JP3133442B2 - 金属水素化物を利用した熱駆動型冷熱発生方法および装置 - Google Patents

金属水素化物を利用した熱駆動型冷熱発生方法および装置

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JP3133442B2
JP3133442B2 JP03356514A JP35651491A JP3133442B2 JP 3133442 B2 JP3133442 B2 JP 3133442B2 JP 03356514 A JP03356514 A JP 03356514A JP 35651491 A JP35651491 A JP 35651491A JP 3133442 B2 JP3133442 B2 JP 3133442B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属水素化物を利用して
冷熱を取り出す熱駆動型冷熱発生方法および装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ある種の金属や合金が発熱的に水素を吸
蔵して金属水素化物を形成し、また、この金属水素化物
が可逆的に水素を放出することが知られている。なお、
金属水素化物は脱水素化すると金属になるが、この明細
書では、この場合も含めて金属水素化物という。
【0003】近年、この金属水素化物の特性を利用して
冷熱や温熱を得るためのシステムが、例えば特公昭63
−4111号に提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来の方式では、放熱冷却温度が高くなると、冷却時
の水素平衡圧力が高圧となり、所望の低温の冷熱が取り
出せなくなるという問題があった。
【0005】即ち、従来は図4に示すように平衡水素圧
力の違う2種類の金属水素化物MH3とMH2を用い、一
方の組で平衡水素圧力の低い金属水素化物MH2から平
衡水素圧力の高い金属水素化物MH3に水素を移動させ
ると共に(A→B)、他方の組で平衡水素圧力の高い金
属水素化物MH3から平衡水素圧力の低い金属水素化物
MH2に水素を移動させている(C→D)。このとき、
前記一方の組では金属水素化物MH2を140℃に加熱
し、金属水素化物MH3を放熱により20℃に冷却して
いる。また、前記他方の組では金属水素化物MH2を2
0℃に放熱して金属水素化物MH3から水素を移動させ
ると共に、金属水素化物MH3の水素解離で生じる−2
0℃の冷熱を取り出している。しかし、この場合に放熱
冷却温度が上がって例えば30℃になると、金属水素化
物MH2を160℃に加熱して金属水素化物MH2から金
属水素化物MH3に水素を移動させても(E→F)、金
属水素化物MH3からMH2への水素移動の際(G→
H)、MH3の水素解離で生じる冷熱は−10℃にしか
ならず、所望の冷凍熱が得られないという問題点があっ
た。
【0006】そこで本発明は、上記の点に鑑み、放熱部
での放熱効率が低下して放熱冷却温度が上昇しても常に
所望の低温の冷凍熱を効率良く発生させることのできる
金属水素化物を利用した熱駆動型冷熱発生方法および装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1は、3種類の金属水素化物を平衡水素圧力
が低い方から高い方に順に第1、第2、第3として、常
時は、前記第1と第2の金属水素化物を用い、前記一方
の組で前記第1から第2の金属水素化物に水素を移動さ
せると共に、前記他方の組で前記第2から第1の金属水
素化物に水素を移動させ、この間、前記一方の組の前記
第1の金属水素化物は加熱し前記第2の金属水素化物は
放熱状態にすると共に、前記他方の組の前記第1の金属
水素化物は放熱状態にして前記第2の金属水素化物より
発生する冷凍熱を取り出す一方、前記放熱部における放
熱効率が低下した場合は、前記第3の金属水素化物を追
加使用して前記一方の組で更に前記第1から第3の金属
水素化物に水素を移動させると共に、前記他方の組で更
に前記第3から第1の金属水素化物に水素を移動させ、
この間、前記他方の組の前記第2の金属水素化物より発
生する冷却熱で前記一方の組の第3の金属水素化物を冷
却し、前記他方の組で前記第3の金属水素化物より発生
する冷凍熱を取り出す第1サイクルと、前記一方の組と
他方の組の動作を入れ替えて動作させる第2サイクルと
を交互に繰り返すことにより連続して冷凍熱を取り出す
ことを特徴とする。
【0008】請求項2は、平衡水素圧力が最も低い第1
の金属水素化物を収納している第1、第2、第3、第4
の金属水素化物収納容器と、平衡水素圧力が中間の第2
の金属水素化物を収納している第5、第6の金属水素化
物収納容器と、平衡水素圧力が最も高い第3の金属水素
化物を収納している第7、第8の金属水素化物収納容器
と、前記第1と第2の金属水素化物収納容器の各熱交換
器を熱媒輸送管を介してそれぞれ加熱部の第1の熱交換
器又は放熱部の第1の熱交換器に第1サイクルと第2サ
イクルとで交互に切替て接続する第1の熱媒輸送管切替
部と、少なくとも前記放熱部の放熱効率が低下したとき
には前記第3と第4の金属水素化物収納容器の各熱交換
器を熱媒輸送管を介してそれぞれ加熱部の第2の熱交換
器又は放熱部の第2の熱交換器に第1サイクルと第2サ
イクルとで交互に切替て接続する第2の熱媒輸送管切替
部と、前記第5と第6の金属水素化物収納容器の各熱交
換器を熱媒輸送管を介してそれぞれ放熱部の第3の熱交
換器又は第1の中継熱媒輸送管に第1サイクルと第2サ
イクルとで交互に切替て接続する第3の熱媒輸送管切替
部と、少なくとも前記放熱部の放熱効率が低下したとき
には前記第7と第8の金属水素化物収納容器の各熱交換
器を熱媒輸送管を介してそれぞれ第2の中継熱媒輸送管
又は冷却負荷の第1の熱交換器に第1サイクルと第2サ
イクルとで交互に切替て接続する第4の熱媒輸送管切替
部と、前記第1の中継熱媒輸送管を第2の中継熱媒輸送
管又は前記冷却負荷の第2の熱交換器に前記放熱部の放
熱効率に応じて切替て接続する中継熱媒輸送管切替部
と、前記第1と第5、前記第2と第6、前記第3と第
7、前記第4と第8の各金属水素化物収納容器の各水素
給放出管をそれぞれ接続する各水素導管および電動バル
ブとを備えていることを特徴とする
【0009】請求項3は、平衡水素圧力が最も低い第1
の金属水素化物を収納している第1、第2の金属水素化
物収納容器と、平衡水素圧力が中間の第2の金属水素化
物を収納している第3、第4の金属水素化物収納容器
と、平衡水素圧力が最も高い第3の金属水素化物を収納
している第5、第6の金属水素化物収納容器と、前記第
1と第2の金属水素化物収納容器の各熱交換器を熱媒輸
送管を介してそれぞれ加熱部の第1の熱交換器又は放熱
部の第1の熱交換器に第1サイクルと第2サイクルとで
交互に切替て接続する第1の熱媒輸送管切替部と、前記
第3と第4の金属水素化物収納容器の各熱交換器を熱媒
輸送管を介してそれぞれ放熱部の第2の熱交換器又は第
1の中継熱媒輸送管に第1サイクルと第2サイクルとで
交互に切替て接続する第2の熱媒輸送管切替部と、少な
くとも前記放熱部の放熱効率が低下したときには前記第
5と第6の金属水素化物収納容器の各熱交換器を熱媒輸
送管を介してそれぞれ第2の中継熱媒輸送管又は冷却負
荷の第1の熱交換器に第1サイクルと第2サイクルとで
交互に切替て接続する第3の熱媒輸送管切替部と、前記
第1の中継熱媒輸送管を第2の中継熱媒輸送管又は前記
冷却負荷の第2の熱交換器に前記放熱部の放熱効率に応
じて切替て接続する中継熱媒輸送管切替部と、前記第1
と第3と第5、前記第2と第4と第6の各金属水素化物
収納容器の各水素給放出管をそれぞれ接続する各水素導
管および電動バルブとを備えていることを特徴とする。
【0010】請求項4は、請求項3記載において、前記
各金属水素化物収納容器に充填する金属水素化物の充填
量を第1、第2、第3の金属水素化物の順にすると共
に、第1の金属水素化物の充填量を第3と第2の金属水
素化物の合計以上としたことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1は、3種類の金属水素化物を平衡水素
圧力が低い方から高い方に順に第1、第2、第3とし
て、常時は、前記第1と第2の金属水素化物を用い、第
1サイクルでは、一方の組で前記第1の金属水素化物を
加熱して水素を解離させ、第2の金属水素化物を常温に
保って水素を吸蔵させる。同時に、他方の組では前記第
1の金属水素化物を常温に保って第2から第1の金属水
素化物に水素を移動させ、この第2の金属水素化物より
発生する冷凍熱を取り出す。一方、前記放熱部における
放熱効率が低下した場合は、前記第3の金属水素化物を
追加して3種類の金属水素化物を用い、一方の組で更に
前記第1から第3の金属水素化物に水素を移動させると
共に、他方の組で更に前記第3から第1の金属水素化物
に水素を移動させ、この間、前記他方の組の前記第2の
金属水素化物より発生する冷却熱で前記一方の組の第3
の金属水素化物を冷却し、前記他方の組で前記第3の金
属水素化物より発生する冷凍熱を取り出す。次に、第2
サイクルでは、前記一方の組と他方の組の動作を入れ替
えて動作させる。この第1サイクルと第2サイクルとを
交互に繰り返すことにより、放熱部における放熱効率の
如何に依らず、例えば−20℃の低温の冷凍熱を連続し
て取り出すことができる。
【0012】請求項2は、請求項1の方法を装置に具体
化したもので、常時は、第1の金属水素化物を収納した
4器の金属水素化物収納容器と、第2の金属水素化物を
収納した2器の金属水素化物収納容器の合計6器の金属
水素化物収納容器を用い、放熱部における放熱効率が低
下した場合は、更に第3の金属水素化物収納した2器の
金属水素化物収納容器を追加して合計8器の金属水素化
物収納容器を用いる。そして、平衡水素圧力が1番低い
第1の金属水素化物を加熱し、それによって発生した水
素を第2の金属水素化物に吸蔵させ、次の過程で第1の
金属水素化物を冷却して圧力を下げ、これにより第2の
金属水素化物から第1の金属水素化物に水素を移動させ
る。この時水素放出による吸熱反応により生じる冷熱を
第2の金属水素化物から取り出し、この冷熱により平衡
水素圧力の1番高い第3の金属水素化物を冷却する。同
時に別途用意した第1の金属水素化物を加熱し、それに
よって発生した水素を第3の金属水素化物に吸蔵させ
る。次にこの別途用意した第1の金属水素化物を冷却し
て圧力を下げ、第3の金属水素化物より水素を放出さ
せ、吸熱により冷凍熱を取り出す。これにより、放熱部
の放熱効率が悪くなっても冷凍熱発生時の動作水素圧力
を従来よりも高めることができ、金属水素化物の水素化
反応が迅速に行われ、−20℃レベルの冷凍熱を連続的
に取り出すことが可能になる。
【0013】請求項3は、請求項2において、第1の金
属水素化物を収納する収納容器を2器にして合計6器の
収納容器を用いてシステム構成したもので、請求項2に
比べて機器の部品点数が減少してシステム構成および運
転制御が簡単になるにも拘らず、請求項2と同様の作用
効果が得られる。
【0014】請求項4は、請求項3において、金属水素
化物の充填量を第1、第2、第3の順にし、第1の金属
水素化物の量を第3と第2の合計以上とする。これによ
り、各金属水素化物収納容器内の金属水素化物を過不足
なく有効利用することができ、効率の良いシステム構成
となる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の熱駆動型冷熱発生装置の第1
実施例を示すブロック図であり、金属水素化物収納容器
1〜4には、このシステムの作動温度範囲において水素
平衡圧力が1番低いLaNi5系の金属水素化物MH3
収納されている。金属水素化物収納容器5、6には、こ
のシステムの作動温度範囲において水素平衡圧力が2番
目に高いMm(ミッシュメタル)Ni5系の金属水素化
物MH2が収納されている。金属水素化物収納容器7、
8には、水素平衡圧力が1番高いMmNi5系の金属水
素化物MH1が収納されている。これらの容器1〜8と
しては、金属水素化物MHと熱交換するための熱交換器
1a〜8aが内設され外部の熱媒輸送管9と気密に接続
される一方、フィルタの付いた水素給放出管1b〜8b
が挿着され外部の水素導管に気密に接続される公知の金
属水素化物収納容器が使用される。なお、この明細書で
は温度の高低によらず熱を移送する媒体を全て熱媒と称
する。
【0016】加熱部10、10は内部に熱交換器10
a、10bを備えたボイラ等で構成され、オイルや加圧
水等からなる熱媒が加熱されて外部の熱媒輸送管9に送
出される。同様に、放熱部11、11、11は風冷また
は水冷の熱交換器11a、11b、11cを備えて構成
され、水やアルコール等の熱媒が冷却されて外部の熱媒
輸送管9に送出される。また、冷却負荷12は熱交換器
12a、12b、ファン等を備えた冷凍庫等で構成さ
れ、アルコール等の熱媒が熱交換器12a、12bで熱
交換されて外部の熱媒輸送管9に送出される。
【0017】金属水素化物収納容器1、2の熱交換器1
a、2aと加熱部10、放熱部11の熱交換器10a、
11aとはそれぞれ熱媒輸送管9を介して3方切替弁1
3a〜13dからなる熱媒輸送管切替部13により相互
に切替接続される。金属水素化物収納容器3、4の熱交
換器3a、4aと加熱部10、放熱部11の熱交換器1
0b、11bとはそれぞれ熱媒輸送管9を介して3方切
替弁14a〜14dからなる熱媒輸送管切替部14によ
り相互に切替接続される。金属水素化物収納容器5、6
の熱交換器5a、6aと放熱部11の熱交換器11c、
中継熱媒輸送管17とはそれぞれ熱媒輸送管9を介して
3方切替弁15a〜15dからなる熱媒輸送管切替部1
5により相互に切替に接続される。金属水素化物収納容
器7、8の熱交換器7a、8aと中継熱媒輸送管18、
冷却負荷12の熱交換器12aとはそれぞれ熱媒輸送管
9を介して3方切替弁16a〜16dからなる熱媒輸送
管切替部16により相互に切替接続される。
【0018】また、中継熱媒輸送管17は、3方切替弁
19a、19bよりなる中継熱媒輸送管切替部19を介
して中継熱媒輸送管18又は冷却負荷12につながる熱
媒輸送管9に接続される。即ち、放熱部11での放熱状
態が正常の場合は、中継熱媒輸送管17は冷却負荷12
の熱交換器12bに、放熱部11での放熱効率が低下し
た場合は、中継熱媒輸送管17は中継熱媒輸送管18に
切替接続される。
【0019】一方、金属水素化物収納容器1〜4に内設
される水素給放出管1b〜4bと金属水素化物収納容器
5〜8に内設される水素給放出管5b〜8bとは、それ
ぞれ水素導管20a〜20dおよび電動バルブ21a〜
21dを介して相互に接続されている。
【0020】以上の装置構成において、前述の熱媒輸送
管切換部13〜16の各3方切替弁、電動バルブ21a
〜21dは制御部22により適宜制御される。一方、中
継熱媒輸送管切替部19の3方切替弁19a、19bは
制御部22により切替制御しても良いし、また、手動に
て切替るようにしても良い。
【0021】図2に本発明の実施例で使用される3種の
金属水素化物の温度と圧力の特性図の一例を示す。図
1、図2及び前述した図4を用いて本実施例の動作を説
明する。
【0022】先ず、放熱部11の放熱効率が正常な通常
状態においては、水素平衡圧力が1番高い金属水素化物
MH1が収納されている収納容器7、8は使用せず、水
素平衡圧力が2番目と3番目の金属水素化物MH2とM
3が収納されている収納容器1〜6を用いて冷凍熱を
取り出す。このため、中継熱媒輸送管切替部19を切替
えて中継熱媒輸送管17を熱媒輸送管9を介して冷却負
荷12の熱交換器12bに接続する。また、このとき冷
却負荷12の熱交換器12aは熱媒輸送管切替部16か
ら切り離しておく。更に、収納容器7、8と水素導管2
0c、20d、電動バルブ21c、21dを介して接続
する収納容器3、4も、また、加熱部10の熱交換器1
0b、放熱部11の11bも使用する必要がなく、従っ
て、電動バルブ21c、21d、熱媒輸送管切替部1
4、16も制御する必要が無くなる。要するに、放熱効
率が正常な場合は収納容器1、2、5、6とそれに付属
する機器のみを用いて−20℃の冷凍熱を取り出す構成
となる。
【0023】この放熱効率が正常な場合の冷却運転の第
1サイクルでは、制御部22により少なくとも熱媒輸送
管切換部13、15の各3方切替弁13a〜13d、1
5a〜15dが切替制御されて、熱交換器1aと10
a、2aと11a、5aと11cとが夫々相互に接続さ
れる。また、熱交換器6aは中継熱媒輸送管17、中継
熱媒輸送管切替部19、熱媒輸送管9を介して冷却負荷
12の熱交換器12bに接続される。
【0024】次いで、加熱部10の熱交換器10aをボ
イラにより加熱する。これにより、加熱された熱媒が収
納容器1の熱交換器1aに供給され、収納容器1内の金
属水素化物は加熱されて水素が解離され、図4A状態に
示すように収納容器1内は高温(140℃)高圧とな
る。一方、放熱器11の熱交換器11a、11cを風冷
又は水冷にて冷却し金属水素化物収納容器2、5内の熱
交換器2a、5aを常温(20℃)に保持する。これに
より、容器2、5内に収容されている金属水素化物MH
3、MH2も常温に保持されて、最初収納容器2内は常温
低圧に(D)、また、収納容器5内は常温でAに比べて
低圧の状態になる(B)。このとき、金属水素化物MH
2を収納している収納容器6内は水素解離により低温
(−20℃)となり、また、Dに比べて高圧(C)にな
っている。
【0025】この状態で、電動バルブ21a,21bを
徐々に開放すると、加熱部10によって加熱されること
により解離された収納容器1内の水素が水素給放出管1
bから水素導管20a、電動バルブ21aを通って収納
容器5に流れ、水素給放出管5bより内部の金属水素化
物に発熱的に吸蔵される(A→B)。このとき収納容器
5に発生した熱は放熱器11の熱交換器11cで放熱さ
れる。
【0026】同時に収納容器6内の水素が水素給放出管
6bから水素導管20b、電動バルブ21bを通って収
納容器2に流れ、水素給放出管2bより内部の金属水素
化物に発熱的に吸蔵される(C→D)。このとき、収納
容器6内の金属水素化物MH2からの水素解離により発
生する−20℃レベルの冷凍熱は、中継熱媒輸送管1
7、中継熱媒輸送管切替部19、熱媒輸送管9を経て熱
交換器12bから冷却負荷12に供給される。以上が冷
却運転サイクルの第1サイクルである。
【0027】この第1サイクルの終了と共に、電動バル
ブ21a,21bを閉じ、13、l5を切替て、今度は
熱交換器1aと11a、2aと10a、5aと12b、
6aと11cとを夫々相互に接続する。すると、加熱部
10の加熱により、収納容器2内が図4のA状態にな
る。また、放熱部11での熱交換器11cの放熱により
収納容器6内がB状態になる。また、収納容器5内がC
状態、収納容器1内はD状態になる。
【0028】次いで、第1サイクルと同様に、電動バル
ブ21a、21b徐々に開いていくと、収納容器2から
収納容器6に水素移動が生じ、また、収納容器5から収
納容器1に水素移動が生じる。このとき、収納容器5で
発生する−20℃の冷凍熱が冷却負荷12に供給され
る。これが第2サイクルである。
【0029】上述した第1サイクルと第2サイクルを交
互に運転することで−20℃の冷凍熱を収納容器5と6
から交互に発生させてこの冷凍熱を冷却負荷12に連続
的に供給することができる。
【0030】次に、放熱部の放熱効率が低下した場合
は、3種類の金属水素化物MH1、MH2、MH3を全て
用いることになり、従って、図1の構成機器は全て使用
することになる。この場合の冷却運転の第1サイクルで
は、制御部22により熱媒輸送管切換部13〜16の各
3方切替弁13a〜16a−13d〜16dを切替制御
して、熱交換器1aと10a、2aと11a、3aと1
0b、4aと11b、5aと11cとを夫々相互に接続
する。このとき熱交換器6aは中継熱媒輸送管17、1
8、中継熱媒輸送管切替部19を介して収納容器7の熱
交換器7aに接続し、収納容器8の熱交換器8aは冷却
器冷却負荷12の熱交換器12aに接続する。
【0031】次いで、加熱部10の熱交換器10a、1
0bをボイラにより正常時より強く加熱する。これによ
り、加熱された熱媒が収納容器1、3の熱交換器1a、
3aに供給され、収納容器1、3内の金属水素化物は加
熱されて水素が解離され、図2のA状態に示すように収
納容器1、3内は高温(160℃)高圧となる。一方、
放熱器11の熱交換器11a〜11cを風冷又は水冷に
て冷却するが、放熱効率が悪く金属水素化物収納容器
2、4、5内の熱交換器2a、4a、5aは常温より高
い温度(30℃)に保持される。これにより、収納容器
2、4、5内に収容されている金属水素化物MH3、M
2も高めの温度に保持されて、最初収納容器2、4内
はB状態に、また、収納容器5内は常温でAに比べて低
圧のC状態になる。このとき、金属水素化物MH2を収
納している収納容器6内はやや低温(−10℃)でBに
比べてやや高圧のD状態、金属水素化物MH1を収納し
ている収納容器7内はやや低温でAに比べて低圧のE状
態、金属水素化物MH1を収納している収納容器8内は
低温(−20℃)でBに比べて高圧のF状態になる。
【0032】この状態で、電動バルブ21a〜21dを
徐々に開放すると、加熱部10によって加熱されること
により解離された収納容器1、3内の水素が水素給放出
管1b、3bから水素導管20a、20c、電動バルブ
21a、21cを通って収納容器5、7に流れ、水素給
放出管5b、7bより内部の金属水素化物に発熱的に吸
蔵される(A→C,A→E)。このとき収納容器5に発
生した熱は放熱部11にて放熱される。一方、収納容器
7に発生した熱は収納容器6に供給される。これにより
収納容器6内の金属水素化物MH2からの水素解離は促
進され、解離された水素は水素給放出管6bから水素導
管20b、電動バルブ21bを通って収納容器2に供給
され(D→B)、収納容器2内の金属水素化物MH3
発熱的に吸蔵される。このとき発生した熱は放熱部11
の熱交換器11aより放熱される。
【0033】このとき、収納容器6内の金属水素化物M
2からの水素解離により発生する冷熱は収納容器7内
を冷却し、低圧化する。一方、収納容器3は加熱器10
の熱交換器10bにより加熱されて高温となり、水素の
解離を促進して高圧となる。これによって収納容器3か
ら収納容器7に水素が流れ(A→E)、水素が収納容器
7に蓄積保持され次サイクル時の負荷冷却用に準備され
る。
【0034】また、放熱部11により常温より高めの温
度に保持されている金属水素化物MH3の収納容器4内
は低圧の状態にあり、また、水素が吸蔵されている金属
水素化物MH1の収納容器8内は高圧の状態になってい
る。このため、収納容器8から収納容器4に水素導管2
0dを通って水素が流れ(F→B)、収納容器8の金属
水素化物MH1から水素が解離し、その吸熱反応によ
り、−20℃レベルの冷凍熱が発生する。発生した冷凍
熱は熱交換器8aから12aを通して冷却負荷12に供
給される。また、この時発生した水素は、収納容器4の
金属水素化物MH3に発熱的に吸蔵される。以上が冷却
運転サイクルの第1サイクルである。
【0035】この第1サイクルの終了と共に、電動バル
ブ21a〜21dを閉じ、3方切替弁13a〜l6dを
切替て、今度は熱交換器1aと12a、2aと10a、
3aと11b、4aと10b、5aと8a、6aと11
c、7aと12aとを夫々相互に接続する。すると、加
熱器10の加熱により、収納容器2、4内が図2のA状
態になる。また、放熱部11での放熱により収納容器
1、3内がB状態に、放熱器6内がC状態になる。更
に、収納容器5内はD状態、収納容器8内はE状態、収
納容器7内はF状態になる。
【0036】次いで、第1サイクルと同様に、電動バル
ブ21a〜21dを徐々に開いていくと、収納容器2、
4から収納容器6、8に水素移動が生じ、また、収納容
器5、7から収納容器1、3に水素移動が生じる。この
とき、収納容器8は収納容器5で発生する冷熱で冷却さ
れることにより、水素が効率良く収納容器8に回収され
る。一方、収納容器7には前回のサイクルで多くの水素
が収納保持されていることから、水素解離が効率良く行
われて−20℃の冷凍熱が発生し、冷却負荷12に供給
される。これが第2サイクルである。
【0037】上述した第1サイクルと第2サイクルを交
互に運転することで、放熱部11の放熱効率が低下した
場合も−20℃の冷凍熱を収納容器7と8から交互に発
生させてこの冷凍熱を冷却負荷12に連続的に供給する
ことができる。
【0038】このように、放熱部11の放熱効率が低下
して放熱冷却温度が上昇した場合は中継熱媒輸送管切替
部19を切替え、水素平衡圧力の最も高い金属水素化物
MH1が収納されている収納容器7、8をシステムに組
み入れて、水素平衡圧力が2番目に高い金属水素化物が
収納されている収納容器5あるいは6で生じる冷熱で収
納容器7ありは8内部を冷却する。これにより、収納容
器7あるいは8内の金属水素化物からの水素解離で生じ
る冷凍熱を冷却負荷12に供給することにより、放熱部
12の放熱効率が低下しても−20℃の冷凍熱を連続し
て取り出すことができるようになる。
【0039】本発明の第2実施例を図3と図2および図
4を参照して説明する。図3はこの実施例の装置構成図
で、図中図1と同一符号は同一又は相当部分を示す。図
の構成で図1と異なる主な点は、部品点数を削減し、シ
ステム構成を簡略化し、運転制御を簡単化するため、図
1の金属水素化物収納容器1、3および2、4に代え
て、夫々を一体化した金属水素化物収納容器25および
26を設た点である。
【0040】ここで、各金属水素化物収納容器に充填す
る金属水素化物の充填量は第1、第2、第3の金属水素
化物MH3、MH2、MH1の順にすると共に、第1の金
属水素化物MH3の充填量を第3と第2の金属水素化物
MH2とMH1の合計以上としている。従って、収納容器
25および26は各収納容器5〜8の2倍以上の金属水
素化物を収納できる容量を有し、収納容器25は水素導
管20a、電動バルブ21aを介して収納容器5および
7に結合されている。また、収納容器26は水素導管2
0b、電動バルブ21bを介して収納容器6および8に
結合されている。
【0041】以上の構成で、放熱部11の放熱効率が正
常な通常状態においては、水素平衡圧力が1番高い金属
水素化物MH1を収納している収納容器7、8は使用せ
ず、水素平衡圧力が2番目と3番目の金属水素化物MH
2とMH3を収納している収納容器25、26、5、6を
用いて冷凍熱を取り出す。このため、中継熱媒輸送管切
替部19を切替えて中継熱媒輸送管17を熱媒輸送管9
を介して冷却負荷12の熱交換器12bに接続する。ま
た、このとき冷却負荷12の熱交換器12aは熱媒輸送
管切替部16から切り離しておく。更に、収納容器7、
8は使用する必要がなくなることから熱媒輸送管切替部
16も制御する必要が無くなる。
【0042】この放熱効率が正常な場合の冷却運転の第
1サイクルでは、制御部22により少なくとも熱媒輸送
管切換部13、15の各3方切替弁13a〜13d、1
5a〜15dが切替制御されて、熱交換器25aと10
a、26aと11a、5aと11c、6aと12bとが
夫々相互に接続される点は前記実施例同様である。
【0043】従って、加熱部10の加熱により、収納容
器25内が図4のA状態になる。また、放熱器11での
放熱により収納容器5内がB状態になる。また、収納容
器6内がC状態、収納容器26内はD状態になる。
【0044】この状態で電動バルブ21a,21bを開
放すると、A→B、C→D、つまり収納容器25から
5、および、収納容器6から26への水素移動が生じ
る。このとき、収納容器6内の金属水素化物MH2から
の水素解離により発生する−20℃レベルの冷凍熱が中
継熱媒輸送管17、中継熱媒輸送管切替部19、熱媒輸
送管9を経て熱交換器12bから冷却負荷12に供給さ
れる。以上が冷却運転サイクルの第1サイクルである。
【0045】この第1サイクルの終了と共に、電動バル
ブ21a,21bを閉じ、熱媒輸送管切替部13、l5
を切替て、今度は熱交換器25aと11a、26aと1
0a、5aと12b、6aと11cとを夫々相互に接続
する。すると、加熱部10の加熱により、収納容器26
内が図4のA状態、放熱器11での熱交換器11cの放
熱により収納容器6内がB状態、収納容器5内がC状
態、収納容器25内はD状態になる。
【0046】次いで、第1サイクルと同様に、電動バル
ブ21a、21bを開いていくと、収納容器26から収
納容器6に、また、収納容器5から収納容器25に水素
移動が生じる。このとき、収納容器5で発生する−20
℃の冷凍熱が冷却負荷12に供給される。これが第2サ
イクルである。
【0047】上述した第1サイクルと第2サイクルを交
互に運転することで−20℃の冷凍熱を収納容器5と6
から交互に発生させてこの冷凍熱を冷却負荷12に連続
的に供給することができる。
【0048】次に、放熱状態が低下した場合は3種類の
金属水素化物MH1、MH2、MH3を全て用いることに
なり、図3の機器を全て使用する。その冷却運転の第1
サイクルでは、制御部22により熱媒輸送管切換部1
3、15、16の各3方切替弁13a〜13d、15a
〜15d、16a〜16dを切替制御して、熱交換器2
5aと10a、26aと11a、5aと11cとを夫々
相互に接続する。このとき熱交換器6aは中継熱媒輸送
管17、18、中継熱媒輸送管切替部19を介して収納
容器7の熱交換器7aに接続し、収納容器8の熱交換器
8aは冷却器冷却負荷12の熱交換器12aに接続する
点も前述実施例同様である。
【0049】次いで、加熱部10の熱交換器10aをボ
イラにより正常時より強く加熱するば、収納容器25内
は加熱部10により加熱されて図2のA状態、収納容器
26は放熱部11で放熱されてB状態、収納容器5は放
熱部11で放熱されてC状態、収納容器6は水素が解離
してD状態、収納容器7は収納容器6で冷却されてE状
態、収納容器8は水素が解離することによりF状態にな
る。
【0050】従って、電動バルブ21a、21bを開け
ば、収納容器25から5、7に、つまり図2のA→C、
A→Eの水素移動が生じる。同時に、収納容器6、8か
ら26に、図2のF→B、D→Bの水素移動が生じ、収
納容器8から−20℃の冷凍熱を取り出すことができ
る。つまりこのときには、放熱部11の放熱効率の低下
により、収納容器6内で生じる冷熱は−10℃にしかな
らないが、この冷熱で収納容器7内を冷却して収納容器
7内に水素を回収することにより、次のサイクルの収納
容器7内で生じる水素解離により−20℃の冷凍熱を取
り出すことができる。以上が冷却運転の第1サイクルで
ある。
【0051】この第1サイクルの終了と共に、電動バル
ブ21を閉じ、熱媒輸送管切替器13、15、16を切
替て、今度は熱交換器25aと11a、26aと10
a、5aと8a、6aと11c、7aと12aとを夫々
相互に接続する。すると、加熱部10の加熱により、収
納容器26内が図2のA状態になる。また、放熱部11
での放熱により収納容器25内がB状態に、放熱器6内
がC状態になる。更に、収納容器5は内はD状態、収納
容器8内はE状態、収納容器7は内はF状態になる。
【0052】次いで、第1サイクルと同様に、電動バル
ブ21開けば、収納容器26から収納容器6、8に水素
移動が生じ、収納容器5、7から収納容器25に水素移
動が生じる。このとき、収納容器8は収納容器5で発生
する冷熱で冷却されることにより、水素が効率良く収納
容器8に回収される。一方、収納容器7には前回のサイ
クルで多くの水素が収納保持されていることから、水素
解離が効率良く行われて−20℃の冷凍熱が発生し、冷
