JP3316859B2 - 化学蓄熱システム - Google Patents

化学蓄熱システム

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JP3316859B2
JP3316859B2 JP27918091A JP27918091A JP3316859B2 JP 3316859 B2 JP3316859 B2 JP 3316859B2 JP 27918091 A JP27918091 A JP 27918091A JP 27918091 A JP27918091 A JP 27918091A JP 3316859 B2 JP3316859 B2 JP 3316859B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反応材と被反応材が反
応する際に発生する、低温熱または高温熱を利用した化
学蓄熱システムに係わり、特にファンコイルユニット用
熱交換器の近傍に設けた分散型の化学蓄熱システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の化学蓄熱装置としては、特開平3
−91660号公報、特開平3−25259号公報、公
表特公報平2−500384号に記載の装置がある。こ
れら従来の技術は、(1)それぞれ真空容器内に収設さ
れ、互いに連設されて吸着材及び該吸着材を加熱、冷却
する伝熱面と、冷媒及び該冷媒を凝縮、蒸発させる伝熱
面とを備え、かつ吸着材を加熱、冷却する伝熱面に吸着
材を加熱冷却する手段を付設し、一方、冷媒を凝縮、蒸
発する伝熱面に冷媒を凝縮、蒸発させる手段を付設した
吸着式蓄熱装置を利用し、吸着材を加熱し、冷媒を蓄熱
すると共に、冷媒の蒸発潜熱により冷却された冷熱及び
吸着材から発する吸着熱により加熱された温熱を各単独
又は同時に利用可能なるように構成した吸着式蓄熱装置
か、(2)気相と液相の間で相変化する作動媒体を充填
した複数の密閉容器のそれぞれの中に、冷却用流体また
は加熱用流体の供給を受け、冷却用流体受給時には作動
媒体の吸着する一方加熱用流体供給時には作動媒体を放
出する作用をする吸着材熱交換器による作動媒体の吸
着、放出にともなって作動媒体に蒸発又は凝縮作用を生
じせしめる作用をする作動媒体用熱交換器とを設置する
一方、各容器の外には、各作動媒体用熱交換器に接続さ
れて作動媒体の蒸発作用時に冷却されるべき披冷却用流
体を供給する冷熱利用機器と、作動媒体用熱交換器に接
続されて作動媒体凝縮作用時に凝縮用流体を供給する凝
縮用流体供給源を設けると共に、吸着材付熱交換器は相
互に直列に接続する一方、作動媒体用熱交換器はこれを
相互に直列に又は別個に、冷熱利用機器又は凝縮用流体
供給源に選択的に接続するようにし、作動媒体用熱交換
器は同一密閉容器内にある吸着剤付熱交換器において吸
着作用時にには冷熱利用機器に、放出作用時には凝縮用
流体供給源に接続されるように、それぞれの作動媒体用
熱交換器が相互に時間差をもって冷熱利用機器又は凝縮
用流体供給源に接続されるようにした吸着式冷凍装置が
開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術は、ファンコイルユニット用熱交換器に流がれていた
熱媒体を利用して、化学蓄熱装置の蒸発器(あるいは凝
縮器)の加熱と冷却、反応器の冷却、あるいは蒸発器で
発生した低温度の熱および反応器で発生した高温度の熱
をファンコイルユニットに効果的に輸送して、多機能な
冷暖房が行なえないものであった。また、ファンコイル
ユニット近傍に化学蓄熱装置を設け、夜間電力を有効に
利用できるシステムを提供していない。
【0004】本発明の第1の目的は、化学蓄熱装置、フ
ァンコイルユニット用熱交換器、冷凍機(またはヒート
ポンプ)を組合せ、化学蓄熱装置で発生する低温熱また
は高温熱を所望時前記熱交換器に輸送して冷暖房に利用
できる化学蓄熱システムを提供することにある。
【0005】本発明の第2の目的は、小形な化学蓄熱装
置をファンココイルユニットに結合し、既設の事務所や
ビルへ化学蓄熱装置を導入して夜間電力を利用し易くす
るとともに、多機能な冷暖房が行なえる化学蓄熱システ
ムを提供することにある。
【0006】本発明の第3の目的は、前記システムに用
いるのに便利な化学蓄熱装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明はファンが駆動されることにより冷風が発生
するファンコイルユニット及びファンコイルユニット用
熱交換器と、圧縮機、凝縮器、蒸発器、膨張弁とを有す
る冷凍機と、反応材を収納した反応器と被反応材を収納
