JP3131813U - プリフォーム整列装置 - Google Patents

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義治 石川
誠 北沢
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Abstract

【課題】プリフォームPのネックリングPa部を一対の回転ロールで吊下げてプリフォームを1列に整列する方式のプリフォーム整列装1において、方向不整のプリフォームを上流からプリフォーム供給部に供給する際に、プリフォームをあらかじめ長手進行方向に誘導することにより、効率良くプリフォームを整列できるプリフォーム整列装置を提供する。
【解決手段】上流側のベルトコンベヤ2から方向不整のプリフォームPをプリフォーム供給部1aに供給する位置に、プリフォームPの進行方向を長手方向に誘導するとともに、前記一対の回転ロール4a、4bの略中間領域にプリフォームPを供給するプリフォーム誘導シュート5を備えることにより、プリフォーム整列装置1のプリフォームPを整列する効率を向上させる。
【選択図】図5

Description

本考案は、射出成形機等により成形されてコンテナ等に収納されたプリフォームをブロー成形する際に、方向不整のプリフォームの供給姿勢をあらかじめ一列に整列するプリフォーム整列装置に関する。
容器製造工場や飲料工場等において、射出成形機等で成形したPET素材等の有底のプリフォームを順次トレイ上に整列して、これらトレイ上の整列されたプリフォームを取り出し装置で取り出してブロー成形機に供給するプリフォームの供給手段がある(特許文献1)。一方、成形したプリフォームをプリフォーム用コンテナ等に収容し、収納あるいは運搬した後にコンテナから取り出して、プリフォームをベルトコンベヤや管内エアー搬送等の手段で各種構造のプリフォーム整列装置に方向不整の状態で供給し、プリフォームを単列状態で供給姿勢を揃えてブロー成形機に供給する供給手段がある。
特開平09−208049
本件考案は後者の供給手段に属して、コンテナ等から取り出した方向不整のプリフォームを間隙を有する一対の回転ロールを備えたプリフォーム整列装置に供給して、プリフォームの開口部を上方に向けた状態でプリフォームのネックリング部を一対の回転ロール間に吊下げて、プリフォームを1列に整列するプリフォーム整列装置を対象とするものである。
ここで、従来の前記方式のプリフォーム整列装置は、ベルトコンベヤ等で方向不整のプリフォームを回転ロールの上方のプリフォーム供給部に供給する際に、単に平板状のシュートを介して案内カバの内側に設置された回転ロール上にプリフォームを落下させて供給方式を採用していた。このため、プリフォームは回転ロールや案内カバに衝突して跳ね上がる等プリフォームの整列に望ましくない挙動を示し、プリフォームが傷付いたり整列の効率が良くないなどの欠点があった。
前記方式のプリフォーム整列装置において、方向不整のプリフォームを上流のベルトコンベヤ等からプリフォーム供給部に供給する際に、プリフォームが回転ロールや案内カバ上に高速で落下して衝突あるいは跳ね上がるなど挙動を防止するとともに、プリフォームが長手進行方向に誘導されて一対の回転ロールの略中間領域に供給されることにより、従来の方式に較べてプリフォームの損傷を低減するとともに、効率良くプリフォームを整列できるプリフォーム整列装置を提供する。
即ち、従来、ベルトコンベヤ等からプリフォーム供給部にプリフォームを供給する際、落下時の衝突により時としてプリフォームが傷付いてブロー成形した容器に傷が発生する事態が発生した。また、プリフォーム整列の効率が必ずしも良くないため、プリフォーム整列装置の終端まで整列されないで進行したプリフォームを容器製造ラインから排除して、再度、整列装置供給する等の非効率を発生することがあった。このため、プリフォームの損傷を防止しながら効率良くプリフォームを整列することのできるプリフォーム整列装置が求められていた。
