JP3604733B2 - パルスチューブ冷凍機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ヘリウム、水素、空気等のガスを、ガス圧力源により断熱膨張させることで、超電導体の冷却に供し得る極低温領域から、冷蔵、冷房等の零度付近の温度領域にわたる広範囲の需要に供し得て簡潔構造である所謂パルスチューブ冷凍機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
既知の通りパルスチューブ冷凍機は、従来からあるスターリング冷凍機におけるピストンを、ガスで置換するようにしたもので、近年冷凍効率の向上と最低到達温度の低下が実現されつつあることから、注目を集めるようになって来ている。ここで、上記スターリング冷凍機なるものは、図6の(A)に例示する如き構成を有し、モータ駆動部Aによって圧縮ピストンBを稼動し、これにより室温空間Cを圧縮することで全体の圧力が上昇し、この時発生する熱は室温空間Cの冷却によって、外部へ放出される(圧縮プロセス)ことになる。
【0003】
さらに、膨張ピストンDが、外部である仕事回収部Eへ仕事を行いながら、冷却空間Fを増加させる事により、全体の圧力が低下し、これにより低温空間Fの温度が下降する(膨張プロセス)のであり、次いで、膨張ピストンDが低温空間Fの冷却ガスを、再生熱交換器G(金網、金属粒等)を通して、室温空間C側へ追い出し、同時に圧縮ピストンBも動くため、圧力は一定のままで熱の発生はなく、発生した上記の冷熱は。再生熱交換器Gに蓄えられて、次のプロセスにおけるガスの冷却に用いられる(移動プロセス)のである。
【0004】
このスターリング冷凍機に対し、パルスチューブ冷凍機としては、ピストン型パルスチューブ冷凍機(図6(B))、バルブ型パルスチューブ冷凍機(図6(C))、オリフィス型パルスチューブ冷凍機(図7)が知られており、上記ピストン型パルスチューブ冷凍機は、前記スターリング冷凍機における膨張ピストンDの大部分が、ガスピストンHに置換されたもので、これによるときは、ガスピストンHが圧力に応じて伸縮するため、スターリング冷凍機より効率が低下するものの、膨張ピストンD がDよりも軽量化されると共に、低温で動作する部分がなくなることから、高速運転も可能となる。
【0005】
次に、上記のバルブ型パルスチューブ冷凍機は、スターリング冷凍機のモータ駆動部Aと圧縮ピストンB、膨張ピストンDと仕事回収部Eを、夫々高圧ガスI の流入側バルブJ と低圧ガスI の流出側バルブJ と、低圧ガスK の流出側バルブL と高圧ガスK の流入側バルブL とに置換してしまうことにより、すべての駆動部分を排除可能としたものであるが、スターリング冷凍機のように膨張ピストンDによる仕事の回収が無いために効率は低下する欠陥がある。
【0006】
また、前記のオリフィス型パルスチューブ冷凍機は、図7の如くパルス管M側における前記の流出側バルブL と流入側バルブL を、オリフィスバルブNとバッファタンクOに置換したことで、装置全体の簡略化が図られているが、効率の向上は期待できないものとなっている。ここで図中Pは圧縮機で、Q とQ は夫々高圧側圧力容器と低圧側圧力容器を示し、R 、R は冷却水による熱交換器で、Sは低温部、Tは低温側熱交換器である。
【0007】
さらに、図8に示した従来のパルスチューブ冷凍機にあっては、シリンダP とピストンP とにより圧縮機Pに、放熱部Uを介して蓄冷材である再生熱交換器Gを具備した蓄冷器Vが連設され、蓄冷器Vに低温部Sを介して連設のパルス管Mが連設されている構成は、前記の従来例と同様であるが、このパルス管Mには、その高温端部M から小容器Wを連設し、当該小容器Wの上端開口部に、順次平板状フィルタXを介して、水素吸蔵合金Yを添設するようにしたものも知られている。しかし、これは当該水素吸蔵合金Yを小容器Wに付設して、パルス管Mから流入する水素ガスを吸蔵することで、バッファ容積を大きくしただけのものに過ぎない。また、このような水素吸蔵合金を蓄冷器Vの前段に配設し、これに吸蔵されている水素ガスを、加温により蓄冷器V内に圧送する圧縮器として使用することも知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成されているパルスチューブ冷凍機によるときは、確かに次のような利点が存する。すなわち、バルブ以外に動作する部分がないため、長期の信頼性を有し、ピストンを用いないので精密加工の要なく低コストの製造が可能である、また、バルブ、再生熱交換器、パルス管等の機器構成が簡潔であるため超小型から大型まで、あらゆるサイズが可能であり、種々のガス圧力源であるHe、H 、空気等に対し、低圧力比(圧力比で2以下)にて冷熱の発生が可能となる。
