JP2000087417A - 衛生洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】便器へ向かう水と局部洗浄装置に向かう水とを
共にストレーナで濾過することができ、しかも、そのス
トレーナと局部洗浄装置に向かう管路側の止水栓と逆止
弁とを着脱自在にユニット化した衛生洗浄装置を提供す
ること。 【解決手段】水道管等に接続された給水本管３が便器へ
の管路５と局部洗浄装置への管路６とに分岐された分岐
部４を設け、その分岐部４又はその分岐部４より上流側
に、給水本管３を通過する水を濾過するためのストレー
ナ１１を配置すると共に、分岐部４から局部洗浄装置に
向かう管路６内に止水栓１９と逆止弁１３を配置して、
ストレーナ１１と止水栓１９と逆止弁１３とを外部から
着脱自在な一つの水抜栓１６に取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、水道管等から送
られてくる水を便器への管路と肛門等を洗浄するための
局部洗浄装置への管路とに分岐して供給する衛生洗浄装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の衛生洗浄装置は、例えば図３に示
されるように、水道管等に接続された給水本管が便器へ
の管路と局部洗浄装置への管路とに分岐された分岐部よ
り下流の局部洗浄装置に向かう管路８０内に、ストレー
ナ９１と止水栓９２と逆止弁９３とを配置して、それら
を外部から着脱自在な一つの水抜栓９０に取り付けて着
脱できるようにしている（実公平４−３１３４２号）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
ストレーナ９１と止水栓９２と逆止弁９３とを着脱自在
にユニット化するために、ストレーナ９１が分岐部より
下流の局部洗浄装置に向かう管路８０内に配置されてい
るので、便器へ向かう水はストレーナ９１により濾過さ
れない。そのため、例えばタンクを用いない直圧式の便
器等の場合には、フラッシュバルブ等にゴミが詰まり不
調になる等の不都合があった。

【０００４】そこで本発明は、便器へ向かう水と局部洗
浄装置に向かう水とを共にストレーナで濾過することが
でき、しかも、そのストレーナと局部洗浄装置に向かう
管路の止水栓と逆止弁とを着脱自在にユニット化した衛
生洗浄装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の衛生洗浄装置は、水道管等に接続された給
水本管が便器への管路と局部洗浄装置への管路とに分岐
された分岐部を設け、その分岐部又はその分岐部より上
流側に、上記給水本管を通過する水を濾過するためのス
トレーナを配置すると共に、上記分岐部から上記局部洗
浄装置に向かう管路内に止水栓と逆止弁を配置して、上
記ストレーナと止水栓と逆止弁とを外部から着脱自在な
一つの水抜栓に取り付けたことを特徴とする。

【０００６】なお、上記ストレーナが、筒状に形成され
たメッシュフィルタであり、上記給水本管の水が上記ス
トレーナを内側から外側に通過して上記便器への管路と
上記局部洗浄装置への管路とに送られるようにしてもよ
い。

【０００７】また、上記逆止弁を弁座に向かって圧着さ
せるための手動ネジが上記水抜栓に取り付けられてい
て、上記手動ネジを閉め込むことによって上記逆止弁が
止水栓として機能するようにしてもよい。

【０００８】

【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図２は、本発明が適用された衛生洗浄装
置の外観を例示しており、１は便器、２は肛門等を洗浄
するための局部洗浄装置のノズル、３は水道管等に接続
された給水本管である。

【０００９】図１は、衛生洗浄装置の分岐バルブ１０部
分を示しており、給水本管３が、分岐バルブ１０に形成
された分岐部４において、便器に向かう管路５と局部洗
浄装置に向かう管路６とに分岐されている。局部洗浄装
置に向かう管路６は、レギュレータ３０と電磁弁４０を
経て局部洗浄装置に向かう出口７に通じている。

【００１０】分岐バルブ１０に形成された分岐部４に
は、筒状のメッシュフィルタからなるストレーナ１１が
配置されており、給水本管３の水がストレーナ１１を内
側から外側に通過して濾過されてから、便器に向かう管
路５と局部洗浄装置に向かう管路６とに送られる。した
がって、便器に向かう管路５に行く水と局部洗浄装置に
向かう管路６に行く水を一つのストレーナ１１で濾過す
ることができる。

【００１１】１６は、分岐バルブ１０の局部洗浄装置に
向かう管路６部分に外部から着脱自在にネジ込まれた水
抜栓であり、１７はその螺合部である。ストレーナ１１
は水抜栓１６の先端部分に取り付けられており、水抜栓
１６内には、分岐部４から局部洗浄装置に向かう出口７
に通じる流路が形成されていて、その途中に弁座１２が
形成されている。

