JP3131390B2 - 断熱耐火パネルの製造方法及びその装置 - Google Patents

断熱耐火パネルの製造方法及びその装置

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JP3131390B2
JP3131390B2 JP08235392A JP23539296A JP3131390B2 JP 3131390 B2 JP3131390 B2 JP 3131390B2 JP 08235392 A JP08235392 A JP 08235392A JP 23539296 A JP23539296 A JP 23539296A JP 3131390 B2 JP3131390 B2 JP 3131390B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、断熱耐火パネル
の製造方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、厚み方向に繊維方向を配向さ
せた無機質繊維材を二枚の金属外皮間に充填して構成さ
れる断熱耐火パネルを製造するにあたっては、複数本の
短冊状の無機質繊維材をその長手方向と送り方向とが略
平行となるように、且つ、繊維方向を上下方向に配向さ
せた状態で送りコンベヤで搬送して、該無機質繊維材を
先行する別の無機質繊維材の後端部に突き当てた状態
で、上下の金属外皮間に無機質繊維材を送り込んで充填
するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の製造
方法にあっては、送りコンベヤ上の無機質繊維材が先行
する無機質繊維材の後端部に突き当てられた際に、送り
コンベヤが水平状態にあるが故に、無機質繊維材同士が
横方向から圧迫されて無機質繊維材がアーチ状に撓んで
変形したり、或いは一方の無機質繊維材が他方の無機質
繊維材上に乗り上げたりする場合が多くなり、その都
度、ラインを一旦停止して、作業者が手で無機質繊維材
の浮き上がり等を修正しなければならないという煩わし
さがあり、生産効率の著しい低下をきたしていた。さら
に、断熱耐火パネルの厚み方向の強度を上げるために、
無機質繊維材の繊維方向を厚み方向(上下方向)に配向
させており、このため、無機質繊維材は横方向に対して
強度的に弱く、このため、無機質繊維材が横方向から圧
迫されるとアーチ状に撓んで、反りとか捩じれが発生し
易くなり、これが製品の品位低下につながるという問題
もあった。
【0004】本発明は、上記点に鑑みてなされたもの
で、ライン上での無機質繊維材の浮き上がりとか乗り上
げ現象を防いで無機質繊維材の搬送をスムーズに行なう
ことができると同時に、無機質繊維材の反りとか捩じれ
の発生を防いで製品の高品位化を図ることができるよう
にした断熱耐火パネルの製造方法及びその装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、厚み方向に繊維方向を配向させた無機質
繊維材dを二枚の金属外皮a,b間に充填して断熱耐火
パネルAを製造するにあたって、複数本の短冊状の無機
質繊維材dをその長手方向と送り方向Fとが略平行とな
るように揃えて水平状態にある搬送コンベヤ17上に載
せ、その後、搬送コンベヤ17を無機質繊維材dの送り
方向Fに向かって下り勾配となるように傾斜させなが
ら、傾斜した複数本の短冊状の無機質繊維材dを送り方
向Fに押し出して先行する別の無機質繊維材dの後端部
に突き合わせることを特徴としており、これによって、
搬送コンベヤ17上の無機質繊維材dが流下状態になり
ながら先行する無機質繊維材dの後端部に対して斜め上
方から突き当てられることにより、従来のような無機質
繊維材dの浮き上がりとか、乗り上げ現象が生じるのを
防止できると同時に、無機質繊維材dがアーチ状に撓ん
だりする心配もなく、反りとか捩じれが発生するのを防
止できるようになる。
【0006】ここで、搬送コンベヤ17の横方向から搬
送コンベヤ17上に無機質繊維材dの長手方向と搬送コ
ンベヤ17の送り方向Fとが略平行となるように複数本
の短冊状の無機質繊維材dを揃えて移送するのが好まし
