JP3131984B2 - 内燃機関用スパークプラグの製造方法 - Google Patents

内燃機関用スパークプラグの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は内燃機関用スパークプラグに関するもので
ある。
〔従来の技術〕
従来、内燃機関用スパークプラグにおいて、例えば、
特開昭59−49180号公報のように、接地電極となる貴金
属部材をハウジング端面に設けた凸部に斜方形状となる
様に直接接合して、放電電圧の低下および着火性の向上
した内燃機関用スパークプラグを得ることが開示されて
いる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、このようなスパークプラグでは、貴金属部材
が斜方形状となるように、ハウジングに接合されている
ので、火花ギャップの調整には貴金属部材の先端部をハ
ウジング軸方向に上下させる必要がある。しかし、この
ように、貴金属部材を軸方向に動かすことによって調整
を行った場合、ハウジングと貴金属部材との接合を剥が
す方向に貴金属部材を上下させることになるので、ハウ
ジングと接地電極との接合部に応力がかかり、接合の信
頼度を低下させるという問題が生じてしまう。
そのため、従来技術として、実開昭55−91091号公報
には、中心電極の側面に対向し、火花ギャップが形成さ
れるように、ハウジングに対して、直接貴金属部材のみ
よりなる接地電極が接合された内燃機関用スパークプラ
グが記載されている。
しかしながら、このような構成では、ハウジングに対
して、このハウジングと異なる材料よりなる貴金属部材
を確実に溶接する必要があり、溶接作業が非常に困難で
あるという問題が生じてしまう。
さらに、上述のようなスパークプラグでは、接地電極
全体を貴金属部材により形成しているため、接地電極が
非常に高価となってしまうという問題も生じてしまう。
また、特開昭59−40482号公報では、ハウジングより
J字状に伸びた凸部に貫通孔を形成し、この貫通孔内
に、貴金属部材が接合された接地電極を圧入した内燃機
関用スパークプラグが記載されている。
しかしながら、このような構成では、J字状の凸部内
に接地電極を圧入するために、この挿入過程において、
貴金属部材に過大な挿入圧力が加わり、接地電極からの
貴金属部材の変形、剥がれ等の問題が生じる。
そこで、本発明の目的は、火花ギャップの調整が容易
であり、かつ安価で信頼性の高い内燃機関用スパークプ
ラグの製造方法を提供する。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、棒状形状の接地電極の一端面に貴金属部材
を設ける第1工程と、 中心電極の外周を保持した絶縁碍子の外周に、先端面
に接地電極と接合可能な接合部を有する前記中心電極の
軸方向に伸びる凸部を備えたハウジングを形成する第2
工程と、 前記接地電極に設けられた前記貴金属部材が前記中心
電極と所望の火花ギャップが形成されるように、前記接
地電極の側面を前記凸部の前記接合部に溶接する第3工
程と、からなる内燃機関用スパークプラグの製造方法を
提供するものである。
〔作用〕 本発明の内燃機関用スパークプラグの製造方法を採用
することにより、ハウジングと別体となっている接地電
極の先端面にあらかじめ貴金属部材を接合してから、ハ
ウジングの凸部にこの接地電極の側面を接合している。
そのため、接地電極に設けられた貴金属部材への押圧力
等の負担をかけることなく容易に、接地電極を凸部に接
合することができる。
さらに、接地電極の側面にて凸部と接合しているの
で、接地電極を凸部に接合する際には、貴金属部材に対
して、接地電極から凸部に対する押圧力が印加されるこ
とがなく、接地電極と凸部との接合時における貴金属部
材の変形を抑制することができる。
〔実施例〕
以下,本願発明の実施例を説明する。
第1図は,本発明の第1実施例を示す内燃機関用スパ
ークプラグの断面図である。
1は、エンジンへの取付けネジ部1aを備えた円筒状の
ハウジングであり、その先端面1bには、軸方向に延びる
凸部1cが形成されている。また、この凸部1c先端には、
ハウジング1の中心方向に延びる接合部である溝部1dが
