JP3130755B2 - 自動製氷装置用の給水装置 - Google Patents

自動製氷装置用の給水装置

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JP3130755B2
JP3130755B2 JP07043799A JP4379995A JP3130755B2 JP 3130755 B2 JP3130755 B2 JP 3130755B2 JP 07043799 A JP07043799 A JP 07043799A JP 4379995 A JP4379995 A JP 4379995A JP 3130755 B2 JP3130755 B2 JP 3130755B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25CPRODUCING, WORKING OR HANDLING ICE
    • F25C1/00Producing ice
    • F25C1/22Construction of moulds; Filling devices for moulds
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25CPRODUCING, WORKING OR HANDLING ICE
    • F25C2400/00Auxiliary features or devices for producing, working or handling ice
    • F25C2400/14Water supply

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫に内蔵する自動
製氷装置の製氷容器内に一定量の水を供給する自動製氷
装置用の給水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の自動製氷装置用の給水装置は、
従来より、冷蔵室内に配設された水受皿に貯水された水
を給水ポンプにより、製氷室内に設けられた製氷容器と
しての製氷皿に供給するように構成されている。そし
て、この構成では、水受皿の上に貯水タンクを着脱可能
に設置すると共に、この貯水タンクの底部に設けられた
タンク弁を介して水受皿に対して該水受皿内の水位が一
定水位を維持するように、即ち、一定量の水を貯水タン
クから給水するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来構成
の給水装置では、水受皿内に水を常時貯水する構造であ
るため、水受皿の内面に水垢が付着したり、かび等が発
生したりすることがあり、衛生上好ましくなく、また、
製氷皿への給水中、給水ポンプが騒音を発し、耳障りで
もあった。
【0004】これに対して、本出願人は、上記問題点を
解消する給水装置を発明し、先に出願している(例えば
特願平6−205332号)。この給水装置は、製氷容
器の上方に設けられ底部に出水口を有する定量貯水器を
備え、この定量貯水器の上に設けられ定量貯水器に一定
量の水を供給する給水口を有する貯水タンクを備え、定
量貯水器の出水口を開閉する出水弁機構を備え、貯水タ
ンクの給水口を開閉するタンク弁機構を備え、定量貯水
器から流出する水を製氷容器に供給する給水路を備え、
そして、出水弁機構及びタンク弁機構を閉じた状態から
タンク弁機構を開くことにより貯水タンクから定量貯水
器に一定量の水を注水し、その後、タンク弁機構を閉じ
てから出水弁機構を開くことにより定量貯水器内の水を
製氷容器へ給水し、更に、出水弁機構を閉じて最初の状
態へ復帰するように周期的に給水動作する弁操作手段を
備えて構成されている。
【0005】この構成においては、まず出水弁機構によ
り定量貯水器の出水口を閉じた状態でタンク弁機構を開
くと、貯水タンクから定量貯水器に一定量の水が注水さ
れる。この後、タンク弁機構を閉じると共に出水弁機構
を開くことにより、定量貯水器に溜められた一定量の水
を給水路を通じて製氷容器に給水するようにしている。
この場合、製氷容器への給水時にはタンク弁機構を閉じ
ているので、製氷容器への定量給水精度が高くなる。ま
た、定量貯水器は製氷容器への給水時以外は空の状態に
なっているので、水垢が付着し難く、かび等も発生し難
いものである。
【0006】ところで、上記構成の場合、給水装置を動
作させていない給水待機状態では、出水弁機構及びタン
ク弁機構が共に閉じた状態にある。ここで、出水弁機構
の弁体は、定量貯水器の出水口の開口部に取付けられた
ゴム製パッキンに接離することにより、出水口を開閉す
るように構成されている。このため、出水口が閉じた状
態では、弁体がゴム製パッキンに強く押し付けられてい
る。そして、弁体は通常硬質樹脂で形成されており、こ
の硬質樹脂がゴムに強く押し付けられている状態が長く
続くと、両者は密着して剥がれ難くなるという性質があ
る。一方、弁操作手段は、出水弁機構の弁体を開放させ
るための操作力をあまり強く設定することができない制
約がある。このため、出水弁機構が閉じたままの状態が
長く続くと、給水装置を動作させたときに出水口が開放
されないことがあり、給水不良が発生するおそれがあっ
た。また、ゴム製パッキンは、長時間強く圧縮変形され
続けると、元の形態に戻らなくなることがあるため、出
水弁機構が閉じたままの状態が長く続くと、ゴム製パッ
キンひいては出水弁機構のシール性能が劣化するおそれ
もあった。
【0007】そこで、本発明の目的は、給水装置による
製氷容器への定量給水精度を高くし得ると共に、定量給
水するための器に水垢やかび等が付着し難きし得、しか
も、給水待機状態が長期間続くことがあっても、出水弁
機構に動作不良が発生することを防止できる自動製氷装
置用の給水装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の自動製氷装置用
の給水装置は、自動製氷装置の製氷容器の上方に設けら
れ該製氷容器に水を流出する出水口を底部に有する定量
貯水器を備え、この定量貯水器の上方に設けられ該定量
貯水器に水を供給する給水口を有する貯水タンクを備
え、前記定量貯水器の出水口を開閉する出水弁機構を備
え、前記貯水タンクの給水口を開閉するタンク弁機構を
備え、そして、前記出水弁機構を開き且つ前記タンク弁
機構を閉じた第1の状態から、前記出水弁機構を閉じた
状態を経由してから前記タンク弁機構を開いた第2の状
態へ移行して前記貯水タンクから前記定量貯水器に一定
量の水を注水し、その後、前記タンク弁機構を閉じた状
態を経由してから前記出水弁機構を開いた第1の状態へ
復帰して前記定量貯水器内の水を前記製氷容器へ給水す
る給水動作を繰返し行う弁操作手段を備え、この弁操作
手段が第1の状態に位置している原点を検知する原点検
知手段を備えて成るところに特徴を有する。
【0009】上記構成の場合、前記弁操作手段を駆動す
る駆動モータを備えると共に、前記原点検知手段をマグ
ネットとホール素子とから構成し、そして、前記ホール
素子が前記マグネットの近接を検知して検知信号を出力
した時点から設定時間が経過した時点で前記駆動モータ
を断電停止させる構成とすることが好ましい。また、前
記弁操作手段の給水動作の実行途中において、前記2つ
の弁機構が閉じた状態を所定時間保持するように構成す
ることも良い。
【0010】更に、前記弁操作手段の給水動作の実行中
に、前記貯水タンクが取外された後再びセットされたと
きには、その給水動作完了後の給水判定において給水さ
れなかったと判定されても、給水不良を報知することな
く前記弁操作手段を再び給水動作させるように構成する
ことが好ましい。この場合、給水不良の報知を実行しな
いことに加えて、離氷動作を実行しなようにしてから、
前記弁操作手段を再び給水動作させるように構成するこ
とも一層好ましい構成である。
【0011】一方、前記駆動モータの通電時間が設定時
間を越えたときに、前記駆動モータを断電させるように
構成することも良い構成である。また、電源投入時に前
記弁操作手段が原点に位置していないことを検知したと
きに、前記製氷容器が水平状態にあることを条件に、前
記駆動モータを駆動して前記弁操作手段を原点に復帰さ
せるように構成することもより一層好ましい。
【0012】
【作用】上記手段によれば、製氷容器へ給水する場合、
弁操作手段が動作されて原点である第1の状態から出水
弁機構を閉じた状態を経由して第2の状態へ移行する
と、出水弁機構が定量貯水器の出水口を閉じた後、タン
ク弁機構が開かれる。これにより、貯水タンクから定量
貯水器に一定量の水が注水される。この後、第2の状態
からタンク弁機構を閉じた状態を経由して再び第1の状
態へ戻ると、タンク弁機構が貯水タンクの給水口部を閉
じた後、出水弁機構が定量貯水器の出水口を開く状態に
なる。これにより、定量貯水器に貯水された一定量の水
が出水口を通って製氷容器内に供給される。従って、製
氷容器への給水時にはタンク弁機構を閉じているので、
定量貯水器内の水だけを製氷容器へ給水することがで
き、製氷容器への定量給水精度が高くなる。また、定量
貯水器は製氷容器への給水時以外は空の状態になってい
るので、水垢が付着し難く、かび等も発生し難くなる。
【0013】一方、給水装置の弁操作手段は、原点であ
る第1の状態に位置して給水待機するように構成されて
いる。そして、この第1の状態では、タンク弁機構は閉
じており、出水弁機構は開いている。従って、給水待機
状態が長期間続くことがあっても、出水弁機構が開いて
いるから、出水弁機構の弁体とパッキンとが密着するこ
とがなくなると共に、パッキンのシール性能が劣化しな
くなり、出水弁機構に動作不良が発生しなくなる。
【0014】また、上記構成において、弁操作手段を駆
動する駆動モータを備えると共に、原点検知手段をマグ
ネットとホール素子とから構成し、そして、ホール素子
がマグネットの近接を検知して検知信号を出力した時点
から予め決めた設定時間が経過した時点で駆動モータを
断電停止させるように構成すると、簡単な構成にて実現
できると共に、モータを通電開始する際に、モータが若
干逆転することがあっても、ホール素子から弁操作手段
が原点に位置していること示す検知信号が確実に出力さ
れ続ける。これにより、上記検知信号に基づいて弁操作
手段が原点に位置していることを確実に認識できるか
ら、弁操作装置が誤動作することを防止できる。
【0015】更に、弁操作手段の給水動作の実行途中に
おいて、2つの弁機構が閉じた状態を予め決めた所定時
間保持するように構成すると、2つの弁機構のシール性
能を検査する検査時において、2つの弁機構が閉じた状
態を容易に設定することができるから、上記検査を実行
し易くなる。
【0016】一方、弁操作手段の給水動作の実行中に、
使用者により貯水タンクが取外された後再びセットされ
るような操作が行われることがある。このような場合に
は、給水動作が完了しても、製氷容器に給水されていな
可能性が高い。従って、給水動作完了後の給水判定にお
いて、給水されなかったと判定されて給水不良が報知さ
れる。具体的には、貯水タンクに水を補給することを指
示するための給水ランプを点灯する。しかし、この場
合、使用者は貯水タンクを再セットしているので、給水
装置が故障したのではないかと不信に思うことがある。
【0017】これに対して、弁操作手段の給水動作の実
行中に、貯水タンクが取外された後再びセットされたと
きには、その給水動作完了後の給水判定において給水さ
れなかったと判定されても、給水不良を報知することな
く弁操作手段を再び給水動作させるように構成した。こ
れによって、給水不良を報知しないから、使用者は給水
装置が故障したのではないかと不信に思うことがない。
そして、給水動作が再び実行されるから、製氷容器へ確
実に給水できる。
【0018】上記構成の場合、給水不良の報知を実行し
ないことに加えて、離氷動作を実行しないようにして、
弁操作手段を再び給水動作させるように構成することが
より一層好ましい。この構成の場合、離氷動作を実行し
ないから、即ち、製氷容器を上下反転動作させないか
ら、騒音の発生を防止できると共に、製品寿命を長くし
得る。
【0019】また、弁操作手段を駆動する駆動モータを
通電して給水動作を開始した後、駆動モータの通電時間
が予め決めた設定時間を越えたときに、駆動モータを断
電させるように構成したので、何らかの原因で駆動モー
タの回転がロックされた場合に、駆動モータを断電でき
るから、駆動モータの焼損を防止できる。
【0020】一方、電源投入時に弁操作手段が原点に位
置していないことがあると、その後、給水動作指令が発
生して給水動作を開始させた場合、給水動作の途中、即
ち、2つの弁機構の開閉動作の途中から給水動作が実行
される。この場合、製氷容器内に水が全く給水されなか
ったり、少量しか給水されなかったりする給水不良が発
生する。これに対して、電源投入時に弁操作手段が原点
に位置していないことを検知したときに、製氷容器が水
平状態にあることを条件に、駆動モータを駆動して弁操
作手段を原点に復帰させるように構成したので、給水動
作指令が発生したときには(給水動作の開始前には)、
弁操作手段が確実に原点に位置しているようになる。こ
のため、給水不良が発生することを防止できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を自動製氷装置付き冷蔵庫に適
用した第1の実施例について図1ないし図13を参照し
ながら説明する。まず、冷蔵庫本体の自動製氷装置周辺
の概略構成を示す図2において、冷蔵庫本体1内には、
冷蔵室2及び製氷室3が仕切壁4を介して上下に設けら
れている。尚、冷蔵庫本体1内には、上記冷蔵室2及び
製氷室3の他に図示はしないが冷凍室や野菜室等が設け
られている。
【0022】また、製氷室3内には、製氷容器として例
えばプラスチック製の製氷皿5が配設されている。この
製氷皿5は、駆動機構6により回動(上下反転)可能に
支持されている。この駆動機構6は、皿駆動用モータ7
(図10参照)及び減速装置(図示しない)を備えて構
成されている。そして、上記製氷皿5に溜められた水
は、製氷室3内に供給される冷気により冷却されて氷と
なるように構成されている。
【0023】上記製氷皿5の外底部には、製氷皿5の温
度を検知する温度センサとして製氷用温度センサ8(図
10参照)が取付けられている。この製氷用温度センサ
8からの温度検出信号に基づいて製氷皿5内の水の製氷
完了を検知すると、駆動機構6によって、製氷皿5が水
平状態から上下反転され且つ捩じられることにより離氷
動作が行われた後、水平状態に戻されるように構成され
ている。そして、製氷皿5の下方には、離氷されて落下
した氷を貯留するための貯氷容器(図示しない)が配設
されていると共に、この貯氷容器内に氷が一杯になった
か否かを検知するための貯氷検知レバー9が配設されて
いる。
【0024】一方、製氷室3の上方の冷蔵室2内には、
上記製氷皿5へ給水するための給水装置10が配設され
ており、以下この給水装置10について詳述する。ま
ず、冷蔵室2内の底部には、プラスチック製の載置台1
1が設けられ、この載置台11と一体に水受容器12が
形成されている。この水受容器12の内部には、図3に
も示すように、計量容器として例えばプラスチック製の
ほぼ円形状をなす定量貯水器13が着脱可能に取付けら
れている。この定量貯水器13内には、一定量である例
えば105ccの水が貯留可能に構成されており、この
105ccの水量は製氷皿5内への最適給水量である。
上記定量貯水器13の底部中央には、出水口13aが形
成されており、この出水口13aは出水弁機構14によ
り開閉されるように構成されている。
【0025】上記出水弁機構14は、図3に示すよう
に、出水口13aに挿通されて定量貯水器13の内底面
に立設された支持アーム13bに上下動可能に支持され
た弁棒15と、この弁棒15に上下動可能に支持されて
出水口13aを定量貯水器13の外側から開閉する弁体
16とから構成されている。上記弁棒15は、定量貯水
器13側に設けられた上部弁棒17と、弁体16側に設
けられた下部弁棒18とを隔膜19を介して当接させて
構成されている。そして、上部弁棒17は、自身の下部
フランジ17aと支持アーム13bとの間に設けられた
圧縮コイルばね20により下方に付勢されている。ま
た、弁体16及び下部弁棒18は、該弁体16と下部弁
棒18の下端フランジ18aとの間に設けられた圧縮コ
イルばね21により閉方向である上方に付勢されてい
る。更に、上記出水口13aの開口縁部には、シール部
材として例えば環状の軟質ゴム製パッキン22が取付け
られている。
【0026】そして、詳しくは後述するように、上記定
量貯水器13内に溜められた水は、出水口13aが開放
されることにより、水受容器12内へ流出する。この水
受容器12の底部には、流出口12aが形成されてお