した容器とを有する化学蓄熱装置と、を組合せ、化学蓄
熱装置で発生する低温熱または高温熱をファンコイルユ
ニット用熱交換器に輸送して冷房に利用する化学蓄熱シ
ステムにおいて、冷凍機を介して熱媒体をファンコイル
ユニット用熱交換器へ循環させるポンプと、多孔体フィ
ンと一体化された反応器に設けられた熱交換器及びフィ
ンが設けられた容器に設けられた熱交換器とをファンコ
イルユニット用熱交換器にそれぞれ連結するバルブ付き
のパイプと、を備え、化学蓄熱装置はファンコイルユニ
ット内に収納され、冷凍機で冷却された熱媒体はポンプ
が運転されることによりファンコイルユニット用熱交換
器へ送られ、化学蓄熱装置で発生する低温熱又は高温熱
はバルブを切り換えることによりファンコイルユニット
用熱交換器へ輸送されるものである。
【0008】また、上記のものにおいて、ファンコイル
ユニット用熱交換器から発生された冷風の下流側となる
ように化学蓄熱装置が設置されていることが望ましい。
【0009】さらに、上記のものにおいて、反応器は
金属体のフィンと細パイプとが組み合わされたもので
あることが望ましい。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】多孔体フィンと一体化された反応器及びフ
ィンが設けられた容器とにそれぞれ設けられた熱交換器
をファンコイルユニット用熱交換器にそれぞれ連結する
と共に、反応器及び容器をファンコイルユニット内に収
納したので、多機能な冷暖房が行えると共に、小形な化
学蓄熱装置とすることができる。そして、このようなフ
ァンコイルユニットをビル内に多数取付けることで蓄熱
容量を大きくして導入を容易とすることができる。
【0027】又、前記各々の熱交換器に冷凍機またはヒ
ートポンプを通した熱媒体を独立に流せるようにすると
ともに、反応器用熱交換器、ファンコイルユニット用熱
交換器、容器用熱交換器の順もしくは逆の順に前記熱媒
体を流せるように構成しているので、ファンコイルユニ
ット用熱交換器、化学蓄熱装置の蒸発器(凝縮器)単独
で空気調和できるし、化学蓄熱装置の再生を行なうこと
ができる。
【0028】又、化学蓄熱装置を前記ファンコイルユニ
ット用熱交換器に隣接して設けているので、反応器で発
生した高温度の熱蒸発器で発生した低温度の熱を、ファ
ンコイルユニット用熱交換器に容易に輸送して、暖房、
冷房が行なうことができ、夜間電力の有効利用、冷暖房
力の増強、多機能な空調ができる。
【0029】又、各バルブを切り換えることにより、夜
間に前記反応器内の反応材あるいは前記容器内の披反応
材の再生を行なっているので、夜間電力の有効利用がは
かれる。
【0030】又、化学蓄熱装置を前記ファンコイルユニ
ット用熱交換器に隣接して設け、前記化学蓄熱装置と前
記ファンコイルユニット用熱交換器とが独立して空気調
和を行なえるように構成しているので、ファンコイルユ
ニット用熱交換器、化学蓄熱装置の蒸発器(凝縮器)単
独で空気調和できるし、両方を併用することにより冷暖
房力の増強、多機能な空調ができる。
【0031】又、冷凍機用凝縮器と化学蓄熱装置用反応
器、冷凍機用蒸発器と化学蓄熱装置用蒸発器をそれぞれ
熱的に結合し、前記冷凍機用凝縮器と化学蓄熱装置用反
応器とを外部の冷熱源と熱的に結合するとともに、前記
冷凍機用蒸発器と化学蓄熱装置用蒸発器とをファンコイ
ルユニット用熱交換器と熱的に結合し、少なくとも前記
冷凍機、化学蓄熱装置のいずれか一方で冷房を行なうよ
うにしているので、冷凍機の蒸発器、化学蓄熱装置の蒸
発器の単独で冷房できるし、両方を併用することにより
冷房能力の増強がはかれる。
【0032】又、少なくとも前記冷凍機、化学蓄熱装置
のいずれか一方で暖房を行なうことにより、冷凍機の凝
縮器、化学蓄熱装置の凝縮器の単独で暖房できるし、両
方を併用することにより暖房能力の増強がはかれる。
【0033】又、圧縮機と凝縮器と蒸発器と膨張弁とを
備えた冷凍機と、該凝縮器と反応材を収納した反応器と
を、および前記蒸発器と被反応材を収納した容器とを熱
交換器を介して熱的に結合するとともに、前記凝縮器と
反応器と外部熱源とをそれらを結ぶバルブ付きパイプに
より連結し、前記蒸発器と容器とファンコイルユニット
用熱交換器とをそれらを結ぶバルブ付きパイプにより連
結しているので、冷凍機の蒸発器、化学蓄熱装置の蒸発
器の単独で冷房できるし、両方を併用することにより冷
房能力の増強がはかれる。
【0034】又、圧縮機と凝縮器と蒸発器と膨張弁とを
備えた冷凍機と、該凝縮器と反応材を収納した反応器と
をおよび前記蒸発器と被反応材を収納した容器とを熱交
換器を介して熱的に結合するとともに、前記凝縮器と反
応器とファンコイルユニット用熱交換器とをそれらを結
