JP3125880B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP3125880B2
JP3125880B2 JP01097832A JP9783289A JP3125880B2 JP 3125880 B2 JP3125880 B2 JP 3125880B2 JP 01097832 A JP01097832 A JP 01097832A JP 9783289 A JP9783289 A JP 9783289A JP 3125880 B2 JP3125880 B2 JP 3125880B2
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義彦 東
武宏 加藤
泰照 山野
雅康 平野
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はカメラに関するものであり、より特定的には
アクセサリーを装着できるカメラに関するものである。
従来の技術 近年、カメラにICカードを導入し、機能の増大を図る
ことが行われている。このようなシステムではICカード
をカメラ本体に装着した状態でカメラ本体の操作スイッ
チでカード機能を設定できるようになっている。
発明が解決しようとする課題 ところで、このようにカード機能を設定する場合、設
定ミスをなくすため設定の表示を行うことが望まれる。
そして、このようにカード機能設定を行う場合だけでな
く、例えばICカード装着時にそのICカードがどんな種類
のICカードなのかを確認する場合にも表示が必要とな
る。しかるにカメラ本体には、もともと通常のカメラの
表示(例えば撮影用のデータ表示等)を行うための表示
部が設けられているが、この表示部とは別個にカード機
能設定用の表示部を設けることが考えられるが、その場
合カメラ本体に設けることはカメラ本体の外観面積が一
般に狭いことから無理が多く、一方ICカードに設けるこ
とは複数のICカード全てについて表示部を設けることに
なるため、かなりのコストアップとなってしまう。
本発明はこのような点に鑑みなされたものであって、
カメラの基本機能に関する表示を行うためカメラに設け
られる表示部にアクセサリーによって拡張できるカメラ
機能の種類(拡張機能の種類)の表示をも行いうるよう
にしたカメラを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するため本発明では、カメラの有する
基本機能に対して、カメラに接続することでカメラの機
能の拡張ができるカメラとは別体のアクセサリが使用可
能なカメラにおいて、 複数のセグメントにより表示を行う表示部と、前記表
示部に、前記基本機能に関する第1の表示と前記拡張機
能の種類に関する第2の表示と、を行うことが可能な表
示手段と、前記アクセサリがカメラに接続されていると
きに前記拡張機能に関する設定を行うための設定モード
を有効にする手段と、前記有効にする手段により設定モ
ードが有効になったときに、前記表示部による表示を第
1の表示から第2の表示に切り換えて表示するよう前記
表示手段を制御する制御手段とを有することを特徴とす
る。
この場合、前記第2の表示は、前記カメラとは別体の
アクセサリが有する機能に応じて表示内容を切り換え
る。
作 用 本発明の構成によると、カメラ本体の有する基本機能
に対して、別体の装置をカメラ本体に接続することによ
り拡張機能を追加することができる。一方、表示手段に
おいては、基本機能に関する第1の表示形態と、拡張機
能に関する第2の表示形態を有し、第2の表示形態の表
示を行うときは第1の表示形態の表示に置き換えて表示
するようになっている。拡張機能は必ず使うものではな
いので、拡張機能に関する表示部を専用に設けることは
合理的とはいえない。そこで、本発明では拡張機能に関
する表示については、基本機能に関する表示を行う表示
部と同一の表示部に、基本機能に関する表示に換えて表
示するようにしているので、表示のためのベースの増大
やコストアップを抑えることができる。
実 施 例 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明す
る。尚、以下の説明においてはICカードによるカメラの
制御システム全体について述べ、その中で別体の装置に
関する表示についても説明することにする。
第1図は本実施例のカメラの回路ブロック図である。
同図において(μC)はカメラ全体の制御,種々の演算
を行うマイクロコンピュータ(以下「マイコン」とい
う)でE2PROMを有し内部で書込み及び読出しが自由に行
えるようになっている(AFct)は焦点検出を行う焦点検
出回路であって、CCD,積分制御回路,A/D変換回路からな
り、後述する3つの測距エリアに対して被写体の情報を
得ると共にこれをA/D変換して、マイコン(μC)へ出
力する。
(LM)は測光回路で、後述する4つのエリアに対して
測光を行い、その測光値をA/D変換してマイコン(μ
C)へ輝度情報として与える。(DISPC)はマイコン
(μC)から表示データ及び表示制御信号を入力して表
示部(DISP)に所定の表示を行わせる表示制御回路であ
る。
本実施例においてICカードはカメラのモードを設定す
るモード設定カードと露出を決定するプログラムカード
の2種類があり、カメラにはそのうちの1枚のみが装着
可能で、カメラは装着されたICカードに基づいて、特定
のモード,露出プログラムの制御を行う。これに関して
は後で詳細に説明する。(ST)は電子閃光装置,(IF)
はカメラのマイコン(μC)と電子閃光装置(ST)との
間に設けられたインターフェース,(STC)は不図示の
撮影レンズを通ってきた閃光発光時の被写体反射光を受
光し、適正露光量となったときに閃光発光を停止させる
調光回路である。(LE)はレンズに設けられたレンズ回
路で交換レンズ固有の情報をカメラのマイコン(μC)
に出力する。(LECN)は焦点検出情報にもとづいて撮影
レンズを駆動するレンズ駆動制御回路,(TVCT)はマイ
コン(μC)からの制御信号に基づいてシャッターを制
御するシャッター制御回路,(AVCT)はマイコン(μ
C)からの制御信号に基づいて絞りを制御する絞り制御
回路,(MD)はマイコン(μC)からの制御信号に基づ
いてフィルムの巻上げ,巻戻しの制御を行うモーター制
御回路である。(BZ)はシャッタースピードが手振れと
なるスピードになると警告を行うブザーである。(E)
は電源となる電池,(D1)は逆流防止用ダイオード,
(CBU)はマイコン(μC)のバックアップ用コンデン
サーで、容量の大きいものである。(RR)(CR)は電池
装着時にマイコン(μC)へリセットをかけるためのリ
セット用抵抗及びコンデンサーである。(Tr1)は上述
した回路の一部に電源を供給する給電用トランジスター
である。
次に、スイッチ類の説明を行うと(SRE)は電池が装
着されたときにOFFとなる電池装着スイッチであって、
電池が装着され該スイッチ(SRE)がOFFになるとマイコ
ン(μC)の端子(RE)に「L」レベルから「H」レベ
ルに変化する信号が印加されマイコン(μC)は後述の
リセットのルーチンを実行することになる。(SEM)は
常開の露出モード変更スイッチで、このスイッチ
(SEM)の操作と後述するアップスイッチ(Sup),ダウ
ンスイッチ(Sdn)の操作とによって露出モードが変更
される。(SFM)は常開の機能変更スイッチで、このス
イッチの操作とアップスイッチ(Sup),ダウンスイッ
チ(Sdn)の操作により機能変更(例えば連写・単写の
切換え)が行われる。(SCD)はカードが装着されてい
るときに、カード機能の無効,有効とを切換える常開の
カード機能有効/無効スイッチである。
(SCDS)はモード設定カード或いは、機能カード(プ
ログラムカード)が装着されているときに夫々モード設
定変更或いは、機能に必要なデータを設定するときに操
作される常開のカードデータ設定スイッチである。
(So)はオートフォーカス(以下「AF」という)動作
を除くカメラの動作(例えば、測光及び各種データの表
示)を行う為に操作される測光スイッチであり、不図示
のレリーズ釦をタッチするだけでONとなるタッチスイッ
チより構成されている。上記スイッチ(SEM)(SFM
(SCD)(SCDS)(So)のうち1つのスイッチがONされ
れば、マイコン(μC)は後でも述べる第3図の(IN
T1)の割込みフローを実行する。(S1)はAF動作を開始
させるAFスイッチであり、レリーズ釦の第1のストロー
クの押下でONとなる。(S2)は撮影動作を行うときに操
作されるレリーズスイッチで、レリーズ釦の第2のスト
ローク(第1ストロークより深い)の押下でONとなる。
(SWD)はフィルムの1コマの巻上でONとなる1コマス
イッチである。(SAEL)はAEロック(露出ロック)を行
うためのスイッチであって常開のプッシュスイッチで構
成されている。(SAF/M)はAFと手動焦点調節を切換え
る焦点調節モード切換えスイッチである。
(SSE)は変更すべきデータを選択するための常開の
変更データ選択スイッチである。(SFUN)はモード設定
カードが装着され、データ設定モードが設定されている
場合に、変更データ選択スイッチ(SSE)により選択さ
れたデータの有効/無効を切換える常開の変更データ有
効/無効切換スイッチである。(SEXP)はモード設定カ
ードが装着され、データ設定モードが設定されている場
合に露出モードの組み合わせを選択する常開の露出モー
ド組み合わせ選択スイッチである。(SFLM)はフィルム
が装填されているか否かを検出するもので、スプール室
の近傍のフィルムレール面上に配置され、フィルムが存
在するときにはOFFとなるフィルム検出スイッチであ
る。(SRC)は裏蓋が閉められたときにONし開けられる
とOFFとなる裏蓋閉成検出スイッチで、このスイッチのO
Nによりマイコン(μC)は後述する割込みのルーチン
を実行する。(SRW)はフィルム巻戻しを開始させる為
のスイッチであり、操作されるとONし、後述の割込みの
ルーチンを実行し、裏蓋が開けられるとOFFする。
(SCR)はICカード(CD)が装着されたときにOFFとなる
ICカード装着スイッチであり、OFFになったとき、ICカ
ード(CD)のマイコン(μC2)にリセットをかける。
(x)は所謂X線接点であり、シャッターの1幕操作完
了でONし、不図示のレリーズ部材のチャージと共にOFF
となる。
(Sup1),(Sup2)は変更すべきデータの切換え、或
いは加算を行うアップスイッチであり、(Sdn1),(Sd
n2)は同じく減算を行うダウンスイッチである。露出モ
ードがマニュアルモード(Mモード)のときの絞り値あ
るいはシャッター速度の変更以外は前記角スイッチ(Su
p1),(Sup2),(Sdn1),(Sdn2)は夫々並列的なス
イッチとなりアップスイッチ(Sup1),(Sup2)のいず
れか一方が押されるとアップ機能を果たし、ダウンスイ
ッチ(Sdn1),(Sdn2)のどちらか一方が押されればダ
ウン機能を果たす。Mモードのときの絞り値、或いはシ
ャッター速度の変更時には(Sup1),(Sup1)は夫々絞
り値のアップ,ダウン、(Sup2),(Sup2)は、夫々シ
ャッター速度のアップ,ダウンの機能を果たす。尚、以
下においてアップスイッチ(Sup)という場合はスイッ
チ(Sup1),(Sup2)のいずれか一方を指し、同様にダ
ウンスイッチ(Sdn)という場合は、スイッチ(Sd
n1),(Sdn2)のどちらか一方を指すものとする。アッ
プスイッチ(Sup),ダウンスイッチ(Sdn)が操作され
たことは端子(Isup),(Iudn)がそれぞれ「L」レベ
ルになったことで検出する。第1図において、上記各ス
イッチに共通する線路(WI)は設置電位点(GND)に接
続されている。
第1表は上述した各スイッチと、それらの機能をまと
めて示している。
次に、本実施例のカメラの動作を説明する前に、ここ
で用いられる2種類のICカード、即ちモード設定カード
とプログラムカードについて説明する。
(I)モード設定カード; このICカードはカメラの有する機能(制御できる機
能)のうち、撮影者にとって必要なものを選択(不必要
と思われるものを削除)、或いは機能の2者択一を行う
ことによって撮影者の意図,撮影技術に応じたカメラを
提供しようとするものである。また、これによって不必
要な機能を省くことができるので、モード変更時には簡
略化され操作性に良いカメラとなる。次に、このカード
に関する説明及びそれに対して行われる表示内容に関し
て説明する。
まず、このICカードの選択の機能としては、(i)4
つの機能の選択,(ii)露出モードの選択,(iii)AE
ロック釦の機能の選択等がある。そして、上記(i)の
4つの機能とは、 (a−1)ハイライト基準・シャドウ基準露出機能 (a−2)露出補正機能 (a−3)フィルム巻き上げモード切換機能(連写・単
写) (a−4)スポットAF/多点AF切換機能 であり、これらの機能のうち撮影者にとって必要な機能
を選択することができる。そして、その選択に関する表
示としては第2図(a)に示される全表示内容のうち、
第2図(b)に示すものが用意されている。第2図
(b)において左側から順に上述した(a−1)〜(a
−4)の機能に対応している。撮影者が(a−1)のハ
イライト基準・シャドウ基準露出機能のみを必要としな
い場合は、第2図(c)のように表示される。
選択された各機能に関して、その機能の使用、或いは
切換えに関する表示は、 ハイライト基準……第2図(d) シャドウ基準………第2図(e) 露出補正 +側……第2図(f) 露出補正 −側……第2図(g) 連写モード…………第2図(h) 単写モード…………第2図(i) スポットAF…………第2図(j) 多 点 AF…………第2図(k) となる。尚、連写/単写,スポットAF/多点AFに関して
は、どちらか一方の機能(例えば連写)は切換え不可で
あっても、必ず選択されているものである。ただし、切
換えては不可能なので、表示はしない。
第2図(l)の表示では、露出補正機能,フィルム巻
き上げモード切換機能が選択され、露出補正+側,単写
モードの制御が行われていることを示す。
次に上記(ii)の露出モードの選択に関する露出モー
ドとしては、 (b−1)プログラムモード(Pモード) (b−2)絞り優先モード(Aモード) (b−3)マニュアルモード(Mモード) (b−4)シャッター優先モード(Sモード) があり、Pモードは基本として必ず入れ、残り3つのモ
ード(A,M,Sモード)の組み合わせの選択を行えるよう
にしている。従って、組み合わせとして、 P AMS P MS P A S P AM P A P S P M P の8通りがあり、表示としては第2図(m)の4つのモ
ード(ただしPROGRAMはPで表わす)のうち、モードの
設定時には選択された組み合わせの表示が例えば第2図
(n)のように行われ、撮影時には選択されている1つ
の露出モードの表示〔第2図(o)(Aモード選択)〕
が行われる。尚、PモードのときはPROGRAMと表示され
る〔第2図(p)〕。
次に上記(iii)のAEロック釦の機能の選択として
は、 (C−1)AEロック釦を押している間、AEロック状態で
のカメラの電源保持 (C−2)AEロック釦を一度押すとAEロック状態で再度
AEロック釦を押す、或いは電源ホールドOFFでAEロック
状態を解除 があり、これの表示に関しては通常撮影時には表示され
ない。カードに基づいて設定される場合に (C−1)では第2図(q) (C−2)では第2図(r) に示されるように表示される。
尚、この部分には通常は、シャッター速度と絞り値が
第2図(s)のように表示される。第2図(s)におい