り、この流出口12aに給水パイプ23の上端部が接続
されており、この給水パイプ23の下端部は製氷皿5内
に臨むように構成されている(図2参照)。この場合、
水受容器12と給水パイプ23とは、定量貯水器13か
ら流出する水を製氷皿5に供給する給水路24として機
能する構成となっている。尚、水受容器12の流出口1
2aは、球状をなすフロート25(図2参照)により閉
塞されるようになっている。この場合、水が水受容器1
2内へ入ると、フロート25が浮いて水が流出口12a
を通過可能になり、水受容器12内の水がなくなると、
フロート25が流出口12aを塞いで製氷室3からの冷
気が水受容器12内に入ることが阻止されるように構成
されている。
【0027】一方、定量貯水器13の上には、載置台1
1に着脱可能に設置された貯水タンク26が配設されて
いる。この貯水タンク26の下面部には、図3に示すよ
うに、筒部26aが突設され、この筒部26aにキャッ
プ27が着脱可能に螺着されている。このキャップ27
のほぼ中心部には給水口27aが形成されており、この
給水口27aはタンク弁機構28により開閉されるよう
に構成されている。このタンク弁機構28は、キャップ
27の内面(図3中上面)に設けられた支持枠29に上
下動可能に支持された弁棒30と、この弁棒30の下端
部に取付けられて給水口27aを開閉する弁体31とか
ら構成されている。そして、弁棒30は、弁体31の上
部と支持枠29との間に設けられた圧縮コイルばね32
により下方に付勢されており、常には弁体31が給水口
27aを閉じるように構成されている。尚、貯水タンク
26は、給水口27aを通じて外部と連なる以外は密閉
されている。
【0028】また、上記貯水タンク26のキャップ27
は、前記定量貯水器13の上面開口部よりも径大に形成
され、定量貯水器13の上端と僅かな隙間をもって対向
している。従って、キャップ27は部品点数削減のため
に定量貯水器13の蓋部として兼用され、定量貯水器1
3の上面開口部がキャップ27により塞がれた状態とな
っている。また、キャップ27の下面側には、筒部27
bが定量貯水器13の内径寸法よりも若干小さくなるよ
うに形成されており、定量貯水器13の内周面との間に
僅かな隙間を形成した状態で該定量貯水器13内に挿入
されている。そして、タンク弁機構28の弁棒30は出
水弁機構14の弁棒15と同一軸線上に配置されるよう
に構成されている。
【0029】一方、図2に示すように、冷蔵室2におけ
る貯水タンク26の右方部位には、タンク検知手段とし
て例えばマイクロスイッチからなるタンクスイッチ33
が設けられている。このタンクスイッチ33は、レバー
34を介して貯水タンク26が載置台11上に載置され
て装着されたことを検出したとき、検出信号を出力する
ように構成されている。
【0030】また、図2に示すように、水受容器12の
外底部側には、出水弁機構14及びタンク弁機構28を
開閉駆動する弁駆動装置35が配設されている。この弁
駆動装置35は、冷蔵室2の底部の仕切壁4に形成され
た凹部4a内に嵌合されて収容されていると共に、載置
台11の下面に突設された取付凸部11aに例えばねじ
止めされて固定されている。
【0031】上記弁駆動装置35は、図6ないし図8に
示すように、ケース36に上下動可能に支持された操作
部材としての操作軸37、並びに、駆動源である例えば
AC同期モータからなる弁駆動モータ38の他に、この
弁駆動モータ38の回転運動を操作軸37の上下運動に
変換する回転往復運動変換手段としてのカム機構39を
備えて構成されている。上記弁駆動モータ38は、例え
ば100Vの交流で通電駆動することが可能な同期モー
タ、いわゆるタイマモータとして一般的に使用されてい
るモータであり、一方向にだけ回転駆動可能に構成され
ている。
【0032】また、カム機構39は、図6及び図8に示
すように、弁駆動モータ38の回転軸38aの回転を減
速する減速歯車機構40と、この減速歯車機構40によ
り回転駆動される全体としてほぼ円板状をなすカム41
とから構成されている。上記カム41は、図9に示すよ
うに、上面の外周部に凹凸状のカム面41aが形成され
ていると共に、外周部の下端に減速歯車機構40の歯車
と噛合する歯車部41bが形成されている。そして、操
作軸37の下端が上記カム41のカム面41aに接触す
るように構成されており、該操作軸37はカム41の1
回転により上下方向に1往復される構成となっている
(図7参照)。
【0033】この構成の場合、操作軸37の下端がカム
面41aの最上位面41cに当接すると操作軸37が上
限位置に位置し、操作軸37の下端がカム面41aの最
下位面41dに当接すると操作軸37が下限位置に位置
するように構成されている。この場合、操作軸37とカ
ム機構39とから弁操作手段42が構成されている。
尚、操作軸37は、図3に示すように、ケース36の上
面部に突設された筒部36a内に挿通支持されて、上方
に突出している。
【0034】また、操作軸37は、図3に示すように、
水受容器12の底部に形成された孔12aを挿通して上
方に突出されている。この孔12aは、水流出防止用の
パッキン43によって閉鎖されており、操作軸37は上
記パッキン43の伸縮を伴って上下動するように構成さ
れている。そして、前記出水弁機構14の弁棒15の下
部弁棒18が上記操作軸37の上端部にパッキン43を
介して当接している。ここで、操作軸37は、給水動作
開始前においては上下動範囲の下限位置で停止した第1
の状態、即ち、原点に位置した状態にある(詳しくは後
述する)。このとき、出水弁機構14の弁体16は圧縮
コイルばね20の弾発力により下方へ移動付勢されて出
水口13aを開くと共に、タンク弁機構28の弁体31
は圧縮コイルばね32の弾発力により貯水タンク26の
給水口27aを閉じるように構成されている。
【0035】そして、製氷皿5への給水動作は、上記カ
ム41が1回転することによって行われるように構成さ
れており、そのカム41の1回転により操作軸37が一
往復して出水弁機構14及びタンク弁機構28を1周期
(1サイクル)分開閉する構成となっている。この場
合、上述したように、給水動作前の第1の状態(弁初期
状態)では、操作軸37は上下動範囲の下限位置で停止
していることから、該操作軸37の一往復は、その下限
位置から開始される。そして、操作軸37は、カム41
の回転に伴って、まず下限位置から中間位置を経由して
上限位置まで上昇し、次に上限位置から中間位置を経由
して下限位置まで下降して停止するように構成されてい
る。
【0036】従って、製氷皿5への給水を行うべく通電
された弁駆動モータ38は、操作軸37が下限位置(原
点)に戻ったとき、断電されるように構成する必要があ
る。このように弁駆動モータ38を制御するために、図
6に示すように、カム41が原点(初期位置)に位置し
ていることを検知する原点検知手段44が設けられてい
る。この原点検知手段44は、カム41の外周部に取着
されたマグネット45とケース36側に設けられたホー
ルIC46とから構成されている。このホールIC46
は、図示しないホール素子を備えて構成されている。上
記ホールIC46は、カム41がほぼ原点に位置してい
るとき、図1(b)に示すように、マグネット45が近
接して例えばロウレベルの検知信号を出力し、それ以外
のときハイレベルの検知信号を出力するように構成され
ている。
【0037】一方、電気的構成を示す図10において、
制御装置である例えばマイクロコンピュータ47は、自
動製氷装置の製氷及び給水運転並びに冷蔵庫の運転を制
御する機能を有しており、そのための制御プログラムを
記憶している。このマイクロコンピュータ47が弁制御
手段としての機能を有している。上記マイクロコンピュ
ータ47は、貯氷容器内が氷で一杯であることを検知す
る貯氷検知レバー9により作動する貯氷検知スイッチ4
8からの検知スイッチ信号、製氷皿5が水平状態である
ことを検知する皿水平スイッチ49からの検知スイッチ
信号、製氷用温度センサ8からの検知信号、製氷室3の
扉の開閉状態を検知する扉スイッチ50からの検知スイ
ッチ信号、貯水タンク26の有無を検知するタンクスイ
ッチ33からの検知スイッチ信号、原点検知手段44の
ホールIC46からの検知信号を受けるように構成され
ている。
【0038】そして、マイクロコンピュータ47は、駆
動機構6の皿駆動用モータ7をトランジスタ等のスイッ
