JP3134238U - メスコネクター - Google Patents

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Abstract

【課題】組立が容易で、かつパーツを増やすことなく低コストで経済的であり、オスコネクターとの嵌合部の液密性や気密性が充分であるメスコネクターの提供。
【解決手段】本考案のメスコネクターは、円筒状コア部材(1)と、円筒状ハウジング(2)からなり、コア部材(1)の外径は、コア先端部(3)よりコア中間領域(5)が小さく、かつコア先端部(3)よりコア基端部(4)が大きく、ハウジング(2)は、コア先端側に位置するハウジングの外周にネジ部(6)を形成し、ハウジングの内壁は、コア先端部(3)からコア基端部に(4)向かって、先端側開口内壁部、内壁段差部から始まる最小内径内壁部及び末広がりの内壁テーパー部からなり、これらのうち内壁段差部から始まる最小内径内壁部と内壁テーパー部はコア中間領域に位置し、内壁段差部から始まる最小内径内壁部の内径はコア先端部外径より小さくする。

【選択図】 図1

Description

本考案は血液回路の各種分岐チューブ、輸液または輸血用チューブ、各種カテーテルチューブなどの医療用流体誘導チューブの端部に設けられるメスコネクターに関するものある。
前記医療用流体誘導チューブに設けられたメスコネクターは、他のチューブや機器類に設けられたオスコネクターと接続が可能になっている。メスコネクター内面には規定のルアーテーパーが形成され、外面には規定のネジ(凸部)が形成されており、一方、オスコネクターは二重同心円筒形状で、内円筒の外面には規定のルアーテーパーが形成されており、外円筒の内面には規定のネジが形成されており、両コネクターのネジとルアーテーパーを嵌合させることにより、液密性や気密性を確保している。
従来、メスコネクターとオスコネクターを嵌合する際、メスコネクターを回転しながら挿入するため、メスコネクターに接着されたチューブがねじれて使用しにくい上、時には、ねじれたチューブの復元力により両コネクターの嵌合部が緩むことで液密性または気密性が損なわれ、更には両コネクターの嵌合部が外れるという問題があり、このようなチューブねじれの問題を解決する手段として、メスコネクターをコア部材とコア部材の外周に回動し得るハウジング部材を装着した複数のパーツからなるメスコネクターが既に開示されている。これらにより嵌合時のチューブねじれは解消され、ねじれに起因するチューブ復元力により両コネクターの嵌合部の緩みによる液密性や機密性の低下や外れの危険性は低減されている。
このような中で、前記の複数パーツからなるメスコネクターでは、例えば、二つのパーツからなるメスコネクターはハウジング部材とコア部材から構成され、ハウジング部材がコア部材の外周で回動し得、かつこれら二つのパーツが外れないように、それぞれのパーツに凹部及び凸部を形成して、相互に嵌め合わせられている(例えば、特許文献1参照)。またコア部材やハウジング部材のそれぞれが相互に嵌め合うための凹部や凸部を設けなくとも、これら二つのパーツが外れないようにするために、三つ目のパーツを加えたメスコネクターも開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−313896号公報 特開2005−192782号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているようなタイプのメスコネクターの組立は、コア部材をハウジング部材に挿入して行うが、単純に両パーツを組み立てると組立後に二つのパーツに形成されている凹部又は凸部に潰れ・変形が発生し、このためにハウジング部材がコア部材の外周で回動することが不充分となることや、これら二つのパーツが外れる虞が生じることの問題があった。また、挿入時に二つのパーツに形成される凹部又は凸部の潰れ・変形を防止するために、組立時にコア部材又はハウジング部材を適度に加熱軟化させるという工程を用いるとしても、コア部材を軟化させて変形しながら、ハウジングに挿入した後に、元の形状を回復するという条件を設定して、それを維持することが困難であるとの問題があった。また特許文献2に記載されているコネクターは、三つ目のパーツが増えることによりコストが増加するとの問題があった。
そこで、本考案者は、ハウジングは従来の硬質材料であるポリプロピレンやポリカーボネートに代えて軟質材料のポリ塩化ビニルを用い、コア部材は従来どおりの軟質材料のポリ塩化ビニルで作製してメスコネクターを組み立てた。このメスコネクターでは、コア部材とハウジングの両パーツに形成された凹部及び凸部は組立後に潰れ・変形が減少したが、このメスコネクターとオスコネクターとの接続において、ハウジングのネジ部が軟質樹脂のために、このネジ部に螺合するオスコネクターのネジ部との噛み合いが低くなり、締め付け時にネジ部の空回りや締め付けの不足、又締め付け後に体液等によりコア部材の温度が上昇して軟化することによる緩みが生じて、両コネクターの嵌合部の液密性や気密性が不充分となるという問題が発生した。
更に、本考案者は、これらの問題点につき更に種々検討した結果、ハウジング内壁をテーパー状(内壁テーパー部)にし、コア部材をハウジングに挿入するときの入口となる内壁テーパー部の端の内径をコア先端部の外径より大きくし、他方の内壁テーパー部の端に続く内壁の内径をコア先端部の外径より小さくすることで、コア部材をハウジングに挿入してメスコネクターを組み立てるときに、これら二つのパーツに形成されている凹部又は凸部の潰れ・変形を減少・防止できるようになり、更にはコア部材又はハウジング部材を適度に加熱軟化させるという工程の省略もできることで組立が容易となり、またパーツが二つのみとなることにより経済的である構造を案出することができたもので、この知見に基づいて本考案のメスコネクターが完成した。従って、本考案が解決しようとする課題は、メスコネクターの組立が容易で、かつパーツを増やすことなく低コストで経済的であり、オスコネクターとの嵌合部の液密性や気密性が充分であるメスコネクターを提供するものである。
本考案の上記課題は、以下の各考案によってそれぞれ達成される。
(1)内壁にテーパー状開口部を有するコア先端部、該開口部と連通する開口部を有するコア基端部及び両部の間にあるコア中間領域からなる円筒状コア部材と、該コア部材の外周上に回動自在に装着された円筒状ハウジングからなるメスコネクターにおいて、コア部材の外径は、コア先端部よりコア中間領域が小さく、かつコア先端部よりコア基端部が大きく、またハウジングには、コア先端側に位置するハウジングの外周にネジ部を有し、前記コア部材を嵌合したハウジングの内壁は、コア先端部からコア基端部に向かって、先端側開口内壁部、内壁段差部から始まる最小内径内壁部及び末広がりの内壁テーパー部を有し、これらのうち内壁段差部から始まる最小内径内壁部と内壁逆テーパー部は前記コア中間領域に位置し、内壁段差部から始まる最小内径内壁部の内径はコア先端部外径より小さいことを特徴とするメスコネクター。
(2)コア先端部は、その先端に向って外壁の端が細くなるテーパー状であることを特徴とする前記第1項に記載のメスコネクター。
(3)ハウジングの内径において、ハウジング先端側開口部ではコア先端部の外径と略同じであり、コア基端側の内壁テーパー部の端では、コア先端部の外径より大きく、かつコア基端部の外径より小さいことを特徴とする前記第1項又は第2項に記載のメスコネクター。
(4)ハウジングにおいて、コア基端側に位置するハウジング外壁の長軸方向に一対のウィングを形成し、コア先端部側のウィング端部の外周に環状突起部を有することを特徴とする前記第1項乃至第3項のいずれかに記載のメスコネクター。
本考案の第1項に記載のメスコネクターによれば、コア部材の外径は、コア先端部よりコア中間領域が小さく、かつコア先端部よりコア基端部が大きく、ハウジングは、コア先端側に位置するハウジングの外周にネジ部を形成し、ハウジングの内壁は、コア先端部からコア基端部に向かって、先端側開口内壁部、内壁段差部から始まる最小内径内壁部及
び末広がりの内壁テーパー部からなることにより、コア部材をハウジングに挿入してメスコネクターを組み立てるときに、これら二つのパーツに形成されている凹部又は凸部の潰れ・変形を減少・防止できるようになり、更にはコア部材又はハウジング部材を適度に加熱軟化させるという工程の省略もできることで組立が容易となるという効果や、またパーツが二つのみとなることで優れた経済的効果を奏するものである。また本考案のメスコネクターは、ハウジング内壁のうち内壁段差部から始まる最小内径内壁部と内壁テーパー部はコア中間領域に位置し、内壁段差部から始まる最小内径内壁部の内径はコア先端部外径より小さくしたことにより、ハウジングはコア部材の外周上に回動自在になり、メスコネクターとの嵌合部の液密性や気密性が充分なものと成し得るという効果を奏するものである。