て1000がシャッター速度であり、5.6が絞り値を表わし
ている。
次に、機能の2者択一としては、 (d−1)フィルムカウンター順算、或いは減算 (d−2)フィルム終端でのオートリターンの有、或い
は無 (d−3)巻戻し終了時フィルムリーダ一部をパトロー
ネに巻き込む、或いはパトローネ外に残す (d−4)手振れ警告ブザー(BZ)の有、或いは無が有
り、この組み合わせとして16通り考えられ、第2表に示
すような組み合わせに対して番号が与えられており、設
定時その他のときに第2図(t)のように表示される。
通常撮影時には、この部分はフィルムカウンターとなっ
ている。
(II)プログラムカード; プログラムカードとしては、比較的明るい場所での動
きのある被写体に対して手振れしない高速シャッターで
撮影を行うことを目的にして作られた露出プログラム制
御及びカメラの種々の制御を行っている(詳細は後述す
る)。
次に、カメラの動作を第3図以降に示すマイコン(μ
C)のフローチャートに基づいて説明すると共に、必要
に応じて各部の詳細に説明を行う。
電池(E)が装着されると、電池装着スイッチ
(SRE)がOFFとなり、端子(RE)に「L」レベルから
「H」レベルに変わる信号が入力し内蔵のクロックが発
振を開始し、端子(φ)を介してICカード(CD)にもク
ロックがマイコン(μC)から送られる。そして、マイ
コン(μC)は第3図に示す〔RESET〕のルーチンを実
行する。そのルーチンにおいて、マイコン(μC)は、
まず電池装着が行われたことによる初期セットを行う
(#5)。このサブルーチンを第4図に示す。
第4図において、マイコン(μC)はこのフローへの
割込みを全て禁止すると共に出力端子を全て「L」レベ
ルにする。また、RAM内のフラグを全てリセットし、電
池装着時を示すフラグ(BATF)をセットする(#100〜
#110)。これにより露出モードをPモード,スポット
/多点AFを多点AFモード,単写(S)/連写(C)を単
写(S)とし、露出補正,ハイライト(H)/シャドー
(S)を行わないモードがセットされる。この機能デー
タの内容を第3表に示す。
次に、上述した2種類のICカードのうちのモード設定
カードが一度は装着され、モード設定が既に行われてい
るかをE2PROMの内容(後述のMSb4の内容)を調べること
によって検出する。そして、設定済でないなら、ICカー
ド装着による割込み(CDINT)以外の割込みを禁止して
リターンする(#135,#140)。モード設定済であれ
ば、どのモードが設定されているかをE2PROMの内容(後
述のMSb0〜MSb3の内容)から調べ、変更データの表示を
する部分を決定する。ハイライト/シャドウモード(H/
Sモード),露出補正モード(+/−モード),単写/
連写切換モード(S/Cモード),スポット/多点AF切換
えモード(S/Aモード)と順にモード設定されているか
を検出し、設定されていれば、設定されている最初のモ
ードのところの変更データをセットする(#145〜#18
2)。RAMの変更データとE2PROMの設定モードデータとを
第4表及び第5表に示す。尚、前記ステップ(#145〜
#182)は表示に関していえば後述するカーソルの位置
を決めることに相当する。
次に、これらの設定モードの表示を行うべく、表示制
御回路(DISPC)にデータを送る制御を行う。まず、端
子(CSDISP)を「H」レベルにし、データ交信を表示制
御回路(DISPC)に知らせ、データを作成して、シリア
ル交信を行い、データ転送が終了すれば端子(CSDISP)
を「L」レベルにし、シリアル交信終了を表示制御回路
(DISPC)に出力する(#185〜#200)。
ここでシリアル交信の場合の動作に関して簡単に説明
すると、まず、シリアル交信の命令によりシリアルクロ
ック端子(SCK)からクロックが出力される。このクロ
ックの立上りに同期して出力側はデータを1ビット出力
し、立下りに同期して入力側はデータを1ビット入力す
る。これを必要なだけ行うことによって必要なデータが
得られる。通常の撮影状態の表示例を第2図(u)に示
す。
表示内容としては、第2図(u)の例でいえば、シャ
ッター速度〔1000〕,絞り値〔5.6〕,AEモード〔PROGRA
M〕,フィルム枚数(フィルム有無含)〔17〕,ファン
クションモード(最下行に示す図形)の表示があり、上
記通常の場合、及びICカード(CD)による種々の設定時
(詳細は後述)を含め、夫々の表示内容として、1バイ
ト(8ビット256通り)ずつ用意しておけば充分であ
る。表示制御回路(DISPC)では、これらの信号を入力
すると共にデコードして所定の表示を行う。今、必要な
データとしてはシャッター速度及び絞りの表示の部分に
はE2PROM内のビット(MSb5)のデータ,AEモードの表示
にはE2PROMのビット(MSb6〜MSb8),フィルム枚数の表
示にはE2PROMのビット(MSb9〜MSb12),ファンクショ
ンモードに関しては、E2PROMのビット(MSb0〜MSb4),
変更データのビット(CDb0〜CDb2)であるが、マイコン
(μC)はこれらのデータを加工して表示制御データと
して表示制御回路(DISPC)に与える。
このようにして、表示部(DISP)に表示された表示例
を第32図(a)に示す。同図において(1)はカーソル
である。マイコン(μC)は(#205)で0.5秒待って、
この表示を0.5秒間実行させる。そして、E2PROMに記憶
したフィルム枚数N1(MSb13〜MSb18),フィルム感度Sv
(MSb19〜MSb24)の内容を読み出してRAMのフィルム数N
1,フィルム感度Sv内に転送する。しかる後、ICカードの
装着の有無、及びICカードの種類を知るためのカードデ
ータ交信Iを行う(#210)。
このカードデータ交信Iのサブルーチンを第5図
(a)に示す。同図において、まずICカード(CD)との
交信をICカード(CD)に知らせるべく端子(CSCD)を
「H」レベルにし、データ出力モードにしてデータ交信
Iであることを示すデータ(第6表参照)をシリアル転
送でICカードに送る(#300及び#305)。
ICカード(CD)側でこれを入力して必要なデータを作
成して出力するのに要する所定時間をマイコン(μC)
は待つ(#310)。そして今度はデータがICカード(C
D)から送られてくるので入力モードで動作し、ICカー
ド(CD)とシリアル転送を行い(#315)、これが終了
すると、端子(CSCD)を「L」レベルにする(#32
0)。
次いで、(#321)でICカードの種類を判別するが、
モード設定カードの場合、カードとしては、ICカードの
種類を示しているだけなのですぐにリターンし、一方プ
ログラムカードの場合にはデータとしてはICカードの種
類だけでなく、AFモードのコンティニュアス/ワンショ
ット(詳細は後述)、AFゾーンのスポット/多点,測光
ゾーンのスポット/多点,連写/単写の内のいずれか一
方、或いは特に指定のないこと(撮影者の設定)を示す
機能データが含まれているので、次にカード機能が選択
されているか否かを判定する#322)。カード機能が選
択されている(CDFNF=1)とき、機能データのFb2,F
b3,Fb8,Fb12のビットを書き換えてデータ設定し(#32
3)、リターンする。一方、カード機能が選択されてい
ないときにはデータ書き換えを行わずにリターンする。
第4図に戻って、マイコン(μC)は入力したデータ
(第7表参照)よりICカードが装着されているか否かを
判定し、装着されていないとき(Ckbo=0)にはICカー
ドの種類の表示をしないでリターンする。ICカードが装
着されている(Ckbo=1)とき、ICカードの種類を判定
し、モード設定カード(Ckb1〜Ckb6=00H、ここでは1
6進数を示す)の場合、このICカード用の表示データ(C
kb0〜Ckb6)を作成し(#230)、プログラムカード(Ck
b1〜Ckb6=01H)の場合プログラム用表示データ(Ckb0
〜Ckb6)を作成する(#245)。尚、これらの場合に、
シャッター速度表示部の表示データとして上記データCk
b1〜Ckb6及びICカード装着データCkb0をそれぞれセット
し、それら以外の表示データを“0"(セットしない)と
する。これらの表示データは表示制御回路(DISPC)に
送られ(#250〜#260)、一定時間(0.5秒)表示され
る。第34図(b)及び(c)は、この場合の表示例を示
しており、同図(b)がプログラムカード装着時の表
示、同図(c)がモード設定カード装着時の表示であ
る。ここで、文字PRO及びF−SEは前記ビットCkb1〜Ckb
6に依存しCARDはCkboに依存している。
マイコン(μC)は、この表示のために一定時間待ち
(#270)、しかる後、全ての割込みを許可して(#27
1)、第3図のステップ(#10)へ進む。
第3図において、上記初期セット(#5)を終えると
露出モード変更スイッチ(SEM)、機能変更スイッチ(S
FM)、カード機能有効/無効スイッチ(SCD)カードデ
ータ設定スイッチ(SCDS),測光スイッチ(So)のいず
れかがONされているか否かをステップ(#10)において
端子(IP5)のレベルによって判定し、上記スイッチの
うちいずれもONされていない場合(IP5=「H」)、電
池装着フラグ(BATF)がセットされているか否かをステ
ップ(#15)で判定し、セットされている場合は、電池
装着後、何も行われずにこのステップにきたとしてステ
ップ(#45)にジャンプし、ステップ(#45)以降のフ
ローに従って表示の消灯及びICカード(CD)の停止の制
御を行う。まず、データとして全データを“0"(セット
しない)とし、このデータを表示制御回路(DISPC)に
出力する(#45〜#60)。従って、表示は全消灯とな
る。尚、全消灯用の命令を設けて、これを表示制御回路
(DISPC))に出力し、これに応じて表示制御回路(DIS
PC)が全消灯となるようにしても良い。
マイコン(μC)は上述のように消灯データを表示制
御回路(DISPC)に送った後ICカード(CD)にスリープ
サイン(ICカードを停止させる命令)信号を送る(#65
〜#75)。このスリープサインは第6表に示すようにビ
ットCsb0とCsb1が共に1になることによって構成され
る。
しかる後、端子(PW)を「L」とすることによりトラ
ンジスタ(Tr1)をOFFとし、AEロックを示すフラグ(AE
LF)及び電池装着時を示すフラグ(BATF)をそれぞれリ
セットし、全割込みを許可して停止する(#77〜#9
5)。尚、この停止(HALT)によって内蔵クロックの発
振も停止する。
上記ステップ(#10)において、5つのスイッチ(S
EM),(SFM),(SCD),(SCDS),(So)のうち1つ
がONされていればステップ(#90)に進み、電池装着時
を示すフラグ(BATF)をリセットすると共に、次のステ
ップ(#100)で上記5つのスイッチのうち1つが操作
されたことを示すフラグ(OPF)をセットしてルーチン
〔SO〕を実行し、ステップ(#10)にリターンする。ル
ーチン〔SO〕は測光,AF,表示,露出制御等を行うルーチ
ンであって、これについては後で詳述する。
ステップ(#10)において、上記5つのスイッチのい
ずれもONされておらず、且つ電池装着時でないとき(BA
TF=0)には、一度ルーチン〔SO〕を通った場合にセッ
トされるフラグ(OPF)がセットされているか否かを判
定する(#15,#25)。このフラグがセットされている
ときには、電源保持用のタイマー(T1)をリセットスタ
ートし、フラグ(OPF)をリセットする(#30,#35)。
ここで、タイマー(T1)をリセットスタートさせる(#
30)のは、一度ステップ(#10)から(#90)(#10
0)を経てルーチン(#100)を通ったが現在は前記5つ
のスイッチがいずれも押されていないものの、再度ONさ
れる可能性があることを考慮して電源保持を一定時間だ
け延長させるためであり、フラグ(OPF)をリセットす
る(#35)のは、ステップ(#30)を通ったことを示す
ためである。
ステップ(#25)において、フラグ(OPF)がセット
されていないときには、ステップ(#30)(#35)をス
キップして、上記リセットスタートさせたタイマーが10
秒経過したか否かを検出し(#40)、10秒経過した場合
には(#45)以降のステップに進んで表示の消灯,ICカ
ード(CD)の停止を行う。10秒が経過していない場合は
ステップ(#1110)に入り、〔SO〕のルーチンを繰り返
す。
次にICカード(CD)が装着されたときのカメラの制御
を説明するとICカードが装着されると端子(CDINT)に
「L」レベルから「H」レベルになる信号が入力し、第
4図に示す〔CDINT〕の割込みルーチンを実行する。そ
して、このルーチンに入ると、マイコン(μC)はレン
ズ駆動を停止して電源保持を行うべくフラグ(OPF)を
セットする(#290,#292)。そして、カード機能を強
制的に付加すべくフラグ(CDFNF)をセットし(#29
3)、また後述の表示制御ではカードの種類を示す表示
を行わないようフラグ(CDIF)をセットする(#29
4)。このフラグのセットにより、カード装着後のルー
チン〔SO〕で1回目は必ず装着カードの種類の表示が行
われる。次に、装着カードの種類の表示を最優先させる
べくステップ(#295)でこのフローへの他の割込みを
全て禁止してステップ(#210)以降のステップに進
み、上述のようにICカードの種類を第34図(b)又は
(c)の如く一定時間表示した後、全割込みを許可する
状態とし、もとのフロー〔第3図のステップ(#30)〕
へリターンする。その割込みが許可されている状態でス
イッチ(SEM),(SFM),(SCD),(SCDS),(So)
のうち、いずれかの1つでもONされて割込み端子(IN
T1)に「H」レベルから「L」レベルへ遷移する信号が
入力すると、第3図に示す割込み〔INT1〕の動作に入
り、ステップ(#90)以降のフローを実行する。
尚、停止(HALT)している状態で、いずれの割込み
〔INT1〕〔INT2〕又は〔CDINT〕がかかってもクロック
は発振を開始するようになっており、ICカード(CD)に
もクロック(φ)が送られる。
次に上記〔SO〕のルーチンを第6図に従って説明す
る。
まず、このフローに対する〔INT1〕の割込みを禁止す
る(#400)。これは、本制御の途中に第3図の割込み
〔INT1〕が入ると、制御動作が先へ進まなくなるからで
ある。次に、(#405)でマイコン(μC)の端子(P
W)を「H」レベルにし、インバータ(IN1)を介してPN
P型トランジスタ(Tr1)のベースにローレベルを印加す
ることにより該トランジスタ(Tr1)をONし、測光回路
(LM),AF回路(AFCT)等に電源を供給する。次にレン
ズ回路(LE)から交換レンズ固有の情報を入力する(#
410)。これを第7図に示し、説明すると、まず端子(C
SLE)を「H」レベルとし(#600)、シリアル交信を行
ってレンズから情報を入力する(#605)。この情報と
しては、レンズ装着の有無,レンズの開放F値(Av
o),最大絞り値(Avmax),距離情報,焦点距離情報,
デフォーカス量をレンズ駆動量に変換する係数(以下、
これを「K値」という)等がある。斯るレンズ情報の入
力を終えると、端子(CSLE)を「L」レベルとリターン
する(#610)。
第6図に戻って、引き続きマイコン(μC)は電子閃
光装置(ST)から電子閃光装置の情報を入力する。その
情報としては、発光量を示すガイドナンバー(GN),充
電完了状態にあるか否か,強制発光、或いはオート発光
(これについては後述する)であるかという3つの情報
が存する。ここで、その情報の交信方法の動作説明を行