チング素子を有して成るスイッチング回路51を介して
通断電制御(正転、反転及び停止制御)し、給水異常報
知(貯水タンク26に給水が必要であることの報知)用
の例えば発光ダイオードからなる給水ランプ52を点灯
制御し、弁駆動モータ38をドライブ回路53を介して
通断電制御するように構成されている。この場合、ドラ
イブ回路53は、リレーやトライアック等を有して構成
されている。また、上記弁駆動モータ38には、交流電
源54から100Vの交流電圧が供給されるようになっ
ている。尚、皿駆動用モータ7には、直流電源(図示し
ない)から例えば+12Vの直流電圧が供給されるよう
になっている。
【0039】また、上記マイクロコンピュータ47は、
冷凍室内の温度を検知する冷凍室温度センサ及び冷蔵室
2内の温度を検知する冷蔵室温度センサからの温度検知
信号を受けると共に、冷蔵庫の冷凍サイクルの一部を構
成するコンプレッサを通断電制御し、また、冷却器で生
成された冷気を各室(製氷室3、冷蔵室2、冷凍室、野
菜室等)内へ供給するファン装置のファンモータを通断
電制御するように構成されている。
【0040】次に、上記構成の作用を図1、図11、図
12及び図13も参照して説明する。まず、図1に従っ
て、出水弁機構14及びタンク弁機構28の各開閉動作
と、弁駆動装置35の操作軸37の上下方向の移動(即
ちカム41の回転)との関係を説明する。尚、図1で
は、操作軸37の下限位置をPL、中間位置をPC、上
限位置をPUで示している。今、カム41が原点に位置
している第1の(待機)状態であるときは、操作軸37
が下限位置PLに位置しており、図3に示すように、出
水弁機構14の弁体16が出水口13aを開放している
と共に、タンク弁機構28の弁体31が給水口27aを
閉じている。そして、このとき、原点検知手段44のホ
ールIC46から出力される検出信号の電圧レベルは、
図1(b)に示すように、ロウレベルである。
【0041】次に、弁駆動モータ38が通電されてカム
41が回転され始めると、操作軸37が下限位置PLか
ら上昇し始める。すると、出水弁機構14の弁棒15が
操作軸37によって押し上げられるようになる。このと
き、弁棒15は圧縮コイルばね20を押し縮めながら押
し上げられる。そして、操作軸37ひいては弁棒15が
所定量上昇すると、圧縮コイルばね21が押し縮められ
るようになり、その弾発力により弁体16が定量貯水器
13の底部に押し付けられてその出水口13aを閉じ
る。この出水口13aを閉じる位置は、中間位置PCの
少し下方の位置PC1である。尚、このときには、ホー
ルIC素子46から出力される検出信号の電圧レベル
は、図1(b)に示すように、ハイレベルとなってい
る。
【0042】そして、カム41が更に回転されて、操作
軸37が中間位置PCの少し上方の位置PC2まで上昇
すると、出水弁機構14の弁棒15がタンク弁機構28
の弁棒30に当接してこれを圧縮コイルばね32の弾発
力に抗して押し上げるようになり、タンク弁機構28の
弁体31が給水口27aを開く。この後、操作軸37が
上限位置PUに至り、該上限位置PUに位置している
間、給水口27aが開いている。ここで、出水弁機構1
4の弁棒15は圧縮コイルばね20、21を押し縮めな
がら押し上げられるため、出水弁機構14の弁体16は
出水口13aを閉じたままに維持される。従って、弁棒
15は停止状態にある弁体16に対してスライドしなが
ら上昇する。即ち、操作軸49が上限位置PUに位置し
ている状態が、タンク弁機構28だけが開く第2の状態
である。
【0043】この後、カム41の回転に応じて操作軸3
7が上限位置PUから下限位置PLまで下降する行程に
移行すると、出水弁機構14及びタンク弁機構28の弁
棒15及び30が圧縮コイルばね20、21及び32の
弾発力によって押し下げられることにより、まずタンク
弁機構28の弁体31が給水口27aを閉じる。この給
水口27aを閉じる位置は、操作軸37が中間位置PC
の少し上方の位置PC2である。このとき、出水弁機構
14の弁体16は弁棒15の下降にも拘らず、圧縮コイ
ルばね21により上方に付勢されているため、定量貯水
器13の底部に押し付けられたままにされ、出水口13
aは閉じられたままに維持される。
【0044】その後、出水弁機構14の弁棒15がタン
ク弁機構28の弁棒30から離れ、該弁棒15が更に下
降すると、圧縮コイルばね21が伸び切って弁体16を
上方に付勢する弾発力を失うため、弁体16が弁棒15
と一体的に下方に移動して定量貯水器13の底部から離
れ、その出水口13aを開くようになる。この出水口1
3aを開く位置は、中間位置PCの少し下方の位置PC
1である。この後、操作軸37が元の下限位置PLに至
り、該下限位置PLに位置している間、出水口13aが
開いている。そして、操作軸37が上記下限位置PLに
戻り(第1の状態に戻り)、カム41が1回転してほぼ
原点(初期状態)に戻ると、ホールIC46から出力さ
れる検出信号の電圧レベルが、図1(b)に示すよう
に、ロウレベルになる。これにより、原点に戻ったこと
が検知されて弁駆動モータ38が断電停止され(具体的
には、検出信号がロウレベルになった時点から予め決め
られた設定時間t、例えば1.5秒だけ経過した時点で
断電され)、カム41の回転及び操作軸37の上下動が
停止されるように構成されている。
【0045】この場合、上記した給水動作を1サイクル
分実行するのに要する時間、即ち、弁駆動モータ38を
通電する時間ta0は、交流電源の周波数が50Hzの
場合、例えば約75.9秒に設定され、交流電源の周波
数が60Hzの場合、例えば約63.3秒に設定されて
いる。そして、図1(a)に示すように、上記1サイク
ル分の給水動作において、操作軸37が下限位置PLに
位置している時間ta1は交流電源の周波数が50Hz
の場合、約25.7秒であり、交流電源の周波数が60
Hzの場合、約21.4秒である。また、操作軸37が
下限位置PLから上限位置PUへ上昇するのに要する時
間ta2は、交流電源の周波数が50Hzの場合、約2
3.4秒であり、交流電源の周波数が60Hzの場合、
約19.5秒である。更に、操作軸37が上限位置PU
に位置している時間ta3は、交流電源の周波数が50
Hzの場合、約10.4秒であり、交流電源の周波数が
60Hzの場合、約8.7秒である。また、操作軸37
の上限位置PUは、下限位置PLに比べて例えば約1
3.3mm高い位置に設定されている。
【0046】さて、図12及び図13に示すフローチャ
ートは、マイクロコンピュータ47に記憶された制御プ
ログラムにおける自動製氷装置の製氷動作(離氷動作)
及び給水動作の制御内容を示すものである。以下、上記
フローチャートに従って上記各動作について説明する。
まず、使用者が冷蔵庫を据え付けてその電源プラグを電
源コンセントに差し込むと、冷蔵庫の電源が投入(オ
ン)される(図12のステップS1参照)。すると、マ
イクロコンピュータ47により冷蔵庫のコンプレッサが
通電されて(ステップS2)、冷蔵庫の各室(冷蔵室
2、冷凍室、製氷室3等)内の冷却が開始される。
【0047】続いて、マイクロコンピュータ47は、自
動製氷装置の皿水平スイッチ49からの検知信号に基づ
いて製氷皿5が水平状態にあるか否かの判断を行う(ス
テップS3)。ここで、製氷皿5が水平状態になけれ
ば、ステップS3にて「NO」へ進み、皿駆動用モータ
7を通電駆動して製氷皿5を回転させて水平状態に戻す
(ステップS4)。これにより、ステップS3にて「Y
ES」へ進む。次いで、給水装置10のカム41及び操
作軸37が原点に位置しているか否かを判断する(ステ
ップS5)。この場合、ホールIC46からの検出信号
がロウレベルであるか否かを判断する。ここで、カム4
1及び操作軸37が原点に位置していないとすると、ス
テップS5にて「NO」へ進み、カム41及び操作軸3
7を原点に戻す処理を行う(ステップS6)。
【0048】この場合、具体的には、弁駆動モータ38
を通電駆動して、ホールIC46からの検出信号がロウ
レベルになるまでカム41を回転させる。そして、ホー
ルIC46からの検出信号がロウレベルになったら、そ
の時点から約1.5秒(オーバーラン時間)経過した時
点で弁駆動モータ38を断電停止させるようにしてい
る。この場合、上記した処理ステップS1〜S6までの
処理が電源投入時の初期動作の制御である。この初期動
作制御により、何等かの原因で電源投入の前にカム41
