JP3134848B2 - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

Info

Publication number
JP3134848B2
JP3134848B2 JP10198490A JP19849098A JP3134848B2 JP 3134848 B2 JP3134848 B2 JP 3134848B2 JP 10198490 A JP10198490 A JP 10198490A JP 19849098 A JP19849098 A JP 19849098A JP 3134848 B2 JP3134848 B2 JP 3134848B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
washing
current
amount
value
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10198490A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000024370A (ja
Inventor
久 萩原
正一 松井
裕幸 藤井
貞之 玉江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP10198490A priority Critical patent/JP3134848B2/ja
Priority to CN98123090A priority patent/CN1105206C/zh
Priority to TW087120987A priority patent/TW408202B/zh
Priority to KR10-1998-0061653A priority patent/KR100514510B1/ko
Publication of JP2000024370A publication Critical patent/JP2000024370A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3134848B2 publication Critical patent/JP3134848B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F37/00Details specific to washing machines covered by groups D06F21/00 - D06F25/00
    • D06F37/30Driving arrangements 
    • D06F37/304Arrangements or adaptations of electric motors
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F34/00Details of control systems for washing machines, washer-dryers or laundry dryers
    • D06F34/08Control circuits or arrangements thereof
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F34/00Details of control systems for washing machines, washer-dryers or laundry dryers
    • D06F34/28Arrangements for program selection, e.g. control panels therefor; Arrangements for indicating program parameters, e.g. the selected program or its progress
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F39/00Details of washing machines not specific to a single type of machines covered by groups D06F9/00 - D06F27/00 
    • D06F39/08Liquid supply or discharge arrangements
    • D06F39/083Liquid discharge or recirculation arrangements
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F2101/00User input for the control of domestic laundry washing machines, washer-dryers or laundry dryers
    • D06F2101/20Operation modes, e.g. delicate laundry washing programs, service modes or refreshment cycles
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F2103/00Parameters monitored or detected for the control of domestic laundry washing machines, washer-dryers or laundry dryers
    • D06F2103/18Washing liquid level
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F2103/00Parameters monitored or detected for the control of domestic laundry washing machines, washer-dryers or laundry dryers
    • D06F2103/44Current or voltage
    • D06F2103/46Current or voltage of the motor driving the drum
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F2105/00Systems or parameters controlled or affected by the control systems of washing machines, washer-dryers or laundry dryers