う。まず、第9図(a)に電子閃光装置(ST),第9図
(b)にインターフェース(IF)の回路図をそれぞれ示
し、更に第8図にカメラの電子閃光装置からのデータ入
力のフローチャートを示して説明する。
第8図において、マイコン(μC)は、端子(CSST)
を一定時間(t1)だけ「H」レベルとし、この信号を電
子閃光装置(ST)に出力する(#650)。電子閃光装置
(ST)ではこの信号の時間(t1)を検出してデータ出力
モードと認識し、マイコン(μC)からのクロックに応
じてデータを出力する(#655)。
第9図(b)に示したインターフェース回路(IF)で
はマイコン(μC)の端子(CSST)の信号をオア回路
(OR21)を介して電子閃光装置の端子(ST1)へ出力す
る。このとき、オア回路(OR21)に入力している信号は
共に「L」レベルとなっている。電子閃光装置(ST)で
は端子(ST1)からの信号がアンド回路(AND11)に入力
され、そのためアンド回路(AND11)は能動状態とな
り、発振回路(OSC)からの信号をカウンター(CNT12
に出力する。カウンターはこれをカウントし、その時間
(t1)を計測する。時間(t1)を計時すると端子(T1
を「H」レベルとし、RSフリップフロップ(SR11)をセ
ットする。このときRSフリップフロップ(SR12)はリセ
ットのままで、その出力は「H」レベルである。従っ
てアンド回路(AND12)は能動状態となる。
次に、マイコン(μC)はシリアル交信用のクロック
(SCK)を出力する。このクロック(SCK)はインターフ
ェース回路(IF)のオア回路(OR21)を介して、電子閃
光装置(ST)の端子(ST1)に出力される。電子閃光装
置(ST)では、入力されたクロック(SCK)がアンド回
路(AND12)を介して、並列/直列変換回路(P/S)のク
ロック用の端子に入力される。この並列/直列変換回路
(P/S)は、ガイドナンバー(GN),充電完了状態を示
す信号,強制発光或いは、オート発光かを示す信号をク
ロックに同期して出力する。電子閃光装置(ST)のカウ
ンター(CNT11)は入力したクロック(SCK)をカウント
し、所定の必要な数をカウントすると「H」レベルをコ
ア回路(OR11)に出力する。この信号は、オア回路(OR
11),ワショット回路(OS11)を介してカウンター(CN
T12)のリセット端子に入力され、カウンターはリセッ
トする。前記カウンター(CNT11)は所定のクロックの
数を数えるとリセットするカウンターとなっている。
前記電子閃光装置は上述した回路素子以外に電源とし
ての電池(EST),該電池の電圧を閃光発光に必要な電
圧にまで昇圧するための昇圧回路(UV)、この昇圧回路
(UV)からの出力電圧を整流する整流ダイオード
(D11)、閃光発光に必要なエネルギーを蓄積するメイ
ンコンデンサ(MC),該メインコンデンサ(MC)の充電
電圧を検出する充電電圧検出回路(CVD),発光の開始
及び停止の制御を行う発光制御回路(FCC)を有してい
る。
第6図に戻り、マイコン(μC)は上記のフラッシュ
データ入力を行った後、ICカード(CD)の種類を判別す
るためにICカード(CD)とカードデータ交信Iを行う
(#420)。このカードデータ交信Iについては第5図
を参照して既に説明したので、ここでは説明を省略す
る。該カードデータ交信後、ICカードが装着され且つデ
ータ設定モードが設定されていることを示すフラグ(SE
TF)がセットされているか否かを(#425)で判定し、
セットされていない場合は、AF開始スイッチ(S1)がON
されているか否かを端子(IP6)のレベルによって判定
する(#427)。上記スイッチ(S1)がONされている場
合(IP6=「L」レベル),AFの制御を行う(#429)。
一方、データ設定モードを示すフラグ(SETF)がセット
されているとき、或いは、スイッチ(S1)がOFF(IP6
「H」レベル)のときは、AFの動作を禁止すべく、AF駆
動用モータを停止する信号をレンズ制御回路(LECN)に
出力してレンズ駆動を停止し(#431)、AFを行ってい
ないことを示すフラグ(AFNF)をセットする(#43
5)。このようにデータ設定モードが設定されていると
きには、AF制御を禁止してデータ設定を優先させること
により、データ設定中に誤ってAF開始スイッチ(S1)が
押されてもAF動作が行われないようにしている。
ここで、上述のAF制御について第10図(a)及び第10
図(b)に示されるフロチャートを撮影画面中の焦点検
出範囲を示す第11図を参照して説明する。その際に、測
光範囲も説明する。
まず、第11図において、外側の長方形(2)は、撮影
画面を示す。その中の(LM1)〜(LM4)は測光範囲を示
し、(AF1)〜(AF3)は焦点検出範囲を示す。焦点検出
範囲に関して述べると、カメラではスポット/多点AFを
切換可能となっており、スポットAFを選択したときに
は、焦点検出範囲(AF2)の被写体情報に基づいてAFが
行われ、多点AFが選択されたときには、上記3つの範囲
(AF1)〜(AF3)の中から最もカメラに近い被写体にピ
ントが合うようにAFが行われる。以下、(AF1)を第1
アイランド,(AF2)を第2アイランド,(AF3)を第3
アイランドと呼ぶことにする。
第10図(a)のフローチャートに示したAF制御の説明
を行うと、まず、レンズからの入力信号に基づいてレン
ズが装着されているか否かを判定する(#705)。次に
レンズが装着されている場合には焦点調節モードがAFモ
ードであるかを端子(IP10)のレベルによって判定する
(#710)。そして、ステップ(#705)でレンズが装着
されていない、若しくは(#710)でAFモードでない
(マニュアルモード,AP10=「H」レベル)場合には、A
Fを行っていないことを示すフラグ(AFNF)をセットし
てリターンする(#800)。
一方、AFモードが選択されているとき(IP10=「L」
レベル)は、AFを行っていないことを示すフラグ(AFN
F)をリセットする(#715)。マイコン(μC)は測距
用のCCDにおいて入射光量に応じて発生する電荷の蓄積
(積分)を制御し、その積分終了後、積分値をデジタル
変換して得られたデータを入力する(#720,#725)。
そして、スポットAFか否かを検出(機能データのFb2
検出)し、スポットAF(Fb2=1)であれば、第2アイ
ランドに基づいて、AFが行われていることを示すフラグ
(AF2F)をセットし、入力したデータから第2アイラン
ドのディフォーカス量(DF2)を算出し、これをレンズ
駆動用デフォーカス量とする(#735〜#745)。
一方、多点AFモードが選択されているときには、第1,
第2,第3アイランドのディフォーカス量(DF)を算出
し、上記のうち、カメラに最も近い被写体に対するディ
フォーカス量を算出する(#750〜#765)。このディフ
ォーカス量の決定のサブルーチンを第10図(b)に示し
説明すると、今ディフォーカス量としては、前ピン(被
写体がレンズのピント位置より遠い)の場合には負、後
ピン(被写体がレンズのピント位置よりカメラ側)の場
合には正のディフォーカス量を示し、その絶対値がディ
フォーカスの大きさを示すようになっており、カメラに
最も近い被写体を検出するには3つのアイランドのディ
フォーカス量のうち、最大(又,負を含めて)のディフ
ォーカス量を検出すれば良く、主被写体は、その焦点検
出エリアに存在すると考える。
第10図(b)では、マイコン(μC)はまず、アイラ
ンドを示すフラグ(AF1F〜AF3F)をリセットし、最大の
ディフォーカスアイランドを検出し、検出したアイラン
ドディフォーカス量をレンズ駆動用ディフォーカス量と
して、そのアイランドに応じた上述のフラグ(AF1F〜AF
3F)をセットしてリターンする(#810〜#865)。
第10図(a)に戻って、マイコン(μC)は、レンズ
駆動用ディフォーカス量から合焦か否かを(#770)で
判定し、合焦である場合、合焦状態を示すフラグ(AFE
F)をセットする(#780)。そして合焦ブザーを一定時
間鳴らして、これを報知し(#782)、リターンする。
ステップ(#770)において合焦でないときは、ワンシ
ョットAF(一旦合焦すると以後のレンズ駆動の停止する
もので、このとき焦点検出も停止して良い)か、コンテ
ィニュアスAF(合焦後も被写体に追随し、求められたデ
フォーカス量に応じてレンズ駆動を行うもの)かをデー
タCkb8(これに関しては後述する)によって判定する
(#782)。ワンショットAFの場合(Fb8=0)合焦を示
すフラグ(AFEF)がセットされているか否かを(#78
3)で判定し、セットされている場合は、リターンす
る。セットされていない場合、或いはコンティニュアス
AFの場合(Fb8=1)にはステップ(#785)に進み、レ
ンズ駆動の制御を行う。ステップ(#785)では、レン
ズの駆動量(N)を、ディフォーカス量(DF)にK値を
掛けることによって算出し、次にステップ(#790)で
レンズを駆動させると共に、ステップ(#795)で合焦
を示すフラグ(AFEF)をリセットしてリターンする。
尚、このステップ(#790)でのレンズ駆動は、レンズ
駆動回路(LECN)が上記駆動量(N)に対応した値だけ
レンズを駆動することによりなされる。
再び、第6図に戻りマイコン(μC)は、各種キース
イッチが操作されることによる各種データの変更の制御
を行う(#440)。
これを第12図に示し説明すると、まず各キースイッチ
の状態を確認しこれをメモリーする(#900)。次にカ
ード設定モードであることを示すフラグ(SETF)がセッ
トされているか否かを(#905)で判定し、フラグ(SET
F)がセットされているときには、露出モード変更、機
能変更を行わないようにステップ(#930)に進む。フ
ラグ(SETF)がセットされていないときには、ステップ
(#910)へ進んで露出モード変更スイッチ(SEM)がON
されているか否か判定する。ここで、該スイッチ
(SEM)がONされているときには、この変更のサブルー
チン(#915)に進みリターンする(詳細は後述)。上
記スイッチ(SEM)がONされていないときには、ステッ
プ(#920)に進んで機能変更スイッチ(SFM)がONされ
ているか否か判定する。そして、このスイッチ(SFM
がONされているときにはその変更のサブルーチン(#92
5)に進みリターンする。
ここで、上記2つのサブルーチンを第13図,第14図に
夫々示し説明すると、まず露出モード変更であるが、ア
ップスイッチ(Sup1又はSup2)が1回ONされるごとに順
次P→A→S→Mと進んで更にPへ戻る如く、サイクリ
ックに進み、ダウンスイッチ(Sdn1又はSdn2)が1回ON
されることに順次P←A←S←Mのように進み、Pの次
はMに進む如く上記アップ方向とは逆方向にサイクリッ
クに進むようになっているが、ICカード(CD)により設
定されている露出モードに応じて変更され、選択されて
いないモードは飛び越される。
これを第13図を参照して説明すると、マイコン(μ
C)はステップ(#1000)においてアップスイッチ(Su
p1,又はSup2)がONされているか否かを判定し、ONされ
ていない場合は、ステップ(#1055)に進む。ONされて
いるときにはステップ(#1005)に進み、RAMの機能デ
ータ(Fbn)の(Fb0)(Fb1)を調べ、制御露出モード
としてPモードが現在選択されているかを判定し、選択
されている場合は、ステップ(#1010)に進んでICカー
ドによりAモードが選択されているかを内部のE2PROMの
(Msb6)〜(Msb8)(第4表参照)によって判定し選択
されていれば、露出モードをPからAに変更し、機能デ
ータ(Fb0,Fb1)を(0,0)から(0,1)に変更しリター
ンする(#1015)。上記ステップ(#1010)において、
ICカードによりAモードが選択されていないと判定され
たときには、ステップ(#1025)へ進み、Sモードが選
択されているか判定し、ここでSモードが選択されてい
ないときには、更にステップ(#1040)へ進んでMモー
ドが選択されているかと、順次カードにより選択されて
いるモードを捜す。そして、選択されているモードがあ
ればそれを設定するようになっている。そして、A,S,M
モードが選択されていないとき、即ちPモードだけ選択
されているときは、Pモードとなる(#1050)。
以下同様に、今制御露出モードとしてAモードが選択
されているとき(Fb0,Fb1=0,1)には、ICカードにより
Sモードが選択されているか、選択されていないときに
はMモードが選択されているかを判定し、選択されてい
るモードに露出モードを変更しビット(Fb0),(Fb1
を変更し、リターンする(#1020〜1030)。
今、制御露出モードとしてSモードが選択されている
ときには(Fb0,Fb1=1,1)、MモードがICカードにより
選択されているかを判定し、選択されている場合は、M
モードとし、選択されていない場合は、Pモードにして
リターンする(#1035〜1045)。制御露出モードがSモ
ードでないとき、即ちMモードであるときには、次には
Pモードになる。これは本実施例でPモードは必ず選択
されているためである。
ステップ(#1055)においてダウンスイッチ(Sdn1
はSdn2)がONされているときは露出モードの変更方向が
異なる以外は、上述したアップスイッチ(Sup1又はSu
p2)と同様の制御を行っているので説明を省略する。
尚、両スイッチ(Sup)(Sdn)がいずれもOFFのとき
は何もせずリターンする。
次に第14図(a)に示す機能変更スイッチ(SFM)がO
Nされたときの制御を説明する。マイコン(μC)は上
述した4つの機能、即ち、ハイライト/シャドー(H/
S),露出補正(+/−),単写/連写(S/C),スポッ
トAF/多点AF(S/A)のうち1つでも選択されているかを
E2PROMのビット(Msb0〜Msb3)で検出し、これらのビッ
トがいずれもセットされていない場合は、モード選択が
無いとしてリターンする(#1200)。少なくとも、1つ
がセットされている場合は少なくとも1つはモードが選
択されているとして、データ変更すべきステップ(#12
05)以降のフローを実行する。マイコン(μC)は、変
更すべき機能を示すスイッチ(SSE)がONされているか
否かを判定し、ONされている場合には変更すべき機能が
H/S→+/−→S/C→S/Aと進み、S/Aの次はH/Sへ戻ると
いう如くサイクリックに進んでいくが、ICカードにより
機能が選択されていない場合は、それを飛び越すように
なっている。ステップ(#1210)において、今、変更す
べき機能がH/Sモードを示しているとき(第5表に示すR
AMデータのCDb0,CDb1,CDb2=0,0,0)、+/−モードがI
Cモードにより選択されているかをステップ(#1215)
でE2PROMのビット(MSb1)により判定し、+/−モード
が選択されているときは、+/−モードのデータ変更モ
ードとし、データCDb0〜CDb2=0,0,1としてリターンす
る(#1220)。+/−モードが選択されていないときは
ステップ(#1227)へ進んで、S/Cモードが選択されて
いるかを(MSb2)により判定し、これも選択されていな
いとき(MSb2=0)にはステップ(#1240)へ進んでA/
Sモードが選択されているかを(MSb3)により判定し、
これも選択されていないとき(MSb3=0)は、更にステ
ップ(#1250)へ進んでH/Sモードが選択されているか
を判定する(MSb0)。今、少なくともH/Sモードは選択
されているので、H/Sモードの機能を変更すべく、CDb0
〜CDb2=0,0,0とする。S/Cモード,A/Sモードが選択され
ているときには、これを変更するモードとすべくCDb0