く、この場合、搬送コンベヤ17上において複数本の短
冊状の無機質繊維材dの方向変換が不要になると同時に
複数本の短冊状の無機質繊維材dの幅寄せが容易とな
り、無機質繊維材dを押し出した際に先行する無機質繊
維材dの後端部にずれなく確実に突き合わせることがで
きる。
【0007】また無機質繊維材d同士の突き合わせ縁2
0を断熱耐火パネルAの幅方向Gにおいて段差状とする
のが好ましく、この場合、無機質繊維材dの幅方向Gに
おいて無機質繊維材d同士の突き合わせ縁20が一直線
状に揃うのを回避でき、断熱耐火パネルAに曲げ強度の
弱い部分が生じるのを防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図7は断熱耐火パネルAの移送ラインL1 及び製
造ラインL2 の説明図を示していて、図8に示すよう
に、送り出し装置2としての上下にアンコイラー2a,
2bが設けられ、上のアンコイラー2aから供給される
フープ材の上の金属外皮aは搬送途中に設けられた第1
の折り曲げ装置3にて幅方向の両側端部がロール成形さ
れる。その成形形状は図13及び図14に示す。また、
下のアンコイラー2bから供給されるフープ材の下の金
属外皮bには、その幅方向の両端部で送り始端部に設け
られた打抜き部9において図11に示すように、打抜き
孔8a,8bが打抜かれる。このような打抜き孔8a,
8bは、先行のパネル体部分イと後続のパネル体部分ロ
の切断分離に利用され、そして、ラインの折り曲げ位置
において、後述のように、下の金属外皮bの折り曲げ仕
上げをおこなうものである。なお、図11では打ち抜き
孔8a,8bは矩形状に形成され、一方の打抜き孔8a
の側辺に帯状の折り曲げ部分を突出させてあるが、これ
に限定されるものではなく、例えば図15に示すよう
に、一方の打抜き孔8aの側辺部を階段状に打ち抜き、
他方の打抜き孔8bの底辺部を略山形状に打ち抜き、X
寸法の幅で折り曲げ仕上げを行なうようにしてもよいも
のである。
【0009】下の金属外皮bの搬送途中には、折り曲げ
装置3が配設され、この折り曲げ装置3にて後述する芯
材を保持する芯材保持用の端部保持片1がロール成形さ
れる。この端部保持片1はパネルの接続のためのパネル
接続片1aになるものである。その成形形状は、図10
(a)(b)に示す。これらの折り曲げ装置3の下流側
に接着剤の部分塗布装置10が配設され、この部分塗布
装置10にて下の金属外皮bのパネルの幅方向の両端部
に接着剤が部分的に塗布される。部分塗布装置10の下
流側には、パネルの幅方向の両端部に挿入部21が配設
され、挿入部21において、珪酸カルシウムにて形成さ
れた硬質の耐火芯材c,cが挿入されるようにしてあ
る。耐火芯材cは、パネルの幅方向の中央部に配される
ロックウール材の無機質繊維材dと、パネルの幅方向の
両端部に配される珪酸カルシウムの無機質材eとから構
成されるものである。しかして、部分塗布装置10にて
接着剤が下の金属外皮bの幅方向の両端部に塗布され、
その塗布箇所に金属外皮bの送り方向Fに長い短冊状の
珪酸カルシウムの無機質材e,eが装填され、接着する
ことができるようにしてある。
【0010】珪酸カルシウムの挿入部21の後方には、
後述する装填装置4が配設され、パネルの幅方向の両端
部の珪酸カルシウムの無機質材e,eの間にロックウー
ル材にて形成された耐火芯材c・・を装填させることが
できるようにしてある。尚、ロックウールの無機質繊維
材dの下の金属外皮bへの挿入箇所の上流部には、上下
の金属外皮a,bの上下両面に予め接着剤を塗布するた
めの接着剤塗布装置24が配設されており、接着剤塗布
装置24の下流側には上成形型34と下成形型35とを
コンベヤ状に回動自在にしたダブルコンベヤ形態に形成
された成形装置5と、例えば丸のこ形態の切断機36と
が配設されている。切断機36は、図10(a)におけ
る切断位置Lにて、上下の丸のこ39,40にて上下の
金属外皮a,b及び耐火芯材c……の切断をおこなうも
のである。さらに、切断除去手段として一対の丸のこ4
1,41が配されて、上記切断位置Lより前後に入り込
んだ位置Rにおいて、上の金属外皮a及び耐火芯材c・
・を下の金属外皮bに至らないように切断し、除去する
