JP3129972B2 - 床等の目地装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は目地部を介して建て
られた左右の建物の床面、壁面あるいは天井面間の目地
部を覆ったり、一方の建物の床面等と他方の建物の壁面
間の目地部を覆う床等の目地装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の床等の目地装置は目地部
を左右方向にスライド移動する一枚の目地プレートを用
いて覆っている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の床等の目地装置
は地震等によって左右の建物が揺れ動いた場合、目地プ
レートが左右方向にスライド移動するため、左右方向の
揺れ動きを吸収することができるが、前後方向の揺れ動
きは吸収することができず、側壁面や目地プレートを損
傷させてしまうという欠点があった。また、前後方向の
揺れ動きを吸収するために、目地プレートの両端部と側
壁面との間に隙間を設けたり、側壁面に挿入孔を形成す
ることも考えられるが、いずれも見苦しくなるという欠
点があった。

【０００４】本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、
前後左右方向の揺れ動きを見苦しくなることなく、効率
よく吸収することができ、長期間損傷することなく使用
することができる床等の目地装置を提供することを目的
としている。

【０００５】本発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合せて読むと、
より完全に明らかになるであろう。ただし、図面はもっ
ぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を
限定するものではない。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は目地部を介して建てられた左右の建物の目
地部寄りの床面等にそれぞれ固定された一対の下地レー
ルと、この一対の下地レールに両側部がスライド移動可
能に支持された前記床部分等の目地部の前後方向の幅寸
法よりも小さく両端部あるいは一端部に重ね合せ部が形
成された目地プレートと、この目地プレートの両端部あ
るいは一端部の重ね合せ部とスライド移動可能な重ね合
せ部を有する両側部が前記一対の下地レールにスライド
移動可能に支持された端部目地プレートと、この端部目
地プレートを常時前記目地部側の側壁面に当接するよう
に付勢スプリングを用いて付勢する付勢機構と、前記一
対の下地レールの上部を前記目地プレートおよび前記端
部目地プレートのスライド移動を可能に覆うように該一
対の下地レールに固定された一対のカバープレートとで
床等の目地装置を構成している。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態によ
り、本発明を詳細に説明する。

【０００８】図１ないし図１３の本発明の第１の実施の
形態において、１は目地部２を介して建てられた左右の
建物３、３の床面４、４を連通する本発明の床用目地装
置で、この床用目地装置１は前記左右の建物３、３の目
地部２寄りの床面４、４に形成された凹部５、５に固定
されたアルミ、アルミ合金等の金属材製の一対の下地レ
ール６、６と、この一対の下地レール６、６に両側部が
スライド移動可能に支持され前記床部分の目地部２の前
後方向の幅寸法よりも小さく両端部に重ね合せ部７、７
が形成されたアルミ、アルミ合金、ステンレス合金等の
金属材製の目地プレート８と、この目地プレート８の両
端部の重ね合せ部７、７とスライド移動可能な重ね合せ
部９、９を有する両側部が前記一対の下地レール６、６
にスライド移動可能に支持された端部目地プレート１
０、１０と、この端部目地プレート１０、１０を常時前
記目地部側の側壁面１１、１１に当接するように付勢す
る付勢機構１２、１２と、前記一対の下地レール６、６
の上部を前記目地プレート８および前記端部目地プレー
ト１０、１０のスライド移動を可能に覆うように該一対
の下地レール６、６に複数本のビス１３によって固定さ
れたアルミ、アルミ合金、ステンレス合金等の金属材製
の一対のカバープレート１４、１４とで構成されてい
る。

【０００９】前記一対の下地レール６、６は図４に示す
ように、前記凹部５の底面を覆い、複数本の固定ボルト
１５で底面に固定される板状の下地レール本体１６と、
この下地レール本体１６の前記目地部２側の端部より上
方に突出するように一体成形された上面で前記目地プレ
ート８を支持することができる目地プレート支持部１７
と、前記下地レール本体１６の反目地部側の端部より上
方にアングル状に突出するように一体成形された上面で
前記カバープレート１４を支持するカバープレート支持
部１８とで構成されている。

【００１０】前記目地プレート８は図５に示すように板
状の目地プレート本体１９と、この目地プレート本体１
９の両端部の底面に凹部を形成して形成した重ね合せ部
７、７とで構成されている。

【００１１】前記端部目地プレート１０、１０は図６に
示すように、板状の端部目地プレート本体２０と、この
端部目地プレート本体２０の一端部に前記目地プレート
８の重ね合せ部７とスライド移動可能に重ね合されるよ
うに形成された重ね合せ部９と、前記端部目地プレート
本体２０の他端部に中央部が外方へ突出する両側部寄り
の部位で目地部側の側壁面１１、１１に当接する弧状あ
るいは山形状に形成された当接部２１とで構成されてい
る。

【００１２】前記付勢機構１２、１２は図７に示すよう
に、一端が前記端部目地プレート１０、１０の重ね合せ
部９、９の先端両側寄りの部位に取付けられ、他端が前
記一対の下地レール６、６の端部寄りの部位あるいは目
地部側の側壁面１１、１１に取付けられた引張りコイル
スプリングを用いた付勢スプリング２２、２２で構成さ
れている。

【００１３】前記一対のカバープレート１４、１４は図
８に示すように、前記下地レール６のカバープレート支
持部１８に支持される板状のカバープレート本体２３
と、このカバープレート本体２３の後部側より下方へほ
ぼ直角に突出形成されたストッパー片２４とで構成され
ている。

【００１４】上記構成の床用目地装置１は図９に示すよ
うに、左右の建物３、３の床面４、４に形成された凹部
５、５に下地レール６、６を複数本の固定ボルト１５で
固定する。この状態で、一対の下地レール６、６の両端
部は目地部側の側壁面１１、１１に当接あるいはわずか
な隙間が生じるように位置する。

【００１５】しかる後、図１０に示すように一対の下地
レール６、６の両端部に端部目地プレート１０、１０を
位置させ、付勢スプリング２２、２２を取付ける。

【００１６】次に、図１１に示すように端部目地プレー
ト１０、１０の重ね合せ部９、９に目地プレート８の重
ね合せ部７、７が重ね合うように位置させるとともに、
両側部を下地レール６、６の目地プレート支持部１７、
１７に支持させる。

【００１７】しかる後、目地プレート８の両側部の上部
を覆うようにカバープレート１４、１４を下地レール
６、６の上部に位置させ、複数本のビス１３によって該
カバープレート１４、１４を下地レール６、６にそれぞ
れ固定する。

【００１８】このように組付けられた床用目地装置１は
左右の建物３、３が地震等で左右方向に揺れ動いた場合
には、図１２に示すように目地プレート８および端部目
地プレート１０、１０が一対の下地レール６、６の目地
プレート支持部１７、１７を左右方向にスライド移動し
て、その揺れ動きを吸収することができる。

【００１９】左右の建物３、３が前後方向に揺れ動いた
場合には、図１３に示すように目地プレート８の両端部
の重ね合せ部７、７と、端部目地プレート１０、１０の
重ね合せ部９、９のスライド移動によってその揺れ動き
を吸収するとともに、端部目地プレート１０、１０が側
壁面１１、１１より離れるのを付勢機構１２、１２の付
勢スプリング２２、２２によって阻止し、隙間が生じる
のを防止する。

【００２０】

【発明の異なる実施の形態】次に、図１４ないし図３９
に示す本発明の異なる実施の形態につき説明する。な
お、これらの本発明の異なる実施の形態の説明に当っ
て、前記本発明の第１の実施の形態と同一構成部分には
同一符号を付して重複する説明を省略する。

【００２１】図１４ないし図１７の本発明の第２の実施
の形態において、前記本発明の第１の実施の形態と主に
異なる点は１個の端部目地プレート１０を用いるととも
に、目地プレート８Ａの一方の端部に中央部が外方に突
出する当接部２１を形成し、側壁面１１、１１に該当接
部２１を常時当接するように付勢する付勢スプリング２
２、２２を用いた付勢機構１２を使用した点で、このよ
うに構成した床用目地装置１Ａにしても前記本発明の第
１の実施の形態と同様な作用効果が得られる。

【００２２】図１８ないし図２２の本発明の第３の実施
の形態において、前記本発明の第１の実施の形態と主に
異なる点は、一方の建物３の床面４に固定させた下地レ
ール６と対応する部位に他方の建物３の壁面３ａに複数
本の固定ボルト１５によって下端部がチャンネル状に形
成された支持レール２５と、この支持レール２５に係止
される係止部２６が形成された目地プレート８Ｂと、前
記支持レール２５に係止される係止部２７が形成された
端部目地プレート１０Ａ、１０Ａと、前記支持レール２
５の上部を覆うように前記他方の建物３の壁面３ａに固
定されたタイルや化粧パネル等の化粧壁材２８およびシ
ール剤２９とからなるカバー体３０とを用いた点で、こ
のように形成された床用目地装置１Ｂにしても、前記本
発明の第１の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
なお、前記カバー体３０は化粧壁材２８だけで構成して
もよい。

【００２３】図２３ないし図２６の本発明の第４の実施
の形態において、前記本発明の第１の実施の形態と主に
異なる点は端部目地プレート１０、１０をそれぞれ常時
外方へ突出させる付勢機構１２Ａ、１２Ａで、この付勢
機構１２Ａ、１２Ａは目地プレート８の端部寄りの底面
中央部に一端部が枢支ピン３１で枢支され、他端部が端
部目地プレート１０の底面中央部に枢支された軸受部材
３２にスライド移動可能に取付けられたスライド軸３３
と、このスライド軸３３に取付けられた前記枢支ピン３
１と前記軸受部材３２とを押し圧する付勢スプリング３
４とで構成されている。このように構成された付勢機構
１２Ａ、１２Ａを用いた床用目地装置１Ｃにしても、前
記本発明の第１の実施の形態と同様な作用効果が得られ
る。

【００２４】図２７ないし図３０の本発明の第５の実施
の形態において、前記本発明の第１の実施の形態と主に
異なる点は、端部目地プレート１０Ｂ、１０Ｂを左右の
建物３、３が揺れ動いても、側壁面１１、１１との間に
隙間を生じさせることなく移動可能に支持する支持機構
３５、３５を用いた点で、このように形成された支持機
構３５、３５を用いた床用目地装置１Ｄにしても、前記
本発明の第１の実施の形態と同様な作用効果が得られ
る。

【００２５】なお、前記支持機構３５、３５は一対の下
地レール６、６の両端部の目地プレート支持部１７を切
り欠いて形成した切欠部３６、３６と、目地プレート８
の両端中央部より外方へ突出させたガイド溝３７、３７
を有するガイド部材３８、３８と、端部目地プレート１
０Ｂの当接部２１に形成した下方へ突出するフランジ部
３９、３９および中央部に下方へ突出し、前記ガイド部
材３８のガイド溝３７と係合する係合ピン４０、４０
と、前記一対の下地レール６、６の両端部の目地部寄り
の部位や該部位の近傍の床面に取付けられた前記端部目
地プレート１０Ｂ、１０Ｂのフランジ部３９、３９と接
触するガイドローラ４１、４１とで構成されている。

【００２６】なお、ガイドローラ４１、４１に代えて端
部目地プレート１０Ｂ、１０Ｂのフランジ部３９、３９
と接触して、該端部目地プレート１０Ｂ、１０Ｂのスラ
イド移動可能なガイドピンを用いてもよい。

【００２７】図３１ないし図３３の本発明の第６の実施
の形態において、前記本発明の第５の実施の形態と主に
異なる点は、目地プレート８の両端部に外方へスライド
移動する支持軸４２、４２を支持する支持筒４３、４３
と、この支持筒４３、４３に支持された支持軸４２、４
２の先端部に端部目地プレート１０Ｂ、１０Ｂに形成さ
れた支持片４４、４４を枢支ピン４５、４５で回動可能
に取付けた支持機構４６、４６を用いた点で、このよう
に形成された支持機構４６、４６を用いた床用目地装置
１Ｅにしても、前記本発明の第５の実施の形態と同様な
作用効果が得られる。

【００２８】図３４ないし図３６の本発明の第７の実施
の形態において、前記本発明の第５の実施の形態と主に
異なる点は、目地プレート８を常時中央部に位置させる
目地プレートの位置維持装置４７を設けた点で、このよ
うな目地プレートの位置維持装置４７を用いて床用目地
装置１Ｆを構成しても、前記本発明の第５の実施の形態
と同様な作用効果が得られるとともに、目地プレート８
を常時中央部に位置させることができる。

【００２９】なお、目地プレートの位置維持装置４７は
一対の下地レール６、６あるいは該一対の下地レール
６、６が取付けられた部位の建物に両端部が取付けられ
た少なくとも２個以上の四角形状を有するパンタグラフ
形状の複数個の伸縮リンク機構４８、４８と、目地プレ
ート８の中央底面に固定された前記伸縮リンク機構４
８、４８の中央部あるいは中央部寄りの部位に枢支され
た枢支ピン４９、４９とで構成されている。

【００３０】図３７ないし図３９の本発明の第８の実施
の形態において、前記本発明の第７の実施の形態と主に
異なる点は、目地プレート８を複数本のスプリング５
０、５０で両側方向に引張って中央部に常時位置させる
目地プレートの位置維持機構４７Ａを用いた点で、この
ように構成された目地プレートの位置維持機構４７Ａを
用いて構成した床用目地装置１Ｇにしても、前記本発明
の第７の実施の形態と同様な作用効果が得られる。

【００３１】なお、前記本発明の各実施の形態では一対
の下地レールを床面に設置したものに付いて説明した
が、本発明はこれに限らず、一対の下地レールを壁面や
天井面に設置することにより、壁面の目地装置や天井の
目地装置として使用することができる。

【００３２】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にあっては次に列挙する効果が得られる。

【００３３】（１）目地部を介して建てられた左右の建
物の目地部寄りの床面等にそれぞれ固定された一対の下
地レールと、この一対の下地レールに両側部がスライド
移動可能に支持された前記床部分等の目地部の前後方向
の幅寸法よりも小さく両端部あるいは一端部に重ね合せ
部が形成された目地プレートと、この目地プレートの両
端部あるいは一端部の重ね合せ部とスライド移動可能な
重ね合せ部を有する両側部が前記一対の下地レールにス
ライド移動可能に支持された端部目地プレートと、この
端部目地プレートを常時前記目地部側の側壁面に当接す
るように付勢スプリングを用いて付勢する付勢機構と、
前記一対の下地レールの上部を前記目地プレートおよび
前記端部目地プレートのスライド移動を可能に覆うよう
に該一対の下地レールに固定された一対のカバープレー
トとで構成されているので、地震等によって左右の建物
の左右方向の揺れ動きは目地プレートのスライド移動に
よって吸収し、前後方向に揺れ動いた場合には端部目地
プレートのスライド移動によってその揺れ動きを吸収す
ることができる。したがって、目地プレートや側壁面が
損傷することがなく、長期間使用することができる

【００３４】（２）前記（１）によって、端部目地プレ
ートが側壁面に付勢機構によって押し付けられているの
で、隙間が生じたりして見苦しくなるのを効率よく阻止
することができる。

【００３５】（３）前記（１）によって、構造が簡単で
あるので、容易に設置することができる。

【００３６】（４）請求項２、３、４、５も前記（１）
〜（３）と同様な効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態の使用状態の平面
図。

【図２】図１の２−２線に沿う拡大断面図。

【図３】図１の３−３線に沿う中間部を省略した拡大断
面図。

【図４】本発明の第１の実施の形態の下地レールの説明
図。

【図５】本発明の第１の実施の形態の目地プレートの説
明図。

【図６】本発明の第１の実施の形態の端部目地プレート
の説明図。

【図７】本発明の第１の実施の形態の付勢機構の説明
図。

【図８】本発明の第１の実施の形態のカバープレートの
説明図。

【図９】本発明の第１の実施の形態の下地レールの取付
け状態を示す説明図。

【図１０】端部目地プレートの取付け状態を示す説明
図。

【図１１】目地プレートの取付け状態を示す説明図。

【図１２】本発明の第１の実施の形態の左右方向に揺れ
動いた状態の説明図。

【図１３】本発明の第１の実施の形態の前後方向に揺れ
動いた状態の説明図。

【図１４】本発明の第２の実施の形態の使用状態の平面
図。

【図１５】図１４の１５−１５線に沿う拡大断面図。

【図１６】図１４の１６−１６線に沿う中間部を省略し
た拡大断面図。

【図１７】本発明の第２の実施の形態の目地プレートの
説明図。

【図１８】本発明の第３の実施の形態の使用状態の平面
図。

【図１９】図１８の１９−１９線に沿う拡大断面図。

【図２０】図１８の２０−２０線に沿う中間部を省略し
た拡大断面図。

【図２１】本発明の第３の実施の形態の目地プレートの
説明図。

【図２２】本発明の第３の実施の形態の端部目地プレー
トの説明図。

【図２３】本発明の第４の実施の形態の使用状態の平面
図。

【図２４】図２３の２４−２４線に沿う拡大断面図。

【図２５】図２３の２５−２５線に沿う中間部を省略し
た拡大断面図。

【図２６】本発明の第４の実施の形態の付勢機構の説明
図。

【図２７】本発明の第５の実施の形態の使用状態の平面
図。

【図２８】図２７の２８−２８線に沿う拡大断面図。

【図２９】本発明の第５の実施の形態の下地レールの説
明図。

【図３０】目地プレートと端部目地プレートの説明図。

【図３１】本発明の第６の実施の形態の使用状態の平面
図。

【図３２】図３１の３２−３２線に沿う拡大断面図。

【図３３】本発明の第６の実施の形態の支持機構の説明
図。

【図３４】本発明の第７の実施の形態の使用状態の平面
図。

【図３５】図３４の３５−３５線に沿う拡大断面図。

【図３６】目地プレートの位置維持装置の説明図。

【図３７】本発明の第８の実施の形態の使用状態の平面
図。

【図３８】図３７の３８−３８線に沿う拡大断面図。

【図３９】目地プレートを位置維持装置で維持した状態
の説明図。

【符号の説明】

１、１Ａ〜１Ｇ：床用目地装置、２：目地部、 ３：建物、 ４：床面、 ５：凹部、 ６：下地レール、 ７：重ね合せ部、 ８、８Ａ、８Ｂ：目地
プレート、 ９：重ね合せ部、 １０、１０Ａ、１０Ｂ：端部目地プレート、 １１：側壁部、 １２、１２Ａ：付勢機
構、 １３：ビス、 １４：カバープレー
ト、 １５：固定ボルト、 １６：下地レール本
体、 １７：目地プレート支持部、 １８：カバープレート
支持部、 １９：目地プレート本体、 ２０：端部目地プレー
ト本体、 ２１：当接部、 ２２：付勢スプリン
グ、 ２３：カバープレート本体、 ２４：ストッパー片、 ２５：支持レール、 ２６：係止部、 ２７：係止部、 ２８：化粧壁材、 ３０：カバー体、 ３１：枢支ピン、 ３２：軸受部材、 ３３：スライド軸、 ３４：付勢スプリング。

Claims (5)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 目地部を介して建てられた左右の建物の
   目地部寄りの床面等にそれぞれ固定された一対の下地レ
   ールと、この一対の下地レールに両側部がスライド移動
   可能に支持された前記床部分等の目地部の前後方向の幅
   寸法よりも小さく両端部あるいは一端部に重ね合せ部が
   形成された目地プレートと、この目地プレートの両端部
   あるいは一端部の重ね合せ部とスライド移動可能な重ね
   合せ部を有する両側部が前記一対の下地レールにスライ
   ド移動可能に支持された端部目地プレートと、この端部
   目地プレートを常時前記目地部側の側壁面に当接するよ
   うに付勢スプリングを用いて付勢する付勢機構と、前記
   一対の下地レールの上部を前記目地プレートおよび前記
   端部目地プレートのスライド移動を可能に覆うように該
   一対の下地レールに固定された一対のカバープレートと
   からなることを特徴とする床等の目地装置。
2. 【請求項２】 目地部を介して建てられた左右の建物の
   目地部寄りの床面等にそれぞれ固定された一対の下地レ
   ールと、この一対の下地レールに両側部がスライド移動
   可能に支持され前記床部分等の目地部の両端部に隙間が
   生じる両端部に重ね合せ部が形成された目地プレート
   と、この目地プレートの両端部の重ね合せ部とスライド
   移動可能な重ね合せ部を内側に形成され、外側に中央部
   が外方へ突出する弧状あるいは山形状の当接部を有する
   両側部が前記一対の下地レールにスライド移動可能に支
   持された一対の端部目地プレートと、この一対の端部目
   地プレートを常時前記目地部側の側壁面に当接するよう
   に付勢スプリングを用いて付勢する付勢機構と、前記一
   対の下地レールの上部を前記目地プレートおよび前記一
   対の端部目地プレートのスライド移動を可能に覆うよう
   に該一対の下地レールに固定された一対のカバープレー
   トとからなることを特徴とする床等の目地装置。
3. 【請求項３】 目地部を介して建てられた左右の建物の
   一方の目地部寄りの床面等に固定された下地レールと、
   この下地レールと対応する部位の他方の建物の壁面に固
   定された支持レールと、この支持レールに一側部が支持
   されるとともに、他側部が前記下地レールにスライド移
   動可能に支持された前記床部分等の目地部の前後方向の
   幅寸法よりも小さく両端部あるいは一端部に重ね合せ部
   が形成された目地プレートと、この目地プレートの両端
   部あるいは一端部の重ね合せ部とスライド移動可能な重
   ね合せ部を有する両側部が前記支持レールおよび下地レ
   ールに該目地プレートと同様に支持される端部目地プレ
   ートと、この端部目地プレートを常時前記目地部側の側
   壁面に当接するように付勢スプリングを用いて付勢する
   付勢機構と、前記下地レールの上部を前記目地プレート
   および端部目地プレートのスライド移動を可能に覆うよ
   うに該下地レールに固定されたカバープレートと、前記
   支持レールの上部を覆うように前記他方の建物の壁面に
   固定されたカバー体とからなることを特徴とする床等の
   目地装置。
4. 【請求項４】 目地部を介して建てられた左右の建物の
   目地部寄りの床面等にそれぞれ固定された一対の下地レ
   ールと、この一対の下地レールに両側部がスライド移動
   可能に支持された前記床部分等の目地部の前後方向の幅
   寸法よりも小さく両端部あるいは一端部に重ね合せ部が
   形成された目地プレートと、この目地プレートの両端部
   あるいは一端部の重ね合せ部とスライド移動可能な重ね
   合せ部を有する両側部が前記一対の下地レールにスライ
   ド移動可能に支持された端部目地プレートと、この端部
   目地プレートを常時前記目地部側の側壁面との間に隙間
   を生じさせることなく移動可能に支持する支持機構と、
   前記一対の下地レールの上部を前記目地プレートおよび
   前記端部目地プレートのスライド移動を可能に覆うよう
   に該一対の下地レールに固定された一対のカバープレー
   トとからなることを特徴とする床等の目地装置。
5. 【請求項５】 目地部を介して建てられた左右の建物
   の目地部寄りの床面等にそれぞれ固定された一対の下地
   レールと、この一対の下地レールに両側部がスライド移
   動可能に支持された前記床部分等の目地部の前後方向の
   幅寸法よりも小さく両端部あるいは一端部に重ね合せ部
   が形成された目地プレートと、この目地プレートの両端
   部あるいは一端部の重ね合せ部とスライド移動可能な重
   ね合せ部を有する両側部が前記一対の下地レールにスラ
   イド移動可能に支持された端部目地プレートと、この端
   部目地プレートを常時前記目地部側の側壁面との間に隙
   間を生じさせることなく移動可能に支持する支持機構
   と、前記目地プレートを前記一対の下地レールの中央部
   に常時位置するように維持させる目地プレートの位置維
   持装置と、前記一対の下地レールの上部を前記目地プレ
   ートおよび前記端部目地プレートのスライド移動を可能
   に覆うように該一対の下地レールに固定された一対のカ
   バープレートとからなることを特徴とする床等の目地装
   置。