CDb2を設定する。以下同様に、今変更すべき機能のモー
ドの次のモード(H/Sモードなら+/−モード,+/−
モードならS/Cモード,S/CモードならS/Aモード,S/Aモー
ドならH/Sモード)がカードにより選択されているかを
判定し、選択されているなら変更モードを次のモードと
し、選択されていない場合にはH/S→+/−→S/C→S/A
→H/S……と順にICカードにより選択されている機能を
捜し、選択されている機能を変更すべき機能としてデー
タCDb0〜CDb2をセットし、リターンする。
これから分かるように、予めカードにより選択されて
いないモードは変更モードに関し飛び越されることにな
る。例えば、選択済の変更可能なモードが+/−とS/C
の2つである場合、機能変更スイッチ(SFM)が押され
ると、フローはステップ(#1225)へ行き、ここでステ
ップ(#1227)へ進んでS/Cモードが変更すべきモード
となる。これを表示上でいえば、カーソルが+/−から
S/Cへ移動することを意味する。次に、機能変更スイッ
チ(SFM)が再び押されると、フローはステップ(#123
5)へ行き、ここからステップ(#1240)→(#1250)
→(#1215)と歩進し、+/−が変更すべきモードとな
り表示上のカーソルは+/−へ移動する。これらの場
合、H/SモードとA/Sモードは選択されていないので、変
更モードの設定に関し実質的に飛び越されることにな
る。
ステップ(#1205)において、スイッチ(SSE)がON
されていない場合は、ステップ(#1265)に進む。ステ
ップ(#1265)ではアップスイッチ(Sup1又はSup2)が
ONされているかを判定し、ONされている場合には、今変
更すべき機能が何であるかをデータ(CDb0〜CDb2)によ
り判定し、H/Sモードであれば今設定されているモード
をデータ(Fb6)(Fb7)により判定して、次のモード
(→H→S→H/Sなしをサイクリックに進む)に移行す
べく、データ(Fb6),(Fb7)を設定し(#1270,#127
5)、リターンする。
機能が+/−モードであれば(#1285)で露出補正量
(△Ev)に0.5を加え、その大きさを判定するサブルー
チン(#1287)に進む。このサブルーチンは第14図
(b)に示されるが、補正量(△Ev)が正であれば+側
補正としてデータFb4,Fb5=0,1とし、一側補正であれば
データFb4,Fb5=1,0とし、さらに補正が零であれば、補
正なしとしてデータFb4,Fb5=0,0として、リターンする
(#1350〜#1370)。
第14図(a)に戻って、S/Cモードであれば、データ
(Fb3)によって今のモードを単写(S)か連写である
かを判定し、今のモードと反対になるようにデータを変
更し(#1295)、リターンする。上記3つのモード(H/
Sモード,+/−モード,S/Cモード)のいずれでもない
とき、即ちS/Aモードのときは今のモードがスポットAF
(S)か多点AF(A)であるかをデータ(Fb2)によっ
て判定し、今のモードと反対になるようにデータ(F
b2)を変更し(#1300)、リターンする。
ステップ(#1265)においてアップスイッチ(Sup1
はSup2)がONされていないときステップ(#1305)に進
み、ダウンスイッチ(Sdn1又はSdn2)がONされているか
を判定し、ONされていない場合はリターンする。ONされ
ている場合は、H/Sモード内のモードを変更する場合、
その変更の順序が逆(←H←S←H/Sなし←)であるこ
と、また+/−モードであれば露出補正量(△Ev)から
0.5Evを引くこと以外は上述のアップスイッチ(Sup1
はSup2)がONのときのフローと同様であるので、説明は
省略する(#1310〜#1340)。
第12図に戻り、露出モード変更スイッチ(SEM),機
能変更スイッチ(FM)が共にOFFである場合はアップス
イッチ(Sup1,Sup2)及びダウンスイッチ(Sdn1,Sdn2
による絞り値(Av),シャッター速度(Tv)の変更のサ
ブルーチンを示すステップ(#927)に進む。
このサブルーチンを第21図(a)(b)に示し、説明
すると、まずマイコン(μC)はアップスイッチ(Sup1
又はSup2)がONされているか否かをステップ(#1800)
で判定し、ONされていない場合はステップ(#1805)に
進みダウンスイッチ(Sdn1又はSdn2)がONされているか
否かを判定し、ONされていないとき、リターンする。ア
ップスイッチ(Sup1又はSup2)がONされているとき、ス
テップ(#1800)からステップ(#1810)に進み、Mモ
ードであるか否かを判定する。ここでMモードであると
き(Fb0,Fb1=1,0)、第2アップスイッチ(Sup2)がON
されているか否かを判定する(#1825)。ONされている
ときはシャッター速度(Tv)を変更するものとして現在
のシャッター速度(Tv)に0.5Ev加え、新たなシャッタ
ー速度(Tv)値とし、これがカメラで制御可能な最大の
シャッター速度値(Tvmax)を超えているか否かを判定
する(#1850,#1855)。この値を超えている場合に
は、シャッター速度(Tv)値として最大のシャッター速
度(Tvmax)、超えていない場合には何もせずにリター
ンする(#1860)。
ステップ(#1825)で第2アップスイッチ(Sup2)が
ONされていないとき、即ち第1アップスイッチ(Sup1
がONされているときには、絞り値変更モードであるとし
て、ステップ(#1830)で絞り値(Av)に0.5Evを加
え、これが制御可能な最大の絞り値(Avmax)を超えて
いるか否かを判定する(#1835)。超えている場合に
は、絞り値(Av)して最大の絞り値(Avmax)を設定し
(#1840)、超えていない場合には何もせずにステップ
(#1845)に進んでPモードであるか否かを判定し、P
モードである場合には、第21図(b)のフローチャート
のステップ(#1905)に進んで、シャッター速度(Tv)
を0.5Evダウンする。Pモードでないときはリターンす
る。
ステップ(#1810)でMモードでないときは、ステッ
プ(#1815)に進んでPモードであるかAモードである
か否かを判定し、Pモード,Aモードのどちらか一方(Fb
0,Fb1=0,0又は0,1)であればステップ(#1830)に進
み、絞り値(Av)のアップ制御を行い、どちらでもな
い、即ちSモードであるとき(Fb0,Fb1=1,1)はステッ
プ(#1850)に進みシャッター速度(Tv)のアップの制
御を行う。
ステップ(#1805)でダウンスイッチ(Sdn1又はSd
n2)がONされているときは、第21図(b)のステップ
(#1865)に進み、Mモードであるか否かを判定し、M
モードであるとき(Fb0,Fb1=1,0)、第2ダウンスイッ
チ(Sdn2)がONされているか否かを判定する(#188
0)。第2ダウンスイッチ(Sdn2)がONされている場
合、シャッター速度(Tv)のダウンとして0.5Evを減算
してリターンする(#1905)。第2ダウンスイッチ(Sd
n2)がOFFのとき、ステップ(#1885)で絞り値(Av)
のダウンとして、0.5Ev減算し、次いでステップ(#189
0)でその値が開放絞り値(Av0)より小さいか否かを判
定し、小さい場合には絞り値を開放絞り値(Av0)とす
る(#1895)。
次に、Pモードであるか否かをステップ(#1900)で
判定する。前記ステップ(#1890)において、絞り値
(Av)が開放絞り値(Av0)より小さくないときは、ス
テップ(#1895)をスキップしてステップ(#1900)に
入る。このステップ(#1900)の判定でPモードであれ
ば上述した第21図(a)の絞り値のアップの制御フロー
(#1850〜#1860)に進み、Pモードでないときはリタ
ーンする。
ステップ(#1865)において、Mモードでないとき、
ステップ(#1870),(1875)で順次Pモード或いはA
モードであるかを判定し、Pモードのとき、或いはAモ
ードであれば、ステップ(#1885)以降の絞り値ダウン
の制御を行うフローに進み、そうでないときはSモード
であるとして、ステップ(#1905)に進み、シャッタ速
度のダウンの制御を行なう。
第12図に戻って、上述した絞り値(Av),シャッター
速度(Tv)の変更のサブルーチンを示すステップ(#92
7)を経た後、又はステップ(#905)でカード設定モー
ドであることを示すフラグがセットされていると判断さ
れた後は、ステップ(#930)に進む。このステップ
(#930)では、カードによって設定されている機能を
有効,無効にする常開のスイッチ(SCD)がONされてい
るか否かを判定し、ONされている場合は、ステップ(#
935)のカード機能有効,無効スイッチオン(SCD ON)
のサブルーチンに進む。
これを第15図に示し説明する。まず、ステップ(#14
00)においてICカード(CD)がカメラに装填されている
か否かをデータ(Ckb0)により判定しICカードが装填さ
れていない場合(Ckb0=0)、すぐにリターンする。モ
ード設定カードが装填されている場合、カード機能有効
/無効スイッチ(SCD)が操作されて、このフローを一
度通ったことを示すフラグ(CDF)がセットされている
か否かを判定する(#1405)。セットされている場合
は、操作されているときに既に有効/無効の切換えは済
んだものとしてリターンする。セットされていないとき
は、次のステップ(#1410)に進んで、このフラグ(CD
F)をセットし次いでステップ(#1415)においてカー
ド機能が有効/無効かを示すフラグ(CDFNF)を判定
し、セットされていない場合はセットしてカード機能を
有効とし(#1420)、セットされている場合はリセット
してカード機能を無効として(#1425)、リターンす
る。
第12図におけるステップ(#930)での判定において
カード機能有効/無効スイッチ(SCD)がONのときのフ
ローを上述のように第15図に従って説明したが、前記ス
テップ(#930)でカード機能有効/無効スイッチ
(SCD)がOFFのときはステップ(#940)に進む。
このステップ(#940)のフローを第16図を参照して
説明すると、まずステップ(#1450)でICカードの装着
の有無を判定し、ここでICカードが装填されていないと
き(データCkbo=0)はリターンし、ICカードが装填さ
れているとき(Ckbo=1)はステップ(#1455)に進み
上述した第15図のステップ(#1405)以降のフローを1
度通ったことを示すフラグ(CDF)がセットされてるか
否かを判定し、該フラグ(CDF)がセットされていると
きは、次のステップ(#1460)で、これをリセットして
リターンし、フラグ(CDF)がセットされていないとき
は、そのままリターンする。
第12図に戻り、マイコン(μC)は次にステップ(#
945)でICカードによるモード変更、或いはデータ設定
モードをセット,リセットする常開のスイッチ(SCDS
のON,OFFを判定し、これがONの場合、OFFの場合、それ
ぞれのサブルーチンの制御に係るステップ(#955),
(#950)を通ってリターンする。これを第17図,第18
図に示し説明する。
まず、第17図はスイッチ(SCDS)がONされているとき
のサブルーチンを示しておりマイコン(μC)はステッ
プ(#1500)においてモード設定カードが装着されてい
るかを判定し、そのカードが装着されていない場(Ckb1
〜Ckb6≠00H)、すぐにリターンする。モード設定カー
ドが装着されている場合(Ckb1〜Ckb6=00H)には、こ
のフローを1度通ったことを示すフラグ(CDSF)がセッ
トされているかを判定し(#1510)、セットされていな
い場合、これをセットし(#1515)、セットされている
場合にはステップ(#1515)をスキップしてリターンす
る。
次に、第18図に示す前記スイッチ(SCDS)のOFFのサ
ブルーチンを説明すると、まずモード設定カードが装着
されているか否かをステップ(#1550)で判定し、装着
されていない(Ckb1〜Ckb6≠00H)場合はリターンす
る。装着されている場合(Ckb1〜Ckb6=00H)であって
も、スイッチ(SCDS)が操作され当然〔SCDS ON〕のフ
ローを実行したことを示すフラグ(CDF)がセットされ
ているか否かを判定するステップ(#1555)でフラグ
(CDF)がセットされていないときはリターンする(#1
555)。前記フラグ(CDF)がセットされているときは、
データ設定モードへの突入或いは解除の為にスイッチ
(SCDS)がON,OFFされたものであり、これらのどちらか
を判定するためにデータ設定モードを示すフラグ(SET
F)がセットされているか否かを判定する(#1560)。
その結果、セットされていると判断された場合には、そ
のフラグ(SETF)をステップ(#1570)でリセットし、
続いてステップ(#1572)でE2PROMへのデータ書き込み
を示すフラグ(WRTF)をセットし、スイッチ(SCDS)の
操作によるデータ設定モードの解除が終了したとして、
ステップ(#1575)でフラグ(CDF)をリセットしてデ
ータ設定モードを解除する。セットされていないときに
は、データ設定モードへの移行であるとしてこのフラグ
(SETF)をセットする(#1565)と共に、フラグ(CDS
F)をリセットして(#1575)、リターンする。
以上のようにして第12図にすキー設定の制御を終える
と、マイコン(μC)は第6図においてステップ(#44
0)からステップ(#442)へ進み、ここでICカード装着
且つデータ設定モードであることを示すフラグ(SETF)
がセットされているか否か判定し、セットされていれば
ステップ(#455)へ進んで後述するカードデータ交信I
Iのルーチンを実行する。セットされていなければステ
ップ(#445)へ進んで測光データを測光回路(LM)よ
り入力し、露出に使用するスポット測光値を作成する。
ここで、第11図に示した測光範囲及び第19図に示したマ
イコン(μC)の測光データの入力及び作成のフローチ
ャートを参照して測光値の作成に関して説明する。第19
図において、まずマイコン(μC)は、AEロックを示す
フラグ(AELF)がセットされているか否かをステップ
(#1600)で判定し、該フラグ(AELF)がセットされて
いるときは、測光値の更新を行わないのでリターンす
る。フラグ(AELF)がセットされていないときには、端
子(CSLM)を「H」レベルにし、測光回路(LM)に対し
て測光データ出力の命令を行い、シリアル交信を行う
(#1605,#1610)。
この交信によって、第11図に示した4つの測光範囲の
輝度値(Bv1〜Bv4)を入力する。交信を終えると端子
(CSLM)を「L」レベルにする(#1615)。そして、次
のステップ(#1620)でスポット測光が選択されている
か否かを判定し、選択されているとき(Fb12=1)、測
光範囲(LM2)の輝度値(Bv2)をスポット値(Bvsp)と
する(#1660)。多点モードであるとき(Fb12=0)は
ステップ(#1620)から(#1622)へ進み焦点検出不可
能を示すフラグ(AFNF)がセットされているか否かを判
定し、セットされていないときには、前記ステップ(#
1660)へ進んで、中央部の小さな測光範囲(LM2)をス
ポット値(Bvsp)としてリターンする。フラグ(AFNF)
がセットされているときにはレンズから入力した距離情
報と焦点距離情報に基づいて像倍率βをβ=焦点距離/
距離から算出する(#1625)と共に、次のステップ(#
1630)において、この像倍率βが所定値(K)以上であ
るか否かを判定し、撮影画面に占める被写体の大きさを
決める。所定値以上であれば被写体は大きいとしてステ