ぶバルブ付きパイプにより連結し、前記蒸発器と容器と
外部熱源とをそれらを結ぶバルブ付きパイプにより連結
しているので、冷凍機の凝縮器、化学蓄熱装置の凝縮器
の単独で暖房できるし、両方を併用することにより暖房
能力の増強がはかれる。
【0035】又、化学蓄熱装置が、ファンコイルユニッ
ト用熱交換器の空気の流れ下流側に設置されているの
で、又、ファンコイルユニット用熱交換器および化学蓄
熱装置により同時に空気調和を行なうので、冷暖房力の
増強がはかれる。
【0036】又、化学蓄熱装置の少なくとも反応器にヒ
ータを設けているので、夜間電力により反応材の再生が
行なえ、夜間電力の有効利用がはかれる。
【0037】又、以上の構成により、化学蓄熱装置は小
形で高密度蓄熱を行なえるため、ビルの階上にある既設
のファンコイルユニット近傍に設置でき、ビルの地下等
に大形な蓄熱槽を設置する等の大がかりな工事は不要と
なる。
【0038】
【実施例】本発明の一実施例を図1から図4により説明
する。図1は、本発明の一実施例を示す化学蓄熱システ
ムの構成図で、昼間冷房運転をしている状態を示してい
る。本実施例の化学蓄熱システムは、次のように構成さ
れている。冷凍機14(以下、ヒ−トポンプ運転が可能
なものに対しては、ヒ−トポンプ14という)、ポンプ
15、ファンコイルユニット8の熱交換器7、バルブ1
8、19、熱媒体61の入った槽13が、出口パイプ1
0と入口パイプ11によって図示のように循環ループを
構成するように連結されている。この循環ル−プの途中
には化学蓄熱装置100が設置されており、この化学蓄
熱装置100は次のように構成されている。反応材3
(ゼオライト、シリカゲルなど)の入った反応器1、被
反応材(水、エタノールなど)4の入った蒸発器(凝縮
器)2、反応器1と蒸発器(凝縮器)2を結ぶパイプ2
7、パイプ27の途中にバルブ22が設けられている。
又、反応器1には熱交換器5、ヒ−タ9が設けてあり、
熱交換器5にはパイプ23、26とによって前記循環ル
−プを構成する出口パイプ10と入口パイプ11に図示
のように連結され、前記パイプ23の途中にはバルブ2
0が設けてある。蒸発器2には熱交換器6が設けられ、
熱交換器6は、パイプ24と25とによって出口パイプ
10、入口パイプ11に図示のように連結され、パイプ
24の途中にはバルブ21が設けられている。又、循環
ル−プを構成する出口パイプ10の下流側には、出口パ
イプ10内の熱媒体61を冷却するための熱交換器12
が設けられており、ポンプ17を駆動して、別に設けた
槽16内の熱媒体62を循環するように構成している。
【0039】以上のように構成された化学蓄熱システム
の動作について説明する。通常の冷房運転においては、
バルブ18、19を開き、冷凍機14、ポンプ15を運
転する。槽13内の熱媒体61(たとえば水)を冷凍機
14を介して冷却した後、入口パイプ11を通して熱交
換器7内へ送り、出口パイプ10より槽13内に戻す。
ファンコイルユニット8のファン(図示せず)を駆動す
ることにより、ファンコイルユニット8より冷風が発生
し、これにより冷房が行なえる。昼間の電力の節約を行
なう場合には、冷凍機14を止め、化学蓄熱装置100
を駆動して冷房を行なう。以下これについて詳細に述べ
る。前記したようにパイプ24の途中にはバルブ21が
設けてある。バルブ18、19、21を閉め、バルブ2
0、22を開く(以下、バルブを黒塗りしたものは、バ
ルブが開の状態を意味する)と、この化学蓄熱装置10
0より冷熱が発生する。すなわち、蒸発器2内の被反応
材4は蒸発しながら低温度になり、発生した蒸気はパイ
プ27、バルブ22を介して反応器1内の反応材3に吸
収される。これにより被反応材4は発熱するが、入口パ
イプ11、パイプ23、26、出口パイプ10によって
熱交換器5に導入される熱媒体61によって熱除去され
る。このような操作によって、被反応材4の蒸発は持続
するので、蒸発器2に風を送ることにより冷房が行なえ
る。出口パイプ10の下流側に設けた熱交換器12は、
出口パイプ10内の熱媒体61を冷却するためのもので
あり、ポンプ17を駆動して、別に設けた槽16内の熱
媒体62を導入して熱除去する。この際、熱媒体61の
温度は上昇するが、給湯等に利用するのがよい。このよ
うな化学蓄熱装置100の蓄熱密度は大きいので、ファ
ンコイルユニット内8内に小さく収納することができ、
このようなシステムを事務所、ビル内の多数のファンコ
イルユニットに取付けることにより、化学蓄熱装置10
0で発生する冷熱によって長時間の冷房も可能となる。
すなわち、冷凍機14の昼間の運転率を減らすことが可
能となる。また、事務所、ビルの地下等に設置してあっ