【0009】
しかし、上記の如き従来のパルスチューブ冷凍機にあっては、パルス管側にあって仕事を回収すること、それ自体が困難であるだけでなく、その回収につき考慮が充分払われなかったことから、その効率が低く、この結果、仕事を回収して入力エネルギに戻すための複雑な機構をもったピストンタイプの冷凍機に比し、可成り効率の点で劣ることとなる。
【0010】
本発明は、上記の如きパルスチューブ冷凍機に関し、前記従来例の欠陥を解消しようとするもので、請求項1によるときは、圧縮機構により生じた高圧側圧力源と低圧側圧力源とを用いるようにしたパルスチューブ冷凍機にあって、パルス管室温部に回収用制御バルブを介して回収側圧力容器を設けると共に、排出用制御バルブを介して排出側圧力容器を設けるようにし、当該両圧力容器の圧力差を利用して機械式膨張機等による発電を行うといった手段でエネルギを導出し、当該エネルギを前掲圧縮機構の入力側に戻すことにより、前記パルスチューブ冷凍機の各種長所を損なうことなしに、効率を高めようとするのが、その目的である。
【0011】
次に請求項2にあっては、前記の従来例にあっても用いられている水素吸蔵合金を利用するのであるが、当該水素吸蔵合金に加えられた熱エネルギによって発生する水素ガス圧力源を用いるように、しかも、パルス管室温部に、回収用制御バルブを介して水素吸蔵合金を封入の回収側圧力容器と、排出用制御バルブを介して、これまた水素吸蔵合金を封入の排出側圧力容器とを設けるようにし、上記の回収側圧力容器内における水素吸蔵合金の発熱エネルギに着目し、これを前記水素ガス圧力源に対する入力熱エネルギに戻すことで、請求項1と同じく冷凍効率を向上しようとしている。
【0012】
請求項3のパルスチューブ冷凍機にあっては、上記の請求項2の機構に加えて、前記水素発生源側である蓄冷器に低圧切替バルブを介して水素吸蔵合金を封入した低圧側圧力容器における発熱エネルギを、前記の排出側圧力容器における水素吸蔵合金の水素ガス排出用に供与可能とすることで、さらに、当該冷凍機の効率をよくしようとしている。
【0013】
請求項4におけるパルスチューブ冷凍機では、上記請求項3における高圧側圧力容器の水素吸蔵合金を温水により加温し、当該温水を更に回収側圧力容器に送流して、ここで当該水素吸蔵合金の発熱エネルギを吸熱し、さらに吸熱温水を入力熱エネルギ源となるよう循環温水路を構成すると共に、冷水供給用配管を設けることで、これを流れる冷却水により、低圧側圧力容器の水素吸蔵合金を冷却し、これにより昇温した冷却水を、そのまま排出してしまうことなしに、排出側圧力容器の水素吸蔵合金を加温することに消費することによって、前記請求項3の目的を達成しようとしている。
【0014】
そして、更に請求項4の第2の目的は、前記の循環温水路から並列に分岐した切替用循環水路と、前記冷水供給用配管とは別に切替用冷水供給用配管を配設することによって、上記切替用循環水路の温水によって、低圧側圧力容器と排出側圧力容器との水素ガス吸蔵量が限界に達した水素吸蔵合金を過熱することで、これを再生可能にすると共に、上記切替用冷水供給管の冷却水によって、高圧側圧力容器と回収側圧力容器との水素ガス放出量が限界に達した水素吸蔵合金を冷却することで、水素ガスの吸蔵状態に復原し、これまた再度冷凍機としての使用が可能となるようにすることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明請求項1に係るパルスチューブ冷凍機所期の目的を達成するために下記の課題手段を特徴とする。すなわち請求項1に記載されたパルスチューブ冷凍機は、再生熱交換器を内蔵した蓄冷器には、圧縮機構により生ずる高圧側圧力源を、順次連設の高圧側圧力容器と高圧切替バルブを介し、上記圧縮機構により生ずる低圧側圧力源を、順次連設の低圧側圧力容器と低圧切替バルブを介して夫々連設し、当該蓄冷器に低温部を介して連通のパルス管におけるパルス管室温部には、夫々回収用制御バルブを介して回収側圧力容器と、排出用制御バルブを介して排出側圧力容器とを夫々連設し、上記の回収側圧力容器と排出側圧力容器との間には、当該両圧力容器の圧力差で稼動させることによりエネルギ源が得られるものであって機械的膨張機による発電装置からなる仕事回収機構を連設し、該仕事回収機構の稼動得られエネルギ源を、前記の圧縮機構稼動用の入力エネルギとして帰還させるものであることを特徴とする。
【0016】
請求項2では、再生熱交換器を内蔵した蓄冷器には、高圧切替バルブを介して、熱入力により吸蔵水素ガスを放出する水素吸蔵合金の封入された高圧側圧力容器と、低圧切替バルブを介して、放熱により蓄冷器から流入の水素ガスを吸蔵する水素吸蔵合金の封入された低圧側圧力容器とを夫々連設し、当該蓄冷器に低温部を介して連通のパルス管におけるパルス管室温部には、夫々回収用制御バルブを介して、上記パルス管から流入の高温高圧水素ガスを、放熱により吸蔵する水素吸蔵合金の封入された回収側圧力容器と、排出用制御バルブを介して、吸熱により吸蔵水素ガスを放出する水素吸蔵合金の封入された排出側圧力容器とを夫々連設し、上記回収側圧力容器における水素吸蔵合金に、前記高温高圧ガスが吸蔵される際に発生の熱エネルギを、前記した高圧側圧力容器に付与される熱入力として帰還させるようにしたことを特徴とするパルスチューブ冷凍機を、その内容としている。
【0017】
請求項3では、上記の請求項2における構成に加えて、低圧側圧力容器の水素吸蔵合金からの放熱による熱エネルギを、冷水による低圧側熱交換部により熱交換させ、これによる加温冷水を、前記排水側圧力容器の排水側熱交換部に供与することで、当該排水側圧力容器内の水素吸蔵合金から水素ガスを放出する熱エネルギが供与されるようにしたことを、その内容としている。
【0018】
さらに、請求項4にあっては、上記請求項3における熱入力を高圧側圧力容器内の水素吸蔵合金に付与するため加熱放出熱回収用加温装置を設けるが、当該装置の構成が、熱入力用熱交換部とポンプとを備えた循環温水路と、冷水供給用配管とを有し、当該循環温水路には、高圧側圧力容器に内設した高圧側熱交換部と、回収側圧力容器に内設した回収側熱交換部とが直列に連結されると共に、冷水供給用配管には、低圧側圧力容器に内設の低圧側熱交換部と、排出側圧力容器に内設の排出側熱交換部とが直列に連結されていると共に、上記加熱放出熱回収用加温装置における熱入力用熱交換部とポンプの各外側端にあって、前記循環温水路に設けた第1、第2切替バルブ間には、切替用循環水路を並列に分岐して、当該切替用循環水路には、低圧側圧力容器に内設の低圧側切替熱交換部と、排出側圧力容器に内設の排出側切替熱交換部とを直列に連設し、かつ、切替用冷水供給配管には、高圧側圧力容器に内設の高圧側切替熱交換部と、回収側圧力容器に内設の回収側切替熱交換部とを直列に連結するようにしたことを、その内容としている。
【0019】
【実施例】
本発明を図示の実施例によって説示すれば、請求項1に係るパルスチューブ冷凍機は、図1に示されている通りで、基本的には、図6の(C)による従来例として説示したものと共通した構成を有し、金網等による再生熱交換器1を内蔵した蓄冷器2には、機械式圧縮機等による圧縮機構3により生ずる高圧側圧力源3aを、順次高圧側圧力容器4aと高圧切替バルブ5aを介してパイプにより連設すると共に、当該圧縮機構3によって生ずる低圧側圧力源3bは、順次低圧側圧力容器4bと低圧切替バルブ5bを介して、パイプにより連設されている。
【0020】
本発明では、上記の蓄冷器2に低温部6を介して連通のパルス管7にあって、そのパルス管室温部7aに、回収用制御バルブ8aを介して、回収側圧力容器9aが連設されているだけでなく、同上パルス管室温部7aに、排出用制御バルブ8bを介して、排出側圧力容器9bが連設され、さらに、この排出側圧力容器9bと、上記の回収側圧力容器9aとの間に、例えば機械的膨張機による発電装置などによる仕事回収機構10を連設するのであり、この仕事回収機構10は、後に詳記する通り、回収側圧力容器9a内におけるガスの圧力が、排出側圧力容器9bにおけるガスの圧力より大となることを利用し、当該圧力差によって稼動させるのである。
【0021】
