JP3132175U - 木造建築物の耐震補強金物装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】木造建築物の新築工事や増改築の際に用いて建物の耐震性と耐久性を向上させ、かつ同時に使用時の作業性を向上させることができる木造建築物の耐震補強金物装置を提供する。
【解決手段】筋かい用固定部材21を、横架材・柱兼用固定部材20の成すほぼ直角な角度を頂角とする側面視、直角二等辺三角形状に形成することで、これら横架材・柱兼用固定部材20の長さを等しくする。これによって一対の柱用及び横架材用固定部材20について、いずれの側を柱用、横架材用とするかの区別をする必要がなく、横架材と柱によって形成される左右のいずれのコーナーに対しても同じように使用することができる。
【選択図】図3
【解決手段】筋かい用固定部材21を、横架材・柱兼用固定部材20の成すほぼ直角な角度を頂角とする側面視、直角二等辺三角形状に形成することで、これら横架材・柱兼用固定部材20の長さを等しくする。これによって一対の柱用及び横架材用固定部材20について、いずれの側を柱用、横架材用とするかの区別をする必要がなく、横架材と柱によって形成される左右のいずれのコーナーに対しても同じように使用することができる。
【選択図】図3
Description
本考案は、木造建築物の新築工事や増改築の際に用いて建物の耐震性と耐久性を向上させる耐震補強金物装置において、使用時の作業性を向上させることができる技術に関する。
従来、この種の耐震補強金物装置として、木造建築物の耐震補強金物及び耐震補強構造(特許文献1)が知られている。この特許文献1に示される耐震補強金物は、図8に示されるように、木造建築物を構成するためのコンクリート基礎1、土台となる横架材2、柱3、筋かい4を、横架材・柱用耐震補強金物aと、補助耐震補強金物bと、土台用耐震補強金物cといった金物によって互いに連結固定し、これによって建築物の耐久性、耐震性を高めるものである。
横架材・柱用耐震補強金物aは、図9に示されるように、柱3に締結固定される柱用固定部材10と、この柱用固定部材10の端部位置にて該柱用固定部材10に対して直角に配置されかつ横架材2に対して締結固定される横架材用固定部材11と、これら柱用固定部材10及び横架材用固定部材11の側部にてこれら固定部材10・11を互いに連結するように配置されかつ筋かい4に対して締結固定される筋かい用固定部材12と、からなるものであって、これら3つの固定部材10〜12によって、横架材2、柱3、筋かい4が強固に連結される。なお、この横架材・柱用耐震補強金物aでは、符号10A・11A・12Aで示されるボルト穴に挿通されるボルト、符号10B・11B・12Bで示される釘穴を通じて挿通される釘によって、横架材2、柱3、筋かい4に対してこれら3つの固定部材10〜12が固定される。
補助耐震補強金物bは、図10に示されるように、横架材・柱用耐震補強金物aの横架材用固定部材11上に配置されて横架材2に対して締結固定される押え用固定部材13と、この押え用固定部材13に対して直角に配置されかつコンクリート基礎1に対して締結固定される側面用固定部材14と、からなるものであって、これら2つの固定部材13・14によって、横架材・柱用耐震補強金物aの上から、土台となる横架材2をコンクリート基礎1に対して強固に固定して土台の浮上りと横ずれを防止する。なお、この補助耐震補強金物bでは、符号13A・14Aで示されるボルト穴に挿通されるボルト、符号14Bで示される釘穴を通じて挿通される釘、符号14Cで示されるアンカーボルト穴を通じて挿通されるアンカーボルトによって、横架材2、コンクリート基礎1に対してこれら2つの固定部材13・14が固定される。
土台用耐震補強金物cは、図11に示されるように、横架材2を上面から押圧する天面用固定部材15と、この天面用固定部材15に対して直角に配置されかつコンクリート基礎1に対して締結固定される側面用固定部材16と、からなるものであって、アンカーボルトの設置不足を補って土台となる横架材2をコンクリート基礎1に強固に固定する。なお、この土台用耐震補強金物cでは、符号16Aで示されるアンカーボルト穴を通じて挿通されるアンカーボルト、符号15A・16Bで示される釘穴を通じて挿通される釘、によって、横架材2、コンクリート基礎1に対して固定部材15・16が固定される。
実用新案登録第3069945号公報
ところで、上述した横架材・柱用耐震補強金物aは、互いに直角に配置されている固定部材10・11において、長辺側を柱用固定部材10とし、短辺側を横架材用固定部材11とする構成であるので、横架材2と柱3とによって形成される左右のコーナーに対して、別々の横架材・柱用耐震補強金物aを用意しなければならず、部品点数が増加して作業性と製造効率が悪いという問題があった。
本考案は、従来の有していた問題を解決しようとするものであって、木造建築物の新築工事や増改築の際に用いて建物の耐震性と耐久性を向上させ、かつ同時に使用時の作業性を向上させることができる木造建築物の耐震補強金物装置の提供を目的とする。
そして、上記目的を達成するために本考案の課題解決手段では、ほぼ直角を成すように配置されて一方側が横架材に締結固定されかつ他方側が柱に締結固定される一対の横架材・柱兼用固定部材と、これら横架材・柱兼用固定部材の側部位置にて該固定部材を互いに連結するように配置され、かつ筋かいに対して締結固定可能な筋かい用固定部材とを有する横架材・柱用耐震補強金物を備えた木造建築物の耐震補強金物装置であって、
前記筋かい用固定部材は、前記横架材・柱兼用固定部材の成すほぼ直角な角度を頂角とする側面視、直角二等辺三角形状に形成されていることを特徴とする。
前記筋かい用固定部材は、前記横架材・柱兼用固定部材の成すほぼ直角な角度を頂角とする側面視、直角二等辺三角形状に形成されていることを特徴とする。
また、本考案の課題解決手段では、前記横架材・柱用耐震補強金物の他に、前記横架材・柱用耐震補強金物の横架材側に位置する横架材・柱兼用固定部材上に配置されて該固定部材を介在させた状態で横架材に対して締結固定される押え用固定部材と、この押え用固定部材に対してほぼ直角に配置されかつコンクリート基礎に対して締結固定される側面用固定部材と、からなる横架材基礎用耐震補強金物を備えた木造建築物の耐震補強金物装置であって、前記横架材基礎用耐震補強金物の側面用固定部材は、コンクリート基礎に対して締結固定するためのアンカーボルトが少なくとも2本挿通されるアンカーボルト穴が設けられていることを特徴とする。
また、本考案の課題解決手段では、前記横架材基礎用耐震補強金物の押え用固定部材と側面用固定部材とのコーナー部には、前記横架材柱用耐震補強金物の横架材側に位置する横架材・柱兼用固定部材に係合する補強リブが設けられていることを特徴とする。
さらに、本考案の課題解決手段では、前記押え用固定部材の上側には押えプレートが配置されていることを特徴とする。
さらに、本考案の課題解決手段では、前記押え用固定部材の上側には押えプレートが配置されていることを特徴とする。
本考案に示される木造建築物の耐震補強金物装置の横架材・柱用耐震補強金物では、筋かい用固定部材を、横架材・柱兼用固定部材の成すほぼ直角な角度を頂角とする側面視、直角二等辺三角形状に形成したので、対をなす横架材・柱兼用固定部材の長さが等しくなり、これら横架材・柱兼用固定部材について、いずれの側を柱用、横架材用とするかの区別をする必要がなく、横架材と柱によって形成される左右のいずれのコーナーに対しても同じように使用することができる。その結果、従来のように左コーナー用の横架材・柱用耐震補強金物、右コーナー用の横架材・柱用耐震補強金物といった2種類の金物とする必要が無く、使用時の作業性と製造効率を向上させることが可能となり、製造コスト減と在庫管理が容易となる。
また、本考案に示される木造建築物の耐震補強金物装置の横架材基礎用耐震補強金物では、側面用固定部材に、コンクリート基礎に対して締結固定するためのアンカーボルトが少なくとも2本挿通されるアンカーボルト穴を設けたので、この横架材基礎用耐震補強金物によって、土台となる横架材をコンクリート基礎に緊結して横架材の浮上りと横ずれを防止することと、アンカーボルトの設置不足を補って横架材をコンクリート基礎に強固に緊結することの両方を行うことができ、その結果、従来設けられていた土台用耐震補強金物を省略することができ、部品点数の削減を図ることが可能となる。
また、本考案に示される木造建築物の耐震補強金物装置では、押え用固定部材と側面用固定部材とのコーナー部に、横架材・柱用耐震補強金物の横架材側に位置する横架材・柱兼用固定部材に係合する補強リブを設けたことから、この補強リブによって、横架材・柱用耐震補強金物と横架材基礎用耐震補強金物との結合度が増して、耐震補強金物全体の強度アップを図ることができ、土台となる横架材、及びこの横架材に対して柱をコンクリート基礎に安定した状態で固定することができる。
以下に本考案の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。図1は本考案に係わる木造建築物の耐震補強金物装置の全体を示す斜視図、図2はその(a)正面図、(b)側面図、(c)平面図である。これら図において符号1で示すものは木造建築物を構成するためのコンクリート基礎であって、このコンクリート基礎1の上部には、土台となる横架材2、柱3、筋かい4が設けられている。
まず、本考案の木造建築物の耐震補強金物装置は、図1及び図2に示されるように、横架材・柱用耐震補強金物Aと、横架材基礎用耐震補強金物B1と、押えプレートB2とから構成される。横架材・柱用耐震補強金物Aは、図3に詳細に示されるように、ほぼ直角を成すように配置されて一方側が横架材2に締結固定されかつ他方側が柱3に締結固定される一対の細板状の横架材・柱兼用固定部材20と、これら横架材・柱兼用固定部材20の側部位置にて該固定部材20を互いに連結するように配置されかつ筋かい4に対して締結固定可能な板状の筋かい用固定部材21と、からなる。
筋かい用固定部材21は、図2(b)、図3(b)に示されるように、一対の横架材・柱兼用固定部材20の成すほぼ直角な角度を頂角とする側面視、直角二等辺三角形の形状に形成され(図2(b)、図3(b)から見た場合を側面視とする)、これに伴い、細板状に形成された一対の横架材・柱兼用固定部材20がほぼ同じ長さ寸法にとされている。そして、これら横架材・柱兼用固定部材20が同じ長さに形成されることで、いずれの側を横架材用、又は柱用としても良い。
また、横架材・柱兼用固定部材20には、図3に示すように、ボルト穴20A、ビス穴20Bが設けられており、これらボルト穴20Aを通じて挿通されるボルト22、ビス穴20Bを通じて挿通されるビス23(図1参照)によって、横架材2、柱3に対してこれら横架材・柱兼用固定部材20が固定される。また、筋かい用固定部材21には、ボルト穴21A、釘穴21Bが設けられており、これらボルト穴21Aを通じて挿通されるボルト24、釘穴21Bを通じて挿通される釘25(図1参照)によって、筋かい4に対して筋かい用固定部材21が固定される。また、筋かい用固定部材21に設けられるボルト穴21Aは2個であり、このボルト穴21Aの周囲に、複数の釘穴21Bが配置されており、このような構成により、筋かい4の傾きによりボルト穴21A及び釘穴21Bを選択でき、筋かい4に対し筋かい用固定部材21が強固に固定される。また、横架材・柱兼用固定部材20のボルト穴20Aに挿通されるボルト22は、ラグスクリューボルトである。なお、横架材が土台の場合は、ビスを省略する。
次に、図4及び図5を参照して横架材基礎用耐震補強金物B1、押えプレートB2について説明する。横架材基礎用耐震補強金物B1は、横架材2上に設置された横架材・柱用耐震補強金物Aの横架材・柱兼用固定部材20上に配置されて該固定部材20を介在させた状態で横架材2に対して締結固定される平板状の押え用固定部材30と、この押え用固定部材30の端部に該押え用固定部材30に対してほぼ直角に配置されかつコンクリート基礎1に対して締結固定される細板状の側面用固定部材31と、を有する。また、押え用固定部材30と側面用固定部材31とのコーナー部には、図4に示すように三角形状の補強リブ32が3個設けられている。これら補強リブ32は、図3に示すように、横架材・柱用耐震補強金物Aの筋かい用固定部材21とは反対側に位置する横架材・柱兼用固定部材20の側部に形成された切欠33に係合するもので、この係合によって、耐震補強金物AとB1との結合度アップが図られる。なお、本実施形態では、補強リブ32の個数は3個であるが、その数は適宜変更可能である。
また、押え用固定部材30には、図4及び図5(c)に示されるようにボルト穴30Aが2つ並列配置されており、これらボルト穴30Aを通じて挿通されるラグスクリューボルト22(横架材・柱用耐震補強金物Aの横架材・柱兼用固定部材20を締結するものが共用される)によって、横架材・柱用耐震補強金物Aの横架材・柱兼用固定部材20を介在させた状態で、横架材2に対して該押え用固定部材30が固定される。また、側面用固定部材31には、ボルト穴31A、釘穴31B、アンカーボルト穴31C、が設けられており、ボルト穴31Aを通じて挿通されるラグスクリューボルト34、釘穴31Bを通じて挿通される釘35、アンカーボルト穴31Cを通じて挿通されるアンカーボルト36に(図1参照)よって、コンクリート基礎1及び横架材2に対して側面用固定部材31が固定される。なお、側面用固定部材31には、コンクリート基礎1に対して締結固定するためのアンカーボルト穴31Cが少なくとも2個設けられており、このような2個のアンカーボルト穴31Cと、上述したボルト穴30A・31Aを通して締結されるボルト22・34・36によって、横架材基礎用耐震補強金物B1が、土台となる横架材2をコンクリート基礎1に緊結して該横架材2の浮上りと横ずれを防止するとともに、アンカーボルトの設置不足を補って横架材2をコンクリート基礎1に強固に緊結することができる。
また、上述した横架材基礎用耐震補強金物B1の押え用固定部材30上には、押えプレートB2が取り付けられる。この押えプレートB1は、図4及び図5(d)に示されるように横架材基礎用耐震補強金物B1の押え用固定部材30とほぼ同じ形状に形成されたものであって、この押えプレートB1には、押え用固定部材30のボルト穴30Aと位置を同じくするボルト穴37が形成されている。そして、横架材基礎用耐震補強金物B1における押え用固定部材30のボルト穴30A、押えプレートB2のボルト穴37、及び上述した横架材・柱用耐震補強金物Aにおける横架材・柱兼用固定部材20のボルト穴20A内に共に挿通される共用のラグスクリューボルト22により、横架材・柱用耐震補強金物A、横架材基礎用耐震補強金物B1、押えプレートB2が、横架材2上に固定される。そして、このような横架材基礎用耐震補強金物B1の押え用固定部材30上に配置された押えプレートB2によって、横架材・柱用耐震補強金物A及び横架材基礎用耐震補強金物B1が上方から押圧され、強固に横架材2上に締結される。
以上詳細に説明したように本実施形態に示される横架材・柱用耐震補強金物Aでは、筋かい用固定部材21を、横架材・柱兼用固定部材20の成すほぼ直角な角度を頂角とする側面視、直角二等辺三角形状に形成したので、対をなす横架材・柱兼用固定部材20の長さが等しくなり、これら横架材・柱兼用固定部材20について、いずれの側を柱用、横架材用とするかの区別をする必要がなく、横架材2と柱3によって形成される左右のいずれのコーナーに対しても同じように使用することができる。その結果、従来のように左コーナー用の横架材・柱用耐震補強金物、右コーナー用の横架材・柱用耐震補強金物といった2種類の金物(図7に符号aで示すような左右の区別のある金物)とする必要が無く、使用時の作業性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の横架材基礎用耐震補強金物B1では、側面用固定部材31に、コンクリート基礎1に対して締結固定するためのアンカーボルト36が少なくとも2本挿通されるアンカーボルト穴31Cを設けたので、この側面用固定部材31とボルト穴31Cを通じて挿通されるアンカーボルト36とによって、土台となる横架材2をコンクリート基礎1に緊結して横架材2の浮上りと横ずれを防止することと、アンカーボルトの設置不足を補って横架材2をコンクリート基礎1に強固に緊結することの両方を行うことができ、その結果、従来設けられていた土台用耐震補強金物を省略することができ、部品点数の削減を図ることが可能となる。
また、本実施形態の横架材基礎用耐震補強金物B1では、押え用固定部材30と側面用固定部材31とのコーナー部に、横架材・柱用耐震補強金物Aの横架材側に位置する横架材・柱兼用固定部材20の切欠33に係合する補強リブ32を設けたことから、この補強リブ32によって、横架材・柱用耐震補強金物Aと横架材基礎用耐震補強金物B1との結合度が増して、補助耐震補強金物A・B1全体の強度アップを図ることができ、土台となる横架材2をコンクリート基礎1に安定した状態で固定することができる。
