JPH10153208A - ブラインドボルトとそのブラインドボルトを用いたブラケット取り付け構造 - Google Patents

ブラインドボルトとそのブラインドボルトを用いたブラケット取り付け構造

Info

Publication number
JPH10153208A
JPH10153208A JP31169296A JP31169296A JPH10153208A JP H10153208 A JPH10153208 A JP H10153208A JP 31169296 A JP31169296 A JP 31169296A JP 31169296 A JP31169296 A JP 31169296A JP H10153208 A JPH10153208 A JP H10153208A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt
bracket
collar
blind
connected member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31169296A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunji Nobukawa
俊二 信川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daifuku Co Ltd filed Critical Daifuku Co Ltd
Priority to JP31169296A priority Critical patent/JPH10153208A/ja
Publication of JPH10153208A publication Critical patent/JPH10153208A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dowels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な作業で確実、強固に固定できるブライ
ンドボルトと、そのブラインドボルトにより作業性良く
取り付け得るブラケット取り付け構造の提供。 【解決手段】 頭部付きのボルト15とナット16、な
らびに、カラー17とからなるブラインドボルトで、カ
ラー17のボルト頭部14と反対側の端部を拡径可能に
構成し、カラー17を被連結部材7の裏面側に位置させ
た状態でナット16の締め付けにより、カラー17のボ
ルト頭部14と反対側の端部を被連結部材7の裏面に当
接させて拡径するように構成してあるブラインドボルト
と、ブラインドボルト挿通用のボルト孔25をひとつ備
え、かつ、突部を突設してあるブラケット9において、
突部を被連結部材7の開口部に係合し、ブラケット9と
被連結部材7とのボルト孔25,33にブラインドボル
トを挿通固定してあるブラケット取り付け構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、頭部付きのボルト
と、そのボルトに螺合するナットと、前記ボルトに外嵌
可能なカラーとからなり、前記ボルトにカラーを外嵌し
てボルト頭部側とカラーとを被連結部材のボルト孔に挿
入し、被連結部材の表側に突出するボルトに前記ナット
を螺合して締め付けることで、前記ボルト頭部をナット
側に引き寄せて前記カラーを変形させて拡径し、そのカ
ラーの拡径によって被連結部材に対してボルトを固定す
るように構成してあるブラインドボルトと、そのブライ
ンドボルトを用いて各種のブラケットを取り付けるブラ
ケット取り付け構造とに関する。
【0002】
【従来の技術】上述したようなブラインドボルトは、従
来より種々の構造のものが提案され、かつ、実際に実施
されており、それぞれ一長一短がある。例えば、実開昭
59−54211号公報に開示のように、頭部付きボル
トにカラーを外嵌してボルト頭部とカラーとを被連結部
材のボルト孔に挿入し、ナットの締め付けでボルト頭部
をナット側に引き寄せる際に、前記カラ−をボルト孔内
に位置させた状態で、そのボルト孔から被連結部材の裏
面側に突出するボルト頭部側のカラー端部を変形により
拡径して固定するものなどが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に開
