JP3127612B2 - ドライ現像用感放射線性樹脂組成物 - Google Patents

ドライ現像用感放射線性樹脂組成物

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JP3127612B2
JP3127612B2 JP27075092A JP27075092A JP3127612B2 JP 3127612 B2 JP3127612 B2 JP 3127612B2 JP 27075092 A JP27075092 A JP 27075092A JP 27075092 A JP27075092 A JP 27075092A JP 3127612 B2 JP3127612 B2 JP 3127612B2
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俊彦 高橋
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可視光線、紫外線、X
線、電子線等に感応する感放射線性樹脂組成物に関し、
さらに詳しくは、プラズマエッチングを用いるドライ現
像用感放射線性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、IC、LSI等の半導体素子の製
造工程では、その加工されるべき基板上にポリイソプレ
ンの環化物にビスアジドを混合したネガ型ホトレジスト
やノボラック樹脂にキノンジアジド化合物を混合したポ
ジ型ホトレジスト等の感放射線性樹脂組成物を塗布し、
水銀灯のg線(波長436nm)やi線(波長365n
m)を用いて露光し、現像液で現像することによりパタ
ーンを形成するホトリソグラフィ法が採用されている。
しかしながら、近年では、LSIがさらに微細化し、基
板上に形成されるべきパターンの最小寸法は1μm以下
の領域に入りつつあり、このように微細な寸法領域で
は、現像液を用いて現像する従来のホトリソグラフィ法
を採用しても、特に段差構造を有する基板を使用する場
合、露光時の光反射の影響や露光系における焦点深度の
浅さ等の理由から、パターンが十分解像されないという
問題があった。このような問題を解決する方法として、
現像液を用いて現像する代わりに、異方性を有する酸素
プラズマ等のガスプラズマを用いてエッチングすること
によりドライ現像して、レジストパターンを形成する方
法が提案されている。即ち、特開昭61−107346
号公報には、光活性化合物と混合または結合されたポリ
マーを含む感光性樹脂層を基板に塗布し、該感光性樹脂
層の選択された部分だけを露光させるマスクを通して紫
外線または可視光線で露光し、露光後の感光性樹脂層を
シリル化剤で処理することにより、該シリル化剤を感光
性樹脂層の露光部分に選択的に拡散、吸収させて反応を
起こさせ、次いで、このように処理された感光性樹脂層
をプラズマエッチングしてドライ現像することにより、
その未露光部を選択的に除去して、所望のネガパターン
を形成する方法が記載されている。この方法によると、
可視光線または紫外線で露光された部分に選択的に吸収
されたシリル化剤がガスプラズマに対する耐性が非常に
高いため、異方性の高い酸素プラズマ等によりエッチン
グを行なうことにより、急峻な側壁を有するレジストパ
ターンを得ることができ、したがって微細なパターンを
解像できることが知られている。また、平成3年秋期第
52回応用物理学会学術講演会講演予稿集No.2,5
36(1991)には、シリル化剤の代わりに、ビス
(トリエチルゲルミル)アミン等の如きゲルミル化剤を
用いることにより、パターンが形成されることが明らか
にされている。これらのシリル化剤あるいはゲルミル化
剤の種類は多いが、物性および価格の面から、ヘキサメ
チルジシラザン(以下、「HMDS」という。)が最も
使いやすい物質である。しかしながら、HMDSをシリ
ル化剤として使用すると、従来のレジストでは、シリル
化温度を160〜200°Cといった高温にしなければ
適当な感度が得られなかった。即ち、これより低い温度
では、シリル化の進行が極めて緩慢でシリル化領域の酸
素プラズマに対する耐性が不十分なため、ドライ現像に
よりレジスト層の全領域がエッチングされてしまい、良
好なパターンを形成することができない。しかしなが
ら、シリル化温度を高くすると、精密な温度制御が困難
となり、またレジスト層が軟化変形するため、パターン
の寸法や形状の制御が困難となるのみならず、プラズマ
エッチング後のレジストパターンの上部エッジ部分に細
かい凹凸が生じるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、HMDSを用いる場合においても、従来のレジスト
より低温度でシリル化処理でき、且つ良好な形状を有す
るレジストパターンを形成することができる高感度ドラ
イ現像用感放射線性樹脂組成物を提供することにある。
【0004】
〔式(1)において、R1およびR2は同一でも異なってもよく、水素原子、-SO2-R3基もしくは-CO-R4基(ここで、R3およびR4は1個以上のハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ニトロ基あるいはシアノ基で置換されていてもよいアルキル基またはアリール基である。)を示すか、または式(1)中の窒素原子とともに形成された環の構成単位を示すが、R1およびR2の一方が水素原子である場合は、他方は -SO2-R3基である。〕
【0005】以下本発明を具体的に説明するが、これに
より、本発明の目的、構成および効果が明確となるであ
ろう。まず、本発明において使用されるフェノール性水
