JP2002301291A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

洗濯乾燥機

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JP2002301291A JP2001109613A JP2001109613A JP2002301291A JP 2002301291 A JP2002301291 A JP 2002301291A JP 2001109613 A JP2001109613 A JP 2001109613A JP 2001109613 A JP2001109613 A JP 2001109613A JP 2002301291 A JP2002301291 A JP 2002301291A
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正一 松井
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長 川▲崎▼
Akira Shoji
彰 荘司
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転中心軸を鉛直方向に有する内槽内に、温
風を送風して衣類を乾燥する行程を有する洗濯乾燥機に
おいて、洗濯物の布質に関係なく、洗濯物を上下左右に
入れ換えて乾燥むらがなく効率よく乾燥できるようにす
る。 【解決手段】 筐体内に弾性的に吊支した外槽内に、回
転中心軸を鉛直方向に有する内槽を回転自在に支持し、
内槽の内底部に回転翼を回転自在に設け、内槽または回
転翼をモータ9により駆動し、乾燥用送風機12により
内槽内にヒータ13により加熱した循環風を送風し、冷
却用送風機17により筐体内に冷却風を導入し、制御手
段25により乾燥行程を制御する。制御手段25は、内
槽を回転させながら乾燥する槽回転モードと回転翼を回
転させながら乾燥する回転翼回転モードの時間比率の異
なる行程を2つ以上有し、布質判定手段39の判定結果
により行程の時間を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転中心軸を鉛直
方向に有する内槽内に温風を送風して衣類を乾燥させる
行程を有し、洗濯から乾燥までを一貫して実施できる洗
濯乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の洗濯乾燥機は、例えば特
開平11ー276761号公報に開示されているよう
に、筐体内に弾性的に吊支した外槽内に、回転中心軸を
鉛直方向に有する内槽を回転自在に支持し、内槽の内底
部に回転翼を回転自在に設け、洗い行程、すすぎ行程で
は、回転翼を回転して内槽内で洗濯物(衣類)を洗い、
すすぎするとともに、脱水行程では、内槽を高速回転さ
せて脱水し、脱水行程につづく乾燥行程では、加熱装置
により加熱した空気を送風機により内槽内に送風して乾
燥するよう構成している。
【0003】上記構成においてその動作を簡単に説明す
ると、脱水行程終了後に回転翼を回転速度130r/m
inで1秒オン、0.5秒オフの周期で右回転と左回転
とを交互に繰り返して2〜3往復させる掻き落とし行程
を行い、脱水時に内槽の内壁面に遠心力によって張り付
いた洗濯物を掻き落とす。
【0004】つぎに、この掻き落とし行程の後に乾燥行
程に入り、まず回転翼を回転速度130r/minで
0.5秒オン、0.5秒オフの周期で右回転と左回転と
を交互に繰り返して5〜10往復させるほぐし行程を行
って、回転翼の上に分散された洗濯物をランダムに入れ
換えてほぐした後に、加熱装置により加熱された温風を
内槽内に数分間供給して洗濯物を乾燥させる。そして、
乾燥度合いを判定し、乾燥していれば乾燥終了して送風
に移るが、未乾燥であれば再度上記のほぐし行程と乾燥
運転を繰り返すようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の洗濯
乾燥機では、乾燥当初から10〜20秒間のほぐし動作
と数分間の停止動作を乾燥終了まで繰り返すだけであ
り、ほぐし行程の比率が低いままで乾燥終了まで進行す
るので、洗濯物の量が多い場合は十分な入れ換え動作が
行われず、温風の当たりやすい上部の洗濯物の乾燥スピ
ードは早くなり、下部の洗濯物の乾燥スピードは遅くな
って、乾燥むらが発生しやすいという問題があった。
【0006】また、洗濯物で化繊が多めの場合は比較的
ほぐしやすく、乾燥むらが発生しにくいが、綿が多めの
場合はほぐしにくいので、特に乾燥むらが発生しやすい
という問題があった。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、洗濯物が多い場合でも十分に洗濯物を上下左右に入
れ換えて、乾燥むらがなく効率よく乾燥できるようにす
るともに、洗濯物の種類によらず綿が多めであっても、
乾燥むらがなく効率よく乾燥できるようにすることを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、筐体内に弾性的に吊支した外槽内に、回転
中心軸を鉛直方向に有する内槽を回転自在に支持し、内
槽の内底部に回転翼を回転自在に設け、内槽または回転
翼を駆動手段により駆動し、加熱手段により加熱された
循環風を送風手段により内槽内に送風し、冷却送風手段
により筐体内部に外部から冷却風を導入し、内槽内の洗
濯物の布質を判定する布質判定手段の判定結果を制御手
