JP3135995B2 - ボトル - Google Patents
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- JP3135995B2 JP3135995B2 JP22308792A JP22308792A JP3135995B2 JP 3135995 B2 JP3135995 B2 JP 3135995B2 JP 22308792 A JP22308792 A JP 22308792A JP 22308792 A JP22308792 A JP 22308792A JP 3135995 B2 JP3135995 B2 JP 3135995B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D1/00—Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
- B65D1/02—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
- B65D1/0223—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by shape
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂製ボトルに係
り、特に、特定のパネルデザインを有して、ボトル内の
減圧に伴う応力をパネルの均等な変形で吸収することの
できるブロー成形ボトルに関する。
り、特に、特定のパネルデザインを有して、ボトル内の
減圧に伴う応力をパネルの均等な変形で吸収することの
できるブロー成形ボトルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、清涼飲料水等の容器として、合成
樹脂、例えばポリエチレンテレフタレート製のブロー成
形ボトル(いわゆるPETボトル)などが一般的となっ
ている。
樹脂、例えばポリエチレンテレフタレート製のブロー成
形ボトル(いわゆるPETボトル)などが一般的となっ
ている。
【0003】この種のボトルでは、加熱殺菌のため、例
えば85度の温度に充填液を加熱してボトル内に充填
し、密封した後に冷却している。すると、冷却により充
填液の体積が減り、その結果ボトル内が減圧する。
えば85度の温度に充填液を加熱してボトル内に充填
し、密封した後に冷却している。すると、冷却により充
填液の体積が減り、その結果ボトル内が減圧する。
【0004】ボトル内が減圧するとボトルの胴部の壁が
変形するおそれがある。そこで、ボトルの肉厚を厚くし
て、強度を高めることが考えられるが、このようにする
とボトル成型材料が増え、生産コストが高くなる。
変形するおそれがある。そこで、ボトルの肉厚を厚くし
て、強度を高めることが考えられるが、このようにする
とボトル成型材料が増え、生産コストが高くなる。
【0005】このような不都合を避け、かつ、ボトルの
変形を防止するため、ボトルの胴部にパネルを付与する
試みが多くなされている。このパネルは通常、ボトル内
の減圧による引けを吸収すると同時に変形に対抗しうる
強度を持たせるため、凹凸やリブを設けたデザインとな
っている。
変形を防止するため、ボトルの胴部にパネルを付与する
試みが多くなされている。このパネルは通常、ボトル内
の減圧による引けを吸収すると同時に変形に対抗しうる
強度を持たせるため、凹凸やリブを設けたデザインとな
っている。
【0006】そのような一例として、本件出願人が先に
提案した特開昭62−52032号を例示できる。この
例では、ボトル胴部に周囲より凹んだ陥没パネル面を有
するとともに、陥没パネル面を水平に横切る補強リブを
設けてある。そして、陥没パネル面がボトル内減圧に伴
いボトル内側に均等に凹み、かつ、補強リブは必要以上
の凹みを防止してボトルの変形を防ぐ。
提案した特開昭62−52032号を例示できる。この
例では、ボトル胴部に周囲より凹んだ陥没パネル面を有
するとともに、陥没パネル面を水平に横切る補強リブを