    • D06F2105/46Drum speed; Actuation of motors, e.g. starting or interrupting
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B40/00Technologies aiming at improving the efficiency of home appliances, e.g. induction cooking or efficient technologies for refrigerators, freezers or dish washers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯兼脱水槽を回
転数駆動し、洗濯水を循環させることにより衣類の汚れ
を落とす洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、洗濯機は図10および図11に示
すように構成していた。以下、その構成について説明す
る。
【0003】図10に示すように、外槽80は、底部に
撹拌翼81を回転自在に配設した洗濯兼脱水槽82を内
包し、吊り棒83により洗濯機外枠84に吊り下げられ
ている。モータ85は、Vベルト86および減速機構兼
クラッチ87を介して、撹拌翼81または洗濯兼脱水槽
82を駆動する。排水弁88は洗濯兼脱水槽82内の洗
濯水を排水し、給水弁89は洗濯兼脱水槽82に給水す
るものである。
【0004】洗濯兼脱水槽82には脱水時の振動を低減
させるための流体バランサー89を設け、洗濯兼脱水槽
82の上部には蓋90を配設している。
【0005】水位検知手段91は外槽80の下部にある
接続部(トリップ点)92の水圧を電気的な周波数に変換
することにより、水位を検知している。回転速度検知手
段93はモータ85に取り付けており、モータ85の回
転数に応じたパルスを出力し、そのパルスを制御装置9
4に入力するように構成している。
【0006】制御装置94は、モータ85、排水弁88
などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水の一連の行程
を逐次制御するもので、図11に示すように構成してお
り、マイクロコンピュータからなる制御手段95と、制
御手段95からの信号によりモータ85、排水弁88、
給水弁89等を制御するパワースイッチング手段96
と、操作パネル97内に配設したキースイッチからなる
操作手段98と、発光ダイオードなどの表示装置からな
る表示手段99とを備えている。100は交流電源、1
01はモータ85の進相コンデンサである。
【0007】上記構成において動作を説明すると、洗濯
兼脱水槽82に洗濯物と洗剤を投入した後、給水弁89
を作動して洗濯兼脱水槽82内に設定水位まで給水し、
その後、撹拌翼81を回転駆動することにより、衣類に
機械力を加えて、汚れを落とし、また、すすぎ時におい
ても、洗濯機兼脱水槽82内に設定水位まで給水し、撹
拌翼81を回転駆動することにより、衣類をすすぐ。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、撹拌翼81を左右に反転駆動させ、衣類に機械力
を加えて汚れを落とすため、衣類が損傷しかつ絡むとい
う問題を有していた。
【0009】一方、洗濯兼脱水槽82をモータ85によ
り回転駆動し、洗濯兼脱水槽82内の水を洗濯兼脱水槽
82と外槽80との間との間を上昇させ、洗濯兼脱水槽
82の上端部を越えて、洗濯兼脱水槽82の内部へ散水
させた場合、衣類の損傷が少なくかつ絡まなく洗濯でき
るが、この制御をインダクションモータで行おうとした
場合、モータ85のトルクが不足して、実際には制御不
可能であるという問題も有していた。
【0010】また、モータ85に直流ブラシレスモータ
を用い、直流ブラシレスモータに供給電力にはインバー
タを用いて、洗濯兼脱水槽82を一定回転数に制御し、
洗濯水を循環させようとしただけでは、衣類の量が多す
ぎる場合など、モータ電流が流れすぎ、モータ85を構
成するロータに設けた永久磁石が減磁してしまうという
問題も有していた。
【0011】さらに、一定回数数の制御だけでは、洗濯
水の量によって、洗濯兼脱水槽82内に散水する量にば
らつきが出て、充分に衣類の汚れを落とすことができな
かったり、あるいは、洗剤による泡の発生が多量になっ
てしまう場合があるなどの問題も有していた。
【0012】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、モータ(駆動手段)に流れる電流を監視しながら洗
濯兼脱水槽を回転制御をし、モータのトルクを一定にし
て洗濯兼脱水槽に一定のトルクを与えるようにし、洗濯
兼脱水槽内の衣類の量や洗濯水の量に違いがあっても、
洗濯兼脱水槽内にほぼ同一量の散水ができるようにする
ことを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、外槽内に回転自在に設けた洗濯兼脱水槽を
駆動手段により駆動し、洗濯兼脱水槽の回転により外槽
と洗濯兼脱水槽との間から洗濯兼脱水槽内へ洗濯水を散
水する洗浄行程を有し、前記洗濯兼脱水槽を駆動する駆
動手段と、前記駆動手段の電力を供給するスイッチング
素子からなるインバータと、前記駆動手段に対応した電
流値を検知する電流検知手段と、前記電流検知手段の出
力値と電流設定値を比較し前記スイッチング素子の導通
比を制御し前記駆動手段回転数を制御する制御する制御
手段とを備え、前記電流設定値は、衣類の量に関わらず
循環水量が一定範囲となるようにするため、予め設定し
た複数の設定値を有し、前記制御手段は、循環水量が一
定範囲になるように洗濯水量に応じて前記電流設定値を
変化させるよう構成したものである。
【0014】これにより、駆動手段に流れる電流を監視
しながら洗濯兼脱水槽回転制御をし、駆動手段のトル
クを一定にして洗濯兼脱水槽に一定のトルクを与えるこ
とができ、洗濯兼脱水槽内の衣類の量や洗濯水の量に違
いがあっても、洗濯兼脱水槽内にほぼ同一量の散水をす
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、外槽内に回転自在に設けた洗濯兼脱水槽と、前記洗
濯兼脱水槽を駆動する駆動手段と、前記駆動手段の電力
を供給するスイッチング素子からなるインバータと、前
記駆動手段に対応した電流値を検知する電流検知手段
と、前記電流検知手段の出力値と電流設定値を比較し前
記スイッチング素子の導通比を制御し前記駆動手段回転
数を制御する制御する制御手段とを備え、前記洗濯兼脱
水槽の回転により前記外槽と前記洗濯兼脱水槽との間か
ら前記洗濯兼脱水槽内へ洗濯水を循環及び散水する洗浄
