JPH0750627B2 - 内燃機関用スパークプラグの製造方法 - Google Patents

内燃機関用スパークプラグの製造方法

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JPH0750627B2
JPH0750627B2 JP11858289A JP11858289A JPH0750627B2 JP H0750627 B2 JPH0750627 B2 JP H0750627B2 JP 11858289 A JP11858289 A JP 11858289A JP 11858289 A JP11858289 A JP 11858289A JP H0750627 B2 JPH0750627 B2 JP H0750627B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、内燃機関に使用されるスパークプラグの製
造方法に関する。
(従来の技術) 従来、内燃機関用スパークプラグの火花放電部には電極
消耗が少なく、熱伝導率の高く、コスト的に比較的安い
NiにCr,Mn,Si等を添加した合金が主に使用されている
が、より長寿命である内燃機関用スパークプラグを得る
ためにIrあるいはPt−Ir合金を火花放電部に使用するも
のがある。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来のものにおいて、IrあるいはPt
−Ir合金を火花放電部に使用するものの場合、Ni合金母
材に対してIrあるいはPt−Ir合金からなる電極チップを
接合するときには電気抵抗溶接によって行なっている
が、IrあるいはPt−Ir合金の融点が非常に高いため、電
気抵抗溶接では十分な接合強度による耐剥離耐久性が得
られず、長時間あるいは内燃機関の高回転の使用の際に
は、上記電極チップの脱落による内燃機関の破損等のお
それがあった。そこで、この発明は上記従来のものの持
つ欠点を改善するものであり、耐久性に優れ、長寿命な
内燃機関用スパークプラグの製造方法を提供しようとす
るものである。
(課題を解決するための手段) そのために、少なくとも一対の対向する、先端に火花放
電部を具える中心電極と外側電極を有し、上記中心電極
をNi系合金、さらに中心電極の先端に接合される火花放
電部を80wt%以下のPtを添加したIr合金、或はIrのワイ
ヤーからなり、前記ワイヤーの基部にPt−Ni合金リング
或はIr−Ni合金リングを嵌合した上、その嵌合部の隙間
の全周又は2点以上をレーザー溶接、或は電子ビーム溶
接し、この接合体のリング部分を電気抵抗溶接によって
Ni合金母材に接合するか、又は前記ワイヤーと前記リン
グを嵌合した嵌合部のリング部分を電気抵抗溶接によっ
てNi合金母材に接合すると共に、前記嵌合部の隙間を同
様にレーザー溶接或は電子ビーム溶接により接合してな
るものである。
(作用) 上記構成を具えるので、中心電極をNi系合金、さらに中
心電極の先端に接合される火花放電部を80wt%以下のの
Ptを添加したIr合金、或はIrワイヤーからなるものとす
ることにより、放電電圧を下げて、火花消耗性の低い火
花放電部とすることができ、さらに、ワイヤーの基部を
Pt−Ni合金リング又はIr−Ni合金リングに嵌合した上、
嵌合部の隙間をレーザー溶接しあるいは電子ビーム溶接
し、Ni合金母材にその全周を電気抵抗溶接によって接合
するか、又は両者の接合体のリング部分をNi合金母材に
電気抵抗溶接し、両者の嵌合部の隙間をレーザー溶接或
は電子ビーム溶接によって接合することで、高融点のIr
ワイヤーをNi母材に確実に保持することが可能となり、
耐久性を向上させることができる。更には電子ビーム溶
接を用いることによって反射率に関係なく、Irによる表
面状態(精度、光沢)により影響されることなく、より
安定して接合することができる。
(実施例) この発明を図に示す実施例により更に説明する。(1)
は、この発明の実施例である内燃機関用スパークプラグ
であり、この内燃機関用スパークプラグ(1)は、絶縁
体(2)とその軸孔(8)に中心電極(3)を導電性ガ
ラス(12)で抵抗体(13)を挟持して端子電極(14)と
共に封着され、主体金具(4)、ネジ部(5)、さらに
少なくとも一対の対向する火花放電部(6)と外側電極
(7)から構成されるものである。そして、少なくとも
一対の対向する、先端に火花放電部(6)を具える中心
電極(3)と外側電極(7)は、中心電極(3)をNi系
合金よりなり、中心電極(3)の先端に接合される火花
放電部(6)を80wt%以下のPtを添加したIr合金、或は
直径をD、長さをLとしたとき、0.5≦D≦1.5mm,D≦L/
2を満たすIrワイヤーからなるものである。このため、
中心電極(3)の先端の火花放電部(6)の直径を細く
するとともに、放電電圧を下げることが可能となり、火
花消耗量を低減化することができる。なお、火花放電部
(6)の先端直径を細くすることによって、その放電電
圧の低下は顕著となり、直径1.5mm以下、望ましくは直
径1.0mm以下が適当であり、同様の効果を得るためにPt
の量を50wt%以下とすることが適当である。その上、上
記Irワイヤー(9)をNi母材からなる中心電極(3)に
穿設した孔部(10)に超音波圧入あるいはプレス圧入
(P)によって嵌合した上、その全周をレーザー溶接
(L)によって接合したり、又は予めIrワイヤー(9)
をPt−Ni合金リング(11)に同様な方法(P)により圧
入、嵌合した上、一度電気抵抗溶接によってNi合金母材
よりなる中心電極(3)に接合させた後、レーザー溶接
(L)によって再び接合させることもでき、また、レー
ザー溶接によってIrワイヤー(9)の基部にPt−Ni合金