【００１２】そして、水の逆流を防止するための逆止弁
１３が、下流側から上流側に向けて弱いコイルスプリン
グ１４で付勢されて、弁座１２に押し付けられた状態で
水抜栓１６内に配置されている。

【００１３】１９は、水抜栓１６の軸線位置に回転自在
に内挿された手動の止水ネジであり、ネジ部１８におい
て水抜栓１６と螺合している。そして、外面に露出する
頭部から止水ネジ１９を締め付け方向に回転させること
により、逆止弁１３が前方に押し込まれて、逆止弁１３
に取り付けられたＯリング１５が弁座１２に強く圧着さ
れ、局部洗浄装置に向かう管路６が閉塞された状態にな
って止水が行われる。

【００１４】このように、逆止弁１３は局部洗浄装置に
向かう管路６を閉塞する止水栓としても機能し、止水ネ
ジ１９を緩めれば、再び逆止弁としての機能に戻る。２
１と２２はシール用のＯリングである。

【００１５】このような構成により、便器に向かう管路
５に行く水と局部洗浄装置に向かう管路６に行く水の双
方を濾過するストレーナ１１と、局部洗浄装置に向かう
管路６の止水栓と逆止弁とが、水抜栓１６を着脱するこ
とによって一体的に着脱される。

【００１６】局部洗浄装置に向かう管路６の下流側に隣
接してレギュレータ３０が配置されており、通過する水
の圧力が、圧縮コイルスプリング３１のバネ力によっ
て一定に調整される。

【００１７】さらに、便器に向かう管路５の下流側に隣
接して電磁弁４０が配置されており、電流のオン／オフ
によって管路が開閉され、この電磁弁４０が開かれると
通過水が局部洗浄装置に向かう出口７に送られる。５
０は、水圧が異常に上昇した場合に排水を行うための
レギュレータである。

【００１８】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、例えばストレーナ１１が給水本管３の
分岐部４より上流側に配置されていてもよい。

【００１９】

【発明の効果】本発明によれば、便器への管路と局部洗
浄装置への管路との分岐部又はその分岐部より上流側
に、給水本管を通過する水を濾過するためのストレーナ
が配置されているので、便器へ向かう水と局部洗浄装置
に向かう水とを同じストレーナで濾過することができ、
さらに、分岐部から局部洗浄装置に向かう管路内に止水
栓と逆止弁を配置して、ストレーナと止水栓と逆止弁と
を外部から着脱自在な一つの水抜栓に取り付けたことに
より、分岐バルブ内の整備を容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態の衛生洗浄装置の分岐バル
ブ部分の側面断面図である。

【図２】本発明の実施の形態の衛生洗浄装置の外観図で
ある。

【図３】従来の衛生洗浄装置の分岐バルブ部分の側面断
面図である。

【符号の説明】

３ 給水本管 ４ 分岐部 ５ 便器に向かう管路 ６ 局部洗浄装置に向かう管路 ７ 局部洗浄装置に向かう出口 １０ 分岐バルブ １１ ストレーナ １２ 弁座 １３ 逆止弁 １６ 水抜栓 １９ 止水ネジ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広田 久寿 東京都八王子市椚田町1211番地４ 株式会 社テージーケー内 Ｆターム(参考） 2D038 JB08 JF00 ZA06 3H067 AA23 CC54 DD05 DD12 EA15 EA34 FF09 GG13 GG21

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】水道管等に接続された給水本管が便器への
   管路と局部洗浄装置への管路とに分岐された分岐部を設
   け、その分岐部又はその分岐部より上流側に、上記給水
   本管を通過する水を濾過するためのストレーナを配置す
   ると共に、上記分岐部から上記局部洗浄装置に向かう管
   路内に止水栓と逆止弁を配置して、上記ストレーナと止
   水栓と逆止弁とを外部から着脱自在な一つの水抜栓に取
   り付けたことを特徴とする衛生洗浄装置。
2. 【請求項２】上記ストレーナが、筒状に形成されたメッ
   シュフィルタであり、上記給水本管の水が上記ストレー
   ナを内側から外側に通過して上記便器への管路と上記局
   部洗浄装置への管路とに送られる請求項１記載の衛生洗
   浄装置。
3. 【請求項３】上記逆止弁を弁座に向かって圧着させるた
   めの手動ネジが上記水抜栓に取り付けられていて、上記
   手動ネジを閉め込むことによって上記逆止弁が止水栓と
   して機能する請求項１記載の衛生洗浄装置。