上記の本考案の第2項に記載のメスコネクターは、コア先端部は、その先端に向って外壁の端が細くなるテーパー状であることにより、これら二つのパーツに形成されている凹部又は凸部の潰れ・変形を減少・防止できる効果が更に高くなるとういう効果を奏するものである。
上記の本考案の第3項に記載のメスコネクターは、ハウジングの内径において、ハウジング先端側開口部ではコア先端部の外径と略同じであることにより、コア部材が体液等により温度が上昇して軟化しても、ハウジング部材は硬質性の樹脂であるので、コア部材の軟化による緩みを抑え、メスコネクターとの嵌合部の液密性や気密性を維持するという効果を奏するものである。またコア基端側の内壁テーパー部の端では、コア先端部の外径より大きく、かつコア基端部の外径より小さいことにより、ハウジングがコア基端側にずれることがない。このことにより、ハウジングの操作を安定して行なえるという効果を奏するものである。
上記の本考案の第4項に記載のメスコネクターは、ハウジングにおいて、コア基端側に位置するハウジング外壁の長軸方向に一対のウィングを形成することで、ハウジングを回動する操作を容易にするとの効果を奏し、コア先端部側のウィング端部の外周に環状突起部を有することにより、本考案のメスコネクターを把持する部分の確認が手探りでもできるようになることで更に操作が容易になるという効果を奏するものである。
以下に、本考案について、図面を用いて具体的に説明するとともにその効果を説明する。しかし、本考案のメスコネクターの材料には多種多用であり、本明細書に記載されているコア部材1としての軟質材料であるポリ塩化ビニルやポリウレタン、ハウジング2としての硬質材料であるポリプロピレンやポリカーボネートは、メーカーやグレードにより材料の強度・弾性が異なるものであり、後述する本考案の寸法は影響されるものである。従って、本考案は、以下に説明する具体的事例に限定されるものではない。図1は本考案のメスコネクターであり、コア部材1とハウジング2から構成され、円筒状のコア部材1は円筒状のハウジング2に挿入されているだけであり、両パーツには円周方向に係止部分はなく、ただ嵌合しているだけであるので、コア部材に装着されたハウジング2はコア部材1の外周上で回動自在となっている。
図2(a)はコア部材1の平面図であり、図2(b)は図2(a)のA−Aによる半断面図である。これらの図に示されるように、コア部材1はコア先端部3、コア基端部4及び両部(3と4)に挟まれるコア中間領域5からなる円筒状コア部材であり、コア先端部3の内壁は、接続されるオスコネクター20(図5参照)のオスコネクター内円筒21のテーパーに対応したテーパー状開口部8を有し、コア基端部4にはテーパー状開口部8と連通した可撓性チューブ接続部9が形成されている。またコア部材1の外径は、コア先端部3よりコア中間領域5が小さく、かつコア先端部3よりコア基端部4が大きくなるように形成されている。尚、該コア部材1は軟質材料のポリ塩化ビニルやポリウレタン等により構成されている。
図3はハウジング2を示すものであり、(a)は左側面図、(b)は平面図、(c)は右側面図である。これらの図に示されるように、ハウジング2は、図1で示されるハウジング2がコア部材1に装着された状態でコア先端部側に位置するハウジング2の一端部の外周には、オスコネクター外円筒22の内側に形成されている外円筒ネジ部23に対応したネジ部6が、他方の端部には一対のウィング10が、そしてネジ部6側のウィング10の端に環状突起7が形成されている。
図4は図3(b)のB−Bでの断面図であり、ハウジング2の内壁は、図1で示されるハウジング2がコア部材1に装着された状態でコア先端部3からコア基端部4に向かって、Zは先端側開口内壁部13、内壁段差部14、Yは該段差部14から始まる最小内径内壁部15及びXは末広がりの内壁テーパー部16からなり、これらのうち内壁段差部14から始まる最小内径内壁部15と内壁テーパー部16はコア中間領域5の外周に位置し、内壁段差部14から始まる最小内径内壁部15の内径はコア先端部3の外径より小さくなるように形成されている。該ハウジング部材2は硬質材料のポリカーボネートやポリプロピレン等により構成される。