本発明では、さらに、上記のようにして導出された仕事回収機構10の稼動により得られた電気等のエネルギ源を、前掲圧縮機構3を稼動させるための入力エネルギとして帰還させることであり、このようにして得られたエネルギ源の活用により、パルスチューブ冷凍機としての冷凍効率を向上させ得るようにしている。図1にあって11aは、圧縮機構3からのヘリウム、水素、空気等によるガスが、高圧側圧力容器4aに流入する際、当該高圧ガスを冷却水によって冷却するための高圧側冷却熱交換部、11bは回収側圧力容器9a内のガスを冷却水により冷却するための回収側冷却熱交換部、11cはパルス管室温部7aを、冷却水により冷却するためのパルス管冷却熱交換部にして、12は、前記低温部6における冷熱により冷却される低温側熱交換部を示している。
【0022】
そこで、上記の実施例の冷凍機を稼動させるには、前記従来例の説示からも理解されるように、高圧切替バルブ5aを開くことで、再生熱交換器1を通過してパルス管7における低温部6に、圧縮機構3より高圧側圧力容器4aに圧入された高圧ガスが充填され、このことで、パルス管7内における残留ガスは、上方へ向かって圧縮されることで、ガスピストン7bが形成され、温度上昇を伴ってパルス管室温部7aにて高温となり、この際、前記の回収側冷却熱交換部11bに供給される冷却水により冷温化される。
【0023】
回収用制御バルブ8aを開くことにより、パルス管7の低温部6における高圧ガスが断熱膨張により、その温度が低下する。この際、もちろんパルス管7内のガスも膨張して、温度が降下しながら、パルス管室温部7a側へと移動し、さらに、当該パルス管室温部7aにあった高温ガスは、回収側圧力容器9a内に取り込まれ、ここで外部からの冷却水により、回収側冷却熱交換部11bにより冷却される。
【0024】
次に、低圧切替バルブ5bを開くと、パルス管室温部7aのガスは、さらに膨張して、温度を低下しながら再生熱交換部1を冷却して、低圧側圧力源3bへ吸入され、このとき、パルス管7内部の残留ガスも、低温部6へ吸入されてパルス管7内部の残留ガスも、低温部6に向かって膨張することにより温度は降下する。
【0025】
次に排出用制御バルブ8bを開くと、パルス管7の低温部6におけるガスは、排出側圧力容器9bのガス圧によって、再生熱交換器1側へ移動しながら等温的に圧縮され、この際、パルス管7内のガスも圧縮されて温度上昇しながら、低温部6側へ移動することとなる。以上のようなプロセスを繰り返すことによって、パルス管7の低温部6におけるガスは、再生熱交換器1に蓄えた寒冷分により低温になって行き、一方パルス管7内部の残留ガスは、圧縮による温度上昇と膨張による温度降下とを、1サイクルの中で行うため、それほど大きな熱の移動を生ずる事はない。
【0026】
従って、上記の如き移動により、高圧側圧力容器4a、低圧側圧力容器4b、回収側圧力容器9a、排出側圧力容器9bの四圧力容器における圧力の大きさ4aP、4bP、9aP、9bPには相差が生じ、
4aP>9aP>9bP>4bP
のようになる。
このため、前記の如く9aP>9bPの圧力差により、回収側圧力容器9aと排出側圧力容器9b間の前記仕事回収機構10が得たエネルギ源を、図中破線で示す通り、圧縮機構3の入力エネルギとして使用し得ることとなる。
【0027】
次に、請求項2に係るパルスチューブ冷凍機につき図2によって詳記すると、ここでは図1の場合における冷凍機にあって、圧縮機構3や膨張機等による仕事回収機構10を用いたのに対し、水素吸蔵合金を採択するようにしてあり、高圧側圧力容器4a、低圧側圧力容器4b、回収側圧力容器9aそして排出側圧力容器9bには、加温によって吸蔵していた水素ガスを放出したり、発熱を伴って水素ガスを吸蔵することのできる水素吸蔵合金が封入されている。
【0028】
そして、図1と同じく再生熱交換器1をもつ蓄冷器2に、高圧切替バルブ5aを介して、図示の熱入力13が供給される高圧側熱交換部14aにより、水素吸蔵合金から吸蔵されていた水素ガスが放出されることとなる高圧側圧力容器14aが連設されていると共に、低圧切替バルブ5bを介して、放熱により、蓄冷器2から流入の水素ガスを吸蔵する水素吸蔵合金の封入された低圧側圧力容器4bとが、夫々連設されている。
【0029】
また、前図と同じパルス管7におけるパルス管室温部7aには、回収用制御バルブ8aを介して、パルス管7から流入して来る高温高圧水素ガスを、放熱を伴って吸蔵する前記水素吸蔵合金が封入されている回収側圧力容器9aと、排出用制御バルブ8bを介して、吸熱により吸蔵水素ガスを放出する水素吸蔵合金が封入の排出側圧力容器9bとが、夫々連設されており、上記回収側圧力容器9aには、その水素吸蔵合金の放熱を受容する回収側熱交換部14bが設けられており、ここで得られた熱エネルギを前記の熱入力13に帰還させるようにしてある。