段に入力して、駆動手段、送風手段、加熱手段、冷却送
風手段等の動作を制御し乾燥行程を制御するよう構成
し、制御手段は、内槽を回転させながら乾燥する槽回転
モードと回転翼を回転させながら乾燥する回転翼回転モ
ードの時間比率の異なる行程を2つ以上有し、布質判定
手段の判定結果により少なくとも1つ以上の行程の時間
を補正するようにしたものである。
【0009】これにより、洗濯物が多い場合でも十分に
洗濯物を上下左右に入れ換えて、乾燥むらがなく効率よ
く乾燥することができ、また、綿が多めであっても乾燥
むらがなく効率よく乾燥することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、筐体内に弾性的に吊支した外槽と、回転中心軸を鉛
直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持した内槽と、
前記内槽の内底部に回転自在に設けた回転翼と、前記内
槽または回転翼を駆動する駆動手段と、前記内槽内に循
環風を送風する送風手段と、前記送風手段により送風さ
れる空気を加熱する加熱手段と、前記筐体内部に外部か
ら冷却風を導入する冷却送風手段と、前記内槽内の洗濯
物の布質を判定する布質判定手段と、前記布質判定手段
の判定結果を入力して、前記駆動手段、送風手段、加熱
手段、冷却送風手段等の動作を制御し乾燥行程を制御す
る制御手段とを備え、前記制御手段は、前記内槽を回転
させながら乾燥する槽回転モードと前記回転翼を回転さ
せながら乾燥する回転翼回転モードの時間比率の異なる
行程を2つ以上有し、前記布質判定手段の判定結果によ
り少なくとも1つ以上の行程の時間を補正するようにし
たものである。そこで、乾燥の進行とともに回転翼回転
モードの時間比率が高い行程を行うようにすることによ
り、乾燥の前半は洗濯物の乾燥率は低いので槽回転が主
体の乾燥とすることにより布からみに起因するしわの発
生を低減することができ、乾燥の後半は回転翼回転が主
体の乾燥とすることにより、洗濯物が多い場合でも上下
左右に洗濯物を入れ換えることができ、洗濯物にまんべ
んなく温風を当てられるので乾燥むらがなく効率よく乾
燥することができる。
【0011】さらに、洗濯物の化繊が多めの場合は乾燥
開始時の脱水度が高く、乾燥の進行度合いも早いが、逆
に綿が多めの場合は乾燥開始時の脱水度は低く、乾燥の
進行度合いも遅いのが一般的であるが、布質判定手段の
判定結果により、少なくとも1つ以上の行程の時間を補
正するようにしたので、化繊が多めの場合は標準時間よ
りも短めに、綿が多めの場合は標準時間よりも長めに補
正することにより、洗濯物の種類が異なっても、行程が
切り換わるときの乾燥度合いをほぼ一定にすることがで
きるので、布からみに起因するしわの発生を低減するこ
とができ、また乾燥むらがなく効率よく乾燥することが
できる。
【0012】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、内槽内の洗濯物の量を検知する布
量検知手段を備え、制御手段は、前記布量検知手段で検
知した洗濯物量の検知結果に基づいて各行程の時間を決
めるようにしたものである。これは、定格容量に合わせ
て各行程の時間を設定すると、洗濯物が少量の場合には
乾燥時間が長くなりすぎて過乾燥になってしまうという
問題があり、また、少量に合わせて各行程の時間を設定
すると、洗濯物が多い場合には未乾燥のままで終わって
しまうという問題があり、この課題を解決するために、
最後の行程を長くする方法もあるが、そうすれば、乾燥
率の低い状態で回転翼回転モードが主体の乾燥時間が過
度に長くなり、洗濯物が過度にからみしわの発生を抑え
られなくなってしまうという問題がある。そこで、洗濯
物の量に応じて各行程の時間を変えることにより、洗濯
物の量に適した乾燥時間で乾燥を終了することができ、
また、乾燥むらがなく、そしてしわの発生を抑えた乾燥
を実現することができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、制御手段は、布質判定手段の判定
結果に基づいて回転翼回転の強さを変えるようにしたも
のであり、洗濯物の綿が多めの場合は、例えば標準時限
よりもオン時間を長くすることにより、上下左右に洗濯
物を入れ換えることができるようになり、洗濯物にまん
べんなく温風を当てられるので、乾燥むらがなく効率よ
く乾燥することができる。
【0014】請求項4に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、運転コースなどを設定する入力設
定手段を備え、布質判定手段は、前記入力設定手段で設
定された内容により洗濯物の布質を判定するようにした
ものであり、例えば、化繊が多めの洗濯物を乾燥させる
ための「化繊コース」を入力設定手段として設け、使用
者に設定してもらうようにすることにより、洗濯物が化
繊が多めであることを確実に判定でき、洗濯物の布質に
応じて、乾燥むらがなく効率よく乾燥することができ
る。
【0015】請求項5に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、外槽内の水位を検知する水位検知
手段と、内槽内の洗濯物の量を検知する布量検知手段と
を備え、布質判定手段は、前記布量検知手段の検知結果
と前記水位検知手段で検知された洗濯中の水位の変動量
とにより洗濯物の布質を判定するようにしたものであ
り、簡単な構成で精度よく布質を判別することが可能と