行程を有すると共に、前記電流設定値は、衣類の量に関
わらず循環水量が一定範囲となるようにするため、予め
設定した複数の設定値を有し、前記制御手段は、循環水
量が一定範囲になるように洗濯水量に応じて前記電流設
定値を変化させるものであり、駆動手段に流れる電流を
監視しながら洗濯兼脱水槽を回転制御し、駆動手段のト
ルクを一定にして洗濯兼脱水槽一定のトルクを与える
ようにし、洗濯兼脱水槽内の衣類の量に関わらず、洗濯
兼脱水槽内にほぼ同一量の散水をすることができる。ま
た、衣類の量が多すぎる場合などでも、駆動手段に一定
以上の電流が流れるのを防止できるので、駆動手段を構
成するモータ内のロータに設けた永久磁石が減磁してし
まうのを防ぐことができる。また、駆動手段に流れる電
流を監視しながら洗濯兼脱水槽を回転制御することがで
きるので、駆動手段のトルクを一定にして洗濯兼脱水槽
を一定のトルクを与えることができ、洗濯兼脱水槽内の
衣類の量や洗濯水の量に違いがあっても、洗濯兼脱水槽
内にほぼ同一量の散水をすることができる。これによ
り、洗剤による泡立ちの発生を抑えながら、衣類の汚れ
を落すことができる。
【0016】請求項2に記載の発明は、上記請求項1記
載の発明において、電流検知手段の出力値の変化量を検
出し、この変化量と、前記電流検知手段の出力値と電流
設定値の比較結果により、スイッチング素子の導通比を
制御し駆動手段の回転数を制御するようにしたものであ
り、洗濯兼脱水槽内の衣類の変動等による駆動手段にか
かるトルク変動を素早く検知できるので、一定トルク制
御の安定性が増し、衣類の量等に関係なく衣類の汚れ落
としに必要な循環水量をより精度よく得ることができ
る。また、素早く電流値を減らすよう制御できるので、
より確実に、駆動手段に一定以上の電流値が流れるのを
防止でき、駆動手段を構成するモータ内のロータに設け
た永久磁石が減磁するのを防止することができる。
【0017】請求項3に記載の発明は、上記請求項1〜
2に記載の発明において、駆動手段または洗濯兼脱水槽
の回転速度を検知する回転速度検知手段を備え、回転速
度検知手段の出力値と所定回転数を比較して、所定回転
数以上にならないようにスイッチング素子の導通比を制
御するようにしたものであり、洗濯兼脱水槽の回転数が
上昇しすぎて、洗濯水を多量に循環させ洗剤の泡が多量
に発生したり、あるいは、危険な状態になるのを回避す
ることができる。
【0018】請求項4に記載の発明は、上記請求項3に
記載の発明において、運転コース等を設定する入力設定
手段を備え、前記入力設定手段により設定された運転コ
ースにより、所定回転数を変更するようにしたものであ
り、運転するコースにより循環する洗濯水量を変更する
ことができるので、それぞれの用途に応じた洗いを実現
することができる。
【0019】請求項5に記載の発明は、上記請求項3ま
たは4に記載の発明において、洗濯兼脱水槽内の水位を
検知する水位検知手段を備え、前記水位検知手段により
検知する出力信号により、所定回転数を変更するように
したものであり、洗濯水量にあった洗い方が実現でき、
かつ、洗濯水量が多い場合などは、回転数を下げて、洗
濯水が回転により溢れ出る等の異常状態を回避すること
ができる。
【0020】請求項6に記載の発明は、上記請求項1〜
5に記載の発明において、運転コース等を設定する入力
設定手段と、電流検知手段の出力値と比較する電流設定
値等を記憶する記憶手段とを備え、前記入力設定手段に
より電流設定値を変更可能とし、この電流設定値を前記
記憶手段により記憶するようにしたものであり、駆動手
段によるトルク量を変えることができるので、製品本体
のばらつき等により洗濯兼脱水槽内に散水する量が変動
するのを防止できる。
【0021】請求項7に記載の発明は、上記請求項1〜
6に記載の発明において、運転コース等を設定する入力
設定手段を備え、前記入力設定手段の設定状態に応じ
て、特別な運転動作を行う行程を設け、スイッチング素
子の通電比率を一定状態で駆動手段を制御する特別な運
転動作を行い、この時の電流検知手段の出力値により、
電流検知手段の出力値と比較する電流設定値を変更し、
かつ記憶手段に記憶するようにしたものであり、駆動手
段の電流値とトルクの関係の特性のばらつき、あるいは
変化を、製品の製造段階、あるいは、出荷後の修理検査
で確認することができ、この内容を制御手段が補正する
ことができるので、簡単にかつ確実に駆動手段を構成す
るモータ特性のばらつきを抑えることができる。このに
より、モータの特性に関係せず、常に同一量の洗濯水を
洗濯兼脱水槽内に散水できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0023】(実施例1) 図1に示すように、外槽1は、回転自在に配設した洗濯
兼脱水槽2を内包し、吊り棒3により洗濯機外枠4を吊
り下げている。モータ(駆動手段)5は、直流ブラシレ
スモータで構成し、クラッチ兼減速機構6を介して洗濯
兼脱水槽2および洗濯兼脱水槽2の内底部に回転自在に
配設した撹拌翼7を回転駆動する。カバー8は、外槽1
の上部に設けた散水用の吐出部を形成している。
【0024】給水弁(給水手段)9は、洗濯兼脱水槽2
内に水を給水するものであり、水位検知手段10は、外
槽1内の水位を検知するもので、排水弁12は外槽1内
の洗濯水を排水する。モータ5は、図2に示すように、
3相巻線13を有するステータ(図示せず)と、リング
上の2極の永久磁石を配設しているロータ(図示せず)
とで構成し、ステータに3相巻線13を構成する第1の
巻線13a、第2の巻線13b、第3の巻線13cを巻
回している。
【0025】インバータ14は、パワートランジスタ
(IGBT)と逆導通ダイオードの並列回路からなるス
イッチング素子で構成している。第1のスイッチング素
子14aと第2のスイッチング素子14bの直列回路
と、第3のスイッチング素子14cと第4のスイッチン
グ素子14dの直列回路と、第5のスイッチング素子1
4eと第6のスイッチング素子14fの直列回路とで構
成し、スイッチング素子の直列回路は並列接続してい
る。
【0026】ここで、スイッチング素子の直列回路の両
端は入力端子で、直流電源が接続され、スイッチング素
子の直列回路を構成する2つのスイッチング素子の接続
点にそれぞれ出力端子を接続している。出力端子は、3
相巻線13の3つの端子、U端子、V端子、W端子に接
続し、スイッチング素子の直列回路を構成する2つのス
イッチング素子のオン・オフの組合せにより、U端子、
V端子、W端子を正電圧、零電圧、解放の3状態にす
る。
【0027】スイッチング素子のオン・オフは、駆動回
路15を介して、制御手段16と、第1の回転速度検知
手段17a、第2の回転速度検知手段17b、第3の回
転速度検知手段17cで構成した回転速度検知手段17
により制御されている。第1の回転速度検知手段17
a、第2の回転速度検知手段17b、第3の回転速度検
知手段17cは、電気角で120度の間隔でモータ5の
ロータに設けた永久磁石に対向するように、ステータに
配設している。
【0028】図3に示すように、モータ5が1回転する
間に、第1の回転速度検知手段17a、第2の回転速度
検知手段17b、第3の回転速度検知手段17cはそれ
ぞれ、図に示したタイミングで、ハイ−ローの信号を1
パルス出力する。制御手段16は、図に示した矢印のタ
イミング、すなわち3つの回転速度検知手段のいずれか
が、ハイからロー、ローからハイに信号を変えたときを
検知する。以下、回転速度検知手段17からパルス信号
の出力が行われたとは、このタイミングのことをいう。
【0029】回転速度検知手段17は、ホールIC等の
磁界の状態を検知する素子で構成し、ロータに設けた永
久磁石のN極面と対向しているときは、ハイ信号を出力
し、S極面と対向しているときは、ロー信号を出力する
(逆でもよい)。また、図3には、モータ5を回転させ
るためのスイッチング素子14a〜14fのオン−オフ
タイミングの一例を示している。
【0030】スイッチング素子14a〜14fは、回転
速度検知手段17の信号を基に、オン−オフ状況を変え
ていくことで、U端子、V端子、W端子を正電圧、零電
圧、解放の3状態にし、第1の巻線13a、第2の巻線
13b、第3の巻線13cに電流を流して磁界を作り、
ロータを回転させる。
【0031】制御手段16は、マイクロコンピュータで
構成し、洗濯兼脱水槽2の回転向きに応じて第1の回転
速度検知17a、第2の回転速度検知手段17b、第3
の回転速度検知手段17cの出力信号に対応したスイッ
チング素子14a〜14fのオン・オフを行い、モータ
5を制御している。また、回転数制御については、回転
速度検知手段17のパルス周期により、モータ5または
洗濯兼脱水槽2の回転数を検知し、この回転数データを
フィードバックし、スイッチング素子14a〜14fの
通電比を調整することで、設定回転数になるよう制御し
ている。
【0032】電流検知手段18は、本実施例では抵抗を
使用し、抵抗の両端電圧でインバータ14の入力電流値
を検知するものとする。19は商用電源で、ダイオード
ブリッジ20、チョークコイル21、平滑用コンデンサ
22からなる直流電源交換装置を介して、インバータ1
4に接続している。入力設定手段23は、運転コース等
を設定するものである。
【0033】制御手段16は、負荷駆動手段24を介し
て、クラッチ兼減速機構6、給水弁9、排水弁12の動
作を制御し、洗い、すすぎ、脱水の一連の行程を逐次制
御する。ただし、これは一例であり、モータ5の構成、
インバータ14の構成等はこれに限定しない。
【0034】モータ5を直流ブラシレスモータで構成し
た場合、モータ5に流れる電流値とモータ5のトルクと
は比例関係にある。モータ5に流れる電流値を大きくす
ればするほど、モータ5からは高トルクを得ることがで
きる。上記構造の洗濯機においては、モータ5からのト
ルクは洗濯兼脱水槽2に伝わり、このトルクと洗濯兼脱
水槽2内の洗濯水量と衣類の量の合計値により洗濯兼脱
水槽2の回転速度が決まってくる。
【0035】モータ5に流れる電流値(モータトルク)
を変えた時の、洗濯水量毎における衣類の量と洗濯兼脱
水槽2内を循環する洗濯水量には図5に示す関係があ
る。図5(a)は、洗濯水量が多量のときの衣類の量と循
環水量との関係を示し、図5(b)は、洗濯水量が中量の
ときの衣類の量と循環水量との関係を示している。循環
水量がJb以下では、循環水量が少ないため、洗い性能
が低く、循環水量がJa以上では、循環水量が多いた
め、洗剤による泡立ちが多くなる。
【0036】図5より明らかなように、モータ5に流れ
る電流値を程よく設定すれば、洗濯水量、衣類により循
環する水量は変わり、衣類の汚れを落とし(循環水量が
少ないと汚れが落ちにくい)、かつ、洗剤の泡立ちの発
生を抑える(循環水量が多すぎると発生)ことができ
る。そこで、モータ5の電流制御を行うことで、洗濯水
量、または、衣類の量に関係なく、衣類の汚れを落と
し、かつ、洗剤の泡立ちを抑えるという洗濯を実現でき
る。
【0037】インバータ14を用いて、制御手段16の
制御命令により、モータ5の回転トルクを制御する一例
として、下記に示す方法がある。前述のように、モータ
5のトルクとモータ5に流れる電流値は比例関係にある
ので、モータ5に流れる電流値を制御することにより、
トルクを制御することになる。モータ5からのパルス信
号が入力するたびに、電流検知手段18により電流値を
検出し、この電流値を基に、スイッチング素子14a〜
14fのオン−オフの比率を変えることにより実現でき
る。
【0038】まず、モータ5に流れる電流値を検知する
ために、回転速度検知手段17により、回転速度が決定
するたびに、電流検知手段18により検知する出力信号
を制御手段16に入力する。この信号より、モータ5に
流れる電流値(モータのトルク)を求める。
【0039】この検知した電流値と、目標とする電流値
(設定電流値)を比較して、設定電流値より多く電流が
流れている場合は、インバータ14のスイッチング素子
14a〜14fの通電比を小さくし、モータ5に流す電
流を少なくし、回転トルクを落とすようにする。設定電
流値より少なく電流が流れている場合は、インバータ1
4のスイッチング素子14a〜14fの通電比を大きく
し、モータ5に流す電流を多くし、回転トルクを上げる
ようにする。
【0040】この制御方法よりも、制御の応答速度をよ
くするために、現在の電流値と設定電流値との差(偏差
量)のみでスイッチング素子14a〜14fの通電比を
操作するのではなく、前回測定した時点からの電流値の
変化量を考慮して、偏差量と変化量によりスイッチング
素子14a〜14fの通電比の操作量をファジー制御に
より決める制御方法が有効的である。
【0041】上記構成において、図4を参照しながら動
作を説明する。まず、図4のステップ51で入力設定手
段23の電源スイッチ(図示せず)を入れ、次に、ステ
ップ52で、洗濯の用途にあった運転コースを入力設定
手段23で選択した後、スタートスイッチ(図示せず)
を押すと、ステップ53において洗濯運転をスタート
し、洗濯兼脱水槽2内にどの程度衣類が入れられている
かを判定する。
【0042】布量を判定する方法としては、モータ5を
駆動して撹拌翼7を左右に反転させて、モータ5をオフ
させた時の惰性回転スピードを回転速度検知手段17に
より検知し、惰性回転スピードが小さい時は、布量が少
ないとし、逆に惰性回転スピードが大きい時は布量が多
いとする。
【0043】この布量検知の結果をふまえて、ステップ
54で、布量に対応しただけの設定水位PS1までの給水
を開始する。給水弁9をオンさせて、洗濯兼脱水槽2内
に給水を行う。ステップ55で、布量検知で決まった設
定水位PS1を水位検知手段10が検知するまで給水を継
続する。水位検知手段10が設定水位PS1を検知したら
ステップ56に進み、給水弁9をオフし給水を終了す
る。給水が終了した後、ステップ57以降において、洗
濯兼脱水槽2を回転駆動して洗い動作を開始する。
【0044】洗い動作を開始する前に、ステップ57
で、設定した運転コースと洗濯兼脱水槽2内に給水した
設定水位PS1で決まる設定回転数Ttを決定する。設定
回転数Ttは、洗濯水量(設定水位PS1)が多い場合に
は50r/min程度、その他のときは150r/minなどの設
定を行う。洗濯水量が多い場合は、モータ5に流れる電
流値が設定電流値に達していなくても、外部に水が溢れ
出る等のことを避けるために、低めの回転数で回転させ
る。また、通常時の150r/min設定とは、上限値を示
す回転数である。
【0045】モータ電流値が設定電流値Itになるよう
な制御(一定トルク制御)をすることで、水位に関係な
く、洗濯兼脱水槽2内に程良く散水することができる。
設定電流値Itの時の洗濯水量(衣類の量)と循環水量
とに図5に示すような特性があるためである。つまり、
通常コースにおける設定回転数150r/minとは、あく
までも上限の回転数であり、この回転数以上では、洗剤
の泡が発止しすぎる等の不具合点が発生するので、これ
を防止するために設定した値でる。
【0046】しかし、毛布、おしゃれ着を洗濯する運転
コースにおいては、使用する洗剤等が異なる場合が多
く、通常の循環水量で運転させると洗剤の泡が立ちすぎ
る場合がある。そこで、設定回転数を120r/minまで
落として、循環水量を減らして泡立ちを抑えるようにす
る。以降、洗濯兼脱水槽2をモータ5による回転駆動す
る時、この設定電流値It、上限設定回転数Ttを基に
制御を行う。
【0047】ステップ58では、トータルの洗い時間を
計時するタイマー1をクリアーし、ステップ59では、
モータ5をオン−オフ駆動する時のオン、あるいはオフ
の時間を計時するタイマー2をクリアーする。そして、
ステップ60以降で、実際の洗い動作を開始する。
【0048】このとき、洗濯兼脱水槽2の回転数(モー
タ5に流れる電流値)と経過時間の関係を図6に示す。
すなわち、モータ5を周期的にオンさせ、洗濯兼脱水槽
2を回転させ、洗濯水を循環し衣類の汚れを落とす。モ
ータ5のオン時は、モータ電流値がItに収束するよう
制御し、このとき、回転数もある回転数(例えば120
r/min)に収束される。
【0049】モータ電流値Itに達するまでは、モータ
電流を増やし、モータ5にトルクを発生させ、これによ
り、洗濯兼脱水槽2の回転数を上昇させる。モータ5を
時間t1オンさせた後、モータ5をオフさせ、洗濯兼脱
水槽2を休止させる。そして、時間t2経過後、再びモ
ータ5をオンさせ洗濯兼脱水槽2を回転させる。この動
作をトータル洗い時間tsenが経過するまで繰り返す。
【0050】周期的にモータ5をオン−オフさせる理由
は、モータ5本体の温度上昇の問題と、連続的にオンを
継続させると、洗剤による泡立ちが大きくなるため等か
らである。
【0051】ステップ60で、モータ5を駆動させるた
めの起動制御を行う。起動制御の方法としては、モータ
5をオンさせてから、時間とともに徐々に、インバータ
14のスイッチング素子14の導通比を大きくし、モー
タ5のトルクを増加させていく。このようにすることに
より、洗濯兼脱水槽2内の衣類の量に関係せず、回転を
開始することができる。
【0052】起動した後は、ステップ61〜70におい
て、電流検知手段18が検知するモータ電流値と回転速
度検知手段17が検知する回転数によりインバータ14
のスイッチング素子14の導通比を制御し、電流値によ
るフィードバック制御を行い、一定トルクの基、洗濯兼
脱水槽2が回転するよう制御する。そしてステップ61
で、モータ5の周期的なオン時間t1が経過するまでモ
ータ5をオンさせ、洗濯兼脱水槽を回転させる。時間t
1経過時には、ステップ71に進み、モータを休止させ
る。
【0053】ステップ61〜ステップ70における具体
的な、電流値によるフィードバック制御は以下に示す通
りである。ステップ62で、回転速度検知手段17から
の信号が入力させたかを検知する。信号を検知したらス
テップ63に進む。ステップ63では、電流検知手段1
8によりこの時モータ5に流れている電流値Imを検出
する。電流値とモータトルクの関係は比例関係にあるの
で、この時にモータ5にかかっているトルク値が推測で
きる。
【0054】次に、ステップ64では、前回回転速度検
知手段17から信号が入力した時に電流検知手段18が
検知した電流値Imn-1と今回検知した電流値Imの変化
量ΔIm(=Im−Imn-1)を算出する。ステップ65で
は、設定電流値Itと電流値Imの差(偏差Ie)を算出
する。ステップ66では、偏差Ieと変化量ΔImによ
り、現在のスイッチング素子14a〜14fの通電比か
ら操作する操作量ΔPIを算出する。すなわち、電流値
によるフィードバック、モータトルクが一定になるよう
なフィードバック制御を行う。
【0055】ステップ67で、回転速度検知手段17で
検知した信号より現在回転数Tpを求め、ステップ68
で、現在回転数Tpが上限設定回転数Tt以上になってい
るかを判定する。上限設定回転数以下の場合は、そのま
まステップ70に進み、ステップ66で決定した操作量
ΔP1により、新しい導通比Paをセットする。
【0056】現在回転数Tpが上限回転数Tt以上になっ
ている場合は、回転数を落とす必要があるので、導通比
を操作して少なくする。この操作量を決める制御方法と
しては、上限回転数Ttと現在回転数Tpの差が大きい程
操作量を大きくする比例制御が有効的である。この制御
に基づき、操作量ΔP2を決め、ステップ70にすす
み、操作量ΔP1と操作量Δ2により新しい導通比Pa
をセットする。
【0057】このような制御を時間t1経過するまで繰
り返し、洗濯兼脱水槽2を一定トルクの基の回転制御を
行い、洗濯水を循環させ、衣類の汚れを落とす洗い動作
を行う。この動作を連続的に行うと、モータ5の巻き線
温度が上昇しすぎてため、一定時間モータオフの区間を
入れる必要がる。そこでステップ71に進み、ステップ
71〜73において、時間t2の期間だけモータ5をオ
フさせる。時間t1モータ5をオン、時間t2モータ5を
オフの周期的な間欠動作を、洗い時間tsen経過するま
で繰り返す。時間tsen経過した時点で洗い時間が経過
したとして、次の行程に移行する。
【0058】(実施例2) 図7に示すように、入力設定手段23は、使用者等が必
要な設定コース、動作のスタートなどを入力するもの
で、制御手段25に入力している。表示手段26は、入
力設定手段23による設定内容、動作状態などを表示す
る。記憶手段27は、一連の制御に必要なデータなどを
記憶している。
【0059】入力設定手段23は、図8に示すように、
水位設定スイッチ23a、洗い時間設定スイッチ23
b、すすぎ回数設定スイッチ23c、脱水時間設定スイ
ッチ23d、脱水速度設定スイッチ23e、予約設定ス
イッチ23f、風呂水設定スイッチ23g、かくはん洗
いコース設定スイッチ23h、遠心力洗いコース設定ス
イッチ23i、スタート/一時停止スイッチ23j、電
源切りスイッチ23k、電源入りスイッチ23lなどで
構成している。
【0060】表示手段26も、図8に示すように、水位
表示部26aや洗い、すすぎ、脱水の各設定表示部26
b、脱水速度表示部26c、残時間・予約表示部26
d、異常表示部26e、風呂水設定表示部26f、コー
ス表示部26gなどで構成している。制御手段25は、
入力設定手段23により電流設定値を変更可能とし、こ
の電流設定値を記憶手段27に記憶するようにしてい
る。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0061】上記構成において作用を説明する。工場に
おける生産段階の製品ばらつきや、販売後の商品の経時
変化等を補うために設けた内容である。製品ばらつきの
主の要因としては、モータ5自体の性能の違いが考えら
れる。モータ5に同じ電流を流しても、同じトルクを得
られない場合がある。そこで、下記に示すような特別な
入力操作をした場合、電流設定値Itの値を変更でき、
かつ、記憶手段27に記憶し、以降の洗濯運転は、変更
された電流値設定It’をもとに行うようにする。
【0062】特別な入力操作とは、すすぎ回数設定スイ
ッチ23cと脱水時間設定スイッチ23dを押した状態
で、電源入りスイッチ23lを押して、特別な運転待機
状態にし、このとき、水位設定スイッチ23aを押すこ
とにより、電流設定値Itの値が変更でき、そして、脱
水速度設定スイッチ23eを押すと、記憶手段27に記
憶する操作である。
【0063】これにより、たとえモータ5に性能上のば
らつきがあっても補うことができ、洗濯機としての性能
(汚れが落ちる、すすげる等)を確保できる。
【0064】(実施例3) 図7に示す制御手段25は、入力設定手段23の設定状
態に応じて、特別な運転動作を行う行程を設け、スイッ
チング素子の通電比率を一定状態でモータ5を制御する
特別な運転動作を行い、この時の電流検知手段18の出
力値により、電流検知手段18の出力値と比較する電流
設定値を変更し、かつ記憶手段27に記憶するようにし
ている。他の構成は上記実施例2と同じである。
【0065】上記実施例2に記したように、製造段階に
おいて製品のばらつき(特にモータの特性ばらつき)が
生じる場合がある。そこで、本実施例では、製造段階の
出荷検査段階において、モータ5の特性を見極めて、モ
ータ5の特性にあった電流設定値Itを設定するように
にしたものである。モータ5に性能上のばらつきがあっ
ても、洗濯機としての性能(汚れが落ちる、すすげる
等)を確保できるようにする。
【0066】上記構成において図9を参照しながら動作
を説明する。ステップ81で、水位設定スイッチ23a
と洗い時間設定スイッチ23bを押した状態で、電源入
りスイッチ23lを押して、特別な運転動作を行う行程
に設定する。そしてステップ82で、スタート/一時停
止スイッチ23jを押して運転を開始させる。特別な運
転とは、スイッチング素子14a〜14fの導通比をあ
る一定比Pcにして、この導通比でモータ5を駆動さ
せ、洗濯兼脱水槽2を回転させるものである。
【0067】そこで、ステップ83で、この一定導通比
Pcをセットし、ステップ84で運転時間等を計時する
タイマー1をクリアする。そして、ステップ85におい
て、ステップ83でセットした導通比Pcでモータ5を
動作させる。モータ5の動作方法は、上記実施例1で記
した方法と同一である。
【0068】ステップ86では、起動後、モータ5に流
れる電流値が安定するまでの時間t3(ディレイ時間)
を設け、時間t3経過後に、ステップ87以降に進み、
モータ5に流れる電流値を検出する。回転パルスが入力
する毎に電流値を検出するようにし、ステップ87で、
回転パルスの入力が検知できたら、ステップ88に進
む。
【0069】ステップ88では、何回目の電流検知であ
るかをカウントする検知CTをインクリメントし、ステ
ップ89では、電流検知手段18による検知した電流値
Imを制御手段25に入力する。ステップ90では、検
知した電流値を積算しておく積算データItoに今回検知
した電流値をImを積算する。
【0070】この検知を、時間t4経過するまで繰り返
し、時間t4経過したらステップ92に進む。時間t4経
過するまで繰り返す理由は、数多く電流データをとって
平均値を求めた方が、外乱の影響等を吸収でき、より精
度が上がると考えられるからである。
【0071】ステップ92では、積算データItoと検知
CTより平均電流値Iavgを算出する。ステップ93で
は、算出した平均電流値Iavgより電流設定値Itを算出
する。正常仕様のモータ5を、一定導通比Paで、かつ
ある同一トルク(洗濯兼脱水槽2内に何も入れないでな
ど)を必要とするする条件で駆動させた場合にモータ5
に流れる電流をあらかじめ測定しておき、この電流値I
rと平均電流値Iavgを比較し、電流設定値Itを算出す
る。
【0072】算出の方法としては、平均電流値Iavgが
電流値Irに比べて小さい時は、このモータ5は少ない
電流で多くなトルクを発生することができると考えられ
るので、設定電流値Itを正常仕様時よりも、小さめな
設定電流値It-にし、平均電流値Iavgが電流値Irに比
べて大きい時は、このモータ5は多くの電流を流さない
と同等のトルクを得ることができないと考えられるの
で、設定電流値Itを正常仕様時よりも、大きめな設定
電流値It+にする。
【0073】この設定電流値It-、設定電流値It+の値
は、平均電流値Iavgと電流値Irの違いの程度によって
比例的に定めればよい。そして、ステップ94で、ステ
ップ95で算出した設定電流値Itを記憶手段に記憶
し、この特別の運転動作を終了する。以降行う通常の洗
濯運転は、この時定めた設定電流値Itを基に制御を行
う。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、外槽内に
回転自在に設けた洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を
駆動する駆動手段と、前記駆動手段の電力を供給するス
イッチング素子からなるインバータと、前記駆動手段に
対応した電流値を検知する電流検知手段と、前記電流検
知手段の出力値と電流設定値を比較し前記スイッチング