た従来の水槽13を改造して大きくしなくとも、その蓄
熱容量を大きくしたことと等価になる。したがって、こ
のようなシステムは既設の事務所、ビルに容易に導入す
ることができる。
【0040】図2は図1に対応した化学蓄熱システムの
構成図であり、化学蓄熱装置100の反応材3の再生を
行なっている状態を示している。この操作は、主として
夜間行なわれる。この場合、バルブ18、19、20は
閉じ、バルブ21、22を開き、反応器1に設けたヒー
タ9に入力する。これにより反応材3に化学的に結合ま
たは吸着されていた被反応材4は離脱し、この蒸気はパ
イプ27を通って凝縮器2(図1では蒸発器として作用
していたが、図2では凝縮器として作用している)内に
到達し、ここで凝縮熱を放出して液化する。この凝縮熱
は、熱交換器6内に流がれる熱媒体61に伝わり、被反
応材4は冷却される。
【0041】図3は図2に対応した化学蓄熱システムの
構成図であり、反応材3の冷却を行ない、昼間の冷房に
備える操作を行なっている状態を示している。この場
合、バルブ18、19、21、22を閉じ、バルブ20
を開くことにより熱交換器5に熱媒体61を導入して反
応材3を冷却する。
【0042】図4は図1に対応した化学蓄熱システムの
構成図であるが、暖房運転を行なっている状態を示した
ものである。通常の暖房運転では、ヒートポンプ14、
ポンプ15を駆動し、バルブ18、19を開いて、槽1
3内の熱媒体61を、ヒートポンプ14を介して、入口
パイプ11、熱交換器7を通し、その後出口パイプ10
より、槽13に戻す。これによりヒートポンプ14で発
生する高温度の熱は、熱交換器7に伝わり、ファン(図
示せず)を駆動すれば暖房が行なえる。昼間の電力の節
約を行なう場合には、ヒートポンプ14を停止し、バル
ブ18、19、20を閉じて、バルブ21、22を開
く。こうすることにより蒸発器2内の被反応材4は蒸発
し、パイプ27を通って反応器1内へ流入し、反応材3
と反応して発熱する。反応器1に設けてあるファン(図
示せず)を駆動すれば、反応材3より発生する高温度の
熱は大気に伝わり、暖房が行なえる。蒸発器2内の被反
応材4は、このような操作により温度が低下し始める
が、バルブ21を開いて熱交換器6内に槽13内の熱媒
体61を導入して加熱すれば、その温度低下を防止でき
る。熱媒体61の温度が低下した時には、ポンプ17を
駆動し、槽16内の熱媒体62の保有する熱を熱交換器
12を介して熱媒体61に伝え、それを加熱することが
できる。また、蒸発器2にヒータを設け、被反応材4を
加熱してもよい。
【0043】以上、図1から図4の説明においては、冷
凍機14を駆動しファンコイルユニット8の熱交換器7
により冷房(または暖房)する時と化学蓄熱装置100
による冷房(または暖房)する時とを、時間的に変えて
運転することについて述べた。しかし、冷凍機(または
ヒートポンプ)14の運転と化学蓄熱装置100の運転
とを同時に行なってもよく、バルブ18、19、20、
22を開にして熱媒体61をポンプ15を駆動すること
により、化学蓄熱装置100側と熱交換器7内に同時に
流し、冷房能力(または暖房能力)を増大させることも
可能である。
【0044】図5は本発明の他の実施例を示す化学蓄熱
装置100を詳細に説明した構成図を示したものであ
る。図5に示す実施例では、反応器1を複数個設けた例
を示している。複数本の細パイプで構成された反応器1
は、図示のようにパイプ27の一端側に連結されてい
て、その内部には反応材3が充填されている。その反応
器1は、銅、アルミニウム、ステンレス等でできてい
て、その外側に多孔体フィン42を設けている。多孔体
フィン42としては、銅、アルミニウム、青銅等の焼結
金属体、連続気孔を有する三次元多孔体(例えば特開昭
57−492号公報に記載のもの)等を利用する。この
多孔体フィン42の一部には熱交換器5、ヒータ9が図
示のように設けてある。反応器1、ヒータ9、熱交換器
5を多孔体フィンに一体化する方法としては、焼結法、
鋳造法等により行なわれる。このためヒータ9から多孔
体フィン42を介して反応器1内の反応材3の加熱、あ
るいは反応材3の発生する熱を反応器1、多孔体フィン
42から熱交換器5に伝えることが容易となる。また、
このような多孔体フィン42と反応器1とを一体化する
ためには、反応器1の端部1aは、図示のように球面状
一点シール加工を施したものを使うのが製作上得策とな
る。一方蒸発器(凝縮器)2は図示のように細パイプを
垂直状に配置し、その上端をパイプ27の他端に取付け
てある。パイプ状の蒸発器(凝縮器)2は、被反応材4
の蒸発と凝縮を円滑に行なうため垂直に設けてある。こ
の反応器2の周りには、図示のように多数のフィン43