酸基含有樹脂としては、炭素環あるいは複素環の、また
単環あるいは多環の芳香族環に直接結合した水酸基を有
する樹脂を挙げることができる。その例としては、ノボ
ラック樹脂、フェノール性水酸基を有するスチレン系樹
脂(以下、「フェノール性スチレン系樹脂」とい
う。)、フェノール性水酸基の一部を1,2ーキノンジ
アジドスルホン酸エステル化した樹脂等を挙げることが
できる。
【0006】これらのフェノール性水酸基含有樹脂のう
ち、ノボラック樹脂は、フェノール性化合物とアルデヒ
ドとを酸性触媒の存在下で重縮合することにより製造さ
れる。前記フェノール性化合物としては、例えば1−ナ
フトール、2−ナフトール、4−メトキシ−1−ナフト
ール、4−ブトキシ−1−ナフトール、2−プロピル−
1−ナフトール等のヒドロキシナフタリン類、例えばフ
ェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレ
ゾール、o−エチルフェノール、m−エチルフェノー
ル、p−エチルフェノール、o−ブチルフェノール、m
−ブチルフェノール、p−ブチルフェノール、p−オク
チルフェノール、2,3−キシレノール、2,4−キシ
レノール、2,5−キシレノール、2,6−キシレノー
ル、3,4−キシレノール、3,5−キシレノール、
3,6−キシレノール、2,3,5−トリメチルフェノ
ール、3,4,5−トリメチルフェノール、p−フェニ
ルフェノール、レゾルシノール、ハイドロキノン、ハイ
ドロキノンモノメチルエーテル、ピロガロール、フロロ
グルシノール、ヒドロキシジフェニル、ビスフェノール
A、ビスフェノールC、ビスフェノールS、没食子酸、
没食子酸エステル等のフェノール類を挙げることができ
る。これらのフェノール性化合物は、単独でまたは2種
以上を混合して使用することができる。
【0007】また、前記アルデヒドとしては、例えばホ
ルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデ
ヒド、プロピルアルデヒド、ベンズアルデヒド、フェニ
ルアセトアルデヒド、p−クロロベンズアルデヒド、p
−ニトロベンズアルデヒド等を挙げることができる。こ
れらのアルデヒドのうち、ホルムアルデヒド、アセトア
ルデヒド、ベンズアルデヒド等が好ましい。これらのア
ルデヒドは、単独でまたは2種以上を混合して使用され
る。
【0008】アルデヒドの使用量は、フェノール性化合
物1モル当たり、好ましくは0.7〜3モル、特に好ま
しくは0.7〜2モルである。
【0009】前記酸性触媒としては、塩酸、硝酸、硫酸
等の無機酸、蟻酸、蓚酸、酢酸等の有機酸が使用され
る。酸性触媒の使用量は、フェノール性化合物1モル当
たり、好ましくは1×10-4〜5×10-1モルである。
【0010】フェノール性化合物とアルデヒドとの縮合
反応に際しては、通常反応媒質として水が用いられる
が、使用するフェノール性化合物がアルデヒド類に溶解
せず、反応初期から不均一系となる場合は、親水性溶媒
を反応媒質として使用することもできる。この親水性溶
媒としては、例えばメタノール、エタノール、プロパノ
ール、ブタノール等のアルコール類、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等の環状エーテル類を挙げることができ
る。これらの反応媒質の使用量は、反応原料100重量
部当たり、好ましくは20〜1,000重量部である。
【0011】フェノール性化合物とアルデヒドとの縮合
反応の温度は、反応原料の反応性に応じて変わるが、通
常10〜200°C、好ましくは70〜150°Cであ
る。
【0012】縮合反応の終了後、系内に存在する未反応
原料、酸性触媒、反応媒質等を除去するため、通常反応
液の温度を100〜230°Cに上昇させ、減圧下で揮
発分を留去して、生成ノボラック樹脂を回収する。
【0013】本発明におけるノボラック樹脂のポリスチ
レン換算重量平均分子量(以下、「Mw」という。)
は、好ましくは1,000〜200,000であり、さ
らに好ましくは2,000〜50,000、特に好まし
くは2,000〜30,000である。
【0014】また、前記フェノール性スチレン系樹脂と
しては、例えばヒドロキシスチレン、α−メチル−m−
ヒドロキシスチレン、α−メチル−p−ヒドロキシスチ
レン等のヒドロキシスチレン類あるいはそれらの誘導体
から選ばれる単量体の単独重合体またはこれらの単量体
相互の共重合体、前記ヒドロキシスチレン類あるいはそ
れらの誘導体から選ばれる少なくとも1種の単量体と他
のビニル系単量体、例えばスチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルエーテル、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、塩化ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル
酸エステル、無水マレイン酸、有機酸のビニルエステル
等、との共重合体、あるいは前記単独重合体あるいは共
重合体を、例えば塩素、臭素、ヨウ素等により、ハロゲ
ン化したハロゲン化フェノール性スチレン系樹脂等を挙
げることができる。
【0015】これらのフェノール性スチレン系樹脂のう
ち、ポリ(ヒドロキシスチレン)、ポリ(α−メチル−
m−ヒドロキシスチレン)、ポリ(α−メチル−p−ヒ
ドロキシスチレン)等が好ましい。
【0016】フェノール性スチレン系樹脂のMwは、好
ましくは1,000〜200,000、さらに好ましく
は2,000〜100,000、特に好ましくは3,0
00〜50,000である。
【0017】本発明においては、前記ノボラック樹脂、