なり、しかも洗濯行程の当初に布質を判別することがで
き、洗濯物の布質に応じて乾燥むらがなく効率よく乾燥
することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0017】(実施例1)図2に示すように、筐体1
は、内部に、複数のサスペンション2によって外槽3を
弾性的に吊支し、運転時の振動をサスペンション2によ
って吸収する構成としている。外槽3の内部には、回転
中心軸を鉛直方向に有し洗濯物および乾燥対象物(以
下、衣類という)を収容する内槽4を回転自在に支持
し、内槽4の内底部に衣類を撹拌する回転翼5を回転自
在に設けている。回転翼5は、外周が傾斜面形状の鍋型
に形成している。
【0018】内槽4の内部周壁には多数の小孔(図示せ
ず)を設け、その上方には流体バランサ6を設けてい
る。そして、外槽3および内槽4の底部中心付近には、
中空で二軸構造をしている洗濯・脱水軸7と、洗濯また
は脱水時により回転力の伝達を洗濯・脱水軸7に切り換
えるクラッチ8を設けている。モータ(駆動手段)9
は、外槽3に設け、クラッチ8を介して内槽4または回
転翼5を駆動するようにしている。
【0019】外槽3の下部から、伸縮自在の下部蛇腹状
ホース10を介して循環ダクト11へと通路を構成し、
循環ダクト11の出口は乾燥用送風機(送風手段)12
の入口に連結している。乾燥用送風機12の出口は通路
11aに連結し、この通路11a内に加熱手段であるヒ
ータ13を設け、通路11aに伸縮自在の上部蛇腹状ホ
ース14を連結している。上部蛇腹状ホース14は、内
槽4へ向けて開口しており、内槽4は、内部周壁の小孔
を通して外槽3に通じているので、これら通路は循環経
路を構成している。
【0020】内槽4の上部には開閉自在の内蓋15を設
けており、内蓋15の近傍には、伸縮自在の上部蛇腹状
ホース14からつづく温風噴出孔16を開けている。冷
却用送風機(冷却送風手段)17は、筐体1の側面に取
り付け、筐体1の内部に外気を導入できるように構成し
ている。排水弁18は外槽3内の水を排水するものであ
り、切換弁19は循環経路を切り換えるものである。
【0021】給水弁20は内槽4内に給水するものであ
り、水位検知手段21は外槽3内の水位を検知するもの
である。また温度検知手段22は、循環風の温度を検知
するもので、乾燥用送風機12の出口とヒータ13との
間に設けている。
【0022】制御装置23は、操作表示部24により設
定された設定内容に基づいて、洗い、すすぎ、脱水の各
行程を有する洗濯行程とこの洗濯行程につづく乾燥行程
とを制御するもので、図1に示すように構成している。
【0023】制御手段25は、マイクロコンピュータな
どで構成し、水位検知手段21の出力を入力し、入力設
定手段26により設定された設定内容に基づいて、表示
手段27に設定内容を表示するとともに、双方向性サイ
リスタ、リレーなどで構成した負荷駆動手段28を介し
て、クラッチ8、乾燥用送風機12、ヒータ13、冷却
用送風機17、排水弁18、切換弁19、給水弁20な
どの動作を制御して洗濯および乾燥行程を制御する。2
9は商用電源である。
【0024】また、回転制御手段30は制御手段25の
一部でマイクロコンピュータなどで構成され、位置検出
手段31からの情報に基づいて駆動回路32を介してイ
ンバータ回路33を制御することによりモータ9を回転
制御するようにしている。
【0025】モータ9は直流ブラシレスモータで、図示
していないが、3相巻線を有するステータと、リング上
に2極の永久磁石を配設しているロータとで構成し、ス
テータは3相巻線を構成する第1の巻線9a、第2の巻
線9b、第3の巻線9cをスロットを設けた鉄心に巻き
付けることで構成している。
【0026】インバータ回路33は、パワートランジス
タ(IGBT)と逆導通ダイオードの並列回路からなる
スイッチング素子で構成している。スイッチング素子3
3aとスイッチング素子33bの直列回路と、スイッチ
ング素子33cとスイッチング素子33dの直列回路
と、スイッチング素子33eとスイッチング素子33f
の直列回路で構成し、各スイッチング素子の直列回路は
並列接続されている。
【0027】ここで、スイッチング素子の直列回路の両
端は入力端子で、直流電源を接続し、スイッチング素子
の直列回路を構成する2つのスイッチング素子の接続点
に、それぞれ出力端子を接続している。出力端子は、3
相巻線のU端子、V端子、W端子に接続し、スイッチン
グ素子の直列回路を構成する2つのスイッチング素子の
オン・オフの組合せにより、U端子、V端子、W端子を
それぞれ正電圧、零電圧、解放の3状態にする。
【0028】スイッチング素子のオン・オフは、ホール
ICからなる3つの位置検出手段31a、31b、31
cからの情報に基づいて回転制御手段30により制御さ
れる。位置検出手段31a、31b、31cは電気角で
120度の間隔でロータが有する永久磁石に対向するよ
うに、ステータに配設している。
【0029】図3に示すように、ロータが1回転する間
に、3つの位置検出手段31a、31b、31cは、そ
れぞれ図に示したようなタイミングでパルスを出力す
る。回転制御手段30は、図に示した矢印のタイミング
(3つの位置検出手段のいずれかの信号の状態が変わっ
たとき)を検知して、位置検出手段31a、31b、3
1cの信号を基に、スイッチング素子33a〜33fの
オン・オフ状態を変えていくことで、U端子、V端子、
W端子を正電圧、零電圧、解放の3状態にし、ステータ