が設けてあり、またフィン43群の一部にヒータ9a、
熱交換器6が例えば圧入により固定されている。このよ
うに構成することにより、ヒータ9aから発生する熱を
フィン43を介して蒸発器2内の被反応材4に、また被
反応材4の発生する凝縮熱を熱交換器6に伝えることを
容易としている。蒸発器2の端部2aは、図示のように
球面状一点シール加工を施したものを使うのが、製作面
より得策となる。又、フィン43は多孔体フィン42で
あってもよい。
【0045】図6は反応器の他の実施例を示す構成図で
あり、図7は図6のA−A’断面図である。図示のよう
に、反応器1の側壁にリブ44が設けられており、この
リブ44の端部に熱交換器5が設けてある。また反応器
1の内部にヒータ9が設けてある。リブ44はフィンと
しての役目もする。本実施例では、反応器1の内部にヒ
−タ9を設けているので、反応器1をさらに小形化でき
る。
【0046】図8は本発明の化学蓄熱システムの他の実
施例の一部分の構成図を示したものであり、冷房運転を
している状態を示している。本実施例においても図1に
示す実施例と同様な構成であるが、本実施例において
は、図1に示す実施例の他に、入口パイプ11と出口パ
イプ10との間に、パイプ23およびパイプ25と連絡
するようにバルブ32付のパイプ38と、パイプ25お
よびパイプ26と連絡するようにバルブ31付のパイプ
37及びバルブ34付のパイプ39を設け、それらのバ
ルブより冷凍機14側の入口パイプ11と出口パイプ1
0との間を連絡するバルブ33付のパイプ41および出
口パイプ10とパイプ24とを連絡するバルブ36付の
パイプ40を設けている。又、出口パイプ10のバルブ
33とバルブ36との間の位置にバルブ35が設けられ
ている。
【0047】通常の冷房運転では、図1に示す実施例と
同様にバルブ19、18、35を開いて、熱媒体61を
冷凍機14で冷却し、これを入口パイプ11によりファ
ンコイルユニット8の熱交換器7内に導入し、ファン
(図示せず)を駆動して冷房を行なう。昼間の電力を節
約する場合は、前記冷凍機14を停止し、化学蓄熱装置
100で冷房を行なうため、次のような操作を行なう。
バルブ18、19、31、32、33、36は閉じ、バ
ルブ20、21、22、34、35を開く。このような
バルブ開閉状態にすることにより、槽13内の熱媒体6
1はポンプ15によって、入口パイプ11、パイプ3
9、24、熱交換器6、パイプ25、熱交換器7、パイ
プ26、熱交換器5、パイプ23、出口パイプ10を通
して循環される。このため、化学蓄熱装置100の蒸発
器2内の被反応材4で発生した冷熱は、熱交換器6を介
して熱交換器7に輸送され、ファン(図示せず)を駆動
することにより冷房が行なえる。また、この熱媒体61
の流れによって、熱交換器5を介して反応器1内の反応
材3で発生する高温度の熱は除去される。又、ポンプ1
7を駆動して熱交換器12内に槽16内の熱媒体62を
導入して、前記熱媒体61を冷却する。槽16内に溜っ
た高温度の熱媒体(水)62は給湯等に利用される。こ
の運転状態において、冷凍機14の運転と、化学蓄熱装
置100の運転とを同時に行なって、強力な冷房を行な
ってもかまわない。またこの際、蒸発器2近辺にファン
(図示せず)を設け、このファンを駆動して、蒸発器2
部より冷風を発生させることも可能である。
【0048】図9は、図8に対応した化学蓄熱システム
の構成図で、再生操作を行なっている状態を示してい
る。再生操作の場合は、バルブ18、19、20、3
1、33、36は閉じ、バルブ21、22、32、3
4、35を開く操作を行なう。このようなバルブの開閉
状態では、熱媒体61は入口パイプ11、パイプ24、
熱交換器6、パイプ25、38、出口パイプ10を通っ
て槽13内へ戻される。ヒータ9に入力して反応材3を
加熱することにより発生した被反応材4の蒸気は、パイ
プ27を介して凝縮器2内に到達し、ここで凝縮熱を放
出して液化する。この凝縮熱は前記媒体61によって熱
除去される。
【0049】図10は、図8に対応した化学蓄熱システ
ムの構成図で、反応材3を冷却して冷房運転に備えるた
めの操作を行なっている状態を示している。この場合、
バルブ18、19、21、22、32、33、34、3
6は閉じバルブ20、31、35を開く。このようなバ
ルブ開閉状態では、熱媒体61は入口パイプ11、パイ
プ37、26、熱交換器5、パイプ23、出口パイプ1
0を通って槽13内に戻される。これによって反応材3
の保有する熱は除去される。
【0050】図11は、図8に対応した化学蓄熱システ
ムの構成図であり、暖房を行なっている状態を示してい
る。通常の暖房運転では、図4と同様にヒートポンプ1