フェノール性スチレン系樹脂等のフェノール性水酸基含
有樹脂は、単独でまたは2種以上を混合して使用するこ
とができる。
【0018】また本発明においては、前記ノボラック樹
脂、フェノール性スチレン系樹脂等に代えて、あるいは
これらの樹脂とともに、該樹脂中のフェノール性水酸基
の一部を1,2−キノンジアジドスルホン酸エステル化
した樹脂(以下、「エステル化樹脂」という。)を1種
以上使用することができる。本発明の組成物において
は、このエステル化樹脂は、後述する1,2−キノンジ
アジドスルホン酸エステル化合物とともに、1,2−キ
ノンジアジドスルホン酸エステル成分をなすものであ
る。
【0019】前記エステル化樹脂は、前記ノボラック樹
脂、フェノール性スチレン系樹脂等のフェノール性水酸
基含有樹脂を、例えば1,2−キノンジアジドスルホニ
ルハライドにより、適当な反応溶媒中で塩基性縮合触媒
を使用してエステル化することによって製造することが
できる。本発明におけるフェノール性水酸基含有樹脂と
しては、前記エステル化樹脂が特に好ましいものであ
る。
【0020】前記1,2−キノンジアジドスルホニルハ
ライドとしては、例えば1,2−ナフトキノンジアジド
−4−スルホニルクロリド、1,2−ナフトキノンジア
ジド−5−スルホニルクロリド、1,2−ナフトキノン
ジアジド−6−スルホニルクロリド、1,2−ナフトキ
ノンジアジド−4−スルホニルブロミド、1,2−ナフ
トキノンジアジド−5−スルホニルブロミド、1,2−
ナフトキノンジアジド−6−スルホニルブロミド等の
1,2−ナフトキノンジアジドスルホニルハライド類;
1,2−ベンゾキノンジアジド−4−スルホニルクロリ
ド、1,2−ベンゾキノンジアジド−5−スルホニルク
ロリド、1,2−ベンゾキノンジアジド−6−スルホニ
ルクロリド、1,2−ベンゾキノンジアジド−4−スル
ホニルブロミド、1,2−ベンゾキノンジアジド−5−
スルホニルブロミド、1,2−ベンゾキノンジアジド−
6−スルホニルブロミド等の1,2−ベンゾキノンジア
ジドスルホニルハライド類などを挙げることができる。
これらの1,2−キノンジアジドスルホニルハライドは
単独でまたは2種以上を混合して使用することができ
る。
【0021】前記1,2−キノンジアジドスルホニルハ
ライドのうち、1,2−ナフトキノンジアジド−4−ス
ルホニルクロリド、1,2−ナフトキノンジアジド−5
−スルホニルクロリド等が好ましい。
【0022】エステル化樹脂における1,2−キノンジ
アジドスルホニルハライドによるエステル化率は、通
常、エステル化前のフェノール性水酸基含有樹脂中のフ
ェノール性水酸基の70モル%以下であり、好ましくは
50モル%以下である。エステル化率が70モル%を超
えると、エステル化樹脂の溶剤への溶解性が低下して、
レジスト溶液を調製することが困難となる場合がある。
【0023】フェノール性水酸基含有樹脂の1,2−キ
ノンジアジドスルホニルハライドによるエステル化反応
の反応溶媒としては、例えばアセトン、ジオキサン、乳
酸エチル、酢酸エチル、エチルセロソルブアセテート、
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、
メチルセロソルブアセテート、プロピルセロソルブアセ
テート、ブチルセロソルブアセテート、3−メトキシプ
ロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、
3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピ
オン酸エチル、アセトニトリル、メチルエチルケトン、
ジイソブチルケトン、メチルイソブチルケトン等を挙げ
ることができる。これらの反応溶媒は、フェノール性水
酸基含有樹脂と1,2−キノンジアジドスルホニルハラ
イドとの合計100重量部当たり、通常100〜10,
000重量部、好ましくは200〜3,000重量部使
用される。また前記エステル化反応に際しては、副生す
る塩基とハロゲンとの塩を溶解させるために、必要に応
じて水を添加することもできる。水の添加量は、反応溶
媒100重量部当たり、1〜10重量部程度である。
【0024】前記塩基性縮合触媒としては、例えば炭酸
水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、
炭酸水素カリウム、炭酸カリウム、水酸化カリウム等の
アルカリ金属塩類、トリエチルアミン、トリエタノール
アミン、トリブチルアミン、モノエタノールアミン、ピ
リジン等のアミン類、水酸化アンモニウム、トリメチル
アンモニウム等のアンモニウム塩基類、アンモニア等を
挙げることができる。これらの縮合触媒の使用量は、
1,2−キノンジアジドスルホニルハライド1モル当た
り、0.1〜10モルが好ましく、0.5〜2.0モル
がさらに好ましい。
【0025】前記エステル化反応は、好ましくは5〜5
0°C、さらに好ましくは10〜40°Cの温度で、好
ましくは15分〜10時間、さらに好ましくは30分〜
5時間程度行なわれる。
【0026】さらに、本発明においては、フェノール性
水酸基含有樹脂が前記エステル化樹脂を含まない場合
は、下記1,2−キノンジアジドスルホン酸エステル化
合物が、1,2−キノンジアジドスルホン酸エステル成
分として、本発明の組成物中に添加されなければならな
い。但し、フェノール性水酸基含有樹脂としてエステル
化樹脂のみを使用する場合は、1,2−キノンジアジド
スルホン酸エステル化合物は添加しても添加しなくても
よい。
【0027】さて、本発明において、少なくともフェノ
ール性水酸基含有樹脂が前記エステル化樹脂を含有しな