の第1の巻線9a、第2の巻線9b、第3の巻線9cに
通電して磁界を作り、ロータを回転させるものである。
【0030】また、スイッチング素子33a、33c、
33eはそれぞれパルス幅変調(PWM)制御され、例
えば、繰り返し周波数10kHzでハイ、ローの通電比
を制御することで、ロータの回転数を制御するようにし
てあり、回転制御手段30は、3つの位置検出手段31
a、31b、31cのいずれかの信号の状態が変わるた
びにその周期を検出し、その周期よりロータの回転数を
算出して、設定回転数になるようにスイッチング素子3
3a、33c、33eをPWM制御する。
【0031】抵抗34は電流を検知するもので、抵抗3
4の両端電圧でインバータ33の入力電流値を検知す
る。商用電源29は、ダイオードブリッジ35、チョー
クコイル36、平滑用コンデンサ37からなる直流電源
変換装置を介して、インバータ33に接続している。た
だし、これは一例であり、直流ブラシレスモータ9の構
成、インバータ33の構成等は、これに限定されるもの
ではない。
【0032】操作表示部23は、図4に示すように、水
位設定スイッチ26a、洗い時間設定スイッチ26b、
すすぎ回数設定スイッチ26c、脱水時間設定スイッチ
26d、乾燥時間設定スイッチ26e、スタート・一時
停止スイッチ26f、コース設定スイッチ26g、電源
入/切スイッチ26hなどの入力設定手段26と、水位
表示部27a、洗い時間表示部27b、すすぎ回数表示
部27c、脱水時間表示部27d、乾燥時間表示部27
e、残り時間表示部27f、コース表示部27gなどの
表示手段27とで構成している。
【0033】ここで、運転コースについては、コース設
定スイッチ26gにより、洗濯から乾燥まで行うおまか
せ、化繊多め、綿多めの3コースと、洗濯のみのデリケ
ート、ゴシゴシ、お急ぎの3コースが選べるようにして
いる。
【0034】また、布量検知手段38および布質判定手
段39は、制御手段25の一部でマイクロコンピュータ
などで構成され、布量検知手段38は、位置検出手段3
1aからの信号を入力することにより、内槽4内に投入
された衣類の量を検知するものであり、布質判定手段3
9は入力設定手段26で設定された運転コースに基づき
衣類の布質を判定するようにしている。
【0035】ここで、制御手段25は、乾燥行程にて、
内槽4を回転させながら乾燥する槽回転モードと、回転
翼5を回転させながら乾燥する回転翼回転モードの時間
比率の異なる第1の乾燥行程、第2の乾燥行程および第
3の乾燥行程を有し、布量検知手段38で検知した洗濯
物量の検知結果に基づいて、各行程の時間を決めるよう
にし、布質判定手段39の判定結果により、行程の時間
を補正するようにしている。
【0036】上記構成において動作を説明する。まず、
洗濯行程について、図1を参照しながら説明する。内槽
4に衣類40、洗剤などを投入して運転を開始すると、
制御手段25は、回転制御手段30を介して回転翼5を
例えば1秒オン、2秒オフの時限で、右回転、左回転を
2往復行う。このとき、布量検知手段38は、位置検出
手段31aからの信号を入力することにより、モータ9
をオフしたときのロータの惰性回転量を検知することに
より、内槽4内に投入された衣類の量を検知するように
している。
【0037】制御手段25は、布量検知手段38で検知
した衣類の量に基づき、洗濯行程では水位や洗濯時間、
脱水時間等を変えて制御し、乾燥行程では各行程の時間
を変えて制御する。そして制御装置23により給水弁2
0を駆動し、水位検知手段21により検知した水位が衣
類の量ごとに決められた所定の水位になるまで給水し、
モータ9を駆動して内槽4を回転させる。このとき、排
水弁18と切換弁19は閉じている。
【0038】このことにより、内槽4内の水の外周部分
は、遠心力により上昇する。これに伴い、内槽4と外槽
3の間の水は外槽3の内壁に沿って上昇した後、内槽4
の上部から内槽4内に散水され、循環することになる。
これにより、内槽4内では洗剤を含んだ水が衣類40を
通過することになり洗浄される。
【0039】その後、排水弁18を開いて排水し、再度
給水し洗い行程と同様にして衣類をすすぐすすぎ行程を
経て、脱水行程では、衣類40が入った内槽4を高速で
回転させることによって生じる遠心力により、衣類40
が内槽4の内壁に押しつけられることになり、この遠心
力で水分が衣類40から分離されて脱水される。
【0040】乾燥行程では、切換弁19を開いた状態
で、乾燥用送風機12の送風とヒータ13の発熱によ
り、上部蛇腹状ホース14、温風噴出孔16を通して内
槽4へ乾いた温風が送り込まれる。
【0041】このとき、衣類40は、内槽4の回転によ
り内槽4とともに回転したり、または回転翼5の左右回
転により跳ね上げられたり、その後落下したりしている
状態であり、内槽4へ送り込まれた温風は、これら衣類
の動きの隙間を通るときに衣類から水分を奪い、湿った
状態で、内槽4から外槽3の内側へと出た後、下部蛇腹
状ホース10を通過し、切換弁19を通過して循環ダク
ト11へ至る。この流れを、図1では、矢線で示してい
る。
【0042】湿気を含んだ温風が、外槽3の内壁や循環
ダクト11内を通過しているとき、冷却用送風機17に
よる外部空気の流入で、外槽3や循環ダクト11の外壁
は冷却されることになり、湿った空気の水分はその内壁
に結露し、湿った温風は除湿されて、乾燥用送風機12
へと戻る。外槽3の内壁に結露した水分は、切換弁19