【0030】
そこで、上記の冷凍機を稼動させるため、高圧切替バルブ5aを開き、熱入力13により高圧側圧力容器4aに熱を加えれば、その水素吸蔵合金から放出の高圧水素ガスが、高圧側冷却熱交換部11dの冷却水により冷却されて室温状態となった後、再生熱交換器1を通過してパルス管7の低温部6に充填される。このとき前記の如くパルス管7内の残留ガスは、上方へ向かって圧縮され、温度上昇しながらパルス管室温部7aで高温となる。
【0031】
次に、回収用制御バルブ8aを開くと、これまた前同様にしてパルス管7内のガスも膨張し、これにより温度降下しながらパルス管室温部7a側へ移動し、さらに当該室温部7aにあった高温高圧ガスは、回収側圧力容器9a内に取り込まれ、ここで水素吸蔵合金と吸蔵反応を起こして熱を発生する。従って、この熱は、前記の回収側熱交換部14bを介して、熱入力13に帰還され、この結果、当該熱エネルギは高圧側圧力容器4aへの入力熱エネルギとして使用されるのであり、実際上は温水等の加温によって、熱エネルギの回収を行うようにする。図2にあって、11e、11f、11gは夫々低圧側冷却熱交換部、回収側冷却熱交換部、排出側冷却熱交換部を示している。
【0032】
さらに、低圧切替バルブ5bを開くと、パルス管7の低温部6は、さらに膨張して温度が低下しながら再生熱交換器1を冷却し、低圧側圧力容器4bの水素吸蔵合金に吸蔵され、またパルス管7の内部における残留ガスも、低温部6に向かって膨張することにより降温することになる。次に、排出用制御バルブ8bを開けば、室温に維持された排出側圧力容器9b内の水素吸蔵合金から放出された水素ガスによって、パルス管7の低温部6の水素ガスは、再生熱交換器1側へ移動しながら等温的に圧縮されるが、この際、パルス管7内の水素ガスも圧縮され温度上昇しながら、低温部6側へ移動する。このようなプロセスを繰り返すことによって、前説の如くパルス管7の低温部6の水素ガスが、再生熱交換器1に蓄えた寒冷分をより低温化して行くのであり、一方パルス管7内の残留ガスは、圧縮より温度上昇と、膨張による温度降下を1サイクルの中で行うため、それほど大きな熱の移動を生ずることがない。
【0033】
請求項3にあっては、上記の請求項2よりも、さらに冷凍機の効率を向上させるため、図2明示の通り低圧側圧力容器4bに低圧側熱交換部15aを、そして排出側圧力容器9bに排出側熱交換部15bを設け、これらを直列に連結した配管に、冷却水を流過させるようにしてある。このようにすることで、低圧側圧力容器4bの水素吸蔵合金から放熱された熱エネルギは、当該冷却水により低圧側熱交換部15aにて熱交換され、このことによる加温冷却水は、上記の排出側熱交換部15bに供与されることから、この排出側圧力容器9bにおける水素吸蔵合金から水素ガスを放出するために、必要となる熱エネルギが供給されるようになり、熱の有効な利用が加重されることになる。
【0034】
次に、請求項4に係るパルスチューブ冷凍機につき、図3を参照してこれを詳記すると、これまた請求項2と請求項3における同様に、水素吸蔵合金を使用するのであるが、これに使用する熱入力により加温された温水を用いることで、冷凍機の効用を果たす配管系統に特徴を有し、これにより効率を向上させるだけでなく、水素吸蔵合金の吸蔵能力が飽和して限界に達したり、逆に吸蔵していた水素ガスが放出され尽してしまった際、これを再生するのに用いて好適な配管系統をも具備している。
【0035】
上記請求項4につき以下詳記すると、前記請求項2と請求項3の内容と、その基本的構成は同じであるが、ここでは前記の熱入力3を高圧側圧力容器4aの水素吸蔵合金に付与するための加熱放出熱回収用加温装置16が配設されている。これは熱入力用熱交換部16aとポンプ16bとを備えた循環温水路16cと、冷水供給用配管16dとを有し、当該循環温水路16cには、高圧側圧力容器4aに内設した前記の高圧側熱交換部14aと、回収側圧力容器9aに内設した前記回収側熱交換部14bとが直列に連結され、前掲冷水供給用配管16dには、低圧側圧力容器4bに内設した低圧側熱交換部15aと、排出側圧力容器9bに内設の排出側熱交換部15bとが、直列に連結されている。
【0036】
さらに、上記の加熱放出熱回収用加温装置16における熱入力用熱交換部16aとポンプ16bの各外側端にあって、前記の循環温水路16cに設けた第1、第2切替バルブ16e、16f間には、切替用循環水路17が並列に分岐されている。この切替用循環水路17には、低圧側圧力容器4bに内設の低圧側切替熱交換部17aと、排出側圧力容器9bに内設の排出側切替熱交換部17bとを直列に連設してある。さらに、これとは別に切替用冷水供給配管18が設けられており、これには高圧側圧力容器4aに内設の高圧側切替熱交換部18aと、回収側圧力容器9aに内設の回収側切替熱交換部18bとを直列に連結するようにしてある。
【0037】
上記の如き切替用循環水路17と、切替用冷水供給配管18を具備させるようにしたので、高圧側圧力容器4aにおける水素吸蔵合金の放出量、低圧側圧力容器4bにおける水素吸蔵合金の吸蔵量が、限界に達した時点において、これを原状に復するため、それまで温水を供給していたところに冷却水を、冷却水を供給していたところには温水を供給することになる。換言すれば、加熱部と放熱部が入れ替わり、高圧側と低圧側そして回収用と排出用が、夫々入れ替わることになる。また、この際、切り替わり時の温度が安定するまで運転停止状態となるが、これを回避するためには、後述の如きバッチ式運転を行うことも考えられる。
【0038】
すなわち、図3における復帰の操作は、第1、第2切替バルブ16e、16fの切り替えにより行われ、これにより、熱入力13よりの熱エネルギによって熱入力用熱交換部16aを介し得られた温水は、切替用循環水路17に流入し、低圧側圧力容器4bと排出側圧力容器9bにおける夫々の低圧側切替熱交換部17a、排出側切替熱交換部17bに、当該温水が循環する。
このことで、それまで、20℃といった冷却水を受けていた低圧側圧力容器4bに、90℃程度の温水が供給され、当該水素吸蔵合金の水素ガスは加熱放出されると共に、排出側圧力容器9bには、80℃程度に降温された温水が供与されることで、その水素吸蔵合金が水素ガスを吸蔵し、この結果82℃程度に昇温した温水が、ポンプ16bに帰還される。
【0039】
一方、高圧側圧力容器4aには、20℃程度の冷却水が送られ、それまで90℃程度の温水を受けていた当該水素吸蔵合金が冷却されるので、水素ガスが吸蔵されると共に、回収側圧力容器9aにも、25℃程度に昇温の冷却水が供給されることとなる。この結果、それまで80℃程度の温水を受けていた当該回収側圧力容器9aの水素吸蔵合金は、その水素ガスを放出することになり、ここからは流出する冷却水は24℃程度となり、このようにして水素吸蔵合金は、水素ガスにつき原状に復帰するに至る。
【0040】
上記のような復帰操作を行っている間は、もちろん当該冷凍機の運転を停止しなければならないが、この停止状態を回避する必要があるときは、当然のことながら、図4と図5に例示されるように、本発明につき上記した水素吸蔵合金使用の構成を複数ユニットだけ設けるようにしておき、一方のユニットが稼動中に、他方のユニットにつき前記の復帰操作が実施されるようにし、一方のユニットが水素ガスにつき吸蔵量、放出量が限界に達したならば、その稼動を停止し、他方のユニットを稼動させるようにすればよい。
【0041】
すなわち、図5に示すように、上記の通り蓄冷器2に、高圧切替バルブ5a−高圧側圧力容器4aと、低圧切替バルブ5b−低圧側圧力容器4bを、そしてパルス管7に、回収用制御バルブ8a−回収側圧力容器9aと、排出用制御バルブ8b−排出側圧力容器9bを夫々設けるだけでなく、別ユニットとして、当該蓄冷器2にバッチ操作高圧切替バルブ5A−バッチ操作高圧側圧力容器4Aと、バッチ操作低圧切替バルブ5B−バッチ操作低圧側圧力容器4Bを、そして、パルス管7には、バッチ操作回収用制御バルブ8A−バッチ操作回収側圧力容器9Aと、バッチ操作排出用制御バルブ8B−バッチ操作排出側圧力容器9Bが夫々増設されている。
【0042】
このように二組のユニットを設けることで、図4に示す通り、例えば、5a、5b、8a、8bが開成されて、高圧側圧力容器4aが90℃で加熱、低圧側圧力容器4bが20℃で冷却、回収側圧力容器9aが80℃で加熱、排出側圧力容器9bが25℃で冷却されることで運転状態にあるときには、5A、5B、8A、8Bは閉成状態とし、バッチ操作高圧側圧力容器4Aは、20℃から90℃に加熱し、バッチ操作低圧側圧力容器4Bは90℃から20℃に冷却し、バッチ操作回収側圧力容器9Aは25℃から80℃へ加熱すると共にバッチ操作排出側圧力容器9Bは80℃から25℃まで冷却することにより運転可能状態にしておくのである。
【0043】
次いで5a、5b,8a、8bを閉じて、5A、5B、8A、8Bのバルブ操作により冷凍機としての運転を行い、これと併行して、高圧側圧力容器4aを90℃から20℃に冷却、低圧側圧力容器4bを20℃から90℃に加熱、回収側圧力容器9aを80℃から25℃に冷却し、そして排出側圧力容器9bを25℃から80℃に加熱することで、これまた次の運転可能状態を得るようにするのである。
【0044】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されたものであるから、請求項1のパルスチューブ冷凍機によるときは、圧縮機構を用いて高圧側圧力源と低圧側圧力源を用いたものにおいて、回収用圧力容器と排出側圧力容器との間に生ずるガスの圧力差を利用して仕事回収機構を稼動し、これにより得られたエネルギを、圧縮機構の入力エネルギに戻すことができるため、冷凍効率の向上を図ることができる。
【0045】
請求項2では、水素吸蔵合金に加えられた熱エネルギにより発生するガス圧力源を利用したパルスチューブ冷凍機に関し、回収側高圧容器における水素吸蔵合金の発熱エネルギを、高圧側圧力容器における水素吸蔵合金への入力エネルギとして帰還させ得るようにしたことで、これまた冷凍効率の向上を実現することができる。
【0046】
請求項3の場合には、請求項2の効果に加えて、さらに、低圧側高圧容器から冷却水が収受した熱エネルギを、排出側高圧容器における水素吸蔵合金に対する熱エネルギとして供与するようにしたので、それだけ当該冷凍機の効率を上げることができる。
【0047】
そして、請求項4によるときは、適切に構成の配管により、熱エネルギの媒体として温水や冷却水を適切に活用し得るようにしたので、上記請求項3と同等の冷凍効率向上を期待し得るだけでなく、切替用循環水路と、切替用冷却供給管の増設によって、水素吸蔵合金の吸蔵量や放出量が限界に達した際にあって、これを原状に復帰させて再生を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパルスチューブ冷凍機に関し、請求項1に係る一実施例を示した一部切欠の全体構成配管図である。
【図2】本発明の他実施例を示した請求項2と請求項3に係る冷凍機の一部切欠による全体構成配管説明図である。
【図3】本発明の請求項4に係る一実施例を示した一部切欠の全体構成配管図である。
【図4】請求項2と請求項3に係るパルスチューブ冷凍機にあって、これをバッチ式に運転可能とするため、二つのユニットを構成部材として付設するようにした一方のユニット稼動状態を示す要部構成説明図である。
【図5】図4のパルスチューブ冷凍機における他方のユニット稼動状態を示している要部構成説明図である。
【図6】従来の冷凍機を示し、(A)はスターリング冷凍機、(B)はピストン型パルスチューブ冷凍機、(C)はバルブ型パルスチューブ冷凍機の各縦断全体構成説明図である。
【図7】従来のオリフィス型パルスチューブ冷凍機を示す一部切欠の全体構成配管図である。
【図8】従来のパルスチューブ冷凍機に係る他の例を示した一部切欠の全体構成配管図である。
【符号の説明】
1 再生熱交換器
2 蓄冷器
3 圧縮機構
3a 高圧側圧力源
3b 低圧側圧力源
4a 高圧側圧力容器
4b 低圧側圧力容器
5a 高圧切替バルブ
5b 低圧切替バルブ
6 低温部
7 パルス管
7a パルス管室温部
8a 回収用制御バルブ
8b 排出用制御バルブ
9a 回収側圧力容器
9b 排出側圧力容器
10 仕事回収機構
13 熱入力
14a 高圧側熱交換部
14b 回収側熱交換部
15a 低圧側熱交換部
15b 排出側熱交換部
16 加熱放出熱回収用加温装置
16a 熱入力用熱交換部
16b ポンプ
16c 循環温水路
16d 冷水供給用配管
16e 第1切替バルブ
16f 第2切替バルブ
17 切替用循環水路
17a 低圧側切替熱交換部
17b 排出側切替熱交換部
18 切替用冷水供給配管
18a 高圧側切替熱交換部
18b 回収側切替熱交換部

Claims (4)