また、本実施形態に示される横架材・柱用耐震補強金物A、横架材基礎用耐震補強金物B1、押えプレートB2からなる耐震補強金具は、上述した効果に加えて、従来より強度的にも優れていることが数値の上でも証明されている。すなわち、(財)日本住宅・木材技術センターの標準試験方法(木造軸組立工法住宅の許容応力設計、平成13年12月)に準じ、図6(a)に示されるように、供試体となる耐震補強金具50(耐震補強金具A・B1・B2に相当)により、支持フレーム51に固定された基礎52(コンクリート基礎1に相当)、土台材53(横架材2に相当)、柱材54(柱3に相当)を接合した状態で、能力10tfの繰返し荷重試験機55で一方向に繰り返し荷重をかける試験を、試供体が破壊又は最大荷重の80%に荷重が低下するまで実施した。このときの荷重測定は、基礎52と土台材53の間、及び柱54に設けた容量20tfのロードセル56・57で、変位を測定することで実施した。そして、その結果、図6(b)に示されるように、本考案の耐震補強金具は、7試供体の最大荷重Pmaxの平均が40.22(kN)であるのに対して、背景技術に示した従来の耐震補強金具では、最大荷重Pmaxの平均が21.86(kN)であり、本考案の耐震金具の方が高い耐震補強性能を有することが明らかとなった。
なお、上述した横架材・柱用耐震補強金物A、横架材基礎用耐震補強金物B1、押えプレートB2は、従来の亜鉛メッキを施した鉄板の使用に代えて、例えばZAMと呼ばれる高耐食溶融メッキ鋼で全体を構成することが使用することが好ましい。そして、このような高耐食溶融メッキ鋼を使用することにより、切断等の処理を行って切断面が表に出た場合であっても、その切断面の表面処理を特に施すことなく、良好な耐食性を維持することが可能となる。
また、前記実施形態では、土台としての横架材と柱との間に、本考案に係る木造建物の耐震補強金物装置を設置した例を示したが、これに限られることなく、図7に示すように、胴差60や桁としての横架材と柱との間に、本考案に係る木造建物の耐震補強金物装置を設置してもよい。
また、前記実施形態では、土台としての横架材と柱との間に、本考案に係る木造建物の耐震補強金物装置を設置した例を示したが、これに限られることなく、図7に示すように、胴差60や桁としての横架材と柱との間に、本考案に係る木造建物の耐震補強金物装置を設置してもよい。
A 横架材・柱用耐震補強金物
B1 横架材基礎用耐震補強金物
B2 押えプレート
1 コンクリート基礎
2 横架材
3 柱
4 筋かい
20 横架材・柱兼用固定部材
21 筋かい用固定部材
30 押え用固定部材
31 側面用固定部材
32 補強リブ
B1 横架材基礎用耐震補強金物
B2 押えプレート
1 コンクリート基礎
2 横架材
3 柱
4 筋かい
20 横架材・柱兼用固定部材
21 筋かい用固定部材
30 押え用固定部材
31 側面用固定部材
32 補強リブ
Claims (4)
- ほぼ直角を成すように配置されて一方側が横架材に締結固定されかつ他方側が柱に締結固定される一対の横架材・柱兼用固定部材と、これら横架材・柱兼用固定部材の側部位置にて該固定部材を互いに連結するように配置され、かつ筋かいに対して締結固定可能な筋かい用固定部材とを有する横架材・柱用耐震補強金物を備えた木造建築物の耐震補強金物装置であって、
前記筋かい用固定部材は、前記横架材・柱兼用固定部材の成すほぼ直角な角度を頂角とする側面視、直角二等辺三角形状に形成されていることを特徴とする木造建築物の耐震補強金物装置。 - 前記横架材・柱用耐震補強金物の他に、
前記横架材・柱用耐震補強金物の横架材側に位置する横架材・柱兼用固定部材上に配置されて該固定部材を介在させた状態で横架材に対して締結固定される押え用固定部材と、この押え用固定部材に対してほぼ直角に配置されかつコンクリート基礎に対して締結固定される側面用固定部材と、からなる横架材基礎用耐震補強金物を備えた木造建築物の耐震補強金物装置であって、
前記横架材基礎用耐震補強金物の側面用固定部材は、コンクリート基礎に対して締結固定するためのアンカーボルトが少なくとも2本挿通されるアンカーボルト穴が設けられていることを特徴とする請求項1記載の木造建築物の耐震補強金物装置。 - 前記横架材基礎用耐震補強金物の押え用固定部材と側面用固定部材とのコーナー部には、前記横架材・柱用耐震補強金物の横架材側に位置する横架材・柱兼用固定部材に係合する補強リブが設けられていることを特徴とする請求項2に記載の木造建築物の耐震補強金物装置。
- 前記押え用固定部材の上側には押えプレートが配置されていることを特徴とする請求項2または3に記載の木造建築物の耐震補強金物装置。
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