請求項1に記載の考案は、射出成形機等の成形手段で成形されたプリフォームのネックリング部を一対の回転ロール間に吊下げてプリフォームを1列に整列する方式のプリフォーム整列装置において、上流側から方向不整のプリフォームをプリフォーム整列装置に供給する箇所にプリフォームが上面を進行する間にプリフォームの進行方向を長手方向に誘導して、前記一対の回転ロールの略中間領域に供給するプリフォーム誘導シュートを備えたことを特徴とするプリフォーム整列装置に係る。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載のプリフォーム整列装置において、前記プリフォーム誘導シュートのプリフォーム供給側表面がプラスチック素材であることを特徴とするプリフォーム整列装置に係る。
請求項1に記載の考案によれば、成形されたプリフォームのネックリング部を一対の回転ロール間に吊下げてプリフォームを1列に整列する方式のプリフォーム整列装置において、上流側から方向不整のプリフォームをプリフォーム整列部に供給する箇所に、プリフォームが上面を滑り落ちる間にプリフォームの進行方向を長手方向に進行すべく誘導するプリフォーム誘導シュートを備えた。このため、従来のプリフォーム整列装置の如くプリフォームが空中を飛んで回転ロールや案内カバ上に落下して跳ね返る事態が解消されて、プリフォーム供給部に安定して供給される。このため、プリフォームの傷発生頻度を減少させる効果がある。
また、プリフォームがプリフォーム誘導シュートを滑り落ちる間に進行方向を長手方向の向きに誘導されて一対の回転ロールの略中間領域に供給されるため、プリフォームは容易に一対の回転ローラによって整列されてプリフォーム整列装置の整列効率が著しく改善される。この結果、プリフォームはプリフォーム整列装置の中で余裕を持って整列され、プリフォーム整列装置の終端まで整列されないで進行したプリフォームを容器整列装置の終端で排除する必要性がほぼなくなった。このことは、同じプリフォームを再度、整列装置に供給する非効率を廃して、プリフォームの傷発生や異物混入の機会を削減して製品品質を向上させる効果が有る。また、必要に応じてプリフォーム整列装置の長さを短縮することが可能となり、装置レイアウト上の自由度やコスト低減の可能性を増大させる効果がある。
また、請求項2に記載の考案によれば、請求項1に記載のプリフォーム整列装置において、前記プリフォーム誘導シュートのプリフォーム供給側表面をプラスチック素材にしたことにより、プリフォームがプリフォーム誘導シュートに衝突しても、表面が金属製のシュートに較べて反発や傷付きが少なく、プリフォームを保護しながら整列装置の運転性能を向上させる効果がある。又、騒音発生が少ないため、工場内の作業環境を改善できる効果がある。
上記の結果、従来はプリフォーム整列装置にやや多目のプリフォームを供給し、整列しなかったプリフォームをプリフォーム整列装置の下流部で回収して、再度、上流側から供給してプリフォームを利用することや、場合によっては整列しなかったプリフォームを傷付きや衛生上の観点から不良品として廃棄していた不具合を解消して、従来に較べて低い運転速度でプリフォーム整列装置を安定して運転することが可能となり、製品品質、及び製品歩留りを向上させることができる効果がある。
以下,この考案を具体化した実施例を図1〜6図により説明する。図1は本考案の実施例としてのプリフォーム整列装置1を示す平面図、図2は一部にY−Y断面を含む図1の正面図、図3は図2のX−X断面図、図4はプリフォーム誘導シュート5の外観図、図5はプリフォーム供給部の稼動状況を拡大して模擬的に示す図1のY−Y断面図、図6は図5に対応する従来のプリフォーム整列装置の該当位置の断面図である。
以下、本考案に係るプリフォーム整列装置1を図1の平面図において説明すると、プリフォームPは、上流側に設置されたベルトコンベヤ2により搬送されてプリフォーム供給部1aの領域に供給される。プリフォーム供給装置1には、進行方向のほぼ全長にわたって一対の回転ローラ4a及び4bが配設され、その両端が図2に記載の如く軸受15で軸支されて、駆動プーリ12、従動プーリ13を介してモータ14により駆動されて、図1の平面図に示す如く矢印Da、Dbの方向に回転している。