  1. 再生熱交換器を内蔵した蓄冷器には、圧縮機構により生ずる高圧側圧力源を、順次連設の高圧側圧力容器と高圧切替バルブを介し、上記圧縮機構により生ずる低圧側圧力源を、順次連設の低圧側圧力容器と低圧切替バルブを介して夫々連設し、当該蓄冷器に低温部を介して連通のパルス管におけるパルス管室温部には、夫々回収用制御バルブを介して回収側圧力容器と、排出用制御バルブを介して排出側圧力容器とを夫々連設し、上回収側圧力容器と排出側圧力容器との間には、当該両圧力容器の圧力差で稼動させることによりエネルギ源が得られるものであって機械的膨張機による発電装置からなる仕事回収機構を連設し、該仕事回収機構の稼動得られエネルギ源を、前圧縮機構稼動用の入力エネルギとして帰還させるものであることを特徴とするパルスチューブ冷凍機。
  2. 再生熱交換器を内蔵した蓄冷器には、高圧切替バルブを介して、熱入力により吸蔵水素ガスを放出する水素吸蔵合金の封入された高圧側圧力容器と、低圧切替バルブを介して、放熱により蓄冷器から流入の水素ガスを吸蔵する水素吸蔵合金の封入された低圧側圧力容器とを夫々連設し、当該蓄冷器に低温部を介して連通のパルス管におけるパルス管室温部には、夫々回収用制御バルブを介して、上記パルス管から流入の高温高圧水素ガスを、放熱により吸蔵する水素吸蔵合金の封入された回収側圧力容器と、排出用制御バルブを介して、吸熱により吸蔵水素ガスを放出する水素吸蔵合金の封入された排出側圧力容器とを夫々連設し、上記回収側圧力容器における水素吸蔵合金に、前記高温高圧ガスが吸蔵される際に発生の熱エネルギを、前記した高圧側圧力容器に付与される熱入力として帰還させるようにしたことを特徴とするパルスチューブ冷凍機。
  3. 再生熱交換器を内蔵した蓄冷器には、高圧切替バルブを介して、熱入力により吸蔵水素ガスを放出する水素吸蔵合金の封入された高圧側圧力容器と、低圧切替バルブを介して、放熱により蓄冷器から流入の水素ガスを吸蔵する水素吸蔵合金の封入された低圧側圧力容器とを夫々連設し、当該蓄冷器に低温部を介して連通のパルス管におけるパルス管室温部には、夫々回収用制御バルブを介して、上記パルス管から流入の高温高圧水素ガスを、放熱により吸蔵する水素吸蔵合金の封入された回収側圧力容器と、排出用制御バルブを介して、吸熱により吸蔵水素ガスを放出する水素吸蔵合金の封入された排出側圧力容器とを夫々連設し、上記回収側圧力容器における水素吸蔵合金に、前記高温高圧ガスが吸蔵される際に発生の熱エネルギを、前記した高圧側圧力容器に付与される熱入力として帰還させると共に、前記低圧側圧力容器の水素吸蔵合金からの放熱による熱エネルギを、冷却水による低圧側熱交換部により熱交換させ、これによる加温冷水を、前記排水側出力容器の排出側熱交換部に供与することで、当該排水側圧力容器内の水素吸蔵合金から水素ガスを放出する熱エネルギが供与されるようにしたことを特徴とするパルスチューブ冷凍機。
  4. 再生熱交換器を内蔵した蓄冷器には、高圧切替バルブを介して、熱入力により吸蔵水素ガスを放出する水素吸蔵合金の封入された高圧側圧力容器と、低圧切替バルブを介して、放熱により蓄冷器から流入の水素ガスを吸蔵する水素吸蔵合金の封入された低圧側圧力容器とを夫々連設し、当該蓄冷器に低温部を介して連通のパルス管におけるパルス管室温部には、夫々回収用制御バルブを介して、上記パルス管から流入の高温高圧水素ガスを、放熱により吸蔵する水素吸蔵合金の封入された回収側圧力容器と、排出用制御バルブを介して、吸熱により吸蔵水素ガスを放出する水素吸蔵合金の封入された排出側圧力容器とを夫々連設し、前記した熱入力を、高圧側圧力容器内の水素吸蔵合金に付与するための加熱放出熱回収用加温装置は、熱入力用熱交換部とポンプとを備えた循環温水路と、冷水供給用配管とを有し、当該循環温水路には、高圧側圧力容器に内設した高圧側熱交換部と、回収側圧力容器に内設した回収側熱交換部とが直列に連結されると共に、冷水供給用配管には、低圧側圧力容器に内設の低圧側熱交換部と、排出側圧力容器に内設の排出側熱交換部とが直列に連結されていると共に、上記加熱放出熱回収用加温装置における熱入力用熱交換部とポンプの各外側端にあって、前記循環温水路に設けた第1、第2切替バルブ間には切替用循環水路を並列に分岐して、当該切替用循環水路には、低圧側圧力容器に内設の低圧側切替熱交換部と、排出側圧力容器に内設の排出側切替熱交換部とを直列に連設し、かつ、切替用冷水供給配管には、高圧側圧力容器に内設の高圧側切替熱交換部と、回収側圧力容器に内設の回収側切替熱交換部とを直列に連結するようにしたことを特徴とするパルスチューブ冷凍機。
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