及び操作軸37が原点に位置していない場合があったと
しても、カム41及び操作軸37が確実に原点に位置す
るようになる。
【0049】この後、製氷皿5内の製氷が完了したか否
かの判断を行う(ステップS7)。この場合、製氷皿5
の温度を検知する製氷用温度センサ8による検知温度が
製氷完了温度に達したか否かの判断(具体的には、上記
検知温度が−12.5℃以下になったか否かの判断、或
いは、−9.5℃以下の状態が2時間継続するようにな
ったか否かの判断)を行う。ここで、製氷皿5内の水の
製氷が完了して、図11(a)に示すように、製氷用温
度センサ8による検知温度が−12.5℃以下になる
(或いは−9.5℃以下の状態が2時間継続するように
なる)ことから、その時刻t0で、ステップS7にて
「YES」へ進み、離氷動作を実行するか否かの判断へ
移行する(ステップS8)。
【0050】このステップS8では、貯氷容器内が氷で
一杯であるか否かを判断し、ここで、氷で一杯であれば
ステップS8にて「YES」へ進み、離氷動作を行わな
いで待機するようになっている。一方、貯氷容器内が氷
で一杯でなければ、ステップS8にて「NO」へ進み、
離氷動作を開始する(ステップS9)。具体的には、図
11(b)に示すように、駆動機構6の皿駆動用モータ
7を正転方向へ通電駆動することにより、製氷皿5を上
下反転させ且つ捩じって、製氷皿5から氷を離氷させ
る。そして、製氷皿5が反転位置に達した後は、皿駆動
用モータ7を反転方向へ通電させることにより、製氷皿
5を反対方向へ回転させて元の水平位置に戻す。
【0051】続いて、皿水平スイッチ49からの検知信
号に基づいて離氷動作が完了したか否か(即ち、製氷皿
5が水平に戻ったか否か)を判断し(ステップS1
0)、図11(b)及び(c)に示すように、時刻t1
において離氷動作が完了した(水平位置に戻った)とす
ると、この時点でステップS10にて「YES」へ進
み、皿駆動用モータ7を断電停止させて離氷動作を停止
する(ステップS11)。次いで、給水装置10により
製氷皿5内への給水動作を実行する。
【0052】具体的には、まず、マイクロコンピュータ
47は、カム41及び操作軸37(弁操作手段42)が
原点に位置しているか否かの判断を行う(図13のステ
ップS12)。ここで、原点に位置しているとすると、
ステップS12にて「YES」へ進み、マイクロコンピ
ュータ47は、マイクロコンピュータ47に内蔵された
タイマの計時動作を開始する(ステップS13)と共
に、弁駆動モータ38を通電開始する(ステップS1
4)。上記タイマは弁駆動モータ38の通電時間を給水
動作開始から計時するためのタイマであり、上記計時動
作を開始するに際しては計時時間をリセット(零クリ
ア)してから計時動作開始するように構成されている。
【0053】続いて、貯水タンク26がセットされてい
るか否かの判断を行う(ステップS15)。今の場合、
貯水タンク26がセットされているとすると、ステップ
S15にて「YES」へ進み、カム41及び操作軸37
が原点に位置しているか否かの判断を行う(ステップS
16)。この場合、弁駆動モータ38の通電によりカム
41が回転し始めるから、マグネット45がホールIC
46に近接しなくなり(原点に位置しなくなり)、ホー
ルIC46から出力される検出信号の電圧レベルがハイ
レベルとなり、ステップS16にて「NO」へ進む。更
に、タイマの計時時間が例えば80秒以上であるか否か
を判断し(ステップS17)、該計時時間が例えば80
秒未満であれば、ステップS17にて「NO」へ進む。
即ち、貯水タンク26がセットされている状態で、カム
41が1回転してほぼ原点に戻るまで、または、タイマ
の計時時間が80秒に達するまで、上記ステップS15
にて「YES」、ステップS16にて「NO」、ステッ
プS17にて「NO」へ進むループ処理が繰返されるよ
うに構成されている。
【0054】ここで、上記弁駆動モータ38の通電開始
によりカム41が回転し始めると、まず操作軸37が下
限位置PLから中間位置PCを経由して上限位置PUま
で上昇する。すると、図4に示すように、出水弁機構1
4の弁体16が定量貯水器13の出水口13aを閉じた
後、図5に示すように、該出水弁機構14が閉じた状態
で、タンク弁機構28が貯水タンク26の給水口27a
を開く。これにより、貯水タンク26内の水が給水口2
7aを通じて定量貯水器13内に流出し、該定量貯水器
13内に一定量(例えば105cc)の水が溜められ
る。具体的には、給水口27aからの水の流出に伴い、
定量貯水器13内の水位が上昇し、その水面により給水
口27aの下端部である筒部27bの下端開口が塞がれ
ると、給水口27aからの水の流出が止まる。このと
き、筒部27bは常に一定の高さ位置に支持されている
ため、定量貯水器13内には、常に一定水位、換言すれ
ば一定水量の水が貯留されることになる。
【0055】そして、上述したようにして定量貯水器1
3内に一定量の水が溜められると共に貯水タンク26の
給水口27aの下方側内に水が満たされた後、操作軸3
7が上限位置PUから中間位置PCを経由して下限位置
PLまで下降する行程に移る。この場合、弁駆動用モー
タ38は、貯水タンク26の給水口27aを開放してい
る時間が、定量貯水器13内に上述したように一定量の
水を溜めるのに十分な時間となるようにカム41を回転
駆動する構成となっている。そして、上記操作軸37の
下降に伴ってまずタンク弁機構28の弁体31が貯水タ
ンク26の給水口27aを閉じ、その後、出水弁機構1
4の弁体16が定量貯水器13の底部から離れてその出
水口13aを開くように構成されている。すると、図3
に示すように、定量貯水器13内に溜められた水及び貯
水タンク26の給水口27aの下方側内に存在する水が
出水口13aから水受容器12に流出し、そして落差に
より流出口12aから給水パイプ23を通じて製氷皿5
内へ供給されるように構成されている。この場合、図1
に示すように、操作軸37が下限位置PLまで下降した
時点で、出水弁機構14が出水口13aを完全に開く。
【0056】そして、カム41が更に回転して、カム4
1がほぼ原点に戻る(1回転する)と、マグネット45
がホールIC46に近接する。これにより、ホールIC
46から出力される検出信号の電圧レベルがロウレベル
になるから(即ち、原点に位置するようになるから)、
ステップS16にて「YES」へ進む。このため、モー
タ38及びカム41が正常に動作している限り、ステッ
プS17にて「YES」へ進むことはない。
【0057】さて、上記ステップS16にて「YES」
へ進んだ後、続いて、図1(b)に示すように、ホール
IC46からの検出信号がロウレベルになった時点から
設定時間tだけ経過した時点で弁駆動用モータ38を断
電停止する(ステップS18、S19)。この設定時間
tがオーバーラン時間であり、本実施例の場合、例えば
約1.5秒に設定されている。上記オーバーラン時間処
理(ステップS18)は、原点を検出信号のロウレベル
区間の中間部分に位置させるために行う処理である。そ
して、上記弁駆動用モータ38の断電によりカム41及
び操作軸37が当該位置、即ち、原点に戻って停止し、
上記出水口13aが閉じられた状態になる。続いて、予
め決められた給水判定用の時間(例えば5.5分)が経
過するのを待つ(ステップS20)。尚、この給水判定
用の時間は、製氷皿5内に給水された水により製氷皿5
の温度(製氷用温度センサ8による検知温度)が上昇す
るのを待つ時間である。
【0058】この後、上記時間(5.5分)が経過する
と、製氷皿5内に実際に給水されたか否かを判断する処
理が行われる(ステップS21)。具体的には、マイク
ロコンピュータ47は、製氷用温度センサ8による検知
温度が−9.5℃以上になったか否かを判断する。ここ
で、水が製氷皿5内に実際に給水されておれば、製氷用
温度センサ8の検知温度が−9.5℃以上になるので、
ステップS21にて「YES」へ進み、給水動作を完了
する。この後、製氷皿5内に供給された水が製氷室3内
に供給された冷気により冷却されて製氷動作が進行す
る。
【0059】そして、製氷用温度センサ8による検知温
度に基づいて製氷完了温度に達したか否かの判断、具体
的には、上記検知温度が−12.5℃以下になったか
(或いは−9.5℃以下の状態が2時間継続するように
なったか)否かの判断を行う(ステップS22)。ここ
で、製氷が完了すると、上記ステップS22にて「YE