示のものは、カラーをボルト孔内に位置させた状態で、
そのカラーのボルト頭部側の端部を変形により拡径する
ものであるから、ナットの締め付けによるカラーの変形
が不十分な場合、ボルトの一応の固定は可能となるが、
そのカラーがボルト頭部とナットとの距離を保持するス
ペーサのように作用し、被連結部材に対してボルトやナ
ットが相対回動可能な状態となって、ボルトの固定力が
低下する虞れがあり、それを避けようとすると、ナット
の締め付けに大きな力を必要とする欠点がある。さら
に、変形により拡径した端部部分が、ボルト頭部の裏側
と被連結部材の裏面とに接触して完全に挟み込まれた状
態となるため、あまり大きな力でナットを締め付ける
と、その端部部分が潰れてしまう虞れもあり、この点に
改良の余地があった。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に着目
したもので、その目的は、ブラインドボルトを比較的簡
単な作業で確実、強固に固定することができるととも
に、そのブラインドボルトを用いて各種のブラケットを
作業性良く取り付けることのできるブラインドボルトと
そのブラインドボルトを用いたブラケット取り付け構造
の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明によれば、頭部付きボルトに
外嵌可能なカラーのボルト頭部と反対側の端部を拡径可
能に構成し、そのカラーを被連結部材の裏面側に位置さ
せた状態でナットの締め付けによりボルト頭部をナット
側へ引き寄せる際に、前記カラーのボルト頭部と反対側
の端部を被連結部材の裏面に当接させて拡径するように
構成するものであるから、カラーを拡径した取り付け状
態においては、カラーが完全に被連結部材の裏面側に位
置することになり、上述した従来のブラインドボルトの
ように、カラーがボルト孔内に位置することがなく、カ
ラーがボルト頭部とナットとの距離を保持するスペーサ
のように作用する虞れは皆無となる。したがって、カラ
ーが被連結部材の裏面に当接して拡径しさえすれば、例
えナットの締め付けが十分でなくとも、ボルトやナット
が被連結部材に対して回動する虞れも少なく、比較的強
固に固定することができる。さらに、カラーのうちで拡
径するのは、ボルト頭部と反対側の端部であり、ボルト
頭部側については拡径しない部分も存在するため、ボル
トに外嵌されてボルト頭部と被連結部材との間に位置す
るカラーは、ボルトの長手方向に沿ってある程度の長さ
をもって突っ張った状態となるため、多少大きな力でナ
ットを締め付けても潰れる虞れも少なく、また、このカ
ラーを弾性変形可能な金属製の材料などから形成する場
合には、スプリングワッシャ的な効果も期待できる。
【0006】請求項2に記載の発明によれば、前記カラ
ーをボルトに螺合可能に構成するものであるから、カラ
ーをボルトに螺合して一体化することにより、作業時の
取り扱いが容易となるのは勿論のこと、被連結部材のボ
ルト孔にボルト頭部とカラーとを挿通する際、カラーを
ボルトと一体化することによって、被連結部材裏面側へ
のカラーの挿入を容易に行うことができて作業性が向上
する。
【0007】請求項3に記載の発明によれば、前記カラ
ーのボルト頭部と反対側の端部に切り込みを入れてボル
ト孔よりも大径になるように拡径し、そのカラーの拡径
部分を弾性的に縮径してボルト孔を通過させ、ボルト孔
通過後に弾性的に拡径状態に復帰するように構成するも
のであるから、被連結部材の裏面側にカラーを挿入しさ
えすれば、カラーの拡径部分はボルト孔よりも大きく拡
がった状態となる。したがって、その後、ナットを締め
付けることにより、その拡径部分を所望通り確実に変形
して拡径することができ、一層確実な固定が可能とな
る。また、このようにカラーを大径に拡径する場合に
は、ボルト孔を通過させる際に多少面倒になるが、請求
項2で述べたように、カラーをボルトに螺合して一体化
することにより、例えば、ボルトの先端側をハンマなど
で叩くことによって簡単に通過させることができ、作業
上の問題も解消することができる。
【0008】請求項4に記載の発明によれば、前記カラ
ーのボルトに対する相対回転を阻止するため、前記カラ
ーとボルト頭部とをカシメるとともに、前記カラーのボ