図5は本考案のメスコネクターとオスコネクター20との接続状態を示す断面図であり、当図ではハウジング2の断面図のハッチングは省略している。同図に示されるように、本考案のメスコネクターは接続するオスコネクター20の規格に制限を受ける。例えば、人工透析用ダイアライザーのオスコネクター20の規格にはEN1283があり、該規格にはオスコネクター20の外円筒22の内径や外円筒ネジ部23、及び内円筒21の内径やテーパー部の規格が図1に記載されている。更にオスコネクター20と接続するメスコネクターの規格が図2に記載されており、オスコネクター20と直接接続する本考案のメスコネクターハウジング2のネジ部6や該ネジ部6の周囲から環状突起部7近くまでの外壁部、コア部材1のテーパー状開口部8はEN1283の規定されている規格に準ずることになる。このことにより、ハウジング2の外径は、ネジ部6でφ12.7±0.1、該ネジ部6の周囲から環状突起部7近くまでの外壁部で最大φ10.5、とし、コア部材1のテーパー状開口部8の端はφ6.33+0.075、−0とし、ネジ部6は、EN1283の図2に規定されている突起状のネジ部の規格やこの規格に準じた「ピッチ4 リード8 右2条」のネジ等とする。
他方、上記のEN1283に規定されていない部分は次のようにする。全長について、コア部材1の全長は、20〜50mmで好ましくは25〜45mm、ハウジング2の全長は15〜40mmで、好ましくは20〜35である。コア部材2が20mm未満となると、本考案のメスコネクターは小さすぎて、50mmを超えると大きすぎてメスコネクターの操作が不便となる。ハウジング2も同様に15mm未満では小さすぎて、40mmを超えると大きすぎてメスコネクターの操作が不便となる。ハウジング2のネジ部6はオスコネクター20の外円筒ネジ部23と直接接続され、外円筒ネジ部23との噛み合い、締め付けを充分なものとすることが必要であり、ネジ部6や先端側開口部11には接続時に大きな負荷が掛かる。この接続時にハウジング2、特にネジ部6や先端側開口部11の変形を避けるために、これらの肉厚を先端側開口部11では肉厚は0.8〜1.0mmとする。先端側開口部11が0.8mm未満になるとオスコネクター20との接続時に変形が起きる可能性があり、1.0mmを超えると先端側開口部11の内側に位置するコア先端部3の肉厚が薄くなり、コア先端部3がオスコネクター20との接続時に変形が起きる可能性が生じてしまう。これらから、EN1283に記載のメスコネクターの外径の規定最大φ10.5に準じて、先端側開口部11の内径はφ8.5〜8.9となる。そしてハウジング先端側開口部11の内側に位置するコア先端部3の外径は、ハウジング先端側開口部11の内径より0.1mm程小さいφ8.4〜8.8とする。これらの内径と外径の大きさにより、本考案のメスコネクターとオスコネクター20を接続・締め付け後に体液等によりコア部材1の温度が上昇して軟化しても、硬質材料のハウジング2が軟化したコア
部材を圧迫することで、両コネクターの嵌合部に緩みが生じて嵌合部の液密性や気密性が不充分となることを防止するという効果を奏する。
本考案のメスコネクターでは、図1に示すとおり、ハウジング2の内壁段差部14と最小内径内壁部15がコア先端部3の外径より小さいので、ハウジング2を時計回りに回してメスコネクターとオスコネクター20とを接続するときに、内壁段差部14がコア先端部3とコア中間領域5の境界となるコア先端側段差部(環状突起との段差部)17を押すことにより、ハウジング2は外円筒22と、コア部材1はオスコネクターの内円筒1と接続される。このように内壁段差部14がコア先端側段差部17を押し進めるために両段差部(14と17)が重なる幅は0.1〜0.8mm、好ましくは0.3〜0.6mmである。両段差部が重なる幅が0.1mm未満となるとハウジング2がコア先端部3の上にずれ、内壁段差部14がコア先端側段差部17を押し進めることが不充分になる可能性があり、0.8mmを超えるとメスコネクターの組立時のコア先端部3をハウジング2に挿入するときの負荷により、内壁段差部14やコア先端側段差部17に潰れ・変形が発生する可能性を高めてしまうという問題が生じることになる。これらから、コア先端部3の外径φ8.4〜8.8に対して最小内径内壁部15の内径はφ7.6〜8.7、好ましくはφ7.8〜8.5となる。またハウジング2がコア部材1の外周上で回動自在となるように、最小内径内壁部15とコア中間領域5のクリアランスを片側0.2mmとし、コア中間領域5の外径はφ7.2〜8.3、好ましくはφ7.4〜8.1とする。
