JP2000127703A - ホイールキャップ - Google Patents

ホイールキャップ

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JP2000127703A
JP2000127703A JP29748598A JP29748598A JP2000127703A JP 2000127703 A JP2000127703 A JP 2000127703A JP 29748598 A JP29748598 A JP 29748598A JP 29748598 A JP29748598 A JP 29748598A JP 2000127703 A JP2000127703 A JP 2000127703A
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wheel cap
wheel
magnet
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JP29748598A
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Noritake Arai
伯竹 新井
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Daisee Kogyo KK
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Daisee Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の走行時においても、ホイールキャッ
プに付した模様や図形等を車両外の第三者に見せること
ができ、更に、製造が容易であって、かつ、耐久性に優
れたホイールキャップとする。 【解決手段】 ホイール(90)に固定される円盤形の
ホイールキャップ本体(20)、当該ホイールキャップ本
体(20)の内側で浮遊する浮遊体(30)を備え、前記浮
遊体(30)をホイールキャップ本体(20)の内側で浮遊
させるための浮遊手段、浮遊体(30)がホイールキャッ
プ本体(20)の内側の所定位置から移動することを規制
するための規制手段を備え、前記ホイールキャップ本体
(20)は浮遊手段としての回転浮遊磁石(40)を備え、
前記浮遊体(30)は浮遊手段としての固定浮遊磁石(5
0)を備え且つ中心から偏った位置に重心を有するホイ
ールキャップ(10)とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両の
ホイールに装着されるホイールキャップに関する。更に
詳しくは、車両の走行時にホイールが回転しても、車両
外の第三者からは静止して見えるホイールキャップに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車等の車両のホイールに
装着される、装飾用の覆いであるホイールキャップが提
供されている。この従来のホイールキャップは、ホイー
ルの回転に伴ってホイールと一体的に回転するものであ
ったため、当該ホイールキャップに美感を起こさせる模
様や図形を付したとしても、車両の走行時に、かかる模
様や図形を車両外の第三者に見せることが困難であっ
た。
【0003】そして、車両の走行時においても、ホイー
ルキャップに付した模様や図形を車両外の第三者に見せ
たいという要望に応えるべく、最近では、ホイールが回
転しても、当該ホイールキャップが静止して見えるよう
にすることによって、かかる模様や図形を車両外の第三
者に見せるホイールキャップが提案されている。例え
ば、特開平7−61202に開示されているホイールキ
ャップは、ホイールに装着されてホイールと一体的に回
転するホイールキャップ本体に、ベアリングを用いるこ
とによって、円形表示板を回転自在に取り付けたもので
ある。
【0004】そして、前記円形表示板がその中心から偏
った位置にオモリを備えていることによって、ホイール
の回転に伴ってホイールキャップ本体が回転しても、当
該円形表示板が静止して見えるようにしている。また、
特開平7−149106に開示されているホイールキャ
ップは、ホイールに取付台を固定し、更に、当該取付台
が有する回転自在とされている軸に、円板形のカバーを
取り付けたものである。
【0005】そして、前記円板形のカバーがその中心か
ら偏った位置を重心とされていることによって、ホイー
ルの回転に伴って取付台が回転しても、当該円板形のカ
バーが静止して見えるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に開