い場合は必須成分である1,2−キノンジアジドスルホ
ン酸エステル化合物としては、例えばアルカリ性水溶液
で現像するポジ型レジストに使用されている化合物を挙
げることができ、その例には、1,2−ベンゾキノンジ
アジド−4−スルホニル基、1,2−ナフトキノンジア
ジド−4−スルホニル基、1,2−ナフトキノンジアジ
ド−5−スルホニル基、1,2−ナフトキノンジアジド
−6−スルホニル基あるいは1,2−ナフトキノンジア
ジド−8−スルホニル基を有する化合物等がある。
【0028】1,2−キノンジアジドスルホン酸エステ
ル化合物の具体例としては、レゾルシノール−1,2−
ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、レゾ
ルシノール−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スル
ホン酸エステル、レゾルシノール−1,2−ナフトキノ
ンジアジド−6−スルホン酸エステル、フロログルシノ
ール−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸
エステル、フロログルシノール−1,2−ナフトキノン
ジアジド−5−スルホン酸エステル、フロログルシノー
ル−1,2−ナフトキノンジアジド−6−スルホン酸エ
ステル、ピロガロール−1,2−ナフトキノンジアジド
−4−スルホン酸エステル、ピロガロール−1,2−ナ
フトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、ピロガ
ロール−1,2−ナフトキノンジアジド−6−スルホン
酸エステル等の(ポリ)ヒドロキシベンゼンの1,2−
キノンジアジドスルホン酸エステル類;2,3,4−ト
リヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジ
アジド−4−スルホン酸エステル、2,3,4−トリヒ
ドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジ
ド−5−スルホン酸エステル、2,3,4−トリヒドロ
キシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−
6−スルホン酸エステル、2,3,4,4′−テトラヒ
ドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジ
ド−4−スルホン酸エステル、2,3,4,4′−テト
ラヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジ
アジド−5−スルホン酸エステル、2,3,4,4′−
テトラヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノ
ンジアジド−6−スルホン酸エステル、2,3,4,
4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ベン
ゾキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、2,3,
4,2′,6′−ペンタヒドロキシベンゾフェノン−
1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステ
ル、2,4,6,3′,4′,5′−ヘキサヒドロキシ
ベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−
スルホン酸エステル等の(ポリ)ヒドロキシフェニルア
ルキルケトンまたは(ポリ)ヒドロキシフェニルアリー
ルケトンの1,2−キノンジアジドスルホン酸エステル
類;ビス(p−ヒドロキシフェニル)メタン−1,2−
ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、ビス
(2,4−ジヒドロキシフェニル)メタン−1,2−ナ
フトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、ビス
(2,3,4−トリヒドロキシフェニル)メタン−1,
2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、
2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン−
1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステ
ル、2,2−ビス(2,4−ジヒドロキシフェニル)プ
ロパン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン
酸エステル、2,2−ビス(2,3,4−トリヒドロキ
シフェニル)プロパン−1,2−ナフトキノンジアジド
−5−スルホン酸エステル、1,1,1−トリス(4−
ヒドロキシフェニル)エタン−1,2−ナフトキノンジ
アジド−5−スルホン酸エステル、α,α,α′−トリ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−1−エチル−4−イソ
プロピルベンゼン−1,2−ナフトキノンジアジド−5
−スルホン酸エステル等のポリ〔(ポリ)ヒドロキシフ
ェニル〕アルカンの1,2−キノンジアジドスルホン酸
エステル類等を挙げることができる。さらに、これらの
例示化合物以外に、J.Kosar著「Light−S
ensitive Systems」339〜352頁
(1965)(John Wiley and Son
s,New York)やW.S.De Forest
著「Photoresist」50頁(1975)(M
cGraw−Hill,New York)に掲載され
ている1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステ
ル化合物も使用することができる。これらの1,2−キ
ノンジアジドスルホン酸エステル化合物は、単独でまた
は2種以上を混合して使用することができる。
【0029】これらの1,2−キノンジアジドスルホン
酸エステル化合物の添加量は、本発明の組成物中におけ
るフェノール性水酸基含有樹脂の組成、即ちエステル化
樹脂を含有するか否か、エステル化樹脂の含有率等に応
じて調節されるが、エステル化樹脂を含有しない場合
は、通常、フェノール性水酸基含有樹脂100重量部に
対して、1,2−キノンジアジドスルホン酸エステル化
合物が10〜60重量部となるようにする。1,2−キ
ノンジアジドスルホン酸エステル化合物の好ましい添加
量は、20〜50重量部である。
【0030】次に、特定含窒素化合物のうち、N−アシ
ルスルホンアミド類としては、例えばサッカリン、N−
ベンゾイル−4−トルエンスルホンアミド、N−(2−
メトキシベンゾイル)−4−トルエンスルホンアミド、
N−(1−ナフトイル)−4−トルエンスルホンアミ
ド、N−ベンゾイルベンゼンスルホンアミド、N−(2
−メトキシ−1−ナフトイル)−4−トルエンスルホン
アミド、N−(2−メトキシ−1−ナフトイル)メタン
スルホンアミド等を挙げることができ、ジスルホニルア
ミン類としては、例えばジ(4−トルエンスルホニル)
アミン、ジ(4−ニトロベンゼンスルホニル)アミン等
を挙げることができ、スルホンアミド類としては、例え
p−トルエンスルホンアミド、1−ナフタレンスルホ
ンアミド、2−ナフタレンスルホンアミド等を挙げるこ
とができる。特定含窒素化合物として特に好ましい化合
物は、マレイミド、サッカリン、N−ベンゾイル−4−
トルエンスルホンアミド、ジ(4−トルエンスルホニ
ル)アミンおよびp−トルエンスルホンアミドである。
【0031】本発明のドライ現像用感放射線性樹脂組成
物には、必要に応じて、各種添加剤を配合することがで
きる。このような添加剤としては、例えば界面活性剤を
挙げることができる。界面活性剤は、本発明の組成物の
塗布性、ストリエーション、乾燥塗膜形成後の露光部の
現像性等を改良する作用を示す。このような界面活性剤
としては、例えばポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキ
シエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオク
チルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテル、ポリエチレングリコールジラウレート、
ポリエチレングリコールジステアレート、オルガノシロ
キサンポリマーであるKP341(信越化学工業製)、
アクリル酸系またはメタクリル酸系の(共)重合体であ
るポリフローNo.75,No.95(共栄社油脂化学
工業製)のほか、フッ素系界面活性剤としてエフトップ
EF301,EF303,EF352(以上、新秋田化
成製)、メガファックF171,F172,F173
(以上、大日本インキ製)、フロラードFC430,F
C431(以上、住友スリーエム製)、アサヒガードA
G710,サーフロンSー382,SCー101、SC
ー102,SCー103,SCー104,SCー10
5,SCー106(以上、旭硝子製)等を挙げることが
できる。これらの界面活性剤の配合量は、フェノール性
水酸基含有樹脂100重量部当たり、好ましくは2重量
部以下、さらに好ましくは0.005〜1重量部であ
る。
【0032】また、他の添加剤としては、露光部の潜像
を可視化させたり、露光時のハレーションの影響を少な
くする作用を示す染顔料、紫外線吸収剤等を挙げること
ができる。好ましい染顔料は、例えば、商品名で、ネオ
ペンゲルブ075(バスフ製)、ネオザボンゲルブ07
3(同)、ソルベントイエロー162、SOTイエロー
3(保土谷化学工業製)、マクロレックスイエロー(バ
イエル製)、ハイドロキシアゾベンゼン、カヤライトB
(日本化薬製)等のほか、ヒドロキシメチルカルコン、
オキサロイロキシカルコン等である。
【0033】また、好ましい紫外線吸収剤は、例えば2
−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)−ベン
ゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−
ブチルフェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(2′−
ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)−
5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキ
シ−3′−t−ブチル−5′−メチルフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジ−t−アミルフェニル)−5−ベンゾト
リアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ
−t−ブチルフェニル)−ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−5′−t−ブチルフェニル)−ベ
ンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−t
−オクチルフェニル)−ベンゾトリアゾール等である。
【0034】さらに、本発明の組成物には、場合によ
り、接着助剤、保存安定剤、消泡剤等を配合することも
できる。
【0035】本発明のドライ現像用感放射線性樹脂組成
物は、使用に際しては、固形分濃度が通常5〜50重量
%となるように溶剤に溶解したのち、例えば孔径0.2
μm程度のフィルターで濾過することによって、溶液と
して調製される。
【0036】本発明における前記溶液の調製に使用され
る溶剤としては、例えばエチレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エ
チレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリ
コールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエー
テル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチ
レングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコー
ルジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチル
エーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルア
セテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルア
セテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテル
アセテート、メチルセロソルブアセテート、エチルセロ
ソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、トル
エン、キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、アセ
トニルアセトン、アセトフェノン、イソホロン、ベンジ
ルエチルエーテル、1,2−ジブトキシエタン、ジヘキ
シルエーテル、カプロン酸、カプリル酸、1−オクタノ
ール、1−ノナノール、1−デカノール、ベンジルアル
コール、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソアミル、2
−エチルヘキシルアセテート、酢酸ベンジル、安息香酸
ベンジル、シュウ酸ジエチル、シュウ酸ジブチル、マロ
ン酸ジエチル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸プロピ
ル、乳酸ブチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3
−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオ
ン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、マレイ
ン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチ
ル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジブチル、炭酸エチレ
ン、炭酸プロピレン、γ−ブチロラクトン、ジメチルイ
ミダゾリジノン等を挙げることができる。これらの溶剤
は、単独でまたは2種以上を混合して使用される。
【0037】本発明のドライ現像用感放射線性樹脂組成
物からレジスト膜を形成する際には、前記のようにして
調製された溶液を、回転塗布、流延塗布、ロール塗布等
の手段によって、例えばシリコンウエハー、アルミニウ
ムが被覆されたウエハー等の基板上に塗布する。次い
で、溶剤を除去するため、例えば70〜130°Cの温
度に予備加熱する。その後、パターンを形成するため、
基板上のレジスト層にマスクを介して選択された部分の
みに放射線で露光する。使用される放射線には特に制限
はなく、例えば可視光線、紫外線、 KrFエキシマレーザ
ー等の遠紫外線、シンクロトロン放射線等のX線、電子
線等の荷電粒子線などを使用することができる。また、
放射線量等の照射条件は、組成物の配合組成、各添加剤
の種類等に応じて、適宜選定される。
【0038】本発明のドライ現像用感放射線性樹脂組成
物においては、1,2−キノンジアジドスルホン酸エス
テル化合物あるいはエステル化樹脂における1,2−キ
ノンジアジドスルホン酸エステル結合中の1,2−キノ
ンジアジドスルホニル基が露光により分解される。露光
後、レジスト膜は、好ましくは120〜200°C程度
に加熱され、それにより、未露光部に存在する1,2−
キノンジアジドスルホニル基とフェノール性水酸基含有
樹脂とが、また1,2−キノンジアジドスルホニル基同
士が、反応して、分子鎖に架橋構造が形成される。一
方、露光部では、1,2−キノンジアジドスルホニル基
が分解しているため、架橋構造の形成は未露光部に比べ
て極めて少なくなる。
【0039】前記のようにして露光、露光後の加熱等の
処理工程を経たレジスト膜は、HMDS等のシリル化剤
および/またはゲルミル化剤で処理することによって、
露光部は選択的に該シリル化剤あるいはゲルミル化剤を
吸収して反応するが、未露光部は、その形成された架橋
構造のため、シリル化剤あるいはゲルミル化剤をほとん
ど吸収することができず、反応が強く抑制されることに
より、ドライエッチングに対するネガ型潜像が形成され
る。その結果、露光部と未露光部とでドライ現像に対す
る耐性に差が生じて、後述するドライ現像によりパター
ンが形成されることになる。
【0040】前記シリル化剤としては、例えばテトラク
ロロシラン、トリメチリクロロシラン、ジメチルジクロ
ロシラン、メチルトリクロロシラン、トリメチルブロモ
シラン、トリメチルヨードシラン、トリフェニルクロロ
シラン、ヘキサメチルジシラザン、1,1,3,3−テ
トラメチルジシラザン、ヘプタメチルジシラザン、ヘキ
サフェニルジシラザン、1,3−ビス(クロロメチル)
−1,1,3,3−テトラメチルジシラザン、N−トリ
メチルシリルイミダゾール、N−トリメチルシリルアセ
トアミド、N−トリメチルシリルジメチルアミン、N−
トリメチルシリルジエチルアミン、ヘキサメチルシラン
ジアミン、N,O−ビス(トリエチルシリル)アセトイ
ミド、N,N′−ビス(トリメチルシリル)尿素、N,
N′−ジフェニル−N−(トリメチルシリル)尿素等を
挙げることができる。これらのシリル化剤は、単独でま
たは2種以上を混合して使用することができる。
【0041】また、前記ゲルミル化剤としては、例えば
ビス−(トリメチルゲルミル)−アミン、ビス−(ジメ
チルゲルミル)−アミン、ビス−(トリエチルゲルミ
ル)−アミン、ビス−(ジエチルゲルミル)−アミン、
トリメチルクロロゲルマン、トリエチルクロロゲルマ
ン、ジメチルジクロロゲルマン、メチルトリクロロゲル
マン、テトラクロロゲルマン、N−(ジメチルフェニル
ゲルミル)−ジメチルアミン、N−(トリメチルゲルミ
ル)−ジメチルアミン、N−(トリメチルゲルミル)−
ジエチルアミン、N−(ジエチルフェニルゲルミル)−
ジメチルアミン、N−(トリメチルゲルミル)−イミダ
ゾール、N−(トリメチルゲルミル)−アセトアミド、
トリメチルシアノゲルマン、ジメチルシアノゲルマン、
トリエチルシアノゲルマン、ジエチルシアノゲルマン等
を挙げることができる。これらのゲルミル化剤は、単独
でまたは2種以上を混合して使用することができる。
【0042】前記シリル化剤および/またはゲルミル化
剤による処理の温度は、感放射線性樹脂組成物の組成と
使用される処理剤の種類、処理時間等に応じて選定され
るが、好ましい処理温度は0〜250°Cであり、さら
に好ましくは120〜200°Cである。
【0043】前記のようにしてシリル化剤および/また
はゲルミル化剤により処理したレジスト膜は、例えば異
方性の酸素プラズマでエッチングすることによりドライ
現像して、所望のネガ型パターンを形成させる。
【0044】
【実施例】以下実施例および比較例を挙げて、本発明を
さらに具体的に説明するが、本発明は、その要旨を超え
ない限り、これらの実施例に限定されるものではない。
ここで、各レジストの感度および各樹脂のMwは、次の
ようにして測定した。 レジストの感度 ドライ現像用レジストをシリコンウエハー上にスピナー
を用いて塗布したのち、120°Cで90秒間、ホット
プレート上で予備加熱して、膜厚1.5μmのレジスト
フィルム層を形成した。次いで、このレジストフィルム
層に、ステッパーを用いラインパターンマスクを介し
て、同一のシリコンウエハー上で場所により露光量を変
えて露光したのち、一定温度で3分間、真空中で焼成
(以下、「シリル化前焼成」という。)した。その後、
シリコンウエハーをシリル化前焼成と同じ温度で焼成し
つつ、2分間、HMDS蒸気でシリル化処理を行なっ
た。これらのシリル化前焼成およびシリル化処理は、U
CB−JSRエレクトロニクス製PLASMASTER
−Si装置を使用して行なった。前記シリル化処理後の
シリコンウエハーをマグネトロン増強型反応性イオンエ
ッチング装置(UCB−JSRエレクトロニクス製PL
ASMASTER−De)に装着して、2分30秒間、
異方性酸素プラズマエッチングしてドライ現像し、レジ
ストパターンを形成した。この際のエッチング条件は次
の通りである。 RFパワー:1000W、酸素流量:70SCCM、圧
力:4mTorr その後、走査型電子顕微鏡により、同一シリコンウエハ
ー上のラインパターンの幅を測定して、設計幅0.5μ
mどおりのラインパターンが形成されている露光部分に
ついての露光量を、感度とした。露光量がこれより少な
いと、レジストパターンの寸法が設計幅より細くなり、
逆に多いと、レジストパターンの寸法が設計幅より太く
なる。また、感度を測定する際に、同様に走査型電子顕
微鏡により、0.5μmの線状のレジストパターンを上
部から観察し、電子顕微鏡写真像のエッジ部分における
凹凸の程度を、各レジストについて比較した。代表的な
レジスト像を図1に示すが、(イ)はエッジ部分におけ
る凹凸が小さい場合、(ロ)はエッジ部分における凹凸
が大きい場合である。
【0045】Mw Mwは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(G
PC)法により測定した。測定条件は、次の通りであ
る。 装置 :東ソー(株)製高速GPC装置HLC−8
02A、 検出器 :RI、 カラム :東ソー(株)製TSK−GEL,G400
0H8,G3000H8,G2000H8×2本、 溶出溶媒 :テトラヒドロフラン(THF)、 流速 :1.2ミリリットル/分、 カラム温度:40°C、 試料濃度 :0.02g/10ミリリットル(THF
中)。
【0046】実施例1 ノボラック樹脂の製造 攪拌機、冷却管および温度計を備えたフラスコに、m−
クレゾール303g、p−クレゾール130g、37重
量%ホルムアルデヒド水溶液276gおよび蓚酸2水和
物0.756gを仕込んだ。次いで、攪拌下でフラスコ
を油浴中に浸して、液温を100°Cに保持して2時間
反応させた。反応後、水500gを加えて攪拌し、2分
間放置し、上層(水、未反応クレゾール、未反応ホルム
アルデヒドおよび蓚酸)を除去する処理を2回繰返し