素子の導通比を制御し前記駆動手段回転数を制御する制
御する制御手段とを備え、前記洗濯兼脱水槽の回転によ
り前記外槽と前記洗濯兼脱水槽との間から前記洗濯兼脱
水槽内へ洗濯水を循環及び散水する洗浄行程を有すると
共に、前記電流設定値は、衣類の量に関わらず循環水量
が一定範囲となるようにするため、予め設定した複数の
設定値を有し、前記制御手段は、循環水量が一定範囲に
なるように洗濯水量に応じて前記電流設定値を変化さ
せ、洗濯兼脱水槽内の衣類の量や洗濯水の量に違いがあ
っても、前記洗濯槽内の散水量を一定に保つよう前記駆
動手段の電流値を略一定に制御して洗濯兼脱水槽に一定
のトルクを与えるものである。
【0075】これにより、駆動手段に流れる電流を監視
しながら洗濯兼脱水槽を回転制御をし、駆動手段のトル
クを一定にして洗濯兼脱水槽に一定のトルクを与えるこ
とができ、洗濯兼脱水槽内の衣類の量や洗濯水の量に違
いがあっても、洗濯兼脱水槽内にほぼ同一量の散水をす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の洗濯機の縦断面図
【図2】同洗濯機の一部ブロック化した回路図
【図3】同洗濯機のインバータの動作タイミングチャー
【図4】同洗濯機の要部動作フローチャート
【図5】(a)同洗濯機の洗濯水量が多量の時の衣類の
量と循環水量の関係特性図 (b)同洗濯機の洗濯水量が中量の時の衣類の量と循環
水量の関係特性図
【図6】同洗濯機の要部動作タイミングチャート
【図7】本発明の第2の実施例の洗濯機の一部ブロック
化した回路図
【図8】同洗濯機の操作表示部の正面図
【図9】本発明の第3の実施例の洗濯機の要部動作フロ
ーチャート
【図10】従来の洗濯機の縦断面図
【図11】同洗濯機のブロック回路図
【符号の説明】
1 外槽 2 洗濯兼脱水槽 5 モータ(駆動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉江 貞之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−261991(JP,A) 特開 平10−328475(JP,A) 特開 平7−681(JP,A) 特開 平10−137488(JP,A) 特開 昭53−89274(JP,A) 特開 平11−188196(JP,A) 特開 昭58−49184(JP,A) 実開 昭57−8093(JP,U) 特公 昭49−29332(JP,B1) 実公 平4−4713(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 33/02 D06F 39/08 301 D06F 23/04 D06F 17/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外槽内に回転自在に設けた洗濯兼脱水槽
    と、前記洗濯兼脱水槽を駆動する駆動手段と、前記駆動
    手段の電力を供給するスイッチング素子からなるインバ
    ータと、前記駆動手段に対応した電流値を検知する電流
    検知手段と、前記電流検知手段の出力値と電流設定値を
    比較し前記スイッチング素子の導通比を制御し前記駆動
    手段回転数を制御する制御する制御手段とを備え、前記
    洗濯兼脱水槽の回転により前記外槽と前記洗濯兼脱水槽
    との間から前記洗濯兼脱水槽内へ洗濯水を循環及び散水
    する洗浄行程を有すると共に、前記電流設定値は、衣類
    の量に関わらず循環水量が一定範囲となるようにするた
    め、予め設定した複数の設定値を有し、前記制御手段
    は、循環水量が一定範囲になるように洗濯水量に応じて
    前記電流設定値を変化させる洗濯機。
  2. 【請求項2】 電流検知手段の出力値の変化量を検出
    し、この変化量と、前記電流検知手段の出力値と電流設
    定値の比較結果により、スイッチング素子の導通比を制
    御し駆動手段の回転数を制御するようにした請求項1記
    載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 駆動手段または洗濯兼脱水槽の回転速度
    を検知する回転速度検知手段を備え、回転速度検知手段
    の出力値と所定回転数を比較して、所定回転数以上にな
    らないようにスイッチング素子の導通比を制御するよう
    にした請求項1または2に記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 運転コース等を設定する入力設定手段を
    備え、前記入力設定手段により設定された運転コースに
    より、所定回転数を変更するようにした請求項3記載の
    洗濯機。
  5. 【請求項5】 洗濯兼脱水槽内の水位を検知する水位検
    知手段を備え、前記水位検知手段により検知する出力信
    号により、所定回転数を変更するようにした請求項3ま
    たは4記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 運転コース等を設定する入力設定手段
    と、電流検知手段の出力値と比較する電流設定値等を記
    憶する記憶手段とを備え、前記入力設定手段により電流
    設定値を変更可能とし、この電流設定値を前記記憶手段
    により記憶するようにした請求項1〜5のいずれか1項
    に記載の洗濯機。
  7. 【請求項7】 運転コース等を設定する入力設定手段を
    備え、前記入力設定手段の設定状態に応じて、特別な運
    転動作を行う行程を設け、スイッチング素子の通電比率
    を一定状態で駆動手段を制御する特別な運転動作を行
    い、この時の電流検知手段の出力値により、電流検知手
    段の出力値と比較する電流設定値を変更し、かつ記憶手
    段に記憶するようにした請求項1〜6のいずれか1項に
    記載の洗濯機。
JP10198490A 1998-07-14 1998-07-14 洗濯機 Expired - Fee Related JP3134848B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10198490A JP3134848B2 (ja) 1998-07-14 1998-07-14 洗濯機
CN98123090A CN1105206C (zh) 1998-07-14 1998-12-09 洗衣机
TW087120987A TW408202B (en) 1998-07-14 1998-12-16 Washing machine
KR10-1998-0061653A KR100514510B1 (ko) 1998-07-14 1998-12-30 세탁기