4、ポンプ15を駆動し、バルブ18、19、35を開
いて、槽13内の熱媒体61を、ヒートポンプ14を介
して、入口パイプ11、熱交換器7を通し、その後出口
パイプ10より槽13に戻す。これによりヒートポンプ
14で発生する高温度の熱は、熱交換器7に伝わり、フ
ァン(図示せず)を駆動すれば暖房が行なえる。昼間の
電力の節約を行なう場合には、ヒートポンプ14を停止
し、バルブ18、19、31、32、34、35を閉
じ、バルブ20、21、23、33、36を開く。この
ようなバルブ開閉状態では、熱媒体61は、入口パイプ
11、パイプ41、23、熱交換器5、パイプ26、熱
交換器7、パイプ25、熱交換器6、パイプ24、4
0、10を通って、槽13内へ戻される。そのため、反
応材3で発生した高温度の熱は、熱交換器5を介して、
ファンコイルユニット8の熱交換器7に輸送され、ファ
ン(図示せず)を駆動すれば暖房が行なえる。また、こ
の熱媒体61の流れによって熱交換器6を介して、蒸発
器2内の被反応材4は加熱されるので、その蒸発は持続
する。この蒸発が十分でない時には、蒸発器2に設けた
ヒータ9aに入力して被反応材4を補助的に加熱すると
よい。この運転において、ヒートポンプ14の運転と、
化学蓄熱装置100の運転とを同時に行なって、強力な
暖房を行なってもよい。また、この際、反応器1近辺に
ファン(図示せず)を設け、このファンを駆動して、反
応器1部より熱風を発生させることも可能である。
【0051】なお、図8から図11に示す実施例におい
て、パイプ26と出口パイプ10との接続位置は、図1
1に示すように熱交換器7の途中のA点でもよい。同様
にパイプ25と入口パイプ11との接続位置は図11に
示すように、熱交換器7の途中のB点でもよいものであ
る。
【0052】図12は、本発明の化学蓄熱システムの他
の実施例を示す図でシステムの一部分である化学蓄熱装
置100の構成図(冷房運転)であり、図8に示す実施
例の変形例を示している。図8に示す化学蓄熱装置10
0では、化学蓄熱装置100はファンコイルユニット8
の右側に配置されたものであったが、本実施例のよう
に、ファンコイルユニット8の左側に化学蓄熱装置10
0が配置されていてもよい。又、図13に示すように、
暖房運転時においても、ファンコイルユニット8の左側
に化学蓄熱装置100が配置されいても同様に配管構成
行なうことができる。
【0053】図12、図13に示す実施例の熱媒体の流
れ方は、図11に示すものと基本的には同じであるが、
化学蓄熱装置100がファンコイルユニット8に対して
右側から左側に移動すると、出口パイプ10、入口パイ
プ11に対し、例えばバルブ31とバルブ39の接続さ
れている位置が変わる。
【0054】図14は、本発明の化学蓄熱システムの他
の実施例を示すシステムの構成図で、冷房運転の場合を
示している。本実施例の化学蓄熱システムは、次のよう
に構成されている。冷凍機14の凝縮器51と化学蓄熱
装置100の反応器1は、図示のように熱交換器82、
83、パイプ78、79、ポンプ76、その内部を流れ
る熱媒体によって熱的に結合されている。また、蒸発器
52と蒸発器2は、図示のように熱交換器84、85、
パイプ80、81、ポンプ77、その内部を流れる熱媒
体によって熱的に結合されている。また、ファンコイル
ユニット8の熱交換器7と蒸発器52の熱交換器55お
よび蒸発器2の熱交換器56は、ポンプ75、パイプ6
3、64、86、87、バルブ57、58、59、60
およびその内部を流れる熱媒体によって、図示のように
熱的に結合されている。また、凝縮器51に設けた熱交
換器65、反応器1に設けた熱交換器66はパイプ7
1、72、73、74、90、バルブ67、68、6
9、ポンプ91、その内部を流れる熱媒体によって、外
部の冷熱源槽(図示せず)と熱的に結合されている。冷
凍機14は、圧縮機53、凝縮器51、膨張弁54、蒸
発器52およびそれらを循環するように連結するパイプ
88、89によって構成される。
【0055】以上のように構成された化学蓄熱システム
の運転は、次のように行われる。まず、冷凍機14のみ
による冷房は次のようにして行なわれる。圧縮機53を
駆動すると、圧縮機53から吐出された高温、高圧の冷
媒は、凝縮器51で冷され、高圧の液冷媒となり、膨張
弁54で絞られて低圧となり蒸発器52で蒸発して圧縮
機53に戻る。従って、凝縮器51は高温度、蒸発器5
2は低温度になる。バルブ60、58を閉め、バルブ5
7、87を開き、ポンプ75を駆動すると、その内部の
熱媒体によって、蒸発器52の冷熱は、熱交換器55か
ら熱交換器7に輸送され冷房が行なえる。一方、凝縮器
51で発生した高温度の熱は次のようにして除去され