た。その後、油浴温度を180°Cに上げて2時間攪拌
したのち、フラスコ内を減圧して、残留する水、未反応
クレゾール、未反応ホルムアルデヒドおよび蓚酸を除去
した。次いで、溶融しているノボラック樹脂を室温まで
下げ、固化した樹脂を回収した。このノボラック樹脂の
Mwは3,000であった。
【0047】エステル化ノボラック樹脂の製造 前記で得たノボラック樹脂100g、1,2−ナフトキ
ノンジアジド−5−スルホニルクロリド36.4gおよ
び水77.6gを2300gのプロピレングリコールモ
ノメチルエーテルアセテート(以下、「PGMA」とい
う。)に溶解したのち、トリエチルアミンの8重量%P
GMA溶液188.6gを加え、攪拌しつつ90分間反
応させた。その後、1規定塩酸14.92mlを加えて
20分間攪拌した。次いで、水1000gを加えて攪拌
後放置し、水層と有機層とに分離し、水層を破棄する水
洗処理を行ったのち、さらに同様の水洗処理を2回行っ
て、反応溶液中に残存するトリエチルアミンとその塩酸
塩および塩酸を除去した。次いで、減圧下でPGMAお
よび水を反応溶液から除去して、部分的に1,2−ナフ
トキノンジアジド−5−スルホン酸エステル化した樹脂
(以下、「エステル化ノボラック樹脂A」という。)1
28gを得た。
【0048】レジスト感度の評価 エステル化ノボラック樹脂A 20g、 サッカリン 2.0g ネオペンゲルプ075(染料) 0.6g、 カヤライトB(染料) 1g、 メガファックF172(界面活性剤) 0.004g をPGMA58gに溶解した溶液を、孔径0.2μmの
メンブレンフィルターで濾過して、レジスト溶液を調製
した。このレジスト溶液について、レジストの感度を測
定したところ、シリル化温度140°Cにおいて250
mJ/cm2 であった。また、上部エッジ部分における
凹凸は殆ど認められず、レジストパターンも良好であっ
た。
【0049】実施例2 サッカリン2.0gの代わりにp−トルエンスルホンア
ミド1.0gを用いた以外は、実施例1と同様の成分お
よび方法でレジスト溶液を調製した。このレジスト溶液
について測定したレジストの感度は、シリル化温度14
0°Cにおいて200mJ/cm2 であり、また、上部
エッジ部分における凹凸は殆ど認められず、レジストパ
ターンも良好であった。
【0050】実施例3 サッカリン2.0gの代わりにマレイミド2.0gを用
いた以外は、実施例1と同様の成分および方法でレジス
ト溶液を調製した。このレジスト溶液について測定した
レジストの感度は、シリル化温度140°Cにおいて3
00mJ/cm2 であり、また、上部エッジ部分におけ
る凹凸は殆ど認められず、レジストパターンも良好であ
った。
【0051】比較例1 サッカリンを用いない以外は、実施例1と同様の成分お
よび方法でレジスト溶液を調製した。このレジスト溶液
では、シリル化温度140°Cにおいては、1000m
J/cm2 以下の露光量ではレジストパターンが形成さ
れず、感度が極めて低かった。
【0052】比較例2 比較例1と同様のレジスト溶液を用い、シリル化温度を
180°Cに上げて、感度を測定したが、500mJ/
cm2 と著しく低かった。また、上部エッジ部分に多数
の凹凸が認められ、レジストパターンも不良であった。
以上の実施例および比較例の結果をまとめて、表1に示
す。
【0053】
【表1】
【0054】
【発明の効果】本発明のドライ現像用感放射線性樹脂組
成物は、従来のレジストに比べて、感度が高く、しか
も、レジストパターン上部の凹凸も低減されるので、精
密なレジストパターンを高効率に形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】レジストパターンを上部から走査型電子顕微鏡
により観察したレジスト像である。
フロントページの続き (72)発明者 柳原 健児 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本 合成ゴム株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−5060(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/022 G03F 7/004 G03F 7/36 G03F 7/38 H01L 21/027

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェノール性水酸基含有樹脂、並びに下
    記式(1)で表される化合物であって、マレイミド、
    1,8−ナフタルイミド、N−アシルスルホンアミド
    類、ジスルホニルアミン類およびスルホンアミド類の群
    から選ばれる少なくとも1種の化合物を含有し、且つ組
    成物中に1,2−キノンジアジドスルホン酸エステル成
    分を含有することを特徴とするドライ現像用感放射線性
    樹脂組成物。 R1-NH-R2 ・・・(1) 〔式(1)において、R1およびR2は同一でも異なっても
    よく、水素原子、-SO2-R3基もしくは-CO-R4基(ここ
    で、R3およびR4は1個以上のハロゲン原子、アルキル
    基、アルコキシ基、ニトロ基あるいはシアノ基で置換さ
    れていてもよいアルキル基またはアリール基である。)
    を示すか、または式(1)中の窒素原子とともに形成さ
    れた環の構成単位を示すが、R1およびR2の一方が水素原
    子である場合は、他方は -SO2-R3基である。〕
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