形成されている。2は高純度のアルミナよりなる絶縁碍
子であり、軸方向に軸穴2aが形成され、リング状の気密
パッキン3及びリング9を介してハウジング1の内孔に
カシメ固定される。4は、軸穴2aの一端に嵌着される中
心電極である。この中心電極4は、Ni合金よりなり、そ
の内部には導電性の良好な銅材が内在されている。そし
て、この中心電極4の放電先端部4aは、絶縁碍子2の先
端面から突き出す用に絶縁碍子2に保持されている。ま
た、絶縁碍子2の軸穴2aの他端に、端子6を持つ中軸5
が挿入され,加熱溶融された導電性のグラスシール材7
により固定され、中心電極4と導通されている。8は中
心電極4と同等の材質よりなり、凸部1cに側面が溶接さ
れた接地電極である。この接地電極8の中心電極との対
向面である先端面8aには薄板状の貴金属チップ10が抵抗
溶接されており中心電極先端側面4aとの間で火花ギャッ
プGを形成している。
本発明の内燃機関用スパークプラグの放電ギャップG
周辺の拡大図を第2図(a)、(b)に示す。
接地電極8の先端面8aには、Pt−Ir合金,Pt−Ir−Ni
合金、Pt−Ni合金等の白金合金よりなる貴金属チップ10
が使用され、好ましくは70〜90wt%Ptと30〜10wt%Irの
Pt−Ir合金、30〜10wt%Irと0.5〜2.0wt%Niおよび残り
PtよりなるPt−Ir−Ni合金または、80〜90%wt%Ptと20
〜10wt%NiのPt−Ni合金が優れた耐消耗性と接合面での
熱応力に対する信頼性が高い。
第3図は、本発明の内燃機関用スパークプラグの製造
方法を示す工程図である。
はじめに、第3図(a)の如く、中心電極4を組み込
んだ絶縁碍子2をハウジング1にカシメ固定する。
次に、第3図(b)の如く、抵抗溶接機のチャック12
で固定されるNi基合金よりなる接地電極部材8の先端面
8a(例えば2.6×1.4の長方形断面)に直径0.7mm、厚さ
0.3mmの78wt%Pt−20wt%Ir−2wt%Niよりなる貴金属チ
ップ10を設け、この貴金属チップ10を溶接電極棒13にて
加圧しつつ通電し、接地電極8の先端面8aに溶接する。
第3図(c)は第3図(a)によって得られたハウジ
ング1の凸部1cに、第3図(b)によって得られた貴金
属チップ10を有する接地電極8を組付ける最終工程を示
す。中心電極4に、このスパークプラグの火花ギャップ
に相当する厚みを有する絶縁材料よりなるギャップ状の
絶縁部材14で中心電極4を被うことにより、中心電極4
と凸部1との間に絶縁部材14を介在させる。その後、凸
部1cの溝部1dに接地電極8を遊嵌させ、中心電極4とと
もに絶縁部材14に接するように、接地電極8を位置決め
し、接地電極8を凸部1cに、電極棒15にて溶接する。
その後,絶縁部材14は除去され、第3図(d)に示す
様に絶縁部材14の厚さに準じた火花ギャップGが設定さ
れた本実施例の内燃機関用スパークプラグが得られる。
第4図に本発明と従来の内燃機関用スパークプラグの
エンジンの回転数に対する接地電極の温度の関係を示す
特性図を示す。
第4図のAは、第5図(a)に示す本発明のスパーク
プラグの場合の結果を、Bは、第5図(b)に示す従来
のスパークプラグの場合の結果を、Cは、第5図(c)
に示す中心電極の側面と対向する接地電極を有するスパ
ークプラグの場合の結果を示す。測定用に使用したエン
ジンは1600cc,4cycleで全負荷条件での各回転数におい
て計測した。
この第4図より明らかなように本発明のスパークプラ
グが最も接地電極の温度が低くなり,貴金属チップと接
地電極接合面に生ずる熱応力は軽減させることができる
ことがわかる。また、温度低減効果により接合の信頼性
も向上する。
以上のように、第1実施例の構成が採用することによ
り、所望の火花ギャップが形成されるように、接地電極
をハウジングの凸部に、接合することができたので、火
花ギャップを正確にかつ容易に調整できる。また、第1
実施例においては、接地電極の先端面と中心電極の側面
とによって、火花ギャップを形成したので、燃焼室の高
温にさらされる接地電極を寸法的に短化させることがで
き、接地電極の先端部の温度を低下させ、貴金属チップ