設けてある。そして、陥没パネル面がボトル内減圧に伴
いボトル内側に均等に凹み、かつ、補強リブは必要以上
の凹みを防止してボトルの変形を防ぐ。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のパネ
ルデザインを有するボトルでも、それ相当の強度を有し
ているが、合成樹脂製ボトル、特にPETボトルでは、
ボトルの大きさ、形状などデザインの相違等によって、
更に、良好な強度をもったブロー成形ボトルが望まれて
いる。
ルデザインを有するボトルでも、それ相当の強度を有し
ているが、合成樹脂製ボトル、特にPETボトルでは、
ボトルの大きさ、形状などデザインの相違等によって、
更に、良好な強度をもったブロー成形ボトルが望まれて
いる。
【0008】特に、PETボトルはその材料の特殊製か
らきわめて薄肉に成形できるが、薄肉にする程ボトルの
強度が低下するという問題に遭遇する。本発明は、かか
る点に鑑みて創案されたもので、その目的とするところ
は、ボトル内の減圧に対し、均等に凹むことができると
ともに適切な強度を有するパネルを備えた合成樹脂製ボ
トルを提供することにある。
らきわめて薄肉に成形できるが、薄肉にする程ボトルの
強度が低下するという問題に遭遇する。本発明は、かか
る点に鑑みて創案されたもので、その目的とするところ
は、ボトル内の減圧に対し、均等に凹むことができると
ともに適切な強度を有するパネルを備えた合成樹脂製ボ
トルを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のボトルは、以下の構成を備える。本発明のボトル
は、底部と、この底部の外周縁から上方向に延出した壁
面からなる胴部と、この胴部上部に形成された口部と、
前記胴部に設けられたパネル部とを有している。
明のボトルは、以下の構成を備える。本発明のボトル
は、底部と、この底部の外周縁から上方向に延出した壁
面からなる胴部と、この胴部上部に形成された口部と、
前記胴部に設けられたパネル部とを有している。
【0010】前記パネル部は、凹凸のない平坦面部と、
この平坦面部から胴部内側へと所定の段差寸法をもって
陥没した陥没パネル面を有する複数の陥没部とを有す
る。前記各陥没部は、前記胴部の周方向に沿って所定間
隔で配置され、それぞれの陥没部は、前記平坦面部との
境に4つの辺を有する略四角形で、かつ、前記底部と口
部とを結ぶ軸線方向の辺が陥没部の外方に向かって円弧
状に張り出している。この結果、陥没部間において前記
平坦面部で形成される柱状部は、上下の部分の幅より真
ん中の部分の幅が狭くなり、物理的強度が高まるものと
推定される。
この平坦面部から胴部内側へと所定の段差寸法をもって
陥没した陥没パネル面を有する複数の陥没部とを有す
る。前記各陥没部は、前記胴部の周方向に沿って所定間
隔で配置され、それぞれの陥没部は、前記平坦面部との
境に4つの辺を有する略四角形で、かつ、前記底部と口
部とを結ぶ軸線方向の辺が陥没部の外方に向かって円弧
状に張り出している。この結果、陥没部間において前記
平坦面部で形成される柱状部は、上下の部分の幅より真
ん中の部分の幅が狭くなり、物理的強度が高まるものと
推定される。
【0011】さらに、前記陥没パネル面に、この陥没パ
ネル面から外方向に膨出してなる複数の膨出体を有す
る。本発明は種々の形態に実現できる。
ネル面から外方向に膨出してなる複数の膨出体を有す
る。本発明は種々の形態に実現できる。
【0012】例えば、前記記陥没部は、前記底部と前記
口部とを結ぶ軸線方向の辺が長辺である細長い略四角形
状とすることができる。また、前記陥没部は、前記底部
と前記口部とを結ぶ軸線方向の辺の内側に沿って段状リ
ブを設けることもできる。
口部とを結ぶ軸線方向の辺が長辺である細長い略四角形
状とすることができる。また、前記陥没部は、前記底部
と前記口部とを結ぶ軸線方向の辺の内側に沿って段状リ
ブを設けることもできる。
【0013】前記複数の膨出体は、前記底部と前記口部
とを結ぶ軸線方向に沿って配列されている場合を例示で
きるが、前記軸線方向に並ぶようにしてもよい。前記複