ルト頭部と反対側の端面に滑り止めの凹凸を設けるもの
であるから、カラーの端部を被連結部材の裏面に当接さ
せてある程度拡径した状態においては、滑り止め用の凹
凸の作用で被連結部材に対するカラーの相対回転が阻止
され、そのカラーにカシメられたボルトの回転も阻止さ
れる。したがって、ナット締め付けの際、ボルトの回転
を人為的に阻止する必要もなくなり、ナットの締め付け
作業が容易になるとともに、最終的な取り付け状態にお
いても、ボルトやナットの被連結部材に対する相対回転
が阻止され、より確実な固定が可能となる。
【0009】請求項5に記載の発明によれば、前記ボル
トのボルト頭部と反対側の端部にボルトの回り止め操作
用の操作部を設けるものであるから、例えば、その操作
部として4角や6角などの異形部を設けた場合には、レ
ンチなどの工具を用いて、また、プラスやマイナスなど
のスリットを設けた場合には、ドライバのような工具を
用いてボルトの回転を簡単に阻止することができ、ナッ
ト締め付け作業を容易に行うことができる。
【0010】請求項6に記載の発明によれば、上述した
請求項1〜5のいずれか1項に記載のブラインドボルト
を用いてブラケットを取り付ける取り付け構造であっ
て、ブラケットにブラインドボルト挿通用のボルト孔を
ひとつ設け、そのボルト孔から離れたブラケット箇所に
突部を突設し、被連結部材にブラケットのボルト孔に対
応するボルト孔と突部に対応してその突部と係合する開
口部とを設け、ブラケットの突部を前記開口部に係合し
た状態で、ブラケットと被連結部材とのボルト孔にブラ
インドボルトを挿通固定して、ブラケットを被連結部材
に取り付けるものであるから、被連結部材側には、ブラ
インドボルト用のボルト孔と突部係合用の開口部を設け
るだけで済み、ブラインドボルトについても1本だけで
済むため、各種の部品を取り付けるためのブラケットを
簡単な作業で取り付け得るとともに、ブラインドボルト
と突部とによって確実に取り付けることができる。
【0011】請求項7に記載の発明によれば、ブラケッ
トの一端部に前記突部をひとつ設け、ブラケットの他端
部に前記ボルト孔を設けるものであるから、ひとつの突
部を被連結部材の開口部に係合し、かつ、1本のブライ
ンドボルトを締め付けるだけでブラケットの取り付けが
可能となり、しかも、その突部とボルト孔とをブラケッ
トの両端部に設けることにより、突部による係合とブラ
インドボルトによる固定との距離を極力長くして、強固
な取り付けが可能となる。加えて、突部の先端をブラケ
ットの外方に折曲し、その外方に折曲した折曲片を被連
結部材の裏面に当接するように構成するものであるか
ら、突部の開口部に対する係合作業も簡単にでき、か
つ、突部先端の折曲片による被連結部材裏面への当接
で、ブラケットの取り付けを確実に行うことができる。
【0012】請求項8に記載の発明によれば、上述した
ブラケットを物品収納棚を補強するブレースを取り付け
るためのブレースブラケットに適応するものであるか
ら、そのブレースブラケットを物品収納棚を構成する柱
や梁の裏側に取り付けることにより、表側にブラインド
ボルトの頭部を露出させることなく取り付けることがで
き、また、物品収納棚の柱や梁は、一般に中空の型鋼や
コの字型の型鋼などを用いることが多いため、このよう
なブラインドボルトを用いて取り付けるには好都合であ
り、また、そのブレースブラケットの突部とボルト孔と
の中間部にブレースを取り付けることにより、ブレース
による引張り力を確実に受け止めて物品収納棚を補強す
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明によるブラインドボルトと
そのブラインドボルトを用いたブラケット取り付け構造
の実施の形態を図面に基づいて説明する。このようなブ
ラケットは、例えば、物品収納棚を補強するブレース取
り付け用などに使用されるもので、図1は複数の物品収
納棚1を備えた自動倉庫を示している。この自動倉庫に
おいては、間口を相対向させた状態で複数個の物品収納
棚1が配設され、その相対向する物品収納棚1の間に、
物品収納棚1の間口に沿って移動可能なスタッカークレ
ーン2が設けられている。このスタッカークレーン2に
は、上下昇降可能な昇降台3が設けられ、かつ、昇降台
3には、出退可能なフォーク4が設けられていて、スタ
ッカークレーン2の自走と昇降台3の上下昇降、ならび
に、フォーク4の出退作動によって、物品収納棚1の各
物品収納部と荷移載部5との間で各種の物品Aをパレッ
トP上に載せた状態で搬送できるように構成されてい
る。
【0014】各物品収納棚1は、いわゆるビーム式の収
納棚で、図2に示すように、鉛直方向に立設された複数
本の支柱6と、間口から見て左右の支柱6間にわたって
水平になるように連結固定された物品載置用の複数本の
ビーム7、ならびに、必要に応じて前後の支柱6間にわ
たって斜めに連結固定された補強ビーム8などで枠組み
され、全体がピン接合による組み立て式のトラス構造に
構成されていて、前後に位置するビーム7間には、ブレ
ース取り付け用のブラケット9を介してブレース10が
斜行する状態で取り付けられている。各支柱6は、図3
に示すような断面形状を備えた型鋼で、その下端に取り
付けたベースプレート11を利用してアンカーボルトに
より立設され、このように立設された支柱6に対して、
図4に示すような中空の型鋼からなる各ビーム7が、ビ
ーム用ブラケット12を介して連結ピン13によって連
結固定されていて、間口から見て前後に位置する2本の
ビーム7間にわたってパレットPを載置することによ
り、そのパレットP上の物品Aを上下方向ならびに横方
向に複数個収納し得るように構成されている。
【0015】各ブレース取り付け用のブラケット9は、
1本のブラインドボルトによってビーム7に取り付けら
れており、そのブラインドボルトは、図5に示すよう
に、一端にボルト頭部14を有する頭部付きボルト15
と、そのボルト15に螺合するナット16と、ボルト1
5に外嵌するカラー17とから構成されている。そのカ
ラー17は、金属製の筒状体で形成されていて、内周面
にはボルト15に螺合するように雌ねじが刻設され、そ
の一端部には周方向に6〜8個の切り込みが入れられて
スカート状に拡径されている。そのスカート状の拡径部
分18の先端面には、滑り止め用の鋸歯状の凹凸19が
設けられ、かつ、拡径部分18と反対側の端部には、周
方向の2箇所にカシメ用の凹部20が設けられている。
この凹部20は、ボルト15との相対回転阻止のため、
ボルト頭部14とをカシメるためのもので、カラー17
を凹部20のある側からボルト15に螺合し、完全に螺
合し終わって状態で、凹部20に対応するボルト頭部1
4箇所をボンチで叩き出して両者をカシメるように構成
され、また、ボルト15の先端部には、ボルト回り止め
操作用の操作部としてのスリット21が設けられてい
る。
【0016】前記ブラケット9は、図3に示すように、
金属製の板状体によって正面から見て上方が開放したコ
の字型に折曲形成され、中央の主板22には、ブレース
10を取り付けるためのボルト孔23が穿設され、左右
方向の一端部に形成された座板24には、上述したブラ
インドボルトを挿通するために、ボルト頭部14や筒状
のカラー17が挿通し得るボルト孔25がひとつだけ穿
設されている。そのブラケット9の座板24と反対側の
端部には、縦方向を向いた状態で後方に突出する突部2
6がひとつだけ設けられ、その突部26の先端が横外側
方にほぼ直角に折曲されて折曲片27が形成され、主板
22の後方には、被連結部材としてのビーム7に沿う沿
え板28が設けられていて、その沿え板28と突部26
および座板24との接続箇所には、沿え板28や主板2
2に対する突部26や座板24の変形を許容するための
切り欠き29が設けられている。
【0017】前記ブレース10は、金属製の棒状体から
なり、その両端部には、互いに逆方向の雄ねじが刻設さ
れ、雄ねじと螺合するナット30を固着した金属製の板
体31を介して、ボルト・ナット32によってブラケッ
ト9のボルト孔23に取り付け可能に構成されている。
このブラケット9には、図3に示すように、左右勝手違
いのものが2種類あり、また、板体31にも、ナット3
0の螺合方向が異なる2種類のものがあって、間口から
見て前後に位置するビーム7の内側にブラケット9を取
り付けて、両ブラケット9間にわたってブレース10を
張設するのであり、ブラケット9を取り付ける被連結部
材であるビーム7の方には、ブラケット9のボルト孔2
5に対応するブラインドボルト挿通用のボルト孔33と
突部26に対応してその折曲片27と係合する開口部3
4とが穿設されている。
【0018】つぎに、上述したブラインドボルトを用い
てブラケット9をビーム7に取り付ける手順について説
明すると、まず、ビーム7の開口部34内にブラケット
9の突部26を挿入し、その折曲片27が中空のビーム
7の裏面に当接するようにして、ブラケット9側のボル
ト孔25とビーム7側のボルト孔33とを合致させて、
図6の(イ)に示すように、ボルト頭部14にカシメら
れて一体化されたカラー17と共にボルト15を頭部側
から挿通する。その際、カラー17の拡径部分18は、
両ボルト孔25,33よりも若干大径になるように予め
スカート状に拡径されているのであるが、金属製の拡径
部分18は弾性変形可能であるため、ボルト15の先端
部を図外のハンマなどで軽く叩くことにより、縮径しな
がら通過しビーム7の裏側、つまり、中空のビーム7の
中空内に至ると、弾性的に元の拡径状態に復帰する。
【0019】この状態でボルト15先端部のスリット2
1にドライバやそれに類する工具を挿入してボルト15
の回転を阻止しながら、ボルト15の先端側に螺合した
ナット16を締め付ける。すると、図6の(ロ)に示す
ように、ナット16の締め付けによりボルト頭部14が
ナット16側に引き寄せられ、そのボルト頭部14の引
き寄せに伴って、カラー17の拡径部分18先端部が、
ビーム7の裏面に当接してさらに拡径するとともに、滑
り止めの凹凸19が、ビーム7の裏面に喰込み、この状
態になれば、殊更、人為的にボルト15の回転を阻止す
る必要もなく、引き続きナット16を締め付けてブラケ
ット9の取り付けが完了する。その後、ブラケット9に
板体31を固定し、各ナット30にブレース10を螺合
し適当な張力を得られるまで締め付けてブレース10を
張設するのである。なお、このブレース10の張力調節
については、この実施形態のようにブレース10の両端
にナット30を螺合する構造でもよいし、普通一般に用
いられているターンバックル式のものでもよい。
【0020】〔別実施形態〕先の実施形態においては、
カラー17をボルト15に螺合し、かつ、相対回転不能
にカシメたものを示したが、必ずしも螺合可能に構成し
たり、相対回転不能に構成する必要はなく、カラー17
の端面に設けた滑り止めの凹凸19についても同様であ
り、また、ボルト15の端部に設けたスリット21など
の回り止め操作用操作部についても、ボルト15の先端
側をペンチなどで挟んで回転を阻止し得るため、必ずし
も不可欠なものではない。
【0021】また、カラー17の拡径部分18をブライ
ンドボルト挿通用のボルト孔25,33より大径になる
ように予め拡径した構成のものを示したが、必ずしもボ
ルト孔25,33より大径に拡径しておく必要はない。
すなわち、拡径部分18を多少拡径しておけば、ボルト
孔25,33が拡径部分18よりも大径であっても、カ
ラー17の挿通後において、そのボルト孔25,33内
においてボルト15を片側に寄せてナット16を締め付
けることにより、ボルト頭部14の引き寄せに伴って拡
径部分18を強制的に拡径することもできる。
【0022】さらに、このブラケット9の一例として、
物品収納棚用のブレース10を取り付けるブレースブラ
ケットを示したが、ブレース10以外の各種の部品を取
り付けるためのブラケットにも適応し得るのは勿論、物
品収納棚1に限らず、各種の装置に取り付けるブラケッ
トにも適応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動倉庫の斜視図
【図2】物品収納棚の斜視図
【図3】ブラケットの取り付け構造を示す斜視図
【図4】ブラケットの取り付け構造を示す断面図
【図5】ブラインドボルトの分解斜視図
【図6】ブラケットの取り付け手順を示す断面図
【符号の説明】
1 物品収納棚 7 被連結部材 9 ブラケット 10 ブレース 14 ボルト頭部 15 ボルト 16 ナット 17 カラー 18 拡径部分 19 滑り止め凹凸 21 回り止め操作用操作部 25 ボルト孔 26 突部 27 折曲片 33 ボルト孔 34 開口部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部付きのボルトと、そのボルトに螺合
    するナットと、前記ボルトに外嵌可能なカラーとからな
    り、前記ボルトにカラーを外嵌してボルト頭部側とカラ
    ーとを被連結部材のボルト孔に挿入し、被連結部材の表
    側に突出するボルトに前記ナットを螺合して締め付ける
    ことで、前記ボルト頭部をナット側に引き寄せて前記カ
    ラーを変形させて拡径し、そのカラーの拡径によって被
    連結部材に対してボルトを固定するように構成してある
    ブラインドボルトであって、 前記カラーのボルト頭部と反対側の端部を拡径可能に構
    成し、そのカラーを被連結部材の裏面側に位置させた状
    態で前記ナットの締め付けによりボルト頭部をナット側
    へ引き寄せる際に、前記カラーのボルト頭部と反対側の
    端部を被連結部材の裏面に当接させて拡径するように構
    成してあるブラインドボルト。
  2. 【請求項2】 前記カラーをボルトに螺合可能に構成し
    てある請求項1に記載のブラインドボルト。
  3. 【請求項3】 前記カラーのボルト頭部と反対側の端部
    に切り込みを入れて前記ボルト孔よりも大径になるよう
    に拡径し、そのカラーの拡径部分を弾性的に縮径して前
    記ボルト孔を通過させ、ボルト孔通過後に弾性的に拡径
    状態に復帰するように構成してある請求項1または2に
    記載のブラインドボルト。
  4. 【請求項4】 前記カラーのボルトに対する相対回転を
    阻止するため、前記カラーとボルト頭部とをカシメると
    ともに、前記カラーのボルト頭部と反対側の端面に滑り
    止めの凹凸を設けてある請求項1〜3のいずれか1項に
    記載のブラインドボルト。
  5. 【請求項5】 前記ボルトのボルト頭部と反対側の端部
    にボルトの回り止め操作用の操作部を設けてある請求項
    1〜4のいずれか1項に記載のブラインドボルト。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のブ
    ラインドボルトを用いてブラケットを取り付けるブラケ
    ット取り付け構造であって、前記ブラケットにブライン
    ドボルト挿通用のボルト孔をひとつ設け、そのボルト孔
    から離れたブラケット箇所に突部を突設し、前記被連結
    部材にブラケットのボルト孔に対応するボルト孔と突部
    に対応してその突部と係合する開口部とを設け、ブラケ
    ットの突部を前記開口部に係合した状態で、ブラケット
    と被連結部材とのボルト孔にブラインドボルトを挿通固
    定して、ブラケットを被連結部材に取り付けてあるブラ
    ケット取り付け構造。
  7. 【請求項7】 前記ブラケットの一端部に前記突部をひ
    とつ設け、ブラケットの他端部に前記ボルト孔を設ける
    とともに、前記突部の先端をブラケットの外方に折曲
    し、その外方に折曲した折曲片を前記被連結部材の裏面
    に当接するように構成してある請求項6に記載のブラケ
    ット取り付け構造。
  8. 【請求項8】 前記ブラケットが、物品収納棚を補強す
    るブレースを取り付けるためのブレースブラケットであ
    って、そのブレースブラケットの前記突部とボルト孔と
    の中間部にブレースを取り付けてある請求項7に記載の
    ブラケット取り付け構造。
JP31169296A 1996-11-22 1996-11-22 ブラインドボルトとそのブラインドボルトを用いたブラケット取り付け構造 Pending JPH10153208A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31169296A JPH10153208A (ja) 1996-11-22 1996-11-22 ブラインドボルトとそのブラインドボルトを用いたブラケット取り付け構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31169296A JPH10153208A (ja) 1996-11-22 1996-11-22 ブラインドボルトとそのブラインドボルトを用いたブラケット取り付け構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10153208A true JPH10153208A (ja) 1998-06-09

Family

ID=18020325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31169296A Pending JPH10153208A (ja) 1996-11-22 1996-11-22 ブラインドボルトとそのブラインドボルトを用いたブラケット取り付け構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10153208A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101534211B1 (ko) * 2012-07-19 2015-07-06 윤용수 체결장치
KR20160004187U (ko) * 2015-05-29 2016-12-07 김홍일 지지력이 강한 스크류 앵커
KR20160149895A (ko) * 2015-06-19 2016-12-28 최용석 부채살 돌출형 기능성 앙카볼트
JP2018080499A (ja) * 2016-11-16 2018-05-24 株式会社東部 鋼管杭の連結方法
JP2019019939A (ja) * 2017-07-20 2019-02-07 株式会社ロブテックスファスニングシステム ワンサイドボルト並びにそれを使用した締結構造及び締結構造の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101534211B1 (ko) * 2012-07-19 2015-07-06 윤용수 체결장치
KR20160004187U (ko) * 2015-05-29 2016-12-07 김홍일 지지력이 강한 스크류 앵커
KR20160149895A (ko) * 2015-06-19 2016-12-28 최용석 부채살 돌출형 기능성 앙카볼트
JP2018080499A (ja) * 2016-11-16 2018-05-24 株式会社東部 鋼管杭の連結方法
JP2019019939A (ja) * 2017-07-20 2019-02-07 株式会社ロブテックスファスニングシステム ワンサイドボルト並びにそれを使用した締結構造及び締結構造の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8333048B2 (en) Fixture set
US5149037A (en) Wall hanger
US3053491A (en) Bracket for hanging rain gutter
US3437004A (en) Sheet metal expandable fastener
JPH10153208A (ja) ブラインドボルトとそのブラインドボルトを用いたブラケット取り付け構造
JP2006188877A (ja) 屋根上取付け金具
US7572089B2 (en) Spring fastener having stabilizing barbs
JP3712201B2 (ja) コンクリート天端表示具
JP3377871B2 (ja) 壁パネルの取付構造
US6217270B1 (en) Bracing rod washer assembly and clamping washer
JP2002242349A (ja) パネル取付金具
JP3122624B2 (ja) 壁パネル用補強部材
AU725328B3 (en) Fastener fixing device
JP2567029Y2 (ja) 壁パネルのレベル調整・固定装置
JP2000120033A (ja) 閉鎖断面中空部材へのボルト止め用金具及びボルト止め構造並びにボルト止め方法
JP3116993U (ja) 足場つなぎ用金具
JP2589723Y2 (ja) 竪樋の取り付け構造
JPH0210175Y2 (ja)
WO1994000702A1 (en) Wall hanger
JPH0711232Y2 (ja) 内壁パネルの止め金具
JPH0471924A (ja) 自動車ドア用コーナピースの取付け構造
JPH0210173Y2 (ja)
JP2003020772A (ja) 取付方法、取付構造およびパネル状材の取付金具
JP3406869B2 (ja) 雨樋支持具
JPH10131510A (ja) ネット吊り下げ用金具およびその取付構造