S」へ進み、ステップS8へ戻って、前述したと同様に
して製氷皿5からの離氷動作を実行しても良いか否かの
判断処理を行う。そして、離氷動作を実行しても良い場
合には、再び離氷動作並びに給水動作が繰り返し行われ
るように構成されている。
【0060】一方、上記ステップS21において、製氷
用温度センサ8による検知温度が−9.5℃以上になら
なければ、製氷皿5内に給水されていないと判断し、ス
テップS21にて「NO」へ進み、給水ランプ(給水L
ED)52を点灯する(ステップS23)。この給水ラ
ンプ52の点灯報知によって、使用者は貯水タンク26
に給水を行う必要があることがわかる。
【0061】そして、使用者が貯水タンク26を取り外
してこれに給水し、更にこの給水した貯水タンク26を
再セットすると、ステップS24にて「YES」へ進
み、給水ランプ52を消灯した後(ステップS25)、
前記ステップS13へ戻って給水動作を再び実行するよ
うに構成されている。
【0062】一方、給水装置10の給水動作中、即ち、
カム41の回転中に弁駆動モータ38がロックしてカム
41が回転できなくなったり、或いは、ホールIC46
が故障して(またはマグネット45が外れて)原点を検
知できなくなったりする故障が発生すると、マイクロコ
ンピュータ47のタイマの計時時間が80秒を越えるか
ら、前記ステップS17において「YES」へ進む。そ
して、弁駆動モータ38を断電する(ステップS26)
と共に、ブザーを鳴動させたり、故障報知用の発光ダイ
オードを点灯させたりして故障を報知し(ステップS2
7)、給水動作を停止するように構成されている。尚、
この故障報知がなされた場合には、サービスマンを呼ん
で修理させる必要がある。
【0063】次に、給水動作中、即ち、弁駆動モータ3
8の通電駆動中に貯水タンク26が取り外された場合の
動作(制御)について説明する。この場合には、ステッ
プS15において「NO」へ進み、カム41がほぼ原点
に戻ったか(1回転したか)否かの判断をする(ステッ
プS28)。今の場合、カム41は原点に戻っていない
から、ステップS28にて「NO」へ進む。更に、マイ
クロコンピュータ47のタイマの計時時間が80秒未満
であれば、ステップS29にて「NO」へ進む。即ち、
カム41がほぼ1回転して原点に戻るまで、または、タ
イマの計時時間が80秒に達するまで、上記ステップS
28にて「NO」、ステップS29にて「NO」へ進む
ループ処理を繰り返すように構成されている。
【0064】この場合、上記弁駆動モータ38の通電に
よりカム41が1回転すると、それに応じて操作軸37
が上述したように上下方向に移動して出水弁機構14が
開閉動作する(尚、貯水タンク26が再び装着されれ
ば、タンク弁機構28も開閉動作する)。そして、カム
41がほぼ原点に戻ると、マグネット45がホールIC
46に近接し、ホールIC46からの検出信号の電圧レ
ベルがロウレベルになるから、ステップS28にて「Y
ES」へ進む。続いて、図1(b)に示すように、ホー
ルIC46からの検出信号がロウレベルになった時点か
ら設定時間tだけ経過した(オーバーラン時間処理を行
った)時点で弁駆動用モータ38が断電停止される(ス
テップS30、S31)。更に、予め決められた給水判
定用の時間(例えば5.5分)が経過するのを待った後
(ステップS32)、製氷用温度センサ8による検知温
度に基づいて製氷皿5内に実際に給水されたか否かを判
断する処理が行われる(ステップS33)。
【0065】ここで、製氷用温度センサ25の検知温度
が−9.5℃以上になれば、給水が完了したと判定し、
ステップS33にて「YES」へ進み、給水動作を完了
する。一方、上記ステップS33において、製氷用温度
センサ8の検知温度が−9.5℃以上にならなければ、
製氷皿5内に給水されていないと判定し、ステップS3
3にて「NO」へ進み、ステップS12へ戻り、給水動
作を再び実行するように構成されている。この場合、給
水動作の途中で貯水タンク26が取り外されているの
で、製氷皿5内に給水されない場合があり、そのような
場合には、ステップS33にて「NO」へ進み、給水ラ
ンプ52を点灯しないで(給水不良を報知しないで)、
ステップS12へ戻って給水動作を自動的に再び実行す
るように構成されている。
【0066】また、給水動作中、即ち、カム41の回転
の途中において、弁駆動モータ38がロックしてカム4
1が回転できなくなったり、或いは、ホールIC46が
故障して(またはマグネット45が外れて)原点を検知
できなくなったりする故障が発生した場合には、マイク
ロコンピュータ47のタイマの計時時間が80秒を越え
るから、前記ステップS29において「YES」へ進
む。そして、弁駆動モータ38を断電する(ステップS
34)と共に、ブザーを鳴動させたり、故障報知用の発
光ダイオードを点灯させたりして故障を報知し(ステッ
プS35)、給水動作を停止するように構成されてい
る。
【0067】尚、上記給水装置10において、給水動作
の開始時点において、何等かの原因でカム41及び操作
軸37が原点に位置していない場合には、前記ステップ
S12にて「NO」へ進み、カム41及び操作軸37を
原点に位置させる処理を実行する。具体的には、マイク
ロコンピュータ47は、タイマの計時動作を開始する
(ステップS36)と共に、弁駆動モータ38を通電開
始する(ステップS37)。そして、カム41及び操作
軸37がほぼ原点に戻ったか(1回転したか)否かの判
断をする(ステップS28)。今の場合、カム41は原
点に戻っていないから、ステップS28にて「NO」へ
進む。更に、マイクロコンピュータ47のタイマの計時
時間が80秒未満であれば、ステップS29にて「N
O」へ進む。即ち、カム41がほぼ1回転して原点に戻
るまで、または、タイマの計時時間が80秒に達するま
で、上記ステップS28にて「NO」、ステップS29
にて「NO」へ進むループ処理を繰り返すように構成さ
れており、これ以降の処理は前述した処理と同様にして
行われるように構成されている。
【0068】このような構成の本実施例によれば、給水
口27aの下方側内の水も含めて定量貯水器13に溜め
られた一定量(105cc)の水だけが製氷皿5に供給
されると共に、製氷皿5への給水時にはタンク弁機構2
8を閉じているので、製氷皿5への給水時に定量貯水器
13内に他から水が流入するおそれがなくなり、常に一
定量の水を製氷皿5に供給でき、精度の高い定量給水を
行うことができる。しかも、定量貯水器13内の水は給
水パイプ24内を自然落下することにより製氷皿5に供
給されるので、給水ポンプにより給水するものとは異な
り、給水中に大きな騒音が発生することがなく、静音給
水が可能となる。この場合、弁駆動装置35の駆動源を
モータ(弁駆動モータ38)としたので、弁駆動装置3
5の駆動源としてソレノイドを用いる構成に比べて、一
層静音給水することができる。
【0069】また、上記実施例では、定量貯水器13は
常には空になっていて製氷皿5への給水時の僅かな時間
帯だけ水を溜める構成としたので、定量貯水器13内に
製氷皿5に供給するための水を常時溜めておく構成のも
のとは異なり、定量貯水器13に水垢がたまったり、か
びが発生したりし難く、また、冷蔵室2内に収容された
食品の臭いが定量貯水器13内の水に吸収されたりする
ことがなくなる。ちなみに、製氷皿5での製氷が完了す
るまで所要時間は2〜5時間であるので、定量貯水器1
3に常時水を溜めておいた場合、冷蔵室2内の食品の臭
いがその水に吸収されてしまうおそれがある。また、上
記実施例では、定量貯水器13は着脱可能であるから、
長期使用により、汚れた場合には、水受容器12から取
り外して水洗い等により簡単に清掃でき便利である。
【0070】更に、上記実施例では、給水装置10の弁
操作手段42は、原点である第1の状態に位置して給水
待機するように構成されている。そして、この第1の状
態では、カム41及び操作軸37が原点である下限位置
PLに位置しているから、タンク弁機構28が閉じてい
ると共に、出水弁機構14が開いている。従って、給水
待機状態が長期間続くことがあっても、出水弁機構14
が開いているから、出水弁機構14の弁体16とゴム製
のパッキン22とが密着することがなくなると共に、パ
ッキン22のシール性能が劣化しなくなり、出水弁機構
14に動作不良が発生することを確実に防止できる。
【0071】尚、上記実施例の弁操作手段42のタンク
弁機構28において、その弁体31を開く力は、操作軸