本考案のメスコネクターの組立は、コア先端部3をハウジング後端側開口部12へ挿入し、更にコア先端部3を最小内径内壁部15の端となる内壁段差部14の先のハウジング先端側開口部11まで進めることにより行なわれる。前記のとおり、ハウジング先端部3の外径は最小内径内壁部15の内径より大きいので、コア部材1をハウジング2に圧入することになる。この圧入の際のコア先端部への負荷を軽減するために、コア先端部3の外壁の端をテーパー状にする。コア先端部の長さは3〜5mmで、コア先端側段差部17側の0.5〜1mmを均一の外径とし、残りの部分を3〜8度の傾斜にする。
更に、ハウジング後端側開口端19はコア先端側段差部17の外径よりも大きくし、ハウジング後端側開口端19から最小内径内壁部16の境界部までの内壁テーパー部16を100分の1〜6の傾斜とする。このこと及びコア先端部3をテーパー状とすることにより、コア部材1をハウジング2に挿入してメスコネクターを組み立てるときに、コア先端側段差部17や内径段差部14の潰れ・変形を減少・防止できるようになり、更にはコア部材1又はハウジング2を適度に加熱軟化させるという工程の省略も可能となる。内壁テーパー部16の内径は、ハウジング後端側開口端19では、コア先端部3の外径φ8.4〜8.8より少し大きく、φ8.6〜9.0とし、他端となる最小内径内壁部15との境界での内径は最小内径内壁部15と同じφ7.6〜8.4とする。このようにハウジング後端側開口部12の肉厚はハウジング後端側開口端19で最も小さくなっている。内壁テーパー部16の外壁の外径はハウジング先端側開口内壁部13の外壁の外径と同じでもよいが、内壁テーパー部16の外壁の外径はEN1283に規定は無いので、その肉厚は任意で決めることができる。機能上からではその肉厚は0.8mm以上あればよく、好ましくは1.0〜1.2mmであることが好ましい。
オスコネクター20に接続した本考案のメスコネクターを外すときはハウジング2を反時計回りに回すことで、オスコネクター20の外円筒22からハウジング2は外れ、そのときハウジング後端側開口端19の内径はコア基端部4の外径より小さいので、ハウジング後端側開口端19がコア後端側段差部18を押すことによりコア先端部3はオスコネクター20の内円筒21から外れる。ハウジング後端側開口端19がコア後端側段差部18を押し進めるために両部(19と18)が重なる幅は0.1〜0.5mm、好ましくは0.2〜0.4mmであり、ハウジング後端側開口端19の内径φ8.6〜9.0に対し
てコア基端部4の外径をφ8.7〜9.5、好ましくはφ8.8〜9.4とする。コア基端部4の可撓性チューブ接続部9に接続するチューブのサイズには複数ある。そのため外径接続するチューブの外径に応じて可撓性チューブ接続部9の内径を決め、例えば、接続チューブの外径がφ5.9〜6.8であるとき、それらよりやや小さい内径φ5.8〜6.7とする。またコア基端部4の長さは1〜20mmで、好ましくは8〜15mmである。コア基端部4は1mm以上であればハウジング後端側開口端19がコア後端側段差部18を充分に押し進めることができ、20mmを超えると、不用に大きくなる。またコア基端部4が8〜15mmであるとき、コア基端部4の可撓性チューブ接続部9にチューブを接続することが容易になる。
ハウジング2には、その外周の一端側にネジ部6が、そしてその他端側には一対のウィング10が、そしてネジ部6側のウィング10の端に環状突起7が形成されている。このウィング10により、ハウジング2を回動させることに要する力を小さくすることができ、小さな力でオスコネクター20との接続又は接続解除ができることで、これら操作を容易にするとの効果を奏する。ウィング10の幅は5〜20mm、好ましくは10〜15mm、長さ(突出方向の長さ)は20〜40mm、好ましくは25〜35mmである。またウィング10のコア先端部側のウィング端の外周に環状突起部7を有することにより、本考案のメスコネクターを把持する部分の確認が手探りでもできるようになることで更に操作が容易になるという効果を奏するものである。環状突起部7の高さは1〜5mm、好ましくは2〜3mmである。環状突起部7の高さが1mm未満となるとハウジング10上に滑り止めと形成される凹凸と区別が困難となり、また5mmを超えると環状突起部7を跨いでハウジング2を把持したときに把持が不安定となる。