る。その1つは、バルブ69を閉め、バルブ67、6
8、70を開き、ポンプ81を駆動して、外部の槽内の
熱媒体を熱交換器65に導入して凝縮器51を冷却する
方法である。他の1つは、ポンプ76を駆動して、熱交
換器82と83を介して凝縮器51の高温度の熱を反応
器1内の反応材3に伝え、それを発生するのに利用する
方法である。この2つの方法は同時に行なってもよい
し、いずれか一方でもよい。
【0056】反応材3を再生した場合に発生した被反応
材4の蒸気は、バルブ22を開くことによってパイプ2
7を介して凝縮器2内に移動し、そこで凝縮熱を放出し
て液化する。ポンプ77を駆動することによって、前記
凝縮熱は、熱交換器85、84を介して凝縮器2から蒸
発器52に吸収される。反応材3の再生後、化学蓄熱装
置100によって冷房を行なう場合は、バルブ22を開
き、蒸発器2内の被反応材4を蒸発させながら、パイプ
27を介して反応器1内に導入し、反応材3と反応させ
る。蒸発器2内では冷熱が発生するが、バルブ60、5
8を開き、ポンプ75を駆動すれば、この冷熱は熱交換
器7に伝わり、冷房が行なえる。一方、反応材3で発生
した高温度の熱は、バルブ69を開き、ポンプ91を駆
動すれば、内部を循環する熱媒体によって、熱交換器6
6を介して外部の槽内に輸送される。この化学蓄熱装置
100による冷房運転と冷凍機14による冷房運転とは
同時に行なってもよい。
【0057】図15は、本発明の化学蓄熱システムの他
の実施例を示す構成図で、暖房運転の場合を示してい
る。本実施例では、図14に示す実施例と比較して、次
のように変更されている。本実施例では、ファンコイル
ユニット8の熱交換器7と凝縮器51の熱交換器55お
よび反応器1の熱交換器66は、ポンプ75、パイプ6
1、62、63、64、86、87、バルブ57、5
8、59、60およびその内部を流れる熱媒体によっ
て、図示のように熱的に結合されている。また、蒸発器
52と蒸発器2とは、独立の経路によって熱的に接続さ
れており、図示のように蒸発器52部の熱交換器65
は、パイプ71、72、ポンプ91、その内部を流れる
熱媒体によって外部の冷熱源槽(図示せず)と熱的に結
合され、蒸発器2部の熱交換器56は、パイプ73、7
4、ポンプ92、その内部を流れる熱媒体によって外部
の槽(図示せず)と熱的に結合されている。以上のよう
に構成されているので、ヒートポンプ14の凝縮器51
より発生する高温度の熱、あるいは化学蓄熱装置100
の反応器1より発生する高温度の熱は、熱交換器7に輸
送されて暖房が行なえる。蒸発器52の熱交換器65
は、ポンプ91、パイプ71、72、バルブ67、6
8、その内部を流れる熱媒体によって、外部の熱源槽
(図示せず)と熱的に結合されており、これにより槽内
の熱媒体の保有する熱は、蒸発器52に伝えられる。同
様に、蒸発器2の熱交換器66は、ポンプ92、パイプ
73、74、バルブ69、70、その内部を流れる熱媒
体によって、外部の槽と熱的に結合されており、これに
よって槽内の熱媒体の保有する熱は、蒸発器2に伝えら
れる。反応材3の再生は、図14と同様にして行なわれ
るが、この際凝縮器2で発生する被反応材4の凝縮熱
は、ポンプ92を駆動して外部の槽へ輸送して除去する
ことができる。
【0058】なお、本発明の各実施例では、化学蓄熱装
置100の反応器1、蒸発器2からの放熱、およびファ
ンコイルユニット用熱交換器7からの放熱において、フ
ァンによる強制対応による放熱手段について説明した
が、これ以外に、空気の自然対流、輻射を利用した放熱
手段を用いても、発明の主旨は失われないものである。
【0059】また、本発明の各実施例において、蒸発器
(凝縮器)2は反応器1の下部に図示されているが、こ
の上下の位置関係に限定されるものではなく、反応器1
の上に蒸発器(凝縮器)2を設けても、または横に置い
ても本発明の主旨は失われないものである。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1に、化学蓄熱装置の高温発生能力あるいは低温発生
能力とを利用できるとともに、冷凍機の熱媒体をファン
コイルユニット用熱交換器に流すことにより、化学蓄熱
装置で発生した熱を容易にファンコイルユニット用熱交
換器に輸送できるシステムができ、また多機能な冷暖房
を行なうことができるようになった。
【0061】第2に、化学蓄熱装置の小形高密度蓄熱が
行なえることにより、既設のファンコイルユニット近傍
にそれを設置し易くなり、小形の化学蓄熱システムが提
供できる効果がある。
【0062】第3に、ビルの地下等に大形な蓄熱槽を新
設しなくとも、夜間電力を利用して蓄熱し、これを昼間