と接地電極部材との接合面に生ずる熱応力を軽減できた
優れた信頼性も確保することができる。
また、第1実施例のスパークプラグの製造方法を採用
することによって、中心電極と接地電極との間に所望の
厚さの絶縁部材を介在させたのち、接地電極を凸部に接
合するので、さらに火花ギャップを正確にかつ容易に調
整できる。
さらにまた、接地電極の端面のみに薄板状の貴金属チ
ップを抵抗溶接により形成したので、接地電極に接合さ
れる貴金属材料の使用量を最小限にすることができる。
第6図,第7図に本発明の第2および第3実施例を示
す。
第6図は複数の接地電極30,31および32を有し、その
先端にはそれぞれ貴金属チップ30a、31aおよび32aを有
する多極プラグが形成される例で第1実施例と同様に適
用できる。
第7図は中心電極側面にも貴金属チップ40を溶接した
実施例を示す。
尚、前記実施例では、接地電極の断面が直方体形状を
成していたが、円断面形状であってもよい。
また、前記実施例における貴金属チップの形状は、円
筒状を成したが種々の形状、または種々のサイズで適用
できる。
〔発明の効果〕
本発明の内燃機関用スパークプラグは、上記の構成を
有しているので、中心電極と接地電極との火花ギャップ
の調整が接地電極が、ハウジングとを別部材とすること
ができたので、従来のように貴金属チップ接合部に応力
を加えることなく容易に調整することができる。
また、中心電極と接地電極との火花ギャップを調整す
る際、中心電極と貴金属部材との間に絶縁部材を介する
ことにより、正確な火花ギャップを容易に調整すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す断面図、第2図
(a)、(b)は第1実施例の火花ギャップ付近の部分
図、第3図は第1実施例の製造方法を示す工程図、第4
図は第1実施例のスパークプラグの特性図、第5図
(a)、(b)、(c)は第4図の実験に用いたスパー
クプラグの形状を示す模式図、第6図は及び第7図は第
2及び第3実施例を示す模式図である。 1……ハウジング,1c……凸部,4……中心電極、8……
接地電極,14……絶縁部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−55083(JP,A) 特開 昭59−98489(JP,A) 特開 昭59−40482(JP,A) 特開 昭51−96936(JP,A) 特開 昭50−142936(JP,A) 実開 昭55−91091(JP,U) 実開 昭50−58132(JP,U) 実開 昭59−161279(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01T 13/00 - 21/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】棒状形状の接地電極の一端面に貴金属部材
    を設ける第1工程と、 中心電極の外周を保持した絶縁碍子の外周に、先端面に
    おいて接地電極と接合可能な接合部を有する前記中心電
    極の軸方向に伸びる凸部を備えたハウジングを形成する
    第2工程と、 前記接地電極に設けられた前記貴金属部材が前記中心電
    極と所望の火花ギャップが形成されるように、前記接地
    電極の側面を前記凸部の前記接合部に溶接する第3工程
    と、 からなることを特徴とする内燃機関用スパークプラグの
    製造方法。
  2. 【請求項2】前記第3工程において、前記接地電極の前
    記貴金属部材と前記中心電極との間に、絶縁部材を介在
    させるとともに、前記貴金属部材及び前記中心電極の双
    方が前記絶縁部材に接する位置において、前記接地電極
    が前記凸部の前記接合部に溶接されることを特徴とする
    請求項1記載の内燃機関用スパークプラグの製造方法。
  3. 【請求項3】前記凸部の前記接合部には、前記接地電極
    が嵌合可能である溝部が形成されていることを特徴とす
    る請求項1乃至2記載の内燃機関用スパークプラグの製
    造方法。
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