JP3129962B2 - 戸 車 - Google Patents

戸 車

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JP3129962B2
JP3129962B2 JP08068682A JP6868296A JP3129962B2 JP 3129962 B2 JP3129962 B2 JP 3129962B2 JP 08068682 A JP08068682 A JP 08068682A JP 6868296 A JP6868296 A JP 6868296A JP 3129962 B2 JP3129962 B2 JP 3129962B2
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不二夫 片桐
将宏 永田
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株式会社シモダイラ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引戸の下部に装着
し、引戸の動きを滑らかにするものであり、引戸下端か
らの車輪の位置を簡易且つ迅速に調整することができ、
且つ車輪位置調整後の固定状態を強固にすることができ
る戸車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、引戸用に種々の戸車が開発さ
れている。特に、この種のものとして最近、開発された
ものとして実公平8−5264に開示されている。その
概要を以下に示す。また、構成部材に付記されている数
字は、前記公報に開示されているものをそのまま使用す
る。
【0003】まず、車輪9を軸支した車輪支持枠8を外
枠1に対して上下方向に移動できるように装備するとと
もに、該車輪支持枠8をの背面に調整ガイド用の突起7
を設け、上記外枠1に軸支したガイドディスク5の渦巻
条6に上記突起7を係合し、上記ガイドディスク5の旋
回で上記突起7を上下方向に案内して、外枠1に対する
車輪支持枠8の上下位置調整を行うように構成したもの
である。
【0004】上記外枠1の正面には、正面側と底面側を
開口した略アーチ形状の開放部3が形成され、開放部3
内の奥部には、その正面側開口から挿入される上記ガイ
ドディスク5が回動自在に設けられるとともに、該ガイ
ドディスク5の背面に突設された旋回作動用の中心軸5
Aが外枠1の対応部に貫設された軸孔4に挿入されてい
る。
【0005】前記開放部3内の前部における上記ガイド
ディスク5と前後方向に重合する位置には、開放部3の
底面側開口から挿入される上記車輪支持枠8が上下方向
に摺動自在に設けられ、上記車輪支持枠8の両側には上
下方向のガイド(11,11)又は案内溝条に上下方向
に摺動して係合する案内溝条(12,12)又はガイド
が上記開放部3の左右対向内側壁に形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記実公平8−526
4に示された構造は、外枠1に対して車輪支持枠8の上
下方向位置調整を簡単に行うことができるし、その組立
も比較的容易にできる利点がある。しかしながら、上記
の構造では、ガイドディスク5を外枠1に対して回動自
在としているが、そのガイドディスク5を固定するため
の構造が具備されていない。
【0007】従って、車輪支持枠8を外枠1に対して上
下方向の調節を行うことができたとしても、その車輪支
持枠8をその位置に確実に固定することが出来ず、引戸
の動きによる衝撃や、或いはガイドディスク5の中心軸
5Aに何らかの回動力が外部より加わって、ガイドディ
スク5が不用意に回動することもありうる。
【0008】そのために、外枠1に対して車輪支持枠8
が上下方向に予期せぬ移動を行い、引戸の立て付けが狂
ってしまうこととなる。このように、従来の戸車では、
引戸の立付け時において、せっかく適正に調整したとし
ても、引戸の開け閉めを繰り返すうちに、初期の調整位
置が狂ってしまい、引戸の開け閉めが不良になりやすか
った。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者は上記課
題を解決するために、鋭意,研究を重ねた結果、本発明
を、係合部を形成したケース体と、一方側面に被係合部
及び操作軸支部を形成し,他方側面には回動中心位置よ
り適宜に離れた位置に突起部を形成した回動調整部材
と、長孔を水平状に形成した車輪筺体とからなり、回動
調整部材はケース体に回動自在且つ係合部と被係合部と
が常時係合するように付勢且つ適宜に離間可能とし、前
記車輪筺体の長孔には回動調整部材の突起部が遊挿して
なる戸車等としたことにより、車輪筺体の上下方向位置
の調整を簡単に行うことができるとともに、調整後の車
輪筺体の固定を確実且つ強固なるものとすることがで
き、上記課題を解決したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。まず、本発明は図1乃至図3等に示
すように、ケース体Aと、回動調整部材Bと、車輪筺体
Cとから構成されている。そのケース体Aは、図4
(A),(B)に示すように、回動体収納部1,車輪筺
体収納部2から構成される収納本体A1 と、引戸に装着
するための取付部材3とから構成されている。そして、
収納本体A1 は、略円筒形状をなし、その円筒形状とし
た軸方向の一端側に板状の取付部材3が一体的に形成さ
れている。また、車輪筺体収納部2では、下部が開口構
造となっている。
【0011】その回動体収納部1は、図4(A)等に示
すように、内周面が円形状に形成されている。その回動
体収納部1の軸方向端の閉鎖壁面1aとなっており、該
閉鎖壁面1aには係合部4が形成されている。該係合部
4は、複数の係合歯4a,4a,…により構成され、該
係合歯4a,4a,…が略放射状に配置形成されている
〔図4(B)参照〕。その係合部4の係合歯4a,4
a,…は、図4(A),(B)に示すように、円周方向
において等間隔となるように閉鎖壁面1aに一体的に形
成され、その放射状に配置した複数の係合歯4a,4
a,…の中心箇所に、軸受貫通孔5が形成されている。
【0012】また、車輪筺体収納部2は、両側壁にはガ
イド突起条2a,2aが上下方向に形成されている。そ
の取付部材3には、引戸への取付用貫通孔3a,3aが
形成されており、該取付用貫通孔3a,3aを介して引
戸dにビス等の固着具にて戸車を装着する。
【0013】次に、回動調整部材Bは、図2及び図5
(A),(B)等に示すように、略円板状をなす回動規
制部B1 と、上下位置調整部B2 の二部材から構成され
ている。その回動規制部B1 は、図5(A)に示すよう
に、円板部6の一方側面に被係合部7が形成されてお
り、円板部6の他方側面には上下位置調整部B2 との連
結用の偏平凹み部6aが形成されている。さらに該偏平
凹み部6aの周囲には、弾発部材12を装着可能な弾発
部材収納部6bが形成されている〔図5(B)参照〕。
【0014】その被係合部7は、前記ケース体Aの係合
部4に係合するものであり、該係合部4と同様に複数の
被係合歯7a,7a,…が放射状に形成配置されている
〔図5(A)参照〕。そして、その被係合歯7a,7
a,…は、前記係合部4の係合歯4a,4a,…に噛み
合い、且つ適宜に離間することができる構造となってい
る。その放射状に配置形成した係合歯4a,4a,…の
中心部分に操作軸支部8が形成されている。該操作軸支
部8は円筒形状をなしており、その先端側面には、ドラ
イバー用の溝8aが形成されている〔図1(B),
(C)及び図5(A)等参照〕。該溝8aは、プラス形
状或いはマイナス形状等が存在する。
【0015】その上下位置調整部B2 は、連結部9と,
円形首部10と突起部11とから構成されている〔図5
(B)参照〕。その連結部9は、前述したように回動規
制部B1 の偏平凹み部6aに挿入され、回動規制部B1
と上下位置調整部B2 とが一体的構造となり、回動規制
部B1 とともに上下位置調整部B2 も共に回動するもの
である。
【0016】それゆえに、偏平凹み部6aと連結部9と
は平面的に見て同一形状をなしており、且つ連結部9が
偏平凹み部6a内にて空転しないように共に正方形に形
成されているものである〔図5(B)参照〕。また、連
結部9が偏平凹み部6a内にて空転しないものであれ
ば、三角形以上の多角形或いは楕円等でも良く、上記正
方形以外の形状であっても構わない。
【0017】その連結部9に略重合状に形成された円形
首部10は、偏平円筒状であり、且つその円形首部10
の中心より離れた位置に突起部11が形成されている。
その円形首部10には、リング状の弾発部材12が嵌め
込まれるようになっている。その突起部11も同様に円
筒形状となっており、具体的にはその突起部11の中心
箇所が前記円形首部10の外周部分に一致して配置形成
される。
【0018】即ち、円形首部10の円周方向の回動によ
り、突起部11の中心の回動軌跡は円形首部10の外周
上に一致する。また、偏平凹み部6aの深さ方向に対し
て連結部9は、適宜の範囲において摺動することができ
るようになっており、その連結部9が偏平凹み部6aの
最深部に達するときに円形首部10も偏平凹み部6a内
に納まることとなる。
【0019】次に、車輪筺体Cは、図2,図5(C)等
に示すように、筺体部13の内部に車輪14が車輪軸1
4aにて回動自在に軸支されている。その筺体部13の
幅方向両側にはガイド突起条15,15が形成されてい
る。また筺体部13の背面側には長孔16が筺体部13
に対して水平状に形成されている。
【0020】その長孔16は、図5(C)に示すよう
に、前記回動調整部材Bの突起部11が遊挿するもので
あり、回動調整部材Bの突起部11の回動軌跡とともに
長孔16を介して車輪筺体Cがケース体Aの上下方向に
移動する。従って、その長孔16の長手方向〔図5
(C)では水平方向〕の寸法は、回動調整部材Bの突起
部11の左右方向の移動範囲に一致するように形成され
ている。
【0021】その筺体部13の幅方向両側のガイド突起
条15,15は、前記ケース体A側のガイド突起条2
a,2aに係合し、互いに上下方向に摺動し、且つ車輪
筺体収納部2から脱落しないように収納される〔図1
(C)参照〕。
【0022】また、前記係合部4と被係合部7における
別のタイプとしては、係合部4を構成する係合歯4a,
4a,…を図8に示すように、上下方向に一対とし、ま
た被係合部7を被係合歯7a,7a,…は、放射状に形
成したものが使用される。また、同様に回動調整部材B
の被係合部7は、図9に示すように、被係合歯7a,7
a,…を二つのみとすることもあり、これに対応する係
合歯4a,4a,…は、複数放射状に配置したものが使
用される。
【0023】また、後述するように係合部4を構成する
係合歯4a,4a,…を窪み形状とし、被係合部7を前
記窪み形状とした係合歯4a,4a,…に遊挿する突起
状とした被係合歯7a,7a,…としたタイプも存在す
る〔図12(A)乃至(C)等参照〕。或いは、図示し
ないが、上記とは逆に係合歯4a,4a,…を突起状と
し、被係合歯7a,7a,…を窪み形状としたタイプも
存在する。
【0024】本発明の戸車の組立については、ケース体
Aの回動体収納部1に回動調整部材Bを収納し、操作軸
支部8を閉鎖壁面1aの軸受貫通孔5に挿入する〔図1
(C)参照〕。次に、車輪筺体Cの長孔16に回動調整
部材Bの突起部11を遊挿させ、且つ車輪筺体Cの筺体
部13と回動調整部材Bとの間に弾発部材12を介在さ
せながら車輪筺体Cを車輪筺体収納部2に上下方向にス
ライド自在に収納し、ガイド突起条15,15を車輪筺
体収納部2側のガイド突起条2a,2aに係合させる
〔図1(A)参照〕。
【0025】このようにして、回動調整部材Bと車輪筺
体Cとは、弾発部材12を介して常時、反発状態であ
り、且つケース体Aの係合部4と回動調整部材Bの被係
合部7とが弾発部材12によって常時係合するように付
勢されている〔図6(A)乃至(C)等参照〕。その弾
発部材12は、リング状或いはワッシャータイプで円周
方向に波形状をなしている。また弾発部材12はコイル
スプリングタイプとしたものが使用されることもある
〔図10(A)及び(B)参照〕。
【0026】また、回動調整部材Bは上述したように回
動規制部B1 と上下位置調整部B2とから構成されてい
るが、その回動規制部B1 と上下位置調整部B2 とを一
体的に形成することもできる。図11(A)には、回動
規制部B1 と上下位置調整部B2 とを一体的に形成した
タイプを示しており、また図11(B),(C)では該
タイプの回動調整部材Bがケース体Aの回動体収納部1
内において軸方向に移動し、係合部4と被係合部7とが
係合及び離間した状態を示している。
【0027】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。本発明の第2実施形態については、車輪筺体Cが
ケース体Aから等間隔に突出することができるように、
係合部4と被係合部7との係合するそれぞれの相対的な
角度を設定したものである。該実施形態では、図12
(A),(B)に示すように、係合部4の係合歯4a,
4a,…が円周方向において不等間隔に配置されてい
る。また、回動調整部材Bの被係合部7は、図12
(C)に示すように、その回動中心を対称として、二つ
の被係合歯7a,7aが形成されたものである。そし
て、回動調整部材Bの突起部11が円形軌跡を描きなが
ら上下方向の移動範囲において等間隔となる位置で固定
するように係合部4と被係合部7とが係合するものであ
る〔図13(A)参照〕。
【0028】上述した、ケース体Aの係合歯4a,4
a,…は、窪み形状とし、また被係合歯7a,7a,…
は突起状とし、該突起状とした被係合歯7aが係合歯4
aに嵌まることでケース体Aに対して回動調整部材Bが
回動方向に固定する。そして、回動調整部材Bの回動に
ともない、各係合歯4aと被係合歯7aとの係合によ
り、図13(A)に示すように、突起部11の上下方向
における移動範囲Tにおいて等間隔に固定することがで
きる。
【0029】その移動範囲Tにおいて、突起部11が等
間隔に固定される間隔数をnと設定し、移動範囲Tをn
等分し、その等間隔の移動単位量tとする。そして、前
記移動単位量tの整数倍にて移動する量を前記tに添数
字を付記して、移動量t1 ,t2 ,…,tn とする〔図
13(A)参照〕。
【0030】ここで、t1 は移動単位量tに等しい。そ
して、移動量t2 =2×t1 であり、移動量t3 =3×
1 であり、移動位置tn =n×t1 である。そして、
突起部11が上下方向における移動範囲Tにおいて、各
移動量t1 ,t2 ,…,tnに対応する位置に停止且つ
固定できるようにするために、係合部4の各係合歯4
a,4a,…の位置が決定される。
【0031】具体的には、図12(A),(B)及び図
13(A)に示すように係合部4の上下方向の最高位置
の係合歯4aを起点係合歯4a0 する。そして、起点係
合歯4a0 から第1番目の係合歯4aの位置における角
度α1 ,起点係合歯4a0 から第2番目の係合歯4aの
位置における角度α2 ,起点係合歯4a0 から第3番目
の係合歯4aの位置における角度α3 ,起点係合歯4a
0 から第4番目の係合歯4aの位置における角度α4
し、このようにして起点係合歯4a0 から第n番目の係
合歯4aの位置における角度αn とする。
【0032】そして、第1番目の角度α1 位置における
係合歯4aに被係合歯7aが係合するときに突起部11
は移動量t1 を移動する。同様に、第2番目の角度α2
位置における係合歯4aに被係合歯7aが係合するとき
に突起部11が移動量t2 を移動する。そして、第n番
目の角度αn 位置における係合歯4aに被係合歯7aが
係合するときに突起部11が移動量tn を移動する〔図
13(A)参照〕。そして、車輪筺体Cとともに車輪1
4もケース体Aから各移動量t1 ,t2 ,…,tn に従
って突出し、且つその位置にて固定することができる
〔図13(B)参照〕。
【0033】上記のように、突起部11がケース体Aの
上下方向に等間隔となりながら、停止且つ固定すること
により、車輪筺体Cも等間隔に突出且つ固定されるもの
である。そして、操作軸支部8の先端には図13(B)
に示すように、目印点8bが形成され、ケース体A側に
も位置調整目盛り17,17,…が刻印され、操作軸支
部8の回動角度を前記目印点8bと位置調整目盛り1
7,17,…にて目視することができる。図14(A)
及び(B)は、第2実施形態の係合部4と被係合部7と
の噛み合う状態及び離間した状態を示す縦断側面図であ
る。
【0034】
【作用】ケース体Aに対する車輪筺体Cの突出量の調整
については、ケース体Aの軸受貫通孔5より突出した操
作軸支部8の溝8aにドライバーDのチップを当接させ
てケース体A内に押し込むことにより、該操作軸支部8
を介して回動調整部材Bを軸方向に移動させ、ケース体
Aの係合部4と回動調整部材Bの被係合部7とが離れ、
回動調整部材Bはケース体Aの回動体収納部1内で回動
自由な状態となる〔図6(A),(B)参照〕。
【0035】そこで、回動調整部材BをドライバーDに
より適宜の角度回動させることで、回動調整部材Bの突
起部11も同様に回動し、その車輪筺体Cの長孔16に
遊挿している突起部11がカム的動作をなして、車輪筺
体Cをケース体Aの上下方向に移動させ、ケース体Aか
らの車輪14の突出量を調整することができる〔図6
(C)参照〕。
【0036】また、図7(A)では、ケース体Aに対し
て車輪筺体Cの全体が収納された状態における回動調整
部材Bの突起部11の位置と、車輪筺体Cの長孔16と
の位置関係を示している。図7(B)では、ケース体A
に対して車輪筺体Cが全突出量の半分が突出した状態に
おける回動調整部材Bの突起部11の位置と、車輪筺体
Cの長孔16との位置関係を示している。同様に、図7
(C)では、ケース体Aに対して車輪筺体Cの全突出量
が突出した状態における回動調整部材Bの突起部11の
位置と、車輪筺体Cの長孔16との位置関係を示してい
る。
【0037】そして、車輪筺体Cがケース体Aより所望
の突出量となったときにドライバーDを離すと、回動調
整部材Bは弾発部材12の弾発により再度元の位置に戻
り、係合部4と被係合部7とが係合して、回動調整部材
Bは回動方向に固定され、これに伴って車輪筺体C及び
車輪14もケース体Aの上下方向に固定する。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明は、係合部4を形成した
ケース体Aと、一方側面に被係合部7及び操作軸支部8
を形成し,他方側面には回動中心位置より適宜に離れた
位置に突起部11を形成した回動調整部材Bと、長孔1
6を水平状に形成した車輪筺体Cとからなり、回動調整
部材Bはケース体Aに回動自在且つ係合部4と被係合部
7とが常時係合するように付勢且つ適宜に離間可能と
し、前記車輪筺体Cの長孔16には回動調整部材Bの突
起部11が遊挿してなることを特徴とした戸車としたこ
とにより、先ず第1にケース体Aに対して車輪筺体Cを
上下方向に位置調整することが極めて簡単にできるし、
第2にケース体Aに対して車輪筺体Cの位置を設定した
後の車輪筺体Cの固定も強固にできる等の効果を奏す
る。
【0039】前述の効果を詳述すると、回動調整部材B
は、ケース体Aに回動自在且つ係合部4と被係合部7と
が常時係合するように付勢してあり、且つ適宜に離間可
能なる構造としている。それゆえに、回動調整部材Bは
ケース体Aに対して、係合部4と被係合部7とを係合且
つ離間させるのみで回動調整部材Bを回動させたり、或
いは回動調整部材Bをケース体Aに固定させることがで
きる。
【0040】さらに、車輪筺体Cの長孔16には回動調
整部材Bの突起部11が遊挿しており、回動調整部材B
の回動に伴い突起部11が長孔16に対して水平方向に
移動しつつ、車輪筺体Cを上下方向に移動させることが
できる。このように、回動調整部材Bの回動により突起
部11が円周状に回動しつつ、該突起部11が車輪筺体
Cの長孔16に遊挿して車輪筺体Cをケース体Aの上下
方向に移動させることで、その車輪筺体Cの移動及び停
止位置を確実にすることができる。
【0041】それゆえに、引戸dが最も良好に開閉でき
る状態となるように、最初にケース体Aから車輪筺体C
の突出量を調整しておくと、係合部4と被係合部7とが
係合することにより、車輪筺体Cはケース体Aからの最
適突出量を維持し、引戸dの良好な開閉動作が略永久的
に行われることができる。
【0042】次に、請求項2の発明は、請求項1におい
て、前記ケース体Aの係合部4と回動調整部材Bの被係
合部7は、それぞれ係合歯4a,4a,…或いは被係合
歯7a,7a,…から構成し、係合部4と被係合部7の
少なくとも一方は複数の係合歯を略放射状に配置形成し
てなる戸車としたことにより、まず、第1にケース体A
に対して、上下方向における適宜の位置での固定状態を
極めて強固にすることができるし、第2にケース体Aに
対して車輪筺体Cを上下方向に小間隔に設定することが
できる。
【0043】その効果を詳述すると係合部4と被係合部
7は、それぞれ係合歯4a,4a,…或いは被係合歯7
a,7a,…から構成したものである。そして、係合部
4と被係合部7とが係合した状態は、複数の係合歯4
a,4a,…と被係合歯7a,7a,…とが噛み合うこ
となり、その回動調整部材Bはケース体Aに対して極め
て強固な固定となる。そして、係合歯4a,4a,…及
び被係合歯7a,7a,…のそれぞれの歯数を多くする
ことで、回動調整部材Bは回動方向において極めて小間
隔にて停止且つ固定することができ、これによって、車
輪筺体Cの突出も小間隔に設定することができる。
【0044】次に、請求項3の発明は、請求項1におい
て、前記車輪筺体Cがケース体Aに対して上下方向に等
間隔位置にて適宜固定するように係合部4と被係合部7
とが係合可能としてなる戸車としたことにより、ケース
体Aに対して車輪筺体Cの上下方向における調整を効率
的に行うことができる。
【0045】前述の効果を詳述すると、前記車輪筺体C
はケース体Aに対して上下方向の移動範囲において、こ
れを等間隔位置にて適宜固定するように係合部4と被係
合部7とを係合可能としたものである。したがって、ケ
ース体Aに対して車輪筺体Cは、上下方向の移動範囲を
等間隔に停止固定するものであり、即ちケース体Aより
車輪筺体Cが等しい間隔で突出し、且つその位置で固定
できるために、車輪筺体Cの突出量及び固定位置の調整
作業を極めて効率的にできる。
【0046】次に、請求項4の発明は、請求項1,2又
は3において、前記操作軸支部8には、ドライバー用の
溝8aを形成してなる戸車としたことにより、回動調整
部材Bはその操作軸支部8のドライバー用の溝8aに差
し込み、押圧するのみで係合部4と被係合部7との離間
を行うことができ、またそのドライバーを回すのみで、
溝8aを介して、回動調整部材Bを簡単に回動させるこ
とができ、これによって、車輪筺体Cの突出量の調整を
簡易且つ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はケース体の収納本体側より見た図 (B)はケース体の取付部材側より見た図 (C)は本発明の縦断平面図
【図2】本発明の分解斜視図
【図3】本発明の分解縦断側面図
【図4】(A)はケース体の斜視図 (B)はケース体の収納本体側より見た図
【図5】(A)は回動規制部の被係合部側より見た斜視
図 (B)は回動調整部材を構成する部材の分解斜視図 (C)は車輪筺体と長孔に突起部が遊挿した状態を示す
斜視図
【図6】(A)は係合部と被係合部とが係合している状
態を示す本発明の縦断側面図 (B)は係合部と被係合部とが離間している状態を示す
本発明の縦断側面図 (B)は係合部と被係合部とを離間させて回動調整部材
を回動させた状態を示す本発明の縦断側面図
【図7】(A)はケース体に対して車輪筺体全体が収納
された状態を示す略示図 (B)はケース体に対して車輪筺体全体が全突出量の半
分突出した状態を示す略示図 (C)はケース体に対して車輪筺体全体が全突出量の突
出をした状態を示す略示図
【図8】別のタイプの係合部を設けたケース体の収納本
体より見た図
【図9】別のタイプの被係合部を設けた回動調整部材の
斜視図
【図10】(A)はコイルスプリングとした弾発部材を
使用し係合部と被係合部とが係合した状態を示す本発明
の縦断側面図 (B)はコイルスプリングとした弾発部材を使用し係合
部と被係合部とが離間部した状態を示す本発明の縦断側
面図
【図11】(A)は回動調整部材を一体としたタイプの
斜視図 (B)は係合部と被係合部とが係合した状態の本発明の
縦断側面図 (C)は係合部と被係合部とが離間した状態の本発明の
縦断側面図
【図12】(A)は本発明の第2実施形態におけるケー
ス体の一部断面にした斜視図 (B)は本発明の第2実施形態におけるケース体の収納
本体より見た図 (C)は本発明の第2実施形態における回動調整部材の
斜視図
【図13】(A)は本発明の第2実施形態における係合
部と被係合部との位置関係を示す図 (B)はケース体から車輪筺体が等間隔に突出する状態
を示す作用図
【図14】(A)は第2実施形態において係合部と被係
合部とが係合した状態の本発明の縦断側面図 (B)は第2実施形態において係合部と被係合部とが離
間した状態の本発明の縦断側面図
【符号の説明】
A…ケース体 4…係合部 4a…係合歯 B…回動調整部材 7…被係合部 7a…被係合歯 8…操作軸支部 8a…溝 11…突起部 16…長孔 C…車輪筺体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05D 15/06 - 15/06 125

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 係合部を形成したケース体と、一方側面
    に被係合部及び操作軸支部を形成し,他方側面には回動
    中心位置より適宜に離れた位置に突起部を形成した回動
    調整部材と、長孔を水平状に形成した車輪筺体とからな
    り、回動調整部材はケース体に回動自在且つ係合部と被
    係合部とが常時係合するように付勢且つ適宜に離間可能
    とし、前記車輪筺体の長孔には回動調整部材の突起部が
    遊挿してなることを特徴とした戸車。
  2. 【請求項2】 請求項において、前記ケース体の係合
    部と回動調整部材の被係合部はそれぞれ係合歯或いは被
    係合歯から構成し、係合部と被係合部の少なくとも一方
    は複数の係合歯を略放射状に配置形成してなることを特
    徴とした戸車。
  3. 【請求項3】 請求項において、前記車輪筺体がケー
    ス体に対して上下方向に等間隔位置に適宜突出且つ固定
    するように係合部と被係合部とが係合可能としてなるこ
    とを特徴とした戸車。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又はにおいて、前記操作
    軸支部には、ドライバー用の溝を形成してなることを特
    徴とした戸車。
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