リング(11)を接合させた後、これを電気抵抗溶接によ
ってNi合金母材に接合させてもよいものである。なお、
Ni合金母材の孔部(10)又は、Pt−Ni合金リング(11)
に嵌合させるIrワイヤー(9)は、Ir合金の粉末体を焼
結、成形した焼結チップでも使用が可能である。又、火
花放電部(6)等のIrによる表面状態、すなわち表面の
反射率によらないで、より安定して確実な溶接を行なう
ために、電子ビーム溶接を用いても良いものである。こ
の電子ビーム溶接は、第5図に示すように、Ni合金より
なる中心電極(3)に超音波圧入或はプレス圧入によっ
て、孔部(10)に嵌合させた上、電子銃からの電子ビー
ムを集束レンズ(15)によって集束させたものを、偏向
コイル(16)で磁界を変化させることにより容易に偏
向、回転させることが可能となるので、従来のように中
心電極(3)の中心軸を偏向させつつ回転させることな
く、しかも電子ビームが接合部表面の状態によらないも
のであることから、中心電極(3)の中心軸を固定させ
たまま、より安定して接合を行なうことができるものと
なる。更に、リング(11)としてPt−Ni(10〜60%)合
金に変えて、Ir−Ni(10〜60%)合金を用いても同様に
溶接することができる。
そこで、第4図に示すように、Ni合金母材にレーザー溶
接によってIrワイヤー(9)を接合した第1実施例
(A)とIrワイヤー(9)をPt−Ni(20%)合金リング
(11)に嵌合した上、レーザー溶接によって予め接合し
たもの、レーザー溶接の代わりに電気抵抗溶接によって
Ni合金母材に接合させた第2実施例(B)、及び第1実
施例(A)と同じ構造でレーザー溶接の代わりにNi合金
母材の中心電極(3)との接合に電子ビーム溶接を用い
る第3実施例(C)、または従来行なっていた電気抵抗
溶接だけのもの(従来例,D)と、6気筒2000ccエンジン
で5000rpm×4/4の状態を1分間続けた後アイドリング状
態を1分間運転することを500時間にわたって行い、白
金チップの剥離、脱落の具合を比較したところ(表
1)、この発明の実施例は、従来のものに比べ著しい耐
久性を示した。さらに、4気筒2000ccのエンジンで5500
rpm×4/4で200時間加鉛燃料(1.5g/米ガロン)を用い
て、Ir量に対するギャップ量を測定したところ(表
2)、Irを20%以上含有することによってギャップ量の
増加が抑制されることが認められた。
(発明の効果) 以上のとおり、この発明は、Ir合金、Irのワイヤー基部
にPt−Ni合金或はIr−Ni合金のリングを嵌合し、この嵌
合部を予めレーザー溶接或は電子ビームの溶接によって
接合した上、Ni合金母材に電気抵抗溶接するか、又は予
め嵌合部を電気抵抗溶接した後、嵌合部をレーザー溶接
或は電子ビーム溶接を組合わせて製造することによって
確実にしかも安定した接合を得ることができ、更にその
作業効率を著しく上昇させ、一方ではIr合金は耐火花消
耗性に優れ、Pbに対しても優れた耐腐食性を有するもの
であることから、火花放電部を細径化することで放電電
圧の低い、しかも長寿命のスパークプラグを得ることが
でき、Ir合金からなる粉末を焼結、成形したものを用い
れば、火花放電部自体の量産性をも向上させることがで
きる優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の実施例である内燃機関用スパーク
プラグの部分断面図、第2図及び第3図はその製造過程
を示す状態図、第4図(A).(B)はこの発明の実施
例の要部拡大断面図、第5図は、電子ビーム溶接の場合
の作業状態図を示すものである。 1……内燃機関用スパークプラグ、2……絶縁体、3…
…中心電極、4……主体金具、5……ネジ部、6……火
花放電部、7……外側電極、8……軸孔、9……Irワイ
ヤー、10……孔部、11……Pt−Ni合金リング、15……集
束レンズ、16……偏向コイル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一対の対向する、先端に火花放
    電部を具える中心電極と外側電極を有し、上記中心電極
    をNi系合金、さらに中心電極の先端に接合される火花放
    電部を80wt%以下のPtを添加したIr合金、或はIrのワイ
    ヤーからなり、前記ワイヤーの基部にPt−Ni合金リング
    或はIr−Ni合金リングを嵌合した上、その嵌合部の隙間
    の又は2点以上をレーザー溶接或は電子ビーム溶接によ
    って接合し、この嵌合体のリング部分を電気溶接によっ
    てNi合金母材よりなる中心電極に接合してなる内燃機関
    用スパークプラグの製造方法。
  2. 【請求項2】少なくとも一対の対向する、先端に火花放
    電部を具える中心電極と外側電極を有し、上記中心電極
    をNi系合金、さらに中心電極の先端に接合される火花放
    電部を80wt%以下のPtを添加したIr合金、或はIrのワイ
    ヤーからなり、前記ワイヤーの基部にPt−Ni合金リング
    或はIr−Ni合金リングを嵌合した上、その嵌合部のリン
    グ部分を電気抵抗溶接によってNi合金母材よりなる中心
    電極に接合すると共に、前記嵌合部の隙間の全周又は2
    点以上をレーザー溶接或は電子ビーム溶接により接合し
    てなる内燃機関用スパークプラグの製造方法。
JP11858289A 1988-05-16 1989-05-15 内燃機関用スパークプラグの製造方法 Expired - Fee Related JPH0750627B2 (ja)

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