37の押し上げ力によって与えられるからかなり強い力
である。このため、タンク弁機構28が閉じたままの状
態が長く続いたとしても、弁体31を開放させることが
可能であり、弁体31と出水口27aとが密着すること
はない。
【0072】また、上記実施例では、弁操作手段42の
カム41及び操作軸37を弁駆動モータ38により駆動
する構成とすると共に、カム41及び操作軸37の原点
を検知する原点検知手段44をカム41に取付けたマグ
ネット45とホールIC46とから構成し、そして、ホ
ールIC46がマグネット45の近接を検知して検知信
号(ロウレベル信号)を出力した時点から予め決めた設
定時間(1.5秒)が経過した時点で弁駆動モータ38
を断電停止するように構成した。これにより、給水装置
10を簡単な構成にて実現することができる。更に、弁
駆動モータ38を通電開始する際に、該モータ38が若
干逆転することがあっても、ホールIC46からカム4
1及び操作軸37(弁操作手段42)が原点に位置して
いること示す検知信号(ロウレベル信号)が確実に出力
され続ける。これにより、ホールIC46からの検知信
号に基づいてカム41及び操作軸37(弁操作手段4
2)が原点に位置していることを確実に認識できるか
ら、弁操作装置42ひいては給水装置10が誤動作する
ことを確実に防止できる。
【0073】ところで、弁操作手段42の給水動作の実
行中(弁駆動モータ38の通電駆動中)に、使用者によ
り貯水タンク26が取外された後、再びセットされるよ
うな操作が行われることがある。このような場合には、
給水動作が完了しても、製氷皿5に給水されていない可
能性が高い。従って、給水動作完了後の給水判定におい
て、給水されなかったと判定されて給水不良が報知され
る。具体的には、貯水タンク26に水を補給することを
指示するための給水ランプ52を点灯する。しかし、こ
の場合、使用者は貯水タンク26を再セットしているの
で、給水装置10が故障したのではないかと不信に思う
ことがある。
【0074】これに対して、上記実施例では、弁操作手
段42の給水動作の実行中(即ち、弁駆動モータ38の
通電駆動中)に貯水タンク26が取外された後再びセッ
トされたときには、その給水動作完了後の給水判定にお
いて給水されなかったと判定されても、給水不良を報知
することなく弁操作手段42を再び給水動作させるよう
に構成した。これによって、給水不良を報知しないか
ら、使用者は給水装置10が故障したのではないかと不
信に思うことがない。そして、貯水タンク26が再セッ
トされた状態で給水動作が再び実行されるから、製氷皿
5へ確実に給水できる。
【0075】また、上記実施例の場合、給水不良の報知
を実行しないことに加えて、離氷動作を実行しなように
して、弁操作手段42を再び給水動作させるように構成
した。これによって、離氷動作を実行しないから、即
ち、製氷皿5を上下反転動作させないから、騒音の発生
を防止できると共に、製品寿命を長くし得る。
【0076】更に、上記実施例では、弁操作手段42を
駆動する弁駆動モータ38を通電して給水動作を開始し
た後、弁駆動モータ38の通電時間が予め決めた設定時
間(例えば80秒)を越えたときに、弁駆動モータ38
を断電させるように構成したので、何らかの原因で弁駆
動モータ38の回転がロックされた場合に、弁駆動モー
タ38を断電できるから、弁駆動モータ38の焼損を防
止できる。
【0077】一方、電源投入時に弁操作手段38が原点
に位置していないことがあると、その後、給水動作指令
が発生して給水動作を開始させた場合、給水動作の途
中、即ち、2つの弁機構14、28の開閉動作の途中か
ら給水動作が実行される。この場合、製氷皿5内に水が
全く給水されなかったり、少量しか給水されなかったり
する給水不良が発生する。これに対して、電源投入時に
弁操作手段42が原点に位置していないことを検知した
ときに、製氷皿5が水平状態にあることを条件に、弁駆
動モータ38を通電駆動して弁操作手段42を原点に復
帰させるように構成したので、給水動作指令が発生した
ときには(給水動作の開始前には)、弁操作手段42が
確実に原点に位置しているようになる。このため、給水
不良が発生することを防止できる。
【0078】図14は本発明の第2の実施例を示すもの
であり、第1の実施例と異なるところを説明する。この
第2の実施例では、弁操作手段42の操作軸37を下限
位置PLと上限位置PUとの間で1サイクル分上下動さ
せる場合において、図14に示すように、操作軸37を
上限位置PUから下限位置PLへ下降させるときに、そ
の途中で中間位置PCに予め決めた所定時間ta5だけ
位置させるように構成している。そして、操作軸37が
中間位置PCに位置しているときは、2つの弁機構1
4、28が共に閉じた状態になっている。上記所定時間
ta5は、交流電源の周波数が50Hzの場合、例えば
約7.1秒に設定され、交流電源の周波数が60Hzの
場合、例えば約5.9秒に設定されている。
【0079】そして、第2の実施例では、上述したよう
に操作軸37を中間位置PCに所定時間ta5位置させ
るために、カム41のカム面41aにおいて、最上位面
41cから最下位面41dへ向けて下降する斜面(スロ
ープ)の中間部位に上記所定時間ta5に対応する長さ
の平坦な中間面(図示しない)を形成している。
【0080】この場合、図14に示すように、弁操作手
段42の給水動作を1サイクル分実行するのに要する時
間ta0は、交流電源の周波数が50Hzの場合、例え
ば約75.9秒に設定され、交流電源の周波数が60H
zの場合、例えば約63.3秒に設定されている。ここ
で、操作軸37が下限位置PLに位置している時間ta
1は交流電源の周波数が50Hzの場合、約18.6秒
であり、交流電源の周波数が60Hzの場合、約15.
5秒である。また、操作軸37が下限位置PLから上限
位置PUへ上昇するのに要する時間ta2は、交流電源
の周波数が50Hzの場合、約23.4秒であり、交流
電源の周波数が60Hzの場合、約19.5秒である。
更に、操作軸37が上限位置PUに位置している時間t
a3は、交流電源の周波数が50Hzの場合、約10.
4秒であり、交流電源の周波数が60Hzの場合、約
8.7秒である。
【0081】更にまた、操作軸37が上限位置PUから
中間位置PCへ下降するのに要する時間ta4は、交流
電源の周波数が50Hzの場合、約8.4秒であり、交
流電源の周波数が60Hzの場合、約7.0秒である。
そして、操作軸37が中間位置PCから下限位置PLへ
下降するのに要する時間ta6は、交流電源の周波数が
50Hzの場合、約8.0秒であり、交流電源の周波数
が60Hzの場合、約6.7秒である。また、操作軸3
7の上限位置PUは、下限位置PLに比べて約13.3
mm高い位置に設定されている。そして、操作軸37の
中間位置PCは、下限位置PLに比べて約6.5mm高
い位置に設定されている。尚、上述した以外の第2の実
施例の構成は、第1の実施例の構成と同じ構成となって
いる。
【0082】従って、上記第2の実施例においても、第
1の実施例とほぼ同様な作用効果を得ることができる。
特に、第2の実施例では、弁操作手段42の給水動作の
実行途中において、2つの弁機構14、28が閉じた状
態を予め決めた所定時間ta5だけ保持するように構成
したので、製造工場の検査ライン等において2つの弁機
構14、28のシール性能を検査するときに、操作軸3
7の下端がカム41のカム面41aの中間面に当接する
位置(中間位置PC)まで、カム41を回転させるだけ
で良い。この場合、中間位置PCに位置している時間t
a5は、約7.1秒または約5.9秒であるから、ホー
ルIC46の検知性能に製品ばらつき(最大でも4秒程
度)があったとしても、操作軸37を簡単且つ確実に上
記中間位置PCに位置させることができる。従って、2
つの弁機構14、28を共に閉じた状態を容易に設定す
ることができるから、上記した検査を行い易くなる。
【0083】図15は本発明の第3の実施例を示すもの
であり、第2の実施例と異なるところを説明する。この
第3の実施例では、図15に示すように、操作軸37を
下限位置PLから上限位置PUへ上昇させるときに、そ
の途中で中間位置PCに所定時間ta7だけ位置させる
ように構成している。この所定時間ta7は、交流電源
の周波数が50Hzの場合、例えば約7.1秒に設定さ
れ、交流電源の周波数が60Hzの場合、例えば約5.
9秒に設定されている。そして、第3の実施例では、上
述したように操作軸37を中間位置PCに所定時間ta
7だけ位置させるために、カム41のカム面41aにお
いて、最下位面41dから最上位面41cへ向けて上昇
する斜面(スロープ)の中間部位に上記所定時間ta7
に対応する長さの平坦な中間面(図示しない)を形成し
ている。
【0084】また、操作軸37が下限位置PLから中間
位置PCへ上昇するのに要する時間ta8は、交流電源
の周波数が50Hzの場合、約11.4秒であり、交流
電源の周波数が60Hzの場合、約9.5秒である。そ
して、操作軸37が中間位置PCから上限位置PUへ上
昇するのに要する時間ta9は、交流電源の周波数が5
0Hzの場合、約12.0秒であり、交流電源の周波数
が60Hzの場合、約10.0秒である。尚、上述した
以外の第3の実施例の構成は、第2の実施例の構成とほ
ぼ同じ構成となっている。従って、上記第3の実施例に
おいても、第2の実施例とほぼ同様な作用効果を得るこ
とができる。
【0085】尚、上記各実施例では、カム機構39によ
り弁駆動モータ38の回転運動を操作軸37の直線運動
に変換するように構成したが、これに限られるものでは
なく、他の回転運動・直線運動変換手段、例えばねじ機
構、或いはクランク機構等を用いるように構成しても良
いことは勿論である。
【0086】
【発明の効果】本発明は、以上の説明から明らかなよう
に、出水弁機構を開き且つタンク弁機構を閉じた第1の
状態から、出水弁機構を閉じた状態を経由してからタン
ク弁機構を開いた第2の状態へ移行して貯水タンクから
定量貯水器に一定量の水を注水し、その後、タンク弁機
構を閉じた状態を経由してから出水弁機構を開いた第1
の状態へ復帰して定量貯水器内の水を製氷容器へ給水す
る給水動作を繰返し行う弁操作手段を備える構成とした
ので、給水装置による製氷容器への定量給水精度を高く
し得ると共に、定量給水するための器に水垢やかび等が
付着し難くし得、しかも、給水待機状態が長期間続くこ
とがあっても、出水弁機構に動作不良が発生することや
シール性能が劣化することを確実に防止できるという優
れた効果を奏する。
【0087】また、上記構成において、弁操作手段を駆
動する駆動モータを備えると共に、原点検知手段をマグ
ネットとホール素子とから構成し、そして、ホール素子
がマグネットの近接を検知して検知信号を出力した時点
から設定時間が経過した時点で駆動モータを断電停止さ
せるように構成したので、簡単な構成にて容易に実現で
きると共に、モータを通電開始する際に、モータが若干
逆転することがあっても、ホール素子から弁操作手段が
原点に位置していること示す検知信号が確実に出力され
続ける。これにより、上記検知信号に基づいて弁操作手
段が原点に位置していることを確実に認識できるから、
弁操作装置が誤動作することを防止できる。
【0088】更に、弁操作手段の給水動作の実行途中に
おいて、2つの弁機構が閉じた状態を所定時間保持する
ように構成したので、2つの弁機構のシール性能を検査
する検査時において、2つの弁機構が閉じた状態を容易
に設定することができるから、上記検査を行い易くな
る。
【0089】一方、弁操作手段の給水動作の実行中に、
使用者により貯水タンクが取外された後再びセットされ
るような操作が行われることがある。このような場合に
は、給水動作が完了しても、製氷容器に給水されていな
可能性が高い。従って、給水動作完了後の給水判定にお
いて、給水されなかったと判定されて給水不良が報知さ
れる。具体的には、貯水タンクに水を補給することを指
示するための給水ランプを点灯する。しかし、この場
合、使用者は貯水タンクを再セットしているので、給水
装置が故障したのではないかと不信に思うことがある。
【0090】これに対して、弁操作手段の給水動作の実
行中に、貯水タンクが取外された後再びセットされたと
きには、その給水動作完了後の給水判定において給水さ
れなかったと判定されても、給水不良を報知することな
く弁操作手段を再び給水動作させるように構成した。こ
れによって、給水不良を報知しないから、使用者は給水
装置が故障したのではないかと不信に思うことがない。
そして、給水動作が再び実行されるから、製氷容器へ確
実に給水できる。
【0091】上記構成の場合、給水不良の報知を実行し
ないことに加えて、離氷動作を実行しないようにして、
弁操作手段を再び給水動作させるように構成すると、離
氷動作を実行しないから、即ち、製氷容器を上下反転動
作させないから、騒音の発生を防止できると共に、製品
寿命を長くし得る。
【0092】また、弁操作手段を駆動する駆動モータを
通電して給水動作を開始した後、駆動モータの通電時間
が設定時間を越えたときに、駆動モータを断電させるよ
うに構成したので、何らかの原因で駆動モータの回転が
ロックされた場合に、駆動モータを断電できるから、駆
動モータの焼損を防止できる。
【0093】一方、電源投入時に弁操作手段が原点に位
置していないことがあると、その後、給水動作指令が発
生して給水動作を開始させた場合、給水動作の途中、即
ち、2つの弁機構の開閉動作の途中から給水動作が実行
される。この場合、製氷容器内に水が全く給水されなか
ったり、少量しか給水されなかったりする給水不良が発
生する。これに対して、電源投入時に弁操作手段が原点
に位置していないことを検知したときに、製氷容器が水
平状態にあることを条件に、駆動モータを駆動して弁操
作手段を原点に復帰させるように構成したので、給水動
作指令が発生したときには(給水動作の開始前には)、
弁操作手段が確実に原点に位置しているようになる。こ
のため、給水不良が発生することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、操作軸の
位置と、出水弁機構及びタンク弁機構の開閉と、ホール
素子からの検出信号との関係を示すタイムチャート
【図2】冷蔵庫の製氷装置を示す縦断側面図
【図3】給水装置の縦断側面図
【図4】出水弁機構及びタンク弁機構を閉じた状態を示
す図3相当図
【図5】第2の状態を示す図3相当図
【図6】弁駆動装置の上面図
【図7】弁駆動装置の側面図
【図8】弁駆動装置の分解斜視図
【図9】カムの斜視図
【図10】ブロック図
【図11】自動製氷装置の動作を示すタイムチャート
【図12】フローチャート(その1)
【図13】フローチャート(その2)
【図14】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図15】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【符号の説明】
1は冷蔵庫本体、2は冷蔵室、3は製氷室、5は製氷皿
(製氷容器)、6は駆動機構、8は製氷用温度センサ、
10は給水装置、12は水受容器、13は定量貯水器、
13aは出水口、13bは支持アーム、14は出水弁機
構、15は弁棒、16は弁体、17は上部弁棒、18は
下部弁棒、20は圧縮コイルばね、21は圧縮コイルば
ね、22はゴム製パッキン、26は貯水タンク、27は
キャップ、27aは給水口、28はタンク弁機構、29
は支持枠、30は弁棒、31は弁体、32は圧縮コイル
ばね、33はタンクスイッチ、35は弁駆動装置、36
はケース、37は操作軸、38は弁駆動モータ、38a
は回転軸、39はカム機構、40は減速歯車機構、41
はカム、41aはカム面、41cは最上位面、41dは
最下位面、42は弁操作手段、43はパッキン、44は
原点検知手段、45はマグネット、46はホールIC、
47はマイクロコンピュータを示す。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動製氷装置の製氷容器の上方に設けら
    れ該製氷容器に水を流出する出水口を底部に有する定量
    貯水器と、 この定量貯水器の上方に設けられ該定量貯水器に水を供
    給する給水口を有する貯水タンクと、 前記定量貯水器の出水口を開閉する出水弁機構と、 前記貯水タンクの給水口を開閉するタンク弁機構と、 前記出水弁機構を開き且つ前記タンク弁機構を閉じた第
    1の状態から、前記出水弁機構を閉じた状態を経由して
    前記タンク弁機構を開いた第2の状態へ移行して前記貯
    水タンクから前記定量貯水器に一定量の水を注水し、そ
    の後、前記タンク弁機構を閉じた状態を経由してから前
    記出水弁機構を開いた第1の状態へ復帰して前記定量貯
    水器内の水を前記製氷容器へ給水する給水動作を繰返し
    行う弁操作手段と、 この弁操作手段が第1の状態に位置している原点を検知
    する原点検知手段とを備えて成る自動製氷装置用の給水
    装置。
  2. 【請求項2】 前記弁操作手段を駆動する駆動モータを
    備えると共に、 前記原点検知手段をマグネットとホール素子とから構成
    し、 そして、前記ホール素子が前記マグネットの近接を検知
    して検知信号を出力した時点から設定時間が経過した時
    点で前記駆動モータを断電停止させることを特徴とする
    請求項1記載の自動製氷装置用の給水装置。
  3. 【請求項3】 前記弁操作手段の給水動作の実行途中に
    おいて、前記2つの弁機構が閉じた状態を所定時間保持
    するように構成したことを特徴とする請求項1または2
    記載の自動製氷装置用の給水装置。
  4. 【請求項4】 前記弁操作手段の給水動作の実行中に前
    記貯水タンクが取外された後再びセットされたときに
    は、その給水動作完了後の給水判定において給水されな
    かったと判定されても、給水不良を報知することなく前
    記弁操作手段を再び給水動作させることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれかに記載の自動製氷装置用の給
    水装置。
  5. 【請求項5】 前記弁操作手段の給水動作の実行途中に
    前記貯水タンクが取外された後再びセットされたときに
    は、その給水動作完了後の給水判定において給水されな
    かったと判定されても、給水不良の報知及び離氷動作を
    実行することなく前記弁操作手段を再び給水動作させる
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の
    自動製氷装置用の給水装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動モータの通電時間が設定時間を
    越えたときに、前記駆動モータを断電させることを特徴
    とする請求項2ないし5のいずれかに記載の自動製氷装
    置用の給水装置。
  7. 【請求項7】 電源投入時に前記弁操作手段が原点に位
    置していないことを検知したときには、前記製氷容器が
    水平状態にあることを条件に、前記駆動モータを駆動し
    て前記弁操作手段を原点に復帰させることを特徴とする
    請求項2ないし6のいずれかに記載の自動製氷装置用の
    給水装置。
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