却負荷12に供給される。これが第2サイクルである。
【0053】上述した第1サイクルと第2サイクルを交
互に運転することで放熱部11の放熱冷却温度が下がら
ない場合でも、−20℃の冷凍熱を収納容器7と8から
交互に発生させてこの冷凍熱を冷却負荷12に連続的に
供給することができる。
【0054】この実施例に依れば、放熱部11の放熱効
率の如何に依らず常に−20℃の冷凍熱の連続的な取り
出しが可能になると共に、先の第1実施例に比べて部品
点数が減少することから、システム構成並びに運転制御
が簡略される利点が得られる。
【0055】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に依れ
ば、放熱部の放熱効率の如何に依らず、例えば−20℃
の常に安定した冷凍熱の連続的な取り出しが可能にな
る。また、簡単なシステム構成並びに運転制御で、効率
の良い冷却が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す熱駆動型冷熱発生装
置のシステム構成図。
【図2】本発明の冷却システムの動作を説明するための
金属水素化物の水素圧力−温度平衡特性図。
【図3】本発明の第2実施例を示す熱駆動型冷熱発生装
置のシステム構成図。
【図4】従来および本発明の冷却システムの動作を説明
するための金属水素化物の水素圧力−温度平衡特性図。
【符号の説明】
1、2、3、4、5、6、7、8、25、26 金属水
素化物収納容器 1a〜8a、10a〜12a、12b 熱交換器 1b〜8b 水素給放出管 13〜16 熱媒輸送管切替部、 13a〜16d 3方切替弁 17,18 中継熱媒輸送管 20a〜20d 水素導管 9 熱媒輸送管 10、11 加熱部 11 放熱部 12 冷却負荷 19 中継熱媒輸送管切替部 22 制御部 21、21a〜21d 電動バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−134551(JP,A) 特開 昭60−228862(JP,A) 特開 平1−219455(JP,A) 特開 平5−157398(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 17/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内部に、金属水素化物と共に、外部
    の水素導管と気密に接続する水素給放出管と、外部の熱
    媒輸送管と気密に接続する熱交換器とがそれぞれ封入さ
    れてなる複数個の金属水素化物収納容器の前記各水素給
    放出管を前記水素導管により適宜接続する一方、前記各
    熱交換器を加熱部あるいは放熱部の熱交換器に適宜接続
    して2組に分け、一方の組で水素放出による冷熱の取り
    出しを行っている間に他方の組で水素を回収して蓄える
    第1サイクルと、前記他方の組で蓄えた水素を放出する
    ことにより冷熱を取り出す間に前記一方の組で水素を回
    収して蓄える第2サイクルとを交互に繰り返すことによ
    り、連続して冷熱を取り出す金属水素化物を利用した熱
    駆動型冷熱発生方法において、 3種類の金属水素化物を平衡水素圧力が低い方から高い
    方に順に第1、第2、第3として、常時は、前記第1と
    第2の金属水素化物を用い、前記一方の組で前記第1か
    ら第2の金属水素化物に水素を移動させると共に、前記
    他方の組で前記第2から第1の金属水素化物に水素を移
    動させ、この間、前記一方の組の前記第1の金属水素化
    物は加熱し前記第2の金属水素化物は放熱状態にすると
    共に、前記他方の組の前記第1の金属水素化物は放熱状
    態にして前記第2の金属水素化物より発生する冷凍熱を
    取り出す一方、前記放熱部における放熱効率が低下した
    場合は、前記第3の金属水素化物を追加使用して前記一
    方の組で更に前記第1から第3の金属水素化物に水素を
    移動させると共に、前記他方の組で更に前記第3から第
    1の金属水素化物に水素を移動させ、この間、前記他方
    の組の前記第2の金属水素化物より発生する冷却熱で前
    記一方の組の第3の金属水素化物を冷却し、前記他方の
    組で前記第3の金属水素化物より発生する冷凍熱を取り
    出す第1サイクルと、 前記一方の組と他方の組の動作を入れ替えて動作させる
    第2サイクルとを交互に繰り返すことにより連続して冷
    凍熱を取り出すことを特徴とする金属水素化物を利用し
    た熱駆動型冷熱発生方法。
  2. 【請求項2】 容器内部に、金属水素化物と共に、外部
    の水素導管と気密に接続する水素給放出管と、外部の熱
    媒輸送管と気密に接続する熱交換器とがそれぞれ封入さ
    れてなる複数個の金属水素化物収納容器の前記各水素給
    放出管を前記水素導管により適宜接続する一方、前記各
    熱交換器を加熱部あるいは放熱部の熱交換器に適宜接続
    して2組に分け、一方の組で水素放出による冷熱の取り
    出しを行っている間に他方の組で水素を回収して蓄える
    第1サイクルと、前記他方の組で蓄えた水素を放出する
    ことにより冷熱を取り出す間に前記一方の組で水素を回
    収して蓄える第2サイクルとを交互に繰り返すことによ
    り、連続して冷熱を取り出す金属水素化物を利用した熱
    駆動型冷熱発生装置において、 平衡水素圧力が最も低い第1の金属水素化物を収納して
    いる第1、第2、第3、第4の金属水素化物収納容器
    と、 平衡水素圧力が中間の第2の金属水素化物を収納してい
    る第5、第6の金属水素化物収納容器と、 平衡水素圧力が最も高い第3の金属水素化物を収納して
    いる第7、第8の金属水素化物収納容器と、 前記第1と第2の金属水素化物収納容器の各熱交換器を
    熱媒輸送管を介してそれぞれ加熱部の第1の熱交換器又
    は放熱部の第1の熱交換器に第1サイクルと第2サイク
    ルとで交互に切替て接続する第1の熱媒輸送管切替部
    と、 少なくとも前記放熱部の放熱効率が低下したときには前
    記第3と第4の金属水素化物収納容器の各熱交換器を熱
    媒輸送管を介してそれぞれ加熱部の第2の熱交換器又は
    放熱部の第2の熱交換器に第1サイクルと第2サイクル
    とで交互に切替て接続する第2の熱媒輸送管切替部と、 前記第5と第6の金属水素化物収納容器の各熱交換器を
    熱媒輸送管を介してそれぞれ放熱部の第3の熱交換器又
    は第1の中継熱媒輸送管に第1サイクルと第2サイクル
    とで交互に切替て接続する第3の熱媒輸送管切替部と、 少なくとも前記放熱部の放熱効率が低下したときには前
    記第7と第8の金属水素化物収納容器の各熱交換器を熱
    媒輸送管を介してそれぞれ第2の中継熱媒輸送管又は冷
    却負荷の第1の熱交換器に第1サイクルと第2サイクル
    とで交互に切替て接続する第4の熱媒輸送管切替部と、 前記第1の中継熱媒輸送管を第2の中継熱媒輸送管又は
    前記冷却負荷の第2の熱交換器のいずれか一方に前記放
    熱部の放熱効率に応じて切替て接続する中継熱媒輸送管
    切替部と、 前記第1と第5、前記第2と第6、前記第3と第7、前
    記第4と第8の各金属水素化物収納容器の各水素給放出
    管をそれぞれ接続する各水素導管および電動バルブとを
    備えていることを特徴とする金属水素化物を利用した熱
    駆動型冷熱発生装置。
  3. 【請求項3】 容器内部に、金属水素化物と共に、外部
    の水素導管と気密に接続する水素給放出管と、外部の熱
    媒輸送管と気密に接続する熱交換器とがそれぞれ封入さ
    れてなる複数個の金属水素化物収納容器の前記各水素給
    放出管を前記水素導管により適宜接続する一方、前記各
    熱交換器を加熱部あるいは放熱部の熱交換器に適宜接続
    して2組に分け、一方の組で水素放出による冷熱の取り
    出しを行っている間に他方の組で水素を回収して蓄える
    第1サイクルと、前記他方の組で蓄えた水素を放出する
    ことにより冷熱を取り出す間に前記一方の組で水素を回
    収して蓄える第2サイクルとを交互に繰り返すことによ
    り、連続して冷熱を取り出す金属水素化物を利用した熱
    駆動型冷熱発生装置において、 平衡水素圧力が最も低い第1の金属水素化物を収納して
    いる第1、第2の金属水素化物収納容器と、 平衡水素圧力が中間の第2の金属水素化物を収納してい
    る第3、第4の金属水素化物収納容器と、 平衡水素圧力が最も高い第3の金属水素化物を収納して
    いる第5、第6の金属水素化物収納容器と、 前記第1と第2の金属水素化物収納容器の各熱交換器を
    熱媒輸送管を介してそれぞれ加熱部の第1の熱交換器又
    は放熱部の第1の熱交換器に第1サイクルと第2サイク
    ルとで交互に切替て接続する第1の熱媒輸送管切替部
    と、 前記第3と第4の金属水素化物収納容器の各熱交換器を
    熱媒輸送管を介してそれぞれ放熱部の第2の熱交換器又
    は第1の中継熱媒輸送管に第1サイクルと第2サイクル
    とで交互に切替て接続する第2の熱媒輸送管切替部と、 少なくとも前記放熱部の放熱効率が低下したときには前
    記第5と第6の金属水素化物収納容器の各熱交換器を熱
    媒輸送管を介してそれぞれ第2の中継熱媒輸送管又は冷
    却負荷の第1の熱交換器に第1サイクルと第2サイクル
    とで交互に切替て接続する第3の熱媒輸送管切替部と、 前記第1の中継熱媒輸送管を第2の中継熱媒輸送管又は
    前記冷却負荷の第2の熱交換器に前記放熱部の放熱効率
    に応じて切替て接続する中継熱媒輸送管切替部と、 前記第1と第3と第5、前記第2と第4と第6の各金属
    水素化物収納容器の各水素給放出管をそれぞれ接続する
    各水素導管および電動バルブとを備えていることを特徴
    とする金属水素化物を利用した熱駆動型冷熱発生装置。
  4. 【請求項4】 前記各金属水素化物収納容器に充填する
    金属水素化物の充填量を第1、第2、第3の金属水素化
    物の順にすると共に、第1の金属水素化物の充填量を第
    3と第2の金属水素化物の合計以上としたことを特徴と
    する請求項3記載の金属水素化物を利用した熱駆動型冷
    熱発生装置。
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