数の膨出体は、実質的に平坦な上端面を夫々有するよう
にしてもよいし、平坦な上端面を有しない三角錐、四角
錐、五角以上の多角錐でもよい。
とを結ぶ軸線方向に沿って配列されている場合を例示で
きるが、前記軸線方向に並ぶようにしてもよい。前記複
数の膨出体は、実質的に平坦な上端面を夫々有するよう
にしてもよいし、平坦な上端面を有しない三角錐、四角
錐、五角以上の多角錐でもよい。
【0014】さらに、前記膨出体は、四角形であるのが
望ましいが、円形、三角形、他の多角形であってもよ
い。また、前記複数の膨出体は、前記上端面の縁周端か
ら前記陥没パネル面に連続する縁周側面を夫々有し、該
縁周側面は、テーパ状を呈してなるのが、強度的に好ま
しい。すなわち、断面が台形状であるのが好ましい。
望ましいが、円形、三角形、他の多角形であってもよ
い。また、前記複数の膨出体は、前記上端面の縁周端か
ら前記陥没パネル面に連続する縁周側面を夫々有し、該
縁周側面は、テーパ状を呈してなるのが、強度的に好ま
しい。すなわち、断面が台形状であるのが好ましい。
【0015】前記複数の陥没部間の前記平坦面部に溝を
設けてもよい。この溝は、前記底部と口部とを結ぶ軸線
方向に沿って延在してなる。この溝の存在により平坦面
部の強度が増す。
設けてもよい。この溝は、前記底部と口部とを結ぶ軸線
方向に沿って延在してなる。この溝の存在により平坦面
部の強度が増す。
【0016】
【作用】加熱された液がボトル内に充填され、密封され
た後、冷却された場合などにより、ボトル内が減圧され
た場合、本発明のボトルでは、まず陥没パネル面が内側
に均等に引ける そして、膨出部内に形成されている膨出体を複数の膨出
体としたことで、応力の集中が分散されものと推定され
る。また、複数の陥没部間の外周壁面部に、底部と口部
とを結ぶ軸線方向に沿って延在複数の溝を設けること
で、耐負圧強度が上昇するものと推定される。
た後、冷却された場合などにより、ボトル内が減圧され
た場合、本発明のボトルでは、まず陥没パネル面が内側
に均等に引ける そして、膨出部内に形成されている膨出体を複数の膨出
体としたことで、応力の集中が分散されものと推定され
る。また、複数の陥没部間の外周壁面部に、底部と口部
とを結ぶ軸線方向に沿って延在複数の溝を設けること
で、耐負圧強度が上昇するものと推定される。
【0017】前記各陥没部における、前記底部と口部と
を結ぶ軸線方向の辺が陥没部の外方に向かって円弧状に
張り出しているので、陥没部間において前記平坦面部で
形成される柱状部の強度が向上する。
を結ぶ軸線方向の辺が陥没部の外方に向かって円弧状に
張り出しているので、陥没部間において前記平坦面部で
形成される柱状部の強度が向上する。
【0018】なお、ボトルの材質としては、ポリエチレ
エンテレフタレートが好ましいが、ブロー成形できる樹
脂であれば、他の合成樹脂を使用してもよい。
エンテレフタレートが好ましいが、ブロー成形できる樹
脂であれば、他の合成樹脂を使用してもよい。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1に、本発明の第一実施例であるポリエチレエ
ンテレフタレート製のブロー成形ボトルを示す。
する。図1に、本発明の第一実施例であるポリエチレエ
ンテレフタレート製のブロー成形ボトルを示す。
【0020】本実施例のボトルは、円形状の底部1と、
この底部1の外周縁から上方に延出する外周壁面からな
る胴部2とを有する。胴部2は、上端に開口してなる口
部3を有するとともに、この口部3側に位置する上胴部
4と、底部1側に位置する下胴部5とを有する。上胴部
4と下胴部5とは、胴部周囲を巡る凹溝状のウエストリ
ブ6を介して互いに連続している。そして、下胴部4が
パネル部として形成されている。
この底部1の外周縁から上方に延出する外周壁面からな
る胴部2とを有する。胴部2は、上端に開口してなる口
部3を有するとともに、この口部3側に位置する上胴部
4と、底部1側に位置する下胴部5とを有する。上胴部
4と下胴部5とは、胴部周囲を巡る凹溝状のウエストリ
ブ6を介して互いに連続している。そして、下胴部4が
