上に第一シート材(d)を重ね合わ
    せ、夫々の側周壁組立板(e2)の接着面(83)を各
    起伏面(63)の縁部(63a)に接着し、 上記立上面(79)を下方へ折り曲げると共にその下端
    部を開口(61)の前後縁に接着して上記中央隆起部
    (f)を形成し各起立面(74)(93)を折線に沿って立ち上げ且つ
    L形に折曲させると共に対応する起立面(74)(9
    3)を重ね接着して補強体(96)を形成し、 さらに 上記各外壁面(65)、上縁面(67)、内壁面
    (69)、内底面(71)を夫々折線に沿って折り曲げ
    て、起伏面(63)と内底面(71)の間及び内外壁面
    (65,69)の間に形成される緩衝空間(g2)を備
    えると共に、梱包物の左右側部に嵌合する側方凹部(g
    1)を上面側に備え且つ折線に沿って起伏面を立ち上げ
    た起立時において側方凹部(g1)が、載置面(77)
    に載置した梱包物の左右側部に嵌合するよう形成された
    左右の緩衝体(g,g)を組み立て、 上記側壁面(85)と各補強面(87,89,91)
    夫々折線に沿って折り曲げて、前記各緩衝体(g)の端
    部を補強する補強壁(h)を組み立て、各起伏面(63)上に立ち上がる補強体(96,96)
    により内底面(71)を支持するよう形成した 組立式緩
    衝部材。
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