利用することのできるシステムを作ることができる効果
がある。
【0063】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す化学蓄熱システムの構
成図で、冷房運転をしている状態を示す図である。
【図2】図1に対応する化学蓄熱システムの構成図で、
再生操作を行なっている状態を示す図である。
【図3】図2に対応する化学蓄熱システムの構成図で、
冷却操作を行なっている状態を示す図である。
【図4】図1に対応する化学蓄熱システムの構成図で、
暖房運転をしている状態を示す図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す化学蓄熱装置の構成
図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す反応器の構成図であ
る。
【図7】図6のA−A’断面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す化学蓄熱システムの
構成図で、冷房運転をしている状態を示す図である。
【図9】図8に対応する化学蓄熱システムの構成図で、
再生操作を行なっている状態を示す図である。
【図10】図9に対応する化学蓄熱システムの構成図
で、冷却操作を行なっている状態を示す図である。
【図11】図8に対応する化学蓄熱システムの構成図
で、暖房運転を行っている状態を示す図である。
【図12】本発明の他の実施例を示す化学蓄熱システム
の構成図で、冷房運転を行っている状態を示す図であ
る。
【図13】図12に対応する化学蓄熱システムの構成図
で、暖房運転を行っている状態を示す図である。
【図14】本発明の他の実施例を示す化学蓄熱システム
の構成図で、冷房運転をしている状態を示す図である。
【図15】本発明の他の実施例を示す化学蓄熱システム
の構成図で、暖房運転をしている状態を示す図である。
【符号の説明】
1…反応器、2…蒸発器または凝縮器、3…反応材、4
…被反応材、5、6、7…熱交換器、8…ファンコイル
ユニット、9、9−a…ヒータ、12…熱交換器、1
3、16…槽、14…冷凍機(ヒートポンプ)、15、
17…ポンプ、51…凝縮器、52…蒸発器、53…圧
縮器、54…膨張弁、55、56、65、66、82、
83、84、85…熱交換器、75、76、77、9
1、92…ポンプ、100…化学蓄熱装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 5/00 102

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファンが駆動されることにより冷風が発生
    するファンコイルユニット及びファンコイルユニット用
    熱交換器と、圧縮機、凝縮器、蒸発器、膨張弁とを有す
    る冷凍機と、反応材を収納した反応器と被反応材を収納
    した容器とを有する化学蓄熱装置と、を組合せ、前記化
    学蓄熱装置で発生する低温熱または高温熱を前記ファン
    コイルユニット用熱交換器に輸送して冷房に利用する化
    学蓄熱システムにおいて、 前記冷凍機を介して熱媒体を前記ファンコイルユニット
    用熱交換器へ循環させるポンプと、 多孔体フィンと一体化された前記反応器に設けられた熱
    交換器及びフィンが設けられた前記容器に設けられた熱
    交換器とを前記ファンコイルユニット用熱交換器にそれ
    ぞれ連結するバルブ付きのパイプと、を備え、 前記化学蓄熱装置は前記ファンコイルユニット内に収納
    され、 前記冷凍機で冷却された前記熱媒体は前記ポンプ
    が運転されることにより前記ファンコイルユニット用熱
    交換器へ送られ、前記化学蓄熱装置で発生する低温熱又
    は高温熱は前記バルブを切り換えることにより前記ファ
    ンコイルユニット用熱交換器へ輸送されることを特徴と
    する化学蓄熱システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のものにおいて前記ファン
    コイルユニット用熱交換器から発生された冷風の下流側
    となるように前記化学蓄熱装置が設置されていることを
    特徴とする化学蓄熱システム。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のものにおいて、前記反応
    器は焼結金属体のフィンと細パイプとが組み合わされた
    ものであることを特徴とする化学蓄熱システム。
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