そして、回転ローラ4a及び4bの上方両側には、ベルトコンベヤ2から供給される方向不整のプリフォームPを受けるための案内カバ3a、3bが中央で分離した形で設置されている。ここでプリフォーム誘導シュート5はベルトコンベヤ2上のプリフォームPを円滑に受けるべく、その上流側のシュート入口5a(図4)がベルトコンベヤ2の下方に配設されて固定されている。また、プリフォーム誘導シュート5の下流側のシュート出口5b(図4)は案内カバ3a、3b、及び、回転ローラ4a、4bの中間上方にプリフォームPを円滑に排出するように配設されている。そして、詳細後述の如く、プリフォームPは、プリフォームPの胴部が一対の回転ローラ4a、4bの間に重力で落ち込み、回転ローラ4a、4bがプリフォームPのネックリングPa部分を吊下げる形態で容器Pを一列に整列する。
また、プリフォーム整列装置1の下流側のプリフォーム排出部1bにおいては、一列に整列されたプリフォームPを下流側に供給するネックリング受け板11が設置されている。そして、プリフォームPはネックリングPa部分を回転ローラ4a、4bに吊下げられた状態から、ネックリングPa部分がネックリング受け板11に吊下げられた状態に移行して、以後、ネックリング受け板11の傾斜によりプリフォームPの自重を利用して下流側に進行して図示省略のブロー成形機等に供給される。なお、必要に応じてプリフォームPの搬送を容易化するためにネックリング受け板11に振動を付加することもできる。
図2の正面図に示す如く、プリフォーム整列装置1の案内カバ3a、3bは固定具10により脚7と一体の支台9に固定され、又、防塵機能を果たす底部カバ6は脚7に固定されている。そして、プリフォーム整列装置1は全体として図2の正面図に示す如く、左方のプリフォーム供給部1aから右方のプリフォーム排出部1b方向に下り勝手に傾斜して、重力及び回転ロール4a、4bの振動等の働きでプリフォームPを図上右方向に前進させる構造となっている。また、プリフォームPの内部に上方からゴミや異物が混入しないように、プリフォーム整列装置1の上部にはカバ16が設置されている。
また、図2の左方部分に示す図1のY−Y断面図において、プリフォームPは落下防止用のサイドカバ2aを備えたコンベヤベルト2上を搬送されて、プリフォーム誘導シュート5のシュート入口5aに供給され、その上面を滑りながら降下してシュート出口5bからプリフォーム供給部1aに供給される。そして、プリフォーム誘導シュート5のシュート出口5bにつながるように一対の回転ローラ4a、4bが配設され、回転ローラ4a、4bは両端をそれぞれ軸受15に支持されて駆動プーリ12、従動プーリ13を介してモータ14により駆動されて回転している。
図3の断面図に示す如く、案内カバ3a、3bは脚7に支持されて中央で分離した状態で配設され、その下方に一対の回転ローラ4a及び4bが設置されている。そして、供給されたプリフォームPは、プリフォームPの胴部が一対の回転ローラ4a、4bの間に重力で落ち込み、回転ローラ4a、4bがプリフォームPのネックリングPa部分を吊下げる形態で容器を一列に整列する。以後、一列に整列されたプリフォームPはネックリングPaの部分を回転ローラ4a及び4bに支えられて、回転ローラ自身の傾斜と回転による振動等で勾配に添ってプリフォーム排出部1bの方向に進行する。
図4はプリフォーム誘導シュート5の外観を示すもので、シュート入口5a側に方向不整で投入されたプリフォームPは、プリフォーム誘導シュート5の形状に誘導されて滑落しながらシュート出口5b側では、回転ローラ4a、4bの軸方向に向かう略長手方向に向かう。又、シュート出口5bでは、プリフォームPが一対の回転ローラ4a、4bの中央部間隙周辺に供給される形状であるため、プリフォームPはプリフォーム整列装置1によって効率的に整列される。
図5は、図1のY−Y断面図で本件考案を利用したプリフォーム供給部1a周辺の稼動状況を拡大して模擬的に示すものである。また、図6は従来のプリフォーム整列装置における該当部分の稼動状況を示す断面図である。両図において、プリフォームPは、ベルトコンベヤ2により上流から搬送され、いずれもプリフォーム供給部1aに供給されてプリフォームPのネックリングPaが一対の回転ローラ4a及び4bに吊下げられる姿勢に整列される構造になっている。
ここで、図6に示す従来のプリフォーム整列装置においては、本件考案のプリフォーム誘導シュート5に対応するシュート8が単なる急勾配の短い平板形状となっていた。このため、ベルトコンベヤ2から供給される方向不整のプリフォームPはシュート8の上方を高速度で落下して回転ローラ4a、4b、又は案内カバ3a、3bに衝突した後に、ようやく案内カバ3a、3bや回転ローラ4a、4bの形状に案内されて回転ローラ軸方向にプリフォームPの長手方向を誘導されて、プリフォームPの胴部が一対の回転ローラ4a及び4bの間隙に入ってネックリングPaで吊下げられる姿勢になって整列されていた。
この為、プリフォーム供給部1aからプリフォームPが整列されるまでに長い距離を必要とした。
一方、本件考案のプリフォーム整列装置1において、ベルトコンベヤ2から方向不整の状態で供給されたプリフォームPは、プリフォーム誘導シュート5上を滑りながら進行する間にプリフォーム誘導シュート5の形状に案内されて、順次、回転ローラの軸方向にプリフォームPの長手方向が揃えられて、一対の回転ローラ4a及び4bの中央の間隙近傍に供給される。このため、プリフォーム誘導シュート5のシュート出口5bの近傍で、プリフォームPはネックリングPの胴部が容易に回転ローラ4a及び4bの間隙に入ってネックリングPaで吊下げられる姿勢になり、従来のプリフォーム整列装置に較べて非常に効率良くプリフォームPが整列される。
また、本件考案に係るプリフォーム誘導シュート5は従来のプリフォーム整列装置のシュート8に較べて、プリフォームPの進行方向修正を確実に実施可能とするために、プリフォーム誘導シュート5上を滑らかに滑落するように、望ましくは緩やかな勾配で長めに構成されている。このため、従来に較べてプリフォーム供給部1aにおけるプリフォームPの回転ローラ4a、4b、あるいは案内カバ3a、3bへの衝突が緩やかでプリフォームPの傷付きが大幅に減少する。
また、必要に応じて、プリフォーム誘導シュート5、場合によっては、回転ローラ4a、4bの表面にプラスチック板を貼付け、あるいはコーティングする等の手段により、プリフォームPのベルトコンベヤ2上からの供給時の衝撃や搬送時の損傷をさらに低減することができる。
なお、本件考案のプリフォーム整列装置は図示の装置構成、及び記載の実施例に限定されず、本件考案の主旨の範囲で各種の構造に広く利用できる。
実施例としてのプリフォーム整列装置を示す平面図。 一部に図1のY−Y断面を含む正面図。 図2のX−X断面図。 プリフォーム誘導シュートの外観図。 プリフォーム供給部の稼動状況を模擬的に示すY−Y断面図。 従来のプリフォーム供給部の稼動状況を模擬的に示す断面図。
符号の説明
1 プリフォーム整列装置
1a プリフォーム供給部
1b プリフォーム排出部
2 ベルトコンベヤ
2a サイドカバ
3a 案内カバ、
3b 案内カバ
4a 回転ローラ
4b 回転ローラ
5 プリフォーム誘導シュート
5a シュート入口
5b シュート出口
6 底部カバ
7 脚
8 シュート
9 支台
10 固定具
11 ネックリング受け板
12 駆動プーリ
13 従動プーリ
14 モータ
15 軸受
16 カバ
P プリフォーム
Pa ネックリング

Claims (2)

  1. 射出成形機等の成形手段で成形されたプリフォームのネックリング部を一対の回転ロール間に吊下げてプリフォームを1列に整列する方式のプリフォーム整列装置において、
    上流側から方向不整のプリフォームをプリフォーム整列装置に供給する箇所にプリフォームが上面を進行する間にプリフォームの進行方向を長手方向に誘導して、前記一対の回転ロールの略中間領域に供給するプリフォーム誘導シュートを
    備えたことを特徴とするプリフォーム整列装置。
  2. 請求項1に記載のプリフォーム整列装置において、前記プリフォーム誘導シュートのプリフォーム供給側表面がプラスチック素材であることを特徴とするプリフォーム整列装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017180914A (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 住友重機械工業株式会社 燃料供給システム

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