ことができるようにしてある。このような耐火芯材c・
・の不要部分の除去に際しては、予め離型剤の塗布が塗
布装置にて打抜き孔8a,8b間の全域ホ(図11)に
おいて行なわれていて、不要部分の除去を容易に行なえ
るようにしてある。そして、不要部分の耐火芯材c・・
が除去されて残された金属外皮a,bの端部部分をライ
ンに組み込まれた端面折り曲げ機37にて図10及び図
12に示すX寸法でその幅を示す接続片42を耐火芯材
cが除去された位置において折り曲げ、断熱耐火パネル
Aを得るのであり、そして、送り出しローラコンベヤ3
8にてその製品を送り出すのである。図中ハ、ニ部は丸
のこ41,41による除去部分、Y,Zは切断線を示し
ている。
【0011】次に、ロックウールの無機質繊維材d……
を珪酸カルシウムの無機質材e,e間に装填させる装填
装置4について説明する。この装填装置4は、無機質繊
維材dの繊維方向をパネルの厚さ方向に設定して金属外
皮a,b間に装填させるものであり、以下その構成を詳
述する。図7において、ロックウールを短冊状に切断す
る切断装置6は、その始端部に受入れ用のローラコンベ
ヤ11が配設されて、板状の無機質繊維板Dを積み重ね
て待機させるようにしてある。ローラコンベヤ11の終
端部には、移載機12が配置され、ローラコンベヤ11
から移送された一枚の無機質繊維板Dを移動送りするこ
とができるようにしてある。移載機12の移送方向の終
端部には、切断装置6の主要部を構成するスリッター1
3が配設され、スリッター13にてその繊維方向が金属
外皮a,bの送り方向とは略直交する水平横方向に向け
られた無機質繊維板Dをその繊維方向とは略直交する方
向に分断し、数本の短冊状の無機質繊維材d……を切断
分離することができるようにしてある。
【0012】スリッター13の下流部には、移送ライン
1 に沿って移送コンベヤ61,16が配設されてい
る。移送コンベヤ61にはストッパー14が設けられ、
このストッパー14にて受けられた短冊状の無機質繊維
材d・・が矢印ヘに移送されるものである。移送コンベ
ヤ61の終端部には反転装置7が配置され、この反転装
置7においては、コンベヤ61にて移送される短冊状の
無機質繊維材dの各々を例えば反転バー15の回転にて
無機質繊維材dを90°回転させて、その繊維方向を上
下方向に向くようにしてある。
【0013】反転装置7の下流側に移送コンベヤ16、
サイドガイド22、昇降ストッパー23が設けられ、こ
の移送コンベヤ16にて、その繊維方向を上下方向にな
された複数本(例えば10本)の短冊状の無機質繊維材
d……をまとめて搬送コンベヤ17に移送できるように
してある。ここで、移送コンベヤ16と搬送コンベヤ1
7は平面視L字状に配置されている。移送コンベヤ16
は、無機質繊維材dの長手方向とその送り方向とが略直
交するようにして無機質繊維材dを移送するものであ
る。そして、移送コンベヤ16により、搬送コンベヤ1
7の横方向から搬送コンベヤ17上に無機質繊維材dの
長手方向と搬送コンベヤ17の送り方向Fとが略平行と
なるように複数本の短冊状の無機質繊維材dを揃えて移
送できるようになっている。
【0014】一方、搬送コンベヤ17は、図1に示すよ
うに、回動部分18と傾斜部分19とから構成されてい
る。回動部分18には、前端側に対して後端側を上下に
昇降させるためのシリンダ装置50が設けられており、
シリンダ装置50にて回動部分18の後端側が昇降自在
とされることによって、回動部分18は水平状態と、無
機質繊維材dの送り方向Fに向かって下り勾配となるよ
うに傾斜する傾斜状態とに切り換え可能となっている。
この回動部分18における移送コンベヤ16とは反対側
の端部には、無機質繊維材dの送り方向Fと直交する方
向に移動自在となったストッパー51が設けられてお
り、このストッパー51によって移送コンベヤ16から
移送される複数本の短冊状の無機質繊維材dの位置決め
及び幅寄せが容易に行なわれるものである。
【0015】また、回動部分18の前端部に連なって傾
斜部分19が配設されている。この傾斜部分19は、図
4及び図5に示すように上下から無機質繊維材dを挟ん
で搬送するダブルコンベヤ19a,19bから成り、無
機質繊維材dの送り方向Fに向かって下り勾配となるよ
うに傾斜した状態で固定されている。図中の45はロー
ラーコンベヤの駆動用モータ、53はローラーコンベヤ
の一端部に設けられたチエーン用スプロケットである。
【0016】搬送コンベヤ17の上方には、図2及び図
3に示すように、プッシャー装置52が配置されてい
る。このプッシャー装置52は、搬送コンベヤ17の回
動部分18が水平状態から傾斜状態に切り換えられた時
に回動部分18上の傾斜した複数本の短冊状の無機質繊
維材dをその送り方向Fに押し出すものである。プッシ
ャー装置52は、搬送コンベヤ17の上方を跨ぐように
して固定された門型フレーム54の天井面に、無機質繊
維材dの送り方向Fと平行な方向に往復移動自在に取付
けられている。本実施形態では、門型フレーム54の天
井面に無機質繊維材dの送り方向Fと平行に2条のレー
ル55(図2)が並設されている。2本のレール55
は、搬送コンベヤ17の回動部分18が傾斜状態となっ
た時の角度と略平行な下り勾配をもって傾斜しており、
この傾斜した2本のレール55に沿って2個のプッシャ
ー装置52が夫々往復移動自在に走行支持されている。
【0017】2個のプッシャー装置52は、無機質繊維
材dの長手方向に対してストロークが異なるように配設
されている。つまり、2個のプッシャー装置52は、無
機質繊維材d同士の突き合わせ縁20を断熱耐火パネル
Aの幅方向Gにおいて段差状とするために、搬送コンベ
ヤ17上の複数本(例えば10本)の短冊状の無機質繊
維材dのうち、例えば5本の無機質繊維材dを残りの5
本の無機質繊維材dよりも前方にずらした状態で押し出
すものである。2個のプッシャー装置52は、同様の構
造を有しており、以下、一方のプッシャー装置52につ
いて説明する。プッシャー装置52に設けたランナー5
6は上記レール55を上下から挟む一対の回転ローラー
56aから成り、シリンダー等の駆動装置70によって
回転ローラー56aをレール55に沿って往復移動可能
とされている。この回転ローラー56aを支持するブラ
ケット57の下端には横長矩形状のプッシャー片58が
取付けられている。プッシャー片58は、搬送コンベヤ
17上にまとめて載置される複数本の短冊状の無機質繊
維材dのうちの例えば半数の無機質繊維材dの後端部間
の横幅に対応する幅寸法を有している。このプッシャー
片58は前進時には下向きとされ、搬送コンベヤ17上
の無機質繊維材dの後端部に当接して搬送コンベヤ17
上で1ブロックにまとめられた数本の無機質繊維材d…
…をプッシャー片58にて送り方向Fに押し出すもので
ある。なおプッシャー片58は後退時には回動機構59
によって前方に90°回動させて図1の仮想線で示す水
平状態とし、後続の無機質繊維材dにプッシャー片58
が衝突するのを回避できるようにするのが好ましい。
【0018】しかして、搬送コンベヤ17の回動部分1
8が水平状態にある時に、搬送コンベヤ17の横方向か
ら回動部分18上に無機質繊維材dの長手方向と搬送コ
ンベヤ17の送り方向Fとが略平行となるように複数本
の短冊状の無機質繊維材dを揃えて移送し、その後、シ
リンダ装置50を駆動して回動部分18を無機質繊維材
dの送り方向Fに向かって下り勾配となるように傾斜さ
せると同時に、プッシャー装置52の駆動装置70を駆
動してプッシャー片58を前進させる。これにより、回
動部分18上において傾斜状態にある複数本の短冊状の
無機質繊維材dがプッシャー片58によって送り方向F
に押し出される。そして、プッシャー片58が最も前進
した時に搬送コンベヤ17上の無機質繊維材dは流下状
態になりながら先行する無機質繊維材dの後端部に対し
て斜め上方から突き当てられる。このとき、無機質繊維
材dが押し出された後の搬送コンベヤ17の回動部分1
8は傾斜状態から水平状態に戻されて、移送コンベヤ1
6から後続の複数本の短冊状の無機質繊維材dの移送が
行なわれる。また、無機質繊維材dを押し出した後のプ
ッシャー片58は前向きに90°回動して後退し、最も
後退した位置で再び下向きに回動して回動部分18上の
無機質繊維材dの押し出し動作を繰り返す。
【0019】このように、無機質繊維材dの押し出し時
において、搬送コンベヤ17の回動部分18上の無機質
繊維材dは流下状態になりながら先行する無機質繊維材
dの後端部に対して斜め上方から突き当てられることに
よって、従来のような無機質繊維材dの浮き上がりと
か、乗り上げ現象の発生を防止できるようになり、作業
者による無機質繊維材dの浮き上がり等を修正する作業
が不要となり、無機質繊維材dの搬送をスムーズに行な
うことができて、生産効率が大幅に向上することとな
る。また無機質繊維材dの浮き上がりを防止できるの
で、無機質繊維材d同士がアーチ状に撓んで変形するこ
とがなくなり、反りとか捩じれが発生し難くなり、この
結果、製品の高品位化を図ることができるものである。
【0020】また、搬送コンベヤ17の横方向から複数
本の短冊状の無機質繊維材dをその長手方向と送り方向
Fとが略直交するように揃えて搬送コンベヤ17上に移
送する移送コンベヤ16を備えているから、搬送コンベ
ヤ17上において複数本の短冊状の無機質繊維材dの方
向変換が不要になると同時に、複数本の短冊状の無機質
繊維材dの幅寄せが容易となり、無機質繊維材dを押し
出した際に先行する無機質繊維材dの後端部にずれなく
確実に突き合わせることができる。特に本実施形態で
は、回動部分18に無機質繊維材dの送り方向Fと直交
する方向に往復移動自在となったストッパー51を設け
てあるので、無機質繊維材dの数、幅寸法に応じてスト
ッパー51を移動させることで、無機質繊維材dの幅寄
せを容易且つ正確に行なうことができ、従って、プッシ
ャー装置52で無機質繊維材dを押し出した際に無機質
繊維材dは先行する無機質繊維材dの後端部にずれなく
確実に突き合わせられるので、作業者が無機質繊維材d
の幅寄せ作業を行なう必要もなくなり、無機質繊維材d
の搬送を一層スムーズに行なうことができるという利点
がある。
【0021】さらに、2個のプッシャー装置52が無機
質繊維材dの長手方向にストロークが異なるように配置
されているので、図6に示すように、無機質繊維材d同
士の突き合わせ縁20を断熱耐火パネルAの幅方向Gに
おいて段差状とすることができる。従って、無機質繊維
材dの幅方向Gにおいて無機質繊維材d同士の突き合わ
せ縁20が一直線状に揃うのを回避でき、強度的に弱い
突き合わせ縁20をずらすことで、断熱耐火パネルAに
曲げ強度の弱い部分が生じるのを防止でき、製品の強度
を高めることができるという利点もある。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、厚み方向に繊維方向を配向させた無
機質繊維材を二枚の金属外皮間に充填するようにした断
熱耐火パネルの製造方法であって、複数本の短冊状の無
機質繊維材をその長手方向と送り方向とが略平行となる
ように揃えて水平状態にある搬送コンベヤ上に載せ、そ
の後、搬送コンベヤを無機質繊維材の送り方向に向かっ
て下り勾配となるように傾斜させながら、傾斜した複数
本の短冊状の無機質繊維材を送り方向に押し出して先行
する別の無機質繊維材の後端部に突き合わせるものであ
るから、請求項1記載の効果に加えて、搬送コンベヤを
水平状態とすることで、移送ラインからの複数本の短冊
状の無機質繊維材を搬送コンベヤ上にスムーズに載せる
ことができ、その後、搬送コンベヤを無機質繊維材の送
り方向に向かって下り勾配となるように傾斜させなが
ら、プッシャー装置により傾斜した複数本の短冊状の無
機質繊維材を送り方向に押し出して先行する別の無機質
繊維材の後端部に突き合わせることによって、搬送コン
ベヤ上の無機質繊維材が流下状態になりながら先行する
無機質繊維材の後端部に対して斜め上方から突き当てら
れるようになり、従って、従来のような無機質繊維材の
浮き上がりとか、乗り上げ現象が生じるのを防止でき、
作業者による無機質繊維材の浮き上がり等を修正する作
業が不要となり、無機質繊維材の搬送をスムーズに行な
うことができて、生産効率が大幅に向上すると共に、従
来のように無機質繊維材がアーチ状に撓んで変形するの
を防止できるので、反りとか捩じれが発生する恐れがな
く、結果として製品の高品位化を図ることができるもの
である。
【0023】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の搬送コンベヤの横方向から搬送コンベヤ上に無機質繊
維材の長手方向と搬送コンベヤの送り方向とが略平行と
なるように複数本の短冊状の無機質繊維材を揃えて移送
するものであるから、請求項1記載の効果に加えて、搬
送コンベヤ上において複数本の短冊状の無機質繊維材の
方向変換が不要になると同時に無機質繊維材の幅寄せが
容易となり、無機質繊維材を押し出した際に先行する無
機質繊維材の後端部にずれなく確実に突き合わせること
ができ、生産性が一層向上する。
【0024】また請求項3記載の発明は、請求項1記載
の無機質繊維材同士の突き合わせ縁を断熱耐火パネルの
幅方向において段差状とするものであるから、請求項1
記載の効果に加えて、無機質繊維材の幅方向において無
機質繊維材同士の突き合わせ縁が一直線状に揃うのを回
避でき、断熱耐火パネルに曲げ強度の弱い部分が生じる
のを防いで、製品の強度を高めることができる。
【0025】さらに、請求項4記載の発明は、厚み方向
に繊維方向を配向させた無機質繊維材を二枚の金属外皮
間に充填するようにした断熱耐火パネルの製造装置であ
って、搬送コンベヤは、複数本の短冊状の無機質繊維材
をその長手方向と送り方向とが略平行となるように揃え
て載せる水平状態と、無機質繊維材の送り方向に向かっ
て下り勾配となるように傾斜する傾斜状態とに切り換え
自在とされ、搬送コンベヤが傾斜状態にある時に傾斜し
た複数本の短冊状の無機質繊維材をその送り方向に押し
出して先行する別の無機質繊維材の後端部に突き合わせ
るプッシャー装置を備えていることを特徴としており、
搬送コンベヤを水平状態とすることで、移送ラインから
の複数本の短冊状の無機質繊維材を搬送コンベヤ上にス
ムーズに載せることができ、その後、搬送コンベヤを無
機質繊維材の送り方向に向かって下り勾配となるように
傾斜させながら、プッシャー装置により傾斜した複数本
の短冊状の無機質繊維材を送り方向に押し出して先行す
る別の無機質繊維材の後端部に突き合わせることによっ
て、搬送コンベヤ上の無機質繊維材が流下状態になりな
がら先行する無機質繊維材の後端部に対して斜め上方か
ら突き当てられるようになり、従って、従来のような無
機質繊維材の浮き上がりとか、乗り上げ現象が生じるの
を防止でき、作業者による無機質繊維材の浮き上がり等
を修正する作業が不要となり、無機質繊維材の搬送をス
ムーズに行なうことができると同時に、従来のように無
機質繊維材がアーチ状に撓んで変形する心配もなくな
り、従って、横方向からの圧迫に対して強度的に弱い無
機質繊維材であっても、無機質繊維材同士の突き合わせ
によって反りとか捩じれが発生する恐れがなく、結果と
して生産性に優れ、且つ、断熱耐火パネルの高品位化を
図ることができる製造装置が得られる。
【0026】また請求項5記載の発明は、請求項4記載
の搬送コンベヤの横方向から搬送コンベヤ上に無機質繊
維材の長手方向と搬送コンベヤの送り方向とが略平行と
なるように複数本の短冊状の無機質繊維材を揃えて移送
する移送コンベヤを備えているので、請求項4記載の効
果に加えて、搬送コンベヤ上において複数本の短冊状の
無機質繊維材の方向変換が不要になると同時に無機質繊
維材の幅寄せが容易となり、無機質繊維材を押し出した
際に先行する無機質繊維材の後端部にずれなく確実に突
き合わせることができ、生産性のより優れた製造装置が
得られる。
【0027】また請求項6記載の発明は、請求項4記載
の無機質繊維材の長手方向にストロークが異なるように
複数のプッシャー装置を設けたから、請求項4記載の効
果に加えて、プッシャー装置の位置ずれによって無機質
繊維材の幅方向において無機質繊維材同士の突き合わせ
縁が一直線状に揃うのを回避できるようになる。従っ
て、断熱耐火パネルに曲げ強度の弱い部分が生じるのを
防いで、製品の強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す概略側面図である。
【図2】図1の概略正面図である。
【図3】同上のプッシャー装置の動作を説明する概略側
面図である。
【図4】同上の搬送コンベヤの傾斜部分の正面図であ
る。
【図5】同上の搬送コンベヤの傾斜部分の平面図であ
る。
【図6】同上のプッシャー装置による無機質繊維材の押
し出し状態を説明する平面図である。
【図7】(a)は同上の移送ライン及び製造ラインを説
明する概略平面図、(b)〜(d)は部分側面図であ
る。
【図8】図7(a)の側面図である。
【図9】同上の耐火芯材の装填装置を説明する概略側面
図である。
【図10】(a)は下の金属外皮の幅方向の端部におけ
る曲げ形状を示す破断斜視図、(b)は(a)の金属外
皮の端部とは反対側の端部の拡大図である。
【図11】同上の金属外皮に形成された打抜き孔を示す
破断斜視図である。
【図12】(a)は同上の下の金属外皮の曲げ形状と打
ち抜き孔との関係を示す斜視図、(b)は同上の打ち抜
き孔の平面図である。
【図13】同上の断熱耐火パネルの破断斜視図である。
【図14】同上の断熱耐火パネルの接合状態の断面図で
ある。
【図15】同上の金属外皮に形成された打抜き孔を示す
他の実施形態の破断斜視図である。
【符号の説明】
17 搬送コンベヤ 20 突き合わせ縁 52 プッシャー装置 A 断熱耐火パネル d 無機質繊維材 F 送り方向 L1 移送ライン L2 製造ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−137525(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/74 - 1/94 B32B 15/14

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚み方向に繊維方向を配向させた無機質
    繊維材を二枚の金属外皮間に充填するようにした断熱耐
    火パネルの製造方法であって、複数本の短冊状の無機質
    繊維材をその長手方向と送り方向とが略平行となるよう
    に揃えて水平状態にある搬送コンベヤ上に載せ、その
    後、搬送コンベヤを無機質繊維材の送り方向に向かって
    下り勾配となるように傾斜させながら、傾斜した複数本
    の短冊状の無機質繊維材を送り方向に押し出して先行す
    る別の無機質繊維材の後端部に突き合わせることを特徴
    とする断熱耐火パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 搬送コンベヤの横方向から搬送コンベヤ
    上に無機質繊維材の長手方向と搬送コンベヤの送り方向
    とが略平行となるように複数本の短冊状の無機質繊維材
    を揃えて移送することを特徴とする請求項1記載の断熱
    耐火パネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 無機質繊維材同士の突き合わせ縁を断熱
    耐火パネルの幅方向において段差状とすることを特徴と
    する請求項1記載の断熱耐火パネルの製造方法。
  4. 【請求項4】 厚み方向に繊維方向を配向させた無機質
    繊維材を二枚の金属外皮間に充填するようにした断熱耐
    火パネルの製造装置であって、搬送コンベヤは、複数本
    の短冊状の無機質繊維材をその長手方向と送り方向とが
    略平行となるように揃えて載せる水平状態と、無機質繊
    維材の送り方向に向かって下り勾配となるように傾斜す
    る傾斜状態とに切り換え自在とされ、搬送コンベヤが傾
    斜状態にある時に傾斜した複数本の短冊状の無機質繊維
    材をその送り方向に押し出して先行する別の無機質繊維
    材の後端部に突き合わせるプッシャー装置を備えている
    ことを特徴とする断熱耐火パネルの製造装置。
  5. 【請求項5】 搬送コンベヤの横方向から搬送コンベヤ
    上に無機質繊維材の長手方向と搬送コンベヤの送り方向
    とが略平行となるように複数本の短冊状の無機質繊維材
    を揃えて移送する移送コンベヤを備えていることを特徴
    とする請求項4記載の断熱耐火パネルの製造装置。
  6. 【請求項6】 無機質繊維材の長手方向にストロークが
    異なるように複数のプッシャー装置を設けたことを特徴
    とする請求項4記載の断熱耐火パネルの製造装置。
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