を通過して、循環ダクト11の内壁に結露した水分とと
もに排水口41より適宜排出される。そして乾燥行程終
了後に、乾燥用送風機12、冷却用送風機17を駆動す
る送風行程を行った後に終了する。
【0043】つぎに、乾燥行程における動作の詳細につ
いて説明する。
【0044】図5は本発明の乾燥行程における各行程の
流れを示すフローチャートであり、洗濯行程が終了して
乾燥行程に入ると、まずステップ100で、洗濯行程の
最後の脱水で衣類が内槽4内に張り付いているので、こ
れをはがし、そして十分にほぐして、衣類の空気との接
触面積が大きくなるようにするために布はがし行程を行
う。
【0045】具体的には、回転翼5を1秒オン、2秒オ
フの時限で、右回転、左回転を5往復行う。こうするこ
とにより、脱水時に内槽4内に張り付いていた衣類が内
槽4からはがれ、そして、衣類の布かさが増して空気と
の接触面積が大きくなって、以後の乾燥の進行が早くな
るようにする。このとき、乾燥行程であるので、乾燥用
送風機12の送風とヒータ13の発熱により、上部蛇腹
状ホース14、温風噴出孔16を通して内槽4へ乾いた
温風が送り込まれ、また冷却用送風機17も駆動されて
いる。
【0046】つぎに、ステップ101からステップ10
3までで、内槽4を回転させながら乾燥させる槽回転モ
ードと回転翼5を回転させながら乾燥させる回転翼回転
モードの時間比率の異なる第1の乾燥行程から第3の乾
燥行程を行う。各行程の運転時間、槽回転の時間、回転
翼回転の時間を(表1)に示す。
【0047】
【表1】
【0048】各行程の時間は、洗濯行程の最初に布量検
知手段38で検知された衣類の量に最適な乾燥となるよ
うに決めており、第1の乾燥行程は衣類の量が3〜4k
gの場合に96分で、槽回転の時間15分に対して回転
翼回転の時間は1分であるため、回転翼回転の時間比率
は約6%である。第2の乾燥行程は50分で、槽回転の
時間4分に対して回転翼回転の時間は1分であるため、
回転翼回転の時間比率は20%であり、第3の乾燥行程
は100分で、回転翼回転の時間比率は100%であ
り、行程の進行とともに回転翼回転の時間比率が高くな
るようにしている。
【0049】発明者らの実験によれば、この種の洗濯乾
燥機の場合、回転翼5を回転させながらの乾燥の方が、
内槽4を回転させながらもしくは静止した状態での乾燥
よりも乾燥時間を短縮できることがわかった。そのため
に、乾燥初期から回転翼回転が主体の乾燥とする方法が
考えられるが、そうすると衣類のからみがひどくなり、
しわが発生する原因となる。
【0050】一方、衣類の乾燥率が90%を越えると、
回転翼回転を主体としても衣類のからみやしわが進行し
にくいことがわかった。そこで、3つの乾燥行程を上記
のように設定することにより、布からみに起因するしわ
の発生を低減することができ、また、上下左右に衣類を
入れ換えることができ、衣類にまんべんなく温風を当て
られるので乾燥むらがなく効率よく乾燥することができ
る。
【0051】また、第1の乾燥行程の槽回転の時間比率
は約94%である。発明者らの実験によれば、第1の乾
燥行程は槽回転が主体であるが、槽回転中は衣類は内槽
4と一体となって回転しているだけであり、温風噴出孔
16に近い上部の衣類に温風が集中して当たり、衣類温
度が高くなり、しわや傷みの原因になる。
【0052】そこで、本実施例では、周期的(16分)
ごとに衣類を上下左右に入れ換えるために、回転翼回転
の時限として、1秒オン、2秒オフの強い回転翼の回転
を1往復入れるようにしている。しかし、このような衣
類を上下左右に入れ換えるためなどの回転翼5の回転時
間を第1の乾燥行程で10%以上とすると、衣類がから
むことによるしわがひどくなることがわかった。
【0053】そこで、衣類が上下左右に入れ換えること
が可能な強い回転を含む回転翼5の回転時間比率を10
%未満、すなわち、槽回転時間比率を90%以上とする
ことにより、しわの発生を抑え、乾燥むらがなく効率よ
く乾燥することができるようになる。
【0054】また、第1の乾燥行程、第2の乾燥行程と
も回転翼5の回転時間は60秒で、1秒オン、2秒オフ
の強い回転を1往復、0.3秒オン、2.7秒オフの弱
い回転を9往復するようにしている。これは上記したよ
うに、槽回転が主体であっても周期的に衣類を上下左右
に入れ換えるために強い回転を行わなくてはならず、そ
うすると内槽4内の衣類がアンバランスになる可能性が
大きく、その状態で内槽4を回転させようとすれば、ゆ
れが大きくなり、外槽3が筐体1などにあたり異常音が
発生する。
【0055】そこで、強い回転により衣類がアンバラン
スになっても、その後に弱い回転を行うことによって内
槽4内の衣類が均一になり、以後の槽回転時に外槽3の
ふれ回りが大きくなって筐体1などに当たることによる
異常音の発生を未然に防ぐことができる。
【0056】つぎに、ステップ104で、乾燥検知が終
了したかどうかを判定し、乾燥検知していればステップ
105へいく。
【0057】乾燥行程中の温度検知手段22で検知され
る循環風温度は、図6に示すように変化する。すなわ
ち、乾燥行程が始まると、乾燥用送風機12、ヒータ1
3が作動し、循環経路を温風が循環する。温風噴出孔1
6から内槽4へ吹き出された温風は、回転翼5によって
撹拌される湿った衣類に吹き付けられて、効率的な乾燥
を行う。
【0058】さらに、衣類から水分を奪って多湿になっ
た温風は、循環ダクト11を通過するとき、冷却用送風
機17によって送られる送風によって、循環ダクト11
の壁面を介して熱交換を行う。このとき、冷やされて結
露点に達した温風は、循環ダクト11の内壁面に結露水
を形成する。
【0059】図6に示す恒率乾燥期の期間は衣類からの
蒸発水分量が一定(平衡状態)であり、冷却風による冷
却効果は凝縮という状態変化に費やされ、循環ダクト1
1の壁面温度および温度検知手段40で検知される循環
風温度は平衡状態を保ったままとなる。
【0060】さらに乾燥が進行し減率乾燥期に入って、
衣類からの蒸発水分量が徐々に減少し、循環風の温度が
上昇していくので、恒率乾燥期に温度検知手段22で検
知される温度TaよりΔTだけ上昇すれば乾燥終了検知
する。
【0061】そして、ステップ105で、乾燥用送風機
12、冷却用送風機17を駆動する送風行程を行った後
に、ステップ106で乾燥を終了させる。
【0062】つぎに、布質判定手段39で判定した衣類
の質に基づいて、乾燥の各行程の時間を補正する方法に
ついて説明する。
【0063】(表1)に示したように、制御手段25
は、布量検知手段38で検知した衣類の量に基づいて、
第1の乾燥行程から第3の乾燥行程の時間を決定する
が、さらに、布質判定手段39で判定した衣類の質に基
づき各行程の時間を(表2)に示すように補正する。
【0064】
【表2】
【0065】これは例えば、衣類の量が3〜4kgであ
る場合に、標準的な衣類の第1の乾燥行程から第3の乾
燥行程の時間は、順に96分、50分、100分である
が、化繊多めの場合は72分、38分、80分と短めに
補正し、逆に綿多めの場合は120分、62分、120
分と長めに補正する。このように補正することにより、
衣類の種類が異なっても行程が切り換わるときの乾燥度
合いをほぼ一定にすることができるので、布からみに起
因するしわの発生を低減することができ、また乾燥むら
がなく効率よく乾燥することができる。
【0066】なお、布質判定手段39は、入力設定手段
26で設定された運転コースにより衣類の質を判定する
ようにしている。
【0067】このように本実施例によれば、布質判定手
段39の判定結果により、少なくとも1つ以上の行程の
時間を補正するようにしたので、化繊が多めの場合は標
準時間よりも短めに、綿が多めの場合は標準時間よりも
長めに補正することにより、洗濯物の種類が異なっても
行程が切り換わるときの乾燥度合いをほぼ一定にするこ
とができるので、布からみに起因するしわの発生を低減
することができ、また乾燥むらがなく効率よく乾燥する
ことができる。
【0068】また、衣類の量に応じて各行程の時間を変
えることにより、衣類の量に適した乾燥時間で乾燥を終
了することができ、また乾燥むらがなく、そしてしわの
発生を抑えた乾燥を実現することができる。
【0069】また、布質判定手段39は、入力設定手段
26で設定された内容により洗濯物の布質を判定するよ
うにしたものであり、布質を使用者に設定してもらうよ
うにすることにより確実に判定でき、洗濯物の布質に応
じて乾燥むらがなく効率よく乾燥することができる。
【0070】また、温度検知手段22を乾燥用送風機1
2の出口とヒータ13との間に設けて循環風の温度を検
知するようにし、恒率乾燥期に温度検知手段22で検知
される温度TaよりΔTだけ上昇すれば乾燥終了検知す
るようにしているので、衣類の量や周囲温度に応じた乾
燥時間で終了することができ、第3の乾燥行程の時間が
長く設定してあっても、未乾燥や過乾燥の状態で終了す
ることはなくなる。
【0071】なお、本実施例では、槽回転モードと回転
翼回転モードの時間比率の異なる3つの乾燥行程で乾燥
運転を制御するようにしたが、これは3行程に限らず、
それ以上の行程に分けてきめ細やかに制御すればより一
層の効果がある。
【0072】また、各行程の時間や、各行程における槽
回転の時間、回転翼回転の時間、槽回転の回転数は、本
発明における一実施例であり、これらの数値に限定され
るものではない。
【0073】また、駆動手段として直流ブラシレスモー
タを使用し、インバータ制御するようにしたが、これは
インダクションモータであってもよい。
【0074】(実施例2)図1に示す制御手段25は、
乾燥行程における第1の乾燥行程、第2の乾燥行程およ
び第3の乾燥行程にて、布質判定手段39で判定した衣
類の質に基づいて、(表3)に示すように、回転翼回転
の強さを変えるようにしている。他の構成は上記実施例
1と同じである。
【0075】
【表3】
【0076】上記構成において動作を説明する。乾燥行
程における第1の乾燥行程、第2の乾燥行程および第3
の乾燥行程にて、(表3)に示すように、綿が多めの場
合は、標準時限よりオン時間を長くして強くすることに
より、上下左右に洗濯物を入れ換えることができるよう
になり、洗濯物にまんべんなく温風を当てられるので乾
燥むらがなく効率よく乾燥することができるようにな
る。一方、化繊が多めの場合は、標準時限よりオン時間
を短くすることにより、衣類への機械力をが低減でき、
乾燥の仕上がりを向上することができる。
【0077】このように本実施例によれば、布質判定手
段39の判定結果に基づいて回転翼回転の強さを変える
ようにしたので、洗濯物の綿が多めの場合は、例えば標
準時限よりもオン時間を長くすることにより、上下左右
に洗濯物を入れ換えることができるようになり、洗濯物
にまんべんなく温風を当てられるので乾燥むらがなく効
率よく乾燥することができる。
【0078】なお、本実施例では、回転翼回転の強さを
変える方法として、モータ9のオン時間を変えるように
したが、これはモータ9の回転数を変えるようにしても
同等の効果がある。
【0079】また、各行程の回転翼回転の時限は、本発
明における一実施例であり、これらの数値に限定される
ものではない。
【0080】また、駆動手段として直流ブラシレスモー
タを使用し、インバータ制御するようにしたが、これは
インダクションモータであってもよい。
【0081】(実施例3)図7に示すように、制御手段
42と、制御手段42の一部である布量検知手段45お
よび布質判定手段46はマイクロコンピュータなどで構
成し、制御手段42は、入力設定手段43により設定さ
れた設定内容に基づいて、表示手段44に設定内容を表
示するとともに、洗濯および乾燥運転を制御する。
【0082】また、布量検知手段45は、上記実施例1
と同じように、位置検出手段31aからの信号を入力す
ることにより、内槽4内に投入された衣類の量を検知す
るものであり、布質判定手段46は布量検知手段45の
検知結果と水位検知手段21からの信号を入力して衣類
の布質を判定するようにしている。他の構成は上記実施
例1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0083】操作表示部は、図8に示すように、水位設
定スイッチ43a、洗い時間設定スイッチ43b、すす
ぎ回数設定スイッチ43c、脱水時間設定スイッチ43
d、乾燥時間設定スイッチ43e、スタート・一時停止
スイッチ43f、コース設定スイッチ43g、電源入/
切スイッチ43hなどの入力設定手段43と、水位表示
部44a、洗い時間表示部44b、すすぎ回数表示部4
4c、脱水時間表示部44d、乾燥時間表示部44e、
残り時間表示部44f、コース表示部44gなどの表示
手段44とで構成している。ここで、運転コースについ
ては、コース設定スイッチ43gにより、洗濯から乾燥
まで行うおまかせコースと、洗濯のみのデリケート、ゴ
シゴシ、お急ぎの3コースが選べるようにしている。
【0084】上記構成において図9および図10を参照
しながら、洗濯物の布質を判定するときの動作を説明す
る。
【0085】図9のステップ120にて、制御手段42
は、スタート・一時停止スイッチ43fが操作されたと
判断すると運転を開始する。ステップ121では、上記
実施例1と同じように、布量検知手段45が位置検出手
段31aからの信号を入力することにより、モータ9を
オフしたときのロータの惰性回転量を検知することによ
り、内槽4内に投入された衣類の量を検知する。
【0086】つぎにステップ122で、水位検知手段2
1により検知した水位が衣類の量ごとに決められた所定
の水位になるまで給水する。そしてステップ123で、
回転制御手段30を介して回転翼5を例えば2秒オン、
1秒オフの時限で左右反転させ、この撹拌を1分間を行
う。そしてステップ124で、布質判定手段46は水位
検知手段21からの信号を入力して、撹拌前からの水位
の低下量を測定し、ステップ125で、布質判定手段4
6は布量検知手段45で検知された衣類の量に応じて水
位低下量の程度を判定し、水位低下量が小さければ化繊
が多め、水位低下量が大きければ綿が多めと判定するよ
うにして、ステップ126で次行程に進む。
【0087】図10は、衣類の量ごとに決められた所定
の水位に達してからの1分間の撹拌での水位の低下の概
略を示したもので、詳細には撹拌のオンオフに同期して
変動している。初期水位がhiで、綿が多い場合cで
は、時間tm(撹拌時間より長い時間で例えば1分5
秒)での低下量が大きいhcとなり、化繊多めの場合a
では、逆に低下量が小さいhaとなり、標準衣類の場合
bでは、hbとなる。これは、撹拌により衣類が吸水す
るためで、化繊は吸水率が低く、綿は吸水率が高いため
である。
【0088】以後の行程は、上記実施例1または2と同
様に、洗濯、乾燥運転を行うので説明を省略する。
【0089】このように本実施例によれば、簡単な構成
で精度よく布質を判定することが可能となり、しかも洗
濯行程の当初に布質を判定することができ、洗濯物の布
質に応じて乾燥むらがなく効率よく乾燥することができ
る。
【0090】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、筐体内に弾性的に吊支した外槽と、回転
中心軸を鉛直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持し
た内槽と、前記内槽の内底部に回転自在に設けた回転翼
と、前記内槽または回転翼を駆動する駆動手段と、前記
内槽内に循環風を送風する送風手段と、前記送風手段に
より送風される空気を加熱する加熱手段と、前記筐体内
部に外部から冷却風を導入する冷却送風手段と、前記内
槽内の洗濯物の布質を判定する布質判定手段と、前記布
質判定手段の判定結果を入力して、前記駆動手段、送風
手段、加熱手段、冷却送風手段等の動作を制御し乾燥行
程を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記
内槽を回転させながら乾燥する槽回転モードと前記回転
翼を回転させながら乾燥する回転翼回転モードの時間比
率の異なる行程を2つ以上有し、前記布質判定手段の判
定結果により少なくとも1つ以上の行程の時間を補正す
るようにしたから、洗濯物の種類が異なっても、行程が
切り換わるときの乾燥度合いをほぼ一定にすることがで
きるので、布からみに起因するしわの発生を低減するこ
とができ、また乾燥むらがなく、効率よく乾燥すること
ができる。
【0091】また、請求項2に記載の発明によれば、内
槽内の洗濯物の量を検知する布量検知手段を備え、制御
手段は、前記布量検知手段で検知した洗濯物量の検知結
果に基づいて各行程の時間を決めるようにしたから、洗
濯物の量に応じて各行程の時間を変えることにより、洗
濯物の量に適した乾燥時間で乾燥を終了することがで
き、また乾燥むらがなく、そしてしわの発生を抑えた乾
燥を実現することができる。
【0092】また、請求項3に記載の発明によれば、制
御手段は、布質判定手段の判定結果に基づいて回転翼回
転の強さを変えるようにしたから、洗濯物の種類が異な
っても、上下左右に洗濯物を入れ換えることができるよ
うになり、洗濯物にまんべんなく温風を当てられるので
乾燥むらがなく、効率よく乾燥することができる。
【0093】また、請求項4に記載の発明によれば、運
転コースなどを設定する入力設定手段を備え、布質判定
手段は、前記入力設定手段で設定された内容により洗濯
物の布質を判定するようにしたから、使用者に設定して
もらうようにすることにより、洗濯物の布質を確実に判
定でき、洗濯物の布質に応じて乾燥むらがなく効率よく
乾燥することができる。
【0094】また、請求項5に記載の発明によれば、外
槽内の水位を検知する水位検知手段と、内槽内の洗濯物
の量を検知する布量検知手段とを備え、布質判定手段
は、前記布量検知手段の検知結果と前記水位検知手段で
検知された洗濯中の水位の変動量とにより洗濯物の布質
を判定するようにしたから、簡単な構成で精度よく布質
を判別することが可能となり、しかも洗濯行程の当初に
布質を判別することができ、洗濯物の布質に応じて乾燥
むらがなく効率よく乾燥することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の洗濯乾燥機の一部ブロ
ック化した回路図
【図2】同洗濯乾燥機の縦断面図
【図3】同洗濯乾燥機のモータの駆動方法を示すタイミ
ングチャート
【図4】同洗濯乾燥機の操作表示部の正面図
【図5】同洗濯乾燥機の乾燥行程を示す要部フローチャ
ート
【図6】同洗濯乾燥機の乾燥行程での循環風の温度変化
を示すタイムチャート
【図7】本発明の第3の実施例の洗濯乾燥機の一部ブロ
ック化した回路図
【図8】同洗濯乾燥機の操作表示部の正面図
【図9】同洗濯乾燥機の布質判定方法を示す要部フロー
チャート
【図10】同洗濯乾燥機の水位変化を示すタイムチャー
【符号の説明】
1 筐体 3 外槽 4 内槽 5 回転翼 9 モータ(駆動手段) 12 乾燥用送風機(送風手段) 13 ヒータ(加熱手段) 17 冷却用送風機(冷却送風手段) 25 制御手段 39 布質判定手段
フロントページの続き (72)発明者 荘司 彰 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B155 AA16 BA09 BB19 CA06 CB07 CB49 CB52 JC05 KA02 KA03 KA19 LB02 LB18 MA01 MA07 MA09 MA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内に弾性的に吊支した外槽と、回転
    中心軸を鉛直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持し
    た内槽と、前記内槽の内底部に回転自在に設けた回転翼
    と、前記内槽または回転翼を駆動する駆動手段と、前記
    内槽内に循環風を送風する送風手段と、前記送風手段に
    より送風される空気を加熱する加熱手段と、前記筐体内
    部に外部から冷却風を導入する冷却送風手段と、前記内
    槽内の洗濯物の布質を判定する布質判定手段と、前記布
    質判定手段の判定結果を入力して、前記駆動手段、送風
    手段、加熱手段、冷却送風手段等の動作を制御し乾燥行
    程を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記
    内槽を回転させながら乾燥する槽回転モードと前記回転
    翼を回転させながら乾燥する回転翼回転モードの時間比
    率の異なる行程を2つ以上有し、前記布質判定手段の判
    定結果により少なくとも1つ以上の行程の時間を補正す
    るようにした洗濯乾燥機。
  2. 【請求項2】 内槽内の洗濯物の量を検知する布量検知
    手段を備え、制御手段は、前記布量検知手段で検知した
    洗濯物量の検知結果に基づいて各行程の時間を決めるよ
    うにした請求項1記載の洗濯乾燥機。
  3. 【請求項3】 制御手段は、布質判定手段の判定結果に
    基づいて回転翼回転の強さを変えるようにした請求項1
    記載の洗濯乾燥機。
  4. 【請求項4】 運転コースなどを設定する入力設定手段
    を備え、布質判定手段は、前記入力設定手段で設定され
    た内容により洗濯物の布質を判定するようにした請求項
    1記載の洗濯乾燥機。
  5. 【請求項5】 外槽内の水位を検知する水位検知手段
    と、内槽内の洗濯物の量を検知する布量検知手段とを備
    え、布質判定手段は、前記布量検知手段の検知結果と前
    記水位検知手段で検知された洗濯中の水位の変動量とに
    より洗濯物の布質を判定するようにした請求項1記載の
    洗濯乾燥機。
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