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10198490A JP3134848B2 (ja) 1998-07-14 1998-07-14 洗濯機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000024370A JP2000024370A (ja) 2000-01-25
JP3134848B2 true JP3134848B2 (ja) 2001-02-13

Family

ID=16391996

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10198490A Expired - Fee Related JP3134848B2 (ja) 1998-07-14 1998-07-14 洗濯機

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP3134848B2 (ja)
KR (1) KR100514510B1 (ja)
CN (1) CN1105206C (ja)
TW (1) TW408202B (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100474905B1 (ko) 2002-05-29 2005-03-10 엘지전자 주식회사 세탁기의 행정 제어방법
JP2004097645A (ja) 2002-09-11 2004-04-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 洗濯機、食器洗い乾燥機およびこれらの制御システム
JP4007244B2 (ja) * 2003-04-11 2007-11-14 松下電器産業株式会社 洗濯機
JP4007243B2 (ja) * 2003-04-11 2007-11-14 松下電器産業株式会社 洗濯機
KR101558505B1 (ko) * 2009-01-16 2015-10-07 엘지전자 주식회사 의류 처리 장치 및 그에 대한 제어 방법
JP6045851B2 (ja) * 2012-08-23 2016-12-14 東芝ライフスタイル株式会社 洗濯機
CN104074031B (zh) * 2013-03-30 2018-03-30 青岛海尔洗衣机有限公司 一种具有喷淋外桶盖的洗衣机
KR102206464B1 (ko) * 2014-02-21 2021-01-21 엘지전자 주식회사 세탁기 및 세탁기의 제어방법
KR102196182B1 (ko) * 2014-10-27 2020-12-29 엘지전자 주식회사 세탁기
KR102338469B1 (ko) * 2015-01-30 2021-12-14 삼성전자주식회사 세탁기 및 그 제어 방법
JP2016202273A (ja) * 2015-04-16 2016-12-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 洗濯機
CN104947370B (zh) * 2015-05-26 2019-07-19 无锡小天鹅股份有限公司 洗衣机的洗涤方法和装置
CN105862315B (zh) * 2016-05-26 2018-12-18 无锡小天鹅股份有限公司 洗衣机

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN85201286U (zh) * 1985-04-16 1986-10-22 张士博 离心式洗衣机
JP3036294B2 (ja) * 1993-04-16 2000-04-24 松下電器産業株式会社 洗濯機

Also Published As

Publication number Publication date
KR100514510B1 (ko) 2005-11-25
KR20000010514A (ko) 2000-02-15
CN1105206C (zh) 2003-04-09
JP2000024370A (ja) 2000-01-25
CN1241657A (zh) 2000-01-19
TW408202B (en) 2000-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3134848B2 (ja) 洗濯機
KR100643988B1 (ko) 세탁기
JP3966268B2 (ja) 洗濯機
JP2000350886A (ja) 洗濯機
JP2000024367A (ja) 洗濯機
JP2000014961A (ja) 洗濯機
JP4380468B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP2005131116A (ja) 洗濯機
JP4103250B2 (ja) 洗濯機
JP2000014959A (ja) 洗濯機
JP2003190689A (ja) 洗濯機
JP4300967B2 (ja) 洗濯機
JP2006068053A (ja) 洗濯機
JP2006081573A (ja) ドラム式洗濯機
JP2006075477A (ja) ドラム式洗濯機
JP4239788B2 (ja) 洗濯乾燥機
JP2004337340A (ja) 洗濯機
JP3791164B2 (ja) 洗濯機
JP2003210889A (ja) 洗濯機
JP2002301291A (ja) 洗濯乾燥機
JP2001293286A (ja) 洗濯機
JP2005143791A (ja) 洗濯機
JP2000024374A (ja) 洗濯機
JP2000024369A (ja) 洗濯機
JP2001300182A (ja) 洗濯機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071201

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081201

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091201

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091201

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101201

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111201

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121201

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121201

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131201

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees