JP3129317U - 引寄せ金物 - Google Patents

引寄せ金物 Download PDF

Info

Publication number
JP3129317U
JP3129317U JP2006009784U JP2006009784U JP3129317U JP 3129317 U JP3129317 U JP 3129317U JP 2006009784 U JP2006009784 U JP 2006009784U JP 2006009784 U JP2006009784 U JP 2006009784U JP 3129317 U JP3129317 U JP 3129317U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engagement
hardware
nut
column
engaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006009784U
Other languages
English (en)
Inventor
高 並木
三郎 須藤
Original Assignee
株式会社カナイ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社カナイ filed Critical 株式会社カナイ
Priority to JP2006009784U priority Critical patent/JP3129317U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3129317U publication Critical patent/JP3129317U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

【課題】従来の引寄せ金物複数個の機能を1個で発揮する引寄せ金物の提供。
【解決手段】柱2に固定した係合金物5に引寄せ棒6を貫通・係合させて横架材または基礎側に固定し、引寄せ棒6に螺合させたナット7,8などを係合金物5に係合させた後、これを締め付けることで柱2を横架材に緊結する構造とし、係合金物5と柱面との間に背板9を配置すると共に係合金物5の係合部11を部分係合部(11a,11b)に分割し、係合金物5と引寄せ棒6との係合箇所を引寄せ金物1の長手方向に複数個所とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、柱を横架材へ緊結するための金物に関する。
木造軸組工法住宅では、柱と横架材(土台、梁など)との結合箇所に引寄せ金物を用いて柱の引抜耐力を向上させ耐震性を向上させている。この目的で種々の引寄せ金物(特許文献1〜4)が提案されている。しかし、引張耐力はせいぜい30kN前後であり、3階建て住宅の通し柱の柱脚部など、軸組の箇所によって不足することがある。
特開平10−147981号公報 特開2003−313948号公報 特開2003−306974号公報 特開2001−241115号公報
従来の引寄せ金物であっても複数個を用いれば引張耐力を満足することができる。しかし、従来の引寄せ金物は同じものを複数個、柱野一面に用いることが予定されておらず、例えば柱の長手方向に2個連設しようとしても下方のものが邪魔になって正しく取付けることができない。また、柱の幅方向に並列して取付けることは、柱の幅との関係で不可能なことが多い。一方、引寄せ金物を単に縦に長く大型化してビス孔を多く設けても引寄せ棒との係合部が1箇所であると、柱への取付け板部分がめくれるように変形しやすく、信頼性に欠ける。さらに、柱の2面にそれぞれ引寄せ金物を取付けることが場所によって不可能なことがある。
この発明は、従来の引寄せ金物複数個の機能を1個で発揮する引寄せ金物の提供を課題とする。