パネル部として形成されている。
【0021】図2は本実施例に係るボトルの底面図であ
り、底部1は外周縁からボトル中央部7に向かって三段
階に断続的に、上方側に底上げした形状を呈している。
更に、底部1には、円周方向に沿って互いに等間隔で離
間し、底部1のボトル中央から外周縁に向かって放射状
に配され、かつ、ボトル内部に突出した略長方形の補強
底リブ8,8,・・・が設けられている。
り、底部1は外周縁からボトル中央部7に向かって三段
階に断続的に、上方側に底上げした形状を呈している。
更に、底部1には、円周方向に沿って互いに等間隔で離
間し、底部1のボトル中央から外周縁に向かって放射状
に配され、かつ、ボトル内部に突出した略長方形の補強
底リブ8,8,・・・が設けられている。
【0022】図3は本実施例に係るボトルの上面図であ
り、口部3の外周面には、ねじ山3aが設けられ、図示
しないキャップが螺着される。図1に戻ると、上胴部4
は、口部3からウエストリブ6の間で、滑らかな曲線形
状を呈しており、口部3側に位置する緩いRの第一の湾
曲凸部9と、ウエストリブ6側に位置するRの急な第二
の湾曲凸部10と、第一及び第二の湾曲凸部9,10と
の間に位置する、より緩いRの湾曲凹部11とから構成
されている。
り、口部3の外周面には、ねじ山3aが設けられ、図示
しないキャップが螺着される。図1に戻ると、上胴部4
は、口部3からウエストリブ6の間で、滑らかな曲線形
状を呈しており、口部3側に位置する緩いRの第一の湾
曲凸部9と、ウエストリブ6側に位置するRの急な第二
の湾曲凸部10と、第一及び第二の湾曲凸部9,10と
の間に位置する、より緩いRの湾曲凹部11とから構成
されている。
【0023】下胴部5すなわちパネル部を説明する。前
記パネル部は、凹凸のない平坦面部1aを有する。胴部
2の円周方向に沿って互いに離間してなる六個の陥没部
12が平坦面部1aに設けられている。陥没部12は、
底部1と口部3とを結ぶ軸線に相当するボトルの長さ方
向に沿って、縦長の略四角形状を呈している。そして、
前記底部と口部とを結ぶ軸線方向の辺12aが陥没部の
外方に向かって円弧状に張り出しており、この結果、陥
没部12間の平坦面部1aで形成される柱状部の幅が上
下方向の中間部で最も狭くなる。このような形状は応力
に対して高強度であると推定される。
記パネル部は、凹凸のない平坦面部1aを有する。胴部
2の円周方向に沿って互いに離間してなる六個の陥没部
12が平坦面部1aに設けられている。陥没部12は、
底部1と口部3とを結ぶ軸線に相当するボトルの長さ方
向に沿って、縦長の略四角形状を呈している。そして、
前記底部と口部とを結ぶ軸線方向の辺12aが陥没部の
外方に向かって円弧状に張り出しており、この結果、陥
没部12間の平坦面部1aで形成される柱状部の幅が上
下方向の中間部で最も狭くなる。このような形状は応力
に対して高強度であると推定される。
【0024】また、前記陥没部内においては、前記底部
と前記口部とを結ぶ軸線方向の辺12aの内側に沿って
段状リブ12bを設けてある。この段状リブ12bの存
在により、陥没部12間の平坦面部1aで形成される柱
状部の強度が強化されるものと推定される。
と前記口部とを結ぶ軸線方向の辺12aの内側に沿って
段状リブ12bを設けてある。この段状リブ12bの存
在により、陥没部12間の平坦面部1aで形成される柱
状部の強度が強化されるものと推定される。
【0025】図4は図1における下胴部5のA−A断面
図であり、この図をも参照すると、これら陥没部12
は、胴部2の平坦面部1aから段差寸法T[mm]をも
って陥没してなる陥没パネル面13と、陥没パネル面1
3から外周方向に高さT[mm]膨出してなる二個の膨
出体14,14とから構成される。
図であり、この図をも参照すると、これら陥没部12
は、胴部2の平坦面部1aから段差寸法T[mm]をも
って陥没してなる陥没パネル面13と、陥没パネル面1
3から外周方向に高さT[mm]膨出してなる二個の膨
出体14,14とから構成される。
【0026】なお、陥没部12及び膨出体14の各々の
形状は、かかる略四角形状に限定されるものでないこと
は、本発明の趣旨から明白である。二個の膨出体14,
14は、略四角形状で平坦な上端面を有する略台形を呈
しており、互いに離間してボトルの長さ方向に沿って縦
列配置されている。二個の膨出体14,14の間に位置
する陥没パネル面13は平坦であり、胴部2と二個の膨
出体14,14との間に位置する陥没パネル面13はテ
ーパ状を呈している。また、二個の膨出体14,14
は、陥没部12内の中央付近に位置している。このた
め、ボトルの長さ方向に沿った陥没パネル面13の長さ
は、二個の膨出体14,14の間に位置する陥没パネル
面13の方が、胴部2の二個の膨出体14,14との間
に位置する陥没パネル面13よりも短い。
形状は、かかる略四角形状に限定されるものでないこと
は、本発明の趣旨から明白である。二個の膨出体14,
14は、略四角形状で平坦な上端面を有する略台形を呈
しており、互いに離間してボトルの長さ方向に沿って縦
列配置されている。二個の膨出体14,14の間に位置
する陥没パネル面13は平坦であり、胴部2と二個の膨
出体14,14との間に位置する陥没パネル面13はテ
ーパ状を呈している。また、二個の膨出体14,14
は、陥没部12内の中央付近に位置している。このた
め、ボトルの長さ方向に沿った陥没パネル面13の長さ
は、二個の膨出体14,14の間に位置する陥没パネル
面13の方が、胴部2の二個の膨出体14,14との間
に位置する陥没パネル面13よりも短い。
【0027】なお、前記ウエストリブ6は、第二の湾曲
凸部10と下胴部5の上端側との間で所定の半径をもっ
てくびれ、凹溝状となっている。図5は本発明の第二実
施例に係るボトルの正面図である。第二実施例は、上記
第一実施例の一部を変形したものであり、同一機能の部
分には同一符号を付してある。
凸部10と下胴部5の上端側との間で所定の半径をもっ
てくびれ、凹溝状となっている。図5は本発明の第二実
施例に係るボトルの正面図である。第二実施例は、上記
第一実施例の一部を変形したものであり、同一機能の部
分には同一符号を付してある。
【0028】図5を参照すると、このボトルの上胴部4
は、第一及び第二の湾曲凸部9,10との間に位置する
湾曲凹部11の中央位置に、更に第三の湾曲凸部20が
設けられている。なお、これらは、第一、第三、第二の
湾曲凸部の順に、段階的にその径寸法が大きくなってい
る。
は、第一及び第二の湾曲凸部9,10との間に位置する
湾曲凹部11の中央位置に、更に第三の湾曲凸部20が
設けられている。なお、これらは、第一、第三、第二の
湾曲凸部の順に、段階的にその径寸法が大きくなってい
る。
【0029】また、胴部2のうちの各陥没部12,12
の間には、ボトルの長さ方向に沿って縦溝21が夫々設
けられている。なお、平坦面部1aにはパネル部を覆う
ラベル等が張り付けられる。平坦面部1aには凹凸が一
切ないので、ラベル張りは単に平坦面部に貼ればよく、
作業が容易である、次に、本発明の第一及び第二実施例
に係るボトルと、他のパネルデザインを有する比較用ボ
トルとの比較実験結果について説明する。
の間には、ボトルの長さ方向に沿って縦溝21が夫々設
けられている。なお、平坦面部1aにはパネル部を覆う
ラベル等が張り付けられる。平坦面部1aには凹凸が一
切ないので、ラベル張りは単に平坦面部に貼ればよく、
作業が容易である、次に、本発明の第一及び第二実施例
に係るボトルと、他のパネルデザインを有する比較用ボ
トルとの比較実験結果について説明する。
【0030】図11は比較用ボトルの正面図、図12は
その底面図、図13は上面図である。また、図14は図
11のB−B断面図である。これらの図に示すように、
比較用ボトル50は、円形状の底部51と、この底部5
1の外周縁から上方向に延在してキャップ(図示せず)
に取外し自在に蓋される口部52を形成するとともに、
ウエストリブ53を介して底部51側に位置する下胴面
たるパネル面54と、口部52側に位置する上胴面55
とを有する胴部を設けており、更に、パネル面54に所
定の段差寸法T[mm]をもって陥没してなる陥没パネ
ル面57と、この陥没パネル面57から外方向に膨出し
てなる単一の膨出体58とを有している。
その底面図、図13は上面図である。また、図14は図
11のB−B断面図である。これらの図に示すように、
比較用ボトル50は、円形状の底部51と、この底部5
1の外周縁から上方向に延在してキャップ(図示せず)
に取外し自在に蓋される口部52を形成するとともに、
ウエストリブ53を介して底部51側に位置する下胴面
たるパネル面54と、口部52側に位置する上胴面55
とを有する胴部を設けており、更に、パネル面54に所
定の段差寸法T[mm]をもって陥没してなる陥没パネ
ル面57と、この陥没パネル面57から外方向に膨出し
てなる単一の膨出体58とを有している。
【0031】そして、ウエストリブ53とパネル面54
との間にラベル張り付け用段部53aが設けられ、この
段部53aの外径はパネル面54よりやや大きい。ま
た、このラベル張り付け用段部53aと同一形状の下側
ラベル張り付け用段部59がパネル面54の下に設けら
れ、図示しないラベルはラベル張り付け用段部53aと
同一形状の下側ラベル張り付け用段部59に張り付けら
れ、パネル面を覆う。
との間にラベル張り付け用段部53aが設けられ、この
段部53aの外径はパネル面54よりやや大きい。ま
た、このラベル張り付け用段部53aと同一形状の下側
ラベル張り付け用段部59がパネル面54の下に設けら
れ、図示しないラベルはラベル張り付け用段部53aと
同一形状の下側ラベル張り付け用段部59に張り付けら
れ、パネル面を覆う。
【0032】まず、表1に、上述した本発明の第一実施
例に係るボトルのサイズの検査表、表2に比較用ボトル
のサイズの検査表を掲げる。
例に係るボトルのサイズの検査表、表2に比較用ボトル
のサイズの検査表を掲げる。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】 各表に掲げた数値に対応するボトルの測定位置は、夫々
図6及び図7に示す。なお、図8及び図9に示すとお
り、本発明の第一の実施例品及び比較用ボトルの肉厚の
分布状況は、ほぼ同一である。
図6及び図7に示す。なお、図8及び図9に示すとお
り、本発明の第一の実施例品及び比較用ボトルの肉厚の
分布状況は、ほぼ同一である。
【0035】また、各サイズのボトルに対して減圧強度
試験を行った。図10はその結果を表す。図10から明
らかなように、比較用ボトルは、吸収容量にして、68
[ml]前後、減圧度約101mmHgで、パネル部が
均等に引かなくなったのに対し、第一実施例品は吸収容
量にして、82[ml]前後、減圧度約105mmHg
まで均等に変化した。両者を比較すると本発明に係るボ
トルの方が約20%の容量アップとなっている。
試験を行った。図10はその結果を表す。図10から明
らかなように、比較用ボトルは、吸収容量にして、68
[ml]前後、減圧度約101mmHgで、パネル部が
均等に引かなくなったのに対し、第一実施例品は吸収容
量にして、82[ml]前後、減圧度約105mmHg
まで均等に変化した。両者を比較すると本発明に係るボ
トルの方が約20%の容量アップとなっている。
【0036】なお、表3に図10に対応するデータを示
す。
す。
【0037】
【表3】 次に、表4〜表6に、夫々第一の実施例品、第二の実施
例品、及び比較用ボトルの座屈強度試験を行った結果を
示す。なお、充填ボトルは、85℃で充填したボトルを
使用している。
例品、及び比較用ボトルの座屈強度試験を行った結果を
示す。なお、充填ボトルは、85℃で充填したボトルを
使用している。
【0038】
【表4】
【0039】
【表5】
【0040】
【表6】 なお、表において、ネック下部、ベル部なる用語は当業
者用語であり、通常、図6でいうと、ネック下部はn
2、ベル部はn4部分を示す。ちなみに、n1はネッ
ク、n3はショルダ部、n5はウエストという。本明細
書では、これら部分も上胴部として説明した。
者用語であり、通常、図6でいうと、ネック下部はn
2、ベル部はn4部分を示す。ちなみに、n1はネッ
ク、n3はショルダ部、n5はウエストという。本明細
書では、これら部分も上胴部として説明した。
【0041】以上の比較結果より、比較用ボトルでは、
陥没部に単一の膨出体58のみを配するにすぎないた
め、温度変化によって発生する減圧によるボトル変形を
有効に防止することが困難である。
陥没部に単一の膨出体58のみを配するにすぎないた
め、温度変化によって発生する減圧によるボトル変形を
有効に防止することが困難である。
【0042】なお、ボトル成型後にパネル部にラベルを
貼ることがあるが、比較用ボトルの場合、ラベル張り付
け用段部53aと下側ラベル張り付け用段部59とにま
たがって貼るようになっており、これらラベル張り付け
用段部53aと下側ラベル張り付け用段部59はパネル
面54と段差があるので、ラベルは非常に貼りづらい。
貼ることがあるが、比較用ボトルの場合、ラベル張り付
け用段部53aと下側ラベル張り付け用段部59とにま
たがって貼るようになっており、これらラベル張り付け
用段部53aと下側ラベル張り付け用段部59はパネル
面54と段差があるので、ラベルは非常に貼りづらい。
【0043】そこで、段差をなくすため、ラベル張り付
け用段部53aと下側ラベル張り付け用段部59を無く
した形状の比較用ボトルを設計したが、このような形状
ではパネル面の強度が著しく低下することが判明した。
け用段部53aと下側ラベル張り付け用段部59を無く
した形状の比較用ボトルを設計したが、このような形状
ではパネル面の強度が著しく低下することが判明した。
【0044】これに対し、図1のボトルでは、平坦面部
に凹凸等の段部がなく、平坦面部に関しては、比較用ボ
トルからラベル張り付け用段部53aと下側ラベル張り
付け用段部59とを省略した形状となっているが、前記
パネルデザインのため、強度が低下することなく、しか
もラベルを貼り易くなった。
に凹凸等の段部がなく、平坦面部に関しては、比較用ボ
トルからラベル張り付け用段部53aと下側ラベル張り
付け用段部59とを省略した形状となっているが、前記
パネルデザインのため、強度が低下することなく、しか
もラベルを貼り易くなった。
【0045】
【発明の効果】以上の説明の通り、本発明のボトル構造
によれば、ボトル内の減圧に対し、陥没パネル部が均等
に引いて、ボトル外観の変形を防止する。しかも、本発
明のパネル形状により、変形に対する強度が大きくな
り、耐圧限界が高くなり、減圧時の吸収容量も大きくす
ることができた。したがって、充填液の容量を実質的に
減少させることなく、温度変化に対して高い減圧強度を
有するボトルを提供することができる。そして、特に減
圧度の大きい大型の1ガロン(3.785リットル)用
のボトル用にも好適に利用できる。
によれば、ボトル内の減圧に対し、陥没パネル部が均等
に引いて、ボトル外観の変形を防止する。しかも、本発
明のパネル形状により、変形に対する強度が大きくな
り、耐圧限界が高くなり、減圧時の吸収容量も大きくす
ることができた。したがって、充填液の容量を実質的に
減少させることなく、温度変化に対して高い減圧強度を
有するボトルを提供することができる。そして、特に減
圧度の大きい大型の1ガロン(3.785リットル)用
のボトル用にも好適に利用できる。
【図1】本発明の第一実施例に係るボトルの正面図。
【図2】図1に示した第一実施例の底面図。
【図3】図1に示した第一実施例の上面図。
【図4】図1に示した第一実施例の下胴部のA−A断面
図。
図。
【図5】本発明に第二実施例に係るボトルの正面図。
【図6】図1に示した第一の実施例に係るボトルとサイ
ズ検査の位置との対応を示す図。
ズ検査の位置との対応を示す図。
【図7】比較用ボトルとサイズ検査の位置との対応を示
す図。
す図。
【図8】図1に示した第一実施例に係るボトルの肉厚分
布を示す図。
布を示す図。
【図9】比較用ボトルの肉厚分布を示す図。
【図10】図1に示した第一の実施例に係るボトルと比
較用ボトルとの減圧強度測定試験結果を示す図。
較用ボトルとの減圧強度測定試験結果を示す図。
【図11】比較用ボトルの正面図。
【図12】図11に示した比較用ボトルの底面図。
【図13】図11に示した比較用ボトルの上面図。