ップ(#1640)で各測光範囲(LM1),(LM2)(LM3
の輝度値(Bv1),(Bv2),(Bv3)の平均をスポット
測光値(Bvsp)とし、リターンする。
前記像倍率βが所定値未満である場合、焦点検出に用
いた焦点検出範囲を含む測光範囲を主被写体の測光値
(Bvsp)とする。本実施例では、それらの焦点検出範囲
を示すどのフラグ(AF1F〜AF3F)がセットされているか
でその範囲を判別し、フラグ(AF1F)がセットされてい
る場合には、測光範囲(LM1)の輝度値(Bv1),フラグ
(AF2F)がセットされている場合には測光範囲(LM2
の輝度値(Bv2)、いずれのフラグもセットされていな
いとき即ち、第3アイランド(AF3)のディフォーカス
量が選択されているときは測光範囲(LM3)の輝度値(B
v3)を夫々スポット測光値(Bvsp)とする(#1645〜#
1665)。
このようにしてスポット測光値を決めると、マイコン
(μC)は第6図においてステップ(#450)に進んでA
Eロックに関する制御を行うが、これを第20図に示した
フローチャートを参照して説明する。尚、ここで、AEロ
ックの解除には、AEロックスイッチ(SAEL)が1回押さ
れるとその押されている間ずっとAEロックがかかり、再
度AEロックスイッチ(SAEL)を押すか或いは電源自己保
持が解除されるとAEロックが解除されるモード(10秒ホ
ールドモード)と、AEロックスイッチを押している間だ
けAEロック状態となるモードとがあるが、これらのモー
ドはICカードによって選択される。第20図において、マ
イコン(μC)は、まずステップ(#1700)において、
前記2つのモードのいずれのモードであるかをE2PROMの
データ(MSb5)に基づいて判定し、10秒ホールドモード
のとき、ステップ(#1705)に進んで、AEロックスイッ
チ(SAEL)がONされているか否かを判定し、ONされてい
ない場合、AEロックスイッチが操作されステップ(#17
05)以降のフローを実行したことを示すフラグ(AE ON
F)をリセットして(#1710)リターンする。
ステップ(#1705)において、AEロックスイッチ(S
AEL)がONされていると、上記フラグ(AE ONF)がセッ
トされているか否かをステップ(#1715)で判定し、セ
ットされている場合はすぐにリターンする。セットされ
ていない場合はステップ(#1720)に進んで、AEロック
動作が働いていることを示すフラグ(AELF)がセットさ
れているか否か判定し該フラグ(AELF)がセットされて
いない場合はAEロックを行うべく操作されたとして、こ
れをセットし(#1730)、フラグ(AELF)がセットされ
ているときは、AEロックが動作中に解除すべく操作され
たとしてフラグ(AELF)をリセットし、夫々ステップ
(#1735)に進み、AEロックスイッチ(SAEL)が操作さ
れ、このフローを実行したことを示すフラグ(AE ONF)
をセットしてリターンする。
ステップ(#1700)において、10秒ホールドモードで
ないときは、ステップ(#1740)においてAEロックスイ
ッチ(SAEL)がONされているか否かを判定し、ONされて
いないときはフラグ(AELF)をリセットする(#175
5)。ONされているときは、フラグ(AELF1)をセットし
(#1745)、電源保持用のタイマー(T1)をリセットス
タートして(#1750)、リターンする。このようにAEロ
ックスイッチ(SAEL)がONされているときは電源を保持
するようにしている。
第6図において、このAEロックの制御を終えるとマイ
コン(μC)はステップ(#455)において2度目のカ
ードとのデータ交信を行う。このデータ交信を第5図
(b)を参照して説明すると、マイコン(μC)はステ
ップ(#325)において、カードが装着されているか否
かを判定し、装着されていない場合(CKbo=0)データ
交信を行わずリターンする。カードが装着されている場
合、端子(CSCD)を「H」レベルにし(#330)、ICカ
ード(CD)にデータを出力し(#335)、ICカードが入
力側であることを示す。しかる後、ステップ(#340)
においてカメラに装着されているICカードがモード設定
カードであるか否かを判定し、データ設定モードのICカ
ードである場合(CKb1〜CKb6=00H)、第12図のステッ
プ(#900)でセンス・メモリーしたスイッチのデータ
をセットし(#344)、シリアル交信を行って(#34
8)、スイッチの情報をICカード(CD)に出力する。し
かる後、端子(CSCD)を「L」レベルになし(#35
0)、リターンする。
ステップ(#340)での判定においてモード設定カー
ドでない場合、即ちプログラムカードである場合(CKb1
〜CKb6=01H)、露出演算に必要なデータである露出演
算用データ,フラッシュデータ,及びレンズデータをセ
ットして、シリアル交信を行って、これらのデータをIC
カードに出力し、端子(CSCD)を「L」レベルにしてデ
ータ交信終了として、リターンする(#346〜#350)。
尚、露出演算用データとしては、測光値(Bvs),(B
VAV)フィルム感度(Sv)及びポジフィルムかネガフィ
ルムかを示すデータがあり、レンズデータとしては焦点
距離データ,開放F値(Avo),最大絞り値(Avmax)
が、またフラッシュデータとしてはフラッシュ強制発光
かオートかを示すデータ,フラッシュ未装着(電源OFF
含む)かを示すデータGN(ガイドナンバー),充電完了
の有無のデータ等がある。
第6図で上述のカードデータ交信(II)を終えると、
マイコン(μC)はステップ(#460)に進みここで露
出演算を行う。
この制御のフローを第22図〜第26図に示し説明する
と、まずマイコン(μC)は第22図のステップ(#200
0)でレンズが装着されているかを入力したレンズデー
タから判定し、装着されていないときには、実絞り測光
と同様に測光範囲(LM4)の測光値(BVAM)(これの代
わりに全体を平均した測光値でもよい)にフィルム感度
(Sv)及び露出補正値(△Ev)を加えて、シャッター速
度を算出しリターンする(#2005)。レンズが装着され
ている場合は、各露出モードに応じた露出演算を行う
(#2010〜#2040)。
そこで、Pモードの露出演算を第23図(a)〜(c)
に示し説明すると、マイコン(μC)は、まず、第23図
(a)のステップ(#2100)において逆光状態の判別を
測光範囲(LM4)の測光値(BVAM)とステップ(#445)
で求めたスポット測光値(Bvsp)との差が2Ev以上であ
るか否かで判定する(#2000)。2Ev以上あれば、電子
閃光装置が発光準備完了(メインコンデンサーが充電完
了)しているか否かをステップ(#2105)で判定し、発
光準備完了している場合、端子(FLOK)を「H」レベル
にして(#2110)、閃光撮影を可能にし、制御の露出値
(Ev)を測光範囲(LM4)の測光値(BVAM)等からEv=B
VAM+Avo+Sv−1+△Evで求める(#2115)。ここで、
1を引くのは逆光らしく見せるために背景を1Evオーバ
ーにするためである。尚、主被写体は電子閃光装置から
の閃光で適正露出にしようとしている。そして絞り値
(Av),シャッター速度(Tv)を決めるプログラムIの
サブルーチン(#2120)に進み、リターンする。これを
第23図(b)に示し説明すると、シャッター速度の制御
値(Tvc)を同調のTv=7(SS=1/125)とし、絞り値
(Av)を露出値(Ev)から7(シャッター速度)を減算
して求め、この絞り値(Av)が7(F=11)より大きい
か否かを判定し、大きい場合、制御絞り値(Avc)を7
に制限してリターンする(#2215)。絞り値(Av)が7
以下である場合、演算絞り値(Av)が開放絞り値(Av
o)より小さいか否かを判定し、小さい場合、開放絞り
値(Avo)を制御絞り値(Avc)とし、小さくない場合、
演算値(Av)を制御絞り値(Avc)としてリターンする
(#2220〜#2230)。
第23図(a)に戻り、ステップ(#2105)において、
電子閃光装置(FL)の発光準備が完了していない場合、
端子(FLOK)を「L」レベルにし(#2125)、主被写体
を適正露出とするべく、制御露出値(Ev)を測光範囲の
スポット値(Bvsp)等からEv=Bvsp+Avo+Sv+△Evで
求め(#2130)、絞り値(Av),シャッター速度(Tv)
を求めるプログラムIIのサブルーチン(#2135)に進み
リターンする。
第23図(c)にこれを示し説明すると、まずステップ
(#2250)で絞り値(Av)をAv=5/8Ev−25/8から求
め、この絞り値(Av)がレンズの最大絞り値(Avmax)
より大きいか否かを判定し(#2255)、大きい場合には
制御絞り値(Avc)を最大絞り値(Avmax)として(#22
60)、ステップ(#2280)に進む。ステップ(#2255)
において絞り値(Av)が最大絞り値(Avmax)以下のと
き、絞り値(Av)が開放絞り値(Avo)より小さいか否
かを判定し、小さい場合には制御絞り値(Avc)を開放
絞り値(Avo)、小さくない場合は演算絞り値(Av)を
制御絞り値(Avo)としてステップ(#2280)に進む
(#2265〜#2275)。
ステップ(#2280)では、シャッター速度(Tv)を露
出値(Ev)から制御絞り値(Avc)を演算して求め、次
のステップ(#2285)では、これが最高シャッター速度
(Tvmax)より大きいか否かを判定し、大きい場合に
は、制御シャッター速度(Tvc)を(Tvmax)に制限し
(#2290)、大きくない場合、演算シャッター速度(T
v)を制御シャッター速度として(#2295)、リターン
する。
第23図(a)に戻り、ステップ(#2100)において、
BVAM−Bvspの差が2未満のとき、逆光状態でないとして
ステップ(#2145)に進み、測光範囲(LM1)〜(LM4
の平均測光値(Bv1+Bv2+Bv3+Bv4)/4から露出値(E
v)を求め、閃光装置が発光準備完了しているか否かを
検出する(#2150)。
発光準備完了しているときは、ステップ(#2155)に
進んで閃光撮影の有無を自動的に判定する閃光撮影オー
トモードであるか否かを判定し、オートモードであると
き、上述のプログラムIIで絞り値(Av)及びシャッター
速度(Tv)を決め(#2160)、そのシャッター速度(T
v)が手振れ警告の速度(Tv=6,1/60)未満であるか否
かを判定する(#2165)。そして、手振れ警告の速度未
満のとき、低速度として閃光撮影を行うべくステップ
(#2170)へ進み、またステップ(#2155)においてオ
ートモードでないときも強制発光を行うとしてステップ
(#2170)に進む。そして、プログラムIにて閃光撮影
時の絞り値(Av)及びシャッター速度(Tv)を決め端子
(FLOk)を「H」レベルとし(#2175)、閃光撮影を可
能とする。
しかしながら、ステップ(#2150)において、発光準
備完了していないときは、定常光による撮影としてステ
ップ(#2180)に進んでプログラムIIにより絞り値(A
v)、シャッター速度(Tv)を決め、端子(FLOk)を
「L」レベルにして(#2185)、リターンする。ステッ
プ(#2165)においても、シャッター速度(Tv)が6以
上のときは、同様にステップ(#2185)に進んでリター
ンする。
次に、Aモードのときの絞り値(Av),シャッター速
度(Tv)の決定の為のフローチャートを第24図に示し説
明すると、まず電子閃光装置が発光準備完了であるか否
かを判定し、発光準備完了であれば、制御シャッター速
度(Tvc)を7(1/125)とし、端子(FLOk)を「H」レ
ベルとし、制御絞り値(Avc)を設定絞り値(Av)とし
てリターンする(#2300〜#2310及び#2345)。発光準
備完了していない場合は、平均測光値から露出値(Ev)
を求め、この露出値(Ev)から設定絞り値を減算したも
のをシャッター速度(Tv)とする(#2315,#2320)。
そして、次のステップ(#2325)で、そのシャッター速
度(Tv)が制御可能な最高シャッター速度(Tvmax)よ
り大きいか否か判定し、大きい場合には、最高シャッタ
ー速度(Tvmax)を制御シャッター速度御(Tvc)とし、
大きくない場合には、演算シャッター速度(Tv)を制御
シャッター速度(Tvo)として、それぞれステップ(#2
340)に進む(#2325〜#2335)。ステップ(#2340)
では端子(FLOK)を「L」レベルにし、次のステップ
(#2345)では設定絞り値(Av)が制御絞り値(Avc)
となるようにする。
次に、Sモードのときの制御を第25図に示し説明する
と、まずステップ(#2400)において露出値(Ev)を平
均測光値等から求め、発光準備完了しているか否かをス
テップ(#2405)で判定し、発光準備完了している場
合、端子(FLOk)を「H」レベルにする(#2410)。
次に、ステップ(#2415)でシャッター速度(Tv)が
7以下であるか否かを判定し、7以下であれば設定シャ
ッター速度(Tv)を制御シャッター速度(Tvc)とし
(#2420)、7を超える場合は同調速度7を制御シャッ
ター速度(Tvc)として、それぞれステップ(#2430)
に進む。
ステップ(#2430)では、絞り値(Av)を求めた露出
値(Ev)から制御シャッター速度(Tvc)を減算して求
め、この絞り値(Av)が開放絞り値(Avo)より小さい
か否かを判定し(#2435)、小さい場合には制御絞り値
(Avc)を開放絞り値(Avo)として(#2440)リターン
する。一方、絞り値(Av)が開放絞り値(Avo)より小
さくない場合には、最大絞り値(Avmax)より大きいか
否かを判定し(#2445)、大きい場合には最大絞り値
(Avmax)を制御絞り値(Avc)とし(#2450)、大きく
ない場合は演算絞り値(Av)を制御絞り値(Avc)とし
て(#2455)、リターンする。
ステップ(#2405)において、発光準備完了していな
いときは、設定したシャッター速度(Tv)を制御シャッ
ター速度(Tvc)とし(#2460)、端子(FLOk)を
「L」レベルとして(#2465)、ステップ(#2430)に
進み、これ以降のフローを実行する。
次にMモードであるとき(第26図参照)は発光準備完
了しているか否かをステップ(#2500)で判定し、完了
していないときには端子(LFOk)を「L」レベル、完了
しているときには端子(FLOk)を「H」レベルにして、
それぞれステップ(#2515)に進み、予め設定した絞り
値(Av)を制御絞り値(Avc)に、また、次のステップ
(#2520)でシャッター速度(Tv)を制御シャッター速
度(Tvc)としてリターンする。
第6図に戻り、露出演算(#460)を終えると、カメ
ラのマイコン(μC)は、ICカード(CD)との3回目の
データ交信を行う(#465)。第5図(c)にこの制御
のフローチャートを示し説明すると、まず端子(CSCD)
を「H」レベルにして、ICカード(CD)とシリアル交信
を行い(#360)、ICカードへICカードが出力側である
ことを知らせる(#360)。ここで、時間待ちし(#36
5)、シリアル交信を行ってICカード(CD)からデータ
を入力し(#370)、このデータ交信を終えると端子(C
SCD)を「L」レベルにしてリターンする。
なお、このフローにおいて、ICカード(CD)から送ら
れてくるデータとしては、該ICカードがモード設定カー
ドのときとプログラムのときとでは相違し、まずモード
設定カードである場合には、モード設定のデータ(第7
表のCKb8〜CKb22)と、表示を行うか否かを決める表示
制御データ(CKb7)があり、一方プログラムカードであ
る場合には、制御用シャッター速度(C・Tvc),
制御用絞り値(C・Avc),閃光発光の有/無、閃
光調光発光をフル発光(Full発光)にする/しない,
カードによる制御を行う/行わない、のデータがある。
第6図でこのカードデータ交信(III)を終えると、
マイコン(μC)はステップ(#468)のカード制御の
フローを実行する。このフローは入力したデータに基づ
いて、ICカード(この場合、プログラムカード)による
カメラの制御を行うか否かの判定や、それを行う場合の
カメラの動作について示すものであるが、これを第27図
に示し説明すると、マイコン(μC)はまずカード機能
が選択されているか否かをステップ(#2602)で判定
し、カード機能が選択されている(CDFNF=1)のとき
にステップ(#2605)に進む。一方、カード機能が選択
されていない(CDFNF=0)ときには、ステップ(#267
7)で機能ビットの(Fb9)及び(Fb10)をそれぞれ0に
し、更に(#2680)で調光レベル変更量(F△Ev)をリ
セットしてリターンする。カード機能が選択されている
ときは次にプログラムカードが装着されているか否かを
判定し、プログラムカードが装着されている場合(CKb1
〜CKb6=01H)はステップ(#2610)においてICカード
によるカメラの制御か否かをICカード(CD)から入力し
たデータにより判定する。そして、ステップ(#2605)
でプログラムカードでない(Ckb1〜Ckb6≠01H)場合或
いはステップ(#2610)でICカードによるカメラの制御
でない(Ckb23=0)場合はステップ(#2677)を経て
ステップ(#2680)に進む。
ICカードによるカメラの制御である(Ckb23=1)と
判定した場合には、制御絞り値(Avc),制御シャッタ
ースピード(Tvc),Full発光の有/無,閃光発光の有/
無等をそれぞれICカードから入力したデータにより決定
する(#2615〜#2645)。次に、入力したデータによい
閃光発光のモードか否かを判定し(#2650)、閃光発光
モードでないとき端子(FLOK)を「L」レベルにし(#
2685)、ステップ(#2680)に進む。閃光発光モードで
あるときは端子(FLOK)を「H」レベルにし(#265
5)、Full発光のモードか否かを検出する(#2660)。
そして、Full発光モードであるとき、ステップ(#266
5)で端子(Full)を「H」レベルにしてリターンし、F
ulL発光モードでないとき、端子(Full)を「L」レベ
ルにし(#2670)、調光レベル値変更量(C・F△Ev)
をセットして(#2675)、リターンする。
第6図において以上のようなICカードによるカメラの
制御の判定及び制御のルーチン(#468)を終えると、
表示の制御(#470)に移るが、これを第28図に示し説
明する。
まずマイコン(μC)は、カード機能が働いているか
否かを示すフラグ(CDFNF)がセットされているか否か
をステップ(#2700)で判定し、セットされている場合
には、次のステップ(#2710)〜(#2720)を1回通過
したことを示すフラグ(CD1F)がセットされているかを
ステップ(#2710)で判定する。ここで、フラグ(CD1
F)がセットされていないときには、これをステップ
(#2715)でセットして、カード機能が働いていない状
態から働く状態に変わったときにカードによる付加され
ている機能の表示を一定時間行う為のフラグ(DISPIF)
をステップ(#2720)でセットして、ステップ(#272
5)に進む。カード機能が働いていないとき(CDFNF=
0)には、ステップ(#2710)〜(#2720)を1回通過
したことを示すフラグをステップ(#2705)でリセット
してステップ(#2725)へ、又このフラグ(CD1F)がセ
ットされているときは何もせずにステップ(#2710)か
らステップ(#2725)へ進む。
ステップ(#2725)では、上記フラグ(DISPIF)がセ
ットされているか否かを判定し、セットされているとき
にはカードの種類がプログラムカードであるか否かをス
テップ(#2727)で判定し、プログラムカードである場
合にはシャッター速度の表示部のデータとして「PR
O」、カードが働いていることを示す「CARD」の表示を
示すデータをステップ(#2728)で作成する。尚、この
場合の表示は第34図(b)に示す如きものである。
プログラムカードでない場合、即ち、モード設定カー
ド、或いはカード未装填である場合、ステップ(#272
9)でカメラに設定されているカードによる機能をE2PRO
Mから読み出し、第34図(a)に示すような表示データ
を作成する。尚、表示データ及び表示内容は設定されて
いる内容に応じて変化する。
ステップ(#2725)でフラグ(DISPIF)がセットされ
ていない場合、次のステップ(#2730)でカードによる
表示制御を行うか否かを判定し、ICカード(CD)による
表示制御を行う場合(CKb7=1)にはICカードから入力
したモード設定のデータに応じた表示データを作成する
(#2735)。
ステップ(#2730)でICカードからのカード表示制御
信号がない(Ckb7=0)とき、ステップ(#2736)に進
み、E2PROMへの書き込みフラグ(WRTF)がセットされて
いるか否かを判定する。書き込みフラグ(WRTF)がセッ
トされているとき、即ちカードによるデータ設定モード
が終了したとき、モード設定のサブルーチン(#2737)
に進み、更に表示データ(II)を作成してステップ(#
2745)に進む。上記モード設定のサブルーチンを第30図
に示し説明すること、ここでは、今現在カメラに設定さ
れているモードが新たに設定されたモードにあるか否か
を判定すると共に、ない場合には設定された別のモード
に移すようにしている。例えば、現在、露出のAモード
が選択されているが、ICカードにより露出モードの選択
からAモードが除かれてしまった場合、前のままのAモ
ード表示及び制御を行ってはおかしいので、これを防止
している。
さて、第30図のフローにおいてマイコン(μC)は、
まず変更可能のモードがあったときにリセットされるフ
ラグ(CHGF)をセットし(#3200)、設定可能な露出モ
ードが変更されたかをE2PROMのデータ(MSb6〜MSb8)と
ICカード(CD)から入力したデータ(CKb12〜CKb18)と
を比較して判定し(#3203)、異なっていた場合(即
ち、変更があった場合)、露出モードを強制的にPモー
ドとすべく、データ(Fb0,Fb1)を(0,0)にし(#320
5)、ステップ(#3210)に進む。
次に、ステップ(#3210)でH/Sモードであるか否か
を判定し、ある場合(CKb8=1)には上記フラグ(CHG
F)をリセットし、変更データ(CDb0〜CDb2)をH/S変更
(0,0,0)としてステップ(#3230)に進む(#3220,#
3225)。
H/Sモードがない場合(CKb8=0)にはデータ(Fb6,F
b7)を(0,0)のH/Sなしとして(#3215)、ステップ
(#3230)に進む。
ステップ(#3230)では、+/−モードが有るか否か
を判定し、有る場合(CKb9=1)、フラグ(CHGF)がセ
ットされているか否かをステップ(#3245)で判定し、
セットされている場合には、フラグをリセットし(#32
50)、且つステップ(#3255)で変更データ(CDb0〜CD
b1)を+/−変更(001)としてステップ(#3260)に
進む。
ステップ(#245)でフラグ(CHGF)がセットされて
いないときは、ステップ(#3250),(#3255)をそれ
ぞれスキップして直接ステップ(#3260)へ進む。
ステップ(#3230)において、+/−モードが無い場
合(CKb9=0)、補正なしとして、機能データ(Fb4,Fb
5)を(0,0)とし、補正露出量△Ev=0としてステップ
(#3260)に進む(#3235,#3240)。
ステップ(#3260)では、S/Cモードが有るか否かを
判定し、ある場合(CKb10=1)にはフラグ(CHGF)が
セットされているか否かをステップ(#3270)で判定
し、セットされているときには、これをリセットし(#
3275)、更にS/C変更としてステップ(#3280)で変更
データ(CDb0〜CDb2)を(0,1,0)として次のステップ
(#3285)に進む。
フラグ(CHGF)がセットされていないときには、ステ
ップ(#3275)及び(#3280)をスキップして直接ステ
ップ(#3285)に進む。ステップ(#3260)で、S/Cモ
ードがない場合(CKb10=0)には単写モードとすべ
く、ステップ(#3265)で機能データ(Fb3)を(0)
にして、ステップ(#3285)に進む。ステップ(#328
5)では、S/Aモードが有るか否かを判定し、ある場合
(CKb11=1)には、ステップ(#3295)でフラグ(CHG
F)がセットされているか否かを判定し、セットされて
いる場合、フラグ(CHGF)をリセットして(#3300)、
更に次のステップ(#3305)でS/A変更として変更デー
タ(CDb0〜CDb2)を(0,1,1)としてリターンする。先
のステップ(#3295)でフラグ(CHGF)がセットされて
いないとき、変更可能のモードはないとし(#3310)、
変更データ(CDb0〜CDb2)を(1,0,0)としてリターン
する。
また、ステップ(#3285)でS/Aモードがない場合(C
Kb11=0)、ステップ(#3290)において多点測距モー
ド(Aモード)とすべく機能データ(Fb2)を(0)と
してリターンする。
第28図において、上述のモード設定(#2737)が行わ
れ、続いてデータ作成II(#2742)が行われる。データ
作成IIはカードによらない通常の表示〔例えば第2図
(u)〕を行うための表示データを作成するものであっ
て、カード機能が働いていない場合は第29図の如くCARD
の文字が削除された形となる。各ステップ(#2728),
(#2779),(#2735)及び(#2742)の全ての場合に
おいてデータ作成が行われた後はステップ(#2745)に
進み、表示制御回路とデータ交信を行うべく、端子(CS
DISP)を「H」レベルにし、続いてステップ(#2750)
でシリアル交信(カメラ出力側)を行って、交信終了
後、端子(CSDISP)を「L」レベルにする(#2755)。
次にカード機能を働かせたときに、一定時間表示を示
すフラグ(DISPIF)がセットされているか否かをステッ
プ(#2760)で判定し、セットされているときには0.5
秒待つ(#2765)。この時間、上記ステップ(#272
8),(#2729)で作成されたデータの表示が行われ
る。
次にステップ(#2770)でフラグ(DISPIF)をリセッ
トして、ステップ(#2775)に進む。前記ステップ(#
2760)でフラグ(DISPIF)がセットされていないとき
は、ステップ(#2765)及び(#2770)をスキップして
ステップ(#2775)へ進む。ステップ(#2775)ではIC
カードによる表示制御を一旦解除すべくデータ(CKb7
を0にする。
次に、制御シャッター速度(Tvc)が6未満(1/60)
であるか否かをステップ(#2780)で判定し、6未満で
あれば、ブザー警告を行うモードを選択しているか否か
を判定する(#2785)。選択している場合(MSb9〜MSb
12=0H,2H,4H,6H,8H,AH,CH,EH,)は、ブザーによる警告
を行うべく端子(OBZ)から一定時間所定の周波数のパ
ルスを出力し(#2790)、ステップ(#2792)に進む。
制御シャッター速度(Tvc)が6以上、或いはブザー
警告を行わないモードであるとき(MSb9〜MSb12=1H,
3H,5H,7H,9H,BH,DH,FH,)にはブザー警告を行わずステ
ップ(#2792)に進む。
ステップ(#2792)では、入力したモード設定のデー
タが示すカメラの機能をE2PROMのMSb0〜MSb12に書き込
むか否かを示すフラグ(WRTF)を判定し、セットされて
いれば、それをE2PROMに書き込む(#2794)。そして、
次のステップ(#2796)で、このフラグ(WRTF)をリセ
ットしてリターンする。ステップ(#2792)でフラグ
(WRTF)がセットされていないときはすぐにリターンす
る。
第6図において上述した表示の制御(#470)を終え
ると、マイコン(μC)はステップ(#471)におい
て、ICカードが装着され且つデータ設定モードが設定さ
れていることを示すフラグ(SETF)がセットされている
か否かを判定し、セットされていればステップ(#52
0)へスキップして全割込み許可可能としてリターンす
る。前記フラグがセットされていなければ、ステップ
(#475)へスキップしてレリーズスイッチ(S2)がON
されているか否かを判定し、ONされていないとき(IP7
=「H」)にはリターンする。ONされているとき(IP7
=「L」)にはワンショットAFか否かを判定する(#48
0)。ここで、ワンショットAFの場合には、合焦を示す
フラグ(AFEF)がセットされているか否かをステップ
(#485)で判定し、セットされていなければ前記ステ
ップ(#520)を経由してリターンする。
フラグ(AFEF)がセットされているとき、若しくはワ
ンショットAFでなくコンティニュアスAFのときは、ステ
ップ(#490)でこのフローの割込みを禁止し、次のス
テップ(#495)で露出制御を行った後(後述)、ステ
ップ(#500)でフィルムの1コマ巻上を行い(これも
後述する)、レリーズスイッチ(S2)がONか否かをステ
ップ(#505)で判定し、ONの場合(IP7=「L」)、連
写モードであるか否かをステップ(#510)で判定し、
連写モードであるとき(Fb3=1),ステップ(#515)
で全割込みを許可して〔SO〕のルーチンに進む。連写モ
ードでないとき(Fb3=0)はステップ(#505)に戻
り、レリーズスイッチ(S2)がOFFされるのを待ち、OFF
されるとステップ(#520)で全割込み許可してリター
ンする。
次に上記ステップ(#495)の露出制御のサブルーチ
ンを第31図に示し説明する。まずステップ(#2800)に
おいて、閃光装置(ST)から入力したデータに基づき、
充電が完了しているか否かを判定し、充電完了している
場合にはステップ(#2805)で端子(CSST)を(t2)間
「H」レベルとし、露出モードであることを示す。そし
て、調光量として、フィルム感度(Sv),露出補正量
(△Ev),ICカードからの閃光発光量補正量(F△Ev)
を算出し、これを調光回路(STC)にアナログデータと
してD/A変換した後に出力する(#2810)。
次のステップ(#2815)では、制御絞り値(Avc)に
基づいて絞り制御を行い、ミラーアップの制御を行った
(#2820)後、制御シャッター速度(Tvc)に基づいて
シャッター速度の制御を行い(#2825)、更にFull発光
信号端子を「L」レベルにして(#2830)、リターンす
る。
ここで閃光発光時のインターフェース回路の動作を第
9図(b)に基づいて説明すると、閃光撮影時には、端
子(FLOK)が「H」レベルであり、シャッターの先幕が
走行完了すると、X接点がONとなり、アンド回路(AND
21)から発光開始信号が電子閃光装置(ST)へ出力さ
れ、電子閃光装置(ST)では、これを入力し、発光を開
始する。Full発光モードでないとき、インバータ(I
N21)を介してアンド回路に「H」レベルが出力されて
おり、調光回路(STC)からの調光完了を示すパルス信
号を入力すると、アンド回路(AND22)はこれをオア回
路(OR21)を介して閃光装置に出力する。電子閃光装置
(ST)では、これを入力して閃光発光を停止する。Full
発光モードのときには、アンド回路(AND22)には
「L」レベルが入力され、アンド回路(AND22)は不差
動状態となり、調光信号が通過するのを禁止するので、
電子閃光装置(ST)には、閃光発光停止を示す信号が出
力されない。
第32図(a)及び(b)には、第6図のステップ(#
500)に示したフィルムの1コマ巻上げの制御のフロー
チャートを示してある。これについて説明すると、第32
図(a)においてマイコン(μC)はモーター巻上信号
をモータ制御回路(MD)に出力し、タイマー(T3)をリ
セットスタートさせる(#2850,#2855)。このタイマ
ーはフィルムが最終駒まで巻き上げられ、フィルムがつ
っぱったことを検知する為のタイマーである。マイコン
(μC)はステップ(#2860)において1コマ巻き上げ
られたことを示すスイッチ(SWD)がONたか否かを判定
し、ONしていない場合、この状態で2秒経過したかをス
テップ(#2865)で判定し、2秒経過した場合には、モ
ーターの停止の制御を行い(#2870)、フィルムがつっ
ぱったとして、このフィルムつっぱりの制御を行って
(#2875)、リターンする。前記つっぱりのサブルーチ
ンを第32図(b)に示し説明すると、オートリターン
(つっぱった後、自動的にフィルムを巻戻す)が選択さ
れているか否かをステップ(#2920)で判定し、選択さ
れているとき(MSb9〜MSb12=0H〜3H,8H〜BH、ここで
は16進数)には、モーター逆転の信号をモーター制御回
路(MD)へ与え、フィルム検出スイッチ(SFLM)がONに
なるのを待つ(#2930,#2935)。次にステップ
(SFLM)がONになったときフィルムを全部パトローネ室
へ巻き込むか否かを判定し、巻き込む場合(E2PROMのMS
b9〜MSb12=2H,3H,6H,7H,AH,BH,EH,FH)であれば1秒間
待って(#2945)、モーター停止制御(#2955)を行っ
た後、リターンする。
巻き込む場合でなければ(E2PROMのMSb9〜MSb12=0H,
1H,4H,5H,8H,9H,CH,DH)、0.2秒待ってモーター停止を
行ってリターンする(#2950)。
上記ステップ(#2920)でオートリターンでないとき
(MSb9〜MSb12=4H〜7H,CH,FH)はステップ(#2925)
へ進んで巻戻しスイッチ(SRW)がONされるのを待ち、O
Nされれば前記ステップ(#2930)に進む。
第32図(a)に戻り、ステップ(#2860)において、
1コマ巻上完了スイッチ(SWD)がONされると、ステッ
プ(#2880)でモーター停止の制御を行った後、次のス
テップ(#2885)でフィルム枚数のカウンターが順算式
であるか否かを判定し、順算式である場合(MSb9〜MSb
12=0H〜7H)、ステップ(#2890)でフィルム撮影済枚
数を示すカウンターのカウント数(N1)を1だけインク
リメントし、また逆算式である場合(MSb9〜MSb12)に
は、フィルム残り枚数を示すカウント数(N1)を1だけ
ディクリメントして、それぞれステップ(#2900)に進
む。ステップ(#2900)では、このフィルム枚数(N1
をE2PROMのMSb13〜MSb18に書き込む。
次に、裏蓋閉成検出スイッチ(SRC)、或いは巻戻し
スイッチ(SRW)が操作されたとき、端子(INT2)にパ
ルス信号が入力し、マイコン(μC)は第33図に示す
〔INT2〕の割込みを実行する。同図のフローにおいて、
マイコン(μC)は、まずこのフローへの割込みを禁止
し(#3000)、しかる後ステップ(#3005)で巻戻しス
イッチ(Srw)がONされているか否かを検出する。ONさ
れている場合には、巻戻し動作を行うべ第32図(b)に
示した〔巻戻し〕のルーチンを実行して割込みを許可し
てリターンする(#3010)。巻戻しスイッチ(SRW)がO
Nされていないときは、裏蓋閉成スイッチ(SRC)がONさ
れたとしてステップ(#3015)に進み、フィルムが存在
するか否かを判定する。フィルムがない場合、従って、
フィルム検出スイッチ(SFLM)がOFFの場合は、イニシ
ャルロードを行わずにステップ(#3100)に進む。これ
に対し、フィルムが存在する場合(即ち、SFLMがONの場
合)は、端子(CSDX)を「H」レベルにし、フィルム感
度読取り回路(DX)とシリアル交信を行ってフィルム感
度データ(Sv)及びフィルム撮影枚数値(N)を入力
し、交信を終えると端子(CSDX)を「L」レベルにする
(#3020〜#3030)。そして、数(N1)を−2にセット
し(#3035)、続いて端子(CSDISP)を「H」レベルに
し、表示制御回路とシリアル交信を行い(#3045)、フ
ィルム数(N1)を示すデータ以外は表示しないデータを
出力し、シリアル交信を終えると端子(CSDISP)を
「L」レベルとする(#3050)。このフィルム枚数
(N1)の数値に対し表示は2つの7セグメントを用いて
表示される。次にマイコン(μc)はモーター巻上を示
す信号を巻上げ制御回路に出力し(#3055)、1コマ巻
き上げられるのを待ち(#3060))、1コマ巻上げスイ
ッチ(SWD)がONすると、フィルム枚数(N1)に1を加
えて、1になったか否かを判定し、1になっていなけれ
ば、ステップ(#3040)にもどる。1になっていれば、
ステップ(#3075)へ進んでモーターを停止し、更にフ
ィルムカウンターが順算式であるか否かをステップ(#
3080)で判定し、順算式である場合、ステップ(#308
5)で(N1)に1、順算式でない場合、ステップ(#309
0)で読み取ったフィルム撮影枚数(N)を(N1)と
し、ステップ(#3095)に進む。そして、ステップ(#
3095)では、上記(N1)とフィルム感度とをE2PROMの所
定のアドレスに書込み、書込み終了後、全割込みを許可
して(#3100)、リターンする。
以上において、本実施例のカメラ側のマイコン(μ
C)の動作について、各種フローチャート等を用いて説
明したが、次にこのカメラに装着されるICカードの制御
につてもフローチャートを用いて説明する。尚、モード
設定カード,プログラムカードに分けてそれぞれ説明す
ることにする。ICカード(CD)にはE2PROMを内蔵したマ
イコン(μC2)が組込まれている。
まず、モード設定カードから説明するとICカード(C
D)がカメラに装着されると、電源が供給されると共に
上述したように、カメラのマイコン(μC)に割り込み
がかかり、クロック(φ)が送られてきて、ICカード側
のマイコン(μC2)は駆動可能の状態となる。
ICカード側では、カメラへの装着により端子(RE)に
「L」から「H」レベルへ変わる信号が入力し、マイコ
ン(μC2)は第35図(a)に示すフローを実行する。同
図において、マイコン(μC2)は、まずフラグ出力ポー
トのリセット(#5D5)及びRAMのビット(CCKb0〜CCK
b2)を(0,0,0)にリセットし、第8表に示したE2PROM
(CMSb0〜CMSb11)のデータを第9表に示したRAMのビッ
ト(CCKb3〜CCKb14)の内のデータの内容に応じたビッ
トに移し(#CD10)、割込み待ちとなる(#CD15)。
このE2PROMのデータの内容としては、カメラのE2PROM
のデータ(MSb0〜MSb3,MSb5〜MSb12)と同様のデータが
置き込み可能となっている。
カメラから、データ交信要求を示す信号(CSBCK)が
送られると、ICカードのマイコン(μC2)は割込み〔IN
T〕を実行するが、これを第35図(b)に示し説明する
と、マイコン(μC2)はステップ(#CD50)でカメラと
シリアル交信を行うべく制御し、カメラから送られてく
るデータ交信用のクロック(SCK)に基づいて、カメラ
からのデータを入力し、何番目のデータ交信(I,II,II
I)であるかを判定する(#CD55)。データ交信Iであ
る場合、まずICカードがどのような種類(モード設定、
或いはプログラム)であるのかをカメラに示すデータを
設定して(今の場合モード設定カード)、カメラから送
られてくるクロック(SCK)に基づいてデータを出力し
て(#CD60)、割り込みを待つ(#CD63)。データ交信
がIIである場合、ステップ(#CD70)からステップ(#
CD75)に進み、カメラから送られてくるデータ(この場
合、キーデータ)をクロック(SCK)に同期して入力す
る。この入力したデータに基づいて、データセットのル
ーチン(#CD75))を行って、割り込み待ちとなる(#
CD63)。
このデータセットのルーチンを第35図(c)に示し説
明すると、カードデータ設定スイッチ(SCDSがONされて
るか否かをステップ(#CD100)で判定し、そのスイッ
チのON或いはOFFに応じてステップ(#CD110,#CD105)
で、それぞれの制御〔SCDS ON〕〔SCDS OFF〕のフロー
を経てステップ(#CD115)へ進む。この制御のフロー
を第35図(d),(e)に示すが、この制御は第17図、
第18図に示した〔SCDS ON〕,〔SCDS OFF〕のフローと
比べステップ(#1500)及びステップ(#1550)のモー
ド設定カードの判定のステップがない(これはカード側
では不要である)だけで、他は同一であるので説明を略
す。
尚、フラグの頭にCがついているのはカメラ側のフラ
グと区別する為であり、その機能はCがついていないカ
メラ側のフラグの機能と同じである。
第35図(c)に戻り、ステップ(#CD115)では、セ
ットフラグ(CSETF)がセットされているか否かを判定
し、セットされていない場合は、〔SCDS ON〕のフロー
を一度通り、〔SCDS OFF〕のフローを通っていないとき
にセットされているフラグ(CCDSF)がセットされてい
るか否かをステップ(#CD120)で判定する。
尚、本実施例でカードデータ設定スイッチ(SCDS)は
OFFで変更モードに入るようになっており、ステップ
(#CD115)でフラグ(CSETF)がセットされていないと
きは、設定変更はまだできていないが、そのように変わ
ったことを表わす。
フラグ(CCDSF)がセットされているときには、表示
制御フラグ(DISPCF)をセットし(#CD125)、フラグ
(CCDSF)がセットされていないときはリセットして
(#CD130)、リターンする。
この表示制御フラグ(DISPCF)のセット,リセットで
カメラ側の表示をデータ設定モード時の表示にするか否
かを決定している〔第28図のステップ(#2730)〕。ス
テップ(#CD115)で、フラグ(CSETF)がセットされて
いるとき、前記スイッチ(SSE),(SFUN),
(SEXP),(SAEL),(Sup),(Sdn)のいずれかの操
作に応じたフロー(SSE ON),(SFUN ON),(SEXP O
N),(SAEL ON),(Sup ON),(Sdn ON)を実行して
ステップ(#CD125)に進む(#CD135〜#CD190)。
以下、これらのスイッチの操作に応じたフローを説明
する。
まず、変更データ選択スイッチ(SSE)により変更モ
ードの選択は、第35図(f)に示すように、そのときの
RAMのビット(CCkb0〜CCkb2)に応じた位置の次の位置
に進む。このとき同時に上記ビット(CCkb0〜CCkb2)も
変更してリターンする(#CD300)。
変更データ有効/無効切換えスイッチ(SFUN)による
モードの変更可能の選択は、第35図(g)に示すよう
に、変更モードの選択位置に応じたところのモードがセ
ット(変更可、ビット=1)されているならば、モード
リセット(変更無、ビット=0)、セットされていなけ
れば、それぞれセットしてリターンする。信号でいえ
ば、(CCkb3〜CCkb6)をセット(=1),リセット(=
0)にすることを意味する。ステップ(#CD410)で
は、S/Aモードになっていることはいうまでもない。
次に、露出モード組合せ選択スイッチ(SEXP)による
選択可能の露出モードの選択は、第35図(h)に示すよ
うに、このスイッチ(SEXP)が操作されるごとに、1つ
進むと共に、ビット(CCkb7〜CCkb9)の状態を変える。
AEロックスイッチ(SAEL)の操作によるAEロックモー
ドの選択は、第35図(i)に示すように操作されるごと
に、スイッチ(SAEL)のONの期間AEロックするか、カメ
ラの電源保持期間(10秒ホールド)の間AEロックするか
が交互に入れ替わるようにビット(CCkb14)を変える。
アップスイッチ(SUP),ダウンスイッチ(Sdn)の各
操作による第2表に示したモードの選択については、第
35図(j)及び(k)に示すようにビット(CCkb10〜CC
kb13)の現在位置からアップスイッチ(Sup)が操作さ
れるとカウントアップ,ダウンスイッチ(Sdn)が操作
されるとカウントダウンするようになっており、これに
応じてビット(CCkb10〜CCkb13)を変更する。
第35図(c)で、ステップ(#CD100)により、カー
ドデータ設定スイッチ(SCDS)がONされ、順次歩進して
ステップ(#CD110)→(#CD115)→(#CD120)→
(#CD125)ときたとき、モード設定カードからのカー
ド表示制御信号(カード側では、DISPCFが1のとき、こ
の信号が出力される)に基づいて、カメラでは第28図の
ステップ(#2730)から(#2735)に進み、カードによ
って設定できるものであって、且つ今現在カメラが有し
ている機能の表示〔例えば第38図(b)に示す表示〕を
撮影中の表示〔第38図(a)〕に変えて行う。
変更データ選択スイッチ(SSE)が一度押されると、
カーソル(△)がH/Sの位置(ただし、現在設定されて
いないので、H/Sの表示はない)に来る〔第38図
(c)〕。この状態で変更データ有効/無効切換えスイ
ッチ(SFUN)が一度押されると、H/Sの機能の付加とい
うことで第38図(d)のようにH/Sが表示される。
次に、同様の動作、即ち変更データ選択スイッチ(S
SE),変更データ有効/無効切換えスイッチ(SFUN)が
順に一度押される動作が行われると、今度は+/−機能
の削減ということで第38図(e)のように表示される。
次に露出モード組合せ選択スイッチ(SEXP)が一度押
されると、第38図(f)のようにPAMSがPAMという表示
に変わる。AEロックスイッチ(SAEL)が一度押される
と、PUSH SPという表示が第38図(g)のようにHoldと
いう表示に変わる。
ここで、アップスイッチ(Sup)が一度押されると、
第38図(h)の表示のように2が1に変わる。
次に、カードデータ設定スイッチ(SCDS)が一度ONさ
れ、OFFされるとカード表示制御信号がカードから出力
されなくなり、カメラは(#2730)から(#2736)に進
み、このとき、E2PROMへの書込みを示すフラグ(WRTF)
がセットされており〔即ち、上記スイッチ(SCDS)が一
度ONからOFF(ただし、ONの前はカードによるデータ設
定モード)になったところであり〕、これにより、この
後の表示は(上記モード変更の操作がすべて行われたと
する)第38図(h)の表示から第38図(i)の表示に移
る。
第35図(b)に戻り、ステップ(#CD80)において、
データ交信が(III)であると判定されると、ステップ
(#CD85)で、シリアル交信(この場合カード側が出
力)を行って、ICカード機能データ(CCkb0〜CCkb14
及び(DISPCF)の信号をカメラ側へ与える。そして、E2
PROMへの書込みフラグ(CWRTF)がセットされているか
否かをステップ(#CD90)で判定し、セットされていな
ければステップ(#CD63)へ進んで、割り込み待ちと
し、セットされていれば、機能データ(CCkb3〜CCk
b14)をE2PROMの(CMSb0〜CMSb11)のビットの内のデー
タ内容に応じたビットに書込み(#CD92)、E2PROMへの
書込みフラグ(CWRTF)をリセットして(#CD95)、ス
テップ(#CD63)へ進み、割込み待ちとなる。
前記ステップ(#CD80)において、データ交信(II
I)でない場合は、スリープ信号であるとしてHALT状態
となる。
次に、プログラムカードの場合の説明を行う。本実施
例では、プログラムカードはスポーツを行っている場面
を撮りたい場合に有効なスポーツプログラムとなってい
る。
さて、ICカードがカメラに装着されると、カード側の
マイコン(μC2)のRESET端子に「L」レベルから
「H」レベルに変遷する信号が入力し、ICカードのマイ
コン(μC2)は第36図(a)に示す〔リセット〕のフロ
ーを実行し、ステップ(Q1)でフラグ及びポートをリセ
ットして割込みを待つ(Q2)。カメラからCSBCKの信号
が入力すると割込みがかかり第36図(b)に示す〔IN
T〕のフローを実行する。ICカードのマイコン(μC2
はカメラから送られてくるクロック(SCK)に基づいて
データ交信を行う(Q50)。このときのデータはどのよ
うな交信であるかをカメラがカード側に知らせるための
データであり、ICカードのマイコン(μC2)は、このデ
ータを入力して交信の内容を判別する(Q51)。データ
交信Iである場合には、カードの種類を示すデータ(こ
こではプログラムカードであること)及びAFのモードは
コンティニュアンス,測光ゾーンは多点であることをそ
れぞれ示すデータをカメラ側にシリアル交信(Q52)で
出力し、ステップ(Q56)に進んで割込みを待つ。
ここで、このプログラムカードは、スポーツの場面を
前提としているので、動きの激しい被写体に対応するた
めに常にピントがあっているコンティニュアスAF,測光
ゾーンも同じ理由で測光する範囲が広い多点,測距ゾー
ンは、動く被写体にピントを合わすので、広い多点が望
ましいが、撮影者の意志でピントを主被写体にのみシャ
ープに合わせたい場合を考えて切換え可能にする。
次に、露出演算の具体的なフローチャートの実施例を
説明する前に、このカードの制御の概要を説明してお
く。
◇屋外スポーツや運動会用のカード◇ 〔内容〕 動きのある被写体を比較的明るい場所で手振れしない
高速シャッターで撮影出来る。
〔制御〕
屋外スポーツ,運動会カードの制御内容を第37図のプ
ログラム線図に示す。この制御は下記のように行われ
る。
(イ)レンズの絞り値Avは、次の式で算出する。
Ev<21の時、Av=(3/4)・Ev−23/4 Ev≧21の時、Av=(1/2)・Ev−1/2 即ち、Ev<21の時はシャッター速度(Tv)を速くする
ために絞りを開放気味にする。よって、Av=(3/4)・E
v−23/4の計算を行う。
Ev≧21の時は既にシャッター速度(Tv)は十分に高速
であると考えられるので、(Av),(Tv)を両方ともな
めらかに変化させるためにAv=(1/2)・Ev−1/2の計算
を行う。
次に、開放絞り値AvoとAvの比較を行う。計算値がAvo
よりも小さい場合は、絞り値をその値にセット出来ない
ので、Avoに補正する。
次に、下記の式でシャッター速度(Tv)を求める。
Av≧Avoの時、Tv=Ev−Av Av<Avoの時、Tv=Ev−Avo (ロ)フィルムがネガフィルムの場合は、シャッター速
度(Tv)を速くする為にシャッター速度(Tv)の補正を
行う。
ネガフィルムはラチチュードが広いので、それを利用
して露出を1Ev程度アンダーにして高速シャッター速度
を保持する。
リバーサルフィルム(ポジ)はラチチュードが狭いの
で、補正は行わない。
(ハ)その他 上記制御は焦点距離が70mm以上のレンズが装着されて
いる場合に行う。その理由は、スポーツ撮影は被写体と
の距離が比較的あると考えられ望遠レンズでないと被写
体を十分に撮影出来ないと思われるためと、望遠レンズ
を使用しない場合は、被写体の像倍率が小さくなり、被
写体を追いかけるためにレンズを動かして手振れを起こ
す確率が少ないので制御は行わない。
この制御ではフラッシュは強制OFFとし、フラッシュ
の自動発光は行わない。その理由は、このプログラムカ
ードでは比較的明るい場所での撮影を対象としており、
被写体との距離が比較的あると考えているので、フラッ
シュを作動させても、その効果があまり無いと思われる
からである。
また、この制御ではフラッシュのスイッチが強制ONと
なっている場合は、制御を行わない。その理由は、この
制御では上記の理由でフラッシュの発光は行わないの
で、強制ONの時に制御を行うとフラッシュを発光させた
いという撮影者の意志に反することになるからである。
次に、前記プログラムカードの露出演算のフローチャ
ートを第35図(c)に示し、説明する。同図において、
プログラムカードのマイコンは、まずステップにおい
て入力されたデータよりレンズの有無を判定する。ここ
で、レンズがカメラ本体に取り付けられていない場合
は、開放絞り値(Avo)等のレンズデータはICカードに
来ない。よって、露出演算を行う事ができないので、ス
テップへ進み、露出制御をカメラ本体側に任せる。レ
ンズが装着されていれば、ステップへ進んで入力され
たデータよりレンズの焦点距離を調べる。焦点距離が70
mm未満のレンズでは前述の理由によってカードの制御は
行わないので、この場合もステップへジャンプしてカ
メラ本体に露出制御を任せる。焦点距離が70mm以上であ
れば、ステップで入力されたデータよりフラッシュの
強制発光スイッチの状態を調べる。フラッシュの強制発
光スイッチがONの場合には、前述した理由よりガードは
制御を行わないので、ステップへジャンプする。
一方、前記スイッチがOFFの場合は、次のステップ
で入力されたデータのスポット輝度(Bvs)とフィルム
感度(Sv)の和によって露出値(Ev)を計算する。そし
て、その露出値(Ev)の値により制御の内容を変える。
前述の理由により、Ev<21の時にはAv=(3/4)・Ev−2
3/4の式よりステップで(Av)を求める。Ev≧21の時
はAv=(1/2)・Ev−1/2の式よりステップで(Av)を
求める。
ステップで計算した(Av)とレンズの最小絞り値
(Avmax)との比較を次のステップで行う。そして、A
v≧Avmaxのときは、レンズをそれ以上絞り込むことがで
きないので、ステップでボディ制御用絞り値AvcをAvm
axとする。
一方、Av<Avmaxのときは、ステップでAvc=Avとす
る。このようにして、ボディ制御用絞り値Avcを求めた
後、ステップでシャッター速度(Tv)をTv=Ev−Avc
の式に基づいて計算する。
次のステップでは、このシャッタースピード(Tv)
とカメラの最高シャッター速度(Tvmax)との比較を行
う。ここで、Tv≧Tvmaxの時は、ステップへ進んで、
ボディ制御用シャッター速度(Tvc)を(Tvmax)とす
る。Tv<Tvmaxの時は、ステップでTvc=Tvとする。
上記ステップでEv<21であれば、ステップに示す
式で(Av)を計算した後、ステップへ進む。ステップ
では、ステップで計算した(Av)と開放絞りAvoと
の比較を行う。ここで、Av>Avoの時は(Av)と(Avma
x)との比較を行う為に前記ステップへ行く。Av≦Avo
の時はレンズの絞り値をそれ以上開放に出来ないので、
ステップへ進んでボディ制御用絞り値(Avc)を(Av
o)とする。そして、更にステップで、Tv=Ev−Avcの
式よりシャッター速度(Tv)を計算する。
前述した理由により、フィルムがネガフィルムの場合
は、シャッター速度(Tv)の補正を行わなければならな
いので、ステップでフィルムの種類を判別する。その
結果、リバーサル(ポジ)フィルムの場合は、シャッタ
ースピード(Tv)が極端に遅くなるのを防ぐためにステ
ップへ進む。
一方、ネガフィルムの場合は、ステップへ進み、シ
ャッター速度(Tv)が9より小さいか否か判定する。そ
して、Tv≧9の時は、ステップでボディ制御用シャッ
ター速度(Tvc)を(Tv)とする。Tv<9のときは、ス
テップに進んで更にシャッター速度(Tv)が8以上か
否か判定する。
ここで、Tv≧8のときは、Tvc=9とし(ステップ
)、Tv<8のときは、ステップでTv=Tv+1なる補
正を行い、次のステップへ行く。ステップではシャ
ッター速度(Tv)が極端に遅くなるのを防ぐために(T
v)の最高値をTv=−5(30秒)に制限するための比較
を行う。
ここで、Tv<5の時は、Tvc=−5とし(ステップ
)、Tv≧5の時は、Tvc=Tvとする(ステップ)。
前述した理由でフラッシュの制御は行わないので、ス
テップではフラッシュはOFFとするビットを立てる。
しかる後、ステップに進み、カメラの制御はプログラ
ムカードで計算した値を使用し、リターンする。
これら露出演算のフローを終えると、第36図(b)の
フローに戻って割り込みがあるのを待つ。
ここでカメラ側から割り込みがあり、このときデータ
交信IIIであれば演算した絞り値(CAvc),シャッター
速度(CTvc)のデータ及びカードによるカメラ制御を行
うか否か,Full発光の非強制(Fb9=0),強制発光の停
止(Fb10=0),調光補正量(CF△Ev)のリセットに関
するデータを作成し、シリアル交信を行ってカメラ側に
出力する。尚、上記以外の交信ではカードのマイコン
(μC2)は停止する。
ここで、本実施例の説明に出てくるスイッチ及びその
機能や各種データ等を表にして以下第1表〜第10表に示
す。
発明の効果 以上の通り本発明では、通常撮影(カメラの有する基
本機能)に応じた表示を行う第1表示と前記カメラに接
続されるアクセサリによる拡張機能の種類に関する第2
の表示が表示部に切り換え表示されるので、表示のため
のスペースの増大やコストアップを抑えることができ
る。しかも、その切り換えは前記拡張機能に関する設定
を行うための設定モードを有効にする手段により通常撮
影状態から前記設定モードの有効な状態になった時に、
第1の表示から第2の表示に切り換えられるようになっ
ているので、前記設定モードが有効になったことがユー
ザに分かり易く知らされるというメリットもある。
しかも、請求項2によれば、カメラとは別体の装置に
関する表示は、その別体の装置が有する機能の表示であ
るので、ユーザは別体の装置がどのような機能を有して
いるかを明確に知ることができる。
【図面の簡単な説明】 図はいずれも本発明の実施例に関するものであって、第
1図はカメラ全体の回路ブロック図,第2図はその表示
部における表示形態を示す図,第3図は電池装着時にお
けるカメラのリセットのルーチンを示すフローチャート
である。第4図は第3図における初期セットのルーチン
を示すフローチャートである。第5図はカメラとそれに
装着されたICカードで行われるデータ交信のフローチャ
ートである。第6図は測光・AF・表示・露出制御等を行
うルーチンを行うフローチャート,第7図はその中のレ
ンズデータ入力のルーチンを示すフローチャート,第8
図は同じくフラッシュデータ入力のフローチャートであ
る。第9図(a)は電子閃光装置の回路図であり、第9
図(b)はそのインターフェースの回路図である。第10
図(a)はAFルーチンのフローチャートであり、第10図
(b)はその中のディフォーカス量決定のフローチャー
ト,第11図は撮影画面内における測距範囲並びに測光範
囲を示す図である。第12図はカメラに設けられたキーの
設定ルーチンを示すフローチャートであり、第13図,第
14図(a),第14図(b),第15図,第16図,第17図,
及び第18図はその各種キーに係る具体的な設定ルーチン
を示すフローチャートである。第19図は測光データ作成
のルーチンを示すフローチャート,第20図はAEロックの
フローチャートである。第21図(a),第21図(b)は
絞り及びシャッター速度設定のフローチャートである。
第22図は露出演算のフローチャートであり、第23図
(a),第23図(b),第23図(c),第24図,第25図
及び第26図はその中の各モードのフローチャートであ
る。第27図はICカード(特にプログラムカード)による
制御のフローチャートである。第28図は表示のルーチン
を示すフローチャートであり、第29図はその中の1ステ
ップにおける表示例を示す図である。第30図はモード設
定のフローチャート,第31図は露出制御のフローチャー
ト,第32図(a)及び第32図(b)はフィルムの1コマ
巻上げに関するフローチャート,第33図は裏蓋閉成に関
する割込みのルーチンを示すフローチャートである。第
34図はカード装置時の表示例等を示す図である。 第35図はICカードの各種ルーチンを示すフローチャート
であり、第36図は特にプログラムカードの場合について
のフローチャート,第37図はプログラムカードに関する
プログラム線図である。第38図は第35図におけるフロー
チャートに関する表示例を示す図である。 (μC)……カメラ本体のマイコン, (μC2)……ICカードのマイコン, (CD)……ICカード, (DISP)……表示部, (DISPC)……表示制御回路, (SCDS)……カードデータ設定スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 武宏 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 山野 泰照 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 平野 雅康 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 大塚 博司 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (56)参考文献 特開 昭62−208028(JP,A) 特開 昭62−209430(JP,A) 特開 昭62−126782(JP,A) 特開 昭62−180625(JP,A) 特開 昭62−274220(JP,A) 特開 昭60−135922(JP,A) 特開 昭63−128320(JP,A) 特開 昭63−128321(JP,A) 特開 昭63−128323(JP,A) 特開 昭63−128330(JP,A) 特開 昭61−141430(JP,A) 特開 昭62−54240(JP,A) 特開 昭62−201424(JP,A) 実開 昭60−107836(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラの有する基本機能に対して、カメラ
    に接続することでカメラの機能の拡張ができるカメラと
    は別体のアクセサリが使用可能なカメラにおいて、 複数のセグメントにより表示を行う表示部と、 前記表示部に、前記基本機能に関する第1の表示と、前
    記拡張機能の種類に関する第2の表示と、を行うことが
    可能な表示手段と、 前記アクセサリがカメラに接続されているときに前記拡
    張機能に関する設定を行うための設定モードを有効にす
    る手段と、 前記有効にする手段により設定モードが有効になったと
    きに、前記表示部による表示を第1の表示から第2の表
    示に切り換えて表示するよう前記表示手段を制御する制
    御手段と、 を有することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】前記第2の表示は、前記カメラとは別体の
    アクセサリが有する機能に応じて表示内容を切り換える
    ことを特徴とする第1請求項に記載のカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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