本考案のメスコネクターは、血液回路の各種分岐チューブの端部に設けられる接続具として使用されるばかりでなく、輸液または輸血用チューブ、各種カテーテルチューブなどの医療用流体誘導チューブの端部に設けられる接続具としても使用可能であり、広く医療用流体誘導チューブの技術分野において利用することができるものである。
本考案の実施例であり、ハウジング断面図、コア部材は上側半分が断面図となっている組図である。 (a)は本考案を構成するコア部材の平面図であり、(b)は、(a)のA−A線での半断面図である。 本考案を構成するハウジングを示すものであり、(a)は左側面図、(b)は平面図、(c)は右側面図である。 図3の(b)のB−Bでの断面図である。 本考案のメスコネクターとオスコネクターの接続した状態を示す断面図である。
符号の説明
1 コア部材
2 ハウジング
3 コア先端部
4 コア基端部
5 コア中間領域
6 ネジ部
7 環状突起部
8 テーパー状開口部
9 可撓性チューブ接続部
10 ウィング
11 ハウジング先端側開口部
12 ハウジング後端側開口部
13 先端側開口内壁部
14 内壁段差部
15 最小内径内壁部
16 内壁テーパー部
17 コア先端側段差部
18 コア基端側段差部
19 ハウジング後端側開口端
20 オスコネクター
21 オスコネクター内円筒
22 オスコネクター外円筒
23 外円筒ネジ部

Claims (4)

  1. 内壁にテーパー状開口部を有するコア先端部、該開口部と連通する開口部を有するコア基端部及び両部の間にあるコア中間領域からなる円筒状コア部材と、該コア部材の外周上に回動自在に装着された円筒状ハウジングからなるメスコネクターにおいて、コア部材の外径は、コア先端部よりコア中間領域が小さく、かつコア先端部よりコア基端部が大きく、またハウジングには、コア先端側に位置するハウジングの外周にネジ部を有し、前記コア部材を嵌合したハウジングの内壁は、コア先端部からコア基端部に向かって、先端側開口内壁部、内壁段差部から始まる最小内径内壁部及び末広がりの内壁テーパー部を有し、これらのうち内壁段差部から始まる最小内径内壁部と内壁逆テーパー部は前記コア中間領域に位置し、内壁段差部から始まる最小内径内壁部の内径はコア先端部外径より小さいことを特徴とするメスコネクター。
  2. コア先端部は、その先端に向って外壁の端が細くなるテーパー状であることを特徴とする請求項1に記載のメスコネクター。
  3. ハウジングの内径において、ハウジング先端側開口部ではコア先端部の外径と略同じであり、コア基端側の内壁逆テーパー部の端では、コア先端部の外径より大きく、かつコア基端部の外径より小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載のメスコネクター。
  4. ハウジングにおいて、コア基端側に位置するハウジング外壁の長軸方向に一対のウィングを形成し、コア先端部側のウィング端部の外周に環状突起部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のメスコネクター。
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JP2014180294A (ja) * 2013-03-18 2014-09-29 Kawasumi Lab Inc メスコネクタ及び接続器具
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JP7097018B2 (ja) 2018-05-18 2022-07-07 株式会社ジェイ・エム・エス 留置針装置
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