【図14】図11に示した比較用ボトルの下胴部のB−
B断面図。
B断面図。
1…底部 1a…平坦面部 2…胴部 3…口部 3a…ねじ山 4…上胴部 5…下胴部(パネル部) 6…ウエストリブ 7…ボトル中央部 8…補強底溝 9…第一の湾曲凸部 10…第二の湾曲凸部 11…湾曲凹部 12…陥没部 12a…円弧状に張り出した辺 12b…段状リブ 13…陥没パネル面 14…膨出体 20…第三の湾曲凸部 21…縦溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 1/02 B65D 1/42
Claims (8)
- 【請求項1】 合成樹脂製であり、底部と、この底部の
外周縁から上方向に延出した壁面からなる胴部と、この
胴部上部に形成された口部と、前記胴部に設けられたパ
ネル部とを有し、 前記パネル部は、凹凸のない平坦面部と、この平坦面部
から胴部内側へと所定の段差寸法をもって陥没した陥没
パネル面を有する複数の陥没部とを有し、 前記各陥没部は、前記胴部の周方向に沿って所定間隔で
配置され、それぞれの陥没部は、前記平坦面部との境に
4つの辺を有する略四角形で、かつ、前記底部と口部と
を結ぶ軸線方向の辺が陥没部の外方に向かって円弧状に
張り出しており、さらに、前記陥没パネル面に、この陥
没パネル面から外方向に膨出してなる複数の膨出体を有
することを特徴とするボトル。 - 【請求項2】 前記陥没部は、前記底部と前記口部とを
結ぶ軸線方向の辺が長辺である細長い略四角形状である
ことを特徴とする請求項1記載のボトル。 - 【請求項3】 前記陥没部は、前記底部と前記口部とを
結ぶ軸線方向の辺の内側に沿って段状リブを設けてある
ことを特徴とする請求項1記載のボトル。 - 【請求項4】 前記複数の膨出体は、前記底部と前記口
部とを結ぶ軸線方向に沿って配列されていることを特徴
とする請求項1記載のボトル。 - 【請求項5】 前記複数の膨出体は、実質的に平坦な上
端面を夫々有することを特徴とする請求項1記載のボト
ル。 - 【請求項6】 前記膨出体は、四角形であることを特徴
とする請求項5記載のボトル。 - 【請求項7】 前記複数の膨出体は、前記上端面の縁周
端から前記陥没パネル面に連続する縁周側面を夫々有
し、該縁周側面は、テーパ状を呈してなることを特徴と
する請求項5記載のボトル。 - 【請求項8】 請求項1ないし7記載のボトルにおい
て、前記複数の陥没部間の前記平坦面部に溝を設け、こ
の溝は、前記底部と口部とを結ぶ軸線方向に沿って延在
してなることを特徴とするボトル。
Priority Applications (3)
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US08/107,169 US5407086A (en) | 1992-08-21 | 1993-08-17 | Bottle |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22308792A JP3135995B2 (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | ボトル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0672423A JPH0672423A (ja) | 1994-03-15 |
JP3135995B2 true JP3135995B2 (ja) | 2001-02-19 |
Family
ID=16792640
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22308792A Expired - Fee Related JP3135995B2 (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | ボトル |
Country Status (2)
Country | Link |
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