柱に固定した係合金物に引寄せ棒を貫通・係合させて横架材または基礎側に固定し、引寄せ棒に螺合させたナットなどを係合金物に係合させた後、これを締め付けることで柱を横架材に緊結する構造とし、係合金物と引寄せ棒との係合箇所を引寄せ金物の長手方向に複数個所とする。引寄せ力の増強に伴い背板を用いて、係合金物自体の変形と取付け部が柱に食い込むのを防止する。背板は係合金物の取付け部と柱面との間に配置される。
係合部を引寄せ金物の長手方向に分割して複数個の部分係合部としたので金物の幅はそのままで引寄せ金物複数個の構造を備えたものとなる。
長手方向に複数とされた係合部のそれぞれにナットなどによって引抜き棒を係合させるので、1個の引寄せ金物で数個分の引張耐力を得ることができる。
背板を用いるので、引張耐力が増強されても係合金物が柱面へめり込むのを防止することができる。
図1はこの発明による引寄せ金物1を用いて、柱2を土台3へ緊結した構造を示している。土台3は基礎4の頂面にアンカーボルトなどで固定されている。
引寄せ金物1は、図2のように、係合金物5と、引寄せ棒6と、中間ナット7と、端部ナット8及び背板9を備える。
係合金物5は柱2の面に固定する取付け部10と係合部11(11a、11b)を一体に備える(図3ロ)。係合部11は縦長の円筒状で引寄せ棒6を貫通させ、引寄せ棒6に螺合させたナット(中間ナット7や端部ナット8)を係合できる。係合部11の断面は前方へ長い小判形であり(図3ハ)、引寄せ棒6の偏りにある程度対応できるようになっている。また、係合部11は取付け部10の長手方向に分割されて2個の(2個以上の複数とすることも可能)上方部分係合部11a、下方部分係合部11bに形成されており、上下の部分係合部11a,11b間に中間ナット配置用の間隔12を有している。
このような係合金物5は、展開図に合わせて長手方向の軸に対し対称に形取りした鋼板(厚さ3.2mm)を中央で丸く部分係合部11a,11bを形成し、その左右両側を揃えてリブ兼用の首部13とし、さらに首部の先端側を左右へ開くように折り曲げて取付け部10を形成してある。この実施例において係合金物5の全長は294mm、取付け部10の幅40mm、取付け部10から係合部11の頂面までの寸法は45mm、上下の部分係合部11a,11bのそれぞれの長さは102mmである。
取付け部10にはビス孔14が等間隔に設けられ、さらに、円筒状の係合部の横腹部分ビスをねじ込む際の干渉を避けるために逃げ凹部15が形成されている。逃げ凹部15の深さは部分係合部11a,11bの肉厚を越えるので、部分係合部11a,11bを側面から見るとそれぞれ2個ずつの貫通孔となっている。逃げ凹部15は、取付け用のビスをできるだけ首部13の基部近くに配置して引抜力による係合金物5の変形を防止するためである。なお、実施例の引寄せ金物1は使用するビスの種類を選定することで安全見込み50kNまでの引抜き耐力を発揮できる。
引寄せ棒6は実質的にM16相当のねじ棒であり、係合金物5の係合部11(11a、11b)を貫通して柱脚を固定する土台3及びその下部の基礎4と結合可能な長さを有する。この実施例では図1に示すように、基礎4に固定したアンカーボルト16の上端部(土台3の上面に突出している)に螺合させた長ナット17と結合できる長さである。引寄せ棒6の両端部には雄ねじ18a,18bが形成され、上部の雄ねじ18aは、係合金物5の長さの70%程度まで形成されている。
中間ナット7は長ナットとしてある。端部ナット8は、通常の六角ナットである。
背板9は厚さ3.2mmの鋼の平板であり、係合金物5の取付け部10の外形とほぼ同じ大きさを有し、係合金物5の取付け部10のビス孔14に合わせてビス孔19が形成されている。
以上の背板9、係合金物5、引寄せ棒6、中間ナット7及び端部ナット8は、ばらばらの状態で販売することもできるが、施工者の便宜を考え、図4のように一体に組まれた形で販売される。すなわち、背板9と係合金物5は、両面テープあるいは簡単なスポット溶接で分離しない程度に軽く一体に接着しておき、係合金物5の間隔12に中間ナット7を配置して下方から下方部分係合部11bに引寄せ棒6を差し込んで中間ナット7に螺合させ、中間ナット7を貫通させてさらに上方部分係合部11aを貫通させ、その先端部に端部ナット8をゆるく螺合しておく。これにより、各部材が一体にまとめられ、施工者は取扱い易い。また、販売者側としても注文に応じてその場で各部品を取り集めるよりも、部品の梱包忘れを防止することができる。
現場での施工は、土台3から突出したアンカーボルト16の上端に長ナット17を螺合して固定し、これに引寄せ金物1の引寄せ棒6の下部を螺合する。ついで、引寄せ棒6の回転を阻止した状態で中間ナット7を回し、背板9と係合金物5の上下位置を定める。位置が決まったら係合金物5の取付け部10のビス孔14からビスを差し込んで係合金物5を柱2へビス止めする。背板9は係合金物5と柱面との間に挟まれて固定される。ついで、中間ナット7を締め込んで下方部分係合部11bに係合させ、さらに増す締めして緊締する。そして、最後に引寄せ棒6先端の端部ナット8を締め込んで上方部分係合部11aに係合させ緊締する。
以上により、引寄せ金物1により柱2が土台3へ緊結される。この状態で引寄せ金物1の係合金物5は、中間ナット7と端部ナット8を介して2箇所で引寄せ棒6と係合しており、仮に柱2に対して強い引っ張り力が作用しても2箇所で分担して土台3あるいは基礎4へ力を伝えることができ、高い引張耐力を得ることができる。
このとき、部分係合部11a,11bに分担された力は2箇所に分かれて均等に取付け部10に伝えられ、また、取付け部10は背板9と共に柱2に固定されているので取付け部10が荷重でめくれあがってくるということがなく、また、強い引張力が作用しても、背板9により分散されるので、取付け部10(背板9)が柱2の面にめり込むということがない。
図5は他の実施例を示し、背板9、係合金物5及び中間ナット7を備える。係合金物5は上下の部分係合部11a,11bを有し、間に中間ナット7が配置される間隔12を有する。この実施例が先の実施例と異なるところは、引寄せ棒6が中間ナット7の箇所で2分され、上部が引寄せボルト20に形成されているところである。
下部となった引寄せ棒6は、基礎4から突き出しているアンカーボルト16の上部をそのまま利用することもある。
この構造では係合金物5に背板9を一体に軽く接合したものと中間ナット7及び引寄せボルトの組合せが商品となる。前記アンカーボルト16を利用した場合の施工は、係合金物5の間隔12に中間ナット7を配置してアンカーボルト16の上方からまず下方部分係合部11bを差し込み、中間ナット7を回転させて係合金物5の上下位置を定める。ついで、背板9と係合金物5を共に取付け部10のビス孔14からねじ込むビスにより係合金物5を柱2の面に固定し、中間ナット7を締めて下方部分係合部11bに係合させ、緊締する。そして、最後に上部の引寄せボルト20を中間ナット7にねじ込んで頭部21を上方部分係合部11aに係合させることにより緊締する。
この実施例の中間ナット7を上部と下部でねじの向きが異なる両ねじナットにすると、前記のようにして緊締した後に、中間ナット7を回転することでさらに増す締めをすることができる。
以上、実施例について説明した。係合金物5における部分係合部11a,11bの形態は筒型に限定されず、三角形のステーを備えた棚形を複数段に設けたものでも良い。また、横断した円筒(パイプ)を取付け部10に溶接により一体としたものであっても良い。
より大きな引張耐力のものを得るには、取付け部10を長くしてビス孔14の数を増し、また、部分係合部(11a,11b,・・・)の数を増やす。
取付けた状態で示す側面図。 分解して示す斜視図。 イは背板の正面図、ロは係合金物の正面図、ハは係合金物の平面図。 商品として組みつけてある引寄せ金物の斜視図。 分解して示す斜視図(他の実施例)。
符号の説明
1 引寄せ金物
2 柱
3 土台
4 基礎
5 係合金物
6 引寄せ棒
7 中間ナット
8 端部ナット
9 背板
10 取付け部
11 係合部
11a 上方部分係合部
11b 下方部分係合部
12 間隔
13 首部
14 ビス孔
15 逃げ凹部
16 アンカーボルト
17 長ナット
18a 上部雄ねじ
18b 下部雄ねじ
19 ビス孔(背板)
20 引寄せボルト
21 頭部

Claims (3)

  1. 係合金物と、引寄せ棒と、中間ナットと、端部ナット及び背板を備え、係合金物は柱の面に固定する取付け部と引寄せ棒を貫通させて係合できる係合部を一体に備え、係合部は取付け部の長手方向に分割されて複数の部分係合部に形成されると共に、部分係合部間に中間ナット配置用の間隔を有し、引寄せ棒は係合金物の係合部を貫通して柱脚を固定する横架材またはその下部の基礎と結合可能な長さを有し、背板は係合金物の取付け部とほぼ同じ大きさを有して係合金物を柱に固定するとき係合金物の取付け部と柱面との間に配置されるものであり、柱に固定した係合金物の係合部に引寄せ棒を貫通し、引寄せ棒に係合部間の中間ナットと先端の端部ナットに螺合させて、中間ナットと端部ナットを係合部に係合させてあることを特徴とした引寄せ金物。
  2. 係合金物と、引寄せ棒と、中間ナットと、端部ナット及び背板を備え、係合金物は柱の面に固定する取付け部と引寄せ棒を貫通させて係合できる係合部を一体に備え、係合部は取付け部の長手方向に分割されて複数の部分係合部に形成されると共に、部分係合部間に中間ナット配置用の間隔を有し、引寄せ棒は下部引寄せ棒と上部引寄せ棒に分割され、下部引寄せ棒は係合金物の係合部を貫通して中間ナットとに螺合するとともに柱脚を固定する横架材またはその下部の基礎と結合可能な長さを有し、上部引寄せ棒は、上端の係合部に係合する頭部を備えたボルト形で下部を前記中間ナットに螺合されるものであり、背板は係合金物の取付け部とほぼ同じ大きさを有して係合金物を柱に固定するとき係合金物の取付け部と柱面との間に配置されるものであり、係合金物の係合部に下部引寄せ棒を貫通させて係合部間の中間ナットに螺合させるとともに、上端の係合部から貫通させた上部引寄せ棒の下部を前記中間ナットに螺合させ、中間ナットと上部引寄せ棒の頭部を係合部に係合させてあることを特徴とした引寄せ金物。
  3. 中間ナットの雌ねじが内部で下部引寄せ棒用と上部引寄せ棒用に2分されていることを特徴とした請求項2に記載の引寄せ金物。
JP2006009784U 2006-12-01 2006-12-01 引寄せ金物 Expired - Fee Related JP3129317U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006009784U JP3129317U (ja) 2006-12-01 2006-12-01 引寄せ金物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006009784U JP3129317U (ja) 2006-12-01 2006-12-01 引寄せ金物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3129317U true JP3129317U (ja) 2007-02-15

Family

ID=43280283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006009784U Expired - Fee Related JP3129317U (ja) 2006-12-01 2006-12-01 引寄せ金物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3129317U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7513080B1 (en) Anchor attachment for a roof panel rib
JP5430497B2 (ja) 締結具
JP3176991U (ja) 折板屋根ハゼ取付金具
JP2016108893A (ja) 連結構造
KR100935436B1 (ko) 사이드클램프조립체
JP3129317U (ja) 引寄せ金物
JP5002428B2 (ja) 締結具
KR101004003B1 (ko) 선반의 기둥과 횡대의 연결구조
JP6074312B2 (ja) 楔金具の装着具及び楔金具の装着方法
JP2015166520A (ja) 締結構造
JP3883820B2 (ja) ブレースの取付け構造
JP2017187160A (ja) 標識板・看板落下防止用ワイヤーロープの取付金具
JP5227145B2 (ja) 横桟の接続構造
JP3499797B2 (ja) 木造建物におけるホールダウン金物とアンカーボルトの接続装置
JP2007014274A (ja) 樹木支持用の支柱固定部材および樹木支持構造
JP2009250018A (ja) 親綱支柱
US20110272544A1 (en) Dual tension connector
JP2013060803A (ja) 耐震金物、及びこれを用いた耐震構造
JP2000265420A (ja) 覆網式落石防止工法
JPH10153208A (ja) ブラインドボルトとそのブラインドボルトを用いたブラケット取り付け構造
JP5015110B2 (ja) 引寄せ金物
JP6664282B2 (ja) 連結具と、この連結具を用いた屋根構造
JP6588483B2 (ja) 連結具
JP5555413B2 (ja) ボルト受け金物
KR100618988B1 (ko) 십자형 u볼트를 이용한 낙석방지용 와이어로프 고정구

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees