JPH04108665U

JPH04108665U - 止水栓

Info

Publication number: JPH04108665U
Application number: JP1026491U
Authority: JP
Inventors: 野哲夫牧; 柴裕司平; 原理松; 渡美智治馬; 合伸治川; 浩一林
Original assignee: アイシン精機株式会社
Priority date: 1991-02-28
Filing date: 1991-02-28
Publication date: 1992-09-21

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案の技術的課題は、分岐栓を接続しなくて
も、便器洗浄用と局部洗浄用の２つの水路に洗浄水を供
給することのできる止水栓を提供することである。【構成】給水源より洗浄水の導入される主流路１３と、
該主流路１３を便器の洗浄に使用される洗浄水のタンク
に接続される第１水路１４ａと局部洗浄装置に連通され
る第２水路１４ｂとに分ける分岐路１４と、前記主流路
１３に配設され前記主流路から前記分岐路への洗浄水の
供給を止める止水弁１７を有することを特徴とする止水
栓１である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は止水栓に関し、特に局部洗浄装置が具備されるようなトイレに使用される止水栓に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、便器に局部洗浄装置を取付ける家庭が増えている。局部洗浄装置には局部を洗浄するための洗浄水が必要である。トイレ室内には便器を洗浄する洗浄水の蓄えられたロータンクが設置されているが、局部洗浄用の洗浄水は、衛生上の問題からロータンクからではなく、給水源から直接導水することが多い。元々、給水源からの導水は止水栓を介してロータンクへ送られているため、止水栓で水の通水を一旦止めてから止水栓に分岐栓を取付け、ロータンクと局部洗浄装置の両方への導水を行っていた。

【０００３】このような止水栓および分岐栓として、特公昭６４−８１４２号公報に開示されているものが知られている。図４に示すように、給水源３１に止水栓３２が接続され、止水栓３２に分岐栓３３が接続されている。そして分岐栓３３内は、給水源３１より止水栓３２を介して洗浄水の供給される主流路３３ａと、主流路３３ａから分かれて局部洗浄装置３４に洗浄水を供給する第１水路３３ｂと、同様に主流路３３ａから分かれてロータンク３５に洗浄水を供給する第２水路３３ｃとが形成されており、第１水路３３ｂには開閉弁３６が設けられているものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記した構造の止水栓は出水口が一つしかないため、新たに分岐栓を連結せざるを得なかった。

【０００５】そこで本考案は、予め局部洗浄装置が配設されることがわかっているトイレに有効に利用することができ、分岐栓を接続しなくても、便器洗浄用と局部洗浄用の２つの水路に洗浄水を供給することのできる止水栓を提供することにある。

【０００６】

【考案の構成】

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために本考案において講じた技術的解決手段は、給水源より洗浄水の導入される主流路と、該主流路を便器の洗浄に使用される洗浄水のタンクに接続される第１水路と局部洗浄装置に連通される第２水路とに分ける分岐路と、前記主流路に配設され前記主流路から前記分岐路への洗浄水の供給を止める止水弁を有することを特徴とする止水栓である。

【０００８】

【作用】

給水源に、従来の止水栓に代わり、本考案の止水栓を止水弁を締めた状態で取りつける。本考案の止水栓は、第１水路と第２水路の２つの水路をもっているため、夫々を便器の洗浄に使用される洗浄水のタンクと局部洗浄水を噴出する噴出口とに連通させ、後に止水弁を開くことにより、新たに分岐栓を接続しなくても給水源から洗浄水を導水させることができる。

【０００９】

【実施例】

本考案の実施例を図１乃至図３に沿って説明する。図１は本考案の止水栓１より洗浄水が供給される便器装置の全体図を示す。止水栓１は、給水源３１（図３）より洗浄水の導水されるパイプ９に配設されている。止水栓１には２つの出水口があり、一方の上方に向けて開口している第１出水口１０には、ロータンク６に連通する通水管７が接続されている。ロータンク６は便器２の後方に配置されており、内部に便器２内を洗浄する洗浄水が蓄えられている。また、止水栓１の側方に開口している他方の第２出水口１１には、局部洗浄装置３に供給口４から通水する通水管１２が接続されている。局部洗浄装置３は便器２の後部上面に配設されており、内蔵されたノズル（図示せず）の先端より洗浄水が噴出され、局部を洗浄するようになっている。

【００１０】次に止水栓１について図２に基づいて説明する。止水栓１の内部には、給水源３１から洗浄水が給水される主流路１３と、主流路１３の下流側に接続される分岐路１４が形成されている。分岐路１４のうち、一方の第１水路１４ａはロータンク６に連通しており、他方の第２水路１４ｂは局部洗浄装置３に連通している。第２通路１４ｂに連通している通水管１２の端部にはフレアナット１６が配設されており、パッキン１５を介してこのフレアナット１６を第２水路１４ｂの外周に形成されている溝と螺合させて、第２水路１４ｂと通水管１２内の通路とを連通させている。第１水路１４ａと通水管７内の通路も、同様な手段により接続されている。

【００１１】尚、主流路１３には止水弁１７が設けられいる。止水弁１７は、主流路１３に一体的に形成された弁座１８と、弁座１８に当接して主流路１３を止水する弁体２０より主に構成されている。主流路１３のＬ字型に屈曲している外壁部１３ａにはネジ孔１３ｂが穿設されており、このネジ孔１３ｂに孔１９ａを有する止水体１９が、シール部材であるＯリング２１を介して螺合されている。止水体１９の孔部１９ａには弁体２０の円柱部２０ｇがＯリング２０ｆを介して係合し、止水体１９の内周に形成されたメネジ１９ｂには弁体２０の外周に形成されたオネジ２０ｅが螺合している。弁体２０の一端にはパッキン２０ｃがネジ２０ｄで弁体２０に固定され、パッキン２０ｃを介して弁体１８と当接可能になっている。

【００１２】こうして、主流路１３を開けるときは、弁体２０の他端に形成されている溝部２０ｂをドライバーで回し、弁体２０のパッキン２０ｃを弁座１８より離し、主流路１３を開放する。逆に閉じるときは、溝部２０ｂを逆方向に回すことによって弁体２０を弁座１８に当接させて、主流路１３を止める。実際に、本実施例の止水弁を取付けるときは、止水弁１７を締めた状態でパイプ９に取付け、第１水路１４ａ、第２水路１４ｂとをそれぞれの通水管に接続した後、止水弁１７を開くことが望ましい。

【００１３】図３に本実施例の洗浄水の流れのブロック図を示す。このように、洗浄水は給水源３１から止水栓１の主流路１３に供給され、止水弁１７が開いているときは、第１水路１４ａおよび第２水路１４ｂを通って、それぞれロータンク６、局部洗浄装置３に供給される。このように、本実施例によれば、止水弁が分岐路を有しているため、止水弁を取付けるだけでロータンク６と局部洗浄装置３の両方に接続することができ、新たに分岐栓を配設しなくてもよい。

【００１４】

【考案の効果】

本考案によれば、止水弁が分岐路を有しているため、止水弁を取付けるだけで洗浄水のタンクと局部洗浄装置の両方に接続することができ、新たに分岐栓を配設する必要がない。このため、取付けの際に必要な部品数を少なくすることができるだけでなく、取付けの際に必要となる工数を大幅に低減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の止水栓の取付けられた便器装置の全体
図を示す。

【図２】止水栓の断面図を示す。

【図３】本考案による止水栓を使用しての洗浄水の流れ
のブロック図を示す。

【図４】従来の止水栓を使用しての洗浄水の流れのブロ
ック図を示す。

【符号の説明】

１止水栓３局部洗浄装置６ロータンク１３主流路１４分岐路１４ａ第１水路１４ｂ第２水路１７止水弁３１給水源

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者馬渡美智治愛知県刈谷市朝日町２丁目１番地アイシン精機株式会社内 (72)考案者川合伸治愛知県刈谷市朝日町２丁目１番地アイシン精機株式会社内 (72)考案者林浩一愛知県刈谷市朝日町２丁目１番地アイシン精機株式会社内

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】給水源より洗浄水の導入される主流路
と、該主流路を便器の洗浄に使用される洗浄水のタンク
に接続される第１水路と局部洗浄装置に連通される第２
水路とに分ける分岐路と、前記主流路に配設され前記主
流路から前記分岐路への洗浄水の供給を止める止水弁を
有することを特徴とする止水栓。