示されているホイールキャップは、ベアリング、又は回
転自在とされている軸を有する取付台を備えたものであ
るために部品点数が多く、更に、これらの機構が複雑で
あるために製造が困難であった。また、ベアリング、又
は回転自在とされている軸を有する取付台の耐久性にも
問題があった。
【0007】そして、車両の走行時においても、ホイー
ルキャップに付した模様や図形等を車両外の第三者に見
せることができ、更に、製造が容易であって、かつ、耐
久性に優れたホイールキャップが求められている。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1に記載
したホイールキャップ(10)は、ホイール(90)に固定
される円盤形のホイールキャップ本体(20)、及び当該
ホイールキャップ本体(20)の内側で浮遊する円盤形の
浮遊体(30)を備え、かつ、前記浮遊体(30)をホイー
ルキャップ本体(20)の内側で浮遊させるための浮遊手
段、及び前記浮遊体(30)がホイールキャップ本体(2
0)の内側の所定位置から移動することを規制するため
の規制手段を備えたホイールキャップ(10)であって、
前記ホイールキャップ本体(20)は、浮遊手段としての
回転浮遊磁石(40)を備え、前記浮遊体(30)は、浮遊
手段としての固定浮遊磁石(50)を備えていると共に、
その中心から偏った位置を重心とされていることを特徴
とする。
【0009】このように、固定浮遊磁石(50)と回転浮
遊磁石(40)との反発力を利用して、浮遊体(30)を、
ホイールキャップ本体(20)に対して回転自在としつ
つ、ホイールキャップ本体(20)の内側に浮遊させてい
る。更に、浮遊体(30)の重心を中心から偏った位置に
形成したことによって、車両の停止時及び走行時に関わ
らず、この浮遊体(30)が常に一定方向を向くようにし
ている。
【0010】従って、車両の走行時においても、浮遊体
(30)の表示部(31)に付した模様や図形等を車両外の
第三者に見せることができるホイールキャップ(10)と
することができる。また、浮遊体(30)をホイールキャ
ップ本体(20)の内側に浮遊させたことによって、これ
らの接触による磨耗や損傷を抑え、そして、耐久性に優
れたホイールキャップ(10)とすることができる。
【0011】更に、浮遊手段を固定浮遊磁石(50)と回
転浮遊磁石(40)とによって構成したことによって、機
構が簡単であり、製造が容易なホイールキャップ(10)
とすることができる。また、請求項2に記載したホイー
ルキャップ(10)は、固定浮遊磁石(50)に、凸部(4
1)又は凹部(51)が設けられていると共に、前記凸部
(41)又は凹部(51)に対応する回転浮遊磁石(40)の
所定の位置に、凹部(51)又は凸部(41)が設けられて
いることを特徴とする。
【0012】このように、固定浮遊磁石(50)に凸部
(41)又は凹部(51)を設けると共に、回転浮遊磁石
(40)に凹部(51)又は凸部(41)を設けたことによっ
て、固定浮遊磁石(50)と回転浮遊磁石(40)との反発
力を利用して、浮遊体(30)の前面側及び背面側への移
動を規制している。そして、浮遊体(30)とホイールキ
ャップ本体(20)との接触頻度を更に低下させることに
よって、これらの接触による磨耗や損傷を極力抑えてい
る。
【0013】従って、より耐久性に優れたホイールキャ
ップ(10)とすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係るホイールキャップ10
の第一の実施の形態を、図1乃至図4に基づいて説明す
る。図1は、ホイール90に装着された本発明に係るホイ
ールキャップ10の断面側面図、図2は、本発明に係るホ
イールキャップ10の要部を示す断面側面図、図3は、本
発明に係るホイールキャップ10の組み立てを示す分解斜
視図、図4は、本発明に係るホイールキャップ10のホイ
ール90への取り付けを示す斜視図である。
【0015】このホイールキャップ10は、図1に示すよ
うに、自動車等の車両のホイール90に装着されるもので
ある。そして、このホイールキャップ10は、車両の走行
時にホイールが回転しても、車両外の第三者からは静止
して見えるホイールキャップ10であって、図2又は図3
に示すように、ホイール90に固定される円盤形のホイー
ルキャップ本体20、及び当該ホイールキャップ本体20の
内側で浮遊する円盤形の浮遊体30を備え、かつ、前記浮
遊体30をホイールキャップ本体20の内側で浮遊させるた
めの浮遊手段、及び前記浮遊体30がホイールキャップ本
体20の内側の所定位置から移動しないように規制するた
めの規制手段を備えている。
【0016】なお、第一の実施の形態におけるホイール
キャップ10は、前記浮遊手段を、ホイールキャップ本体
20が備えるリング体70の内側に設けた回転浮遊磁石40
と、浮遊体30の円筒部32の外側に設けた固定浮遊磁石50
とによって構成し、また、前記規制手段を、ホイールキ
ャップ本体20が備えるリング体70の内側に形成した内方
突出部72と、同じくホイールキャップ本体20が備える背
面カバー80とによって構成している。
【0017】即ち、前記ホイールキャップ本体20は、図
2又は図3に示すように、円盤形の前面カバー60、環状
のリング体70、及び環状の背面カバー80を備えている。
そして、前記リング体70の内側には、内方突出部72が形
成されていると共に、回転浮遊磁石40が設けられてい
る。また、前記浮遊体30は、図2又は図3に示すよう
に、円盤形の表示部31、及び円筒形の円筒部32を有して
いる。そして、前記円筒部32の外側には、固定浮遊磁石
50が設けられている。更に、前記表示部31の中心から偏
った位置には、浮遊体30の回転を阻止するためのオモリ
33が設けられている。
【0018】以下、更に、第一の実施の形態におけるホ
イールキャップ10について詳述する。前記ホイールキャ
ップ本体20が備える円盤形の前面カバー60は、当該ホイ
ールキャップ本体20の内側に収納した浮遊体30を保護す
るためのカバーであって、車両外の第三者に浮遊体30を
見せることができるように透明な合成樹脂によって形成
されている。
【0019】また、前記ホイールキャップ本体20が備え
る環状のリング体70は、前面カバー60や背面カバー80等
を支持する枠体であって、その前面側には前面カバー60
が固定され、また、背面側には背面カバー80が固定され
ている。更に、このリング体70の内側には、環状の磁石
である回転浮遊磁石40が設けられていると共に、浮遊体
30の前面側への移動を規制するための内方突出部72が、
このリング体70の内側の一部を縮径させて形成されてい
る。また、このリング体70の外側の適宜箇所には、当該
ホイールキャップ10をホイール90に固定するための複数
の固定具71が設けられている。
【0020】また、前記ホイールキャップ本体20が備え
る環状の背面カバー80は、浮遊体30の背面側への移動を
規制するためのものであって、ネジ等によって前記リン
グ体70に固定されている。また、前記浮遊体30が有する
表示部31は、車両外の第三者に見せるための模様や図形
が付される円盤であって、前面カバー60の内側に収まる
ように、前面カバー60に沿った曲面に形成されている。
更に、この表示部31の背面側の中心から偏った位置に
は、浮遊体30の回転を阻止するためのオモリ33が設けら
れている。
【0021】また、前記浮遊体30が有する円筒部32は、
固定浮遊磁石50を支持するための筒体であって、前記表
示部31の外周から背面側に向って、前記リング体70の内
径より小径の筒形に形成されている。そして、この円筒
部32の外側には、環状の磁石である固定浮遊磁石50が設
けられている。以下、更に、第一の実施の形態における
ホイールキャップ10の製造方法、及び当該ホイールキャ
ップ10のホイール90への装着方法について詳述する。
【0022】このホイールキャップ10は、図3に示すよ
うに、前面カバー60が固定されたリング体70の内側に、
表示部31を前面カバー60側に向けるようにして浮遊体30
を配置し、更に、背面側から背面カバー80をリング体70
に固定することによって形成される。このとき、浮遊体
30とホイールキャップ本体20との間に適宜隙間ができる
ように形成するものとし、特に、浮遊体30の表示部31と
前面カバー60とを接触させないように、浮遊体30の前面
側への移動を規制するリング体70の内側の内方突出部72
を形成するものとしている。
【0023】なお、リング体70の内側の内方突出部72や
背面カバー80の表面を滑らかに形成しておくことが好ま
しい。このように滑らかとすることによって、ホイール
キャップ本体20と浮遊体30とが接触した際の摩擦抵抗を
低減させることができる。また、固定浮遊磁石50と回転
浮遊磁石40とが互いに反発し合う向きとして、浮遊体30
に設けられている固定浮遊磁石50を、リング体70に設け
られている回転浮遊磁石40の内側に、径方向を一致させ
るようにして収める。
【0024】このようにして、浮遊体30をホイールキャ
ップ本体20に対して回転自在としつつ、ホイールキャッ
プ本体20の内側に浮遊させた状態で収納するのである。
そして、図4に示すように、リング体70の外側に設けら
れている固定具71をホイール90の適宜箇所に係止するこ
とによって、本ホイールキャップ10をホイール90に装着
するのである。
【0025】以下、更に、第一の実施の形態におけるホ
イールキャップ10の動作について詳述する。車両が停止
している場合、即ち、ホイール90が回転していない場
合、ホイールキャップ本体20の内側に収納されている浮
遊体30は、固定浮遊磁石50と回転浮遊磁石40との反発力
によってホイールキャップ本体20の内側で浮遊してい
る。そして、浮遊体30がホイールキャップ本体20に対し
て回転自在とされていると共に、浮遊体30の表示部31の
中心から偏った位置にオモリ33が設けられていることに
よって、当該浮遊体30は、常にオモリ33を下方に位置さ
せるようにして一定方向を向くことになる。
【0026】また、車両の走行している場合、即ち、ホ
イール90が回転している場合においても、ホイールキャ
ップ本体20の内側に収納されている浮遊体30は、固定浮
遊磁石50と回転浮遊磁石40との反発力によってホイール
キャップ本体20の内側で浮遊している。そして、浮遊体
30がホイールキャップ本体20に対して回転自在とされて
いると共に、浮遊体30の表示部31の中心から偏った位置
にオモリ33が取り付けられていることによって、ホイー
ルキャップ本体20が回転しているにも関わらず、当該浮
遊体30は、常にオモリ33を下方に位置させるようにして
一定方向を向くことになる。従って、当該浮遊体30は、
車両の走行時においても、車両外の第三者からは静止し
て見える。即ち、車両の走行時においても、車両外の第
三者に、浮遊体30の表示部31に付した模様や図形等を見
せることができるのである。
【0027】以上説明したように、本発明に係るホイー
ルキャップ10は、ホイール90に固定される円盤形のホイ
ールキャップ本体20、及び当該ホイールキャップ本体20
の内側で浮遊する円盤形の浮遊体30を備え、かつ、前記
浮遊体30をホイールキャップ本体20の内側で浮遊させる
ための浮遊手段、及び前記浮遊体30がホイールキャップ
本体20の内側の所定位置から移動しないように規制する
ための規制手段を備えたホイールキャップ10であって、
前記ホイールキャップ本体20は、浮遊手段としての回転
浮遊磁石40を備え、前記浮遊体30は、浮遊手段としての
固定浮遊磁石50を備えていると共に、その中心から偏っ
た位置にオモリ33を備えたものである。
【0028】即ち、本発明に係るホイールキャップ10
は、ホイールキャップ10の内側に収納されている浮遊体
30が、固定浮遊磁石50と回転浮遊磁石40との反発力によ
って浮遊している。そして、この浮遊体30が、ホイール
キャップ本体20に対して回転自在とされていると共に、
中心から偏った位置にオモリ33が設けられていることに
よって、車両の停止時及び走行時に関わらず、常にオモ
リ33を下方に位置させて一定方向を向くようにしてい
る。
【0029】従って、車両の走行時においても、浮遊体
30の表示部31に付した模様や図形等を車両外の第三者に
見せることができるホイールキャップ10とすることがで
きる。また、本発明に係るホイールキャップ10は、ホイ
ールキャップ本体20の内側に収納されている浮遊体30
が、固定浮遊磁石50と回転浮遊磁石40との反発力によっ
て浮遊していることにより、浮遊体30とホイールキャッ
プ本体20との接触頻度を低下させている。そして、これ
らの接触による磨耗や損傷を抑えている。
【0030】従って、耐久性に優れたホイールキャップ
10とすることができるのである。また、本発明に係るホ
イールキャップ10は、浮遊手段を固定浮遊磁石50と回転
浮遊磁石40とによって構成し、そして、固定浮遊磁石50
と回転浮遊磁石40との反発力を利用して、浮遊体30をホ
イールキャップ本体20に対して回転自在としつつ、ホイ
ールキャップ本体20の内側に浮遊させている。
【0031】従って、機構が簡単であり、製造が容易な
ホイールキャップ10とすることができるのである。次
に、本発明に係るホイールキャップ10の第二の実施の形
態を、図5に基づいて説明する。このホイールキャップ
10は、第一の実施の形態とは逆に、ホイールキャップ本
体20が備える回転浮遊磁石40を、浮遊体30が備える固定
浮遊磁石50の内側に収めたものである。また、規制手段
を、背面カバー80の筒体部82の外側に設けた外方突出部
83と、浮遊体30の円筒部32の内側に設けた溝部34とによ
って構成しているものである。
【0032】即ち、第二の実施の形態においては、ホイ
ールキャップ本体20が備える背面カバー80は、リング体
70に固定される固定部81、及び円筒形の筒体部82を有し
ている。そして、この筒体部82の外側には、環状の磁石
である回転浮遊磁石40が設けられていると共に、環状の
外方突出部83が形成されている。また、浮遊体30が有す
る円筒部32には、環状の磁石である固定浮遊磁石50が設
けられていると共に、この円筒部32の内側には、前記外
方突出部83に対応する位置に環状の溝部34が形成されて
いる。
【0033】そして、回転浮遊磁石40と固定浮遊磁石50
とが互いに反発し合う向きとされて、背面カバー80に設
けられている回転浮遊磁石40が、浮遊体30に設けられて
いる固定浮遊磁石50の内側に、径方向を一致させるよう
にして収められている。また、背面カバー80の筒体部82
に形成されている環状の外方突出部83を、浮遊体30の円
筒部32の内側に形成されている環状の溝部34の位置に一
致させて、浮遊体30の前面側及び背面側への移動を規制
している。
【0034】このようにして、第二の実施の形態におけ
るホイールキャップ10は、ホイールキャップ本体20が備
える回転浮遊磁石40を、浮遊体30が備える固定浮遊磁石
50の内側に収め、また、規制手段を、背面カバー80の筒
体部82の外側に設けた外方突出部83と、浮遊体30の円筒
部32の内側に設けた溝部34とによって構成している。そ
して、第一の実施の形態で示したホイールキャップ10と
同様に、車両の走行時においても、浮遊体30に付した模
様や図形等を車両外の第三者に見せることができ、更
に、耐久性に優れていると共に、製造が容易なホイール
キャップ10とすることができるのである。
【0035】次に、本発明に係るホイールキャップ10の
第三の実施の形態を、図6に基づいて説明する。このホ
イールキャップ10は、第一の実施の形態で示したホイー
ルキャップ10の固定浮遊磁石50、及び回転浮遊磁石40の
形状を変更したものである。即ち、このホイールキャッ
プ10は、図6に示すように、固定浮遊磁石50の外側の中
央部を突出させて凸部41とすると共に、この凸部41の位
置に対応させて、回転浮遊磁石40の内側の中央部を窪ま
せて凹部51としたものである。
【0036】そして、固定浮遊磁石50に設けた凸部41
を、回転浮遊磁石40に設けた凹部51の位置に一致させ
て、浮遊体30の前面側及び背面側への移動を規制してい
る。このように、第三の実施の形態におけるホイールキ
ャップ10は、固定浮遊磁石50に凸部41を設けると共に、
回転浮遊磁石40に凹部51を設け、そして、固定浮遊磁石
50と回転浮遊磁石40との反発力を利用して、浮遊体30の
前面側及び背面側への移動を規制している。更に、これ
らの磁石の反発力を利用して浮遊体30の移動を規制して
いることによって、浮遊体30とホイールキャップ本体20
との接触頻度を更に低下させ、そして、浮遊体30がホイ
ールキャップ本体20に対してより滑らかに回転するよう
にしていると共に、これらの接触による磨耗や損傷を極
力抑えているのである。
【0037】従って、第一の実施の形態で示したホイー
ルキャップ10と同様に、車両の走行時においても、浮遊
体30に付した模様や図形等を車両外の第三者に見せるこ
とができると共に、より耐久性に優れたホイールキャッ
プ10とすることができる。なお、第三の実施の形態にお
いて、固定浮遊磁石50に凸部41を設けると共に、回転浮
遊磁石40に凹部51を設けるとしたが、固定浮遊磁石50に
凹部51を設けると共に、回転浮遊磁石40に凸部41を設け
てもよい。更に、第二の実施の形態で示したホイールキ
ャップ10についても、固定浮遊磁石50に凸部41又は凹部
51を設けると共に、回転浮遊磁石40に凹部51又は凸部41
を設けてもよい。
【0038】そして、これらのホイールキャップ10につ
いても、第三の実施の形態で示したホイールキャップ10
と同様に、車両の走行時においても、浮遊体30に付した
模様や図形等を車両外の第三者に見せることができると
共に、より耐久性に優れたホイールキャップ10とするこ
とができる。また、上記第一乃至第三の実施の形態にお
いて、固定浮遊磁石50及び回転浮遊磁石40は環状に形成
されているとしたが、例えば、矩形の磁石を浮遊体30の
円筒部32に環状に配置して固定浮遊磁石50とする場合も
ある。そして、この場合においても、環状に形成されて
いる固定浮遊磁石50を用いた場合と同様の効果を得るこ
とができる。更に、矩形の磁石を浮遊体30の円筒部32に
配置するに際し、各磁石の間に適宜間隔を設ける場合も
ある。そして、この場合においても、当該浮遊体30をホ
イールキャップ本体20の内側で浮遊させ、そして、環状
に形成されている固定浮遊磁石50を用いた場合と同様の
効果を得ることができる。
【0039】従って、固定浮遊磁石50及び回転浮遊磁石
40は、環状に形成されている場合に限定されない。ま
た、浮遊体30の表示部31の中心から偏った位置にオモリ
33を設けることによって、浮遊体30の回転を阻止してい
るとしたが、例えば、浮遊体30の円筒部32にオモリ33を
設けたり、また、浮遊体30の表示部31の中心から偏った
位置を肉厚に形成したりすることによって、浮遊体30の
回転を阻止する場合もある。
【0040】即ち、浮遊体30の回転を阻止するために
は、浮遊体30の中心から偏った位置に重心があれば足り
る。また、図1に示した本ホイールキャップ10は、ホイ
ール90の中心部分に被せるものであるが、本ホイールキ
ャップ10の直径をホイールの直径と略同径に形成して、
ホイール全体に被せるものとする場合もある。
【0041】従って、本ホイールキャップ10は、図1に
示したように、ホイール90の中心部分に被せるものに限
定されない。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た発明は、ホイールキャップ本体、及び浮遊体を備え、
かつ、浮遊体を浮遊させるための浮遊手段、及び浮遊体
の移動を規制する規制手段を備えたホイールキャップで
あって、前記ホイールキャップ本体は、浮遊手段として
の回転浮遊磁石を備え、前記浮遊体は、浮遊手段として
の固定浮遊磁石を備えていると共に、その中心から偏っ
た位置を重心とされていることを特徴とするホイールキ
ャップである。
【0043】従って、車両の走行時においても、浮遊体
に付した模様や図形等を車両外の第三者に見せることが
でき、更に、耐久性に優れていると共に、製造が容易な
ホイールキャップとすることができる。また、請求項2
に記載した発明は、固定浮遊磁石に、凸部又は凹部が設
けられていると共に、前記凸部又は凹部に対応する回転
浮遊磁石の所定の位置に、凹部又は凸部が設けられてい
ることを特徴とするホイールキャップである。
【0044】従って、より耐久性に優れたホイールキャ
ップとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るホイールキャップの断面側面図。
【図2】本発明に係るホイールキャップの要部を示す断
面側面図。
【図3】本発明に係るホイールキャップの分解斜視図。
【図4】本発明に係るホイールキャップの斜視図。
【図5】本発明に係るホイールキャップの要部を示す断
面側面図。
【図6】本発明に係るホイールキャップの要部を示す断
面側面図。
【符号の説明】
10 ホイールキャップ 20 ホイール
キャップ本体 30 浮遊体 31 表示部 32 円筒部 33 オモリ 34 溝部 40 回転浮遊
磁石 41 凸部 50 固定浮遊
磁石 51 凹部 60 前面カバ
ー 70 リング体 71 固定具 72 内方突出部 80 背面カバ
ー 81 固定部 82 筒体部 83 外方突出部 90 ホイール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホイールに固定される円盤形のホイール
    キャップ本体、及び当該ホイールキャップ本体の内側で
    浮遊する円盤形の浮遊体を備え、かつ、前記浮遊体をホ
    イールキャップ本体の内側で浮遊させるための浮遊手
    段、及び前記浮遊体がホイールキャップ本体の内側の所
    定位置から移動することを規制するための規制手段を備
    えたホイールキャップであって、前記ホイールキャップ
    本体は、浮遊手段としての回転浮遊磁石を備え、前記浮
    遊体は、浮遊手段としての固定浮遊磁石を備えていると
    共に、その中心から偏った位置を重心とされていること
    を特徴とするホイールキャップ。
  2. 【請求項2】 固定浮遊磁石には、凸部又は凹部が設け
    られていると共に、前記凸部又は凹部に対応する回転浮
    遊磁石の所定の位置には、凹部又は凸部が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載したホイールキャッ
    プ。
JP29748598A 1998-10-20 1998-10-20 ホイールキャップ Withdrawn JP2000127703A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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